2009/03/03 20:10
テーマ:街歩き カテゴリ:日記(ひとりごと)

ウォーキングウォーキング


近ごろ何かと話題のハイキングウォーキング。
え?そんなに話題じゃないって?

最近のお笑いは素人芸の域を出ておらず、到底笑うことができないと思っているシビアなコッキーですが、ハイキングウォーキングさんを見ると何となく笑ってしまう今日この頃です。
とはいえ、10点満点中6.5点ぐらいなんですがね。

さて本題はハイキングウォーキングさんでもなく昨今のお笑い事情でもなく、ウォーキング、です。
先日会社で送別会があり、その帰りに渋谷でも飲んで終電を半ば確信犯的に逃したコッキー。
始発まではまだ3時間以上あったと記憶しています。
そこで、渋谷から久我山方面に向けて歩き出しました。

わざわざ歩いた理由というものは特になかったのですが…映画『転々』の影響、運動不足の解消、夜の空気が気持ち良かった、タクシー代が勿体なかった。そのすべてが当てはまるようでもあり、当てはまらないようでもありました。

あの日はなぜだか妙な気分で、何となく落ち着かぬ、胸がすっとしない―奇妙な表現ですが―殺伐とした気持ちで歩みを進めていました。


そういうワケで霧雨の降る渋谷を黙々と歩き、夜の街を闊歩していると、肉体の疲労によって脳が疲れてきたのか、胸中に居座っていた殺伐とした感情はいつの間にか鈍麻していました。
もしかしたら、街が見せるいろいろな風景が心境を変化させたのかもしれません。

いつも電車から眺める橋、突如視界に現れる学校のような建造物、居心地のよさそうなバー、歴史のありそうな古刹や神社、古めかしい墓地、そして無数に立ち並ぶ、大小様々なサイズの住宅たち。


こうした風景は次々と視界に入り、極々小さな発見を与えてくれます。
実はそうしたものをつぶさに観察したり、或いは横目で流したりすることはとても楽しく、それこそが知らない街を歩くことの醍醐味なのかもしれません。


こんなふうに角を曲がるたびに表れる新たな景色を楽しんでいましたが、実際に歩いているのは遥か遠くの街ではなく、あくまでも行動の範囲内、つまり「日常」ですから、歩む方角によっては見知った景色に出会うこともあります。


そうした景色を目にすると軽い失望を覚えることもあるのですが、そんなときは咄嗟に体の向きを変え、別の路地に進みます。そして、小さな異境を持続させるのです。


こういう形で家の方角に歩きながら2時間ほど街を散策したら、体力の限界がやってきました。
疲れきった体にムチを振るう必要はありません。
大人しくタクシーに乗って、帰路につきました。


それでも家にたどり着いたら唸り声を上げるほど疲れていて、すぐにベッドに倒れこみ、うーうーと呻きながら眠りについたコッキーでした。


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