2007/01/10 23:15
テーマ: カテゴリ:趣味・特技(カメラ)

TDR

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東京ディズニーリゾートへ行ってきました。姪と甥にとっては初めてのTDR。ふたりはこれまで、動物園に付属した遊園地しか行ったことがありませんでした。規模の大きい様々なアトラクションの乗り物が楽しかったことはもちろん、さらに彼らは、ミッキーマウスたちキャラクターから心に響くものを貰ったようです。

キャラクターたちは出会うとかわいいしぐさで近寄ってきてくれます。小さな姪や甥が突進して足に抱きつくと、ふたりの目の高さに座って抱きしめてくれます。また、アトラクションにはキャラクターそれぞれのストーリーがあり、それを姪と甥に噛み砕いて説明をすると、友だちのことを話しているように話を繰り返してきます。例えば、「プーさんはハチミツが大好きなんだよね」と。

パレードではキャラクターたちは愛くるしく手を振ってくれます。ふたりは全部のキャラクターに対してそれぞれ名前を絶叫しながら、手を振り返していました。子供のエネルギーはすごいです。

私が一番びっくりしたのは、ディズニー・シーのショーを見終わった時です。ふたりが泣いていたんです。3歳の甥は母に抱きついて大泣き、6歳の姪は目に涙を溜めていました。すべてのキャラクターが消えて、残ったミッキーが挨拶をして廻っていたので、それに向って「ミッキー!バイバイ!」と大声を出して手を振っていたと思ったら・・・

別れが悲しい、寂しいといえばそうなのかもしれません。でも、これまでも同じように「バイバイ」することはあったのに、その時だけ泣いたんです。歌あり、音楽あり、踊りあり、花火あり、様々なパフォーマンスやセットあり、キャラクターのセリフありの迫力いっぱいのショーでした。ストーリーは理解できなくても、ふたりがそれを見てジーンときたことだけは確かです。今回の旅のクライマックスでしたね。

姪と甥では年齢が違いますから、感動の仕方は同じではないでしょう。甥が「嫌だ」と言いながら大泣きしたのに対し、姪は泣いているのを知られたくないように潤んだ目でじっと海を見ていました。ただ、どうしたのか聞いても、ふたりとも自分の気持ちを説明はできないようでした。

そんなふたりがとてもかわいかったですね。成長したなとも思いました。これから先、このように胸を熱くする体験を何回もして大人になって欲しいですね。

余談ですが、20歳のころ、アマチュアオーケストラフェスティバルというコンサートでレスピーギの『交響詩・ローマの松』を聴いた時のことを思い出しました。なんだか涙が止まらなくて、横の席で一緒に聴いていた妹を見たらやっぱり泣いていて・・・

 

写真は、トゥーンタウンで電車を待っている甥です。ガマグチのドナルドがお気に入りになり、ずっとぶら下げていました。


2007/01/06 05:53
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稚児車の紅葉

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先日、6歳の姪が駄菓子屋で風車が欲しいというので購入しました。自分で息を吹きかけたり、風を当てたりしてクルクルまわして楽しそうでした。

写真は稚児車(チングルマ)という小低木の紅葉です。立山の室堂付近で撮ったのだと思いますが、古いので忘れてしまいました。紅葉した葉や残ったフワフワした花柱が光に照らされてキラキラしていました。この木は夏に白い花をつけ、その後花柱が伸びて花びらが散り、葉が赤く紅葉してきます。今頃は深い雪の下で次の季節を待っているのでしょう。

“稚児車”の由来は花柱にあるようです。そういえば伸びた花柱が子供の持つ風車のように見えます。マクロレンズを持っていないので、うまく撮れていないのですが・・・

高山に咲く植物たちはみんな可憐な姿ですが、厳しい環境に適応して生きる強さを持っているのだと思います。それは、その環境でしか生きていけないということでもあります。

私たち人間の適応能力は、自分が環境に合わせて変化するだけでなく、環境を変化させるということもあるようです。

先日、校庭に現れた猪が射殺されたというニュースを耳にしました。そのような報道を聴くと少し胸がチクと痛みます。人間にとって出現した動物は悪物なのかも知れませんが、相手は何か悪さをしようと企んでいたのではないでしょう。普段生きている場所に食料がなくて迷い込んでしまったかもしれません。人間よりも生きることに必死のはずですから・・・

今年も同じ場所で同じ花が見られますように。

 


2007/01/03 00:40
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ささやきの小径

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JR東海の「うましうるわし奈良」のポスターが気になっています。法隆寺の伽藍と“以和為貴”の文字。

私は30歳前後のころ、奈良に惹かれていました。きっかけは20代に読んだ永井路子氏の『茜さす』という小説でした。持統天皇に興味をもった女子大生が大人になっていくというストーリーです。同時期に里中満智子氏の『天上の虹』が始まり(現在も完結していない)、私を奈良とその時代へと夢中にさせました。

一年に何度も旅をしました。一人で行くことが多かったのですが、古道や山の方面などやや寂しい場所へ行く時は、友や妹と一緒に出かけました。そうするうちに、もっともっといろんなことが知りたくなり、歴史小説、推理小説、紀行など奈良に関する本を次々と読み、会津八一氏の歌集、杉本健吉氏の画集、入江泰吉氏などの写真集等も購入(高価なものは無理です)しました。また、地方情報誌『ならら』をはじめ、ガイドブックやムック本もたくさん集めました。

興味をもった時代は、聖徳太子から平安遷都前までの約200年間で、万葉集のころと重なるでしょうか。

奈良に行くと、資料の少ない歴史をあれこれ想像する楽しさと、目にしたものが1000年以上前から続いているかもしれないというワクワクした気持ちを持つことができます。

司馬遼太郎氏が『街道をゆく』の中で「様変わることが常の世の中にあって・・・」と、変わらないもののことをこのように書いています。

人間が海や山を見たいと思うのは、不動なものに接して安心をえたいからではないか。自然だけでなく、人事においても修二会のような不動の事象が継続していることは、山河と同様、この世には移ろわぬものがあるという安堵感を年ごとにたしかめるに相違ない。

そうなのかもしれません。人についても同じで、時間とともに変化したことは喜びであるはずですが、その中に変わらない部分を発見するとうれしかったりします。奈良の変わらないものは、本の中でしか出会えない歴史上の人物を肌に感じさせてくれます。また、太古のことがそこにいる自分と繋がってるような錯覚にもさせます。

 

以前、「いま、奈良にいます」のポスターが欲しいと思っていました。それが先程JR東海のホームページで見られることがわかり、興奮してこんな長い文章になってしまいました。

写真は何度も足を運んだころ撮ったものです。春日大社の二の鳥居から高畑町の志賀直哉旧邸までの細い道を「ささやきの小径」といいます。うっそうとした森の中を通っています。

観光客の多い場所の鹿たちは人に慣れていますが、森の中の鹿はそうではありません。一瞬目があったお互いでしたが、すぐまた森の奥へ消えて行ってしまいました。


2007/01/01 03:16
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夜明け前

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A Happy New Year !

写真は何年か前の冬、夜が明けようとした時間に撮影しました。太陽は富士の左側の稜線にあがります。左下に見える湖はたぶん山中湖です。凍った湖に船が浮かんでいるのが見えますが、釣りをしているようです。

今は真夜中ですが、本日は多くの方が起きていらっしゃるでしょう。また、早起きをされるでしょう。

先程、消防車のサイレンの音が聞こえました。火事?大変だなあ・・・

夜中でもお正月でも働いている人はたくさんいます。社会に24時間・年中無休という仕事が多くなりました。コンビニなどは便利を追求したものですが、命を守る仕事もあります。

地球に住む生物である人は、その環境にあわせた生活をすることが自然に適った生き方だと思います。つまり陽が昇ったら活動をし、暮れたら休むということです。でも、頭の良かった人は、環境を変化させる手段を持つことができ、夜でも活動できるようになりました。

人間社会の進歩なのでしょう。

でも、その進歩に人がついていけず様々な問題がおきているように思います。後退なのでしょうか。

新しい年が豊かな年でありますように・・・


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