2012/02/19 09:33
テーマ: カテゴリ:趣味・特技(その他)

白梅

Photo
  
 東風吹かば にほひおこせよ 梅の花
             主人なしとて 春な忘れそ
                   【菅原道真】


梅の花を見ると必ずこの有名な歌をつぶやいてしまいます。
太宰府の飛梅は見にいったことはありませんけど・・・。
春だなあ~


  

  

昨日、お天気に誘われて久能山から日本平へ行ってきました。
東照宮一の鳥居脇に梅園があります。
今年は寒いからか、まだあまり咲いていませんでした。
風がなく穏やかで、背景の青空がなんとも綺麗で花の色が映えること・・・。
しかし、香りは梅ではありませんでした。
苺です!

ここ久能海岸はいちご海岸通りと呼ばれる場所で、石垣いちごが有名です。
今はいちご狩りシーズンの真っ只中。
梅園の隣にもビニールハウスがあり、そこから苺の甘い香りがただよってきていました。
下↓の写真のビニールハウスはすべて苺です。海は駿河湾。

  

久能山東照宮はこの海岸沿いから石段を1100段以上上るとあります。
いい運動になります。登るとこの景色がみられますもの。
こちらは南東側なので御前崎方面です。南西側を見ると伊豆半島が見えます。
久能山からは富士山は見えません。
ロープウェイで日本平に渡ると富士山を望めます。

久能東照宮と富士山を結んだ延長上に日光東照宮があると聴きました。

  

連日大雪のニュースが流れていますが、富士山の静岡側に雪は多くありません。
でも、宝永山から続く稜線をよく見ると、雪が裾の方までかかっています。
反対側はもっと真っ白な富士山になっているんだろうなと思いました。

風が南寄りになってきたら春ですね。


2012/02/13 19:48
テーマ:奈良 カテゴリ:趣味・特技(その他)

隠国(こもりく)の初瀬


若草山焼きの翌日、奈良初瀬の長谷寺に冬牡丹を見にいきました。
初夏のような華やかに咲き誇った風景ではありません。
傘をかぶった花はひっそりと可憐でした。 

長谷寺は花の寺といわれるくらい四季折々の花がみられるところのようです。様々な写真を見て、ぜひ桜の時期にきたいなと思いました。

  


 

ここのご本尊は十一面観世音菩薩立像で、全国の長谷観音の根本だそうです。
身丈が10mという大きな木造で、菩薩さまには珍しく錫杖を右手にもっていらっしゃいます。
古来から「初瀬詣」として多くの人たちがお参りされているとのことです。

「源氏物語」にも登場していて、『玉鬘』で夕顔の元侍女であった右近が何度も足を運ぶ姿が描かれています。亡くなった主人の娘・玉鬘に、何年か続けた初瀬詣でで再会することができるという設定でした。



こもりくの 泊瀬の山の 山の際に

    いさよふ雲は 妹にかもあらむ 
              
柿本人麻呂【万葉集・巻3‐428】

  (泊瀬の山際に漂う雲は妻かもしれないな) 


隠国(こもりく)は、初瀬(泊瀬・はつせ)にかかる枕詞で、奥深い山間に隠れた地のことだそうです。確かに今でも山に囲まれた静かな隠れ里といった場所です。参道の店はどこも昭和を感じさせてくれます。

初めて私がここを訪問した時(20年くらい前かな)、ものすごい大雨で、近鉄長谷寺駅から歩いていたら全身びしょびしょになってしまいました。あまりに寒かったので、参拝前に参道の店でにゅうめんを食べました。初めてのにゅうめんは冷えた身体を温めてくれ、ホッとした思い出があります。
以来、この参道にきたらにゅうめんを食べます。


ここは難波や京から伊勢へ旅する街道の途中にあたり、道しるべに「伊勢」の文字があちこちでみられました。
初瀬から伊勢に向かう道の最初の峠を『化粧坂(けはいざか)』というそうです。参道の酒屋のおかみさんからはその由来を次のように聴きました。

昔、難波あたりから伊勢に向かう女人の最初の夜がこの泊瀬になったそうです。翌朝暗いうちに宿を出発すると、一汗かいてちょうど峠で日の出となりお化粧をするのだとか。なるほど~。

そういえば、鎌倉の長谷寺の近くにも化粧坂はあるそうですね。





『こもりくの里』というお酒を中山酒店で購入しました。このお酒はここでしか購入できないものです。原酒ということでアルコール分が濃いです。
亡くなった父が好きで、毎年新酒が出ると電話をしてお取り寄せしていました。
以前は多山酒造という蔵元がラベルにありましたが、現在は倉本酒造さんで造っているようです。

大和は日本酒発祥の地で地酒がたくさんあるようです。なぜか初瀬の里には小さな酒店がたくさんあり、蔵元直営みたいで置いてあるお酒が皆ちがいます。醸造蔵は少し離れたもっともっと山の方にあるそうです。

私自身は日本酒をあまり飲まないのですが、父を偲びつつちびちびと飲んでみます。


どうしてもオリジナル写真の画像がアップできません。
なので、文中にいくつも入れてしまいました。


2012/02/08 03:55
テーマ:奈良 カテゴリ:趣味・特技(その他)

若草山山焼き

Photo

1月28日、大阪でのセミナー終了後、大急ぎで奈良に移動しました。
大和西大寺駅に到着したのが17:30近かったので、とりあえず平城宮旧跡方面に向かって歩き、山焼きの見れるところ、写真の撮れそうなところを探しました。
すると、何やら人がいっぱい、三脚がいっぱいの場所があったので、私も混ぜてもらいました。
どうやら、皆さん大極殿越しの山焼きが池に映るという構図を狙っておられるようです。

私も頑張ってみました。
山焼きと花火は同時間に見れるものではありません。山焼きの前に花火が上がります。
それを1枚の写真にするためには、通常、多重露光という方法(1枚のフィルムに何度も光を入れる)で撮ります。
シャッターを切りっぱなしにして、手動でレンズに入る光をon・offにする方法です。
花火だけの撮影にも使います。
ただ、デジカメになってから後から写したものを何枚も重ねる処理ができるようになりました。

私もやってみました。
・・・が、山焼きの部分があまり写せていなかったので、山焼きっぽくありません。
それから、信号とか車のライトとかが入ってしまい、花火や火が目立たないです。

隣で撮影していたおじさんによると、当日朝、山に雪が降ったので草が湿っていて燃え方が遅いのではないかと。
1時間くらい頑張ればもっと広い面が写せたかもしれません。

デジタル処理は無料アプリケーションのpicasaを使いました。
ま、初めてですから・・・。
次回は街灯や道路のない平城京旧跡地の真ん中くらいで撮ろうかな。




2012/01/22 09:06
テーマ:感情と心 カテゴリ:趣味・特技(その他)

大寒

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一年で一番寒い“大寒”です。冷たい雨や雪が降ったりして、大寒らしい気候です。

     



昨年、20年以上前からの同年代の友
にいつもとは違う変化がおきました。

一人ではなく何人かに・・・。
 

関西方面にお嫁に行った彼女は「食事がとれず1ヶ月で9Kg痩せた」と急に電話がきました。

高校の同級生だった彼女はうつになって仕事を辞め、さらに自己破産をしてしまいました。

また、一緒に働いたことのある後輩は仕事を続けられなくなって職場を離れました。

40代後半の女性たちだけがこんなに疲れているのでしょうか?

 

   

昨年国賓として日本を訪問されていたブータンの国王夫妻。
ブータンは物質的な豊かさではなく、伝統や文化を重んじて心の豊かさを大切にしようという考え方で国作りが行われているということでした。心理的な幸福、家族や友人との絆、文化や環境の保護などを指標として政策がたてられるとか。物やお金があること、便利なこと、豪華なことなどが幸せのものさしではないということなのだろうと思いました。

科学技術や産業の進歩によって、めまぐるしく変化する世の中はどこに向かっているのか・・・。この変化は地球に存在する生命にとって幸せをもたらすものなのかと私も思います。

 

現在、日本のエンゲル係数はどんどん減少しているのだそうです。消費者がより値段の安い食べ物を求めていることが一つ要因になっているとどこかで聞きました。反面、通信やゲームに莫大なお金を使っているとか。
どこに日本人は価値を求めているのでしょう。
生きていくために欠かせない“食”には価値をおかなくなったように思ってしまいます。

 汝とは汝の食べたものである

福岡伸一氏の『動的平衡』に書いてあった言葉ですが、とてもお気に入りです。最近、味の素のコマーシャルでも「あなたはあなたの食べたものでできている」と同じことを伝えていて嬉しくなりました。

 

   

ブータン国王の国会での演説は、日本の伝統的な価値観を褒めて震災を受けた国民を元気づけてくれるものだったと思います。

「他の国であれば国家を打ち砕き、無秩序、大混乱、そして悲嘆をもたらしたであろう事態に、日本国民の皆様は最悪の状況下でさえ静かな尊厳、自信、規律、心の強さを持って対処されました。文化、伝統および価値にしっかりと根付いたこのような卓越した資質の組み合わせは、我々の現代の世界で見出すことはほぼ不可能です。すべての国がそうありたいと切望しますが、これは日本人特有の特性であり、不可分の要素です。このような価値観や資質が、昨日生まれたものではなく、何世紀もの歴史から生まれてきたものなのです。それは数年数十年で失われることはありません。そうした力を備えた日本には、非常に素晴らしい未来が待っていることでしょう。」

 

日本人の伝統的価値観および資質ってこういうものなんだと改めて気づかされました。でもうまく伝承されているのかなあ。
インターネットの普及でユビキタスな社会がどんどん推進されてきて、世界の国々の物理的垣根が小さくなってモノの往来が簡単になりました。人々の心もそれによって大きく変化したでしょう。だけど、日本人の心が置いていかれてないかなって思います。

 

ワンチュク王の慶應義塾大学での講演も翻訳されてネットで見ることができました。

「多様性と変化に富んだ世界において、一つ明確なことがあると私は感じています。それは、個人の独立と無関心の度合いが大きくなってきているということです。高度に技術が発展した世界では、小規模で真の意味での人間関係を築く必要性はもはや高くありません。私たちはすでにひとつの「グローバル・ビレッジ」になったのかもしれませんが、そこには、個人という島々がバラバラに存在しています。私たちは、携帯電話のようなコミュニケーション・ツールを持つ一方、自然で親密な人間の絆を持っていないのです。」

 

繋がっているつもりでつながっていない、人々が孤独感を感じているのは事実です。
震災後に結婚する人が増えたといいます。家族の大切さ、人とつながる大切さ、助け合う絆を日本人は東北の方々に教えていただいたのではないかと思います。
人は競争原理、成果主義だけでは生きていけないわけで、映画『
Always三丁目の夕日』で描かれているような、貧しくても人々が繋がっている社会がちょっぴり恋しく思いました。

   

 

私の友たちは社会の中でもまれて苦しんで疲れてしまったのかもしれません。それでも生きていくために次を見据えて懸命になっています。
現代社会のツールであるメールや携帯電話を使って、たまにはつながりを確認してみようかなあ。


寒い大寒のあとは立春です。



写真について

タイトル下:軽井沢プリンスの池(1月1日)
次とその次の2枚:軽井沢矢ケ崎公園(1月2日)
*軽井沢大賀ホールで金聖響さん&シエナ・ウインドオーケストラの演奏を聴いた帰りに撮影。


最後1枚:日没直後の昇る満月(1月9日)
*自宅近くで撮影。


2011/12/11 15:40
テーマ:自宅 カテゴリ:趣味・特技(その他)

皆既月食

Photo

皆既月食だということを昨夕知り、夕食と入浴を早くに済ませ、準備!
バッテリーを充電し、三脚とレリーズをセットし、フリースにダウン、帽子と手袋を身に着け、ベランダに出て撮影しました。
なんとも寒かった~~(+o+)
しかも天頂での月食だから見上げなくちゃならなくて、姿勢が辛い(>_<)
途中から座布団とクッションをベランダに持ち出して半分寝転んでしまいました。
せっかく家のベランダなんだから、電気ストーブを横におけばよかったかも・・・。

月が東の空に見えたころはほとんど雲がなかったのに、天頂近くになったころザザザーっと雲の集団がやってきて月を隠してしまいました。
ギャー!(@o@;)/
ただ、風がビュービュー吹いていたからものすごく雲の動きが速く、我慢して待っていたらきれいに見えました。途中、再度雲の襲撃に会いましたが、なんとか皆既月食まで追うことができました。
回復してくる様子はさすがに寒くて、首が痛くてあきらめてしまいました~。

  

地球の影で月が見えない時間、月の光が弱くなり、他の星たちとの風景も面白く写せました。風邪ひきそうに寒かったけれど、楽しんでしまいました。
次回は2014年10月8日だとか。
それまでに多重露光の技術を学びたいなあ。私のデジ一眼にその機能はついていないようだから、専用のソフトを手に入れないとならないかな。
カメラ女子・・・いや、カメラおばさんの趣味はさらに深みに嵌っていく・・・。



ウェブアルバムのスライドショーで他の写真もどうぞ↓

皆既月食


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