2007/02/13 10:08
テーマ: カテゴリ:趣味・特技(カメラ)

「海」

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日常の喧騒から逃れて、静かな場所に身をおきたくなることは間々あります。時間の流れが同じなのかと思うくらいのまったりとのんびりした空間は追い詰められたものがなく、癒されます。

以前同じ部署で働いていた友達と温泉に行くことが、そんな空間に出会う時間でした。温泉宿に泊まることと、その周りのちょっとした自然を散策すること以外何も決めない旅です。宿は大きな温泉街ではなく、そこ一軒しかないような温泉が多いです。そういえば朝日旅行会の「秘湯を守る会」の温泉をめぐって、スタンプを集めたこともありました。

上の写真は伊豆の富戸というところにあるホテル「海」のロビーです。3年前のちょうど今頃に訪れました。木々と海以外何も見えないホテルで、近くに村はあるのですが、人の気配が感じられない場所でした。ロビーの天井は船の中のような雰囲気ですが、木でできた柱や梁は、やわらかくて和みます。

私たちはこんな旅の時、いつも思い思いのことをして過ごします。友たちは絵が好きです。色鉛筆や水彩絵の具を使い、スケッチブックに花や風景を描きます。私はカメラを持ってあちこちうろうろ・・・。時々おしゃべりをし、お風呂に入り、のんびりと過ごします。テレビはあってもあまりつけません。最近は忙しくて時間を合わせて出かることがなくなってしまいました。様々な出来事でイライラすると、こんな旅にまた行きたいなあと思います。

左の写真は部屋から撮影した月です。ちょうど満月のころだったようです。水平線に漁をしている船が見えます。

右下に写っている明かりは露天風呂です。海に面していて、さらに周りは真っ暗なので、夜は満天の星が降り注いでくるようでした。

下記は同じく部屋からの撮影で、今度は朝日です。  

現代社会は1分の内容がとても濃いように思います。掃除しながら洗濯機が回っていたり、歩きながら電話したり・・・。また、分刻みで時間を調整し、その時間にできることを探すことが多いような気がします。私は新幹線に乗る前、階段を駆け上がりながら「あと3分あるからコーヒーが買える!」と思うことがよくあります。時間に追われない時間がつくれるのは贅沢な生活なのかもしれません。


2007/02/07 17:59
テーマ: カテゴリ:趣味・特技(カメラ)

松明(さらに追記)

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まだ東大寺の修二会には1ヶ月も早いのですが、JR東海の「うまし うるわし 奈良」のキャンペーンソングでボロディンの「ダッタン人の踊り」をちょうど耳にしたので・・・。私はこの“ダッタン人の踊り”と修二会の“達陀の行法”は言葉や火に関係するところが似ていて、もしかしたらつながってるのかも・・・とひそかに思っていたんですが、ホントはどうなんでしょう。

調べると、歌劇「イーゴリ公」の原作では、実は“ダッタン人”ではなく直訳すると“ポロヴェツ人”となるのだそうです。日本語(中国語)に訳された時に韃靼人になったとのことです。ロシア語のポロヴェツ人はヨーロッパのクマン人とか。“ダッタン(韃靼)人”とはロシア語で“タタール人”のことをいうようです。西ヨーロッパの言語では“タルタル”とか。どちらもテュルク(トルコ)系の遊牧民とあるが、タタール人とポロヴェツ人は別のようです。わかりにくかったのですが、タタールの方はモンゴル系ともあるので、よりアジアに近い印象です。

わっ!韃靼は韃靼そばにつながるけど、タルタルはタルタルソースに繋がるよね。でも韃靼そばとタルタルソースはつながらな~い

~(^^?))(((;^^)?

 

韃靼とは中央アジア(?)方面からの比較的広範囲な遊牧民のことを中国でそう呼んだとも言われます。その中に火を信仰する民族があり、その彼らが中国に伝えた踊りが東大寺の二月堂に伝わったという説もあります。松本清張氏の小説「火の路」を読むと、そんな気にもなってしまいます。でも、修二会の「だったんの行法」は“韃靼”ではなく“達陀”と書きます。これは梵語で“焼く”を意味するそうです。

 

上記の写真は私が34歳のころに撮影したものです(Heroにはなれなかった(*^^*ゞ)。当時は三脚などは持っておらず、必死にカメラを体に固定し、息を殺してシャッターを押しました。何枚か撮ったうちで、手振れしなかった1枚です。松明がたくさん写っているのは、3月14日の最終日で、10本が揃う日であったからです。12日夜(お水取りの前)は籠松明という特別大きな松明ですが、見物客も多くて、とても写真を撮るどころではありませんでした。

この日、私はまだ太陽の沈まない明るい時間に二月堂に着き、登廊横の多くのアマチュアカメラマンが集まっていた場所に、なんとなく仲間入りさせてもらいました。おじさんたちばかりでしたが、中には大阪から来たという私より若い女性もいました。ほとんどの方がひとりで来ており、時間を待つ間いろいろな話をしました。だんだん打ち解けて、「トイレに行きたいから荷物を見ていてください」とかお願いしたりして・・・。何回目かの方たちもあったようで、その方たちはもっとすごい写真を撮っていたのでしょう。私はなんたって、初めての修二会でしたから。

 

2月20日、連行衆というお坊さんが別火入りし、良弁椿を作成するところから修二会は始まるようです。

私はいつも東大寺に行くと、二月堂でこの香袋をお土産に買ってきます。とてもいい香りがするのですよ。

【追記】この時期の奈良公園辺りは梅や馬酔木の花が咲いていて、春いっぱいでした。

 

【さらに追記】

ヨンジュンさんの“Hero”であげられているR・シュトラウスの「英雄の生涯」を聴きたくてCDを購入しました。それはR・シュトラウスの作品だけを集めたCDで、第1曲目が「交響詩《ツァラトゥストラはかく語りき》」でした。解説を読み、“ツァラトゥストラ”という人物はゾロアスターのことであると知りました。R・シュトラウスはニーチェの書『ツァラトゥストラはかく語りき』にインスパイアされて作曲したそうです。ニーチェやシュトラウスが拝火教の祖と言われる彼を通して何を語りたかったのか私にはわかりません。このCDの解説によると、R・シュトラウスの作品の中核は“自然と人間精神”なのだそうです。…c(゚^ ゚ ;)ウーン修二会と繋がる?

余談ですがセルゲイ・ラフマニノフはタタール人を祖先にもつロシア人だということでした。


2007/02/05 21:43
テーマ:自宅 カテゴリ:趣味・特技(カメラ)

コーヒー

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朝起きた時、食事の後、仕事の後、パソコンに向かっている時、テレビを見ている時、新幹線の中、人としゃべっている時、本を読んでいる時、ボーッとしている時・・・etc.私はコーヒーが欲しくなります。今も机上のマグカップにはコーヒーが・・・あっ!なくなっちゃったわo(;△;)o また焙れてこようっと。

家では写真のようにバサバサと多量に作ります。豆は500gのお徳用パックを購入し、店で挽いてもらいます。焙れるとき挽きたてのようにフワッと膨らみませんが、こうなるともう質より量ですから。(^_^;)

以前はミルク入りコーヒーを好んでいましたが、現在はブラックばかりです。お砂糖入れたら飲めません。また、インスタントや缶コーヒーは別の飲み物のように感じ、やはり飲みません。コーヒーに合うおやつとしては“固ゆで卵”が大好きです。なぜかしら???

きっと私はコーヒー中毒なんだと思っています。コーヒーの習慣性について調べたところ、カフェインによる軽い精神依存性があるようです。しかし、それは摂取量が増加するというものではなく、喫煙や飲酒のように耐性はできないとか。やめられる程度の習慣性ってことね。自分でも、コーヒーがなくてもイライラするわけではないのでそう思います。

カフェインはお茶にも入っているわけだから、コーヒーだけが習慣性になるんじゃないよね。『疲労の科学』という本に、お茶のカフェインについての説明がありました。それによるとカフェインは脳の興奮性神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンの作用を高める方向に働くそうです。それは、ドーパミン等の分泌を抑制するアデノシンの働きを抑制するからとか。そのため覚醒水準が高まり、眠くならないのだそうです。

う~ん(゚-゚;)私はコーヒーを飲んでいても良く眠れます。カフェインの作用以上に脳は休みたいっていうんでしょうね。だから、コーヒーは私にとって毒にはなっていない!と思います。

 

余談ですが・・・(追記)

この『疲労の科学』(講談社)という本で喫煙について調べるとこんなことが書いてありました。「常習喫煙者は長時間タバコを吸えない場合、大脳皮質の覚醒レベルは低下し、喫煙により人並みのレベルに回復する。」ということです。そのため、常習喫煙者はタバコを吸うことによって作業効率があがるようになるのだそうです。これはニコチンの作用によるようです。喫煙が習慣になっている方は、タバコを吸わずにはいられない身体になってしまうということです。だから、やめるのが難しいということなのでしょう。

喫煙は肺への影響が取り上げられることが多いと思います。発癌も言われますが、他にも気管支の繊毛を壊し、ススが溜まって末端の気管支を細くし、肺が縮みにくく(吸った空気が外に出にくい状態)なります。また、血液中の一酸化炭素が増えてヘモグロビンとくっついてしまって酸素を運べなくなり、二次的にヘモグロビンが増えます。つまり、血液がドロドロになってしまいます。さらに、血管を収縮する作用もあるようで、心筋梗塞とかもおこしやすく、手足の冷えの原因にもなるんじゃないでしょうか。

私はこんなことも考えています。タバコをやめられない人がガムをかんだり、禁煙パイポをくわえたりすることから、口または唇から何らかの感覚刺激が欲しいのではないかと。赤ちゃんのおしゃぶりと同じですね。それで気持ちが落ち着くのかもしれないのかなあ。口って敏感な感覚器なんでしょうね。

私はタバコ嫌いです。煙でクシャミが出るし、頭が痛くなってくるからです。

お酒は好きです。飲むと楽しくなってきますヘ(~~*ヘ))...((ノ*~~)ノ

 


2007/02/03 14:51
テーマ:東京 カテゴリ:趣味・特技(カメラ)

新大久保駅前交差点

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学生だけやっていた2005年の夏、前期試験がんばろう会(?)ということで、クラスメート数人で韓国料理を食べに行きました。新大久保近所に職場がある友が、宴会でよく使うというお店を予約してくれました。ビールやマッコリを飲み、友としゃべりながら試験のことを忘れそうになりながら楽しい時間を過ごしました。

わたしにとって“焼肉店”以外の初めて韓国料理店。チヂミやサムゲタン、キムチなどいろいろなお料理をいただきましたが、中でも一番私が気に入ったのは“トントロ”です。

鉄板の上でジューッと音を立てて焼ける豚肉。染み出てきた脂は真ん中の穴に落ちていきます。肉にやや焦げ目がついたところでタレにつけてパクッ!  (○`~´○) ウマイ

        

このお店、次に訪れたのは約10ヵ月後の資格試験の日でした。同じようにクラスメートたちとでしたが、今度は30名ほどの大宴会です。試験終了のお疲れ様会で、恩師も招き、結果はどうあれやるだけのことはやったという開放感にひたり、飲みまくりました。宴会料理でしたが“トントロ”もあり、マッコリもあり、大満足の私たちでした。

 

上記の新大久保の駅写真は、夏に出かけた時に撮影しました。改札を出て見上げると駅ホームが見えました。ちょうど道路の上にクロスしていて、その景色が私は不思議な感覚でした。縦横無尽に電車が走っている東京では、このような場所はたくさんあるのでしょうか。  

  

夕方であり、改札前は通勤・通学や待ち合わせの人たちで賑わっていました。この景色とトントロが私の新大久保の一番の記憶です。


2007/02/02 11:06
テーマ: カテゴリ:趣味・特技(カメラ)

湿原

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豊葦原之千秋長五百秋之水穂国(とよあしはらのちあきながいほあきのみずほのくに)

古事記に出てくる最初の日本の呼び名なのだそうです。略して「豊葦原国」とか「水穂(瑞穂)国」といい、葦が豊かに生えていて、秋の稲穂がたくさん実る国と言う意味であるらしいです。

霧多布湿原のビジターセンターで湿原を案内していただいた時、そのお兄さんがここに見られるような風景が日本の原風景であったのではないかとおっしゃいました。なるほど、葦が茂り、水がとうとうと流れ、多くの動植物が生息する湿原は、豊葦原国と呼ぶにぴったりです。

湿原は湿った完全に腐りきらない植物が積み重なって泥炭という層をつくり、沼地を埋めていったものであるということです。その堆積はわずかずつですから、何千年というなが~い時を経てできてくるのだそうです。湿原はクッションのようにやわらかく、多くの水を蓄えています。そのため、たくさんの動植物がそこで暮らすことができます。

上記の写真は霧多布ではなく、釧路湿原です。夏に旅した時の撮影ですから、緑の草木が生い茂っています。

このあたりの湿原といえばタンチョウが思い浮かびます。広大なこの湿原のどこかにいるのでしょう。彼らがここに棲めるのも湿原のおかげです。真冬の真っ白な時でも、地層の凍らない水中に彼らの食料が豊富にあることがそれを可能にしてるそうです。

前、霧の中をゆっくりと歩く丹頂を撮影した写真があったのですが行方不明(;_q))クスン。これは動物園に保護されていた親子です。

霧多布ビジターセンターでこんな映像を観て感動しました。昆布干しをしているおばあさんの後ろの湿原で、タンチョウのつがいがエサをついばんでいるというものです。「特別天然記念物」というたいそうな肩書きを人間から与えられたタンチョウ。彼らとの共存は干渉しないことであると解説していました。

豊かに葦の茂る日本の風景は私の住むところでは観られない特別な風景です。昔に戻ることはできませんが、その風景が残っている場所がこれからもそうあるよう祈るばかりです。


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