留めたい一瞬!?
「今日金浦から来日!!」 って
チングからメールが入ってから早1週間。
慌しい9月最後の週は、いつの間にか
終わって過ぎて行った。
待ってたのは、随分長かったのに
目の前まで来た27日の日曜から
私が彼に出会って終わる30日まで
アッという間だった、いつになく早かった。
彼の名言にもある様に
”その一瞬一瞬を大切にしたい”
って、私もその間すごく思ってた。
自分の記憶にも限界がある。
でも、少しでも多くこの眼でみた彼をしっかり記憶しておきたい。
耳から入ってきた、彼の言葉も刻んでおきたい。
って、思ってたけど...歳と共にその刻む場所も賞味期限のようなものがある。
なので、どうしても留めて置きたいところを
ここに残して置こうと思います。
それは、体がこんなになるまで書き続けた
「韓国の美をたどる旅」
この本に込めた思いは、彼の一年を費やした。
本来の俳優業を待たせてまで、その中に入っていった。
きっと、一度疑問に思った事、気になったことには妥協出来ない彼。
いつかの記者さんが彼に聞いた
「韓国でお勧めの名所はありますか?」
この一言で、この本の始まりになったと、言っても過言ではありません。
そこから、この本へつながっていくことになったのは、みなさんご存知ですよね。
そんな、彼の思いの詰まった、この本が出来上がり
家族へ届ける為に紹介するために開いたイベント。
その日、彼自ら彼の声で話した、この本の中身。
登場して最初にこの本ハングル版を開いて読んだ。
”深い夜だ....” (257ページ)
で、始まるこの場所を静かにハングルで読み始めた。
耳にしたはずの言葉は、日本語じゃなかったはずなのに
手元にある日本版のこの本を開いて一読してると、
あの日の彼の声が聞こえてきそう。
彼はハングルで話し、会場のモニターの字幕は日本語。
この記憶に錯覚させてしまってるんでしょう。
彼は、その場所を日本語では話してないのに....
まるでその日本語の活字のまま、あの声で一読してる風に耳に残ってる。
そして、イベントの中盤。
歓声と共に、彼が読み始めた場所は・・・今度は日本語。
彼は、「聞き取りずらい所は..」 なぁ~んて言ったような ???? (違ってます?)
その文章は、一つずつの言葉に思いが込められ、
彼の穏やかに発せられる声で、色が付いた様にドレスアップした感じになった。
”高いところに座るよりは...... (171ページ)
(中略)
小さな涙ひと粒あれば十分だ。
あなたが世界の涙になるのなら、わたしもまた喜んでそのひと粒になろう。”
って、その最後の2行にどれくらいのひとが、聞き惚れたんだろう?
と、思いながら、私もその聞きなれてるあの声で
その意味深いその言葉を聞いた事は、より一層心が振るえ涙したのでした。
こうして、あの日を呼び起こし、文字に変えていく事は
自分の記憶がどれだけ残っているのか、確かめてる様で
結構ドキドキしちゃいました。
きっと、認識と違う部分があるんだろうな?
もしも、間違えてたら教えて下さいね。