2008/07/19 12:52
テーマ:自然 カテゴリ:趣味・特技(その他)

女鳥羽川

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「あの辺りには分水嶺があるなあ」
亡くなった父がよく私に言った言葉です。
“ぶんすいれい”という言葉の響きがきれいだったこともありますが、その意味を知ってから信州を旅することがさらに楽しくなりました。

父が言った“あの辺り”というのは、諏訪、蓼科、松本辺りのことです。私はスキーや温泉、トレッキングで“この辺り”に出かけることは多いのだと思います。その出かける私に父は“分水嶺”を教えてくれました。山が好きで、河川や橋の土木工事を担当していた父らしい言葉です。


“分水嶺”とは水系が分かれる境界となる山脈のことなのだそうです。
上高地を出発している梓川⇒犀川⇒千曲川⇒信濃川は日本海へ注いでいます。だいたい、この河川が全部繋がった河川であったなんて、父の話を聴くまで考えたこともありませんでした。
諏訪湖を源とする天竜川は太平洋に注いでいます。太平洋側の海辺に住む私にとって、河川の水の注ぐ海といえば太平洋でした。

中央道を東京方面から走らせて、諏訪湖SAを過ぎると岡谷JCです。ここから長野道に入るとすぐに長いトンネルがあります。塩尻峠をくぐるのですね。ここを過ぎると松本はもうすぐです。まだ、長野まで高速道路が通っていない頃は、国道20号でこの峠を越えて行ったものです。冬は凍るし、霧で数m先も見えなくなるし、難所でした。この塩尻峠を超えると水は日本海側に注ぐ水系になります。

甲府方面から八ヶ岳周辺、蓼科と華やかなリゾート地を過ぎ、大門街道を行くと白樺湖に出ます。白樺湖の横、車山~霧ケ峰~美ヶ原を結ぶビーナスラインの出発点が大門峠となります。この峠を過ぎると水系は日本海側に注ぐそうです。霧ケ峰~八島湿原の水は諏訪湖の方へ下りるので太平洋側、美ヶ原の水は梓川に合流するので日本海側です。


“この辺り”は湧き水や小さな流れの多い地域です。分水嶺を知ってから“この辺り”に出かけた時は水がどちらに向うのかを考えるようになりました。これをたどっていくと日本海なのか、太平洋なのか・・・。


 
本日の写真は松本市内を流れる女鳥羽川です。女鳥羽川は犀川(梓川)と合流する河川なので、信濃川になって日本海へ注ぐ川です。全長は20Kmほどなのに標高差が1500mもあるとか。

前回の美ヶ原高原の記事と同じ旅での撮影です。高原では4時30分に出かけて朝日を見たのですが、ここはその麓。2000mの大地の影になってなかなか太陽が姿を現しませんでした。土手をうろうろしながら待つこと約1時間。ようやく川に陽光が差してきました。5時50分ころでした。


ここには朝陽の当たった草と太陽の方向を向くひまわりたちを掲載しました。


ウェブアルバム

夏旅:松本・美ヶ原
スライドショーでどうぞ。



2008/07/18 00:50
テーマ: カテゴリ:趣味・特技(その他)

牧場の朝

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忙しくて、ずいぶんと久しぶりになってしまいました。機能が変更されてから初めての記事です。使い方がよくわからないです。そのうち慣れるかな?


7月に入ってから、山と海と夏らしい週末を過ごし、写真も貯まりました。その中から今回は高原の牧場を選んでみました。

標高2000mの地点にある広大な牧場です。梅雨の真っ只中でしたが、私たちがここを訪れた日は暑い盛夏のようでした。雷をともなった夕立こそありましたが、朝は晴れ!朝陽を見たくて4時に起きました。上の写真が朝日に照らされた牧場です。薄く霧が立ち込めていて、とても幻想的な風景でした。早起きはやはり得です。せひ、写真を大きくして見てください。

ちょうど太陽が写っている辺りの場所まで散歩(?)し、日の出を見てきました。遠くに小さく見えるポコポコした凹凸の影は牛たちです。ほとんどがホルスタインでした。
ここの牧場には塩場というのがありました。海から遠い場所なので空気に潮が含まれてなく、ここの草だけでは牛たちが塩分不足になるのだそうです。


下は宿泊した宿の前で撮影。朝露に濡れた草とアマドコロの花です。左の後ろに薄く写っている花は、レンゲツツジです。ちょうど満開の時期でした。

  

これ↓がレンゲツツジです。この木は強くて、他の草木が刈り取られた後にどんどん成長してきたので、山にこれが多くなったということでした。  

牧場から少し離れた場所に標高2008mの石碑を宿の人たちで建てたそうです。今年の西暦と同じなので記念だそうです。何トンもする石をどのようにして運んだか・・・。雪のある時期にシートに載せて雪上車で滑らせて運んだということでした。なるほどレ( ̄ー ̄)ナットク!!( ̄^ ̄/)

私の宿泊した宿には80歳を超えた宿主さんがいらっしゃいました。まだ車がここまで来ていないころ、荷物を担いで麓から1日に3往復したそうです。そうして造られた建物が今の宿になっているそうです。一緒に行った後輩は何かを超越したようなその方を仙人みたいだと言ってました。ちなみに宿主は牧場主ではありません。

 

宿には捨てられた犬や猫が飼われていました。どれも人を恐れて怯えているか攻撃的になっていました。人を信じられないんでしょうね。

街とは違う時間が流れているような高原の風や植物、そしてそこに住む人たちは少しのことでは揺らがない強さと訪れる人たちを見守ってくれる大きさがあると私は感じました。また出かけたい場所です。


2008/06/29 23:55
テーマ:感情と心 カテゴリ:趣味・特技(その他)

オオバギボウシ

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ヨンジュンさんのインタビューを読み、NHKの特番を見て、彼は本当に今回は大きな山を乗り越えた爽やかな気持ちでいたのだなあと思いました。どこでもおおむね同じような内容が語られていました。それが今の彼の伝えたいことで、彼の心の中を代表する言葉なんでしょうね。

身体はまだ癒えていないようですが、目線が上向きで表情が明るかったという印象です。語られた言葉からも自信や余裕を感じることができ、未来の自分、これからの自分が見えているようでした。『太王四神記』の結末には心残りもあったようですし、怪我で思うように演じられなかった自分にふがいなさもあったでしょう。でも、そういう不満足から生じた辛い心を乗り越えて逞しく成長したヨンジュンさんがたくさんのことを語ったんだなあと思いました。彼が自分の変化を自覚しているところがまたすごいと思います。

 

左は先週のAERAのヨンジュンさん。何故かこのちょっとピンボケかなと思える写真の顔に惹かれました。

胸の中にある思いを少しずつ、テナーボイスの穏やかな口調で話されている・・・そんな映像が浮かぶんです。

それから下の2つ、今週のAAERAのヨンジュンさんです。カメラに向ってポーズを決めていない自然な表情がいいなあ~。




 

ヨンジュンさんの写真はブログに入れない私ですが、これらは本当にお気に入りなので特別に・・・。

 

2006年の「GQ JAPAN」の記事を思い出しました。日常を奪われた憂鬱な孤独感、演技をすることの苦しさ、いくらワインを飲んでも開放されない心、眠れない身体、辛くて涙が出る・・・こんな風に語っていました。“ヨン様”という皆が望む自分と自分が思う自分の差にもがいているようでした。

『四月の雪』のインス役、つまり平凡な日常から急にどん底に落とされた体験がそうさせたのかもしれません。身近な人の生死に関わるというストーリーでしたもの。感情を押さえ込んだ表現をしなければならなかったことも一つの要因だったかもしれません。

 

今回はムン・ソリさんをはじめ、周りの方たちが彼は孤独にみえると心配していました。しかし、彼は「孤独は誰にでもあるもの」と言い、

 周囲にすべてを信じて頼れる友人がいるので

と、孤独であっても寂しくないと言っています。これはタムドクという王を演じたことでの彼の変化なんでしょうね。これまでと違って個人的な痛みだけでなく、民の苦しみや痛みも考えて行動をする役を演じたからと自分でも分析していました。広い眼をもって世の中を考えられるようになったということでしたが、辛さを乗り越える手段をいくつか自分のものにしたのかなと思います。また、少しのことでは動じない強い精神力というか、堂々とした王の風格がそのまま彼に身についたようにも見えます。タムドクと自分の共通点を「責任感」であると語ったことからも、それを感じました。

また、いつも言われる“完璧主義”については、「本当の意味で完璧にはなれない」と言い、自分は俳優として欲張りなので“もっと”と求めてしまうのだということでした。自分の力量を超えた欲からおきた怪我、それによって追い詰められた自分を体験して、このような考えにいたったのでしょう。

 

結婚をしたらどんな家庭にしたいかという質問に、「私が幸せな家庭」と言ったということでした。彼でなければ随分とわがままなヤツだって思ってしまったかもしれません。人生は誰のためでもない自分のものですもの、この回答でいいのかもしれません。人間とはについていつも考えている(たぶん)彼だからこその言葉だなって思いました。

 

ヨンジュンさんについて考えていると、下記のようなことをまた考えてします。

人が本当に幸福を感じるのは、自分の能力を活かして満足を得たときである。また、幸福とはそれ自身を直接目的として得られるものではなく、何らかの理想を追求した時に、副産物として得られる。幸福になるということは人間らしく生きていくことで、しかも常により良いを目指して自分を進歩させていくこと。

これはブログのテーマ“HN(ソクラテス)について”にある2007年4月の記事からの引用です。タムドクを演じて精神的に強く、広い視野をもてるように進化したヨンジュンさんのインタビューから、このことを再認識してしまいました。

ただ・・・、こんなこともいつも考えます。私が知りえるヨンジュンさんは彼のほんの一部なのだということです。本当の彼について、彼全体について、彼の心の内側などは私には見えていません。私の描くヨンジュンさんは私の想像の彼であるということです。

 

多くの注目を浴びて、多くの時間をかけた『太王四神記』。彼は途中で投げ出すような人ではないと思いますが、苦しい撮影を乗り越えたことをこのように表現していました。 

 どう克服するかではなく、

 何が何でも克服しなければいけないものでした。

これを読んだ時、私は谷川岳に登った自分を思い出しました。下の写真、霧の中に見える頂、人がたくさん立っているところが“トマの耳”で、私が登ったところです。

 

  

私は運動を苦手とした、筋肉のない人間です。でも、自然を歩くことは大好きなので、トレッキングはよくします。もちろん、日帰りの簡単なコースばかりです。そんな私が3年前に谷川岳に登っちゃったんです。きつかった・・・。

斜面は急で、鎖を使わなければならない岩場がいくつかありました。なんとか頂上までたどり着いたものの、ビールもワインも口にできませんでした。登ったら自分の脚で今度は降りなければなりません。途中、一緒に行った人から遅れ、だんだん他の登山者もいなくなり、空は暗くなるし、手足は痛くなるし、携帯は繋がらないし・・・。泣きそうでした( p_q)。でも、途中でやめるわけにいかないんですよね。何が何でも自分で下までたどりつかなくてはなりません。がんばりました。

ビジターセンター脇に湧き出ていた水の冷たくおいしいことといったらありませんでした。もう、忘れられません。それと、がんばった自分に自信ももてました。

   

夏の山は多くの花が咲いていました。タイトル下の写真はその1つオオバギボウシです。斜面にを見上げるとたくさん咲いていました。このすぐ上の写真はひたすら歩いた帰り道の尾根です。まだこの写真を撮影していたころはそれでも余裕がありました。


2008/06/26 12:58
テーマ:自宅 カテゴリ:趣味・特技(その他)

チビチュムチとチビガンダム

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ヨンジュンさんについて掲載された雑誌が次々発売され、NHKのスペシャルもあって、ブログに記したいことがいろいろ浮かぶのですが、できない!!持ち帰りの期限切れの仕事があり、ブログの文章を考えてまとめている時間がないんです。

とりあえず、今日はそんな切羽詰った気持ちをこんな写真を撮影することで緩めてみました。チュムチがガンダムに銃を向けられておののいているという設定です。

 

ガンダムはファーストシリーズが大好き!最終話は涙ものですね。シャアを守って亡くなったララーに「ニュータイプは争うものではないでしょ」と言われたアムロ。要塞が崩れていく時、

 みんなが見えるよ・・・

 ボクにはまだ帰るところがある・・・

そう言って必死で脱出して、ホワイトベースで待つ友たちの元に戻りました。両親を失ったアムロにとって、ホワイトベースで共に暮らす仲間が家族のようです。

 

実は知らなかったのですが、私の街はおもちゃが有名なんだそうです。数年前にバンダイホビーセンターというのができてそれを知りました。そういえば田宮模型にラジコン用のレースコースがあるんですね。昔、レースをテレビ中継した番組があったような・・・。先月には40年以上も続いているというホビーショーがあったようです。県外からも多くの人がみえて、随分混雑していたみたいです。

まあ、私はファーストガンダムが好きですが、そういうおもちゃには興味ないもんで。この写真のチビガンダムは父が犬の散歩中にどうも拾ったらしいです。かわいかったので捨てずに置きました。チュムチはヨン友にいただきました~~。こういうぬいぐるみ系は好きなんですよね~。

    

出演の二人にカメラ目線をしていただきました。撮影現場は自宅机上、パソコン前でした。


2008/06/22 02:41
テーマ:自然 カテゴリ:趣味・特技(その他)

紫陽花

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しとしとと雨の降る夏至になりました。それでも出かける犬の散歩&写真撮影。グレーな風景の中、ピンクや紫の紫陽花は濡れて鮮やかさを増しているように見えました。ヨンジュンさんも鎌倉の寺で紫陽花を撮影されたでしょうか。一面の紫陽花の境内で何を感じ、どこに目を留め、どんな撮影をされたのかしら・・・。

  

紫陽花は日本に古来からある花だということでした。1700年代に西洋へ渡り、改良されたものが戻ってきたので、現在は種類が豊富になったようです。でも、日本の風土に適した植物であることは間違いないのでしょう。どこにでも咲いて、うっとうしくなりがちな梅雨の季節を彩り、私たちの心を和ませてくれます。

  

紫陽花は見た目で大きく2つに分けられるようですね。装飾花と呼ばれる一見花のように見える部分が額縁のように周りにある「ガクアジサイ」と、全部がそうなって丸くなっている「テマリアジサイ」です。花弁のように見える萼(ガク)の中心にある小さなものが花だそうで、アジサイの開花はこの花の部分が開いた時を言うようです。ガクが開いても開花ではありません。

いろいろな色がありますね。土の性質によっていろが七変化する(?)から花言葉は「移り気」というとか。土によって色が変わるってその場に応じて変化するということですよね。すばらしい!環境に添いながら粛々と生きていこうとする力だと思います。しかも、雨風に打たれてなおも活き活きと輝いていきます。

いろんなアジサイの写真を集めてウェブアルバムにしました。見てください。

http://picasaweb.google.co.jp/sakanoueojarumaru44/QlFJoF?authkey=9QN35k9GexI

        

土、大地、水で思い出したのですが、昨年10月に『自然力マガジンWATER』というものを購入しました。創刊号でした。購入のきっかけは星野道夫氏の写真が掲載されていたからです。“地球丸”という会社から出されていて、地球環境に対するいろんな記事があり、どのページも興味深く読みました。特に「惑星物理学から見た地球の環境問題」「国内初!ラムサール条約に登録された田んぼ」「温暖化ベビーのサバイバル術」などは短い記事ですが考えることは大きかったです。

人が現代のような便利を手に入れる前は、もっと住む環境に添った生活様式だったと思います。日本は日本なりの生活、それは文化なんでしょうね。梅雨時に香を焚くと嫌なにおいが消えるだけでなく、なんとなく湿気が緩和するような気分になりませんか?虫除けにもなったかな(そりゃ香取線香か・・・)。暑い夏の打ち水とか、ヨシズとか、蔓が延びた植物の日除けとか、蚊帳とか、団扇とか、スイカを水で冷やして縁側で食べるとか、暖簾の揺れや風鈴の音で風を感じたり・・・。私が子供のころはまだまだあったかもしれません。『WATER』はそういう暮らしを私に思い出させてくれた雑誌でした。

次号の発売(12月10日と予告されていた)を楽しみにしていたのですが、ない・・・でない・・・。これもエコかな。

    

土地ということでもう一つ・・・。新妻聖子さんが歌う♪ガラスのうさぎ♪が好きです。彼女を知ったのはNHKの番組「陽炎の辻『居眠り磐音 江戸双紙』」の主題歌♪愛をとめないで♪でした。そのCDに♪ガラス・・・♪も入っていました。

 海に国境線(せん)をなぜ引くの?

 土地に国境線(せん)をなぜ引くの?

 同じ星の上で いつくしみあいたい・・・

 耕すための金具を  いくさに使うのは誰?

 歴史のはじまりに 帰りましょう

 20年後の 未来の地球が

 清らに さやかに 美しく あるように  

                      【「ガラスのうさぎ」より】

映画「ガラスのうさぎ」の主題歌であるのだということを後から知りました。

いろんなニュースから人間の欲で地球が破壊されているかなと思うことがあります。そういえばもうすぐ洞爺湖サミットですね。

 


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