一歩遅れの品格
「あけぼの」・「ふじなみ」・「面影」・・・。
日本語には本当に美しい響きを持つ言葉がたくさんあるのだと言うことをあらためて、感じることのできる本に出逢いました。
「美しい日本語の風景」という本なのですが。そのまえがきの中の一節に、非常に心に残ったお話がありました。
著者いわく、日本語がどんどん奇妙になっていくことは堪えがたいが、かといって言葉は時代と共に変わるものであって、どうしようもないことなのです。では、どうすれば良いのか・・・。
「時代と共に移り行く変化を認めながらも、下品な流行語は使わず、かと行って大昔のものに固執せず、一歩遅れたところで言葉を使うと、みごとなばかりに美しい言葉の使い手となる。
実は、人間の品格というものはすべてこの「一歩遅れ」にあるのだから・・・」と言うフレーズです。
なるほどね~。流行ばかり追いかけるだけが格好いいとは限らない。かといって、時代遅れでいることも格好いいものではない!
一歩遅れですよ。一歩遅れ!そこに人間の品格が生まれる訳です。そんな美しい言葉を使える人でありたいものです。
そこで、ハタと思ったのですが、「ペ・ヨンジュン」という人は、私の目からすると、この一歩遅れの品格を持っている人なのでは・・・。そこが魅力的なのかもしれないな・・・。
彼の態度、言葉遣い・・・。全てのことに対してつつましやかであって、決してしゃしゃり出たり、はたまた流行の先端を行くようなタイプではないね。(消極的って言う意味ではないですよ~)
彼の秘密は、自らも気づかない間に身につけたのか、それとも生来のものなのかわからないけど、この著者の言う「一歩遅れの品格」なのかも知れないな~。
韓国語初心者の私からしても、「ヨンジュンさんの話す言葉は美しい」などど思ってしまうのは、ファンの贔屓目だろうか・・・。
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