2011-07-16 14:13:09.0
テーマ:ドリームハイ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ドリームハイ☆第12話No.2

Photo

 

 学校のロッカーで、ベクヒは荷物を出していると

 階段から降りてくるギョンジュン先生の姿を見つけ

 思わず隠れるのだった。ベクヒは 先日、盗作を見抜かれて

 ギョンジュン先生の前で 開き直った時から

 彼女を避けたいと思っていたのだろう。

 しかし、ギョンジュンはベクヒを目ざとく見つけていた。(笑)

 「これ!指導教官が、カン先生になってる。」隠れているベクヒに 

 ギョンジュンは ショーケースの指導教師表を見せてそう言った。

 「あなたの意志よね?」と聞かれて ベクヒはドギマギしながら

 「ええ。」と答えた。するとギョンジュンは「頑張って。」と言って

 あっさり去って行く。ベクヒはギョンジュンを呼び止めるのだが
 
 「ありがとうございます。」と言うのが精一杯だった。

 

 

 

 校内の片隅で ビルスクは笑顔で、インソンに携帯のカメラで

 ショーケースのパンフレットに載せる写真を撮影してもらっていた。

 「1、2、3!」とシャッターを押すが 誰かが横切って失敗する。

 もう一度「1,2,3!」と写そうとすると 突然、ジェイソンの顔が

 携帯画面一杯に写る。ジェイソンが邪魔をしていたのだ。

 怒るインソンに向かって ジェイソンは

 「何してる?」と、とぼけて聞いた。

 「ビルスクの写真を撮ってる。」とインソン。

 「ビルスク?」と 分かっていながら驚くフリをするジェイソン。

 ビルスクはジェイソンに ハァイ!と可愛く手を上げる。

 「そこにいたのか!気がつかなかった。」と わざとらしいジェイソン。

 「なぜ急に写真を?」と インソンにジェイソンは質問する。

 (ビルスクが気になって仕方がないジェイソンは インソンの行動が気になるのね。)

 インソンは「ショーケースの時に配るプロフィール写真だ!」

 と声を荒げて言う。

 「太ってる時の写真しか手元にないの。」と ビルスクも言った。

 するとジェイソンは携帯をインソンから奪い取って 

 ビルスクに近づいて言う。

 「そんな大事な写真を 携帯で撮るのか?」

 「じゃあどうするの?」と 驚いて聞くビルスクだった。

 ジェイソンはニッコリ笑って「行くぞ!」と

  ビルスクの手を握って歩きだした。

 そして ビルスクがジェイソンに連れて来られた場所はといえば・・・

 プロのカメラマンの仕事場のスタジオだった。

 「この格好で撮るの?」とビルスクが 恥ずかしそうに聞いている。

 「いいじゃないか!」とジェイソンが言う。

 「でも、ちょっとオーバーじゃない?みんな制服を着てるのに・・・」

 ビルスクがカーテンに隠れてモジモジしていると 

 ジェイソンは語気を荒げて

 「ショーケースは準プロモーションだ。とにかく目立たないと!」

 そう言って ビルスクが自分の姿を隠しているカーテンを

 力任せにオープンした。

 するとそこに現れたのは 真っ白な天使の衣装の

 可愛いビルスクの姿だった。

 「分かったわ。ありがとう。」ビルスクは言った。

 ジェイソンは内心 そんなビルスクが可愛くて仕方がない。

 「礼はいいから。一種のファンサービスだ。」と 

 照れながらジェイソンが言った。

 ビルスクは「今度はファンサービス?」と言って「良く言うわ!」と

 素直じゃないジェイソンを笑った。 (ビルスクは ジェイソンの心が

 自分に傾いているのを しっかり意識しているのだ!笑)

 「撮影は4時からだろ?」と 

 スタジオに来たカメラマンが 文句を言うのだが

 「30分延長して、こいつを撮って!」と ジェイソンが甘えてお願いする。

 「誰なんだ?」と カメラマンに質問されて ジェイソンは

 「友達だよ。ショーケース用の写真を撮って。」と言うと

 カメラマンが笑いながら

 「携帯の壁紙の娘とは別人だな。誰なんだ?」と言った。

 ビルスクは 顔をこわばらせて聞いている。

 (携帯の壁紙の女が気になるビルスク。やっぱり恋する乙女だ。)

 ジェイソンは困って「いいから早く撮って!」と誤魔化した。

 そして ビルスクはプロカメラマンの撮影で 

 派手にプロフィールを飾ることになる。(笑)




 

 そして翌日。 ショーケースの練習が始まった。

 ベクヒは 初めてオヒョクのクラスに入ることになり

 教室で先に座っていたヘミを見て 少し緊張して席に着いた。

 同時にグクも教室へ入って来て ヘミの隣に座って

 「サムドンは?」とヘミに聞いた。

 教室にいたのは ヘミ、ビルスク、ジェイソン、ベクヒ、

 そして グクの5人だったのだ。ヘミは「来てない。」と不満げに答えた。

 「こんな時に欠席する奴じゃないのに。」とグクは驚いた。

 ヘミはグクに「訳を聞いても 一向に答えないの。もう知らない。」

 と、諦めたように言った。

 そして教室に オヒョクがやって来て 驚いて声をあげた。

 「5人も俺を指導教官に選んだのか?」 オヒョクは嬉しそうだ。

 「ベクヒ、お前もそうなのか?」とベクヒを見つけてそう言った。

 ベクヒは「まぁ・・・ええ。」しどろもどろに答える。

 ビルスクは「カン先生。ここで授業が出来て 本当に嬉しいです!

 これでもう、サウナやナイトクラブを転々としなくて済む。嬉しいわ!」

 と感激している。「俺も嬉しいよ!」オヒョクも 感慨無量だった。

 「俺たち、練習室の進出記念に、パーティーでもするか?」

 はしゃぐオヒョクに ヘミが冷めた口調で「授業しましょう!」と言う。
 
 オヒョクは そうか・・・と我に返って授業を始める。(笑)

 「今回は偽物じゃない、本物のショーケースだ!」と手を叩いて言った。

 元入試クラスのメンバーは 笑顔でうなづいた。

 「さらに 全員がソロだ!」オヒョクは嬉しそうに言った。

 「準備を怠ると痛い目に遭う。」オヒョクは言う。

 「そして何より大事なのは 舞台を支配することだ!」

 「舞台を支配?」ヘミは それが咄嗟に理解できなかった。

 オヒョクは「そのためには・・・」と続けようとすると 自分の携帯が鳴った。

 「失礼。」と言って 携帯に出て見れば それはジンマンからだった。

 「ジンマンか。」とオヒョクが言うと「名前を出すな!!」と大声がする。

 そしてジンマンは「スピーカーフォンにしろ!」と命令して

 オヒョクがスピーカーに音声を切り替える。すると携帯から

 「舞台を支配しようと思ったら 観客に気後れしないことだ。」と声がした。

 こうして 隠密講師ジンマンの授業が始まった。

 「観客を制すか、観客に制されるか、どちらかだ。」

 ベクヒは隠密講師の存在を知らないので 不思議に思って

 隣にいたジェイソンに 小声で質問する。「誰の声?」

 ジェイソンは言った。「体は大きいくせに 肝っ玉はジャコ並みの人だ。」

 「ジャコ?」ベクヒは可笑しくて笑った。ジャコは言う。(笑)

 「舞台の左側 右側 そして中央に 視線を合わせる人を定め

  その人の目を見ながら歌うんだ。2人1組になれ!」

 この時オヒョクは ジンマンが廊下から電話している姿を目にする。

 「”うちに何しに来たの”みんな知ってるよな?

  あれを相手をねじ伏せるつもりでやるんだ。機先を制する練習だ。」

 ジンマンが必死で携帯で喋っていると オヒョクが傍へやって来て

 「何してるんだ?」と言った。ジンマンは慌てて「校長に見つかるだろ?

 あっちへ行け!」と オヒョクを怒る。オヒョクは笑いながら

 「よくやるな。」とジンマンに言った。

 そして、隠密教師ジンマンの出した課題を ビルスクとジェイソンが

 真面目に行っている。

 「うちに何しに来たの?」と 歌いながら問い詰め前進するジェイソン。

 後進するビルスクは ジェイソンの勢いに固まって 言い返せない。

 教室の外で様子を見ていた ジンマンが「おい!ビルスク!!」

 と叫んで教室に入りかけるが、しまった!と言う感じでまた廊下へ戻り

 携帯でビルスクに「おどおどしては観客を制せないぞ!

 目に力を入れろ!!」とアドバイスする。

 するとカッとビルスクは目を開き「花を探しに来たのよ!!」と

 ジェイソンに向かって 突進した。(何なんだ?この遊び??笑)

 「次はヘミとベクヒだ。」とジンマン。ビルスクはきつい目で

 「うちに何しに来たの?」と歌い ヘミを問い詰めながら先進する。

 しかし、凄身はヘミの方が上だ!(笑)ヘミはニヤリと笑い返して

 「花を探しに来たのよ!!」と どんどん前進してベクヒを追い詰めた。

 そして・・・相手のいないグクに オヒョクは

 「サムドンがいないのか・・・。グクの相手は俺がしようか?」

 と言うのだが、グクが怖い顔で睨むので オヒョクは逃げ出した(笑)

 こうして 第1日目のしょうもない授業が終わった!!(爆)


 

 


 ヘミは家に帰って グクとサムドンの部屋を掃除していた。

 タダで居候させてもらっているヘミは 

 魔女の苦手な家事を しなければならなかったのだろう。(笑)

 丁寧にベッドや箪笥の下まで 掃除機をかけると

 掃除機の先に1枚の紙が吸い付いた。

 何?とヘミがそれを手に取って見ると それは薬の処方箋だった。

 患者の名前には”ソン・サムドン”とあり、

 その上に示された病名は 初めて聞いたものだった。

 ヘミは驚いて すぐにその病名の症状をPCで検索してみ る。

 そして出た検索結果には・・・

 ”耳鳴りが発生した後に、聴力が減少し・・・”とあった。
 
  PCの前で ヘミは愕然とした。


 そして ヘミは思い出していた。

 サムドンが急に 自分の前から姿を消して、

 必死で見つけた時には 人が変わってたような姿で

 ヘミに向かって お前を信じて、ソウルについて来たことを

 後悔していると、サムドンが嘆いたことを・・・。


 「悔やみきれない。なぜ あの日、俺はお前の手を取ったのか・・・。

  なぜ お前の真っ赤な嘘を 俺は信じたのか・・・。

  なぜ お前の歌を聞き、音楽に・・・夢中になったのか・・・。」

 あの時のサムドンは心底傷ついて 心が泣いて叫んでいるようだった。


 

 ヘミは「まさか・・・違うわ。」と声に出して否定した。

 信じたくなかったのだ。サムドンの耳が聞こえなくなってしまうなんて。

 「そんなわずはない。」ヘミが自分に そう言い聞かせていると

 サムドンが部屋に入って来る。

 そして慌てて 机の処方箋をワシ掴みにした。

 ヘミはサムドンの突然の出現に ハッと驚くのだが 

 部屋から出て行こうとするサムドンに 必死で声をかける。

 「サムドン!あなたの・・・耳・・・どうかしたの?

  それ・・・本当に あなたの処方箋?」

 恐る恐るサムドンの背中に聞くヘミに サムドンは振り返った。

 その瞳は 氷のように冷たかった。

 「そうだ。俺の処方箋だ。」と サムドンはそっけなく言った。

 お前なんかに関係ない・・・そんな雰囲気を醸し出している。

 ヘミは 泣きそうだった。自分を庇った事故のせいで

 サムドンが耳に 障害を持ってしまったと思ったからだ。

 「私を助けようとして 頭に怪我をした、そのせい?」

 ヘミが尋ねると、サムドンは手にした処方箋を グッと握りつぶした。

 そしてヘミの目をじっと見つめて「そうじゃない。」と言った。

 ヘミは 自分を思って、サムドンが誤魔化していると思い

 「本当?そのせいじゃないの?」と 聞き返す。

 しかし、この時 またサムドンの耳は壊れ出す。耳鳴りがするのだ。

 サムドンは「違う。」そう言った。

 ヘミは「じゃあ原因は何?」と サムドンを問い詰める。

 もう何も聞こえないサムドンは ヘミの口が開いたことしか分からない。

 「いつからなの?」と質問するヘミに サムドンは「違う。」と言った。

 ヘミは この時初めて、その処方箋が真実なのだと心底怯えた。

 サムドンは・・・もしかして今、耳が聞こえていないの??

 ヘミの瞳から涙がこぼれた。ヘミはサムドンに

 「今、私の話・・・聞こえてる?」と わざと小さい声で尋ねる。

 サムドンはどぎまぎしながら 首を振って「違う。」と繰り返した。

 ヘミの涙は止まらない。ヘミにとって 耐えられない悲しい真実だった。

 明らかに サムドンの耳は障害を持っていた!!

 「サムドン!」そう言うと ヘミはサムドンに抱きついた。

 そして「サムドン・・・サムドン・・・」とすがって泣きじゃくるのだ。

 ヘミが 自分の耳が聞こえていないことが分かってしまったと 

 サムドンは悟った。そして 悲しがるヘミを見て サムドンも辛かった。

 サムドンは自分の弱さを ヘミには決して見せたくなかったし

 優しいヘミが 自分に同情して泣いていて・・・

 そしてこんな風に 抱きつかれるのは辛かった。

 (しかし、それでも サムドンは心のどこかで

  嬉しかったのではないだろうか・・・。

  ヘミがグクと恋人同士になってしまっても

  それでもヘミが 自分のために涙を流してくれることが 

  サムドンは 素直に嬉しかったのではないかと私は思う。)

 「だから言っただろ?必ず後悔すると・・・。

  俺は話したくなかったのに!!・・・こんな姿・・・

  誰にも見せたくなかったのに・・・!!」

 そう叫ぶ サムドンの目からも 涙が溢れる。

 「ごめん。私のせいよ。」抱きついたまま ヘミはそう言うと

 泣き崩れて、サムドンの手を握りしめて 彼に寄り添いながら 

 ヘミは 床にしゃがみ込んでしまうのだった。

 サムドンも泣きながら ヘミに本音を語った。

 「この前、お前は俺を救いだす・・・そう言ったな。

  できることなら やってみろ!俺を救ってくれ!」

 ヘミは しっかりサムドンの両手を握ったまま

 「どうしよう。どうしよう・・・」と何度も 口にして

 泣きじゃくるのだった。

 そこへ オヒョクが帰宅して、泣き崩れるヘミを見て驚く。

 「どうかしたのか?」慌てて2人に近づくと サムドンまで泣いている。

 「サムドン!・・・ヘミ!」と オヒョクは声をかける。

 ヘミは 泣きながら「先生。助けてください!」と言うのだった。




 オヒョクは その晩、サムドンの処方箋を手にして

 初めてサムドンの耳の障害を知って 悲しみに暮れる。

 最近のサムドンの 闇のように暗い瞳の意味を やっと悟ったのだ。

 あんなに才能ある生徒が こんなことになるなんて・・・。

 オヒョクは サムドンの悲しみが自分のことのように辛かった。

 しかし、どうにか希望の光を与えてやらねばと、オヒョクは思った。

 一人真っ暗な部屋で佇む サムドンの元へ オヒョクは行き

 サムドンの横に腰かけた。そして暗い顔のサムドンに 明るい声で

 「お前の病気は 薬で抑えれば 日常生活に差し支えない。」と言う。

 しかし サムドンは「抑えられなければ 音を失うかもしれません。」

 そう言った。オヒョクは それでも明るく「耳鳴りは 時々だろ?」

 と言うのだが、すぐにサムドンは言い返す。

 「それが舞台の上なら 大失態です。」

 オヒョクは 顔が引きつりながらも

 「その確率は 万にひとつだろう?」と 笑って言った。

 しかし サムドンは頑固に 否定的なことを口にする。

 「この病気にかかるのも 万にひとつですよ。

  僕が そのひとつになったんです。」

 サムドンは冷静に まるで大人のような言い方をした。

 オヒョクは もう何も言葉が出なかった。慰めようがなかったのだ。





 
 そしてガラッと場面は変わって・・・翌日のキリン芸高の学食。

 ビルスクが大好きなパンをお盆に乗せて テーブルにつくと

 そこに 置き忘れた携帯があった。

 「これ 誰の携帯ですか?」ビルスクは 周囲に声をかける。

 隣のテーブルの生徒が、さっきそこにいたジェイソンのだろうと言った。
 
 ビルスクは ジェイソンと聞いて「授業で会うので渡します。」

 とその生徒に言って、携帯を横に置いて パンを食べ始める。

 しかし、その携帯が気になって仕方がないビルスク。

 先日、プロカメラマンに 携帯の壁紙の女性と別人だと 

 自分が言われたのが ずっと気になっていたビルスクは

 ジェイソンの携帯の壁紙の女性の顔を見たくて仕方がなかったのだ。

 いったい誰が 愛しの人の壁紙を飾っているのだろうかと・・・。

 思わず携帯に手が伸びてしまうのだが、その手を自分で叩いて

 「いけないわ!プライバシーの侵害よ!」と 

 自分に言い聞かせる 可愛いビルスク。しかし 本音は見たい!!

 見たい心を 必死に理性で抑えようとするのだが・・・

 やはり我慢出来ない!!・・・やっぱり見てしまおうと(笑)

 携帯へ 手を伸ばしたところへ ジェイソンがやって来る。

 奪うように ビルスクの前から携帯を取ると 

 「中を見たか?」と ジェイソンが動揺している。

 ビルスクが「見てないわ。」と言うと 

 マジで「良かった!」と胸を撫で下ろすジェソンだった。

 そして「じゃあな!」と去って行く 後ろ姿に ビルスクは

 「中に何があるの??」と 大声で叫ぶのだった。(笑)

 

 

 
 そして 音楽室のピアノでは・・・


 ”Honey you are my valentine

   いつまでも 君を愛しているよ

   Honey you are my valentine

  別れても 君を愛してるよ”


 グクがショーケースの歌を 弾き語りをしていた。

 (サムドンもピアノ弾けるし、グクもピアノ上手なのね!!)

 そこへ ベクヒがやって来て

 「本当にこの曲でいいの?ダンス曲にしないの?」と 尋ねる。

 「今までと同じことをしても 勝算がないと思ってさ。」
 
 と、そうグクは言った。するとベクヒは

 「ソロデビューに 随分、意欲的ね。」と言うのだった。

 するとグクは「当然さ!俺1人で観客と勝負するわけだろ?

 お前は憧れないのか?」と 笑ってベクヒに尋ねる。

 「私だってやってみたいわ。じゃあ私達 ライバルね。」

 ベクヒがそう言うと グクは「そうか?」と笑った。

 その笑顔で ベクヒは救われた気がして 

 グクに ずっと聞きたかったことを質問した。

 「ヘミが何か話してない?」とベクヒが聞くと グクは「何を?」

 そう言って、不思議そうな顔をした。

 ベクヒは戸惑いながら「なぜデビューを断ったか・・・」と聞く。

 グクは 少し考えて「話は聞いた。」とベクヒに言う。

 (ヘミの恋人である自負から 聞いてないとは言えない!笑)

 するとベクヒは「私は何も頼んでないから!

  ヘミが気を回しただけよ!!」と 慌てて弁解する。

 グクは驚いて聞き返す。

 「ヘミはお前のために デビューを断ったのか?」

 ベクヒは 自分で墓穴を掘ってしまった。

 「ヘミが話さなかったの?聞いてない?」 ベクヒは焦る。


 

 


 グクは そうだったのか・・・と ヘミのことを思った。

 「聞いてなかったの?」喋ったことを ベクヒは後悔する。

 グクは立ち上がって、ベクヒを見降ろして諭すように言った。

 「お前は 味方がいないと前に言ってたが それは違うぞ。

  少なくとも1人は お前の味方だ。」

 「それは誰のこと?」とベクヒが聞けば グクは微笑んで言う。

 「ヘミだ。あいつが どんな仕打ちにも耐えて来たのは

  デビューのためだ。でも、そんなあいつがデビューを断った。

  過去に何があったか知らないけど、お前の味方をするのは

  ヘミだ。俺じゃない。」そう言って グクは部屋を出て行った。

 残されたベクヒは グクの言葉に動揺を隠せなかった。

 

 

 


 グクはベクヒの話を聞いて ヘミを探した。

 ヘミは入試クラスの教室で 1人机に突っ伏していた。

 廊下の窓からヘミを見つけたグクは 教室に入って

 ヘミの机に近づいた。しゃがんで グクがヘミの顔を覗くと

 ヘミは虚ろな目をして ボ~としていた。

 サムドンの耳のことが ヘミはショックでたまらなかったのだ。

 「もう入試クラスじゃないだろう?」そうグクが言った。

 「まぁね。」と そっけなくヘミは言った。

 「何かあったのか?」グクが優しく尋ねた。

 ヘミは少し考えて「別に。何もないわ。」と答えた。

 すると グクは微笑みながら「お前も大人になったな。」と言った。

 「あんなに口が悪かったのに、慎むようになった。」

 そう言われて 突っ伏していたヘミが起きあがった。

 「お前がデビューを諦めたのは 友達のためだろう?

  それに今も 心配ごとがあっても 何かの理由で内緒にしてる。」

 ヘミは 優しいグクが嬉しかった。サムドンのことは言えないヘミは

 黙って そっとグクに寄りかっかった。

 グクの優しさで 大きな不安を包んでもらいたかった。

 グクはヘミに肩と腕を貸して 自分もヘミに寄り添った。

 ヘミが何を思い悩んでいるのか・・・グクは知りたいとは思ったが

 決して無理に聞くことはなかった。グクは 心底優しい男だった。

 どうしてヘミは サムドンのことをグクに話さなかったのか?

 それは サムドンを心配する気持ちが 半端で無く大きかったからだ。

 この時、ヘミの心の中はすべて サムドンへの心配で埋まっていた。

 そんな思いを ヘミはグクに知られたくなかったのではないだろうか。

 


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  第12話の中でも最も素敵な 今回のサムドンとヘミのシーン

 ヘミがサムドンの耳の病気を知ったシーンは 本当に泣けます。

 若い2人の演技、凄く上手です

 そしてまた、グク役のテギョン君の弾き語り とても新鮮です

 韓国のトップスターの実力・・・凄いなぁって改めて思います

 

 

  

  

  

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 
 
 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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