大好きです!!
お仕事を山のように抱えていて・・・
それでも、わざわざ鹿児島まで来て下さり、
4時間以上も我が実家で過ごしてくださったことは
どんなに感謝しても しきれません。
「座布団だけ用意してくだされば結構です!」
という言葉を真に受け、本当に食べ物以外は
父は何も用意しませんでした。(笑)
鹿児島産の鰻と薩摩揚。お土産も薩摩揚とかるかん。
私が持って行った讃岐うどんと和三盆。
鶴瓶さんに差し上げたのは
あとは 長女の私が書いたお礼状。それだけです。
”家族に乾杯”の突撃訪問で知り合った父を
面白い爺さん!!と鶴〇さんは思ってくださったのでしょう。
そしてまた、とても愛妻家である鶴○さんは
妻を亡くした悲しみを 素直に吐露する父に
深く感銘を受けたようでした。
「家族はいないよ。去年、女房に死なれた。」
この父の開口一番に、実は鶴〇さんは
”えらい所に来てしまった!!”と焦ったそうです。
それから、「寂しいよ。」と連発する父が可哀想で
時間の許す限り 父と一緒にいてくださったのでした。
本当に、本当に・・・鶴〇さんは優しい方です。
父と母は同じ大学で知り合って
当時は珍しい学生結婚で、本当に仲の良い夫婦でしたが
鶴〇さんも 奥様とは大学の同級生なのだそう。
鶴○さんが一目惚れしたという奥様は
それはそれは 美人で素敵な方でした。
また、昨年 飲兵衛の父が大好きな焼酎を
鶴〇さんに普段使いの湯飲み茶碗で飲ませていて
その茶碗を「これいいですね!」と言ったのは
実は、鶴〇さんは 父に空の茶碗を見せて
お代わりを注いでもらいたかったのだそう。(爆)
そんなこととは気が付かず、「これは壽官焼き!」
と説明した天然の父でしたが・・・
その沈壽官さんと鶴〇さんが知り合いだったというのも
また、すごい縁!!神様のお導きのようだったと
鶴〇さんもマジで驚いたそうです。
そして、父と焼酎を飲み交わしながら
鶴〇さんは ”錦木検校”という落語に出てくる
角三郎が父と重なったのだそうです。
それで、亡き母を偲ぶ三回忌に 鶴○さんは
「”錦木検校”を演じたい!」と
父に申し出てくださったのでした。
しかしながら 超のつく忙しい鶴〇さんです。
私は「酒の席の約束だから 真に受けちゃダメ!」
と父に釘を刺していたのですが・・・
まさか、本当に しかも奥様連れで
母の三回忌にいらしてくださるとは思いませんでした。
父と鶴〇さんは昨年から数回、電話を介して
三回忌の件を確認してはいたのですが・・・
本当のことをいえば・・・
信じられない!!
私は 狐につままれたような感覚でした。
鶴○さんが実家に到着し、一服した後
お弟子さんと着物に着替えたのですが
その場を繋ぐために 父が漫談のような挨拶をして
着替え終わった鶴〇さんが それに加わり
2人で始まった即席の漫才
(初対面の当時を振り返った話など)は
後ろで聞いていらした奥様が ひどく感心し
その後で一席披露するお弟子さんが
「やりにくい!!」と嘆くほど
爆笑の渦に包まれた 面白いものでした。
そして”動物園”という楽しい落語を
お弟子さんが一席した後で
師匠の鶴○さんが演じてくださった
”錦木検校”は 鶴瓶さんが”三味線栗毛”を
自分でアレンジした新作落語です。
酒井雅楽頭(さかいうたのかみ)という
大名の末の息子の角三郎と
錦木(にしきぎ)と言う盲目の按摩師との
友情を描いた人情ものなのですが
私が途中で涙ぐむほどの素晴らしい落語を
鶴○さん会いたさに来たはずの義母が
特等席でほとんど爆睡していたのですから
私は心から鶴○さんに申し訳なくて
”ああ、連れてこなければ良かった!”
と 遠くから義母を睨んでいました。
私が傍にいたなら つねって起こしたのに!!
(-.-)
それでも、義母に優しい笑顔で
肩に手をかけて写真撮影に応じてくれた
鶴○さんは 心から優しい人です。
「お父さんが角三郎で 僕が錦木です。」
そんな風に 言ってくださった鶴○さん。
周囲が呆れるほどの毒舌を吐く父なのですが
”心の目”で人を判断し、父を理解してくださった
温かく、謙虚で誠実なお人柄の鶴○さん。
↑
鶴○さんが私と父にくださった色紙の中身
拙いながらも 私なりに
精一杯の御礼状をしたためたのですが
ここでもつぶやかせていただきますね。
鶴○さん、どうもありがとうございました!!
鶴○さん、大好きです!!
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