本からも伝わる・・・完璧主義!
ヨンジュンが この「韓国の美をたどる旅」を執筆する過程は
他の誰にも真似できない、”修業”のようなものだった気がする。
はじめに本の執筆を思い立った時、彼自身が語っているが
”韓国の名所を海外の家族に紹介しよう”という ある意味軽い気持ちで
韓国公式サイトで 自国の家族に相談してみたのだと思う。
「ねぇ・・・家族のみんなだったら どんな場所を紹介したい?」って・・・。
そして日本家族にも「どんなところを知りたいですか?」という感じで
ヨンジュンは 情報を収集していたのだと思う。
しかし、この「本作り」を思い立って すぐにヨンジュンは
韓国広報大使に任命され、そしてまた
栄えある文化勲章まで頂くことになってしまう。
すると 真面目なヨンジュンは考えたのだろう。
ただ単に 観光客相手に韓国の名所や韓国の名産を紹介するのではなく
韓国の文化を掘り下げて 詳しく紹介したい。
そしてそれは 自国の韓国人が読んでも楽しめる本にしたい。
そうだ!!広報大使や文化勲章の名誉に恥じない「本」を作ろう!!
と・・・完璧主義なヨンジュンの思考回路は働いたのではないだろうか?
これは あくまで歌姫の推測なのだが・・・(笑)
そして自分が作る本なのだから
自分が興味のあるものを徹底して取材しよう。
そういった想いで 彼が真剣に取り組んだのが
「韓国の美をたどる旅」だった。
ひとつのことに集中するヨンジュンは
だからこそ「俳優」の仕事との両立は とてもできなかったのだろう。
中途半端は大嫌いな 完璧主義の彼らしい。
そしてヨンジュンは旅に出る。
韓国を代表する食物「キムチ」を 自らキムチ作りから体験し
そして自分の好きな「お茶」に関しても
茶畑を訪ね、そして製茶方法までも突き詰めて研究する。
また、日本文化に共通する「漆」に興味を持ったヨンジュンは
そこで素晴らしい先生と出会い、弟子にまでなってしまう。
話は逸れるが 私はこの「漆」のチョン・ホンボク先生との出会いは
本当に ヨンジュンにとってかけがえのないものになったと思う。
チョン先生は ヨンジュンの”韓国の素晴らしさを世界に伝えたい”
という情熱に討たれて 彼を迎え入れたのだとイベントでもお話されたが
チョン先生は 韓国という国に留まらず
国境を越えて「漆」の素晴らしさを 世界に紹介しようとしている
とても器の大きな 素晴らしい先生だと思う。
その器の大きな先生が ヨンジュンを見た時に
先生は ヨンジュンが不憫だったのではないだろうか?
”韓国”というものを ある意味背負わされてしまったヨンジュン。
精一杯努力して 自国に報いろうと努力する姿のヨンジュンを見て
チョン先生は 父のような大きな愛情で彼に
「肩の力を抜きなさい。」と諭して下さったのではないだろうか・・・。
「漆」の工芸を通して 心を無にして作品に取り組むことで
ヨンジュンも 心の疲れが取れたのではないかと 私は思う。
彼が背負っている”韓国をもっと世界に!!”という使命に
まっすぐ 真摯に取り組もうと努力し続けるヨンジュン。
完璧主義であるからこそ 自分を追い込んで苦しむヨンジュン。
そんな矢先に チョン先生のような方に出会えたのは
神様のお導きだったような気がしてならない。
そして「陶芸」との出会いも 彼にとっては癒しだったのだろう。
無心に轆轤を回すことで 疲れたヨンジュンの心は癒されるのに違いない。
そして本の制作に話は戻り 韓国の古都への旅。
歴史的な皇龍寺や弥勒寺を巡りながら
ヨンジュンは 過去に想いを寄せる。
韓国人が尊敬してやまない「世宗大王」の思想を訪ね
彼の愛する伝統家屋の「韓屋」を想う。
そうした中で すべての過去は 未来に繋がると感じたヨンジュン。
ヨンジュンは 今の自分がどう生きるべきか
深く考える旅を この時経験したのではないだろうか?
そして長い旅を終えて・・・
やっと私達のところへ戻ってきてくれたのだ。
ヨンジュンの理想の本に仕上げるためには
資料集めやそれをまとめる作業も 論文を書くように大変だっただろうが
彼の受けた精神的なカルチャーをまとめる作業も
自分の心の中を覗くこと・・・
そしてそれを書き表すことなので 大変な苦労だったような気がする。
こうして仕上がった「韓国の美をたどる旅」
ヨンジュンが自分を絞り出して 書きあげた1冊なのだろう。
だからこそ 私達家族はこの本を大切にしたいと思う。
心から ヨンジュンに「お疲れ様!!」そして・・・
「ありがとう!!」って言いたい歌姫なのです。
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