アニメ☆冬のソナタ☆第11話(前半)
歌姫の独断解説付きのアニソナの紹介を楽しみにしてくださる皆様。
ありがとうございます(*^_^*)
今年も 頑張って書かせていただきますので・・・
最後までお付き合い下さると とっても嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします!!
さて・・・今週に12話の放送で 嬉しかった歌姫です(^-^)
では 昨年放送された11話の前半をお楽しみください。
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「チュンサンは 私の初恋の人だったの。」
そう言って チェリンはミニョンの病室で泣いている。
ミニョンに なぜチュンサンに似ているということを今まで隠していたのかと責められて
チェリンが 絞り出すように口から出した言葉だった。
そんなチェリンの様子を見て ミニョンは困った顔をした。
「あなたが 死んでる人に似てるからという理由で好きになったなんて、言えなかった。」
そういい訳をするチェリン。チェリンの言い分も分かる・・・しかし!!とミニョンは思う。
チェリンが正直に話してくれさえすれば ユジンとの出会いも
ユジンの自分への態度の理由も あの時すべて理解できたのに・・・と心が痛むのだ。
ミニョンはユジンが初めて事務所に来た時以来、ユジンが気になって仕方がなかったから。
ユジンの涙の理由を 心の奥でミニョンはずっと知りたがっていたのだと思う。
(ミニョンの中のチュンサンが 僕の好きなのはこの人!!って叫んでた気がする)
ミニョンはベッドから起き出して ブラインドーの下がった窓の方を向き
チェリンに背を向けて立った。不安なチェリンは 必死で言葉を続ける。
「本当のことを言っても嘘だと思ったはずよ。信じられた?」
その質問にミニョンが返した言葉は
「じゃあ ユジンさんも他の友達もみんな・・・。」
チェリンは後ろでこっくり頷いた。信じられない話だから、みんなも黙っていたのだと・・・。
ミニョンは 初めて自分が春川の高校を訪れた時の ユジンの驚いた顔を思い出していた。
ユジンはじめその場にいた全員が 目を見開いて驚いていた。
あのどうしようもなく 居心地の悪かった雰囲気・・・。そういうことだったんだと
ミニョンは改めて 自分は”チュンサン”なのだと思うのだ。
「わざと黙ってたのよ。」そう言うチェリンに ミニョンはつぶやくように
「最初から言えば良かったのに・・・。」そう言った。
「仕方がなかったの!!まさか本当にチュンサンだなんて思わなかっから。
私達が再会したのは 運命なのよ。」
チェリンはそう言って ミニョンの背中にしがみついた。
「愛してるわ。ミニョンさん、愛してるの。」チェリンはミニョンの心を繋ぎ止めていたかった。
そうチェリンに抱きつかれても ミニョンは彼女を素直に抱きしめられない自分がいた。
チュンサンという存在を隠していた事実を ミニョンはどうしても受け入れらなかったのだろう。
真実を言わない、プライド高い女、チェリン・・・なんとなくチェリンの実態を
ミニョンは感じてしまったのかもしれない。(僕の好きな人は、この人じゃない・・・
この時すでに そう思ったのではないかしらと私は思う。
ミニョンの心に深い溝ができた瞬間だって思う。)
ミニョンが困ってうつむくと 机のパソコンの上にあるメモが目に入った。
アメリカから訪ねてきた アン博士の残したメモだった。
それには彼の携帯番号が書かれていた。
ここでタイトル。
第11話 《初恋がもう一度 私を呼んだら》
ミニョンの母のミヒがアン博士と病院のエレベーターを待っていた。
「わざわざ来てくださって ありがとうございます。」ミヒは アメリカから駆けつけてくれた
アン博士に心から感謝してそう言うと 博士は
「君が心配だったからな。差し支えなければ 君の別荘に泊まりたいんだが。お願いできるかな?」
そうミヒに頼んだ。 (あれ?ちょっとずうずうしくない?博士とミヒの関係って・・何かある?)
「いいですよ。手配しておきます。」ミヒは勿論だというように返事をして、博士と共にエレベーターに乗った。
(だいたい、わざわざアメリカまでやってくるアン博士って・・ミヒに気があるとしか思えん)
エレベーターの中は二人きりだった。そして二人の会話は続く。
「ミニョンは大丈夫でしょうか?」「今は見守るしかない。心の準備をしたほうがいい。」
「えっ?」驚くミヒにアン博士は言う。「チュンサンは 忘れた過去を取り戻そうとしている。」
「先生。それだけは・・・」ミヒが言いかけると 博士は遮って言った。
「同じ過ちを繰り返してはならない。」
そうだったのだ。あの時、チュンサンが交通事故で意識不明で 目覚めなかった時、
ミヒはアン博士に泣いて頼んだのだった。
「お願いします。催眠療法で あの子の辛い過去を消してください。どうかお願い!」
「気持ちは分かるが チュンサンが苦しみを乗り越えられるよう、もう少し待ってやろう。」
そう説得するアン博士に ミヒは「今すぐ消して!」と泣きながら懇願したのだった。
「記憶を消してしまうと 自我を失う危険がある。」博士が言うと
「新しい記憶です。新しい父親の記憶と入れ替えるんです。お願いです!」
そう言って ミヒは頑なに チュンサンの記憶を消して、
彼に新しい偽りの記憶を植え付けることを願ったのだ。
「無理に入れ替えると 大切な記憶も失う可能性もある。」博士がそう言っても
「私が責任を取りますから!!」一方的なミヒに 博士は怒って言った。
「チュンサンの人生だ。君が決める権利はない!!」
それでも 我の強いミヒは食い下がらない。
「私の息子ですから・・・お願いです!」その時の あふれ出るミヒの涙にほだされて
アン博士はチュンサンの記憶を消し、新しいミニョンの記憶を植え付けたのだった。
だから チュンサンに対して アン博士は罪悪感をずっと抱いていたに違いなかった。
長いエレベーターからやっと降りて、博士が先に歩きだして背中のミヒに言った。
「今度は チュンサンに決めさせよう。そうすべきだ。」
そう言って 先に降りた博士は振り向きもせずに 病院を後にした。
エレベーターの中に一人で残ったミヒは 今にも泣きだしそうな顔をしている。
(自分を憎んでいた あのチュンサンがまた復活してしまうのかと、
どこまでも自分本位なミヒなのだった)
病院を後にしたチェリンは 怖い顔をして車をソウルに走らせていた。
(こういう顔を ミニョンに見せたいと思う私!)
”今まで チュンサンに顔はそっくりだと思ってきたミニョンが
実は 本物のチュンサンだったなんて!! なんてこと!!
記憶が戻れば 自分は捨てられるのではないか”という思いが チェリンを焦らせた。
(チュンサンに戻れば 当然、ユジンを選ぶに決まってるもんね~♪)
アクセルを思いっきり踏んで 急いだ先は・・・多分 サンヒョクのところだろう。
一方では 病院の部屋で明かりもつけずに 物思いにふけるミニョンがいた。
「チュンサン。」自分をそう呼ぶ声がした。
見れば 自分のベッドの横で突っ伏して眠る母の姿があった。
母が・・・10年ぶりに 自分の本当の名前を呼んでいたのだ。
ミニョンは疲れ果てた母の傍に行き、
ずり落ちた毛布を優しく母の肩にかけてあげるのだった。
そして母の足元に落ちていた紙袋を見つける。
その中には ユジンに貸したジャケットがあった。
紙袋を拾おうとすると その中にあったのだろうか・・・カメラのチップが床に落ちる。
ミニョンはそのチップを拾うと しげしげと眺めた。カメラのチップ・・・何だろう?
何故こんな所に?賢いミニョンは ユジンが貸したジャケットに残したものだと
そう気が付いたのだろうか? (それは私にも分からない。笑)
場面は変わって ユジンの家。
ユジンは ヒジンと母と同じ部屋で 川の字に並んで寝ていた。
母の隣にユジン。そしてユジンの隣にヒジン。 (ヒジンは爆睡している様子。)
「ママ。パパを恨んでない?」眠れずにいたユジンが まだ起きている母にそう聞いた。
「なんでパパを恨むの?今でもパパには 感謝の気持ちでいっぱいなのよ。」
そう優しく言う母に ユジンは聞いてみたかった本音を言った。
「ママだけがパパを恋しがってるのに?
楽しかった時間より、苦しい時間のほうが長いのに?」
泣きそうなユジンの顔を優しい母の手が覆った。
「ユジン。どんなに時間がたっても 心の中に刻んだ人は 一生忘れられないの。」
母の温かい手と言葉が ユジンの辛い心を包んでくれるのだった。
病室でカメラのチップを見つけたミニョンは 自分のパソコンで映像を再生していた。
やはりそれは ユジンがスキー場の下見で撮影したものだった。
真っ白な雪に覆われたホテルの外観。壁に取り付けられたランプなど・・・。
ユジンの目線で撮られた建物の外装を ミニョンは夢中になって見入っていた。
すると突然、ミニョンの視界に 自分の姿が飛び込んできた。
「えっ?」と驚いて次々に画像を開いてみれば 明らかに自分をターゲットに
遠方から捕えた写真の数々だった。
自分の顔が大きくアップされた写真が何枚も、何枚も出てくる。
そしてミニョンは思い出す。煙草をふかしてる途中で ユジンを振り向いた時、
ユジンが慌ててカメラを逸らした あの光景を・・・。
そして、初めて事務所にユジンが訪れて 自分の顔ばかり見ているのをからかった時、
泣きだして飛び出してしまったユジンのことを想った。
また、スキー場の下見で吹雪に遭って 山小屋に閉じ込められた時に
ユジンが急に 「本当にアメリカの高校を出たの? 春川を知りませんか?
春川のチェイル高校を知らない?韓国は 本当に初めて?」と矢継ぎ早に聞いてきて
しまいには 涙を浮かべて「眼鏡を外してみてください。」と
自分の眼鏡を取ろうとしたことを・・・ミニョンは思い出していた。
ミニョンは やっとユジンの気持ちに気が付いたのだった。
彼女は ずっと自分を忘れないでいてくれて そして自分がミニョンとして登場したことで
どんなに心が乱れていたのか、どんなに悲しかったのかというとこをミニョンは知ったのだ。
他の誰も自分がチュンサンだとは信じなくても
ユジンだけが自分をチュンサンではないかと疑って、
必死に確かめたかったのだということを・・・。
彼女は ずっと僕を待っていたのでは・・・そんなユジンの気持ちを思うと
ミニョンはいてもたってもいられなくなった。
自分の本当の記憶を取り戻したい・・・そう思ったに違いなかった。
その日の朝。ミヒが目覚めると ミニョンの病室には 彼の姿はどこにもなかった。
ベッドの上に 白い帽子とパジャマがきちんとたたんで置いてあった。
「ミニョン。」ミヒはそれを見て慌てて ミニョンを探しに部屋を出た。 (もう遅い!!)
ミニョンと病院で別れたチェリンは 案の定サンヒョクの仕事場に押し掛けていた。
放送局の廊下のベンチで 自動販売機で買ったいつものコーヒーを手にしている二人。
二人ともうつむいてコーヒーのカップを握り締めている。
「結婚を急いで。」チェリンが サンヒョクに言う。サンヒョクは驚いて顔をあげた。
「ユジンのウエディングドレスも もう作り始めてるの。」チェリンが続けた。
(そうか!!あの血がついてしまったドレスは ユジンのものだったのね)
「きっと気にいるはずよ。」チェリンは強気だ。(血は綺麗に取れるのかな?笑)
「ミニョンさんと何かあったのか?」サンヒョクも勘を働かせてそう言った。
しかしチェリンは「ないけど、とにかく急いで!!」と睨んで言った。 (怖い)
「急になぜその話をしに来たの?」とサンヒョク。
「ユジンのことを愛してるんでしょ?」とチェリン。
「イ・ミニョンさんは・・・」サンヒョクは チェリンにミニョンがチュンサンだと
知ってるのかを聞き出したかったのだが、チェリンが「彼が何?」とあくまで
チェリンはチュンサンのことを言いださないので サンヒョクもそれ以上追及しなかった。
ミニョンがチュンサンであったことで 不利になるのは自分とチェリンなのだから。
そんなことには目をつぶって 今まで通りのカップルでいればいい・・・
そうサンヒョクは 考えたのかもしれない。
「何でもない。君に言われなくても 結婚は早いうちにするよ。」
サンヒョクがそう言うと チェリンは嬉しそうに「本当ね?」と念を押した。
「ああ。心配してくれてありがとう。ウエディングドレスのこと
きっとユジンも喜ぶよ。」サンヒョクがそう言ってコーヒーを飲み干すと
「キムさん。」と放送局の人間に呼ばれる。
「それじゃ。」と言ってチェリンに別れを告げ「またね。」とチェリン。
「ウェディングドレス楽しみにしてるよ。」「分かった。それじゃ。」とお互いに手を振って
チェリンに見送られて サンヒョクは仕事に戻って行くのだが・・・。
チェリンに背を向けた途端に サンヒョクは険しい顔をして手にした紙コップを握りつぶす。
これは チェリンに怒っているにではなく、チェリンを不安にさせている
ミニョンの態度に怒っているのだろう。ミニョンは ユジンを気にしているに違いない!
サンヒョクは チェリンの態度でそう直感したのだと思う。チェリンは焦っている。
ミニョンが過去の記憶を取り戻すのではないか・・・そしてそれは 自分もだった。
チェリンはサンヒョクが 結婚を急ぐという約束をしてくれて
心の中で”やった!!”と喜ぶのだった。その顔が とても意地悪い顔でアップされる。
”ユジン ざまぁみろ!!”といった感じの顔なのだ。
さて、病院を抜け出したミニョンは 自分の別荘にやって来ていた。
自分が溺れた湖が 目の前にある別荘だった。ミニョンは遠い記憶を辿っていた。
真っ白な雪に包まれた別荘。それが頭の中で夏の景色に変わった。
そこへ咳払いをして 一人の老人がやってきた。見覚えのある顔だった。
「やあ、大きくなったなぁ。先生に言われなければ分からなかった。私が分かるか?」
老人は自分を指さして ミニョンに訊ねた。ミニョンは小声で「あの時の・・・」と言う。
(実はこの時、ミニョンははっきりした確信はなかったと思う。半分あてずっぽ?笑)
「覚えてるんだね。」と老人。「子供の頃に・・・」ミニョンが言いかけると
「そうさ。私が君を救ったんだ。」と満面の笑みで老人が言う。
(老人はこの救助のことを ずっと誇りに思っていたのだろう。)
ミニョンは慌て「ありがとうございました。」と深く頭を下げて 老人にお礼を言った。
自分の命の恩人に 今、初めてお礼が言えたのだ。
「いや、礼を言われるほどのことじゃない。お母さんにも未だに感謝されて 照れくさいんだ。」
頭をかきながら 恥ずかしそうに(しかし嬉しそうに)老人は言うのだった。
するとそこへ「昼飯にしないか。腹が減ったぞ。」と声がした。
老人が振り返って「先生。お出でですか。」と 声の主にそう言った。
老人が話した相手はアン博士だった。「マスの刺身でどうですか?」老人は言うと
博士は「いいね。」と言い、老人はミニョンに向かって「構わないかい?」とそう聞いた。
ミニョンはやっと笑顔になった。(マスの刺身?食べたことない!!)
アン博士を訪ねて ミニョンは病院を抜け出し、別荘までやって来たのだろう。
そう・・・自分の記憶を ミニョンは取り戻したいと願ったのだ。
ミニョンを探してしたミヒに アン博士から電話があった。
「先生と一緒なら安心です。」ミヒは ミニョンの居場所が分かってほっとした。
「それではよろしくお願いします。」ミヒは ソウルでのリサイタルが近づいていて
忙しかったのもあって これでやっと落ち着けると思って喜んだのかもしれない。
ポスターの写真と原稿をチェックしながら、電話を受けていたのだ。
電話を切ると「このポスターで。静かに進めて。」と マネージャーに指示を出した。
「10年ぶりの韓国公演に マスコミが騒ぐのは当然でしょう。」とマネージャー。
「余計な関心はいらないわ。」ミヒはきつく言うとソファーから立ち上がった。
「取材もなるべく断ってちょうだい。」そういう言うミヒに マネージャーは
「今日 ソウルに戻って練習しますか?」と訊ねた。するとミヒは 窓を眺めながら
「その前に寄る所があるの。」そう言うのだった。
(リサイタル前だというのに・・・練習もしないで余裕ですな~♪)
アン博士に会ったミニョンは 別荘の部屋にいた。
博士が窓辺に立って 外の景色を眺めている。
ミニョンはソファーに腰かけて 深刻そうな雰囲気だ。
ミニョンは決心したように 口を開いた。「忘れた記憶を取り戻したいんです。」
博士は やはりこの時が来たか・・・と心の中で思ったのではないだろうか。
本人に内緒でその人間の記憶を消してしまうなんてことは 博士もやはり罪なことだと思っていただろう。
それでも ミヒを庇って博士は言った。
「チュンサンは 辛い記憶に苦しみ、過去を否定していた。それでも取り戻したいのかい?」
窓の外の縁側で 2匹の雀が仲良く餌をついばんでいる。
その画像に被せてチュンサンの言葉が語られる。
「チュンサンが戻ってくるのを 待っている人がいます。」 (ユジンのことね❤)
博士は言う。「だが10年だ。かなり長いぞ。」しかしミニョンは言った。
「誰かを待っている人には なおさら長い時間でしょう。」
ミニョンは ユジンが不憫に思えたのだろうか・・・。
「得るものがあれば失うものもある。君の望みに反してすべてがもつれる可能性もあるよ。」
アン博士がチュンサンの記憶を取り戻すことに消極的なので ミニョンは苛立って言った。
「もうとっくに もつれています。」そのミニョンの強い口調に 博士は驚き、
ミニョンの想いが切実なことを 改めて知るのだった。
博士は 窓辺からミニョンのいる方へと移動して ミニョンの正面に座り厳しい顔で言った。
「耐えられるかい?思わぬ結果になるかもしれないぞ。」
ミニョンは自分の心を確かめて そしてきっぱりと「確認したいんです。」と言った。
後半へつづく・・・。
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いかがでしたか? 今回の11話も 実写版とはまるで違う展開です。
しかしながら後半は 実写版と似たエピソードが登場しますので・・・
どうぞお楽しみに~(^O^)/
★追記★ 今回もきょこままさんから画像をいただきました。
きょこままさん、いつもありがとう~♪ そして次回もよろしく~(^O^)/
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