2010-02-04 11:28:27.0
テーマ:アニソナ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

アニメ☆冬のソナタ☆第15話(前半)

Photo

        BGMが重なって聞こえる場合は 上のタイトルをクリックしてください




 ミヒは スキー場での(極寒の)野外ステージを 無事終えて

 春川の懐かしい自宅を訪れていた。

 10年前、チュンサンが交通事故に遭いこの地を離れてから

 2度目の我が家だった。 (1度目には、ここでユジンと会ったわけですな。)

 管理人が精一杯掃除を済ませた部屋は 自分の過ごした青春時代までもが

 蘇るような そんな錯覚があったのではないだろうか。

 昔 自分が練習したアップライトのピアノが そのまま置いてある。

 ミヒは蓋を開けて(一番高いラの)鍵盤を 人差し指で押す。

 静かな部屋に キ~ンと響く音色。

 ふと 右側の壁に飾られた自分の肖像画に目をやった。

 若く美しいミヒが グランドピアノで演奏している絵だった。

 それを見つめて 目を潤ませるミヒ。

 そしてソファーに座り、ミヒはチュンサンが肌身離さず持ち歩いていた写真を眺める。

 そう。あのミヒとジヌの寄り添った周囲の焼け焦げた古い写真を・・・。






 そして思い出す。この写真はあの日、チュンサンが交通事故に遭って 

 病室で看病していたミヒが チュンサンの着ていたコートの中に 

 ユジンのピンクの手袋と一緒に 見つけたものだった。

 自分の写真を 息子がこんな風にして持ち歩いていたなんて・・・

 ミヒはその時、心から驚いたのだ。チュンサンは一緒に写ったジヌを父親だと思って

 大切にいつも持ち歩いていたに違いなかった。

 それほど父親に会いたかったチュンサン・・・ミヒはそう感じて、あの日心が痛かった。

 そして今もまた ミヒはその写真を眺めて 心の中で深く溜息をついたに違いない。

 チュンサンは 父親を知りたがっていた。ミニョンがチュンサンに戻ったのなら

 また 自分の過去を知りたがるのではないか・・・ミヒにとっては忘れたい過去を・・・。
 
 そんな(自分勝手な)暗い気持がミヒを包んでいたかもしれなかった。


 


                      ここでタイトル







 

  

  
  
第15話《最後の記憶のかけら》前半

 

 ユジンはチュンサンと並んで春川の 実家へと続く道を歩いている。

 チュンサンは ユジンの顔ばかり見て歩く。 (微笑ましい!)

 ユジンの家は道路から 15段ほどの階段を上がった高台に建っていた。





 「着いたわ。」ユジンが言った。「この家か。」チュンサンが見上げた。

 「うん。」ユジンが言って 階段を上がった門の前で立ち止まる。

 チュンサンはユジンより1段低い階段にいて ユジンを見上げている。

 ユジンが門に手を触れて「それじゃ。」と 門の中に入ろうとすると

 「ユジナ。」・・・ユジンとまだ別れたくないチュンサンが 声をかけた。

 「うん?」と振り向くユジンに「一人で大丈夫?」と心配そうな顔でチュンサンが聞いた。

 ユジンは 笑いながら「ママは私に弱いから、怒らないわよ。」と明るく答えた。

 「ここで待とうか?」本当に心配そうなチュンサンに ユジンは首を横に振って

 「ううん。大丈夫。」と言うのだった。

 (ここで”一緒に来てくれる?”って言ったら物凄く嬉しいチュンサンだったのに・・・。

 ユジンが心配だし、本当は・・・まだ離れたくなかったんだよね。笑)

 「ゆっくり春川を見て回って帰って。」と言うユジンに 

 「うん。」と頷いたチュンサンは階段を上がり、ユジンに近づいて強く抱きしめるのだった。

 ”これから お母さんに辛いことを言われても、頑張って”という気持ちをこめて・・・

 そして何より・・どんなに責められても、僕が守ってあげるから”っていう気持ちを込めて。

 そしてまた、10年ぶりにやっとチュンサンの記憶を取り戻した彼は 

 やっと手に入れたユジンを このまま放したくなかったのだった。

 苦しいほどに抱きしめられたユジンも 嬉しくて幸せな気持ちだっただろう。

 
(羨ましい~~!!ユジンになりたい私!!)

 長い間 ぎゅ~っとユジンを抱きしめた後、やっとユジンを放したチュンサンに

 「じゃあね。」とユジンがまた言って 門を開けた。そして中に入ろうとして 

 またチュンサンを振り返り 笑ってみせた。”心配しないでね”という合図だろう。

 そしてユジンが門の中へ入って チュンサンの前で門が閉められた。






 チュンサンはそのまま 門を眺めていた。”ここがユジンの家か”とボ~と考える。

 そして階段を降りようとして 振りかえった瞬間!10年前の記憶がまた蘇るのだ!

 「じゃあね。」同じようにようにユジンが この門の前で自分にそう言った。

 長い髪をポニーテールにして 手にはピンクの手袋をはめている。

 あの時も この門の前でまだ、帰りたくないチュンサンがいた。

 ”もっとユジンと一緒にいたかった。そう思って 僕はこの門の前に立っていた。”

 ユジンを見つめて立っていると ユジンが自分の手袋をチュンサンに渡したのだ。

 「これはめて。」ユジンは自分の手からピンクの手袋を外して 

 「いいよ。」というチュンサンの手に 

 「寒いから!」と言って無理やり彼女がはめたのだった。

 チュンサンは 自分の手にはめられたピンクの手袋が可笑しくて 

 ユジンに”これでいい?”という感じで手袋の両手を広げて ユジンに見せたのだ。

 それを見て笑うユジン。そこまで チュンサンの記憶がどんどん鮮明に蘇った。






 ふと我に返って 門を振り返るチュンサン。

 ”そうか・・・ここでそんなやりとりがあったんだった。”そう思って、ふっと笑って

 チュンサンは また階段を下りて行く。階段を下りて道路まで出ると 

 ユジンの妹のヒジンが 学校から帰宅して来るのだった。

 自宅前でチュンサンに気が付き 驚くヒジン。あれっ?という顔でチュンサンを見る。

 そして「チュンサンお兄ちゃん?」と聞くのだった。 (ヒジン。あんたはエライ!!)

 そのヒジンの顔を見て またまた記憶が蘇るチュンサン。

 目の前の学生のヒジンが、10年前に出会った幼いヒジンの顔と重なる。

 すると 急に頭がボ~っとしてしまうチュンサン。ふらふら目まいがするのだった。







 「お兄ちゃん!大丈夫?」ヒジンが駆け寄って チュンサンを支えた。

 
(ヒジン。本当にエライ!!)

 「チュンサンお兄ちゃん!チュンサンお兄ちゃん!」ヒジンが叫ぶ。

 (ヒジンはもうしっかりチュンサンだと確認している。エライ!

  しかしなぜだ?なんでチュンサンだとすんなり確信できたんだ?

  まぁとにかく直感ってやつ?ヒジンの直感の鋭さに拍手!!
 
  少ない出番でもエライぞ、ヒジン!!) 

 チュンサンの記憶がまた蘇った。








 扉が開いて 幼いヒジンがアルバムを抱えてやってきた。

 「お兄ちゃん。お姉ちゃんの小さい時の写真見る?」

 そして 自分の目の前でアルバムを開いた。「本当に可愛くないでしょ。」

 チュンサンに一目惚れのおませなヒジンは 恋敵のユジンの悪口を言う。

 チュンサンも ヒジンに合わせて「そうだね。」と アルバムを興味ありげに覗いていた。

 「本当に可愛くない。」と笑って ユジンの幼い頃の写真を楽しんでいる。

 (本当は めちゃ可愛い!!って思ってたに違いないのに・・・!!笑)

 「それパパの写真なの。サンヒョクのお父さんと3人とも同級生よ。」

 ユジンが振り向いて チュンサンに語りかける。そして記憶に蘇るのは・・・

 ジヌとミヒとヒョンスが3人で並んで微笑んでいる写真だった。

 そこまでくると 記憶が途切れ胸が苦しくなってくる。

 「お兄ちゃん!!大丈夫??」ヒジンが叫ぶ声がする。「お兄ちゃん!」

 ヒジンに抱えられて 顔面蒼白のチュンサンがそこにいた。

 それから先の記憶は 自分の中の過去のチュンサンが消したい過去だったからだ。

 どうしても そこから先の記憶を取り戻すことを 彼は拒否している。







 


 一方、実家の門をくぐり家に入ったユジンは 

 母親の前で正座をして、お説教を聞いていた。

 「なんてことをしたの。」怒る母親。ユジンは目の前のお茶にも手が出せないでいる。

 「サンヒョクを傷つけたのよ!」と母親はサンヒョクが大のお気に入りのようだ。

 「あなた分かってるの?」母親は責め立てるが ユジンはうなだれるだけだった。

 「あんないい子にみんなの前で恥をかかせて、一体サンヒョクが何をしたっていうの?

  え?説明してちょうだい。」母親はユジンの起こした行動が分からなくて 苛立っている。






 「サンヒョクは 何も悪くない。」ユジンは 下を向いたままやっと口を開いた。

 「じゃあなぜなの?」母親は睨む。そして鋭いところを突いてきた。

 「もしかして・・・あのイ・ミニョンって人のせい?」母がそう聞いても 無言のユジン。

 しかし、否定しないということは そういうことなのだと知る母親は

 「あの人のどこが好きなの?そんなに好きなの? 

 婚約者も捨ててママも困らせて!!それでも あの人が好きなの?」

 激しい口調で ユジンを責めた。 
(でもね、前回も書いたけど・・・

 ユジンママだって 婚約者がいるヒョンスと結ばれたくせに!!

  自分のことは棚に上げていいのかい??)






 ユジンは 悲しい顔で溜息をつく。すると母親は右手でバン!!とテーブルを叩いて

 「ユジン!!何とか言いなさい!!」と眉を吊り上げた。 (怖!!)

 「なんであんなことをしたのか言ってみなさい!!」と大声で答えを求める母親。

 ユジンは 悲しくて涙が溢れてくるのだった。「まったく!」と母が呆れた。

 ユジンは両手を膝の上でぎゅっと握りしめた。

 左手の薬指にはサンヒョクとの婚約指がある。

 「ママ。私・・・サンヒョクを愛してない。」やっと真実を口にしたユジン。

 「ミニョンさんは チュンサンだったの。」溢れる涙の中、やっと説明するユジン。

 「えっ?」母親は何のことか分からない。ユジンは必死で説明した。

 「チュンサンは死んでなかったの。生きてたのよ。」その言葉に驚く母親。

 「それはどういうことなの?」そう聞く母親に ユジンは顔を上げてはっきりと言った。

 「この10年間、チュンサンを忘れたことは一度もないわ。」

 ユジンの強い口調にひるむ母親。

 この時母は、先日突然ユジンがソウルから戻ってきて、

 一緒に布団の中で話したこと思い出した。

 ユジンは 母に父を恨んでないかと聞いたのだった。

 先にあの世へ旅立ってしまい残された母は父のことを恨んでないかと・・・。

 そんなことはないと言った母に

 「楽しかった時間より、苦しい時間が長いのに?

 パパを忘れたくなかった?」とユジンは聞いた。

 その時、母は答えたのだった。「どんなに時間が経っても 心の奥に刻んだ人は

 一生忘れられないの。」・・・そう自分が言った言葉に 

 あの晩ユジンは安心したのだと気づく母。

 「心には いつもチュンサンがいたの。」ユジンは ここで声を張り上げて宣言した。

 「これ以上、自分の気持ちに嘘をつくことは 

 私自身にもサンヒョクにも悪いことでしょう?」

 母親は何も言えなかった。

 
(当たり前だ!!そうやってヒョンスはあなたと結婚したんだから)

 「ママ!」ユジンは 母に許しを願った。しかし。母親は苦しそうに目をつぶって

 「サンヒョクが来るわ。私が呼んだの。」と言うのだった。

 (う~ん・・・あくまでサンヒョクが可愛いユジンママであった。

  ユジンママは 夫の親友でしかも大学教授の父を持つ

 サンヒョクを 婿にしたかったのね!)

 困って泣きそうな顔のユジンが アップに映し出される。






 春川のチュンサンの家。

 夕日で窓がオレンジに染まった窓辺に置かれた ダイニングテーブルで

 チュンサンとミヒは 向かい合ってお茶を飲んでいる。

 (あのユジンの家の前で 苦しんだチュンサンはどうなったんだ??)

 チュンサンが飲んだカップをソーサーに戻し、母の顔を見つめる。

 ミヒは暗い顔をして うつむきがちにお茶を飲んでいる。

 「事故の時に着てた服や持ち物は まだ残ってる?」とチュンサンが聞いた。

 下を向いていたミヒの視線が えっという感じでチュンサンに向かう。

 「友達に返したい物があるんだ。」そう言う息子に 

 「本当にチュンサンなのね。記憶が戻ったっていうのは・・・本当だったのね。

  あの時の物は あなたの部屋に仕舞ってあるわ。」

 ミヒは 観念したようにそう言って お茶を口に運んだ。

 「お父さんに・・・僕は良く似てる?」

 チュンサンがずっと気になっていたことを 素直に母に聞いた。

 母のミヒはビクッとして、お茶を飲む手が止まり、チュンサンを見つめる。

 そして溜息をついて目を閉じた。”ああ、やっぱりこの子はチュンサンだ。

 もうあの 優しいミニョンじゃないんだわ。”・・・そう心配だったのだろうか?

 しかし、チュンサンは10年前の息子ではなかった。

 ミニョンとして育った記憶も 彼の中には残っていたのだ。チュンサンは母に

 「ごめんなさい。聞かない約束だったね。」そうすまなそうに、優しく言うのだった。

 ミヒは「いいえ。むしろ私が あなたに申し訳ないわ。

  亡くなった父さんの 写真1枚なくて・・・。」悲しそうな母を見て

 チュンサンは 心が痛むのだった。本当はとっても知りたい父親のことなのに

 ”やはり、母を辛い目には合わせられない。我慢しよう。”そう思ったのだろう。

 チュンサンは席を立ち 自分の部屋に行こうとした。

 うつむいていたミヒが 突然、チュンサンの背中に訊ねた。

 「あなたが返したい物の持ち主は ユジンさんなの?」

 チュンサンは振り向いて「どうして分かったの?」と驚く。そしてまた戻って来た。

 「彼女は あなたがチュンサンだと知ってたわ。」とミヒ。

 「えっ?」と絶句するチュンサンに ミヒは真実を告げた。

 
(この時は嘘つきミヒじゃない。笑)

 「あなたが入院中だからって 黙っていてくれたの。」

 それを聞いたチュンサンが 「ユジンが?」と聞く。

 「優しい子ね。誰かを恨んだり、取り乱したりもしなかった。簡単じゃなかったはずよ。

  平静を装うのは・・・。」そう言って、ミヒはお茶を飲み干した。

  チュンサンは ユジンの真実を聞いて、尚更ユジンが愛しいと思ったのではないか?

 「10年間、僕でさえ忘れていたチュンサンを 覚えていてくれた。

 チュンサンの記憶を取り戻せたのも ユジンのおかげだよ。」

 チュンサンはそう言うと また戻って自分の部屋のドアノブに手をかける。

 その時 ミヒが聞いた。「彼女を愛しているの?」

 チュンサンはドアノブを触ったまま ゆっくり考えてから ミヒに背を向けたまま言った。

 「言葉では・・・足りないよ。」そう言って ドアを開けた。

 (キャ~!!言葉では言い足りないくらい愛してる・・・一度でいいから言われたい!)

 チュンサンがそう言って 自分の部屋に入りドアが閉められて 

 窓辺に一人残されたミヒは 窓越しに夕陽を眺めて考えごとをしている。

 ”どうしよう。ヒョンスの娘を息子が愛してしまった!!”

 きっと そう心の中で葛藤しているのだろう。














 



 そして サンヒョクがソウルからやって来た。

 時間は遡って夕暮れ前の 午後の早い時間のようだ。空が青く澄み渡っている。

 (あの~!!このめちゃくちゃな時間経過はどうにかしてください!!怒)

 チュンサンと待ち合わせした繁華街の中にある喫茶店で 2人は向かい合った。

 明るい午後の日差しが 向かい合って座った二人を包んでいる。

 ユジンは申し訳なくて サンヒョクの顔が見れずにうつむいている。

 サンヒョクは優しい眼差しで そんなユジンを見つめる。

 ユジンがチラリとサンヒョクを見て そして薬指にはめた婚約指輪を外した。

 そしてそれをテーブルの上にそっと置いた。

 テーブルの上で その指輪が虚しく輝いている。

 ユジンが やっと開いた口から出たのは「サンヒョク。私のことを許さないでね。」だった。

 サンヒョクは 黙っていた。ユジンを見つめ、そして自分の脱いだ上着のポケットを探った。

 そしてポケットから取り出して 

 サンヒョクがテーブルに置いたのは ユジンの携帯電話だった。

 ユジンは驚いた。”サンヒョクが拾ってくれてたの?”

 ユジンは 携帯をどこで失くしたか分かっていなかったのだろう。 (笑)

 ユジンが携帯を取ろうとすると サンヒョクが やっと口を開いた。

 「記憶が戻ったそうだね。」その言葉にハッとするユジン。

 サンヒョクが チュンサンが記憶が戻ったことをすでに知ってたのに 驚いたのだった。

 ユジンはそのことを サンヒョクにこれから話すつもりだったから・・・。

 サンヒョクは言った。「チュンサンのことだけど、ヨングクやチンスク達は まだ半信半疑だ。

 本当は知りたくなかった。・・・君がチュンサンの家に行ってただろ?」

 ユジンは またまた驚いた。”なんでそれを サンヒョクが知ってるの?”

 「知ってたの?なぜ黙ってたの?」と サンヒョクに聞いた。

 サンヒョクは目を潤ませる。そしてユジンに切々と心境を語るのだった。

 「チュンサンが死んだ時から 僕はチュンサンになりたかった。

  僕は君の傍にいるのに、君の心に僕はいない。君は チュンサンだけを愛してた。」

 うなだれて語るサンヒョクの言葉が ユジンの胸を突いた。

 「僕が君に 彼がチュンサンだと言わなかったこと、今さら後悔するつもりはないよ。

  君をチュンサンに渡したくないんだから。なぜなら・・・(ここで間が空く。)

  君は 僕の初恋の人だから。」最後にサンヒョクは 瞳をまっすぐユジンに向けて

 ”君は僕の初恋の人”宣言をしたのだった。ユジンは持っていた携帯を握りしめた。

 サンヒョクの言葉は 重かった。ユジンがチュンサンを忘れられないように・・・

 サンヒョクもまた ユジンが忘れられないに決まってる・・・。

 それが分かってしまったユジン。でも、どうしようもないのだ。

 ユジンの心はチュンサンで満ち足りているのだから。

 「サンヒョク。」ユジンは小さくつぶやいた。そして涙が零れ落ちるのだった。

 サンヒョクに申し訳なくて・・・彼の想いに応えてあげられない自分が、

 今更ながら、とても悪いような気がしたユジンだった。

 サンヒョクは悲しい目をして それでもユジンに微笑んでいる。

 そしてサンヒョクは ユジンがテーブルの上に置いた指輪を手にとって

 また、悲しい目でユジンを見つめた。

 ”本当に もう僕のところへは戻ってこないんだ。”

 そんな悲しみがこみ上げたのかもしれない。

 ”でも、もうユジンをこれ以上苦しめるのはよそう。”そうサンヒョクは決心する。

 ぎゅっと指輪を持った手を握りしめて サンヒョクは目を閉じた。そして目を開け

 「ユジナ。もう行っていいよ。君に2度もチュンサンを失わせたくない。」そう言った。

 ユジンは驚いて そして顔を背けて言うのだった。

 
(サンヒョクに悪くて目が見られないユジン。)

 「私、いつか罰が当たるわね。あなたをこんなに傷つけたから・・・。」ユジンは泣いた。

 サンヒョクも ユジンを直視できずに言った。

 「そんなことを言うな。僕は大丈夫だよ。だけど、君に泣かれると辛いよ。」

 そして 今度はユジンを見て言った。

 「ユジナ。チュンサンは君との思い出を取り戻そうとしてるのに・・・

  僕は君との思い出を消そうとしてる。」そう言うと サンヒョクは窓の外を見つめた。

  (ユジンとようやく別れようと決心した、やっと男になったサンヒョクだった。笑)

 ユジンは うつむいて泣き続けていた。

 
(やっと別れられて嬉しい!という喜びの涙ではなく・・・

 勿論、自分の愛に頑固で サンヒョクに申し訳ないと思うユジンなのだ。)








 広い空間の広い窓のある喫茶店・・・この場所が2人の別れの場所となった。

 午後の光は そんな悲しみに暮れる2人にも 明るく優しく降り注いでいる。

 「僕が電話したり、会いに行ったりしても 絶対に相手にしないでくれ。

  優しく笑いかけたり、涙を見せたりしないでくれ。・・・いいね。」

 サンヒョクは 窓に向ってそう言った。そしてユジンの方を向いて

 「そうするって約束してくれる?」とユジンにお願いするのだった。

 「サンヒョク。」消え入るような声で ユジンは言う。(サンヒョクの言葉に感動してる?)

 「ごめん。本当にごめん。君を泣かせるのは これが最後だ。」

 サンヒョクはそう言って 荷物を手に取って立ち上がった。

 
(格好いいぞ!!今日のサンヒョク!!)

 ユジンの涙はますます止まらない。ヒックヒック泣いている。

 そして立ち上がったサンヒョクをハッと見上げると サンヒョクの有終の美の一言があった。

 「君の傍にいると約束したのに・・・守れなかった。ごめん。」

 そう言って 最後に泣いてしまったサンヒョク。(でも格好いいぞ!!良く言った!!笑)

 そしてユジンを残して サンヒョクは喫茶店を後にした。

 (ユジンは思った。お茶代は払って行ってね~♪ 嘘!!)

 

 
                      ・・・後半につづく!!


  


************************************



 


 今朝は TVが故障してどうしようかと思いましたが・・・

 昨夜までに 前半は書いていたので(笑)

 なんとか15話の前半は 今日UPしておきますね(*^_^*)

 明日は お昼前から生徒が来る夕方までの午後中

 また義父に付き合って病院です。(軽い手術を受けます。)

 土曜日には TVの修理が来るし

 日曜日はブライダルのお仕事なので・・・

 なるべく今日中に 生徒が来るまでには

 後半も仕上げたいと思っていますが・・・どうなることやら(T_T)

 それにしても 和室にあった小さなTVで見てるので・・・

 ちょっと残念な後半の映像です(>_<)

 そして 今回も画像をきょこままさんから いただきました

 きょこままさん、ありがとう~❤ (^O^)/



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[コメント]

1.Re:アニメ☆冬のソナタ☆第15話(前半)

2010-02-04 15:52:57.0 きょこまま

TVが大変だったのにお疲れさま~(*^。-*)-=☆ミ

チュンチョンの家のミヒさんの肖像画・・・
ドラマのほうでは、ポスターかな~って思っていたんだけれど、

明らかにアニメの方は肖像画で、ミニさんの視線からすると
もしかして、ユジンパパが書いたものかな~?なんて^^

それからミヒのチュンサンへの一言
「亡くなった父さんの 写真1枚なくて・・・。」・・・この一言はのちのち
チュンサンの中で後引きそうな気がする~。

ユジンと別れる時のサンヒョクだけはかっこよく見えたわ(笑)
次・・・無理しないでね(*^。-*)-=☆ミ

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2.Re:アニメ☆冬のソナタ☆第15話(前半)

2010-02-04 22:06:12.0 ツインズ母

こんばんは。
TVの故障でショックだと思うのに、アニソナまでUPして下さって
><ありがとうございます。
TVの故障部品と出張費…保証期間じゃないと驚くほどの金額…な
のかなぁ~><(HDDはデータも戻らないのに部品代だけで1万7
千円程かかると言われ、プラス出張費で2万円位…アナログだし修
理やめました^^)

今日のアニソナも、歌姫さんの声に笑い転げてます^^
サンヒョクが失恋で倒れるのはヤメタのね(笑)
カッコいい部分だけのシーンになって、アニソナのサンヒョクはカ
ッコ良くなってる?^^
それにしても…ユジンママはもう少し美しくして欲しかった><
いくら女手一つで娘達を育てて苦労してるからって…オッサン顔に
なってる~><

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3.きょこままさん♫ 再び~❤

2010-02-04 23:05:04.0 歌姫ちゃこちゃん

ミヒのピアノを弾く姿は・・・歌姫もヒョンスが描いた肖像画だって思ってま
す♫ 前回の14話のUPで、書いたと思いますが・・・笑。

「亡くなった父さんの 写真1枚なくて・・・。」 これは嘘つきミヒさんだよ
ね(笑) 本当にミヒって自分のためには嘘をつく・・チェリンそっくり!!

そう・・・今回のサンヒョクは とても格好いいです(笑)
はい♫ ちょっとだけ無理してますが(爆)明日は書けないので・・・
今日頑張りました!!(ゝヮ∂)-☆

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4.ツインズ母さん♫ 再び~❤

2010-02-04 23:13:04.0 歌姫ちゃこちゃん

そうなんだ!! でも・・・多分、実家がお支払いしてくださると思う♫(笑)

結局、ツインズ母さんのHDDは修理しないで買い替えることになったの
ね・・・。うんもう時代はデジタル対応のHDDだよね(*^_^*)

アニソナは そうそう・・・だってミニョンじゃなくて もうチュンサンだったっ
て分かってるから・・・チュンサンには叶わないって サンヒョクは分かっ
てるんだもん・・・倒れて取り戻そうなんて思わないのよ(笑)

さぁ・・・後半もラブラブなユジンとチュンサンです!!お楽しみに!(笑)

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5.Re:アニメ☆冬のソナタ☆第15話(前半)

2010-02-05 00:06:56.0 joonyaya

こんばんは~^^

いつもご苦労様。

今日のお休み、やっとこのアニソナ観ることが出来ました。

ミヒが、こちらでは、ユジンに優しい。
 
「優しい子ね。誰かを恨んだり、取り乱したりもしなかった。簡単じゃなか
ったはずよ。

  平静を装うのは・・・。」そう言って、ミヒはお茶を飲み干した。

そして、。「彼女を愛しているの?」

 チュンサンはドアノブを触ったまま ゆっくり考えてから ミヒに背を向け
たまま言った。

 「言葉では・・・足りないよ。」そう言って ドアを開けた。・・・・

もう、ここで私の心は、ちゃこちゃんと同じで・・・

そんなセリフ、言われてみたいよ~。となってしまった(笑)

アニソナでは、この後の展開どうするんだろう~???








6.yayaちゃん♫ 再び~♫

2010-02-05 07:41:33.0 歌姫ちゃこちゃん

そうね・・・今回のミヒのセリフは ユジンに優しいし嘘はなかったね(笑)
でも、これからですよ!! きっとミヒの自分を守るための「嘘」が始まる
のは・・・笑。 これからユジンもチュンサンも・・・ミヒの「嘘」に苦しめられ
るんだと思う。

「言葉では・・・足りないよ。」・・・ね?やっぱりyayaちゃんも 同じだよね

うん・・・joonにそんな言葉を言ってもらえる 未来のお嫁さん・・・
いいな~♫ (笑) joonはきっと奥様一筋に 愛を貫くでしょうから♫

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7.Re:アニメ☆冬のソナタ☆第15話(前半)

2010-02-05 18:40:21.0 ふみよさん

歌姫さん、こんにちは^^

勢いよく読んでしまいましたヨン(^。^)y-.。o○

(羨ましい~!ユジンになりたい私!!)笑

(ヒジン。あんたは偉い!!)笑

(あの~!!このめちゃくちゃな時間経過どうにかして下さい!!
怒)爆笑!

素晴らしい突っ込み!!!

ちゃこちゃん、お疲れ様~~!
後半もお待ちしております。コマスミダ~!(^^)/~~~

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8.ふみよさん♫ こんばんは~☆

2010-02-05 21:05:48.0 歌姫ちゃこちゃん

ありがとうございます!! 毎回読んでくださって 歌姫も嬉しいです❤

そうですか??こんな突っ込みで よろしかったでしょうか?
         安心しました~!!(*^_^*) 

では・・・後半も 突っ込ませて書かせていただきますね~(^O^)/

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