2010-03-06 21:19:11.0
テーマ:アニソナ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

アニメ☆冬のソナタ☆第18話(前半)

Photo

       ★BGMが重なって聞こえる場合は 上のタイトルをクリックしてください






 良く晴れた空。 青い海が より青く輝いている。

 「ジャジャ~ン!!」

 ユジンが笑顔でチュンサンに差し出したものは フィルム付きカメラだった。

 「夏からの贈り物よ。」ユジンは チュンサンにウィンクしながら

 「冬を忘れないでって・・・。」と言った。

 そして またポケットの中をゴソゴソ探して 

 「そして・・・これは 私からの贈り物。」そう言って 何かをチュンサンに手渡した。

 チュンサンの掌に乗せられたものは 両面が表のコインだった。

 ユジンは 得意そうに「これなら運命も怖くないわ!」と言って笑う。

 チュンサンは 胸の奥から湧き出す悲しみを 必死で堪えていた。

 「投げてみて。表しか出ないわ。」明るい声でユジンが言った。

 チュンサンは 手にしたコインを 明るい空に放り投げる。

 太陽の光にキラキラ輝くコインを見て ユジンが言った。

 「これで 運命も私達の味方よ!」

 何も知らないで はしゃぐユジンを見て

 チュンサンは 心の中で泣いていたに違いない。



 

 まさか 教会で結婚の誓いを交わし・・・新婚旅行で夫が連れて来てくれた

 この美しい海での出来事が 2人の最後の思い出になるなどと・・・

 ユジンが想像できるはずはなかった。

 ユジンはこの時が 今まで生きてきた中で 最高の幸せを掴んだ瞬間だったはずだから。

 最愛の人に愛されて これから生涯この人と暮らしてゆく・・・

 そんな希望に包まれて 幸せの絶頂のユジンの笑顔を見て

 別れを考えているチュンサンの心が 痛くないはずもなく・・・

 チュンサンにしたら この時が一番つらい瞬間だったのかもしれない。

 (しかし・・・どう考えても 罪な男だ!!!!!!)





 そして日が暮れた浜辺で ユジンはチュンサンに写真を撮ってもらう。

 「1、2、3で撮ってね!」とユジンがお願いする。

 「分かった。」とチュンサンが言って カメラを構えた。

 「1、2・・・3!」チュンサンが声に出すと ユジンは可愛い笑顔を向けた。

 美しい夕日を背にして・・・美しい妻が微笑んでいる。

 チュンサンは 夢中になってシャッターを切った。

 そして・・・実は心の中に ユジンの姿を刻み込んでいた。

 もう 2度とこんなユジンの微笑みを目にすることはない・・・。

 そう思うと チュンサンは涙がこぼれそうになる。




 泣きたいのを堪えて・・・「1、2、3!」

 チュンサンは大きな声で シャッターを切った。

 すると モデルに飽きたユジンが チュンサンの元へ走り寄って

 カメラを奪い取って フィルムの枚数をチェックした。

 「あ・・・1枚しか残ってないわ。撮ってあげる。」

 ユジンがそう言って チュンサンにカメラを向けた。

 「カメラを見て。」ユジンが言うと 「僕は いい。」とチュンサンが言う。

 チュンサンは横を向いて 眉間に皺を寄せている。

 「怖いわよ。笑ったほうが素敵よ。」ユジンは近づいて

 指先でチュンサンの口元を 引っ張り上げてそう言った。

 そしてまた離れて カメラを構える。

 「いい?1,2、3・・・キムチ!」ユジンがシャッターを切った。

 カメラに収まったのは 口元だけ微笑んだ 悲しい目のチュンサンだった。


 

 ここでタイトル







 




第18話 
≪冬が過ぎれば すべて消える≫ 
前半




 
 日が暮れて チュンサンとユジンは 海辺の民宿に身を寄せた。

 (ええっ??新婚旅行で民宿に泊まるのかい?学生結婚でもあるまいに・・・。)

 チュンサンが急に ”海へ行きたい!”と思いついたので

 ホテルの予約は取れなかったのか・・・?

 もしくはこの海辺には民宿しかなかったのか・・・定かではない。(笑)

 (だいたい結婚式は しっかり準備しておいて 新婚旅行は衝動的って変!!!)


 ・・・とにかく2人は 民宿の部屋で壁にもたれて 膝をかかえて寄り添っていた。

 新妻のユジンは 夫にミカンを剥いてその口に優しく放りこむ。

 チュンサンがそのミカンを食べて とってもすっぱかったのか

 「う~~~ん。」と肩をすぼめて 顔をしかめた。

 あら!・・・と思ったユジンは 自分もそのミカンを食べてみようとするが

 すっぱいのだろうと思うと 口に入れられない。

 そんなユジンを見て チュンサンが笑った。

 ユジンもつられて 肩をゆすって2人で楽しく笑い合う。

 そして笑いが途切れると チュンサンとユジンは見つめ合った。

 ユジンは 少し気まずくなって視線を逸らす。

 (新婚初夜で緊張している新妻なのだ。可愛い!!)

 すると チュンサンが「ネックレスは?」と聞いてきた。

 自分がプレゼントしたはずのネックレスを ユジンが身につけていないからだ。






 ユジンは「ああ。」と言って ネックレスをゴソゴソ探した。

 そして 手の中に入れたポラリスのネックレスを チュンサンに見せながら

 「これ 丈夫そうなのに・・・くれた人が心配をかけるから 壊れちゃた。」と言った。

 すると チュンサンは「貸して。僕が直してあげる。」と言って手を出した。

 ユジンは嬉しそうに「罪滅ぼしに?」と言って ネックレスを渡す。

 「ああ。」そう言って チュンサンはポラリスを握りしめた。

 自分のユジンへの永遠の愛を誓った・・・ポラリスの首飾り。

 「早く直して 返してね!」とユジンが言う。

 うん・・とチュンサンはうなずいて ネックレスをポケットに仕舞い込んだ。

 ユジンは また恥ずかしくなって、チュンサンを見れずにうつむいて言う。

 「明け方は冷えそうね。」

 チュンサンは そのユジンの横顔を愛おしそうに見つめて また泣きそうな顔になる。

 本当は このままずっと傍にいたい。ユジンを抱きしめて 本当の妻にしたいのだ。






 ユジンが チュンサンの視線を感じて振り向いた。

 チュンサンは左手で ユジンの右の頬を優しく撫でた。

 ユジンの頬の感触や顔のパーツをすべて 覚えておきたかったから・・・。

 まじまじと ゆっくりユジンの顔を近くで見つめ続けるチュンサン。

 チュンサンが顔を近づけると ユジンは目を閉じた。

 ユジンは チュンサンを受け入れる心の準備はできていたのだ。

 チュンサンの優しいキスを ユジンは期待していたに違いない。

 しかし チュンサンは目を潤ませて ユジンに触れていた手を離して

 立ち上がって「ちょっと外へ出てくる。」そう言って 部屋を出てしまう。

 驚いたユジンは 目を開ける。まるで肩すかしをくってしまったユジンだった。

 ユジンはチュンサンが 強引に結婚式を挙げてしまったことを 

 まさか後悔しているのでは・・・と不安になったかもしれない。

 
  
ああ・・・本当に可哀そうなユジン!

  チュンサンが新婚旅行に行こうなんて言うから 

  妻のユジンは 初夜を当然期待するではないか!!(怒)





 

 チュンサンは外に出て ポケットに手を突っ込んで 暗い海を眺めていた。

 潮風が チュンサンの悲しい心に沁み込んで来る。

 するとユジンも戸を開けて外に出て ゆっくりチュンサンの元に近づいた。

 そしてチュンサンの背中から手を回して ユジンは自分から抱きつくのだった。

 隙間なく自分の体をチュンサンにしっかりくっつけて(笑) 肩越しにユジンは言う。

 「私、もう何も怖くない。本当よ。

  何があっても あなたがいてくれれば怖くない。」

 ユジンの言葉を背中で聞きながら ユジンの想いを心でも身体でも感じて・・・

 チュンサンは切なくて・・・苦しそうにため息をつく。





 ”ダメなんだ。これから僕は もう君の傍にはいられないんだよ。”

 チュンサンは 心の中でユジンに詫びていたに違いない。

 そして (多分) チュンサンはユジに指1本触れることなく・・・

 眠り姫のユジンは そのまま寝息を立てることになる。

 スヤスヤ眠ったユジンを残して 夜明け前、チュンサンは部屋を抜け出した。






 


 チュンサンは サンヒョクと2人で日の出前の海を見つめている。

 チュンサンは 電話でサンヒョクに2人の居場所を教えていた。

 そして夜明け前に この場所にユジンを迎えに来るように頼んでいたのだ。

 チュンサンはサンヒョクの態度から 彼がすべてを知っていることを確信していた。

 「どうやって知ったんだ?」チュンサンの質問に サンヒョクは答えなかった。

 「お父さんに聞いたのか?」と聞くと サンヒョクは「ああ。」と答えた。

 チュンサンは 目を閉じて「そうか。 みんな知ってたんだな。」と言った。

 「それで どうするんだ?」と サンヒョクが聞いた。

 チュンサンは海を見つめて「さぁ どうしたらいいのかな。どうしたらいい?」と言う。

 そして サンヒョクを振り向いて「ユジンとこのまま逃げたいと言ったら

 僕たちを見逃してくれるか?」と 悲しい顔でチュンサンは言った。

 「チュンサン。」・・・サンヒョクは チュンサンの心の痛みが伝わって 困ってしまった。





 チュンサンは 波打ち際まで歩いて 靴の先を波で濡らした。

 ふと横を見れば 昼間ユジンと一緒に作った 砂のお城が見える。

 そしてそれは まるでチュンサンの夢が砕けてしまったかのように・・・

 お城は波に洗われて ほとんど形が崩れてしまっていた。

 ”自分の夢は やはり幻だったのか・・・”チュンサンは心の中で呟く。

 サンヒョクは ユジンの眠る民宿へと向かったのだろう。

 チュンサンは 一人で海に佇んでいた。

 そして ユジンが”夏の贈り物”と渡してくれたカメラをポケットから取り出した。

 チュンサンは目を閉じ、心を奮い立たせて そのカメラを海に放り投げた。

 たった1日だけの妻・・・そのユジンが映った写真を 彼は捨てたのだ。

 妻となったユジンを これから捨てるように・・・

 チュンサンは 思い出の一杯詰まったカメラを・・・海へ捨てた。

 その途端、チュンサンは力が抜けて、ガクッと砂浜に膝をついた。

 泣きながら またポケットに手を入れて 今度はコインを握りしめた。

 掌を開けると ユジンの声がした。

 ”投げてみて!表しか出ないわ。これで 運命も私達の味方よ!”

 チュンサンが涙の目で見上げると 夜明け前の空には まだ三日月が残っていた。






 チュンサンが夜明け前、海で泣いていたことなど、何も知らない眠り姫のユジン。

 夜が明けて 民宿の部屋に朝日が差し込む。

 ぐっすり寝たユジンは 目を覚まして 隣にいるはずの夫がいないことに気がつく。

 布団には チュンサンの枕もなかった。途端に不安な気持ちが募るユジン。





 部屋の戸を開けて 外を確認する。早起きしたチュンサンが外で待ってる気がした。

 外を見れば やはり海を眺めたチュンサンがいた。

 ”ああ・・・良かった!!”ユジンは安心してため息をつく。

 しかし、ユジンに気がついて 振り返ったのは・・・

 夫のチュンサンではなく、サンヒョクではないか!!驚くユジン。

 (だいたい愛する人の後ろ姿を間違えてはいけません!!笑)

 靴も履かずに外へ出て ユジンはサンヒョクに向かって言った。

 「あなたが なぜここへ?チュンサンは?チュンサンを見なかった?」

 サンヒョクは ユジンの慌てぶりを見て「ユジン。」とだけしか言えなかった。

 「チュンサンはどこ?」と ユジンは、チュンサンのことだけが知りたい。

 サンヒョクが 言いにくそうに「チュンサンは去ったよ。」と言った。

 するとユジンが怒りだす。

 「そんな嘘言わないで!!なぜチュンサンが?? なぜ・・・去るのよ・・・!」

 サンヒョクはユジンの顔を見ていられずに 顔を背けて言った。

 「これ以上 お母さんを傷つけたくないからだって。」

 ユジンの目から涙が溢れた。「そんなはずないわ!」とユジン。



 

 そうだ。結婚式で 夫婦の誓いまでしたチュンサンが 今更何を言ってるの??

 というユジンの気持ちが、痛いほど分かる。お母さんを傷つけたくないというのなら

 なぜユジンを傷つけた!!矛盾だらけではないか!!

 こんな形で ユジンの前から去るなんて・・・ユジンがあまりにも可哀そうだ。

  ・・・私は怒っている!!・・・と、この脚本家に誰か伝えてください。(笑)



 

 「本当だよ。」とサンヒョクは 今度はユジンの目を見て嘘を言う。

 サンヒョクは 必死だ。ここでユジンを説得できなければ 

 とんでもないことになると思っているサンヒョクが ユジンに言う。

 「もう二度と君とは会わないと そう伝えてくれって・・・。」

 ユジンは泣きながら「そんなはずない!!」と大声で叫んで 走り出した。

 ユジンは 朝日で輝く浜辺を走った。途中で息が切れて足が止まる。

 そして海を見つめて また涙を流す。

 ”これは 本当なの?夢ではないの?

  チュンサン・・・あなたは 私と別れたかったの???”

 海にユジンが心の中で問いかけても 昨日と変わらずに 美しい海が朝日に輝く。

 追いかけて来たサンヒョクは ユジンの肩に優しくコートをかけるのだった。

 ユジンは チュンサンが消えてしまった悲しさで 胸が張り裂けそうだった。

 夜明けの海は ユジンの深い悲しみを飲み込むように 波が浜辺に打ち寄せている。

 





 


 サンヒョクの実家では ジヌが帰宅して靴を脱いでいる。

 (この映像では 廊下で靴を脱いでるようにしか見えない。)

 「あなた。サンヒョクから連絡ありました?」と ジヌを迎えた妻が言った。

 「いや。サンヒョクがどうした?」とジヌが聞き返す。

 「朝から音信不通で、最近様子が変だわ。まさか。ユジンのせいじゃないわよね?

  またユジンと 付き合ってるんじゃないわよね?」妻が息子を心配して言った。

 ジヌは 目を閉じて「それはないから 心配するな。」と言った。

 「それじゃ サンヒョクに何かあったのか知ってるの?一体何があったの?」

 サンヒョクの母は 益々心配そうに夫に尋ねる。

 ジヌは 妻から離れて「戻ったら サンヒョクと話す。」とだけ言うと

 奥の自分の書斎に行ってしまった。取り残された妻は 不満に思った。

 ”何が 私のサンヒョクに起こったというの?”

 サンヒョクの母は それが何かを知りたかった。

 ジヌは書斎で 頬杖をついて考え事をしていた。

 チュンサンのことが どうしても気になるからだった。

 先日 サンヒョクの放送局で ミヒに会った時に言われた言葉を思い出す。

 「ヒョンスは あなたと違う。ヒョンスは 私が何を言っても信じなかったはずよ。

  あなたと違って ヒョンスは私を愛してなかったから・・・。」

 ジヌがミヒに なぜお腹にいたチュンサンのことを ヒョンスに告げなかったのか

 そう聞いた時に ミヒが答えた言葉だった。

 ヒョンスは お腹の子のことを信じなかっただろう・・・というミヒ。

 ”なぜヒョンスはミヒの言葉を信じない?身に覚えのないことだからなのか?”

 ジヌは 一抹の不安を覚えた。”もしやチュンサンは ヒョンスの子ではないのでは?”

 そう考えていると 扉がノックされ息子のサンヒョクが入って来る。

 サンヒョクの母親は 夫の書斎へ 息子の分も合わせて2杯のコヒーを運んでいた。

 台所から廊下を通り 書斎の前まで来ると 中から夫の声がする。

 「チュンサンは ユジンと兄妹だと いつ知ったんだ?」

 それを聞いた サンヒョクの母親は 心底驚くのだった。

 サンヒョクが 父親の質問に誠実に答える。「記憶が戻った時だって。」

 「記憶?」ジヌが驚いた。そしてジヌは言う。

 「では、事故に遭う前から 全部知ってたというのか?」

 サンヒョクは 「ああ。とにかく2人は別れることになったよ。」と報告した。

 ジヌは「そうか。」と言って遠くを見つめた。

 「やっと苦労して会えたのに・・・兄妹だったなんて辛すぎるよ。信じられない。

  こんなことになるのなら ユジンと別れなければ良かった・・・。」

 サンヒョクは そう悔しそうに言って、「もう部屋に戻るよ。」と父親に挨拶をした。

 部屋を去ろうとするサンヒョクを見て ジヌは言った。

 「それなら チュンサンとユジンは年が違うはずだが・・・同じ学年だろ?」

 (流石、沈着冷静な大学教授です!!良く気がつきました!!笑)

 「さぁ。でも2人は 同い年だよ。誕生日も2カ月しか違わない。」とサンヒョクが言う。

 (ええっ??チュンサンは確か2月18日が誕生日のはず。

  だとすると ユジンの誕生日は4月のいつかだ。

  ・・・ええっ?韓国では4月が入学では無いのかな?

  日本だと確実に 2月生まれと4月生まれは 同じ学年にはならない!!)


 「考えてみれば 2人は似てるところが多いな。」と サンヒョクがつぶやくが

 ジヌがボ~としているのを見て 不思議に思い「お父さん!」と声をかけた。

 ジヌは慌てて「嫌、なんでもない。部屋に戻りなさい。」と言うのだった。

 (というわけで・・・ジヌとサンヒョクは 結局コーヒーを飲むことはなかった。

  サンヒョクのお母さんは 2杯のコーヒーをどうしたのだろうか?笑)





 サンヒョクの母が 突然ユジンを訪ねていた。

 「お母さん。お茶をどうぞ。」とユジンが コーヒーを入れて差し出した。

 「もう”お母さん”じゃないわ。分かるでしょう?」サンヒョクの母が言う。

 「すみません。」ユジンはうつむきがちに サンヒョクの母に謝った。

 「結婚ことはいいのよ。それを責める気がないわ。

  サンヒョクと会ってる理由はなぜなの?サンヒョクを都合の良い時だけ呼びつけ

  いらなくなったら捨てるの?」サンヒョクの母は 怖い顔をしてそう言った。

 流しの中では 洗い物が溜まっている。ユジンはチュンサンと別れてから

 家事も手に付かないほど 何もする気が起きなかったようだ。

 サンヒョクの母は まだユジンを責めて言葉を続ける。

「スキー場で会った人と別れたんですって?辛い気持ちは分からなくないけど

 だからといって、サンヒョクと寄りを戻すのは私が許さないわ。もう縁は切れたのよ!

 あなたと彼が兄妹であろうと サンヒョクとの復縁は認めないわ!!」

 目を閉じて辛そうに聞き入っていたユジンは 突然、雷が落ちたような衝撃を受けた。

 「今 何て言いました?」驚いたユジンが サンヒョクの母に尋ねた。

 サンヒョクの母親は答えた。

 「チュンサンという人と 兄妹だって聞いたわ。でも サンヒョクは・・・」

 途中で ユジンの様子が変なのに気がついて サンヒョクの母は言葉を飲み込んだ。

 ユジンは 目を見開いて「今 何と言いましたか?チュンサンと私が何ですって?

 もう一度言ってください。」と サンヒョクの母に迫った。

 「まさか・・・あなた知らなかったの?」と サンヒョクの母が困った顔で言った。

 ユジンは目に涙をいっぱいにして「何と言ったんですか?」とまた聞いた。

 サンヒョクの母は 目を逸らして黙ってしまった。(ああ失敗した!と思ったのだろう。)

 ユジンは テーブルに置いた両手に力を入れて 勢いよく立ち上がった。



 

 ユジンはチュンサンを訪ねていた。どうしてもチュンサンの口から真実が聞きたかった。

 嘘だと言って欲しかった。”まさか・・・自分とチュンサンが兄妹なんてありえない!!”

 しかし、尋ねた部屋には チュンサンはいなかった。

 部屋にいたのは 母親のミヒだった。

 ユジンは震える心を隠しながら ソファーに座っている。

 もうひとつのソファーに腰かけたミヒが口を開いた。

 「チュンサンに会いに来たの?

  私も会いに来たんだけどいないのよ。何日も連絡がつかなの。」

 ユジンは 否定してほしい不安な疑問を ミヒに投げかける。
 
 「本当ですか?本当なんですか?本当に チュンサンは私の父の子なんですか?

  本当ですか?違いますよね?・・・違うと言ってください!!」

 何も言わないミヒに ユジンは畳みかけるように質問する。

 ユジンは 早く答えが欲しかった。”違う”という答えが どうしても聞きたかったのだ。

 ミヒは立ち上がった。それを見たユジンも立ち上がって 声を荒げてミヒに言う。

 「彼は父の子じゃないと 違うと言ってください!!」

 しかし ミヒはユジンに背を向けて言うのだった。

 「チュンサンのことは 諦めて。・・・諦めてちょうだい。

    信じられないでしょうが、チュンサンは・・・」

 ミヒがそう言いかけると ユジンは最後まで聞くのが辛くて・・・

 泣きながら部屋を飛び出して行った。


                       後半につづく・・・





  なんなのよ!! このミヒの思わせぶりな態度と言葉!!(怒)

  実は字幕では ”チュンサンと別れて欲しいの”という訳になっているが

  多分、私の耳が正しければ 上に書いたように”信じられないでしょうが・・・”

  と言っているはずなのだ。それにしても ミヒは 本当に卑怯だと思う。

  自分の想いを貫くためには 何でも犠牲にする・・・そんな女だったのかもしれない。

  もしかすると ヒョンスに愛想を尽かされたのも そんなミヒの傲慢なところが

  ヒョンスには耐えられなかったのかもしれない・・・。

  そして前回の結婚式の展開に比べ、今回の”最後の海”では

  すべてが 実写版の展開に戻っています。・・・はぁ・・・ため息。

  何万回も書きますが、この展開になるのなら 結婚式は余分でした!!!!!!

 


************************************

 



  19話の放送があった今日・・・やっと18話の前半をUPできました。

  ただし・・・後半は まだ時間がかかります。お許しください!!

  今回も きょこままさんから 画像をいただきました。ありがとう~

 BGMはこみしゃんの提供です❤ 毎回お世話になってま~す! 感謝~


 


 
 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 
 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 
 

 

 

 

 

 

 



[コメント]

1.Re:アニメ☆冬のソナタ☆第18話(前半)

2010-03-06 23:00:34.0 pmisa

こんばんは^^

忙しいのに、ありがとう!!

この展開だと、結婚式はなしでしょ。脚本がおかしいよ。(-_-;)

韓国の人は、あんまり深く考えないのか?

前にも言ったけど、ユジンの誕生日はいつ?

チュンサンの誕生日を把握していないで、2ヶ月くらい違うと、サ

ンヒョクに言わせている…。

ツッコムところはいろいろあるんだけど、ようやく、19話の終わ

りで、チュンサンはアメリカへ、ユジンはパリへ旅立った。

残り7話が、空白の3年間ということで、どんな内容になるんでし

ょう。


2.Re:アニメ☆冬のソナタ☆第18話(前半)

2010-03-07 00:42:22.0 ツインズ母

こんばんは。
歌姫さんの怒りの声><(笑)
もともと冬ソナにも矛盾は多々あった。
だからアニメでも、そこら辺あたりはケンチャナ~ということなの
か?
チュンサンとユジンが2カ月違いの誕生日ということは…サンヒョ
クはユジンより生まれは先?後?(笑)
もしかして年下の男の子だったのかな?
韓国の年度初めは3月と聞いたことがありますが、学年の年齢は始
業の月から数えるのではなくて、たとえば1月か、旧正月から数え
始めるのかなぁ?
そういうところ、お国の違いで全然知らなくて日本だけで不思議が
っているのでしょうか。
数学は勿論、他の教科も優秀そうなチュンサン、まさか子供の時に
池で溺れた後遺症で一年遅れて学校に入ったのか?^^

コメント削除

3.Re:アニメ☆冬のソナタ☆第18話(前半)

2010-03-07 16:17:48.0 ふみよさん

歌姫さん、こんにちは^^そして、ありがとう!

そうですヨンねっ!!!!結婚式はいらなかった!!!!!
私も同感(同感Ⅱ❤)で~す!!

<<こんな形でユジンの前から去るなんて…ユジンがあまりにも可
哀そうだ。
私は怒っている!!…とこの脚本家に伝えて下さい…。(笑)<<

当然、私も怒っていますヨン!!!(笑)

結婚以外、実写に沿っている様な流れの今回ですが…後半は如何か
しら?!
きょこままさん、こみしゃんさん、いつもコマスミダ~!!
(^^)/~~~

コメント削除

4.Re:アニメ☆冬のソナタ☆第18話(前半)

2010-03-07 20:10:56.0 ハリーママ

ちゃこちゃん すごい!!

実は アニソナのお話を書いてるお部屋へおじゃましたのは
初めてなの <(_ _)> ごめん~ アニメ見てるし~って思って・・。

それが それが こんなに詳しく おもしろい呟きも
入ってて 感心しました。さすがです!
それで ずーっとさかのぼって 読んできたよ~。暇人ハリーです^^;
ところどころに入る ちゃこちゃんの呟きが 最高!!

昨日の19話 どういう風に書いてくれるか 楽しみです。
アニソナ・・・・本当に ケンチャナ精神でないと 見られないよね。 

コメント削除

5.pmisaさん♫ こんばんは~☆

2010-03-07 23:44:48.0 歌姫ちゃこちゃん

遅くなりました!! 

ええっと・・・チュンサンの誕生日が2月18日っていうのが怪しい気がす
るんだけど(笑) なんでこの日だって分かるの??
2月じゃなくて1月生まれだったら おかしくないのにね・・・♫

19話は 忙しくてまだ見てないの・・・明日ゆっくり見るつもり♫
そうか・・・やっとそれぞれ旅立ったのね・・・では、来週から未知の世界
なんだね・・・楽しみ~(^O^)/

コメント削除

6.ツインズ母さん♫ こんばんは~☆

2010-03-07 23:50:23.0 歌姫ちゃこちゃん

上のpmisaさんにも書いたけど・・・だいたいチュンサンの誕生日が
2月18日って・・・どこから判明したのかな?? 作者が書いてるの??
歌姫は もともとそれ自体が 怪しい気がしてる(笑)

いくらなんでも チュンサンが2月生まれで ユジンが4月生まれで学年
が一緒なんてありえないもん♫ (韓国ではありえるの?????)

もしくは アニメの2カ月しか違わないというセリフが間違ってるのかな?

コメント削除

7.ふみよさん♫ こんばんは~☆

2010-03-07 23:53:53.0 歌姫ちゃこちゃん

おお!!ありがとう~(^O^)/ そうでしょ??結婚式なんて挙げない
ほうが すんなり今回の展開に繋がったでしょ??

後半も 実写版にそっくりな展開です・・・明日頑張って書いてみます♫

  出来る限り 早くUPするので・・・待っててね~(^O^)/

コメント削除

8.ハリーママ さん♫ こんばんは~☆

2010-03-07 23:57:48.0 歌姫ちゃこちゃん

あらま!!サンキュー❤ 遡って読んでくれたの?(笑)

あはは・・・歌姫が頑張ってたの分かった??(爆) 分かってくれたら
とっても嬉しいよ~♫ 結構苦労して書いてるもので・・・♫ (笑)

あのね・・・18話もまだ後半残ってるから・・・19話はその後になります。

        もう少し待っててね~(^O^)/

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9.Re:アニメ☆冬のソナタ☆第18話(前半)

2010-03-09 11:24:21.0 ayayajoon

もともとの冬ソナを何度も見ている者ととしてはこのアニメはエピ
ソードを無理に入れたくてそれに尺的に配分しなければいけないか
ら少し矛盾点がいろいろ出てきてありえないという部分が多すぎで
イメージを膨らませて解釈しています。それがない空白の3年間が
楽しみです。

コメント削除

10.ayayajoon さん♫ こんにちは~☀

2010-03-09 14:18:55.0 歌姫ちゃこちゃん

そうですよね!! 同感です(笑) どうしてもっと実写版と同じ流れで展
開されなかったのかな・・・半分の時間でも 描き方によっては短縮して
忠実な内容を伝えられたのでは・・・と シロウトながら思ってしまう歌姫
です・・・♫

そして・・・ayayajoon さんがおっしゃるように・・・これからの20話は
まっさらの受け皿で受け止められるので 私も嬉しいです(*^_^*)

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