アニメ☆冬のソナタ☆第20話(後半)
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第20話 ≪不可能な家≫ 後半
アパートで ”不可能な家”の設計図を描いている最中に倒れ
マンハッタン病院に担ぎ込まれたチュンサンは
救急処置室に運ばれる間に その病院で働くジェーンという
美女の医師から「ミニョン!!」と呼ばれた。
その声に反応して チュンサンは目を開けた。
そして突然 10年前のNYに時が遡る。
明るい日差しの 休日のセントラルパーク。
まだ黒髪のミニョンは 公園の噴水の脇で仰向けに寝そべっている。
1人の赤毛の少女が片手に水差しを持ちながら その噴水の縁を
ユジンのように 両手を広げて綱渡りのように歩いて来る。
そう・・・あの美女医師のジェーンの少女時代だ。
「ミニョン。起きて!」そのジェーンが 甘ったれた声で
ミニョンを上から覗くように そう言った。
(青い目のアメリカ人のジェーンは なぜこんなに韓国語が上手なのだろう??笑)
目を開けたミニョンは 日の光が眩しくて 手で日差しを遮った。
「始まっちゃうわよ。」とジェーンは笑いながら ミニョンに水差しを差し出した。
「あ~!」と伸びをしながら ミニョンはその水差しを受け取ると
「平気さ。一度も逃したことはないだろ。」と 起き上ってミニョンは言った。
ジェーンは嬉しそうに飛び跳ねて、ミニョンの腕を引っ張って彼を起きあがらせた。
「もう時間よ。」そうジェーンに言われたチュンサンは 靴を脱いで噴水の縁に足をかけた。
「いっぱい入れてあげる。」ミニョンがジェーンにそう言うと
ジェーンは嬉しそうな顔で ミニョンにVサインを出し「ミニョン、今だわ!」と合図した。
ミニョンは頷き ”分かった。見てろ。”という顔で 水差しを持つ右手を伸ばした。
”さぁ来い!!”といった精悍な顔つきで 水差しを構えるミニョン。 (カッコイイ!!)
すると 噴水が一斉に噴射された。そんな水しぶきの中に立つミニョンは
実は それほど水のかからない場所に立っていた。
噴水の水に水差しの口を合わせて 上手に水を注ぎ込むミニョンに ジェーンが言った。
「何度も言うけど 本当よ。ペテスタの池みたいに・・・
ここの水に身体を浸すと どんな病気でも 神様が直してくれるって。」
その言葉を聞きながら ミニョンは上を見上げて目を閉じて
噴水の雫を パラパラと気持ち良さそうに頭から浴びている。
そしてミニョンは 自転車の後ろにジェーンを乗せて 公園の中を走る。
ジェーンは腕の中に 大事そうに水差しを抱えて横座りに乗っている。
ミニョンが漕いでいるのは ママチャリのような自転車だ。(笑)
「ハリーさんに効くかな?」とジェーンが ミニョンに尋ねると
「ああ。きっと病期が治るよ。」と 優しい声でミニョンが言った。
「ハリーさんが治ったら パズルをしよう。」と ジェーンが言う。
「初めて会った時みたいに?」とミニョンが 振り返って嬉しそうに聞くと
ジェーンも笑顔で「うん。」と答えた。そして何かを思い出したように
「そうだ!そういえば初めて会った時に 誰かの名前を言ってたわよ。
う~ん・・・確か・・・”ユジン”だった。」とジェーンが言う。
ミニョンは はて?という顔をして 自転車を漕ぎながら
「僕がそう言った?」と不思議そうに答えた。
「忘れちゃったの?」とジェーンが 覗きこむようにして言った。
「さぁ。多分、大切な人じゃないよ。」と笑って言うミニョン。
(こら~~~~!! ユジンが知ったら起こるよ~~~~!!)
すると ジェーンが不機嫌そうに「私も忘れられちゃうのね!」と言う。
「いや。こんな可愛い子 忘れないよ。」とすかさず 笑顔で答えるミニョン。
(まぁ!なんざましょ!!ミニョンなった途端に・・・
女性を手玉に取れちゃう男に変身しちゃったのねぇ・・・笑)
ミニョンがジェーンを乗せて 笑いながら走っていると
「ちょっと!!カン・ジュンサン!!」と怒ったユジンの声がする。
(ほらみたことか!爆)
えっ?と心臓が止まるほど驚くミニョン。”誰のこと?誰の声?”
ミニョンは驚いて 自転車を急ブレーキをかけて止める。
後ろのジェーンも 何事かと驚いて「どうしたの?」と聞いた。
ミニョンは振り向いて 後ろの景色を眺めた。
マンハッタンの高層ビルが遠くに見える 公園の外れの風景が
急に一変して 南怡島の並木道が現れる。そして聞こえるのは
「チュンサンガ・・・」というユジンの声だ。
しかし、今のミニョンには その声の主が誰なのか分からない。
冷や汗をかいて ミニョンは周りを見回す。
ミニョンが忘れた ユジンと歩いた南怡島の並木道がグルグル回る。
ミニョンは目まいを起こして 倒れてしまう。
「ミニョン。ミニョン・・・。」ジェーンの声がした。
目を開けると 病室の天井が見える。
そして「手術の準備をお願いします。」そう言うジェーンの声がした。
ミニョンは現在のチュンサンとなって ベッドに横たわっていた。
ボ~と天井を見つめるチュンサンに 医師となったジェーンが気がつき
嬉しそうに駆け寄って「起きた?」と聞いた。
チュンサンは 身体を起こして眼鏡をかけた。 (チュンサンは相当目が悪いらしい。)
そして眼鏡をかけると その女性の顔が少女時代のジェーンになり
それがまたぼやけて・・・現在のジェーンとなって 彼の前に現れるのだった。
「私を覚えてる?」そうジェーンが聞いた。
するとチュンサンは 微笑んで「こんな可愛い子。忘れないよ。」と言った。
(キャ~!!殺し文句!!この女ったらし!!)
ジェーンはその言葉にホッとして 嬉しそうに笑った。
「久し振りだな、ジェーン。」チュンサンも 心から嬉しそうな顔をする。(コラ~!)
ジェーンは自分の名前も読んでくれたのが嬉しくて また明るい顔で微笑んだ。
「10日間 どこにいたの?」そうジェーンが尋ねてチュンサンの脈を取った。
「お母さんも心配してたわ。」とジェーンが言うと
チュンサンは驚いた顔で「母さん?」と聞いた。
「母さんには 病気のことを言わないでとお願いしてたのに。」とチュンサン。
ジェーンは「病院を訪ねて来て あなたの病気のことを聞いてきたの。
あなたと連絡が取れなかったし、正直に言うしかなくて・・・。」と言った。
チュンサンは 遠くを見つめて考え事をしている。そしてジェーンを振り返り
「頼みがある。」そう言うのだった。
病院のエレベーターが開き 慌てた様子でミヒが、アン博士と一緒に降りてくる。
ミヒとアン博士は急ぎ足で チュンサンの病室へ向かった。
するとチュンサンの部屋の扉が開き、ジェーンが出てくる。
「患者は お母さんに会いたくないそうです。」
そう言って ジェーンはドアの前に立ちはだかった。
「何を言ってるの?」ミヒは怒って ジェーンにくってかかる。
「今は 安静が第一です!!」ジェーンを突き飛ばして病室に入りたがるミヒを
「患者の意見に従いましょう。」 ジェーンは必死で チュンサンのために拒んだ。
「私は母親よ!あなたに止める権利はないわ!」と ミヒも引き下がらない。
「私の指示に従ってください!」とジェーンとミヒは押し問答を繰り返す。
ミヒはジェーンに掴みかかっている。それを見かねたアン博士が止めに入った。
ミヒの肩に触れて「ちょっと。私が話してみるよ。」そうミヒに優しく言った。
ドアを開け放したまま アン博士は病室へ入り チュンサンの傍に来た。
ベッドの上に上半身起きあがったチュンサンは ドアの隙間から見える母親を
怖い顔で睨んでいる。そしてミヒと目が合うと 顔を逸らすのだった。
「ちょっといいかな。」アン博士がそう言って 病室の扉は閉められた。
心配そうなミヒの顔が ドアの曇りガラスに映っている。
「カン・ミヒさんが 急に公演を中止したそうですが
もしかして 息子さんの病気のためですか?」
ジヌが大学の研究室から 心配そうな声で電話をしている。
電話の横には ミヒのCDが2枚置いてある。
「はい。・・・はい。」ジヌは電話に相槌を打つ。
ジヌが電話したのは 音楽事務所なのだろう。
「では 連絡をお待ちしています。」そう言って ジヌは電話を切った。
そしてその顔は 今にも泣きそうな顔だった。
(正直、これがチュンサンのアボジなの??というくらい変な顔だ!笑)
ジヌは 記憶を辿っていた。自分にとって衝撃的な現実の記憶を・・・。
ジヌは 実は、やはりチュンサンが自分の息子ではないかと疑って
チュンサンとミヒには内緒で 病院で親子鑑定を頼んでいたのだった。
画面は 病院のチュンサンの主治医のいる部屋。
検査結果の紙を見ながら ジヌが「これは本当ですか?」と震えて聞いている。
「事実なんですか?」その動揺は とても激しいものだった。
あまりのショックで ジヌはふらついて椅子から転げ落ちてしまう。
ハァハァと肩で大きく息をするジヌに 医者が心配して声をかけた。
「お父様。大丈夫ですか?」
雨が降る晩。「すまない。」ジヌの声がする。すると雷が鳴った。
チュンサンは ブラインドーが閉まった病室の窓の方を向いて立っていた。
そして右手で握りしめているのは 親子鑑定書だった。
「もっと早く気がつくべきだった。」
ジヌは 背中を向けて怒っているチュンサンの腕を後ろから握りしめて
泣きながら言った。「チュンサン。本当にすまない。」
ジヌはチュンサンにすがって 泣き崩れるのだった。
その光景を思い出して ジヌは自分の大学の研究室で また涙していた。
机の上に ポトポトとジヌの涙が零れ落ちた。
そしてチュンサンの言葉を思い出した。
「母さんにも ユジンにも内緒にしてください。
絶対に言わないでください・・・。お願いします。」
そうか!!実写版のように ジヌは親子鑑定を行っていた!!
そして・・・チュンサンだけが その秘密を胸に秘めてアメリカに旅立った・・・。
サンヒョクもユジンも 全くこのことは知らないわけだ。
夕暮れの病室。チュンサンは窓を見て椅子に腰かけている。
後ろに立ったアン博士が言う。
「視神経の損傷が大きく、至急手術が必要だ。」
「手術すれば 完治しますか?」とチュンサンが聞いた。
「血腫の大きさと 患部の状態によるから 何とも言えない。」
そうアン博士が言った。するとチュンサンは言う。
「やるべきことがあるんです。それがどうか終わるまで・・・
持ちこたえますように。」そう言って眼鏡を外して、窓に掌で触れるのだった。
「母親に会いたがらない理由と 関係があるのか?」アン博士が聞いた。
扉の向こうでは ミヒが心配でたまらずに 廊下を行ったり来たりしていた。
ドアの横では ジェーンがしっかり見張って立っている。
そして扉が開いて アン博士が出てきた。
ミヒは駆け寄って「どうでした?」と博士に尋ねた。
博士は ミヒに首を横に振って「今は 手術を受けないそうだ。」と言った。
「何か言ったのか?」と 博士はジェーンの方を見て尋ねる。
ジェーンは「視力が戻るかどうかの保障は 現状、できないと言っただけです。」
そう博士に説明した。それを聞いたミヒは 泣きそうな顔になり
「チュンサン!!」と 走ってチュンサンの部屋に入り込んでしまう。
チュンサンは まだ窓に向かって座ったままだ。
「チュンサン!!」ミヒは チュンサンに駆け寄って 彼の肩を揺さぶりながら
「手術を受ければ 絶対治るわよ!!」と必死で説得した。
しかし その言葉には反応せず、チュンサンは母親に
「なぜ嘘を言ったの?」と 顔をしかめて尋ねるのだった。
そして ミヒの手を振り払うように 背中を向けたままチュンサンは立ち上がった。
驚くミヒは チュンサンを見上げた。
「なぜ 父親は死んだと言ったんだ?」チュンサンはそう言うと振り返って
ミヒを冷たく見つめた。たじろぐミヒ。チュンサンは尚も責める。
「なぜ ユジンの父親と 僕の父親が一緒だと思いこませたんだ?」
「何を言ってるの?」ここまで来ても ミヒはとぼける。 (いい加減に観念せい!!)
チュンサンは 最後まで嘘を認めようとしない母親に怒りが心頭して
ワナワナ肩を震わしている。そして、ミヒに付きだして見せたのは親子鑑定書だった。
(あれっ??いつの間に持ってたんだ???マジシャンみたい!!)
”親子鑑定書”と書かれたそのクシャクシャな紙を見て
ミヒはチュンサンの手から 自分の手でそれを奪い取った。
そしてマジマジとその書面を見つめて ハッと紙を落とした。
「ごめんなさい。チュンサン。」やっとミヒは 嘘を認めた。
「ごめんなさいだって?」チュンサンの怒りは収まらなかった。
その様子に気がついて ミヒは驚いた。 (馬鹿!怒るに決まってるじゃないか!!)
「今更・・・今更 謝らないでよ!!僕とユジンと分かれさせておいて!!
謝ってすむことだと思うの?」チュンサンは声を荒げて 怒るのだった。
「ヒョンスの子だと思いこみたかったの。そう信じたかったの。
それだけが私の救いだったから・・・。」そう言って涙ぐむミヒ。
チュンサンは 苦しそうに震えている。
「あなたを育てるためだったの。チュンサン。」ミヒは チュンサンに触れようとした。
しかし、チュンサンは母を避けてドアに向かって歩いて行った。
息子に拒絶されて 驚くミヒ。 (実写版とはかなり展開が違います。)
アニメのチュンサンは ミヒの嘘が許せないのだろう。
まぁ当然といえば 当然!!実写版のチュンサンは
あまりにも物分かりがよろし過ぎたと 私も思う。
それだけ ユジンと別れたくなかった・・・ということだろう。
しかし、兄妹じゃないと分かっても アメリカに来たのはなぜ?
やはり 自分の病気を苦にして 泣く泣く分かれたチュンサンだったのかな・・・。
チュンサンが自分を無視して去って行くのを見たミヒは
悲しみのあまり床に崩れ落ちてしまう。そしてチュンサンに言った。
「ジヌも知ってるの。 病気のことを知ってるのよ。」
苦しそうな顔で立ち止まるチュンサンに ミヒは言う。
「深刻な状態であることを 医者から聞いたそうよ。
ジヌのおかげで あなたの病気のことを知ったわ。」
すると チュンサンは冷たい声で 背中を向けたまま母に言う。
「僕も感謝してる。あの方が検査を受けて 母さんの嘘を知ることが出来た。」
その言葉に ミヒの目からはドッと涙が零れ落ちるのだった。
肩を落として 息子に拒絶された悲しい母親は泣き崩れた。 (自業自得じゃ!!)
ユジンは フランスの街中でバスに揺られている。
そしてユジンが座っているのは いつもの指定席。
窓の外に広がる風景を眺めながら ユジンは心の中でチュンサンに語りかける。
「不可能なことに期待しても無駄だと・・・
未練を捨てようと 何度も思ったの。
韓国から離れてるのに 私の心は ちっとも前に進もうとしない。
あなたが死んだと思った10年前みたいに・・・。
ミニョンさんはチュンサンじゃないと
自分を思いこませた あの時みたいに・・・。
サンヒョクの言うとおり 深い悲しみは 心から消えるまで
時間がかかるのかもしれないわ。
この悲しみを忘れるまで どのくらい時間がかかるのかな?」
パリの街は そんなユジンの悲しみなどを知らんぷりするように
明るく洒落た人々が 愉快に生活しているようだった。
そして パリの空もまた 青く澄み渡っている。
一方、マンハッタンの空には 星が一面に輝いていた。
そして 賑やかなマンハッタンの街並みを見下ろす病院の屋上。
チュンサンが興奮した怒りを収めるように 深呼吸して空を眺めている。
「これ覚えてる?」ジェーンの声がした。
気がつけば ジェーンはチュンサンの隣にいて微笑んでいた。
ジェーンは白衣のポケットに手を突っ込んで 出した物は・・・
何とあのユジンのピンクの手袋だった。(嘘~!!なんでジェーンが持ってるの??)
実写版では事故現場に 片方落ちていたはず・・・。
アニメではそれが映ってなかったんだったけ??面倒くさいので確認しないが(笑)
なんで片方だけコートのポケットにしまいこんで
もう片方だけアメリカに持って来てたんだ???凄~く変!!!!!
「私に預けてたものよ。」チュンサンにピンクの手袋を見せながら
驚くチュンサンに ジェーンはそう言った。
そしてチュンサンは思い出す。10年前のことを・・・。
あの日も こんな星が輝く晩だった。
黒髪のチュンサンはジェーンと一緒に 夜空を見上げていた。
ジェーンは寒いのか 両手を口元にあてて、ハァと息を吹きかけている。
そんなジェーンを見て チュンサンはピンクの手袋を差し出す。
(ええっ??ユジンが知ったら怒るよ~~~!!)
「寒いからはめて。」チュンサンからもらった手袋をはめたジェーンが
「誰のなの?ミニョンがピンクの手袋なんて・・・」と笑って聞いた。
チュンサンは遠くを見ながら
「誰に借りたのか 覚えてないんだ。」と 悲しそうな顔で言った。
「看護婦さん?」とジェーンが聞く。
「さぁ 思い出せない。」とチュンサン。
「なんで 片方だけなの?」と不思議そうにジェーンが言った。
(そうだよね!!本当に不思議!!)
ジェーンに聞かれて う~~ん・・・とまた考え込むチュンサン。
「それなら思い出すまで 私が預かっとくね。」とジェーンは笑った。
「ありがたいね。」とチュンサンは言った。
ジェーンは嬉しそうに そのユジンの手袋を胸に当てた。
そして2人は 顔を見合わせて微笑むのだった。 (ユジン・・・可哀そうに!!)
そしてチュンサンは 空に向かって指を指して「あれを見て!」と言った。
ジェーンは手袋をはめた手で 真似して指さして
「1番キラキラしてる星?凄く奇麗。」と言った。
「ポラリスっていうんだ。」とチュンサンが答えた。
「ポラリス?」ジェーンは 初めてその名前を耳にしたように聞き返した。
「昔の人は 道に迷ったら ポラリスを羅針盤にしたんだ。」
物知りチュンサンが そうジェーンに説明する。
「ふうん。でも、星座は季節で変わるでしょ。」ジェーンが言う。
「ポラリスは 絶対に動かないんだよ。」とチュンサン。
「そうなんだ。」とジェーンが言って ポラリスを見上げる。
どこかで聞いたこのセリフのやりとり!!(笑)
ああ・・・ここで ユジンを思い出してほしかった私・・・。
「ミニョンは星座に詳しいのね。」とジェーンが感心してそう言った。
すると チュンサンはクスッと笑って・・・
「いや・・・。なぜか急に 思い出したんだ。」と言うのだった。
(そこまでしか思い出せなかったの??私がユジンなら 悲しいぞ!!)
ジェーンに返された ユジンの手袋を手にして
ハイスクール時代の ジェーンとのやりとりを思い出したチュンサン。
「手袋の持ち主を思い出した?」ジェーンが 星を見上げながらそう聞いた。
チュンサンは我に返って ジェーンを見て「うん。」と小さく答えた。
そしてまた 手袋を見つめる。ジェーンは言った。
「でも、何があったのか理解できないわ。
チュンサンという名前や手術を拒む理由や、さっきのお父さんのことまで。」
「聞いてたのか。」チュンサンは うつむいたままそう言った。
そしてユジンの手袋をギュッと握りしめて「話すと長い。」とだけ言った。
「そう。確かに 10年も経ったものね。」とジェーンが言う。
するとチュンサンは 静かな声でつぶやいた。
「この10年間より、今年の冬のほうが 色々なことがあった。」
「話してくれる?」ジェーンは 興味津々だ。
「長くなるよ。」とチュンサンは言う。
「ニューヨークの夜も長いわ。」と ジェーンは洒落たことを言う。
するとチュンサンは 「道に迷ってた。」と少し笑いながら言った。
「ポラリスと違って 僕は居場所を守れなかった。
僕が弱くて・・・愚かなせいで・・・。」
そこまで言うと チュンサンは上を向いて 星を仰いだ。
そして「今も また迷ってる。」そうポラリスに向かってつぶやき
目を閉じるのだった。その瞼の裏に映るのは・・・ユジンの顔に違いない。
ソウルの朝。サンヒョクの自宅では ジヌがチュンサンを心配している。
チュンサンが重病だと知らされて ジヌはいてもたってもいられない様子だ。
「もしもし。・・・もしもし。」携帯に電話がかかるが 無言電話だった。
首をかしげて ジヌは携帯をしげしげ眺めた。
”故障したのか?”そう思ったが、しかし すぐに相手がミヒだと直感する。
「ミヒ! ミヒだろう?」ジヌがそう言うと
「何度も電話をくれたそうね。」ミヒがそう答えた。
「チュンサンは大丈夫か?手術は受けたのか?」
ジヌはすぐに 息子の容体を尋ねた。
「心配してくれてありがたいけど、正直迷惑よ。」
ミヒはこの期に及んでも チュンサンの父親であるジヌを拒否したいようだ。
「チュンサンは 大丈夫なのか?」心配でたまらないジヌは そう聞いた。
(父として当然知る権利がある。それに ジヌはまともな父親だった。)
「チュンサンは大丈夫だから もう連絡しないで。」ミヒは言う。
(なんて母親!!嫌、人間として最低!!
・・・でもチュンサンはこの血を引いてるのよね・・・♭)
「チュンサンが私達の息子なのは 事実か?」
ジヌがミヒに やっと聞きたいことを問いただした。
嫌なことを聞かれて 困った顔のミヒ。何も言えない。
「本当か?」ジヌの更なる問いかけに ミヒはミヒらしい答えを言った。
「いいえ。チュンサンは私の息子よ。たった1人の息子よ。」
そうキッパリ言いきるミヒに ジヌは困惑した。
そしてジヌは気がつく。妻が横でそれを立ち聞きしていたことを・・・。
妻はワナワナ震えて ジヌの横に立ち尽くしていた。
ジヌは慌てて立ちあがり「お前・・・。」と言おうとすると
気の強い妻は 夫の頬を思い切り平手打ちにする。
叩かれたジヌは 眼鏡を床に落としてしまう。 (凄い威力の平手打ち!)
「あなた。・・・私に今まで・・・どうして?」と妻は怒りに満ちて抗議するが
あまりのショックで そう言ったきり、気を失って倒れてしまうのだった。
「お前・・・母さん。大丈夫か?・・・しっかりしろ!」
ジヌは 倒れた妻をゆすりながら そう大声で叫ぶのだった。
************************************
未知との遭遇の第20話でございました(*^_^*)
いかがでしたか??
ユジンの手袋が ジェーンの手に片方渡っていようとは!!
そして・・・
アメリカなのに みんな韓国語でお喋りしてる~♫
まぁ 実写版以上に突っ込めるアニソナ・・・素敵です(爆)
次回21話も 頑張ります!!
皆さま どうぞお楽しみに~(^O^)/
今回も きょこままさんから 画像をいただきました。ありがとう~❤
BGMはYuちゃんの提供です❤ 毎回お世話になってま~す! 感謝~❤
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