2011-06-20 23:07:57.0
テーマ:ドリームハイ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ドリームハイ☆第11話No.1

Photo

 





 


 修学旅行から帰ると サムドンは家を出た。

 真っ先に 髪の毛を切りに 散髪屋へ来たのだろう。

 田舎者の自分を ヘミが自分の手で都会風に仕上げてくれて

 サムドン自身も 気に入っていた髪の毛を 

 サムドンはそこで 容赦なく切り落とした。

 振り向いてくれないヘミのことは もう諦めよう・・・

 そう サムドンは思ったのだろうか??

 嫌、ヘミが グクのものになってしまった・・・

 そう思った途端に サムドンは

 自分が消えてしまいたくなったのではないだろうか。

 今までサムドンは ヘミのためだけに生きていたのだ。

 田舎から都会に出て来た彼にとって

 ヘミだけが生き甲斐であり、希望だった。

 それなのに ヘミが選んだ相手は 

 あれほどずっとヘミの近くにいた 自分ではなく

 やはり、グクだったのだと思い知らされてしまった

 サムドンの悲しみは 底なし沼のように深かった。


 



 散髪屋は どんどん短かくサムドンの頭を刈り上げて行く。

 散髪が終わり、眠ったように目を閉じていたサムドンは 

 ゆっくり目を開けて 鏡の中の自分を見つめた。

 片方の耳にピアスをはめたその姿は、

 もう 決して、過去の自分ではなくなっていた。


 




 そして、サムドンは自分の耳を 病院で検査してもらう。

 すると医者から告げられた言葉は

 「今後も発作のたびに 耳鳴りがするでしょう。

  そして聴力も少しずつ落ちて来ます。

  薬で緩和できますが、完治は難しいです。」だった。

 もし、耳が治るのなら サムドンは希望を失わなかったはずだ。

 ”ヘミを絶対に諦めない!”と 強い意志を貫いたに違いない。

 ヘミを振り向かせるために また新たに精進して

 サムドンはスーパースターを夢見ることができたのに・・・。

 しかし、サムドンの壊れた耳は 完治しないと宣告された。

 
 サムドンは 心の中で叫んだ。


   母さん!!

   母さんは 僕に嘘をついた。

   試練は乗り越えるためにあるのだと・・・。

   だけど 僕の試練は そうじゃない!!

   この試練は・・・

   僕の力では どうすることも出来ないほど

   ・・・残酷です。


   母さん。

   遠くない将来・・・

   僕の夢と お別れをしないといけない。

   こんな時は・・・

   どうすればいい??


 
 本当は 母の胸の中で泣きたかったサムドン。

 それでも 母一人子一人で育ったサムドンは

 大切な母を 心配させたくなかった。

 このまま家には 決して帰れないと思うのだ。

 あても無く フラフラと彷徨った街の中で 

 サムドンは 人混みの中で膝をついて崩れ

 そして 泣きだしてしまうのだった。

 (この時のスヒョン君の くしゃくしゃな泣き顔は

  本当に母親になった気分で 抱きしめてあげたくなる!!)

 

 


 修学旅行を終えて、約束どおり オヒョクは校長に

 辞職願を渡しに出向く。校長は嬉しそうに待ち構えていた。

 校長が手を伸ばして オヒョクの辞職願を取ろうとするが

 オヒョクが引っ込める。「出さないのか?」校長が言った。

 「約束どおり、入試クラスの連中を守ってください!」

 オヒョクは 疑り深げに 校長にそう言った。

 「私の信用度は 銀行でもトリプルAだ!!

  約束は必ず守る。」そう言われて オヒョクは

 嫌々、仕方なく 校長に辞職願を渡すのだった。

 そして「よろしくお願いします。」とお辞儀をして
 
 校長室を出て行くのだが、校長は その後ろ姿を

 哀れに思ったのか、最後にオヒョクにかけた言葉は

  「君は良い教師だ。掌握力が不足している点は問題だが。

  そこを補えば 立派な先生になれる。」だった。

 「御忠告、感謝します。」オヒョクは頭を下げるが

 内心、やっかいなオヒョクが消えてくれて 

 嬉しくて仕方が無い校長は「御苦労だった!」と言って

 オヒョクをハグして別れるのだった。

 その現場を 校長室を訪ねたギョンジュン先生が目にしてしまい

 2人が抱き合う姿に驚くのだが、オヒョクが逃げるように去って行き

 父親である校長が「最後の挨拶をしてるうちに 成り行きでな。」

 という弁解をしながら 嬉しそうに見せる辞職願を見て

 ギョンジュン先生は 尚更驚くのだった。

 「降服を知らせる白旗だ!」と笑う校長の父親。

 ギョンジュンは 慌ててオヒョクの後を追うのだった。

 オヒョクに追いつき 学校を辞めてどうするつもりか聞くのだが

 次の職業も決めていないオヒョクに ギョンジュンが凄い剣幕で言う。

 「やみくもに 辞めるなんて!!教師の正規採用は

  今時難しいのよ。競争率が200倍を超えることもあるわ。

  教壇を降りるも同然よ!」オヒョクは言う。「そうですかね。」

 「生徒のことは考えないの?」と ギョンジュン先生に言われ

 「考えています。誰よりも!!

  ・・・だから、シ先生に委ねて行くのです。

  前にもお話しました。覚えていらっしゃるでしょう?

  生徒たちをよろしく頼みます。」と 

 オヒョクは 頭を下げて去ってゆく。

 涙目で見つめるギョンジュン先生。彼女は 自分の父親が

 オヒョクを追い出したことに 気が付いたのだろうか??

 

 



 オヒョクは 学校を去る前に 入試クラスの教室へ行く。

 そこには ヘミとベクヒだけの姿があった。

 「サムドンは?」と オヒョクが聞くと ヘミが

 「先に来てると思ったんだけど・・・」と言った。

 「最終日だから だらけたのかな。

  とにかく、これまで良く頑張った!!

  来学期からは 芸術クラスび進級だ!!しっかり遊べ!!」

 そう 明るく言うオヒョクだったが、ヘミが不満そうに言う。

 「補習授業も、特別講義もあるのに?」

 ビルスクも 口を尖らせて言う。

 「こんなの冬休みとは言えないわ。明日から作曲の特別講義よ。」

 ヘミたちは オヒョクがもう学校に来ないとは 夢にも思わない。

 帰り支度をしたビルスクは 一緒に帰ろうとヘミに腕を回すが 

 ヘミは 彼女のA型肝炎がうつると言ってはねのける。

 教室でじゃれあう2人を 優しそうに見つめるオヒョクがそこにいた。

 この教室で オヒョクがこの2人に教えることは2度とないのだ。

 ビルスクは肝炎がうつると言われて 尚更よけいに

 ヘミにくっついて ふざけてキスをするのだが

 嫌がって、もがいて騒いでいるヘミの携帯が鳴る。

 それは トップ企画からの電話だった。驚くヘミ。


 ヘミが トップ企画の社長に呼び出されて 会社を訪ね、

 入口を入ると、すぐそのフロアで ベクヒがスタッフと談笑していた。

 ヘミに気づいたベクヒは

 「ヘミ。あなたが何の用?」と、こわばった顔で尋ねた。

 「さあね。社長が私に会いたいそうよ。社長室は何階?」

 そう聞くヘミに 見る見るベクヒの顔色が変わるのだった。

 そしてヘミは 社長に直々に会って話を聞き 驚いてしまう。

 社長はヘミと契約をしたいと言ったのだ。

 それも、Kの新メンバーとして ヘミを迎えたいと言う。

 「突然、どうして?」と ヘミが聞けば

 「突然でもない。前からお前に注目していた。

  ダンスコンテストの時も 印象的だったし

  日本でのステージでも 目を引いた。」と社長は言った。

 そして 社長がヘミに見せた契約書の内容は 

 新人としては 破格の条件の良いものだった。

 グクのいるKに加入できる!!ヘミは嬉しかったに違いない。

 「今月末までに ゆっくり考えろ。」と 社長は言うのだった。

 「分かりました。」と 社長室を出て、ヘミは夢のような話が

 信じられずに 自分の頬をつねってみる。全然、痛くない!!

 それで 思いっきり壁に頭突きをしてみると

 めちゃくちゃ痛かった!!「あ!痛い!!」そう叫ぶのだが

 これは夢じゃない!!・・・その顔は笑顔だった。

 ヘミは 本当に契約内容が良いものであるかを

 確認してもらうため、帰宅して オヒョクにその契約書を見せる。

 契約内容を見て「悪くはないな。」と言うオヒョクに

 ヘミは大喜びだった。「嬉しそうだな。」とオヒョクが言うと

 「だって、この家の担保を解かないといけないし、

 借金も返せるわ。」とヘミは言った。

 それを聞いて オヒョクは言う。

 「そんな理由なら デビューはするな!

  担保の件は マ社長が優遇してくれる。

  それに デビューしても 売れる保証はない。

  だから そういう理由なら俺は反対だ!

  契約には 慎重にならないとな。」

 そう言われたヘミは

 「考え過ぎると 勇気を失うのでは?」と聞く。

 すると オヒョクは咳払いをしてから

 「状況次第で 名言も変わるんだ!」と誤魔化すのだった。

 そこへ 帰宅した魔女の大声がする。

 「遊んでないで、荷物を運んで!!」

 魔女はヘソンを連れて 買い物に行ったはいいが

 ヘソンでは 何の手伝いにもならなかったと不平を言う。

 ヘミは ヘソンの顔を見るなり 

 「サムドンを見なかった?」と聞いた。

 ヘソンは「出かける前に見たけど・・・」と言う。

 「学校へ行くって言ってたか?」とオヒョクが聞く。

 「ううん。実家に帰ると言ってたわ。

  当分、連絡するなって。」とヘソンは言うのだった。

 ヘミは 不思議に思ってつぶやいた。

 「変ね。特別講義も履修登録してあったのに・・・」




 




 魔女は サムドンはお母さんと離れて暮らすのが 

 初めてだったから、母恋しさに帰ったのだと言いきった。

 それにしても 自分に何も告げずに 急に実家へ帰るなんて

 不満に思うヘミは サムドンの部屋を覗いてみると

 学生服と一緒に 自分が選んであげた

 サムドンもお気に入りのコートが 一緒に残っていた。

 「ひとこと言って 帰ればいいのに。」

 ヘミは なぜコートを サムドンが残していったのか

 その訳が分からない。

 ただ いつも自分の傍にいた サムドンがいなくなって
 
 ヘミは どうしようもない寂しさを感じていた。

 しかし、ヘミは気づかなかった・・・

 サムドンが残していったものは もうひとつ。

 そう。ヘミがあげたハートのストラップだった。

 サムドンは無言で ヘミに 別れを告げていたのだった。


 

  


 もうすっかり日が暮れて 夜のソウルの街を

 サムドンは あてもなくフラフラと彷徨った。

 肩に大きなバッグをかけて 歩いても歩いても

 サムドンの行く場所は 見つからない。

 ふと気がつくと 耳にドラムの音が響いた。

 立ち止まっていると 今度はそのリズムに乗せて

 歌声が 耳に届いた。


 ”時間がたっても 癒えない傷

  宝石のように輝いてた君

  僕は あの頃よりも

     無能で卑劣な人間になり下がった”


 それは 地下にあるライブハウスから聞こえてくる歌だった。

 サムドンは その歌声に導かれるように 

 その店の中へと足を踏み入れた。


 

 

 ”足をひきずって・・・

  全然 辛くないよ 胸が痛むだけで

  時々 足を引きずって

  これが僕の運命だと 悟って久しい

  時々 足をひきずって ”

 歌は 中年の売れないオッサンバンドが歌っていた。

 それでもお客は 結構集まっていてノリノリで聞いている。

 サムドンは聴衆の中を うつろな目をして

 どんどん前進して 舞台のすぐ目の前までやって来る。

 
 ”年がら年中 愛に飢え

  年甲斐も無く 狭い部屋に引き籠って ゴロゴロ

  自分が 誰よりも無能で

  卑劣な人間に なり下がったのが分かる

      足をひきずって・・・”


 サムドンの耳が また壊れ始めた。

 耳鳴りがして 歌声が遠く聞こえる。

 

  ”全然辛くないよ 胸が痛むだけで

   時々 足を引きずって・・・

   辟易した昔の恋も

   反吐が出そうな世の中も

   僕の歌も この魂も

   すべてが 足をひきずって・・・


   かかとに声援を送るよ ワールドカップコリア

   輝く手首 パク・チャンホ 20勝

   
   この世は 僕を望まない

   この世が 僕を 望むわけないだろう”


 サムドンは 笑いながら 涙がこぼれた。

 この世は 僕を望まない・・・まるで自分のことのようだった。

 
 ”おかしくなければ 足を引きずって

  足をひきずって・・・”


 

 

  歌が終わって 会場から人が去っても
 
  サムドンは スピーカーの傍を離れなかった。

  大きなスピーカーの振動が サムドンには必要だった。

  耳鳴りがしても スピーカーの振動は体に響いて、

  ”音”を感じることが出来たからではないだろうか。

  ヘミの代わりになる”音”が サムドンには必要だったのだ。

  真っ暗な心で、サムドンは地べたに転がっていた。

  このまま 暗闇と音のない世界へ 

  自分は転がってしまうのだろうか・・・

  絶望の淵のサムドンは 店の床に座ったまま 目を開けた。

  たまたまこの店で 冬休みの間バイトをしていたインソンが

  店の奥から サムドンに ジュースを持ってやって来た。

  「俺がここでバイトしてるの内緒だぞ!」そう言って

  インソンは サムドンにジュースを渡した。

  夜の営業のこの店は 高校生がバイトするには不適切だったのだ。

  それでも サムドンは何も聞いていないような顔をしている。

  インソンは サムドンに帰ってほしいのに

  サムドンはその場所から まったく動こうとしなかった。

  帰るところが無いと言うサムドンに インソンは困る。

  「カン先生の家に 下宿してるんだろう?」

  インソンに言われて サムドンは答えた。

  「あそこには 音が無い。ここは音が大きくて逃げずにいる。」

  インソンには 訳が分からない。

  「要するに 家出したんだろう?」とズバリ言うのだった。(笑)

  しかし、無反応なサムドンに 困り果てるインソンだった。

 


 一方、キリン芸高を辞職したオヒョクは

 夜中に こっそり隠れて就職先を探していた。

 ”音楽講師 求人”をネットで調べるオヒョクがいた。

 

 




 そしてヘミをグループKに加入させたい トップ企画の社長は

 Kのメンバーを集めて 企画会議をしていた。

 「来週からシショクとソヨンとテサンは新ユニット結成だ。

  そしてジェイソンとリアはグラビアでイギリスに行く。

  一週間だ。リフレッシュしろ!」と社長は言った。

 しかし ジェイソンは「抜けてはダメですか?」と言った。

 作曲講義や日本語の授業を受けたいのだと ジェイソンは説明した。

 「最近張り切ってるな!」とグクに言われると

 「競争力を高めるには 歌手も自己啓発が必要だ。」と言う。

 それを聞いて 社長は嬉しそうにOKを出した。
 
 「歌手が作曲まで出来ると 会社も都合がいいからな。」

 と社長が言うのを聞いて ベクヒも負けずに

 「私も 作曲講義を受けます!」と手をあげて言った。

 リアも 自分も早く口パクを卒業したいと言いだし

 先輩のソヨンは 随分みんな真面目なのねと驚くのだった。

 

    


 キリン芸高のロッカー。ビルスクはいつものようにジェイソンの

 ロッカーの扉にキャンディーを張り付ける。

 そして 自分のロッカーに戻ってみると その扉には

 ジェイソンのAプラスという成績表が貼ってあった。

 ビルスクは驚くが 以前、自分がダンスコンクールの後に

 ジェイソンに もっと自分に目標を持って、ベストを尽くせと

 お説教したことを思い出す。それで、その忠告を聞いて

 自分がベストを尽くした結果を 私に見せるために

 これを貼ったのかな?そう思ったら とても嬉しいビルスクだった。

 そこへ 眼鏡をかけたジェイソンが 口笛を吹きながら登場する。

 「ジェイソン!見たわよ!!あなた凄いわ!!」

 ビルスクは ジェイソンの周りをとび跳ねながら騒ぐ。

 それが 内心とても嬉しいジェイソンだが、

 ビルスクは はしゃぎすぎて 柱に激突してしまう。

 そんな彼女のドジなところも可愛いと思う 

 今は ビルスクに恋するジェイソンだった。(笑)





  
 オヒョクは辞表を提出して 学校を去り

 ギョンジュン先生は うかない顔をして廊下を歩いていた。

 そこへ ジンマンがギョンジュン先生を捕まえて 

 言いにくそうに質問する。(本当は 自分に気があるんじゃないかと

 勘違いしているジンマンは ギョンジュンに先生に確かめたいのだが

 気が弱いジンマンは そんなことをストレートに聞けなかった!笑)

 「オヒョク、いえ、カン先生の姿が見えませんが?」

 自分の気持ちを誤魔化したつもりで 何となくした質問だった。

 ギョンジュン先生が 「御存じないんですか・・・」と答えようとすると

 闇金男が ジンマンの背後から顔を出したので 驚くギョンジュン先生。

 闇金男も 借金の取り立てでオヒョクを探していたのだ。

 ジンマンと闇金男の2人とも オヒョクの辞職を知らないことを

 ギョンジュン先生は不思議がるが 

 「カン先生は 辞表を出しました。」と2人に告げる。

 するとジンマンも闇金男も 当然だが とても驚くのだった。

 理由は?と聞かれて 偽ショーケースとナイトクラブの入店を

 校長先生が問題視して、学生たちの身代わりになって

 辞表を出したと説明するギョンジュン先生。

 その話を 通りがかって聞いてしまったヘミは

 「辞表?本当に 私達の身代わりに?」と驚くのだった。

 


 
 職員室では 校長が職員を前に

 「カン先生の後任を採用しなければ。」と話している。

 そして「教育庁に求人を出します。私はコネで人を採ったりしません。」

 と ジンマンを特別採用したハミョンを 批判するように校長は言う。

 そこへ 怒ったヘミが乱入して言うのだった。

 「校長先生が カン先生をクビにしたんでしょ!そうでしょ!」

 「クビなんて人聞きの悪い!!」校長が声を荒げた。

 ジンマンが「我慢しろ。」とヘミに言うが ヘミは動じない。

 「どんな脅しで 辞表を書かせたんですか?」ヘミは言った。

 校長は立ち上がって ヘミに歩み寄り言うのだった。

 「私は何もしていない。本人が限界を悟ったのだ。

  教職員の中にも 誤解があるといけない。

  カン先生は4年連続で 教員評価、最下位だった。

  もっと早く クビにすべきだったのだ!!」

 (あれ?自分でクビにすべきって言ってしまってる!笑)

 校長が興奮してそう言うと ヘミは冷静に問い詰める。

 「教員評価は 本当に正しいんですか?

  今学期の入試クラスの成績を見たでしょ?

  それなのに なぜ最低点なんですか?」

 すると校長はタジタジになってしまう。他の職員も口々に

 それは自分も気になっていた・・・とヒソヒソ言いだす。

 校長は「一学期持ち直しても 評価は覆らない!

 複数のデータを総合して・・・」とデタラメなことを口にすると

 「これ以上、何のデータが必要ですか?」とヘミが言う。

 すると「必要よ!」と声がして ギョンジュン先生が割って入る。

 ヘミの顔を見ながら ギョンジュン先生は言った。

 「入試クラスの成績がズバ抜けてるとは まだ言えないわ。」

 ヘミは「では 他に何を示せばいいですか?」と 受けて立った。

 ギョンジュン先生は まってましたというように言うのだった。

 「そうだわ。冬休みの作曲特別講義で 全員がAを取るのはどう?」

 「シ先生!」校長は 慌てた。しかし娘のギョンジュン先生は言う。

 「その時は潔く、カン先生の実力を認めるわ!それこそ

  校長先生も他の先生も 評価を変えるでしょう。ですよね?」

 メン先生もコン先生も「それなら納得できますね。」と頷いた。

 しかしながら 作曲の先生は評価が厳しく、相対評価で

 Aは3人しか出さないとコン先生が言うのだが ヘミはきっぱりと

 「いいわ!3人がAを取れば カン先生を復職させてください。」

 そう校長を睨んで言うのだった。

 校長はそれには答えず「シ先生、校長室へ!」」と

 苦々しい顔で言い、娘を自分の部屋に引き入れた。

 そして なぜオヒョクに 助け舟を出すような真似をするのかと

 娘に聞くのだが、職員たちがみんなヘミやオヒョクに同情しているから

 ゴリ押しをすれば反発を招くと 校長を説得するギョンジュン先生だった。

 「万が一、入試クラスの連中が みんなAを取ったら?」
 
 と校長が言えば「万が一とは 1万回に1回ということよ。

  だから心配いりません。」とギョンジュン先生。

 それでも心配な校長に 娘は譲らず「パパ!」と怒鳴り返すのだった。

 (この時 ギョンジュン先生はヘミ達の才能を見抜いていたのだろうか?

  必ず3人がAが取れるだろうと・・・??だとすれば 彼女もまた

  素晴らしい先生だと認める!!笑)






 
 ベクヒは トップ企画の社長に呼ばれて社長室を訪ねていた。

 社長は名古屋でのヘミのライブ映像を TVで拡大して観ていた。

 社長は相当、ヘミが気に入っているらしい。(笑)

 ベクヒの顔を見るとTVを消して「来たか座れ。」と社長は言い

 べクヒを座らせると 社長は「今日 お前を呼んだのは・・・」

 と話そうとするのだが、ベクヒはなんだか嫌な予感がして

 「社長!私 髪の色を変えてみましょうか?

  舞台で明るく見えるように・・・。

  音域が広がったと 先生に言われました!!」と

 話を反らそうとする。しかし社長は容赦なかった。

 「Kのメンバーチャンジをしようと思う。」と切り出した。

 ベクヒは必死で 頑張ります!どんな仕事でもしますからと

 食い下がるのだが、社長は厳しい顔で言う。

 「その仕事がないんだ!他のメンバーはオファーが絶えないのに

  お前はリアと抱き合わせてもダメ。

  バックダンサーを豪華にしてもダメ。

  一生懸命やる奴は必要ないんだ。出来る奴がいる。」

 すると ベクヒは涙をためて「出来る奴になります!」と言った。

 そして「作曲ができると会社も好都合ですよね。

  私、作曲の特別講義を聞きます。そこでの成績を見て

  決めてもらえませんか?ね?ね?」と社長に懇願するのだった。


 

 

 そして学食で ヘミに作曲の特別講義で入試クラスの3人が

 Aを取らなければ オヒョクが復職できないと知らされたビルスクは 

 「そんなの無理よ!」と驚き「サムドンは実家でしょ!!」

 と、サムドンがいないことを心配する。「呼び戻すわ。」とヘミ。

 「今日の出席はどうするの?出席点も大きいのに!」とビルスク。 

 ヘミはビルスクに サムドンの代返をするようにと頼んで

 自分は携帯で サムドンの実家に電話をかける。
 
 「私がどうやって方言を話すの??」と 途方に暮れるビルスクを

 後ろのテーブルで 心配そうに見つめているのはジェイソンだった。

 ヘミが 電話をするとサムドンの母親が

 「ヘミかい?何の用?サムドンは元気?」と言うではないか。

 驚くヘミに 母は言う。「昨日もサムドンが夢に出て来て

  ”母さん、母さん”と呼ぶから 気がかりでね。

  サムドンはどんな様子かしら?」と聞かれて 困るヘミだった。

 ビルスクが サムドンの真似をして 方言で返事を練習している。

 サムドンが実家に帰っていないことを 不思議に思ったヘミが

 「変だわ。」とつぶやくと ビルスクは勘違いして

 「ほら。方言なんか話せない!無理よ!」と言うのだった。

 ヘミが呆然として「サムドンが いなくなった。」

 と言うのを聞いて ビルスクも驚いた。

 特別講義の教室へ入っても ヘミはサムドンを心配している。

 「サムドンは どこへ行ったのかしら。」

 ビルスクは「どこかで遊んでるわ。友達の家とか銭湯とか。」

 と言うのだが、「友達 いないもの。」とヘミは心配そうに言う。

 (サムドンに友達がいない。それはソウルに来たのも

  ヘミに会いたい一心だったサムドンには ヘミがすべてで、

  ヘミ以外の人間には まるで無関心だったからに他ならない。)

 しかしビルスクは「心配ないって!」と 全然気にしない。

 そこへ リア、ベクヒ、ジェイソンの3人が教室に入って来る。

 ビルスクは もうサムドンのことなど忘れて

 「ジェイソンだ!!」と喜ぶのだった。

 トップ企画所属のグループKから 3人のメンバーが

 この特別講義に参加する中で ヘミたち入試グループは

 トップ3に入りA評価を勝ち取らねばならないのだった。

 (だからビルスク、喜んでる場合じゃないよ!笑)

 

 ****************************


 
 この回で サムドンはまたまた変身いたしました!!

 可愛いサムドンから 影のある男、ダークサムドンの誕生です。

 歌姫は この暗い目の演技のスヒョン君、大好きです!(笑)

 これで第11話は まだ3分の1・・・(;一_一)

 サムドンびいきのドリハイ解説・・・まだまだ続きます!!

 辛抱して読んでくださいね~!!(笑)

 

 

 

 

 

  

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

  

  
 



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