激怒の種
キッチンの片付けで、肉体的にもなんだけど・・・
一番改善したかった箇所が リホームしたにも関わらず
ちゃんと出来てなくて・・・精神的に疲れてます。
(-_-;)
どんなキッチンになったのか??といえば・・・
紹介すると こんな感じ・・・♫
相変わらず、大好きなピンク色で
埋め尽くされたキッチンになりました~♫
(*^_^*)
ダイニングとキッチンの間には
以前からカウンターがあって
それを少し手を加えて 改造しました。
水まわりやコンロの位置も ほとんど以前と変わらず。
ただ・・・
吊り戸棚や引き出しがすべて新品になった・・・
くらいの あまり変化のないキッチンではあります♫
でも、以前は 収納重視で、引き出しや棚が
下にびっしりあったカウンターなのですが・・・
カウンターの上で PCが使えるように
椅子が入る部分を くり抜いてもらいました。
そして一番、念を押して 変えたいと希望してたこと!!
カウンターの上に 以前は箱を置いて
その中に隠していたインターネットの
回線終端装置やブロードバンドルーターなどの装置を
今度は カウンターの下に棚を作って
そこに すべてを仕舞いたかった!!
簡単にいえば、カウンターの下に ネット関係の
ごちゃごちゃした機械を すべて隠したかった!!
なのに・・・それが出来ない有様になってます(;一_一)
どうしても外せない古い柱に 綺麗にパネルを張ったというのに
柱に沿って繋がった インターネットやインターフォンの
線をいっしょくたにして とても変な柱の場所に
パネルに大きな穴を開けてしまい・・・
カウンターの上に すべて線を出してある~~!!
こんなお馬鹿な電気工事をしたのは 義母の店の店員!!
(;一_一)
まさか・・・
初老の店員が ここまで馬鹿だとは 思わなかった!!
いわば、身内のミスのようなものなんだけど
それにしても・・・
カウンターの下に 機械類を仕舞いたいと
キッチン業者や下地工事をした建設業者の社長に
念を押して 頼んでいたのだから
電気工事の指示も そちらがせねばならないと思うのだが
私が直接、電気工事をした店員に
どの場所に機械類の線を出すか 指示をすべきだったと
リホームを担当した建設工業の社長が言うし
電気工事をした店員も「俺は何も聞いていない!」と
この私に文句を言うので 歌姫は 激怒した!!
クライアントの希望を叶えるために 仕事をするのは
それぞれのプロの役目であって・・・
素人であるクライアントが 工事現場で張りついていて
細かい指示など いちいち出せるものでなないだろう。
「私が設計図まで書いたのなら 現場に立ち会って
あ~だ、こ~だと指示するけど
なんで私が そんなことまでする義務があるの??」
大声で 店員や業者の前で 怒鳴ってしまった歌姫。
電気工事をした店員と建設工業の社長は びびりまくってた。
何の為の電気工事なのか・・・分かっていなければ
前もって質問したり、確認するのが
電気工事を担当する者の常識だと 歌姫は思っている。
また、設計図面が頭に入っている
建設工業の責任者が 工事について繊細を支指示する
責任があったとも思う。
そして もうひとつ。
洗面台も新しくしたんだけど・・・
注文した配色ではない品が来てしまった!!(>_<)
洗面ボールは白で 扉をキッチンと同じピンクを
注文したはずなのに・・・
洗面ボールがピンクで 扉が白になっている!!
まったく!!!踏んだり蹴ったりだ~~~!!!
(≧□≦)
浦島たろ子♫
なかなか PCの前に座る時間が確保できずにいます。
それ自体も イライラすることなんだけど・・・
師走を目の前に やらねばならないことが
山積みで・・・一人でバタバタ奔走してる感じ。
キッチンのリホームに関しては
未だ 終了していません!!(;一_一)
その理由とそれに関する激怒の内容は
このカテゴリーには ふさわしくないので(笑)
別にUPしますので 興味のある方はどうぞご覧ください。
ここで 新しいキッチンを紹介する時は
納得できる仕上がりになった時に しますね♫
・・・と書きながら・・・
実は先ほど デジカメのレンズが故障してしまったらしく
出たり引っ込んだりするレンズが 途中までしか引っ込まず
”レンズエラー”と表示されて 撮影できないし
カメラケースにも 入らない状態・・・(;一_一)
修理に出さねば・・・!!!!( ̄□ ̄;)
・・・もうね・・・歌姫 ダブルショック!!!
(T_T)
それでも 気分を変えて・・・
浦島たろ子の歌姫のヨンジュンの話題♫(爆)
ヨンジュンの新しいフォトが 出たみたいだけど
忙しいから よく調べてないんだけど・・・
このフォトは どこで激写されちゃったの??
なんだか 必死に顔を隠してるけど
スッピンだったのかな??(笑)
こんな風に 油断も隙もなく
表に出れば 激写されちゃうヨンジュン。
・・・ お気の毒です ・・・(;一_一)
しかしながら・・・
打って変って 京都でのヨンジュンは
写真に撮られてもOK!!の格好で(笑)
堂々と被写体になってるから 見ていて気持ちいい。
choa第6号に またまたヨンジュンが掲載されるのね♫
またまた 中身が楽しみです!!
そして・・・
明日から12月♫
韓国でのパーティーに 御招待されてる家族たちは
いよいよ逢える!!って・・・
心拍数が上がってきてるのでは??(笑)
くれぐれも 体調管理を怠りなくね!!
\(*´∀`*)/
愛の夢
色々あって・・・
なかなか更新できませんでした(>_<)
本当は その愚痴を書きたいけど(笑)その愚痴は
明日にでもドサッ!!と書かせていただくことにして
(*´艸`*)
今日は 気分の良い話を・・・♫
愛の夢♫
私の大好きなリストのピアノ曲。
昔は弾けたんだけど・・・
今は 最初の1ページくらいしか手が動かない(爆)
最後まで弾くには 一月くらい猛練習しないと無理!!
本当に こんな状態で ピアノの先生をしてるなんて
申し訳ないなぁ・・・と、心の片隅で思ってる歌姫です。
(´-`)
あはは・・・心の片隅っていうのが
本当にずうずうしくて ふてぶてしい歌姫なのでした(爆)
この”愛の夢”の曲で
今シーズンのフリーを 浅田真央ちゃんが滑っている。
先日のNHK杯に続き、昨日も
GPシリーズのロシア大会で
”愛の夢”を 美しく滑っていた。
もう1人、ロシアの若い選手が
同じ”愛の夢”で滑っていたけど・・・
真央ちゃんの方が ダントツに曲に合っていた♫
そして久し振りの優勝を果たした真央ちゃんは
3年ぶりのGPファイナル進出!!
おめでとう!!!
\(*´∀`*)/
そして・・・
きっと生涯 永遠にリピートし続けて観るであろう
”冬のソナタ”は まぎれもない”愛の夢”だと思う。
決して消え去ることができない 永遠の愛。
そして そのたったひとつの愛を
一生涯 貫き通すことが出来るというのは
本当に 夢のようなことだ。
もし、ユジンとチュンサンは
腹違いの兄妹だったと 永遠に誤解していたとしても
ミニョンがチュンサンの記憶を取り戻した後の2人は
きっと・・・
お互いに それぞれの操を貫いたような気がしてる。
それほど 深い愛だった・・・。
ユジンとチュンサンの”愛”って
私は ”愛の夢”だってそう思う。
大変です!!
昨日、新しいシステムキッチンの取り付け工事が
いったい 何時までかかったと思う??
晩の8時40分!!!! ( ̄_ ̄;)
もうね・・・
「勘弁してください!!」って言うとこだった。
Ψ(`△´)Ψ
工事する人の力量がないのか・・・
はたまた 超難関な作業だったのか・・・
もしくは 設計ミスだったのか・・・
それは シロウトの歌姫には 分かりませんが
2日がかりで、昨日は朝の8時からの作業で
12時間以上の お仕事をした2人の作業員には
帰宅した夫に コンビニでおむすびを買いに走ってもらって
渡して、工事が終わった時も
「御苦労さま!!」って 一応心から言ったけど・・・
(;一_一)
それにしても・・・
勝手口を開けっぱなしの作業だったから
部屋の中に一日いた歌姫は 寒いのなんのって!!!
しかも 我が家のダイニングとキッチンは
カウンターで区切られてるけど 壁はない!!
そして 隣のリビングにも 仕切りの壁は無いの!!!
今は 工事で、半透明の薄いビニールシートで
区切ってるけど・・・隅が破れてきてるから
隙間風なんてもんじゃない 風がピュ~ピュ~入って
朝から晩の9時まで 家の中で震えてました!!!
この文句を ここで吐き出したい!!
と、ずっと思いつつ・・・
でも、このブログの1ページが
歌姫のスレで埋まってるので 申し訳なくて
遠慮して なかなかブログはUP出来ませんでした(笑)
その代わり ヨンジュンへの独り言を
久し振りに 公式で書いちゃった~♫ (笑)
今朝も 朝の8時から 義母の店の店員さんが
水道の配管と電気の工事に来てて・・・
夕方までいて、先ほど帰って行きました。
夫はゴルフの誘いがあって、朝から
ルンルンで出かけて コースを回ってました。(;一_一)
まぁ 夫のいないおかげで ベルの自主練習も出来たし
こうしてPCにも向かえましたし~♫
そして 昼間、暇なので(笑)
鹿児島の父に電話したらば・・・
優しい末弟が 私の代わりに
日曜から次男を連れて 父の様子を見に
長野から行ってくれたらしいんだけど・・・
もう 昨日の朝には帰ってしまったらしく
「寂しい!!」って文句を言ってました。(T_T)
で・・・
年末からお正月にかけて
我が家へ来ることは 確実になって(笑)
ちょっと安心した歌姫です♫
我が家へ来れば ひ孫が2人もいるし
義母も入れて 総勢9人になるから
そりゃあ 賑やかなお正月を過ごせます!!
(*^_^*)
はぁ・・・
これから しっかり用事を済ませて
年末年始を 楽しく過ごせるように
頑張って行こうと思っています♫
それにしても
今は洗面台も取り外してるし・・・
新しいキッチンの流しは まだ使えないし・・・
明日の朝は 風呂場で顔を洗うしかない!!
うう~~ん・・・大変です!!!!!
(>_<)
★今日の加工も 背景にpansysさんのフォトをお借りしました★
夢の続き・・・
未だに 正常状態を保っているので 今日も 頑張ってPCのキーを打つ歌姫です!!(笑) そして 今日は IMXの創立10周年なんだとか!!! \(*´∀`*)/ IMXと共に ずっと長生きできますように~♫ ブロコリブログで これからも遊ばせてくださいね❤ それにしても・・・ 私が、DATVが見られない家族のためにと ドリハイの紹介をここで 必死に書き始めたのは いつだったのかなぁ~~~?? ・・・一生懸命 思い出そうとしても 消しゴムがある歌姫の頭は まったく思い出せなくて(笑) 今、ブログを遡って 探してみたら 今年の1月28日に 第1話をUPしてた!!! ということは・・・ ちょうど10カ月の間、タラタラと書いてたことになる。 ああ・・・よく最後まで頑張った!!(*^_^*) 誰も褒めてくれないので、自分で褒める歌姫~♫(爆) 本当は ほとんどの家族がDVDや地上波で ドリハイを楽しめているのだろうから・・・ 歌姫の解説なんて 邪魔なだけだったかもしれないけど ・・・でも、私は最後まで 書きたかった!!(笑) 素敵なドラマを 作ってくれた ヨンジュンへの感謝の気持ちも込めて・・・ 私が心から楽しんだ『ドリームハイ』を ここで 書き気残しておきたかった。 今時のKポップの若者たちには 全く興味がなかったので(笑) ヨンジュンの出演した4話だけ 書くつもりだった。 なのに・・・最後まで 突っ走れたのは いったいなんだったのだろう?? それは 多分、このドラマの中には ヨンジュンの想いが 沢山詰まっていたからだ。 パク・ジニョンさんと共に 伝えたかった ヨンジュンの”熱い想い”を 私は このドラマで しっかり感じることが出来た!! 夢や希望。そして挫折。それを乗り越える勇気。 夢に向かって 歩き続けていくことの大切さ。 このドラマに主演した 若者たちも 本当に可愛らしくて、素晴らしかった!!! 彼らのひたむきに、頑張って演じている姿。 その努力と 熱いエネルギーは 胸を打つものがあった。 ”希望”を見る人に与えてくれる 本当に明るいドラマ『ドリームハイ』 私は 本音を言うと パート2では サムドンやグクたちの その後を描いて欲しかった。 韓国に残ったヘミとの 苦しい恋の行方や・・・ 韓国のスーパースターのグクと これから芸能界入りするヘソンとの 新たな恋の展開や 一般人となったピルスクと モテ男のジェイソンの恋愛。 夢を手にした者たちの その先の人生が いったいどんな風に展開されるのか・・・ ヨンジュンだったら どんな風に生きたいのか・・・ それを私は 覗いて見たかった。(*^_^*) あなたの”夢の続き”が知りたいな・・・。 そして私は・・・ 本当の夢に向かって 歩き続ける ヨンジュンを 心から応援してるね!!! それが最も気になる私は 生まれて初めて ”創作”なるものを書いてしまった!!(笑) まぁ・・・ とても とても短い物語なんだけどね(爆) ここでも 発表してしまう 本当に シツコイ歌姫でした!!お許しを~♫ 華々しい100回記念コンサートのステージが つつがなく終了し ヘミが安堵して楽屋に戻ると 突然、携帯が鳴った。 「もしもし・・・」ヘミが出ると 「記念コンサートおめでとう!!」 いきなり 明るくそう叫ぶサムドンの声が聞こえた。 ヘミは 「それは私の言う台詞でしょ!!」と 相変わらずぶっきらぼうに答えた。 でも すぐに嬉しくて 涙がこみ上げて 「サムドン・・・サムドン・・・ グラミー賞受賞、おめでとう!!」 と 声にならない声で サムドンに精一杯、気持ちを伝えた。 電話の向こうのサムドンも 泣いているのか しばらく声が聞こえない。 「長かったよな。・・・俺たち、頑張ったよな!!」 そうやっと言葉にするサムドンは 相変わらず訛っていた。 その訛りが嬉しくて 可笑しくて、ヘミは泣きながら笑った。 「サムドン。訛ってる。」ヘミがそう言うと 「It is natural!!」サムドンは 笑ってそう言った。 サムドンが熱いキスをして 別れてから、7年が過ぎていた。 サムドンは ヘミが自分をアメリカへ送り出した気持ちに 精一杯応えようと 7年間頑張ってきたのだ。 ”ヘミの望むスーパースターになってやる!!” そうサムドンは 心に誓ってアメリカへ旅立ったのだ。 そして たった一人ぼっちの寂しさに 必死で耐えながら 夢に向かって サムドンは無我夢中で突き進んで行った。 韓国人の誰も成しえなかった グラミー賞をサムドンは手にしたのだ。 まさしく、彼は 世界のトップスターの座に駆け上っていた。 優しく指で触れながら 大きな声で 訛って叫ぶ。 「来月、凱旋帰国することになった。ヘミ。待ってろよ!!」 そのサムドンの言葉に ヘミは喜びに震えながら 「うん。・・・うん。」 とだけ答えるのが 精一杯だった。 マスコミの取材を受けた直後に ハミョンは サムドンがグラミー賞を受賞したと耳にして 「やったな・・・おめでとう!!」と 小さく呟いて 満足そうに微笑むのだった。 そしてハミョンは 窓を開けて 星がきらめく空を見上げた。 「私のひとつの夢が これで叶った。 さて・・・新しい夢を また探そうじゃないか。」 そう星空に向かって 楽しそうに語るハミョンの瞳は まるで少年のように 輝いていた。
いつ壊れるかと ドキドキして使ってるPCだけど・・・
心から おめでとうございます!!!!
歌姫の大好きな このブロコリも
始めは ヨンジュンの主演作じゃないし、
そして何より・・・
彼らは確実に これからの韓国を背負う若者たちだ。
また、パート2の製作が始まるんだね。
でも、あまりにも サムドン達が好きになりすぎて
サムドンがアメリカで大成功して
ねぇ、ヨンジュン。
それにしても サムドンとヘミのその後・・・
この創作話は 以前、公式スレでUPしたにも関わらず
≪私のドリームハイ・・・その後≫
あの日。バスを追いかけて来たヘミに
そして・・・7年目のその晩。
サムドンは胸にぶら下げたKのペンダントを
一方、Kのペンダントの最初の持ち主だったハミョン。
ドリームハイ☆第16話No.5
最終話 ≪夢の頂き≫
6人が果敢に夢に挑んだ EMGレコードの最終審査。
あれから瞬く間に時は流れ 2018年を迎えていた。
そう。あの最終審査から 7年後の6人の姿が現れる。
ピルスクは 歌手を引退して保育園を経営していた。
園内の部屋の棚には 自分の現役時代の写真や
受賞したトロフィーが飾られている。
子ども達にお昼寝をする時は 得意なギターを奏でながら
優しい声で子守唄を歌う だいぶ太ったピルスクだった。
”あなたを見つめる この風景
鏡のような あなたの姿
私にとっては それがすべて
湖のような あなたの胸が
私にとっては 我が家なの
眠れよ 眠れ 愛する人よ・・・
眠れよ 眠れ 愛する人よ・・・”
子供たちは 歌が流れる中、スヤスヤと寝息を立てている。
そして歌い終わると、ピルスクは そっと起こさないように
忍び足で 部屋を出て行く。そしてドアを開けた瞬間に
ジェイソンが待ち構えて大声で「ピルスク!」と、はしゃいで
驚くピルスクを後ろから抱きあげた。(うわぁ!!凄い力だ!!笑)
「シッ!!子供が起きるわ!」と文句を言うピルスク。
「おい。また太ったんじゃないか?」とジェイソン。
ピルスクは怒って ジェイソンを殴って「何の用?」と聞く。
ジェイソンは痛みに耐えながらも「今日は大事な日だ
エスコートする。」と、優しくピルスクに言った。
「そう言えば 今日だったわね!みんなに会えるわね。」と
嬉しそうなピルスクにジェイソンは言う。
「俺もゲストで出るぞ!一緒に出ないか?」
ピルスクは即座に「結構よ!写真でも撮られたら大変よ!
”キム・ピルスク激太り!”ってね・・・。」と言い
そして微笑んで言うのだった。「今が一番 幸せよ。」
ジェイソンも「俺も!」とピルスクを見つめてつぶやいた。
この2人の愛は 7年経っても覚めていない。本物の愛だ!!
(多分、ピルスクは歌手生活よりも 愛するジェイソンと
幸せな家庭を築くことに 夢を転換したのだろう。
そして、ジェイソンは 未だに頑張って芸能界に身を置いている。
それにしても”大事な日”って何??と視聴者は思う。笑)
一方、ベクヒは7年後、母校のキリン芸高に戻っていた。
昔のギョンジンのような、敏腕な鬼教師として。 (笑)
授業の始まりに 画鋲を入れた瓶を持って登場する。
すべてが恩師のギョンジンの物真似のようだ。 (笑)
ダンスのレッスンの前に 画鋲を床にばらまいて
「みんな靴を脱いで!床にまいた画鋲は2百個。
今から5分後に ダンスの授業を始めるわ!」
文句を言う学生に ストップウォッチを振りまわして
「5分で画鋲を拾わないと あなたたちは痛い目に
遭うでしょうね。」ベクヒは恩師そっくりだった。
「じゃあ始めようか!!」とストップウォッチを押す。
渋々、靴を脱いで床の画鋲を拾い出す生徒たち。
それを眺めるベクヒの前に 笑って登場したのは
ギョンジンだった。驚くベクヒ。焦って傍により
「芸術部長!見てらしたんですか?」と聞くのだった。
(おお!!流石だ!!ギョンジンは芸術部長に昇進していた!)
ギョンジンは腕組しながら「ユン先生。」と笑って
「今夜はコンサートでしょ?。」と言うのだった。
ベクヒは「ええ。分かってます。」と言うと
「私の代わりに 花輪を贈っておいてちょうだい。
大きいのを!」と ベクヒに命令するのだった。
ベクヒは 渋々、「ええ。」と答える。
そしてギョンジンは 画鋲を拾う生徒を見て
「みんな 御苦労さまね。以上!」と言って去って行く。
「苦労だなんて。」と言って ベクヒは生徒の方をキッ!!と
振り向くと「あと1分よ!」とまた 威厳を持って言うのだった。
そんなベクヒを頼もしく思うギョンジンが 教室から廊下へ戻ると
オヒョクに「芸術部長!」と声をかけられる。
「カン先生。」とギョンジンが嬉しそうに言うと
オヒョクが腕を差し出し、ギョンジンはその腕にすがるように
腕組をして 笑いながら廊下を歩く。
するとオヒョクは 言い難そうに切りだした。
「奥さん、その・・・修学旅行に行けない子が
4人ほどいて、カードローンで360万借りて・・・
もうしませんから!!!」と言うが早いか
オヒョクは妻のギョンジンの元から 逃げ出してしまうのだった。
「あなた!!」そう言って追いかけるギョンジン。
(オヒョクとギョンジンは結婚をして 子供も出来ているらしい。
オヒョクを追いかける際、子どもの名前が出て来ている。
そして、当然ながら ギョンジンの方が役職は上で
オヒョクは相変わらず 生徒思いの平教師なのだ。)
みんなが目指すコンサート会場の壁に掲げられた
巨大なスクリーンには ニュース報道が流れている。
”韓国出身歌手 グラミー賞 有力”
そんな驚くような 大きなニュースが報道されていた。
そして、海外から韓国へ帰国した歌手が 空港から出て来る。
サングラスをかけて、黒い皮ジャン姿で 貫禄ある姿で
ボディーガードを6人も引き連れて 颯爽と歩いているのは
かつてのサムドンのライバル チン・グクだった。
空港の外には大勢のファンと報道人が待っていた。
グクの脇にいる マ社長の目が厳しくなる。
「帰国はいつですか?」 (今日に決まってるだろう!!爆)
「JGがアルバムに参加するそうですが 本当ですか?」
「日本公演の日程は?」様々な質問が飛び交う中、
グクはただ 微笑んで立っていた。しかし・・・
「Kがあなたを 自分のペースメーカーと評しましたが・・・」
という記者の質問に グクは反応する。
「決着は 最後まで分からないと彼に伝えて!」
そう記者に詰め寄って答えた。するとマ社長が
「今日はここまで!」と 記者を制して グクを歩かせた。
迎えのワゴン車に乗り込むと 車に備えたTVのニュースから
グラミー賞の授賞式会場の映像が映し出される。
マネージャーになっている子分が 駐車料金を払いに行って
停車中の車の中で、マ社長はグクに自分の子供の写真を見せて
「うちの子が1歳になったんだ。」と嬉しそうに言った。
魔女とマ社長と子どもが3人で仲良く写っている写真だった。
「おお~!!」とグクは 大きくなった子供に驚いて
写真が写るアイパッドを操作して、次々に写真を見ている。
そして「社長に似てないね。」とグク。
「いや!鼻と口は似てるさ!!」とマ社長。
「え~?オソン姉さん そっくりだよ!!」と言うグクに
「そうだ。母親似だ!!最近 金がかかって仕方ない。
それでだが、出国前にCMを1本撮らないか?」と言うマ社長。
しかしグクは 即座に「前から言ってあるでしょ?
今夜は 絶対にダメだって!!」と、怒って言った。
するとマ社長は 「キャンセルする!」と少し拗ねて
「金になったのに!!」と悔しそうにつぶやいた。
その隣でグクは笑って、またTV画面を見つめた。
”K 韓国初のグラミー賞 有力候補”
そう画面でテロップが流れ グラミー賞会場を映している。
グクは嬉しくて、アイパッドでもニュースを見ようと
ニュースを検索すると Kのニュースの隣に父のことが出ていた。
グクの父には”ヒョン・ムジン高陽市長”と肩書きがある。
そしてその記事には 父が”次期大統領候補”だと書かれていた。
グクはその記事を読んで 心から嬉しそうな顔をした。
(ええっ??グクの父親が大統領??では、グクは大統領の
息子になるのか??まるで 元小泉首相・親子みたいだな!爆)
グラミー会場では Kのステージが間近に迫っていた。
Kをスタンバイさせようと スタッフが楽屋に向かう。
その舞台裏の廊下では 韓国の報道陣が嬉しそうに
「第60回グラミー賞で アルバム賞受賞が
有力視されています!」とカメラに向かって話している。
「Kのアルバムは全世界で 2千万枚の売り上げを記録。」
その報道は ソウルでも街中の街頭で流れた。
楽屋では キリン芸高でのドリームハイのメンバー
6人の写真を そっとテーブルに置くKがいた。
そして隣に置かれた Kのペンダントを手にして
鏡の前で 大事そうに自分の首にぶら下げているのは
ソン・サムドンだった。
やはり、ハミョンの目に狂いはなかったのだ。
ハミョンが 1番最初に選んでいた特待生のサムドンが
キリン芸高で出会った仲間と共に 切磋琢磨した結果
EMGレコードの最終審査に 見事合格を果たし
アメリカへ渡っても 努力を積み重ねて
誰も掴むことのできなかった 大きな夢を
今、まさに その手に掴もうとしているのだ。
鏡の自分を見つめながら サムドンは7年前を思い出す。
「俺は 絶対に行かないぞ!!」サムドンが ヘミに叫んだ
7年前の あの時の光景が浮かび上がった。
ヘミとサムドンは2人きりで バス通りにいた。
バス停の前まで来て、やっぱり行きたくないと思うサムドンは
ヘミの前で 子どものように駄々をこねていたのだ。
大声をあげて ヘミに「絶対に行かない!!」と言い張る。
ヘミはまるで母のように 懸命にサムドンを説得する。
「あなたは アメリカへ行くのよ!!
アメリカで もっと大きな舞台に立つの!!
・・・最高になるのよ!!!」
そう言うヘミの顔を マジマジと見つめて サムドンは言う。
「俺はアメリカに行きたくて 応募したんじゃない!
お前を安心させたかったんだ。目的は果たしたんだから
帰ろう。」それが、サムドンの本音だった。
しかし、ヘミは 強くサムドンの腕を引っ張って
「サムドン!」と必死にバスに乗せようとする。
すると サムドンは激怒した。
「何度言わせるんだ??」 大声でヘミに怒鳴るサムドン。
そして ヘミをじっと見つめて 涙をためて
サムドンは切々と語った。
「これまで、ずっと・・・
俺にとって お前は音楽そのものなんだ!!
だから、今があるんだ!!
お前がいない場所には・・・音楽はない。」
それを聞くヘミも 涙があふれてくるのだが
それを堪えて ヘミは諭すように言うのだった。
「以前、私にこう言ったわよね?
”同情が吹き飛ぶくらい、惚れるくらい
決めてやる!!”って・・・。
でも私は まだ あなたが心配よ。
ここで終われば、私の心配はずっと続くわ。
だから、格好良く決めてみて!
私の心配が吹き飛ぶくらい・・・
惚れるくらい・・・素敵に!!
私が惚れるほど、素敵になったら・・・
その時は 真っ白な頭で考えてみるわ。
あなたが 私にとって どんな存在なのか。」
ヘミも大粒の涙をこぼしなら サムドンにそう言った。
サムドンは ヘミの言葉を聞きながら
ずっと涙をこぼしている。サムドンは ヘミの口から
”行かないで。傍にいて!”その一言が聞きたかったから
それを言ってくれないのが 悲しくて仕方ない。
ヘミの言葉を聞いて「自分に嘘をつくな!」
サムドンは ヘミを責めた。
サムドンはヘミの財布を拾ってみて
ヘミの本当の気持ちが 分かっていたのだ。
自分の写真を 隠して財布に忍ばせていたのだから
ヘミは自分を好きなんだという確信が サムドンにはあった。
だから バスに乗る直前の”行かないで~!!”と
ヘミが サムドンにすがりつくパターンを
心密かに サムドンは期待していたのだと思う。(笑)
(バス停での 劇的なヘミの告白を聞くために
行きたくもないくせに 鞄を持ってバス停まで来た
そんなサムドンだったのだと 私は確信する。
だから、自分の思い描いた展開にならなくて・・・
悲しくて 子供のようにサムドンは泣いたのだ。
サムドンは そういう純朴な男だ。)
サムドンは 泣きながら言う。
「本当は 行かせたくないくせに!!
俺は お前を良く知ってる!そうだろ?」
しかし、ヘミは泣きながらも「いいえ!違うわ。」
キッパリ否定するのだ。サムドンの涙は止まらない。
ヘミはサムドンを見上げて 涙を堪えて言った。
「1年前なら きっと わめき叫んだはずよ。
でも今は、こうして笑って送り出せるわ。
最高に嬉しいの。」しかし、必死に堪えても 涙は流れた。
サムドンは「それが 嬉しい顔か?」と聞き返す。
ヘミは泣きながら「うん。これが私の喜んでる顔よ。」
そう言って 号泣してしまうヘミの肩を両手で掴んで
サムドンは言う。「真っ赤な嘘をつくな!
農薬みたいな女め。」そう言って 彼も号泣する。
しかし、母性本能の人一倍強いヘミは
才能のあるサムドンを 世界へ羽ばたかせることを選んだ。
サムドンの夢のために 彼を手放すことを選んだのだ。
「サムドン。行って。」ヘミは言った。
とうとう、最後まで”行かないで!”と引き止めはしなかった。
「もっと 輝いて。」ヘミは言った。
ヘミは自分を引き止めない。サムドンは ようやく観念すると
ヘミの手に ヘミからもらったハートのストラップを返した。
それは”さようなら”の印だった。
ヘミの掌に しっかりストラップを握らせると
サムドンは泣きながら ヘミから離れて バスへ向かった。
ヘミはサムドンから返された ストラップを握りしめる。
アメリカに渡り、Kと名乗って活躍し
今 グラミー賞授賞式の華々しいステージに立つまでの間
サムドンは7年前の あのバス停での出来事を振り返っていた。
”格好良く決めてみて!”ヘミの声が聞こえた。
Kが登場するとあって、会場は照明が落とされ
Kというマークのライティングが 客席を照らして動く。
始まるKのステージに興奮した観客は 大歓声をあげる。
ステージ上では ダンサー達がスタンバイして待っている。
1歩、1歩 Kのサムドンはステージへ続く階段を上ってゆく。
そして、ステージの真下に到着すると スタッフに
耳から補聴器を外して渡した。
「準備はできたか?」スタッフが英語で尋ねる。
サムドンは笑顔で「常にできてるさ。」と英語で言った。
そして彼は セリ舞台のスタンバイを終えた。
客席から割れるような手拍子が鳴り響き
みんながKの登場を待っている。
サムドンは セリの下にかがんで Kのペンダントに触れ
そのペンダントを胸の奥に仕舞いこんだ。
そのペンダントに込められた ヘミの想いも抱きしめながら
”今から 決めてやる!!”心の中でつぶやくのだった。
そしてステージの上で ダンサーが円になって仰向けに倒れた中
中央のセリ舞台から サムドンが勢いよく飛び出した。
まるで 空高く飛び上がる 白い鳥のように・・・。
温かい大きな拍手が ヘミを包んでいた。
ステージの上で ヘミは客席に向かって挨拶をする。
「今日は 私の100回目のコンサートに
お越しくださいまして ありがとうござます。
会場には先生や友達が お祝いに来てくれて
客席のどこかにいるはずです。
とがった石のような私とぶつかり合って
私を丸くしてくれました。心から感謝しています。」
ジェイソン、ピルスク、ベクヒ、ジンマン、オヒョク
みんなが笑顔で 成長したステージのヘミを見つめている。
スポットライトに照らされた 美しい歌姫のヘミは語る。
「そして もう1人。この場に来られない友達がいます。
栄光であると同時に 時に寂しい道を歩んでいる彼に
この曲を捧げます。」そう言って、ヘミが選んだ曲は
始めてサムドンに出逢った日の 小雪の降る夜に
田舎の彼の家の厠で歌った あの歌だった。
サムドンと自分の それぞれの記念すべき日。
ヘミは韓国で 遠いサムドンを想って歌うのだった。
”魂の中に 潜んでいた歌
これまで 何度も書き上げようとした
極寒の中で 目を覚ます私に
あなたは いつも歌いかけてくれる
だから 私は 体を横たえ
手を合わせて祈るわ”
歌の途中で、グクが会場を訪れ ヘミの歌に微笑む。
すると暗がりの会場の中で 自分の肩を叩く少女がいた。
「ちょっとお耳を。」と手招きする可愛い少女。
彼女は キリン芸高の制服を着ていた。
グクが耳を貸そうと 頭を下げると
その少女がグクの頬にキスをした。驚くグク。
”なんだコイツ!”そう思っていると 少女は笑って
「久し振りね。お兄ちゃん!」と言う。
グクが”誰だろう?”という顔をするので
少女は怒って 制服の名札をグクに見せる。
その名札には”コ・ヘソン”と書いてあった。
「ヘソンか?」と やっと気がつたグクが言う。
そして2人は 久し振りの再会に笑い合った。
ステージのヘミは歌い続ける。どうかサムドンへ届けと!
”銀河が踊り 私に笑いかける
夢が遠くに感じられる時には
あなたが用意してくれた プランを歌って聞かせて
その時 私は 体を横たえ
手を合わせて祈るわ
あなたのものになれるように・・・
ようやくわかったの
あなたが たったひとつの希望だと”
初めて出会った時の 田舎者のサムドンが
バスを追いかけて来て ヘミに尋ねた。
「お前、昨日 なんで舞台にあがったんだ?」
”運命を あなたに捧げるわ”
「なんて言えば ソウルに来てくれる?」とヘミ。
「俺が好きだと・・・」とサムドン。
「好きよ!」
「何だって?」
「あなたが好き!」
そう。サムドンは ヘミの歌を聞いて音楽に目覚め
ヘミに好きと言われて 遥々ソウルにやって来たのだ。
サムドンを見出したのは ハミョンだったが
サムドンの運命を変えたのは ヘミだった。
そして サムドンには ヘミがすべてだったのに・・・
そのサムドンは 7年前のあの日、バス停で
自分にとって大切なストラップを返して ヘミに別れを告げた。
1人残されたヘミは 手の中のストラップを見て
堰を切ったように 涙があふれてくるのだった。
ヘミに背を向けて 暗い顔でバスに乗り込んだサムドン。
バスが発車すると ヘミは我慢できずにバスを追いかけた。
自分の本当の想いを サムドンに告げるために。
ヘミがアメリカへ行くと勘違いしたサムドンが
必死でバスを追いかけたように ヘミも走った。
ヘミが 必死で追いかけているとは知らずに
サムドンは後部座席にもたれて 沈んでいる。
バスが赤信号で停車した。ヘミはバスにやっと追いつく。
そして、サムドンのいる後方の窓をドンドンと叩いた。
それに気づいたサムドンは 驚いて窓を開ける。
ヘミはポケットから Kのペンダントを出して
サムドンの首にかけるのだった。
”みんなの分も 頑張って来て!!
あなたに 夢を託すのよ!!!
あなたは 決して1人じゃないから!!
そして・・・私を忘れないで!!”
そんな想いのすべてを ヘミはペンダントに込めた。
サムドンは ペンダントを握りしめてヘミを見つめた。
ヘミの温かい気持ちが サムドンに伝わった。
サムドンは 心の中で誓った。
”頑張って来る!!
絶対に 夢をあきらめたりしない。
そして・・・お前を決して忘れない!!”
サムドンは 窓から身を乗り出して
ヘミを手繰り寄せて 口づけした。
”農薬みたいな女だ。
でも・・・お前は 俺の最高の女だ!!”
***************************
ごめんなさい!! m(_ _)m
最後は 物凄く主観が入って書いてしましました。
でも・・・これが 私のドリハイ解説です。(笑)
本当に 大好きな 大好きなドリハイでした!!
今は すべて終わってしまって
寂しさに襲われています・・・。
ドリームハイ☆第16話No.4
最終話 ≪夢の頂き≫
グクがバイクで ヘミを連れて行ったのは
キリン芸高のオーディションの帰りに来た 川沿いの広場だった。
ヘミはバイクから飛び下りて ヘルメットを外した。
そして ぼんやりした顔で、とぼとぼ1人で歩きだした。
そんなヘミを 優しく見つめるグク。
そして、グクは ヘミが脱いだヘルメットを手に取った。
そして、川べりに佇むヘミに 近づいて溜息をついて言った。
「久し振りだな。・・・覚えてるか?
これを被って 逃げてきただろ?」
グクは その場所がヘミがオーディションに落ちて
悔しくて泣いた場所だ・・・懐かしいだろう・・・
そういう思いを込めて ヘミに言った。
グクは昔のヘミに 戻ってほしくて
ヘミを この場所に連れて来たのに・・・。しかし
「そうね。」と、返事をするヘミは グクの顔も見ない。
沈んだ顔のヘミを見て グクは
「やっぱりダメだ!・・・家に戻って
みんなでパーティーをしよう!!カン先生と
オソン姉さんも一緒に・・・」そう言うのだった。
(わざとサムドンの名前を言わないグク!笑)
すると、ヘミは焦って グクを見て
「なんで急に戻るの?次はどこに行く?」
と、明るい笑顔を作って言うのだった。
そのヘミの顔を グクは寂しそうに見つめて
切ない思いで「そうやって、無理するな。」と言った。
「行こうよ!行こうって!!」ヘミがグクの腕を掴んで言った。
しかし グクは言う。「ヘミ。お前、無理してる。」
固まるヘミに グクは優しく言うのだ。 (グクは本当に優しい!)
「俺には分かってる。今、お前が誰を見てるのか。
俺も、知っていながら・・・無理をした。」
ヘミは グクに心を見透かされて驚いた。
「グク。」・・・そう名前を言うだけで、ヘミは後の言葉が続かない。
グクは言う。「感情なんて、無理したって変わらないさ。」
そう言われて、ヘミの瞳から涙が溢れそうになる。
今まで、グクのために 必死にサムドンへの想いを
閉じ込めようと無理をしていたヘミは 救われた気がした。
「ごめん!」とグクを見上げて ヘミは謝った。
「私、情けないわね。」そう言うヘミに
優しいグクは言うのだ。「ごめん。苦しかっただろう。」
ヘミは グクの優しさに感謝しながら
そんなグクに申し訳なくて、涙が止まらなくなる。
するとグクは 以前と同様、手にしたヘルメットを
ヘミの頭にそっと被せて 泣き顔のヘミを閉じ込めた。
そして「これからは 友達として気楽に接しよう。
昔みたいに 目を合わせたり、一緒に学校に行ったり
気楽にな・・・。」そうヘミに言うグクだった。
ヘミは うんうんと頷いて泣き続けた。
ヘミの涙が止まるまで、グクはヘミの傍に寄り添っていた。
これが、最後のデートだった。
こうして グクの初恋は終わった。
幼い時に出逢って以来、ずっと好きだったヘミを
寛大な心のグクは サムドンへと渡す覚悟をしたのだ。
(ここでは私は思う。冬ソナのサンヒョクとはエライ違いだな!!笑)
若い恋人達が別れた そんなある日。
オヒョクはといえば 校長室へ呼ばれていた。
ノックしてから 恐る恐る校長室へ入ると
校長は椅子に腰かけたまま 振り向きもせずに
手にした大封筒を見つめていた。
そして、いきなり振り向くと「君宛に これが届いた!」
そう言って その大きな封筒を オヒョクに投げつけた。
驚いてその封筒を受け取るオヒョクは
「これは何でしょう?」と 校長に質問する。
すると校長は「EMGレコードの2次合格者だ。」と言った。
「うわぁ!!誰か受かったんですか??」と
驚きながらも 喜びを隠しきれないオヒョク。
すると「そんなに嬉しいか?」と校長が怒鳴った。
そしてフン!と言った様子で 校長は言うのだった。
「生徒が成功して、君まで有頂天になってるな。」
オヒョクは 「何か 私が悪いことでも?」と聞くと
校長は机を叩いて立ち上がり 怒って大声で言う。
「お前は何様のつもりだ?娘の愛を無視しおって!」
オヒョクは聞き返す。
「娘というと シ・ギョンジン先生ですか?」
「そうだ!他に誰がいるというんだ??」と校長。
「シ先生が 私を好きなんですか??」とオヒョク。
「そうだ!!!」と大声で怒鳴る校長。
これには オヒョクは”そうだったのか!”とやっと
ギョンジンの気持ちを理解できて (まったく鈍感にもほどがある!)
驚きの次に 喜びが湧きあがってくるのだった。
そしてオヒョクの態度に「知らなかったのか?」
この時、校長もまた 驚いてオヒョクに聞くのだった。
「はい。知りませんでした。シ先生が僕を好き?」
もう大喜びのオヒョク。校長は”シマッタ!”という顔だ。
「これは驚いた。」笑いながら校長室を後にするオヒョクだった。
残された校長は「カン先生!カン先生!!」と
追いかけるが、取り消そうと思っても、もう遅い!!(爆)
ギョンジンに愛されていることを知ったオヒョク。
しかし、その前に EMGレコードのオーディションに
自分の生徒が 2次合格したということが心から嬉しくて
オーディションに応募した ドリームハイのメンバー
6人を教室に集めて 合格者を発表することにした。
ヘミ達は一列に椅子を並べて腰かけて 神妙な顔で
オヒョクが手にした 合格者の入った封筒を見つめていた。
6人の生徒たちは ドキドキしながら合格者が誰なのか
開封の時を待っていたが、それはオヒョクも同じだ。
いったい誰が??・・・深呼吸して 開封しようとすると
廊下から大声で「本当なのか?」と、叫んで ジンマンが
慌てて 走って来て「合格通知が来たって?」と
オヒョクに詰め寄った。オヒョクは「そうだよ!」と言って
逸る気持ちで、ジンマンの目の前で封を開くことになる。
その前に「誰が受かっても 恨みっこなしだぞ!」と
自信満々のジェイソンがそう言った。ヘミは「早く開けて!
どうせ期待してないから。」と冷めた顔で言う。
しかし、そう言いながら 目はマジだ。(笑)
他の5人も目を見開いて 息を飲んで封筒を見つめる。
オヒョクが そ~っと中の合格通知を引っ張ると
コ・ヘミの名前が書いてあった。
オヒョクもジンマンも驚いて ヘミの方を見る。
「ヘミ!受かったぞ!!」と叫ぶオヒョクに ヘミは
興奮して「わ~!!」と声をあげて立ち上がって
自分に拍手をして大喜びするのだが、途中でハッと気づいて
すまして椅子に座り直して「・・・だと思ったわ。」と言う。
隣のサムドンは 真っ先に嬉しそうに「良かったな!」と声をかけ
ピルスクも「おめでとう!」と笑って祝福した。
しかし、悔しいジェイソンは何も言わないので
隣にいたピルスクは ジェイソンをつつくと
ジェイソンは作り笑顔で「グッド・ジョッブ!」とヘミに言う。
ジンマンが本当に嬉しそうに喜んでいると
オヒョクが合格通知を眺めて 驚いて声を出した。
「合格者は 他にもいるぞ。」
それには みんなも驚いた。また目が輝く残りの5人。
ジンマンも一緒に覗きこみながら 合格通知を全部引っ張りだすと
そこには 6人全員の名前が記載されているのだった。
”なぁんだ”とオヒョクは 笑いながら
「6人全員合格だ!!」と告げた。
しかし、”そんな馬鹿な!”と 5人は信じない。
「冗談はよしてください。」と言うサムドン達。
しかし、オヒョクが「ほら!」とみんなに合格通知を見せると
本当に6人の名前があるので 全員、飛び上がって喜ぶのだった。
しかし、ベクヒが ふと疑問に思ってつぶやいた。
「ちょっと待って!出せば 全員受かるんじゃないの?」
するとジンマンが 大声でオヒョクに言った。
「ほらみろ!!俺はアメリカで成功するタイプなのに!!
出せば良かった!!」とマジで残念がるジンマンに
オヒョクは 隣で呆れている。しかし、グクは真面目に
「確かに変だ。俺は条件も満たしてないのに・・・。」
と不思議がる。そしてサムドンも みんなに
「2次オーディションなんて いつ受けたっけ?」と聞く。
そういえば、自分たちは 1次のオリジナルビデオしか
応募していないことを思い出し、不思議に思うのだった。
そして 6人全員のEMGの2次オーディション合格を
オヒョクから聞かされて驚いたのは
6人の事務所の マ社長も同じだった。
「それでは 最終選考まで通過すれば
EMGからCDを出せるんですか?」と興奮して
「さぞ儲かるだろうな!」と高笑いするマ社長。
それを見るオヒョクの目が 軽蔑している。(笑)
それに気がついたマ社長は 慌てて
「いえ、彼らの夢が叶って 嬉しいですな。」と言い直す。
社長の秘書役の 元、子分も嬉しそうに
「では、6人は早速 練習してるんですか?」と聞いた。
「ご心配なく。じっとしている連中じゃないですよ!」
と返事をするオヒョクも 嬉しそうだ。
そう。ヘミ達は それぞれ個人練習に励もうと意欲満々!!
レッスン室の前で 誰が先に練習屋を使うか
6人の熾烈な争いが始まっていた・・・
といっても、ジャンケンで使用する順番を決めようとしていた。
ジェイソンとピルスクが 恋人同士なのは分かっているグクは
「お前たち、グルになるなよ!」と 2人に釘を刺す。(笑)
「勝った人が 先に練習室を使う!」サムドンがそう言い
ヘミの掛け声で「ハイ!ジャンケンポン!!」と
一斉に手を出してジャンケンをすると 勝者はジェイソンだった。
「俺が先に使わせてもらうぞ!」と喜んで立ち上がり
隣のピルスクの手を引っ張って「一緒に練習しよう!」と言った。
うん!と頷くピルスクに「待った!!」とサムドンが大声を出し
ジェイソンに「俺と一緒に練習しよう。」と言いだす。
(これがサムドンの面白いところだ。やる気満々のサムドンは
ジェイソンとピルスクの気持ちを全然理解していない。笑)
すると、冷静なグクが立ち上がって
「個人戦だと言っただろう!!」と3人をたしなめた。
「やり直しね!!」と ベクヒも立ち上がって
また、最初からジャンケンが始まった。
(折角 勝ったのに、ジェイソンは馬鹿だな!笑)
その6人の様子を 後方の渡り廊下で 嬉しそうに
オヒョクとギョンジンが 仲良く並んで見ていた。
「羨ましいわ。」とギョンジンが言う。
「何が?」とオヒョクが聞くと「あの子たちよ。
何をしてても輝いてる。挫折をしてる時さえ・・・
それが あの年頃の特権よね。」とギョンジンが答えた。
するとオヒョクは言う。「世の中は公平なものですよね。
それに気づくのは 僕らの年頃になってからだ。」
「そうね。」と素直に 笑って言うギョンジンに
「お食事しました?」と オヒョクが誘う。
「この時間だもの・・・」”当然しました”と答えるのを
ギョンジンはハッ!!と気づいて、「いいえ。まだよ!」
そう慌てて答えた。するとオヒョクは言う。
「一緒に食事をしましょう。ご馳走します!」
「いいですよ。」と平静を装って言うギョンジン。
「後で電話します!何食べよう・・・」
そう言いながら 去ってゆくオヒョク。
残されたギョンジンは まるで少女のように嬉しそうに
「夕食はまだよ!」と言いながら 可愛い花の髪留めをして
鏡を覗きこんで 嬉しくてニッコリ微笑んだ。
(ああ、やっとこの2人にも 春が訪れたようだ!!笑)
ギョンジンから離れて オヒョクは6人の元へ降りて
「もっと早く練習を始めればいいのに!!」
そう大きな声で近づいて 笑いながら
「お前たちを見て あのオーディションの
意図が分かった!!」と言うのだった。
「どんな意図なんですか?」と聞くサムドン。
すると オヒョクは答える。
「条件が厳しくても 応募するかを見たんだ。
お前たちは その審査に合格したんだ。」
そうか!と笑うサムドンの横で グクも納得した顔をする。
オヒョクは「無謀なまでのチャレンジ精神。
1次審査は それを見たんだ。」と言うのだった。
「じゃあ2次審査は?」と 不思議な顔でジェイソンが聞くと
「それは分からないな。いつの間に審査したのかな?」
オヒョクも不思議そうに言った。
2次審査が いったい いつ行われたのか?
その謎が解ける日がやって来た。
最終オーディションの会場で ヘミ達6人が座っていると
壇上のEMGレコードの責任者を見て サムドンが気づく。
「あの時の記者じゃないか?写真を撮ってた。」
そう言われて 良く良く見れば・・・そうなのだ。
ヘミたちが学校で フラッシュモブを計画してした時に
カメラを手に取材していた あの釣り雑誌の記者だったのだ。
「あの人がEMGの人だったのね。」と納得するヘミ。
「着替えただけで 別人だな。」と サムドンが驚いている。
「あれが面接だったのかな?」とベクヒが言う。
「そうみたいだ。面白いな。」とグクが笑った。
記者の時とは見違える その壇上の男は言った。
「EMGレコードの応募条件は 厳しかったでしょう?
あんな条件にもひるまず、挑戦をしたこと自体
皆さんは 最初の関門を通過したのです。
私達が求めるのは そんな情熱の持ち主なのです。」
それを聞いて 感心してベクヒがヘミに言う。
「本当、カン先生の言うとおりだわ。」
「あの先生もバケモノね。」と ヘミが笑った。
EMGの男は続ける。「2次試験は お気づきですね?」
それがいったい何だったのか?映像は途絶えて分からない。
しかし、最終審査オーディションの開会式が済み
いよいよ始まる オーディションを前にして
ピルスクは また緊張してしまう。
「キリン芸高の入試の時より緊張するわ!」
ギターを抱えて 会場の廊下の隅で固まるピルスクだった。
「2人しか採らないとは 狭き門だな。」
隣で、ジェイソンもいつもと違って 神妙な顔でそう言った。
「選ばれたら すぐにアメリカへ行くのか?」グクが言う。
「そうでしょう。アメリカでCDを出すんだから。」とヘミ。
すると ピルスクは「じゃあ、みんなとお別れしないと
いけないの?」と 寂しそうに言うのだった。
「じゃあ断るか?」と聞くグクに ピルスクは口を尖らして
「行くわよ!それが夢だもの。」と言い返した。
「そうよ!世界最高の歌手になれるかもしれないわ。」
ベクヒは やる気満々でそう言う。するとサムドンは
「世界最高って どんな気分かな?」とみんなに聞いた。
「きっと 怖いもの無しでしょうね!」ベクヒが明るく言った。
しかし、サムドンは自分で答える。「俺はそうは思わないな。
最高は とても孤独で、不安だと思う。」
(このサムドンの答えは ヨンジュンの心のような気がした。)
ジェイソンも「確かに!」そう頷いた。するとグクが
「じゃあ なりたくないのか?」と笑って尋ねる。
すると サムドンはキッパリ「いや!それでもなりたいさ。」
そう笑って答えるのだった。 (格好いいぞ!!サムドン!!)
その2人のやりとりを ヘミは横で黙って聞いていた。
”そうよね。寂しくても不安でも 選ばれたなら行くべきよ!”
ヘミは そう自分自身を言い聞かせていたのかもしれない。
本当は ヘミはこの6人のメンバーから離れたくはなかった。
特にサムドンとは離れたくない・・・そう内心思っていたはずだ。
でも、もう片方の心は”夢を叶える”努力はすべき・・・
そうも思うのだった。それは自分たちに課せられたものだと
この時、ドリームハイのメンバー6人は 全員
そう思って 夢に挑戦したのではないだろうか・・・。
そして 最終審査は開始された。
サムドンは 自作の曲をピアノの弾き語りで歌った。
美しい声で、心を込めて サムドンは歌い上げる。
”僕の夢は 本当に素敵な形をしてた。
あまりにも素敵だから 絶対に掴みたくなった。
だから その夢が叶うまでの時間も 幸せだと思う。”
それは 偽のショーケースの舞台を終えて 興奮して
サムドンが オヒョクに感謝して言った言葉だった。
ピルスクは 得意なギターの弾き語りを披露した。
”私、絶対にあきらめないで 頑張りますから!!”
どうぞよろしく!!!”
それは ハミョンたち面接官に 寿司の着ぐるみのピルスクが
キリン芸高のオーディションで合格した時に言った言葉だ。
その言葉通り、ピルスクは自らの努力で
蛹から 美しい蝶に生まれ変わっていた。
そして、ジェイソンは 学校一と称されるダンスで勝負した。
”俺の番か?・・・俺の番かと聞いたぞ。”
英語で キリン芸高の入試でつぶやいた彼の言葉が響く。
常に自信満々のジェイソン。しかしそれは 隠れた努力に
基づく「自信」だった。彼の努力も半端ではなかったのだ。
そして、グクも得意なダイナミックなダンスで挑む。
”自分の夢に気づくと 他人の夢も尊く見えるんだね。
歌手になるんだ。これは 決して当てつけじゃない。”
キリン芸高で勉強したい気持ちを 父に打ち明けた言葉だ。
グクは ハミョンに見出されて、このキリン芸高へき来て
初めて夢を持てたのだ。そして、その夢を
グクは すでに自分の力で勝ち取っていた。
そしてもっと大きな夢に向かって グクは羽ばたこうとしている。
ベクヒも舞台で 迫力あるダンスを踊る。
”母の夢にカブトムシが出てきたんです。
カブトムシは 天然記念物でしょ?良い夢では?
私は不良品じゃないですよね?
私は 実力で選ばれたんですよね??”
これはキリン芸高に合格した際 ハミョンに言った言葉だ。
ベクヒの努力と根性は 並みではなかった。
どんな困難にも立ち向かう勇気と努力は サムドンにも
負けないものを ベクヒは持ち合わせている。
ヘミは得意な歌を封印して、ダンスを踊る。
(歌手のオーディションなんだから 歌えばいいのに!
ヘミは合格したくなかったのか?とも思う私。笑)
声楽家の夢を捨て、歌手になる夢を選んだヘミ。
”この漫画の続きは??私には・・・分かる気がする。”
そうつぶやくヘミは 何を分かっていたのだろう。
もしかしたら
”一番努力をした人間が 一番大きな夢をつかむはず!”
そうヘミは 確信していたのではないだろうか・・・。
ドリームハイ☆第16話No.3
ヘミ達が 芸能界へデビューする日が ついにやって来た!!
テレビ局の楽屋へ 初めて入ったヘミ。
先にグループKとして ベビュー経験をしているベクヒは
楽屋に入って来る先輩たちに 大きな声で
「おはようございます!ドリームハイです!!」と挨拶する。
隣のヘミは 呑気にソファーに座ってコーヒーを飲んでいる。
ベクヒは慌てて「挨拶しなくちゃ!」と ヘミを叱った。
「だって、知らない人よ。」とヘミは言う。
ベクヒは「テレビ局では みんなに挨拶するのよ。
それで名前を覚えてもらわなくちゃ。」と教えた。
ヘミは感心して「さすが、ここでは先輩ね。」と笑った。
「そうよ!半年も先にデビューしたもの。
テレビ局では ユン先輩と呼びなさい!」とベクヒが威張る。
するとヘミは「嫌よ!」と即答し、笑いながら
「ヘミッパ。」とつぶやいた。それを聞いたベクヒは
「ユン先輩と呼びなさいってば!」と シツコク迫る。
しかしヘミは「嫌よ!」と ベクヒをからかっていた。
ヘミは やはりどんな所でも堂々として 自信満々だった。
新人らしくない態度といえば そう見えた。(笑)
一方、ピルスクは 初めてのステージを前に緊張していた。
楽屋で、先輩たちに混ざっても ヘミのように
平気に お茶など飲める心境では とてもなかった。
「緊張する!歌詞を忘れそう・・・」とブツブツ言いながら
楽屋の前の廊下の隅で 壁に頭をぶつけている。
すると ジェイソンがやって来て 肩を叩いた。
「ここまで頑張ってきたんだ。」そう言って
ピルスクの両肩を掴んで向き合って 瞳を覗きこみながら
「力を抜いて。今からは 時間を楽しむんだ。
オーケー?」そう言って オーケーマークを指で作って
ピルスクに 優しく大丈夫かと聞く。
すると ピルスクも緊張が解けて
指でオーケーサインを出して「オーケー!」と微笑んだ。
大好きなジェイソンと 一緒のステージに立てるのだ!!
ピルスクは その幸せな時間を楽しもうと 気持ちを切り替えた。
愛の力は大きい!!(笑)
そして、ヘミ達のTV放映されるステージの会場の入口では
入場する観客1人、1人に頭を下げて 色とりどりの
プラカードを 必死で配るビョンジクの姿があった。
それを手伝っているのは ヘソンで、父の横で
おまけのヤクルトのセットを配っている。
そのおまけを貰った観客は 嬉しそうにカードを受け取った。
ヘミの本当の夢を 父である自分も応援したい・・・
配ったプラカードに込めた ビョンジクの想いは
舞台のヘミに 届くのだろうか??
一刻、一刻と ヘミ達のステージの時間は近づいていた。
しかし、楽屋の廊下の隅の ドリンクの販売機にもたれて
サムドンは暗い顔をして 1人で佇んでいる。
緊張からなのか また、耳鳴りがサムドンを襲っていたのだ。
”大丈夫!!無事にやり遂げて見せる!”
そう必死で 自分に言い聞かせているサムドンだった。
サムドンは ヘミには絶対に心配はかけたくなかった。
そこへサムドンを探しに グクがやって来て
「キューシートを確認したか?MCの後だぞ!」
そう言って 背を向けていたサムドンの背中をポン!と叩く。
叩かれて 初めてグクに気がついたサムドンは うなづいて
「練習してた。」と トンチンカンな返事をした。
グクはその答えで サムドンの耳が聞こえないのを察知して驚く。
そのグクの驚いた顔を見て サムドンは答えに失敗した!と気づく。
「お前・・・耳が聞こえないのか?また耳鳴りか?」心配するグク。
サムドンは仕方なく「今は聞こえないが、心配するな。
音は絶対、外さない!!」そう グクに言いきった。
それでも心配そうなグクに サムドンは言う。
「曲の始めだけ合図してくれ。
他の奴には言うな!必ずやり遂げる!!」
そこへ ヘミがやって来て、サムドンの顔を見つめながら近づいて来る。
サムドンは ヘミに軽く挨拶すると 逃げるように去って行った。
そのサムドンを追いかけようとするヘミの腕を グクは掴んで制した。
グクを振りかえったヘミは「サムドン、耳鳴りがしてるのね?」と聞いた。
それに黙って答えないグクに ヘミは”やっぱり”という顔をして
「みんなには黙ってて。サムドンは必ずやり遂げるわ。」と言った。
ヘミはサムドンを良く理解している。そして、心から信頼していた。
そう言うと グクに背を向けて サムドンの方へ行くヘミに
グクは「ヘミ!」と、声をかけた。
グクは サムドンの方を見ているヘミを
自分に振り向かせたかったのだ。
2人が心を通わせて 誓い合った日を思い出して欲しかった。
「初めてだな。お前と一緒に舞台に立つのは・・・。」
その言葉に やっとヘミは振り向いて、グクを見上げて
「そうね。」と言う。「思ったより 時間がかかったな。」
そうグクは 嬉しそうに言うのだが
ヘミは グクとの約束が 遥か昔の記憶のような気がして
遠い目をして「そうね。」とだけ答えた。
(やはりこの表情で、ヘミの心はもう
グクから離れているのが良く分かる。
その時、それを賢いグクは 感じたのだろうか?)
そして、いよいよヘミ達のステージが始まった。
暗転の舞台に 6人がスタンバイして立っている。
真っ暗な舞台を 徐々に照明が明るく照らし
6人の姿が ステージに浮かび上がる。
前奏が流れる瞬間を グクは逃さずに サムドンに合図を送る。
人差し指でカウントを取って ”今だ!!”と目で合図した。
それを確認して サムドンは踊りだす。ピッタリ合った!!
そして 煌めくステージの上で ピルスクが歌いだす。
I deram high ドリームハイ
私には 夢がある
辛い時には 目を閉じて
夢が叶う瞬間を 思い描き
また 立ち上がるの!
会場の客席からは ビョンジクの作ったプラカードが掲げられた。
そのカードには”ドリームハイ フォーエバー”と書かれていて
一斉に裏返せば ”愛してるぞ!コ・ヘミ”となった。
舞台の上のヘミは それを見て微笑んだ。
父の気持ちが嬉しかった。
”自分の夢を 父は理解してくれたんだ!!”そう思った。
サムドンも 耳鳴りなど吹き飛ばすように
明るくジェイソンと ソロパートを歌い合う。
不安で 今日も 揺らぐ気持ち
落ちるのが怖くて 飛び立てない
鳥のひなのように・・・
自分にできるのか 夢は叶うのか・・・
グクはステージで踊りながら ヘミと一緒の舞台を喜んでいた。
嫌、今までのグループKではない、この6人の仲間との
一緒のステージを 心から楽しむグクだった。
グクは 心の中でつぶやいていた。
”この世には 2種類の幸せがある。
ひとつは 後から振り返った時 気づく幸せ。
もうひとつは その場で 実感できる幸せ。
その場で実感できる幸せは とても貴くて
その思い出だけで 一生 生きていけるほどだ。
今日の僕らは きっと
そんな瞬間に 立ち会っている!!
一生 忘れられないような 輝く瞬間に!!”
そうだ!!
ドリームハイのメンバー6人全員が 幸せに笑いあって
自分たちのデビューステージを 心から楽しんでいた。
その眩しいほどに煌めく6人のステージは 大成功に終わった。
サムドンも 耳の障害を乗り越えて、無事にやり遂げたのだ。
そして、デビューを無事果たした ある休日。
ヘミは自分の部屋から 布団を干そうと持ち出して
布団を抱えながら 階段をゆっくり降りていた。
1階にいて、それに気づいたサムドンが手伝おうと
「持つよ!」と、言って ヘミの布団に触れると
「ううん!1人で持てるわ!!」と断った。
サムドンを拒むヘミ。ヘミを手伝いたいサムドン。
「持ってやるよ!」と言うサムドンを 振り切って
「平気よ!!」と行こうとするヘミを サムドンは追いかて
強引に ヘミから布団を奪って 文句を言うのだった。
「なぜ最近 俺を避けるんだ?」
真実を答えられないヘミは 困ってサムドンに背を向けて
「避けてないわ。」と答えた。すると サムドンは
「俺の目を見て話せ!」とキツク言うのだが
ヘミは 振り返らずに「いいじゃない。」と聞かない。
その様子を 階段の上でグクが眺めていた。
そして「ヘミ。今日、時間あるか?」と声をかけた。
ヘミが「なんで?」と聞くと グクは微笑んで
「今日は お前の誕生日だろ?」と言った。
「そうだっけ?」と すっかり自分の誕生日を忘れていたヘミ。
するとサムドンが「みんなで祝おうぜ!」と言う。
しかしヘミは「結構よ!」とそっけなく断って
「今日は何処へ行く?」グクに向かってそう言った。
寂しい顔をするサムドン。(可哀そう~!!)
サムドンは グクを羨ましそうに見上げた。
ヘミとグクは揃って家を出て グクは家の前に停めてあった
マイバイクにまたがって「久し振りだな。」と言った。
そう。グクがグループKでデビューしてからというもの
2人でバイクに乗って デートなど出来る時間は全くなかった。
しかしこの時、ヘミはグクから気持ちが離れているので
グクと触れ合うことに抵抗があって 直接 彼の腰に手を回せない。
ヘミはグクの首に巻かれたマフラーを握って
バイクの後ろに飛び乗った。首が締めつけられて苦しむグク。
「おい!腰を掴めよ!!」と文句を言った。
「分かったわ。手袋をはめてからね。」と言うヘミ。
そして手袋を探そうと ポケットを探ると驚いた顔をする。
ポケットに入れてあったはずの 財布がなかったからだ。
実はさっき 階段で布団を運び降ろしている時に
サムドンをかわそうとした時に 落としていたのだ。
ヘミにとって、その財布は特別に大事なものだった。
(大金が入っているという訳ではない・・・笑)
ヘミが「財布が・・・置いて来ちゃった!」とグクに言うと
「おごってやるよ!」とグクが言った。しかし、ヘミは
「ダメよ!!取って来る!」と、慌てて家に取りに行く。
グクは不思議に思って ヘミを見つめていた。
お前の誕生日に 財布なんか、要らないのに・・・というように。
そして、家の中では 階段の下に落ちた財布を
サムドンが気がついて 拾っていた。 (いいぞ~!!)
そして 誰の財布か確かめるために サムドンは財布を広げた。
(決して 中身のお金がいくらか知りたかった訳ではありません!笑)
すると、財布の内側に 学校のレッスン室で撮った
ドリームハイのメンバー6人の集合写真が入っていた。
「練習の時に撮った写真だな。」そう笑って言って
サムドンは その写真を良く見る為に 引き出そうとした。
すると その写真の下に もう1枚写真があった!!
ショーケースのパンフレット用に撮影した
キリン芸高の制服を着た 自分の写真だった。
鈍感なサムドンは すぐにはこの意味が分からない。(笑)
”ヘミの財布に なんで俺の写真が??”驚いていると
ヘミがバタバタと玄関に戻って来る。
サムドンは慌てて その写真を仕舞って元に戻す。
そしてヘミを振りかえると ヘミが勢いよく
サムドンの手にあった財布を奪うのだった。
そして 怖い顔をして「中を見てないわよね!」と聞く。
えっ??とサムドンは驚いてから「見てない。」と答えた。
そして ヘミを迎えに玄関にやって来たグクをチラッと見てから
「金も取ってないぞ!」と冗談のように言った。
すると安心したように「そう?」とヘミは言い
玄関を向くと グクが笑顔で待っていた。
しかし、どこか寂しげな表情で・・・。
そしてヘミに「行くぞ。」と言った。
グクはヘミの誕生日に ある決心をしていたのだ。
グクがヘミを誘いたかったのは 2人の過去の時間だった。
グクは 過去に戻って、ヘミの気持ちを取り戻したい・・・
そう願ったのではないだろうか。
そして もしそれがダメなら・・・自分が出来るプレゼントは
ヘミを楽にしてあげることだと 賢明なグクは思ったに違いない。
ドリームハイ☆第16話No.2
最終話 ≪夢の頂き≫
ヘミをアメリカに連れて行きたい父のビョンジクだったが
毎日、歌を練習するグクやサムドンの影響で
ドリームハイの歌が 耳にこびりついていて
「ドリームハイ 夢がある~♫」
と歌いながら 階段を下りて、ダンスまでしそうになって
「つい歌ってしまった!」と 自分を責めて頭を抱えた。(笑)
そこへ オヒョクの姉の魔女、オソンが通りかかり
「よくやるわ!!」と 呑気なビョンジクにイヤミを言った。
しかし ビョンジクは「よくやるのは弟さんのほうだ!!
どうして 家を担保に入れてまで ヘミを引き留めるんです?」
と文句を言うのだった。すると 自分の家を弟のオヒョクが
マ社長に担保として 差し出していることなど
何も知らなかった魔女は「担保ですって?」と 驚いて聞いた。
兄妹の諸事情など 何も知らないビョンジクは
「この家を担保に マ社長から2億借りたんです。」と言ってしまった。
ドスン!!手にした洗濯物を籠ごと落として 魔女は叫ぶ。
「本当??」それには「初耳か?」今度は ビョンジクが驚いた。
「オヒョクったら!!」魔女の怒りは沸騰して
「ミョンオクとかいう女のせいで 人生を棒に振った上に・・・」
と文句を言っていると ビョンジクが怒って
「うちの妻のせいだと??あの男がたぶらかしたんだ。」と怒鳴った。
すると「もう黙ってられないわ!」と 魔女が食ってかかる。
「あなたの妻は 本当に自分勝手よ!!
余命宣告を受けた身で、うちの弟に尻拭いを頼むなんて!!」
それを聞いたビョンジクは「余命宣告?」と驚いて聞き返した。
そして魔女から 自分の妻の嘘のすべてを知らされたのだろう。
その晩、ビョンジクはシクシク泣きながら、
真っ暗な中、オヒョクの家の前に立っている。
魔女の言葉が ビョンジクの心に突き刺さっていた。
「死の直前に オヒョクを訪ねてきて
事業失敗で落ち込むあなたに 迷惑をかけまいと
自分を悪い女にしてくれと頼んだのよ!」
ビョンジクの涙は止まらない。
そんな理由で 妻が自分の元を去ったなんて!!
すべて自分が不甲斐ないせいだったのだ。それなのに・・・
ずっと妻の嘘を信じて、妻とオヒョクを怨んで来た
本当に馬鹿な自分だった。逆に オヒョクは
自分が最も感謝しなければならない 恩人だったのだ。
そう思うと 自分が情けなくて、そして妻が哀れで
体中から湧き出るように ビョンジクの涙は溢れだすのだった。
と、そこへオヒョクが車で帰宅して、ビョンジクに気づいて
「なぜ 外にいるんですか?」と声をかけた。
ビョンジクは オヒョクを家の前で待っていたのだ。
オヒョクに詫びるために・・・。
2人は夜の庭で話をした。「私が浅はかでした。」
ビョンジクがそう言って オヒョクに謝るのだった。
「私のために 妻も病気を隠し、娘も夢をあきらめました。
家長として情けないです。」そう うなだれるビョンジク。
「あなたのことも誤解してました。本当に申し訳ありません。
頑張って、なるべく早くお金を返します。」
ビョンジクはオヒョクにそう言うのだった。
オヒョクは「では ヘミとヘソンは?」と ビョンジクに聞く。
「合わす顔がありません。父親失格です。」
ビョンジクは かなり落ち込んでいる。 (当然ですな!笑)
そんなビョンジクを見て 優しいオヒョクは
ヘミが父のビョンジクのために 夢をあきらめたのではないと
そう彼に教えてやりたかった。 (どこまで良い人なんだ!!笑)
「出かけませんか?」オヒョクは ビョンジクにそう言った。
オヒョクが ビョンジクを連れて行きたかったのは
ヘミたちが今晩、フラッシュモブを決行する駅前広場だった。
まず、コックの格好をしたジンマンが出前の岡持ちを持って
駅前広場に登場する。そして広場の中心で立ち止まり
岡持ちを頭の上に高く掲げた。その岡持ちには
”ドリームハイ”と大きく赤い文字で書かれている。
その文字が周囲に見えるように ゆっくり左右に動かして
”ドリームハイ”という名前を宣伝してから
ジンマンは その岡持ちを地面に降ろす。
するとどこからか”ドリームハイ”の前奏が流れ出す。
そしてその音楽に合わせて ジンマンはダンスを踊りだすのだ。
道行く人々は なんだろう?と 始めは横目で見ながら通り過ぎる。
しかしその洗練された身のこなしは 通行人の足を次々に止めた。
すると、駅のベンチで新聞を広げていた
眼鏡をかけたグクとサムドンが”始まったな!”と目を合わせて
新聞を捨てて ジンマンの元へ行き、後方で左右に別れて
一緒に踊りだす。それは素敵な ダンスパフォーマンスだった。
この時点で 50人ほどの通行人が立ち止まって見とれている。
と、そこへ通りかかったフリをした 同じく眼鏡をかけたヘミと
ベクヒ (ベクヒは眼鏡をかけていない)が合流して
3人の両脇に別れて またまた美しい形態で踊りだす。
見物客は益々増え続け、ピ~!と笛を鳴らして警官が駆け付ける。
しかし、傍まで来ると警棒を放りあげて 一緒にダンスを始める。
それはジェイソンだったのだ。すると仕込んであったキリン芸高の
学生達が 色んな制服や私服で そのダンスに次から次へと参加し
駅前広場は 大きな集団のシンクロ・ダンスで賑わった。
これがジンマンの言うフラッシュモブだったのだ。それにしても
駅前広場周辺で それを見学する人々の数は凄かった!!
観客は大興奮して 彼らのダンスに見とれた。
そして、その中にはビョンジクもいた。
歩道橋の上から ビョンジクは彼らのダンスを眺めている。
そして その大興奮の現場で 笑顔満面で取材しているのは
先日、学校で校長に無視された 釣り雑誌の記者だった。
”ドリームハイ”のダンスを 学生は楽しそうに伸び伸びと
笑顔で踊っていた。そのダンスには”希望”の光が満ちている。
見ているみんなが幸せになる そんな明るいダンスだった。
観客の声もどんどん大きくなって 唸るような歓声となった。
見とれるビョンジクの横に オヒョクはやって来た。
「ヘミを見つけましたか?」と声をかけると ビョンジクは
「はい。眼鏡をかけてる。」と笑って言った。
「輝いてるでしょ。」とオヒョク。「そうだね。」とビョンジク。
そしてオヒョクは ビョンジクに言った。
「ヘミが夢をあきらめたとおっしゃいますが、
あれが夢をあきらめた顔ですか?
一緒に踊っているのは ヘミの友達です。
彼らに囲まれて 楽しい1年だったはずです。
だから 娘を守れなかったと、自分を責めないでください。
それでも 悪いと思うのなら、今から守ってあげてください。
ヘミの本当の夢を・・・。」
ビョンジクは オヒョクの言葉を聞きながら
愛しい娘の表情を見つめた。ヘミは本当に幸せそうに輝いてる。
ヘミの夢は 友達と一緒に 歌手デビューすることなんだな。
ビョンジクは初めて 娘の気持ちを理解できたのだった。
(ここで、ヘミ・グク・サムドンの3人がなぜ眼鏡をかけていたのか?
私の解釈では それはハミョンを意識したからだと思う。
ハミョンが特待生として選んだこの3人は フラッシュモブを
中国にいるハミョンも見せたかったのではないだろか?
ハミョンが自分たちに 気づいて欲しいと期待したのだ。
自分たちの成長した姿を ハミョンに見せたかったし
キリン芸高へ 特待生として入学させてくれた
そのお礼も 眼鏡に託して 踊っていたのだと思う。
ヨンジュンの体調が悪くなければ、このフラッシュモブを
PC画面で見て微笑む 眼鏡のハミョンが、登場したはずだ。)
ヘミたちのフラッシュモブは 観客たちの携帯に取られ
彼らはその画像を どんどんネットのサイトへ流すのだった。
そしてそのダンスは あっという間に世間に評判になり
みんながその”ドリームハイ”を真似して踊った。
銀行員やコックや看護師や様々な制服を着た集団が
真似して踊り、それがまたネットで配信されて
”ドリームハイ”のダンスは話題になった。
それはテレビ局でも話題となり。「いい曲だわ!」と気に入られ、
「出演させる?」「面白いかな?」という会話が飛び交った。
オヒョクも負けずに、キリン芸高のPCで、あちこちのサイトに
ヘミ達のフラッシュモブを載せる作業をしていた。
ギョンジンに何してるのと聞かれ
「宣伝になればと思って。」と作業を続けていると
横に座って、オヒョクのPCを覗いたギョンジンが驚いた。
「クリック数が伸びてるわ!!」と喜ぶギョンジンに
「でしょ!!」とオヒョクも嬉しくて 素早く振り向くと
偶然、2人の唇が触れ合って 一瞬時間が止まった。
そう、2人は偶然にキスをした!!!(良かったね!ギョンジン!!)
ハッと我に返って 離れる2人だが、ギョンジンは立ち上がって
「カン先生。夕食食べましたか?まだならご一緒に!」と
可愛いヘアピンをつけて (いつ付けたんだ??凄い早業!!爆)
にっこり笑顔で、オヒョクを誘うのだった。
しかし、馬鹿なオヒョクは「今日は 先約があって・・・」
そう言って断ってしまうのだった。
すると、「そう?」とギョンジンは顔で笑いながら
心は泣きながら ヘアピンを外して去ってゆくのだった。
残されたオヒョクは ギョンジンとキスをした余韻を
1人で楽しんでいる。 (まったく!!女心が分からない男だな!!)
そのギョンジンの後ろ姿を見つめて 拳を堅く握りしめるのは
彼女の父である校長だった。
「あのタヌキめ!!キスまでして 食事の誘いを断ったな!」
哀れな娘を嘆く校長は「カン・オヒョク!!」とつぶやいて
半分泣きながら 悔しさを噛みしめている。
そして”ドリームハイ”の宣伝活動を頑張るマ社長は
テレビ局に片隅で 待ち合わせしたヤンPDを待っていた。
ヤンPDは待ち合わせ時間を1時間もオーバーしても来なかった。
その間、トイレにも行けずに待ってたマ社長は
便意が限界になって、冷や汗をかいている。
マ社長はそれでも 目の前を通る業界人に
「”ドリームハイ”です!!よろしくお願いします!」
そう言って アルバムを配って頭を下げていた。 (エライ!!)
と、そこへオヒョクの姉の魔女が通りかかる。
「取材ですか?カン記者。」とマ社長。
魔女は怒った顔で「担保のこと、なぜ黙ってたの?」と責めた。
「聞きましたか。」とマ社長。魔女は言う。「何度も言いましたよね。
名義は弟になってるけど あれは私の家よ!!
10年間、身を粉々にして・・・!!!」と大声で叫びそうになり
周囲を気にして グッと堪えて「貯めたお金で買ったんです!!」
と凄い形相で マ社長に迫った。
「知っています。」と言うマ社長に 魔女は「知ってるなら!!」
と、また大声でわめくのだが、今にも便が出そうなマ社長は
魔女の話を聞く余裕がなくて 「少々失礼を!」と言って
CDを魔女に渡して 「ヤンPDが来たら渡してください。
私も名刺代わりに 何枚か・・・」と、CDを数枚取って去ろうとする。
驚く魔女だが「担保のことは ご心配なく。私がきちんと・・・
きちんと解決しますので。」と言って 便意に震えながら
マ社長は 魔女の前からヨロヨロといなくなった。
その姿を見た魔女は マ社長が体調が悪い中、
子ども達の宣伝を頑張っているのだと勘違いし
「社長自ら営業して 回ってるのね。」と マ社長を健気に思い
「気をつけてね!」と大声で叫ぶのだった。
(この時、担保を解決してくれると言ってくれたマ社長と
健気な彼の姿を見て 魔女は好感をかなり持った違いない。笑)
そして、マ社長が向かったトイレからは、
マ社長が待ち続けていた、ヤンPDが用を足して出てくる。
彼は携帯で「1組ダメになった?なんで今更言うんだ!!
代打だと?収録は明日だぞ!!」と怒鳴っている。
と、そこへ”ドリームハイ”のCDを差し出したのは
勿論、マ社長だった。「ドリームハイを代打にしては?」
そう便意を堪えて 必死に迫った。
そのCDを受け取って「明日、間に会いますか?」と
ヤンPDは言う。「もちろんです!!」と即答するマ社長。
そしてやりますの意味の「ファイト!!」とポーズを取るのだが
それは まるで自分の肛門に言っているようだった。 (爆)
そして、マ社長がトイレを我慢して交渉した甲斐があり (良かった!)
”ドリームハイ”は 翌日のテレビ放送に出演できることとなる。
その晩、知らせを聞いたオヒョクは 急いでヘミ達に報告しようと
階段を慌てて駆け上って、2階の部屋に向かって叫んだ。
「みんな聞け!!出演依頼が来たぞ!!」
「本当?」「マジで??」ヘミ達は 驚いて部屋から出て来た。
「マ社長から連絡があった!!
スーパーコンサート 明日、生放送だ!!」携帯を手に
オヒョクが 嬉しそうにそう言った。3人は大喜びで飛び上がった。
そして 嬉しさのあまりグク、サムドン、ヘミは肩を抱き合って
ひとつに固まって ピョンピョンとび跳ねた。
3人のスクラムは堅く、お互いをしっかり抱きしめている。
と、ふとヘミが くっついてるサムドンに気がついて、離れた。
サムドンと触れ合うと、苦しくなるヘミ。相当 恋は進んでいる。
ヘミから拒絶されたような形で 少し傷ついた顔のサムドン。
そこへ ヘミの父のビョンジクが階段を上がって来た。
ヘミは父の顔を見ると 微笑んで言った。
「1カ月以内に デニューできたわよ!
パパ!私は韓国に残るわ。」
それを聞いて オヒョクは満足そうに微笑む。
そして ビョンジクを見れば ビョンジクは何も言わずに
すごすごと1階へ降りて行くのだった。
そしてその晩、サムドンの凄まじく大きないびきの中 (笑)
ベッドの中で ビョンジクは何か作業をしている。
手にはマジックを持って コソコソ何かを書いていた。
さて、ビョンジクは何をこっそり書いているのか?
それは父として 娘の夢を応援するためのものだった。
(やっと父親らしい仕事をするビョンジク。
その内容はNo.3で明らかになる!笑)
ドリームハイ☆第16話No.1
この物語の鍵となる Kのペンダント・・・
持っている人間に”幸運”を招くという
そのペンダントは まず理事長のハミョンの手から
キリン芸高のオーディションで ベクヒに渡された。
それを手にした 今までヘミの影だったベクヒは
生まれ変わったように キリン芸高で輝きだす。
そしてベクヒは 入試クラスに落とされたヘミに
「もうあなたを ライバルだと思わない。」
だから頑張れと ペンダントを渡す。
それから奮起して 入試クラスから脱出したヘミは
不意に襲われた重い耳の障害と 失恋とで
激しく傷ついて 暗く落ち込むサムドンに
その理由が自分にもあるとは 気づかずに
「これがあると 勇気が湧いて
物事がうまく進むなんて 私は信じないけど
今は あなたに持っていてほしい。」
そう言って ペンダントを渡した。
そして、立ち直ったサムドンは 事件で落ち込むグクに
元気を出させようと そのKのペンダントを
「俺には もう必要ない!」と言って渡す。
すると運が向いて 事件で失った信用が回復し、
溝が出来ていた父とも 和解できたグクは
声楽家とポップス歌手との選択で悩むヘミに
後悔しない未来を しっかり選択するようにと
心を込めて Kのペンダントを贈るのだった。
そう。ハミョンのもたらしたKのペンダントは
今、ヘミの手の中にあった・・・。
最終話 ≪夢の頂き≫
ドリームハイの宣伝活動で、テレビ局を回ってみて
スキャンダル事件を起こした ベクヒとグクが
メンバーにいることで まったく仕事をもらえないマ社長は
メンバー全員を隠れ家に集めて 相談することにした。
グクとベクヒがいると 当分、テレビの出演は難しいと告げ
2人を外せば 出演させてもいいと ディレクターに言われたと
マ社長は6人の前で 正直に話すのだった。
「じゃあ外してください。言ったでしょ。
問題になった時は 私を外せと。」と ベクヒが言う。
「そうだ。4人で先にデビューしろ!
俺たちは 後から合流すればいい。」と グクも言った。
しかし、サムドンは「それじゃ意味がない!
みんなで決めたことだろ?」と きっぱり否定した。
ヘミも「そうよ!一緒じゃなければ 私もやらない!」と言う。
グクは 心配そうに「お前、お父さんと約束した期限も
迫ってるだろ?感情的になるな。」と言うのだった。
(グクは本当に冷静な男だ!!笑)
しかし サムドンはグクに言う。
「感情的?感情的に考えれば お前たちを外すさ。
グクはパンツ1枚に目くじらを立てるし
ベクヒは ヘミを虐めてただろ?
でも 立場を変えて考えた。俺が同じ立場に立たされたら
一緒に行こうと 言ってほしいはずだ。
俺はこのグループから 絶対に離れたくないからな。」
最後は ヘミの顔を見て、サムドンはそう言った。
その言葉を聞いて 心が動いたジェイソン。
「よし!この6人で行くぞ!!」と明るく声を張り上げた。
「おお!!よろしく頼むぞ!!」とサムドンが返す。
そんな ドリームハイのメンバーのやりとりを見て
マ社長と子分の2人は 嬉しそうに目を細めた。
「この先も 苦労しそうだな。お先真っ暗だ!」
そう笑って、マ社長が子分に言った。
(マ社長は この6人が可愛くて仕方ないようだ。)
相談が終わって、隠れ家からヘミが出ようとするが
地上に向かう階段の途中で 溜息をついて足が止まる。
ヘミはサムドンに対する自分の気持ちに まだ戸惑ってしたし
父との約束した1カ月が もうすぐ迫って来ていることにも
焦りを感じていて・・・どうしよう・・・という想いが
2つ重なってしまい 深いため息に繋がっていた。
そこへサムドンが階段を上って「どうした?」と声をかけた。
「心配なのか?約束の期限が。」と言うサムドンに
「ううん。そうじゃない。」と ぶっきらぼうに言うヘミ。
サムドンは同じ階段まで登って、ヘミの顔を見つめて言った。
「心配するな。俺が全力で お前を守るから!
だから笑え。分かったな?」
ヘミは嬉しいくせに 恥ずかしくて
サムドンの顔が まともに見れずに「うん。」とだけ答えた。
そしてヘミの心臓は ドキドキと激しく高鳴るのだった。
キリン学校の昼休み。
ヘミは学食のテーブルに 顔を横にして突っ伏した。
悩み事がある時に ヘミがいつもするポーズだった。
その横にピルスクが来て、ヘミと顔を見合わせて突っ伏した。
「何か悩んでるの?」とピルスク。「悩み?」とヘミ。
そして起きあがって 溜息をつきながら
「たくさんある。」と言うのだった。
「話してごらん!」と ピルスクも起きあがって言う。
ヘミは虚ろな目をして ピルスクに話し出した。
「デビューも先行き怪しいし・・・それに・・・」
言葉に詰まるヘミに「それに?」と突っ込むピルスク。
するとヘミは ピルスクに詰め寄って「教えて!」と迫った。
「自分の心に誰がいるか、どうしたら分かる?」
そう言うヘミに ピルスクは言う。
「この前 言ったでしょ?嬉しい時に 最初に浮かぶ人よ!」
するとヘミは 即座に聞き返した。
「それが好きな人とは 違うことはない?」
(あくまでも サムドンを好きだと認めたくないのか?笑)
するとピルスクは えっ?と困ってしまい
「そんなこと あるのかな・・・」とつぶやく。
すると ジェイソンが勢い良く飛びこんで来て
「それは 男たらしだな!!」と ヘミを睨んで言う。
驚くヘミに ジェイソンは言うのだ。
「お前、まさか2人の男を天秤にかけてるのか?」
そう言われたヘミは 慌てて「違う!!」と言うのだが
「よく俺に 女たらしと言えたな!自分はどうなんだ!!」
とジェイソンが ヘミを睨みながら怒鳴る。
(ヘミとジェイソンは天敵のように 仲が悪い!笑)
「きちんと線引きしろ!」と ジェイソンに言われて
ヘミは思わず立ち上がって「あんたと一緒にしないで!」
そう言って 慌てて席を立って出て行く。
ヘミをギャフン!と言わせたことが嬉しいジェイソンは
「イエ~イ!!」とガッツポーズをするのだが
ヘミを親友だと思うピルスクは ジェイソンを睨み返す。
ピルスクの怒った顔を見て ジェイソンは優しく
「お昼は食べたのか?」と 機嫌を取って誤魔化した。
ヘミはジェイソンから逃げ出した後 学食の隅で頭を抱えていた。
ジェイソンの「線引きしろ!」という言葉に胸を突かれたヘミは
「そうよ。しっかりして!!サムドンは友達よ!!友達!!」
そう言いながら 自分の頬を叩き、そして頭を抱えて
「ワァ~~!!」と 大声で悲鳴をあげてしまう。
サムドンを好きになっては グクに申し訳ない・・・
そんな気持ちが ヘミを苦しくさせていたのだろう。
「こんがらがっちゃダメ!!」と自分に言い聞かせ
そして 自分で打った頬を「痛い。」と言ってさすった。
しかし、そんなヘミの様子を 離れて見つめるグクがいたのだ。
ヘミの独り言が グクまで届いたのか、それは定かではないが
グクは ヘミの心の動揺を 直感したような顔だった。
ヘミを見るグクの瞳が 悲しみでうっすら濡れて光っている。
場所は変わって、校長室。
大勢の雑誌記者が 校長室に集まっていた。
校長は愛想よく 大手の芸能雑誌の記者と挨拶を交わしている。
「みなさん、いい記事をお願いしますよ!!」
校長がヘラヘラ笑って 記者たちに頭を下げていると
1人の記者が「こんにちは!」と 前に出て挨拶した。
「私も記者でして。」という 初めて見るその男に
「どこの会社ですか?」と 怪訝な顔で校長は聞いた。
すると男は 慌てて名刺を探して出し 校長に手渡した。
「月刊釣りジャーナル?」と 名刺を読みあげる校長。
釣りの雑誌記者が キリン芸高に何の用だ?と思う校長に
「釣りが趣味の男性ファンに 釣りをしながら
聞きたい音楽という企画をしてまして・・・」
と笑いながら男は言って 握手を校長に求めたのだが
校長は その手を振り払って 顔馴染みな
大手の音楽雑誌の記者に 笑顔で挨拶しに行ってしまう。
校長に無視されたその男は もじゃもじゃ頭に眼鏡をかけた
見るからに ダサイ風貌の男だった。
校内では 元グループKにいた先輩達がレッスン室で踊っていた。
その様子を伺いながら ヘミとベクヒ、サムドンが
廊下のベンチに腰掛けて ジンマンを囲んで話している。
「あのグループ 今週デビューだって。」とベクヒ。
「テレビ局から 引く手あまたらしいぞ。」
サムドンが羨ましそうに言った。
ジンマンは PCの画面を睨みながら それを聞いている。
そして3人に「集まれ!」と言って PCを見せた。
その画面には 踊っている若いジンマンが写っていた。
「昔、ダンスを思いついて映像を撮ったんだ。
友達がネットに上げたら 凄い反響で みんなが真似したんだ。
お前たちも マ社長に頼らず、自分たちで宣伝しろよ!
フラッシュモブとか やってみないか??」
(フラッシュモブとは、インターネットを介して
不特定多数の人間が 公共の場に突如集合し、
目的を達成すると 即座に解散する行為。)
ジンマンがそう言うと フラッシュモブの
意味が分からないサムドンは 「モム?」と戸惑った。
ベクヒは「それって相当な人数が必要では?」と質問した。
「必要なら集めよう!!フラッシュモムって何??」(笑)
勢いだけのサムドンに ジンマンは
「モムじゃなくて、モブだって!!」と教えて
「人を集めても 踊れないとな。」と困った顔で言った。
するとヘミが「それなら いい考えがあるわ。任せて!」と
微笑んで言うのだった。
ヘミはフラッシュモブの協力者を キリン芸高の生徒を
ターゲットにしようと、賢く閃いたのだ。
そして 自分たちに借りがある生徒を 半分脅して協力させた。
ヘミは 入学当初、トイレで自分に水をかぶせた
先輩のソリョンに声をかけた。「先輩が水をかけたのね。」
ヘミを当初、影で虐めていたソリョンは驚いた。
ベクヒは 自分の変な噂を わざと大声で更衣室で話す
アジョンを見つけて 睨みながら声をかける。
あなたが よからぬ噂をいつも立てていることは お見通しよ!
そんな風に アジョンに迫るベクヒ。
これでは ソリョンもアジョンも 渋々、協力せざる負えない。
サムドンといえば こっそりクラブでバイトをしていた
自分が世話になったはずの(笑)インソンに声をかけた。
校則違反をバラされたくないインソンは
勿論、サムドン達に 協力するに決まっている。
ピルスクはリアに声をかける。ピルスクの歌を自分が歌ったように
平気な顔をしてCMで使ったリアは ピルスクの頼みは断れない。
当然、フラッシュモブに協力することになる。
こうして、ヘミのアイディアで集められたキリン芸高の生徒たち。
入学当初、ヘミを虐めていた学生が かなり多かっただけに
ヘミが脅して集めた学生は とても大人数だった。(爆)
ヘミは拡声器を手にして 集まった学生に訴える。
「愉快な風を全国に吹かせるプロジェクトです!!
受験勉強に追われる友達のために!!」
口から出まかせの 趣旨を言うヘミだった。(笑)
ベクヒは 「男女別々になって!!」と怒鳴って
それぞれの学生に 衣装を分け与えている。
その様子を 先ほど校長に無視された記者が
こっそり隠れて カメラを手に取材していた。
それに気づいたサムドンは
「あの人 何を撮ってるんだ?」とベクヒに聞いた。
「知らない人だわ。」とベクヒ。しかし サムドンは
ベクヒとヘミを 自分の両脇に手繰り寄せて
「ひとまずポーズをとろう!」と言って その記者に向かって
笑顔でポーズを取るのだった。 (この時のサムドンは笑える)
オヒョクの家では グク達の部屋で
嬉しそうに カレンダーの日付を×で消しながら
電話で話す ヘミの父、ビョンジクがいた。
「ええ。叔母さん。半月ほどで戻れると思います。」
サムドンのベッドに腰掛けて アメリカの叔母へ
ビョンジクは笑って、嬉しそうに話している。
そこへグクが部屋に戻って来る。
サムドンは 元々部屋の隅にいて ギターを手にして
不満そうな顔で ビョンジクの電話を聞いていたが
突然、大声で「ドリームハイ 夢がある~♫」と歌いだす。
「おい!!うるさいぞ!!」と 怒鳴るビョンジク。
仕方なく、黙るサムドンと暗い顔のグクの前で
ビョンジクは叔母さんに すぐにアメリカへ行けない理由を
「ヘミが友達と別れるのが 名残惜しいそうで・・・」
と言って説明し「すぐに行きますから!!」と話を続けるが
サムドンとグクの視線を感じて 受話器を離して
「なぜ そんな目で見るんだ?」と2人に文句を言う。
「いいえ。」「別に。」と言うグクとサムドン。
ビョンジクは 電話を切ってから サムドンに
「さっきの英語の発音は なってないぞ!」と怒るのだった。
「正しくはドゥリームハイだ!言ってみろ!」とビョンジク。
サムドンは「ドリームハイ。」と言うが、発音が訛っている。
ビョンジクは笑いながら「ジュリアードは?」と言い
サムドンがまた 訛って答えるのだが
ビョンジクは呆れて「もういい。」と突き放すのだった。
絶対にヘミのアメリカ行きを譲らない 頑固な父親。
なかなかデビューの舞台に立つことが出来ないことで
焦る気持ちのサムドンとグクだったろう。(可哀そうに!)
晩のキリン芸高のレッスン室。
鏡に向かって ドリームハイのデビュー曲のダンスを
暗がりで 懸命に練習するグクの姿があった。
すると突然、電気がついて サムドンが現れた。
「個人練習なら 家でやればいいのに。」と笑って言う。
するとグクも笑いながら
「ヘミのお父さんに遠慮してさ。」と言うのだった。
「俺もそうだ。」とサムドンが苦笑いして言った。
そして、グクがふと思い出して
サムドンに どうしても聞きたかった質問をする。
(ヘミの態度が気になって グクはずっと
不安に思っていたことをサムドンにぶつけてみたのだ。)
「お前、ヘミに告白したのか?
俺と男同士の勝負はどうなった?」
すると 少し考えて サムドンは言った。
「告白はしない。」その答えに グクは驚いた。
「何?」と サムドンを厳しい目で見た。
サムドンは言う。
「ヘミの心の中に 誰がいてもいい・・・
離れたくないだけだ。
ヘミがお前を選んでも構わない。
ただ・・・傍にいたいんだ。」
グクは それを聞いて呆れた。
サムドンが ヘミの気持ちに気づいていないからだ。
そして サムドンのヘミに対する気持ちが
あまりにも健気で、純粋だから・・・グクは胸が熱くなる。
グクの自分を見つめる眼差しに サムドンは
「どうした?」と尋ねた。するとグクは 我に返って
「相変わらず 臭いセリフだな。」と
鳥肌が立った振りをして 誤魔化すのだった。
(この時のグクの気持ちは 複雑だったと思う。
グクはサムドンを本当に健気ないい奴だと思って
男としても認めている。そんなサムドンに
ヘミが惹かれているのも 分かる気がしてる。
でも、幼い頃から忘れられなかったヘミを
グクはやはり渡したくはない。ヘミのことが好きなのだ。
2人で一緒に同じ舞台に立つ!!という夢を
ヘミが韓国に残ったことで 達成できることが嬉しいし
ヘミには自分の方を向いていて欲しいと願うグクだったと思う。)
******************************
最終話は めちゃくちゃ細かく書いてます!!(爆)
なので・・・No.5まで続きます。
ついて来れるかな??頑張ってついて来てね~♫
<前 | [1] ... [55] [56] [57] [58] [59] [60] [61] [62] [63] [64] ... [167] | 次> |