2010/01/26 10:47
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

あの頃の君・・・

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  ああ・・・今日は とってもいいお天気!!


 気分爽快!!といきたいところだけど・・・

 やっぱり まだ風邪がしぶとく残っています♭


 昨日はお弁当を作ってあげられなかったので

 今朝は 頑張って5時40分に起床し

 しっかり、朝食とお弁当を作って・・・

 6時20分に送り出して(エライ!拍手!)

 ・・・そして・・・また布団にもぐって2度寝しちゃった(笑)


 目覚めたら もう9時を回ってました(>_<)

 今日は お昼に音楽仲間と約束があったんだけど・・・

 先ほど その一人に電話して声を聞かせたら

 「来なくていい」と言われたので(笑)ラッキー!!(爆)

 夕方の生徒のレッスンまで・・・

 またまた今日も ゴロゴロできる幸せな歌姫なのでした(*^_^*)







 で・・・昨日の壁紙のヨンジュンが好評でしたので

 今日もシツコク この壁紙にしました。(笑)

 そして この頃のヨンジュンを振り返ってみようかな・・・。

 だって・・・振り返るしかないんだよね・・・(T_T)


 今現在のヨンジュンの姿は 

 韓国観光公社のCMでしか見れないし

 このCMもまだTVでお目にかかってないし・・・

 新しい未来のヨンジュンの姿は まだ想像できないし

 今度は いったいどんな役どころに 挑戦するのかな??







 この壁紙のヨンジュンの頃は

 映画「スキャンダル」を撮り終えて・・・

 意欲的に肉体改造して(あこそまで徹底するとは 驚いたけど!) 

 自分が納得のいく 初めての写真集を発表した頃。

 2004年の初冬・・・。

 この頃は健康的で 自信に満ちている気がする(^-^)




 

 そしてもっと遡って・・・2004年の春・・・。
 


  この頃のヨンジュンは まだ本当に初々しい。

 冬ソナの爆発的大ヒットで

 初来日では 日本中が彼に集中して大変な騒ぎだったね。

 ああ・・・あの頃 私は 初めてあなたを知ったのでした。

 



 

 


不思議なことに・・・

 どんなにあなたが 振り向いてくれなくても

 私は ただあなたを遠くで見られるだけで

 心が満ち足りてくるのです。

 









 
 だから 今日も幸せです。

 あなたの笑顔を この場所で・・・

 私は一人占めしてるから・・・(*^_^*) 
 


 


  


 


 


 

 

 


2010/01/25 09:54
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ポジティブに生きる!!

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 ああ…今日も良く寝た!!(笑)

 やっぱり たかが風邪・・・と侮ってはいけません!!

 症状の軽いうちに しっかり薬を飲んで

 睡眠を充分に取って治さなければいけませんね(*^^)

 

 もう1週間以上も前から風邪の症状があったのに

 主婦とピアノ教師と嫁の責任感があって

 無理やり誤魔化しながら生活していたためか・・・

 やはり・・・自分の大事なイベントであった

 歌の発表会が終わった・・・と思ったら気が抜けたのかな(笑)

 義父も 無事退院できたので

 もう病院通いもしなくて済む・・・ということもあり

 ダブルで 気が抜けたのでしょうか(笑)

 いくらでも寝続けられる・・・そんな感覚で布団にもぐってました

 




 今日も 夫のお弁当は作らずに・・・

 というか 夫が出勤したのも知らずに寝てました(爆)

 ただ 今日は燃えるごみの収集日だったため

 8時半にやってくるゴミ収集車に間に合うように

 先ほど起きて パジャマの上に冬のジャージ上下を着て

 顔も洗わず、髪もボサボサ状態で ゴミを出して来ました。

 あはは・・・やっぱりこの姿も ヨンジュンには見せられません(>_<)

 

 今日は 生徒のレッスンもないので

 ゆっくり体を休めて 風邪を退治しようと思います(*^_^*)

 
 それにしても 昨日の朝の自分の顔!!

 ゾンビかと思うほど・・・めちゃくちゃ浮腫んで・・・

 瞼が腫れて・・・どうしようかと思いました(T_T)

 保冷剤で顔面を冷やして・・・もう必死!!

 夫は 自分の用事で朝から出かけていて

 私のゾンビ顔は見なかったのですが・・・

 きっと見たらヒエ~~!!とのけぞったと思います(笑)

 


 

 高松市内にある行きつけの美容室(本当は日曜は休み)に

 無理を言って 伴奏者と共に 午後1時半に予約してたので

 そこへ辿り着いた時には まぁまぁ腫れは引いていて・・・

 しっかり髪の毛をアップ・・・美容師が言うには

 オードリーヘップバーン風に仕上げていただき・・・

 (見方を変えれば 天童よしみ風・・・笑)

 準備万端で 3時前に会場へ伴奏者と共に乗り込めば

 私の出番は11番で 夕方4時の出番という予想が外れて

 もう8番の人が歌ってたの!!ええっ!!\(◎o◎)/!

 会場の練習室で しっかり歌ってからステージに上がるつもりが

 ドレスに着替える時間しかない!!(>_<)

 ・・・ということで 慌てて着替えて

 ぶっつけ本番で歌ってしまったのでした・・・♭

 

 で、結果はといえば・・・

 1曲目は 歌と伴奏が1か所ズレたし(伴奏者と息が合わなかった)

 2曲目は 最後の最後で 痰が込み上げてきてしまい・・・

 盛り上がる前に 咳払いしちゃったし・・・(;一_一)

 最後の高音(3点ハ)は しっかり出たものの・・・

 先生からいただいた言葉は

 「まだまだ修行が足りないわね!!」でした・・・涙。

 「まぁ風邪引いてたんだから 仕方がないわ。」とも言ってくれたので

 よし!!今度は頑張るぞ~~~!!と誓った歌姫(*^^)v

 はい。前向きにポジティブに・・・明るく生きる歌姫なのでした

 



 いつか・・・

 ヨンジュンの結婚式で 賛美歌を歌いたい歌姫なのです~
 

 

 

 

 


2010/01/23 23:29
テーマ:アニソナ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

アニメ☆冬のソナタ☆第13話(後半)

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第13話 《からっぽの名前》 




 部屋の暖炉の火が 雪の降る夜を温めようと 勢いよく燃えている。

 ホテルの部屋に一人で戻っていたジヌは 再会したミヒのことを想っていた。

 「ただの友人さ。片思いだよ。ミヒはヒョンスが好きだった。最初から・・・」 

 かつてチュンサンに話した 自分の言葉が蘇る。

 部屋の机の上の週刊誌は ミヒのリサイタルの記事のページが開かれていた。

 久し振りに会ったミヒは やはりジヌの心を切なくさせたのだろうか?


 

 降雪機が相変わらず 稼働しているスキー場。

 ミニョンは コンサート会場を背にして歩いている。

 その顔は 今にも泣き出しそうな顔だった。

 「チュンサン。・・・チュンサン・・・。

  こんなふうに 名前を呼ぶのが夢だったの。

  会いたくなるたびに 声に出して呼びたかった。

  でも 返事がないと・・・本当に死んじゃったことを

  思い知らされるようで・・・呼べなかったの。怖かったの。」

 泣きながら ユジンがミニョンに語った言葉だった。

 ミニョンがユジンに チュンサンに言いたいことがあるのなら僕に言ってくださいと

 優しく歩み寄った時に、ユジンは思い切って

 自分の気持ちをミニョンに吐きだしたのだった。

 ユジンのこの切ない言葉と そして溢れ出る涙を見て ミニョンは胸が痛かった。

 ふと空を見上げて 両手を広げて雪を受け止めた。

 ”この雪のように ユジンさんの心を受け止めてあげたい・・・。”

 ミニョンはそう思い苦しかったのではないだろうか。

 「ごめんなさい。ユジンさん。

  ユジンさんがチュンサンを呼んでも 僕は返事ができないんだ。」

 ミニョンは心の中でそうつぶやくと 目を閉じて涙ぐんだ。

 





 

 翌日。正真正銘のコンサートの当日!! (笑)

 チェリンのブティックの前で チンスクが腕時計を見ながら立っている。

 「チンスク!!」そう呼ぶ声がして 

 振り向くとヨングクが道路の向こう側で車を止めていた。

 「ヨングク!!」と手を嬉しそうに手を振るチンスクだった。

 晴れ渡った空の下、ヨングクの車はスキー場へ向かった。

 助手席には ニコニコ顔のチンスク。そして後部座席には ユジンの母親が乗っている。


 そして またまた降雪機が頑張って稼働しているスキー場。もう日が暮れている。

 白銀の中に設置された野外ステージでは

 (無謀な)クラシックコンサートが行われようとしていた。

 ステージの周りの仮設の客席は 超満員。

 (絶対に寒いに決まってるのに みんなやけに薄着だ・・・信じられない!笑)

 サンヒョクが合図を出すと コンサートが始まった。

 大きな拍手の中、司会の先輩がマイクを手にして 客席に向かって言った。

 「みなさん。こんな名言があります。”クリスマスには 世界に魔法の杖を振る”

  ”ほら。すべてがより美しく優しくなった”・・・雪原から贈るクリスマスコンサート。

 最初のゲストを紹介します。世界的なピアニストのカン・ミヒさんです!!

 今夜限りの生演奏をお楽しみください!! ”初めて”」

 ステージには ライトを浴びたミヒがドレス姿で立っている。 (絶対に寒い!!)

 そして(凍えるような)鍵盤に両手を広げて 

 ミヒは美しく切ない”初めて”のメロディーを奏でるのだった。






 ユジンは嬉しかっただろう。

 これはチュンサンが自分に弾いて聞かせてくれた曲だったから。
 
 しかしその旋律を聞いて 先に目が潤むのはジヌだった。

 この曲はヒョンスがミヒに捧げた曲だったから。

 ヒョンスの友人であったジヌは 仲が良かった頃の

 昔の3人を思い出していたのかもしれない。

 (が・・・しかし・・・サンヒョクの意地悪母さんにはとっては可哀そうだが・・・

  ジヌは ミヒが未だにヒョンスのことを思っている証拠だと思って 悲しかったかも。

  ああ・・・永遠の片思い・・・!!)


 ”初めて”の曲が流れる中、

 ユジンの母親がチンスクとヨングクに連れられて 会場に入ってきた。

 そんなことは知らないユジン。ミヒの演奏する”初めて”で 

 ユジンは 高校時代のチュンサンの思い出に どっぷり浸かっていたのだった。




 あの夕暮れの講堂で、アップライトのピアノを格好良く演奏した チュンサンの姿が

 ユジンの中で はっきりと蘇っていたのだった。

 すると急に「ユジン。」と肩を叩かれて 夢が覚めてしまったような感覚になった。

 母親が自分の隣に座って肩を叩いたのだった。

 その横ではヨングクとチンスクが笑って手を振っている。

 ユジンの母親は サンヒョクの母親を見つけて頭を下げて挨拶をした。

 サンヒョクの母も 困ったような顔をしたが頭を下げた。

 しかし 隣にいるジヌはユジンの母親の登場に気がつかないで 

 じっとステージのミヒを見入っていた。

 ユジンの母親は”私に気がつかないなんて・・・あらま!”

 と思ってステージを良く見れば・・・そのこにはミヒの姿が・・・!!

 
(昔、自分はこのミヒからヒョンスを奪ったのよね~!)

 ステージでヒョンスの思い出の曲を ミヒが弾いていることを ユジンの母親は知っていたのだろうか?

 それはともかく 久しぶりにユジンの母親も カン・ミヒの姿を見ることになったのだ。

 (”ああ元気でいてくれたのね”そう思って安心したのだろうか?)



 


 ミニョンは 母のコンサートには行かなかった。(母のピアノなど耳にタコだった??笑)

 自分の部屋で仕事をしていたミニョンは キム次長に向かって
 
 「先輩。スキー場のことは先輩に任せて行きます。上手くやってください。」

 笑いながらそう言った。キム次長は困った顔で「理由はなんだ?また秘密か?

 もう こっちも聞かないよ。」と 呆れたように言った。

 ミニョンは「本社の仕事で戻るだけです。」と嘘をついた。

 「だからって 逃げるように行かなくてもいいだろう?」とキム次長。

 (逃げるって・・・キム次長は ユジンとミニョンのことを知っているのか?)

 「逃げてるんだ。」ミニョンは両手を組んで顎の下に置いて 素直に言った。

 「そのほうがいいんだ。」

 そう言うミニョンを 不思議そう振り返るキム次長。

 ミニョンは組んでいた手を放して 決心をしたように書類にサインをした。

 ”イ・ミニョン”書類にスラスラそう書いたのだった。

 もうチュンサンは振り返らずに 自分はイ・ミニョンとして生きていこう・・・

 ミニョンは サンヒョクと婚約しているユジンのために そう思ったのかもしれない。

 「先輩。お願いがある。」サインを書き終えて ミニョンはキム次長にそう言った。







 


 一方、極寒のステージの演奏が終わり ミヒは観客の大歓声と拍手に包まれていた。

 観客の反応がいいので サンヒョクも満足の様子だ。

 そして次のステージの 弦楽四重奏が始まった。

 そんな中、ミニョンの部屋の扉を ドンドンとげんこつで叩くチェリンがいた。

 何も返事はないので 泣きそうになってドアノブを触ると鍵はかかっていなかった。

 驚いて部屋に入るチェリンは 綺麗に掃除された部屋の隅に 

 ミニョンの旅行ケースを見つける。

 それは もうミニョンはここを引き上げてアメリカに帰ることを示していた。

 慌てて部屋を飛び出すチェリン。エレベーターの下りを押して乗り込もうとすると

 扉が開いたエレベーターから ミニョンが現れた。驚くチェリン。

 (この時の白いセーターのミニョンは 素敵!チェリンもそう思ったかな・・・笑)

 二人はしばらく 無言で見つめ合うと ミニョンがエレベーターから降りて

 チェリンのすぐ正面に 向き合って立った。







 

 極寒のステージでは 相変わらず弦楽四重奏が頑張って 

 (たぶんヨハンシュトラウス♪の)ワルツの演奏を続けている。

 客席も静まり返って うっとり演奏に聞きいっている。

 どうやら この無謀なコンサートは(不思議だが)大成功のようだ。


 一方、ミニョンを捕まえられたチェリンは ミニョンの部屋にいた。

 ミニョンはチェリンから離れて 彼女に背を向けている。

 チェリンが ミニョンの背中に訴える。

 「私に一言も言わないで・・・。私も一緒に行くわ。」

 しかし、ミニョンは振り返らずに 優しい声で言う。

 「今 君に必要なものは 僕じゃなくて時間だ。」

 チェリンは眉をひそめて「どうしても 私と別れる気?」と言った。

 「ああ。」ミニョンは 言った。

 「ミニョンさんが こんな残酷な人だったなんて思いもしなかった。」

 チェリンは声を震わせて「ミニョンさん。」とミニョンに近づいて 彼の背中に体を寄せて

 「お願いよ。私、ミニョンさんの望むとおりの女になるから・・・。

  分かれるなんて嫌よ。」とすすり泣くのだった。

 それでも ミニョンは辛そうにするだけで 振り向かなかった。

 チェリンは 体を放してミニョンの背中に言う。

 「私じゃダメ?そうなの?たとえそうだとしても ただ傍にいちゃダメ?

  ミニョンさんを諦められない。」チェリンは自分のプライドを捨てて 必死にすがった。

 この時、コンサートを終えたミヒがミニョンの部屋を訪ねていた。

 ドア越しに聞こえてくる チェリンの泣き声。

 ミヒはドアの外で チェリンの言葉を聞いていた。

 「辛い時や疲れた時の拠り所でいい。ただ傍にいさせて。ミニョンさん。」

 チェリンに泣いてすがられても ミニョンの気持ちは変わらなかった。

 旅行ケースを手にして チェリンの前を無言で去ろうとする。

 「ミニョンさん!」チェリンが呼び止めるが「すまない。」と小さな声で言い、

 目を伏せながら ミニョンは歩いて行く。

 「行かないで!!」チェリンが泣きながら言うが ミニョンは無視してドアを開けた。

 すると そこには立ち聞きしていた母親のミヒの姿があった。

 ミヒはミニョン目を見て 辛そうな顔をする。ミニョンは その母も無視して出て行った。

 「ミニョンさん。待って!!」チェリンが後を追って飛び出して ミヒを見つけて

 「お母さん。彼を引きとめてください。お母さん!!」と ミヒにお願いする。

 しかしミヒも目を潤ませるだけで なすすべがなかった。ミヒは思い出していた。 

 あの日・・・自分もチェリンと同じように ヒョンスにすがったのだった。

 「ミニョンを行かせてあげて。今の私達には 何もできないわ。」

 ミヒはチェリンに きっぱりそう言うのだった。

 「チェリンさんにも ミニョンにも時間が必要なのよ。」ミヒにそう言われて

 チェリンはミニョンを追うこともできなかった。

 



 場面はコンサート会場。

 拍手の中、司会者が「クリスマスコンサートはいかがでしたか?

 最後にこのコンサートを企画したプロデューサー、キム・サンヒョクさんを

 ご紹介します。」と言って サンヒョクを登場させた。司会者の横に立つサンヒョク。

 「キムプロデューサが 他の場所ではなく、このスキー場を会場に選んだ理由は

  婚約者がここにで働いているからです。どんな方か気になりませんか?」

 司会者が会場に訊ねると 大きな歓声と拍手が湧き起こった。

 困った顔のユジン。その様子をキム次長と共に 影で聞いているミニョンがいた。

 ステージ上のサンヒョクは 嬉しそうな顔でユジンを待っている。

 「ユジン。早く!」 嫌がるユジンをヨングとチンスクが 

 ステージまで引っ張って来た。 (ユジンにとっては有難迷惑だ!)

 ステージに近づくユジンを見て 司会者が「綺麗な方ですね!」と言った。

 「それでは 特別インタビューをしてみましょう。」司会者が調子に乗って言う。

 「キムプロデューサー、結婚はいつの予定ですか?」司会者の質問に驚くユジン。

 えっ?という顔でサンヒョクの顔を見つめた。しかしサンヒョクは笑顔だった。

 (ほらね・・・もう逃げられないよ・・・そんな感じ?笑)






 「お二人のご両親もいらっしゃるし、温かく見守ってくれているリスナーの前で

  発表してください。」と司会者。「来月に結婚します。」と言い切るサンヒョク。

 ユジンは泣きそうな顔になるが 「わぁ!」と観客は喜んで拍手をしている。

 ユジンの母親もサンヒョクの父親も 突然の発表だが嬉しそうだ。

 同僚のチョンア姉さんも 仕事仲間の現場の班長もそうだったのかと嬉しそう。

 ただミニョンだけが 悲しそうな目でその様子を眺めていた。

 そしてそんなミニョンを見つめているのは キム次長だった。

 キム次長はミニョンの様子から ユジンをミニョンが想っていることを察知したようだ。

 ステージのサンヒョクは ユジンの手を強く握りしめた。

 ”いいね?僕は絶対に君を放さないよ”サンヒョクが無言でそう語ったような気がした。

 「おめでとうございます。末永くお幸せに。それでは お二人へのプレゼントです。」

 司会者が指を鳴らして合図すると ピアノの伴奏が入り司会者が歌い出す。

 (顔に似合わず とって綺麗な声で・・・素敵な歌だ!)

    
  
  愛するまでは

      君を愛するまでは

        愛なんて知らなかった僕が

  
    僕自身より大切な

      世界で誰より大切な

        君に出会えて僕は幸せです

 


 夜空には満月が霞んで 降雪機は相変わらず、頑張って雪を吐き出している。

 ユジンは恋の歌を聞きながら 悲しい顔でステージに立っている。


 
   
 時が流れゆき

      世の中すべてが変わっても

    変わらぬ愛

      僕の愛しい人よ

   
  

 ミニョンは そんなユジンの姿を目にして 涙ぐむ。

 そして ステージに背を向けて去って行った。

 キム次長は そんなミニョンをどうすることもできなかった。

 

 やがてコンサートは終わり 仮設ステージの周りでは

 客席の折りたたみの椅子を片付けるスタッフに姿があった。

 サンヒョクはユジンの母親と一緒に歩いていた。

 「お母さん。いかがでしたか?」サンヒョクが 訊ねるとユジンの母親は

 「音楽は詳しくなくて・・・。でも、サンヒョクは立派な仕事をしてるのね。」

 と優しく言うのだった。サンヒョクは嬉しそうに それでも謙遜して

 「そうでもないです。」と笑って答えた。

 その時だ。ピアニストのカン・ミヒが 正面から歩いて来た。

 サンヒョクとユジンの母親は 驚いて立ち止まる。

 ミヒもユジンの母親の顔を見て 驚いて立ち止まった。

 ”私のヒョンスを奪った女!!

  そしてジヌの息子との関係は何?”そうミヒは思ったのかもしれない。

 (それにしても あまりにもユジンの母親はダサイ!髪型にしても 洋服にしても・・・

  なんでこんな女がミヒから男を奪えたのか不思議だが、中身が良かったのかしらん?

  女は顔じゃなくて性格だったのか・・・と、ふと思う私だった・・・笑)

 

 

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 夕食後にうたた寝をしてくれた夫のおかげで13話も書き終えました。

 おお・・・これで 明日は思う存分 歌に専念できます(*^_^*)

 このヨンジュンのカテゴリーを 歌姫が占領して申し訳ないですが・・・

 明日は きっとUPする時間もないと思うので

 今日 連続してUPしてしまうことをお許しくださいね!!

 きょこままさんの写真を 加工して今回もお届けしています

 きょこままさん ありがとう~(^O^)/

 

 
 


    


 
 


 

 


 
 

 

 
 

 

 
 
 

  

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2010/01/23 14:42
テーマ:アニソナ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

アニメ☆冬のソナタ☆第13話(前半)

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 「君は カン・ジュンサンではないか?」

 チュンサンの記憶を取り戻したくて アン博士に相談していたミニョン。

 カン・ジュンサンの記憶を取り戻すことは 容易ではないと博士に諭され

 母親のミヒと一緒に ホテルの玄関でアン博士を見送った直後、

 サンヒョクの両親がホテルにやってきて 車から降りた途端に

 サンヒョクの父親のジヌが ミニョンを見つけて叫んだのだった。

 ジヌは 10年前に自分の研究室で一緒に 数学の問題を解いていた

 天才的な カン・ジュンサンという学生を 忘れられなかったのだろう。

 ジヌを唸らすほど、チュンサンは 数学に関して天才的な頭脳だったといえる。







 「君は カン・ジュンサンではないか?」

 その一声に驚いたのは ミニョンともう一人、母親のミヒだった。

 ミニョンより先に ホテルに戻ろうとしていたミヒは 

 ミニョンと同時に その声に振り向いた。

 そこへ サンヒョクと連れだってユジンが ホテルから出てきてその様子に驚く。

 ジヌは 懐かしそうにミニョンの駆け寄って

 「私の研究室に 遊びに来てたじゃないか。覚えてないかい?私はキム・ジヌだよ。」

 ジヌは 久しぶりに あの天才チュンサンに会えた喜びでいっぱいだ。

 「父さん!」サンヒョクが声をかけた。

 サンヒョクの声を聞いて 驚いて振り向くミニョン。

 「着いたの。」とサンヒョクがやってくると 母親は喜んで「サンヒョク。」と駆け寄った。

 サンヒョクの後方には ユジンがちょうどミヒの横に立っている。

 ユジンを見て驚くミニョンだが、ユジンはサンヒョクの両親を見てお辞儀をする。

 ジヌはユジンを見て優しい顔をするのだが、母親は険しい顔でユジンを見つめた。

 (やはり心の狭いサンヒョクの母親は 婚約式をすっぽかしたユジンが気に入らない。)

 そこへ ホテルに戻ろうとしていたミヒがYターンして ユジンの傍に立ちつくす。





 ミヒの姿が目に入って 驚いたのはジヌだった。 
(ああ初恋の人だよ~♪)

 ミヒも ジヌを見つめた。何年振りに再会した二人だったのだろう?

 ただの幼なじみや友人なら「あ~らお久し振り!」となるところなのに・・・

 二人の間に 妙な空気が流れていることを 

 周囲にいたサンヒョクたちは気が付いたのだろうか?

 サンヒョクの父を見つめるミヒを ミニョンもユジンもサンヒョクも不思議そうに思うのだった。

 

       
                      ここでタイトル












 


   

   
 第13話 《からっぽの名前》 前半






 夕暮れのホテルの喫茶室で ジヌとミヒは向かい合ってコーヒーを飲んでいる。

 「さっき ミニョンをカン・ジュンサンと呼んだわね。」とミヒがジヌに訊ねた。

 「うん。カン・ジュンサンという学生が 10年前に私を訪ねて来て

  君のことを聞いてきた。」ジヌが答えると ミヒは「何を?」と聞いた。

 「ヒョンスと君の関係だよ。」そうジヌは答えた。

 ここで 10年前の映像が蘇る。

 学生のチュンサンが 「ピアニストのカン・ミヒさんとはどんな関係でしたか?」

 とユジンの父とミヒのことをジヌに訊ね ジヌに

 「恋人同士だったよ。ヒョンスの結婚後、ミヒは姿を消したんだ。」と言われ

 がっかりしたように「じゃあ先生は?」と またチュンサンが聞き返した。

 「ただの友人だ。片思いさ。」とジヌが答えた。

 
(嘘つき~!一度、関係があったじゃないの)

 画面が その時のチュンサンの険しい顔が大きく映る。

 そして 時間は10年後に戻り、ミヒと向かい合うジヌは言った。

 「その後事故で死んだと聞いたが もしや彼が君の息子じゃないかと思ってたんだ。」

 ミヒは「チュンサンなんて名前は 聞いたこともないわ。」と言うと コーヒーを飲み込んだ。

 そして「それにうちの子は元気よ。あなたもさっき見たでしょ?ミニョンよ。」と言った。

 (ここで私なら うん?だからチュンサンはミニョンと同一人物なのでは?と疑う。

  だって チュンサンの苗字はミヒと同じカン。それにあれだけそっくりな顔!!)

 「ああ。チュンサンにそっくりで 勘違いをしてしまった。」そうジヌが言うと

 ミヒは立ちあがって「もう行かないと。」とそっけなく言うのだった。

 するとジヌも立ちあがり「ああ。そうだな。」と言って ミヒを見送るのだが

 あっけなく自分の前から去ってしまうミヒに向かって ジヌが呼びかけた。

 「ヒョンスが死んだのは知ってるか?」

 するとミヒは立ち止まって振り向き、目を潤ませるのだった。

 (ああ・・・ヒョンスの名前を出さなければ 振り向いてもらえないジヌだった。笑)

 





 そして また画面には コーヒーカップが現れる。

 ユジンが部屋で 3つのカップにコーヒーを注いでいる。

 だが、手が滑ってカップのコーヒをこぼしてしまい 指にコ-ヒーがかかり

 熱さで「あっ!!」と声を上げた。「大丈夫かい?」とサンヒョクは心配して

 ユジンの手を触るのだが、ユジンはそれを拒んで、すぐに手をひっこめた。

 自分に触れてほしくない・・・そんなユジンの態度に 驚くサンヒョク。

 (この演出は 実写版にはないし、この行動はサンヒョクにとっては 

  凄くショックだったと思う。そこまでユジンに嫌われてる・・・

  そうサンヒョクが思ってくれれば ユジンにすればありがたいことだけど・・・笑。)

 ユジンは辛そうに 熱いコーヒーのかかった左手を右手で握り締めている。

 サンヒョクは「気をつけて。」と言うが、ユジンは 心配するサンヒョクを

 拒絶するような言い方で「大丈夫よ。心配しないで。」と言った。

 よっぽど チェリンに”近いうちに結婚する”と言った

 サンヒョクに 腹が立っているのだろう。

 「僕が片付ける。置いておいて・・・。」そう言って サンヒョクはこぼれたコーヒーを

 テーブルのティシュで拭いて掃除しながら ユジンに言った。

 「明日の公演には 両親も一緒に・・・。」

(ここで驚く私。公演は今日ではないのか??

 時間の経過が私の把握したものと違っている!!(@_@;)

 サンヒョクとミニョンが部屋でやりあったのは 昼間だったのか??

 だからその直後のチェリンとの別れ話も 午後の早い時間だったの・・・?

 ユジンが寝込んでいたのも翌日ではなく、その前日の夕方で・・・

 チェリンはミニョンに別れを言いだされてから すぐにユジンの部屋を訪れたというわけだ。

 ・・・書きなおさなくっちゃ!!汗!!・・・でもアン博士に電話をしたのは確実に晩だし

 アン博士が訪れたのも 翌日に違いない・・・う~~ん、この時間の流れ・・・

 全く分からない!!(>_<) ??面倒なので書き直さないけど・・・怒らないでね・・・涙)

 「そんなの無理よ。」ユジンがサンヒョクに言う。

 「この間の別れようって言った話は 本気だったの。よく考えて出した結論なの。」

 ユジンは 冷静にサンヒョクと話したかった。サンヒョクは「それで?」と聞き返した。

 「私の気持ちは変わらないから 引き留めないで・・・。」ユジンは 涙をためて訴えた。

 「僕が嫌だと言ったら?」サンヒョクが立ちあがって ユジンの目を見つめて言う。

 「僕が 諦めたくないって言ったら?」ユジンは その表情に返す言葉を失った。

 捨てられそうな子犬が飼い主にすがるような そんなサンヒョクの目だった・・・。


 

 そこへサンヒョクの母が部屋に入ってきた。

 3つのカップのひとつは この母親へのものだった。

 立ちあがってユジンを見下ろしているサンヒョク。見上げているユジン・・・。

 ”この二人はうまくいってないのね・・・。”二人の気不味い空気を 母親は感じ取った。

 (サンヒョクの母親には”それみたことか”と 都合のよいことだったのかもしれない。)






 

 その晩。コンサートの前日。

 「準備が出来たようなので リハーサルに入ります。スタンバイ!」

 サンヒョクは野外ステージの正面に構えて スタッフに声をかけた。

 ステージの照明が一斉について明るくなった中、ミヒがピアノを弾き始めた。

 (私にはこの野外ステージで クラッシックのピアノが弾けるミヒを尊敬する。

  こんなスキー場の寒い野外のステージのピアノの鍵盤は 物凄く冷たいはずだ。

  しかも手だってかじかんでしまう寒さの中、

  コードをただ簡単に抑えるようなポップスの曲ではなく・・・

  指先に感情をこめて弾かなければならない クラッシックピアノを弾けるミヒ。

  どんな指をしてるんだろう・・・凄過ぎる!!)

 ミヒが弾いているのは ヒョンスがミヒに送ったという”初めて”だった。

 サンヒョクがスタッフに「右のモニターを動かして。」と指図した。

 ミヒが途中で演奏を止めた。 (やっぱり指が冷たくて凍った??笑)

 ミヒが会場に目をやると  ステージ際にミニョンが立っていた。

 ミニョンの顔は優しかった。その顔を見て ミヒはチュンサンの記憶を消してしまった

 自分を責めたのかもしれない。記憶を消されて辛いはずなのに・・・

 ミニョンは 自分に優しかったから ミヒは辛そうな顔をしたのではないだろうか。






 
 そのリハーサルの時間に ユジンはサンヒョクの両親と一緒に

 スキー場のレストランで 夕食をとっていた。

 暗く沈んでいる様子のユジンに サンヒョクの母親は溜息をつく。

 父親のジヌは 重い空気を払いのけたくて

 「お母さんは 明日くるのかな?」と口を開いた。

 「母も来るのですか?」とユジン。「サンヒョクに聞いてないかい?」とジヌ。

 ユジンは困った顔をした。サンヒョクの母親が

 「さっきは喧嘩でもしてたの?サンヒョクは何でもないと言ったけど。」と鋭く聞いてきた。

 「本当に 何でもないです。」ユジンは辛い嘘をついた。心配させたくなかったのだろう。

 「君がうちの嫁になってくれて嬉しいよ。」ジヌが明るく言った。

 「君のお父さんと私。それに・・・」ジヌは そこで言葉を詰まらせてから

 「もう1人と とても仲が良かったからな。・・・ヒョンスが恋しいよ。」

 そう感傷的に  ジヌはユジンに言うのだった。

 「もう1人って誰のことよ。」初耳の妻が不思議そうに問いただすのだが、ジヌは

 「気にしなくていい。そんな友人がいたってことさ。」と、誤魔化して言った。

 そして思いだしたように ユジンに言うのだ。

 「さっき会った チュンサンに似たスキー場の責任者だが・・・。」

 「イ・ミニョンさんですか?」ユジンが確認する。

 「もし会うことがあったら、謝っておいてくれないか?」そう言うジヌに

 「見間違えたくらいで 謝ることないでしょ。似てるんだもの。」と妻が言う。

 そんなに似てるのなら 間違えても仕方ないじゃないの・・・と

 サンヒョクの母は思ったのだろう。 (正しいと思います。笑)

 ジヌは腕組をしながら「10年も経ったのに 一眼見ただけで

 間違いなくチュンサンだと思った。直観っていうことかな・・・。」と言うのだった。

 「その直感が外れたわね。」と妻。「それはそうだが・・・。」と残念そうなジヌ。

 その様子に ユジンは不思議に思っていたことを質問した。

 「チュンサンが研究室に来たそうですが、その時 何を話したんですか?」

 そう聞かれて ジヌは顎に手を置いて考えこんで

 「昔のことだから 覚えてないよ。」とユジンには 本当のことは言わなかった。

 ユジンの父親とミニョンの母親の過去を聞かれたなんて 話せないと思ったのだろう。

 ユジンは疑問が解けずに がっかりするのだった。





 

 夜空に雪が舞っている。 (この雪は本物のように美しい雪だ!)

 「僕の父親は誰?」ミニョンが 母親のミヒに訊ねている。

 この真実を聞きたくて ミニョンはリハーサルの母を訪ねて来たのだろう。

 リハーサルを終え、ミヒは自分の部屋の鏡台の前に腰掛けている。

 ミニョンは そのミヒの背中に向かって聞いていた。





 「チュンサンだった僕は 父親が誰か知ってたの?」

 ミヒは一度目を伏せてから 言った。「教えてないわ。」

 「どんな人だったの?」ミニョンがまた聞いた。

 ミヒは鏡の前に置かれたコップの水を口にした。そしてゆっくり言った。

 「知りたいの?」そのミヒの雰囲気から 何か感じたのだろう。

 優しいミニョンは「父さんを思い出すのが辛いなら 答えてくれなくていい。」

 そう言って すみませんと謝るのだった。

 ミヒは鏡台の前から立ち上がり ミニョンのほうを向いた。ミニョンは続けた。

 「無理して 言わなくていいよ。」優しい息子に ミヒは言った。
 
 「若い頃から ずっと愛してたの。人生の中で 唯一愛した人だと言ったら

  信じてくれる?でも その人は私を傷つけた。私を捨てて 私を忘れたの。

  そして・・・死んだの。彼のことは すべて忘れたと思ったのに・・・。

  あなたを見つめ あなただけを思って生きてきたの。

  父親が誰かなんて重要じゃないわ。ミニョン。あなたは 私の息子よ。」

 ミヒはそう言って ミニョンに近づいて抱きしめた。

 ミニョンも優しく母を抱いた。それが嬉しくて ミヒは息子の腕の中で涙した。

 窓の外は 雪がしんしんと降っている。

 





 スキー場の降雪機は 空から雪が降っているというのに稼働していた。 
(なぜ??)

 野外に設置されたステージは グランドピアノの周りだけ、照明が照らされている。

 サンヒョクの両親との夕食の帰りなのだろう。

 ユジンが一人で そのステージにやって来た。

 ユジンは壇上に上がり、ピアノの傍にやってくる。

 グランドピアノの蓋は大きく開かれたまま、譜面台も立ったまま・・・。

 (雪が降る中、ピアノの蓋を開けっぱなしていいのか?ピアノ線が錆びるよ~~!!)

 ユジンはそのピアノに人差し指で触れてみた。 (ファの鍵盤を押している)

 そして 立ったままシューベルトのトロイメライを弾き出す。

 (トロイメライはへ長調。ファの音が主音です~♪)

 このトロイメライは 高校時代の音楽の授業で弾かされた試験曲だった。

 ユジンの頭上からは雪が舞い降りている。

 曲の途中で ユジンが何かに気がついてピアノを止める。

 ユジンの視線の先には ステージに向かってくるミニョンの姿があった。

 座席の間を ミニョンはこちらに向かって歩いてくるのだった。


 一方、サンヒョクの両親は リハーサルを終えたサンヒョクに迎えられていた。

 「明日は寒いから 厚着して来てね。退屈でも 途中で帰らないでよ。」

 サンヒョクが言うと 母親は嬉しそうに

 「分かったから、あなたは仕事に集中しなさい。キムプロデューサー。」と笑って言った。

 すると同じく「キムプロデューサー!!」と叫ぶ声がした。

 見れば サンヒョクの番組のパーソナリティでもあり 

 コンサートの司会者でもある先輩が 何か用事があるのか手を振っている。

 「先に行ってて。」サンヒョクは両親にそう言うのだった。

 エレベーターのスイッチを押して サンヒョクの両親は部屋に戻ろうとしていた。

 母親が ロビーの窓の外の景色をふと眺めた。そして思いだしたように

 「あなた。携帯を忘れてきたわ。先に行っててちょうだい。」と夫のジヌに言った。

 「ああ。」とジヌが言うと エレベーターは開き、ジヌは中へ乗り込んだ。

 サンヒョクの母親は レストランの方へ戻って行った。窓の外は雪が降っている。







 雪の中のステージの上で ユジンはピアノの前で、うつむきがちにミニョンを見ていた。

 (大好きな人が傍にいる・・・と思うと恥じらいがあったのだろう。)

 それでも ユジンは自分から話し始めた。

 「影の国に行った人は 誰も声をかけてもらえなかったんだって。

  それで 寂しかったって・・・。これでおしまいなの。 つまらない話でしょ?」

 ユジンは 最後のほうは笑いながら話すのだった。

 ミニョンは言った。「誰に聞いたの?」

 すると急に ユジンは悲しそうに ミニョンから顔を背けた。 (あんたからだよ!)

 「友人からです。」ユジンはそう言うと 思いついたように

 「もしかして ピアノが弾けますか?」とミニョンに言った。

 (チュンサンの記憶がなくても ピアノなら弾いてもらえるかもと思ったのね。

  チュンサンをミニョンの中に 少しでも感じたいユジン。切ない!!)

 しかし、残念なことに ミニョンは首を横に振った。

 (あれ?チェイル高校では弾けそうな手つきだったのに・・・。)

 ユジンは 心底がっかりした。

 ”この人の中には チュンサンのかけらも残っていないんだわ。”

 そう思ったのではないだろうか・・・。

 そして周囲では 降雪機が無駄な雪を降らせている。





 その音に紛れるように ミニョンが聞いた。

 「ユジンさんは 僕に感謝するといいましたね。会いたくて ずっと待っていた

  28歳のチュンサンが見られたと・・・。

  僕をチュンサンだと思って 彼に言いたいことを何でも話してください。

  僕が代わりに聞きますから。・・・何でもいいですよ。」ミニョンは 本当に優しかった。

 二人の上に 雪がしんしんと舞い落ちて行く・・・。
 
 
(これは降雪機の降らす雪なのか??)

 二人で寄り添って話込んでる様子を 険しい顔で見ている者がいた。

 そう・・・サンヒョクの・・・意地悪いお母さんだ!!

 (もしかして 携帯を忘れたというのは嘘で・・・窓の外にユジンを見かけて

  彼女が誰といるのか、探ってたのかもしれない・・・怖!笑。)

 


                    ・・・・・・後半に続く。




************************************




 今回も きょこままさんから画像を提供していただきました(*^_^*)

 きょこままさん ありがとう~

 そして・・・今回は 歌姫の独白が多いです。(笑)

 もうね・・・

 思いっきり楽しんで このアニソナを紹介する覚悟を決めたので

 これからも どんどんカッコの独白が増えると思います。(爆)

 どうぞよろしく!!
 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2010/01/23 13:31
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ヨンジュンには見せられない!!

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  ああ・・・良く寝た!!(笑)

 いつもの倍以上の睡眠をとって・・・

 今朝目覚めたら 9時半だったぁ(^-^)

 それからも ボ~としてて・・・

 顔は浮腫んでるし 髪の毛はボサボサ・・・

 こんな姿は ヨンジュンには見せられません(>_<)

 

 おととい38度5分の熱を出して以来

 PCは辛抱していた歌姫です(--)


 ご心配くださった皆様。ありがとうございました

 歌姫は 不死身です~ ご心配なく!!(笑)

 

 


 今日は 義父が退院の日なんだけど・・・

 風邪でダウンした歌姫は 病院はパスして

 夫が退院の手続きと迎えに行ってくれました。

 まぁ・・・自分の父親なんだから当然!!(笑)



 

 実は 昨日の朝も起きれずにお弁当作りはパスして・・・

 それでも 熱は下がったので(不死身の歌姫!笑)

 喉は痛かったんだけど・・・

 結局、マスクをしてベル仲間の新年会に参加して

 夕方も マスクをしながら生徒のレッスンをして

 そのうえ、晩の8時には歌の発表会のリハーサルに

 大学の教室まで出かけて行きました♪(*^^)v


 喉は焼けるように痛いんだけど・・・

 不思議と歌は歌える 本当に不死身の歌姫だったのでした(笑)

 昨日のリハーサルでも 先生にOKをもらって

 ほっとしたら・・・

 10時間以上も寝てしまったのでした(*^_^*)







 そして今、アニソナの14話を見終わり・・・

 複雑な思いでここにここに戻ってきています(笑)
 
 やはり・・・実写版を愛する者にとって

 今回のアニメの展開は やはり??なのでした(爆)

 
 歌姫のアニソナの解説を読んでくださっている皆さま

 それでも 頑張って紹介いたしますので

 ついてきてくださいね~(^O^)/


 今日の午後は 夫は仕事があって出かけているので

 これからアニソナにドップリ浸かって書いてみようと思います。





 そして 明日の夕方は 歌の本番です!!

 明日は ヨンジュンに見てもらえるくらい

 美しく変身して(笑)頑張ろうと思います(*^_^*)

 いつものように歌えるように・・・

 神様!!ヨンジュン!! 歌姫をお守りください!!

 

 


 

 

 

 

 


2010/01/21 00:25
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

やっぱり、泣けるのは・・・

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 日曜日から また毎日義父の病院へ通っている歌姫です。

 ああ・・・それも あと少しでオサラバできそうです(笑)

 日付は変わって今日の 手術の経過が良ければ 

 即退院できるそうなの!!(*^^)v

 手術といっても 肝臓から出した管を 新しく交換するだけなので

 きっと大丈夫だと思います(*^_^*)やれやれ~




 

 
 本当は 昨日はフランス料理教室だったのに

 お休みした歌姫・・・仕方がないけど ちょっと残念(>_<)


 それでも 金曜日の午前中から午後にかけて 

 歌姫がリーダーのベルクラブの練習と新年会があって

 それには絶対に出席したいので 行きます!!(笑)

 夕方も生徒のレッスンがあって・・・

 晩の8時から 先生の大学まで歌のリハーサル

 なので この金曜日は病院のお見舞いはパス!!


 

 

 なかなかアニソナの紹介文も書けないんだけどね・・・。


 それでも ヨンジュンが頑張ってるお仕事なので

 みんなにも 楽しんでいただきたくて

 歌姫は頑張って 時間を作って書いていくつもり(^-^)




 

 でもね・・・昨日 スカパーで偶然

 実写版の「冬のソナタ」をチラリと観れたの・・・。

 レッスンがあったので 最後までは見れなかったんだけど。

 14話《2度目の事故》だった・・・。

 で、歌姫が見た時は 空港でユジンがミニョンを見つけて

 「チュンサンなんでしょう?」って言って

 ミニョンがうなずいて涙する あの名場面だった!!


 そして ホテルで「チュンサン・・・チュンサン・・・。」

 ユジンが 涙、涙で切々と語る 私の大好きなシーンが続く・・・。

 何も覚えていないミニョンのチュンサンが 

 ユジンに「ごめん。」って謝ると

 ユジンが ミニョンに言うセリフがあるでしょう?

 「ミニョンさんは 悪くない。全部チュンサンが悪いの。

  ミニョンさんは記憶がないんだから 悪いのはチュンサンよ。

  ・・・生きていたのに 私を忘れるなんて。

  私はひとつも忘れずに ・・・全部覚えてるのに。」

 歌姫ね・・・このセリフを語るユジンを見ると

 絶対に泣いてしまうのよ・・・(T_T) 今日も泣けた!!


 生徒が来るんだったので イケナイ!!と思って

 TVを消して 必死でお化粧を直したんだけど(笑)


 


  この14話のような 切ないユジンとミニョンのやりとりは

 実は アニソナでは 決して描かれないものになってしまった。


 アニソナでは すぐにミニョンがチュンサンだって

 ユジンは知ってしまうから・・・。(なんでだ?)

 ミニョンもまた 自分がチュンサンなんだってすぐ分かって

 そして記憶を取り戻したいと 奮闘するミニョンになっている。


 だから 今日ここに登場する 歌姫の大好きなミニョンは 

 全くアニソナでは描かれないミニョンなわけ。





 1時間のドラマを 30分アニメで再現するには難しい。

 それは 誰が考えても分かることだ。

 しかも 新たなシーンを加えて24話完結だったっけ??

 しかも!! 以前、宮本アナとのインタビューでは

 まだ結末も分かってないようなことを

 ヨンジュン自身が語っていたよね・・・(;一_一)

 今でもそうなの?? まさかね(爆)

 なんだか めちゃくちゃ無鉄砲に作ってるアニメのような

 そんな気がしてきて・・・物凄く不安です( ..)




                    ★背景はpansysさんの写真です★


 
 やっぱり 泣けるのは・・・

 動くヨンジュンとジウの名演技!!

 ユン・ソクホ監督の描いた世界だった。

 そんな感想で終わらせないように・・・

 頑張れ!!アニソナのスタッフ~~~~!!

 

 

 

 

 

 


2010/01/20 00:11
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

撮影風景

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  ヨンジュンが 韓国観光公社のCMに出演したんだね(^-^)

 これは もうTVで放送されてるのかな??

 あんまり民報を見ない歌姫は いつお目にかかれるだろう??

 DATVでも 放送される?? ・・・そうだったらいいな~♪


 先日 真愛勇駿さんで見つけた  の写真は

 そのCM撮影のものだったんですね。





 なんだか とっても寒そうな日に撮影したみたい。

 それにしても 天下のペ・ヨンジュンの

 肩にかっかってるのは バスタオル????




 

 そしてこの日の衣装も 真黒だったのね(笑)

 



 ああ・・・CM撮影もいいけど

 新しいドラマ撮影の風景も・・・早く見せてね~(^O^)/
 

 

 


2010/01/19 01:02
テーマ:アニソナ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

アニメ☆冬のソナタ☆第12話(後半)

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第12話 《十年待ち続けた恋》 後半







 チェリンがミニョンの部屋を 突然訪れて

 サンヒョクとミニョンのやりとりを盗み聞きしてしまったその後。





 深い夜の闇に包まれたスキー場の ユジンの部屋。

 サンヒョクに ミニョンといた自分を引き離されて

 そこで初めて サンヒョクに結婚を考え直して・・・と正直に言えたユジン。

 それなのに、サンヒョクは絶対に自分との婚約を白紙には戻してくれない。

 ユジンは 暗い部屋の隅にうずくまって 悲しい気持ちでいっぱいだった。

 留守番電話が”ピーという発信音の後に メッセージをどうぞ”と言った。

 これは ユジンがサンヒョクへ電話して 彼の留守番電話から聞こえたものだった。

 ユジンは サンヒョクへのメッセージを留守番電話に託した。

 「”ごめん”なんて言葉は 言いたくないのに・・・ごめんね。サンヒョク。」

 ユジンの決心は固かった。やはり もう2度とサンヒョクとはやり直せない・・・。

 それほど チュンサンへの愛が ユジンの中で再び大きく燃え上がってしまったのだろう。

 チュンサンの記憶がない彼。今はチェリンの恋人のミニョンであるチュンサン。

 それでも、ユジンは自分の心に嘘はつけなかった。

 どんなに母親が望む結婚であろうと・・・愛している人が生きていると知った今、

 やはり 愛していないサンヒョクとの結婚は考えられなかったのだろう。


 

 場面は ミニョンの部屋。

 ユジンに心が奪われそうなミニョンを チェリンは必死で自分に振り向かせようとしている。

 「私 嘘をついてたわ。でも、チュンサンはユジンを愛してなかったの!!

  ユジンも同じだったわ。私を好きなチュンサンをもてあそんでただけよ!」

 このチェリンの”ユジンも同じだったわ”という言葉で 動揺するミニョン。

 そんなはずはない・・・彼の心の中には チュンサンだった自分に不信感はあっても 

 ユジンに対しては 全く不信感はなかったから。

 ユジンのことは まっすぐ信じられるミニョンがいた。

 「ユジンさんは初めて僕に会った時、泣いていた。

 僕を警戒しながら それでも目を離さなかった。

  心から愛してなければ そんなことはできないよ。」ミニョンは 静かに言った。

 「だから?」チェリンがほんの少し本性を現した。




 「だから、ミニョンさんは揺れてるの?何も覚えていないんでしょ?」

 声を荒げて ミニョンを責めるチェリン。

 「やめよう。」ミニョンが苦しくなって そう言った。

 しかし、チェリンはミニョンの前に飛び込むように膝まづき 必死で訴える。

 「そうよ。ユジンもチュンサンを愛してた。でも、チュンサンが愛してたのはユジンじゃない。

  この私を愛してたのよ。」泣きながら ミニョンに大嘘をつくチェリン。

 ミニョンは そんなチェリンの本性を見抜いたのだろうか?顔を背けてこう言った。

 「心の糸は 固く結んでもほどけることがある。」

 自分を見ようとしないミニョンに 不安が募ったチェリンは 声を震わせて

 「やめて。」と言った。それでも ミニョンはやめないで続ける。

 「僕にもよく分からない。」

 「もういい!」チェリンが遮っても ミニョンの態度は変わらない。

 「でも、分かるのは・・・元には戻れないということだ。」

 最後までチェリンの目を見ないミニョン。

 「もう聞きたくない!」チェリンは立ち上がり 耳をふさいで泣きだした。

 そんなチェリンを やはり見ることもせずに 

 ただ悲しそうな顔で前を見つめてミニョンは言う。

 「チェリン。」「後で話しましょう。」何とか誤魔化したいチェリンに ミニョンはつぶやいた。

 「別れよう。」・・・小さな声で告げられたその一言は 

 何よりも大きくチェリンの胸を引き裂いた。

 



 
 暗い闇の中の湖。その淵で釣りをしている人影があった。

 「そう決めたなら 仕方ないだろう。」

 釣り人の傍で 携帯で話をしているのはアン博士だった。

 釣りをしているのは チュンサンの命の恩人の老人だ。

 「嫌、私がそちらに行く。」アン博士が 携帯でそう言った相手は ミニョンだった。

 ミニョンは携帯を切ると 水割りの入ったグラスを手に取った。

 そして一気にその酒を飲み干した。 

 ミニョンは記憶が戻らない自分にイライラしていたのだろう。

 そして自分の前にある鏡の中の自分を見つめた。

 いったいチュンサンとはどんな人物だったのか・・・。

 本当の自分を知りたかった。

 「イ・ミニョン。」今の自分の名前をつぶやいてみる。

 グラスの氷が”違う”というように音を出して崩れた。そのグラスを持ち上げて
 
 「カン・ジュンサン。」と小さな声で またつぶやく。

 殻のグラスのように 自分の記憶も殻っぽなのだ。

 ミニョンは 鏡に映る自分がチュンサンに思えて腹を立てたのか・・・ 

 八つ当たりをすように 思いっきり鏡に向かって手にしたグラスを投げつけた。

 鏡の中の自分は まるで傷ついたミニョンの心のように 砕けるのだった。



 

 翌朝。明るい日差しのスキー場のゲレンデは 沢山のスキー客で賑わっていた。

 今日のスキー客は カップルが断然多くを占めている。

 「危ないから 俺から離れるなよ。」

 ゴンドラの中でも カップルの熱い会話が聞こえてくる。

 そう。今日は例の サンヒョクが企画して強引に進めた

 スキー場でのクリスマスイベントである野外コンサートがあるのだ。

 「音響セットは?」サンヒョクが張り切って ステージの傍で仕事をしていた。

 「準備完了です。」スタッフにそう言われてると 「サンヒョク。順調か?」と大声がする。

 見れば ラジオのパーソナリティである先輩がスタッフを連れて手を振ってやってくる。

 
 そのゲレンデの様子を ホテルの窓からミニョンとキム次長が見下ろしていた。

 「ユジンさんの婚約者だ。」とキム次長が言った。彼は続けて言う。

 「婚約者の仕事場で公演か。なかなかやるね。」

 ミニョンは黙ったまま何も答えずに 

 ただ張り切って仕事をするサンヒョクをじっと見下ろしている。


 一方、ユジンは昨夜は眠れなかったのか・・・

 昼間になってもベッドから起き上がれないでいた。

 苦しそうにベッドで寝息を立てている。すると突然、ピンポ~ンと呼び鈴が鳴った。

 目を覚まして 辛そうにゆっくり起き上がるユジン。

 呼び鈴を鳴らしてドアの向こうに立っていたのは チェリンだった。

 ユジンがドアを開けると「ユジン。私よ。」とチェリンが大きな袋を手にして言った。

 チェリンは満面の笑みをユジンに見せている。

(プライドの高い彼女は 絶対にミニョンから別れ話を切り出されたなんて知られたくない。

 十分にミニョンに私は愛されてます・・・というフリをユジンの前で演じている)

 「あなた、具合悪いの?」ユジンの様子を見て チェリンが驚いて言った。

 ユジンは 何て言っていいか分からずにうつむくのだが、

 微笑んで誤魔化そうとすると 急に咳きこんでしまうのだった。







 場面は変わる。アン博士が約束通り ミニョンのもとへやって来ていた。

 部屋でお茶を飲みながら 二人は向かい合っていた。

 「本当に方法がないんですか?」ミニョンは 焦った声でそう聞いた。

 「私は 魔法使いではないよ。」とアン博士。「でも・・・」と残念そうなミニョン。

 アン博士はお茶を一口飲んで 気落ちしているミニョンに言った。

 「過去の記憶を否定したのは 君の意志だったんだよ。」

 ミニョンは 「記憶を取り戻したいんです。チュンサンを待っている人がいるんです。」

 ミニョンは 必死だった。このまま自分の記憶が戻らばければ 

 ユジンはサンヒョクと結婚してしまうのだ。

 それは彼女にとっても 自分にとっても辛いことだと この時ミニョンは思ったのだろう。

 アン博士は言う。「君を治療するために 催眠療法を使っただけだ。」

 「それでも 偽りの記憶を入れたのでしょう?」とミニョンが アン博士を責める。

 「それは 記憶を取り戻したくなった時に 手がかりになる栞のようなものだ。

  栞を見つけ、ページをめくりなさい。」そうアン博士は言った。

 「それだけですか?」ミニョンは 不服そうに聞いた。

 「1行ずつ読みながら 思い出すのだ。」無責任なアン博士の言葉に ミニョンは

 「そう簡単に 思い出せるはずがない。」と言う。

 「10年前の記憶だからな。」とアン博士も言う。

 「すぐにすべてを思い出す可能性もあるが、永遠に思い出せない可能性もある。

  あの頃、君がなぜ過去の記憶を否定していたのか、私には分からなかったが

  その辛い記憶まで 戻るかもしれないのだぞ。この辺でやめたほうがいい。」

 アン博士はあくまでも チュンサンの記憶を取り戻すことには消極的だった。

 その時。ミニョンの携帯が鳴った。出て見れば それは母のミヒからの電話だった。

 「ああ母さん。分かったよ。」ミニョンはそう言った。

 



 ユジンの部屋に場面は戻る。

 チェリンがユジンのために 何か作ったのだろうか?(珍しい!!)

 ユジンの食べ終わった食器を片づける チェリンの姿があった。

 ユジンはソファーに座ったまま「私が片付けるから。」と言うのだが

 「ユジンったら。」そう言って チェリンはお盆を下げて行った。

 「具合が悪いのに 薬も飲まないでいるなんて。」

 そう言って チェリンはユジンにお水を入れている。

 (ミニョンをユジンに渡したくないチェリンなのに、上辺だけは優しく振舞ってる怖い女

 「もう大丈夫よ。ありがとう。」ユジンは すまなそうに嬉しそうに謝った。

 チェリンが差しだしたコップに入れた水を ユジンが受取り、薬を飲んだ。

 「サンヒョクに何か言われた?」チェリンは早速、この部屋に来た目的を果たそうとする。

 水を飲んでいた手が止まり、ユジンは「別に 何も。」と答える。

 チェリンは 自分の持ってきたバッグを見て「おかしいわね。私にこう言ったの。

  ”近いうちに結婚するから ユジンのウェディングドレスを頼む”って。」

 やはり 大きなバッグの中身はユジンのウェディングドレスだったのだ。

 「サンヒョクが?・・・サンヒョクと私・・・。」言いにくそうに ユジンはチェリンを見上げ

 チェリンの顔を見て やっぱり言えない・・・というように口を閉ざしてうつむいた。

 (だって・・・サンヒョクと結婚したくない理由は ミニョンさんなのだから・・・。

 そんなことは ミニョンと付き合っているチェリンには言えないよね・・・。)

 「ミニョンさんが倒れた時は 私が言い過ぎたわ。私、気が動転してて・・・。」

 そうしおらしく謝るチェリンに 優しいユジンは

 「いいのよ。勘違いした私が悪いの。」と言うのだった。

 そして その時、ユジンの携帯が鳴った。送信者はサンヒョクだった。

 しばらくどうしようかと 携帯を持ったまま眺めているユジン。

 チェリンの前では サンヒョクと話したくなかったのだろうか?

 自分がサンヒョクに別れたいと言ってもめていることを

 チェリンに 知られたくなかったのだろうか?。

 一番は 昨日のサンヒョクの態度に困惑して

 ユジンは サンヒョクと少し距離を置きたかったのだと私は思う。

 「出ないの?」チェリンが 不思議そうに聞いた。

 「あ・・・知らない番号なの。」ユジンが下手な嘘をついた。

 チェリンが腕時計を見て「行かなくちゃ。ミニョンさんとの食事の約束があるの。」

 と今度は チェリンが嘘をついた。

 
(TVの字幕では夕食の約束とあるが これは時間を考えると間違いだと思う)

 チェリンが手を振って ユジンの部屋を出ようとドアを開けると

 そこには携帯を手に持ったサンヒョクが立っていた。「サンヒョク!」驚くチェリン。

 ユジンの携帯の音は鳴り続けているが、

 サンヒョクが手にした携帯を閉じると 携帯の音は止んだ。

 ユジンの手の中の携帯に”不在着信”と表示された。

 3人の間に 気不味い空気が流れた。ユジンは サンヒョクを避けている・・・。

 それが、二人に分かってしまった・・・。





 「君が記憶を取り戻したい気持ちは分かるが、過去のせいで 今を失ってはいけないよ。

  君とお母さんのためだ。」迎えの車に乗ったアン博士は 見送るミニョンにそう言った。

 ミニョンは頷いた。ミニョンの横にはミヒもいる。

 「困った時には いつでも連絡しなさい。ミヒさんもだ。」

 ミヒとミニョンのために韓国に来たアン博士はそう言ってアメリカに戻るのだった。
 
 「アメリカに戻ったら伺います。」と、ミニョンと一緒に見送りに来たミヒが言った。

 (アン博士を韓国に呼んだのは ミヒのようなものだから見送るのは当然だろうが

  やはり、この二人の関係は・・・匂う・・・笑)

 そして博士を乗せた車が ミニョン達の前から出発して行った。

 ミニョンは 何か考えごとがあるのか しばらくその場を動かなかった。

 ミヒはミニョンを残して さっさかホテルに戻って行く。

 そこへ サンヒョクの父親のジヌの運転する車が ホテルに到着した。

 ジヌが車から降りて ホテルの前で佇んでいるミニョンを見つけて驚く。

 「君は カン・ジュンサンではないか?」ジヌがミニョンに向かってそう聞いた。

 (凄い!!サンヒョクのお父さんの記憶力って~♪)

 ジヌと一緒に車から降りた母親は 誰かしらと思って興味を持った。

 その声に ミニョンはジヌの方を向き、そしてホテルに戻ろうとしていたミヒも振り返る。

 そこへ 先ほどのサンヒョクがユジンを部屋から連れ出して通りかかかった。

 ジヌが嬉しそうに ミニョンに駆け寄る姿を目撃するサンヒョクとユジン。

 ジヌは「私の研究室に遊びに来ていたじゃないか。覚えてないか?キム・ジヌだよ。」

 と ジヌは懐かしそうに ミニョンに言うと そのやりとりを見ていたサンヒョクが

 「父さん!」と 叫んだ。困った顔で振り向くミニョン。

 サンヒョクは 両親の元にやってきて「着いたの?」と声をかけた。

 母親は「サンヒョク。」と息子に笑顔を見せて近づくが、

 父親のジヌはまだミニョンが気になっている。

 ミニョンは サンヒョクの後方に立っているユジンに 驚いた顔をするが、

 ユジンは サンヒョクの両親に頭を下げて挨拶するのだった。

 ジヌは ユジンを見て嬉しそうな顔をするが、サンヒョクの母親は険しい顔だ。

 すると ホテルに入ろうとしていたミヒが 引き返してくる。

 そのミヒの姿を見て ジヌは口をポッカリ開けて、とても驚いた顔をする。

 ミヒはコートのポケットに手を突っこんだまま ジヌを正面から見つめている。




 二人の間には なにか特別な空気が流れている。

 視線を合わせすジヌとミヒの周りの サンヒョクやユジン達は 

 その二人を見て不思議そうな顔をした。

 

     
        画像は きょこままさんからの提供です
 

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 夫の帰宅時間が思ったよりも遅かったおかげで(笑)

 なんとか 後半が仕上がりました(*^_^*)

 この12話も 実写版とはかなり展開が違います。

 そして もう放送されている13話も・・・。


 このアニメでは ミニョンが記憶を取り戻したい理由が

 チュンサンを待っているユジンのために・・・という設定です。

 私は 実写版のミニョン自身が ユジンに恋してゆく

 その過程が大好きだったので・・・

 本当は 少しこの展開は 物足りないと思う歌姫です。

 でも・・・30分で 「冬のソナタ」を語っていくには

 仕方がないのかな・・・とも思っています。

 とにかく これからのアニソナの行方が気になります。

 

 
 
 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 
 


2010/01/18 07:32
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

早く・・・知りた~~い!!

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  17日のニュースで 朝鮮日報日本語版に  


《今年活動を再開するトップ俳優たちの動向》

 として やっとヨンジュンのこれからの動向が報道された。

 
 『今年ペ・ヨンジュンは長い沈黙を破り、

                新しい作品に挑戦する。』



 ああ 「新しい作品」・・・いい言葉だ~~~!!


   ペ・ヨンジュンが一番優先しているのはドラマ。』


 とある。なんでも事務所側は もうすでに

 いくつかの版権を買い付けたドラマがあるという。

 へ~!!やっぱりドラマなの??

 映画もいいのに・・・

 大きなスクリーンでヨンジュンが見たい!!


 でも、ドラマは毎週、新しい動くヨンジュンに逢える~

 それも悪くないかな・・・笑。

 






 なんといっても・・・

 演技しているヨンジュンが 私は一番好きだから(*^_^*)

 その役になりきって 動いて語る彼の姿が早く見たい!!


 そして そのドラマのストーリーや配役が

 早く 早く・・・知りたい~~~~~!!






 

  所属事務所BOF関係者は

   「近いうちに次回作を決め、

      今年は俳優活動を再開する」と語った。』


 近いうちっていつ??いつ??

 早く、早く・・・知りたい~~~~~!!

 

 

 
 
 


2010/01/17 09:54
テーマ:アニソナ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

アニメ☆冬のソナタ☆第12話(前半)

Photo

 


  妹のヒジンに呼び出されて 母校を訪れ 
 
 放送部の可愛い後輩たちに囲まれて 楽しく過ごしたユジン。

 チュンサンの記憶を取り戻したいミニョンが 

 すれ違いで同じ場所を辿ったことなど 知る由もないユジンは

 講堂のピアノで 思い出のチュンサンの”初めて”を弾き・・・
 
 そして今 校庭の裏の焼却炉の前にいた。

 この場所は 二人が一番長く過ごした場所だった。

 ひと月の間 二人きりでずっとお喋りしながら

 落ち葉をかき集めては せっせとこの焼却炉で燃やしたのだ。

 ヒジンの朗読が聞こえる。

 「雄大な海が波を抱くように

   遠くの丘に建つあなたの家に

    私を連れて行って・・・」






 ユジンは 両手いっぱいにかき集めた落ち葉を抱いて ベンチの上に立った。

 あの頃のチュンサンが 「雪を降らせてあげる。」と言って

 自分の頭の上から 落ち葉を降らせてくれたように・・・

 落ち葉を空高く ユジンは振り撒いた。

 「ユジナ。初雪の日 何するの?」「チュンサンは?」

 あの当時の 二人の会話が聞こえてくる。

 そして 落ち葉の雪の中をはしゃぐ二人の笑い声が・・・

 ユジンの心にせつなく響いた。

 ”やっぱり・・・今でも 私はチュンサンが好き。”

 サンヒョクの気持ちに応えるために 心の奥に沈めた 

 チュンサンへの恋心が 抑えきれずにどうしても顔を出してしまうユジン。

 婚約をしたサンヒョクのために 前に進めない自分が悲しかった。

 そして ユジンが何よりも悲しいのは・・・

 ミニョンになって自分の前に現れた チュンサンへの思いだっただろう。

 
 ”私は あなたを忘れられないのに・・・

  あなたは 私のことなど すっかり忘れてしまったのね・・・。”


 ユジンは 切ない想いを抱いたまま 学校の校庭を塀に沿って歩いて行く。


 ”やはり このままサンヒョクと共に 人生を歩んでいくしかないの?”



 「幸せで屋根を覆い

   愛でドアの鍵をかけましょう。

  それでも 私の初恋が

   もう一度 私を呼んだら どうすればいい?」



 ユジンは 空を見上げた。

(天のお父さんに相談したかったユジン。お父さんの声が聞きたかったのではないかしら)





 塀づたいにユジンが歩いていくと その塀の裏の道をミニョンが歩いていた。

 二人はお互い考え事をしながら 塀を挟んですれ違っていた。

 こうして二人の人生は すれ違ったまま終わってしまうのか? (とっても古風な演出だ)


               ここでタイトル。





  


   第12話 《十年待ち続けた恋》









 ユジンの仕事場のスキー場。

 ユジンがチョンア姉さんと 設計図を見ながら外を歩いている。

 スキー場の敷地では クリスマスの雰囲気の中、舞台の設置工事が始まっている。

 「ここは工事保留よ。年末にイベントが入ってる。」

 チョンア姉さんが その工事を見て言った。

 「工事日程が厳しいのに・・・。」ユジンが舞台の工事を恨めしそうに眺めた。

 「仕方ないわ。でも、ユジン大丈夫なの?」

 チョンアが ユジンの顔を覗き込むように聞いた。

 「何が?」と不思議そうに聞くユジン。「2日も休んだのに 元気ないじゃない。」

  チョンアにそう言われて、ユジンは

 「そんなことない。十分に休んだわ。」と うつむきがちに答えるのだった。

 悩みごとを抱えて沈むユジンが チョンアは気がかりだったのだろう。

 何も言わないユジンだったから・・・。





 すると キム次長が大声で「ここにいましたか!」と声をかけて来た。

 スキー場に登場した 舞台周辺の大きなクリスマスツリーを見て

 「クリスマスですね。」とキム次長が言う。

 そして「ここは 有名なプロポーズスポットですよ。」とキム次長。

 「そうなの?」と驚くチョンア姉さん。

 「独り身には関係ないか。ユジンさんのようにカップルなら 

 誰もが知る”失敗ゼロの告白場所”。ここで告白すると 必ず成功するんです。」

 そうチョンアに キム次長は言うのだった。

 「信じられないわ。」チョンアは不機嫌そうに言う。

 「本当だよ。賭ける?チョンアさんも 僕が告白したら 即OKだ。」キム次長はからかった。

 (嫌、本当は これで内心本気で、チョンアをくどいていたのかもしれない。笑)

 「結構です。」チョンアはいっそう不機嫌になって キム次長を睨むようにそう言った。

 (そんな手には乗らないわ。と思ったのか・・・

 それって本気なの?と少しはドキッとしたのかな?)

 「もうこんな時間だし、お昼にしませんか?」そうチョンアが提案すると

 「確かに 飯は大事ですね。告白より、恋愛より大事なのは ご飯か。」と 

 また チョンアをからかうキム次長。

 (キム次長は チョンアがやっぱりお気に入りのようだ。笑)

 チョンアがまったく・・・と思って目線を逸らすと、その先にミニョンの姿があった。

 かなり遠くだが ミニョンが工事現場のスタッフを集めて何か話をしている。




 「あれ 理事じゃない?」チョンアがつぶやく。

 その言葉に驚いて ユジンはチョンアの目線を追った。

 ”本当だ!!あそこにいるのは・・・チュンサンだ!!”ユジンは 心の中でつぶやく。

 「A棟は老朽化しているので 気をつけて。そしてB棟は・・・」

 ミニョンは なにやら苦しそうな表情で仕事をしていた。彼もまた 悩んでいるからだ。

 「今日 役員に進行状態を説明するんです。」

 キム次長が ミニョンが来た訳をそう説明した。

 「もう退院しても 大丈夫なんですか?」とユジンが聞くと 「さぁ。」とキム次長。
 
 「実は退院後 5日間も行方不明でした。」と キム次長の話を聞いて

 ユジンは 不安そうな顔をした。

 ミニョン、嫌ユジンにとってはチュンサンが心配で 遠くにいる彼に視線を向けた。。

 「C地区は?」とスタッフに聞かれて「しばらく保留で・・・。」と ミニョンが説明している。

 「今日、飲みに行きません?」とチョンアがキム次長を誘った。

 
(なんだ、チョンアもキム次長に気がありそうだ。)

 「いいですね!!」キム次長は喜んで その誘いに飛び付いて

 「ユジンさんもOK?」と聞いてきた。

 するとユジンは 「・・・様子を見てから。」と答えるのだった。

 キム次長とチョンアは顔を見合せて 

 ”乗りが悪くてつまらない。”という顔をして溜息をついた。




 

 

 
 場面が変わり ジグソーパズルが大きく映し出される。

 高校の制服を着た男女の(構図としては趣味の悪い)パズルだ。

 ミニョンが8割がた仕上がっているパズルを見ながら 頬杖をついて考え込んでいた。

 すると突然、「今まで 何してたんだ?」とキム次長の声がした。

 行方不明の5日間のことを訊ねたのだ。

 「人捜しだよ。」とミニョン。

 「人を捜すのはいいけど、行方不明になるのは勘弁してくれよ。」とキム次長。

 すると ミニョンはパズルの1ピースをつまみながら言った。

 「パズルが好きな理由は 本当に覚えておきたいことが多いからかも。・・馬鹿だな。」

 最後は 呟くような声だった。

 キム次長は不思議そうに聞いているが やがて思いだしたというように

 「ああ確か ユジンさんがそう言ってたな。・・・でも、なぜ急にそんな話を?」と言った。

 ミニョンは うつむきながら「欠けたピースを必死になって捜しても 見つからない時は 

 諦めるべきなのかな。そうだよね?」

 そう言いながら ミニョンが無理やり押しあてたピースで

 出来あがっていたパズルの絵は ぐしゃぐしゃに壊れてしまうのだった。

 (完全なピースでないと こんな風に絵は完成されずに 崩れてしまう・・・。

 ”完全なチュンサンでない 今の自分は 

 ユジンさんの記憶に残る自分ではないのだから

 今、自分がチュンサンだと告白して ユジンさんの前に現れるべきじゃない・・・。

 でないと ユジンさんの人生を僕は壊してしまう”

 ・・・そんな風にミニョンが思ったとしたら

 この趣味の悪いパズルも 画面に登場した甲斐がある。笑)

 
 
 ユジンは険しい表情をして スキー場のゴンドラに一人で乗っていた。

 山小屋でしなけらばならない仕事があったのか・・・。

 嫌、手ぶらなその様子は チュンサンだと確信した
あの山小屋で、

 ミニョンのことを そして自分のこれから進む道を 一人で考えたかったのだと思う。






 
 また場面は変わり、サンヒョクの父ジヌが 書斎で新聞を見つめている姿が映る。

 ジヌがじっと眺めているのは ”カン・ミヒ 10年ぶりの韓国公演”という

 ミヒのコンサートの 写真入りの広告だった。

 (10年経っても 未だに変わらないミヒの美貌に 

 ジヌは鼻の下を伸ばしていたのだろうか?笑)

 すると突然に電話が鳴った。驚いて電話に出ると それはサンヒョクからの電話だった。

 「もしもし サンヒョクか? 明日だろ?心配するな。母さんと一緒に行くから。」

 ジヌがそう言うと 「父さん、待ってるよ。先に行ってるから 気をつけて来て。

 それじゃ、明日ね。」サンヒョクは 車を運転しながらそう言って 携帯を切った。

 (ダメじゃない・・・運転しながら携帯で話すなんて 危険です!!)

 父の答えを確認したサンヒョクは また運転中に 今度はヨングクに電話をする。

 (これこれ!!何度も言いますが・・・危ないと思います!!)

 「ヨングク、僕だ。お願いがある・・・。」

 車を走らせながら サンヒョクは何をヨングクにお願いしたのだろう。

 多分、ユジンの母親をスキー場まで連れて来てほしいと 頼んだに違いない。




 
 そしてミニョンも あの日ユジンを庇って怪我をした山小屋に 一人で向かっていた。

 リフトから見下ろす一面の雪景色が 夕暮れに染まっていた。

 山小屋の一番上の 展望のよい広間に ミニョンはやってきて驚く。

 その広間の窓辺で 夕焼けを見ているユジンを見つけたからだ。

 人の気配に気がついてユジンが振り返り、飛び込んできたミニョンの姿に驚いた。

 今 この夕暮れの中で ユジンが思っていたのは・・・まさに彼のことだったから。

 二人は しばらく見つめあった。






 そして 外のベンチに二人で腰掛けて あの事故の日以来の会話を始めた。

 紙コップのコーヒーで手を温めながら 

 二人は並んで座っているにだが 視線は合わせていない。

 ユジンは そのまままっすぐ前を向いて 横のミニョンに言った。

 「チェリンに 全部聞きましたか?」その質問に やはりユジンを見ずに、うなずくミニョン。

 「チュンサンという友達に 僕はそんなに似てますか?」

 
(当たり前だろう!!本人じゃないの)

 ミニョンは うつむいたまま、ユジンにそう聞いた。

 ユジンも 前を向いたまま・・・深くうなずくのだ。

 きっとミニョンの顔を見れば泣きだしてしまうから。

 風が木の枝を揺らして 積もった雪が下にキラキラと舞い散った。







 下を向いたまま ミニョンがユジンに語る。

 「ユジンさんが 初めて僕と会った時、涙を流したのは その彼を思い出したからでしょ?

  仕事を辞めると言ったのも、僕に冷たくしたのも 

 そして吹雪の中飛び出したのも 全部・・・僕が彼に似てるからなんでしょ?」

 ミニョンは やっとユジンを見つめてそう聞いた。

 ユジンは 視線をミニョンに向けないまま 小さくうなずいた。





 美しい夕暮れの中を 二人は並んで歩いている。

 初めての湖のデートも こうして二人は並んで歩いたのに・・・同じ二人なのに・・・。

 10年の歳月が 二人の間に作った溝は大きかった。

 「カン・ジュンサンは どんな人でしたか?」ミニョンがユジンに聞いた。

 これは ミニョンが知りたかったことだろう。

 本当の自分は どんな人物だったのか・・・。

 そして 一番知りたかったことを ミニョンは質問した。

 「ユジンさんと彼は 愛し合っていましたか?」ユジンは 少し遅れて無言で歩いている。

 「外見以外は 僕と違うでしょう?」ミニョンがそう言うと ユジンはうなずいた。

 「ごめんなさい。ユジンさん。誤解させてしまって・・・。」

 ユジンの前を歩きながら ミニョンはそう言った。

 ユジンは ミニョンの背中を見ながら「いいえ。むしろ ミニョンさんには感謝しています。」

 明るい声でそう言うのだった。えっと驚くミニョンに ユジンは彼の横に並んで続けて言う。

 「考えたんです。チュンサンが生きてたら 今どんな姿だろうって、

 28歳のチュンサンの姿を想像してたんです。でも・・・」ミニョンの足が止まった。

 ユジンは嬉しそうな顔で言うのだ。

 「ミニョンさんを通じて チュンサンに会えた気がしました。」

  恥ずかしそうに ユジンはミニョンを振り返って「28歳のチュンサンに・・・。」

 そう言うと 我慢していた涙が溢れてきて 

 それを見せまいとユジンはミニョンに背中を見せた。

 そして間を置いて、またユジンは振り返り ミニョンの顔を見て、そして驚いた。

 ミニョンも泣き出しそうな顔をしていたからだ。






 ミニョンは 辛かった。

 こんなにもチュンサンを想ってくれている ユジンさんの記憶をなくしてしまった

 そんな自分が悲しかった。心からユジンに申し訳なかったのだろう。

 ユジンは その顔を見て思わず「チュンサン。」と囁いた。

 我慢していた気持ちが抑えきれなくなったのだ。

 だって・・・この人は、ミニョンさんは 本当はチュンサンなんだもの。

 そう思ったら チュンサンに触れたくなった。

 泣きながら ユジンはミニョンの顔に手を伸ばした。

 (ユジンはミニョンの眼鏡を外そうと思ったのか?笑)

 その手を 今度はミニョンがしっかり受け止めた。ユジンの手に触れて ミニョンは微笑む。






 その時だ!「放してください。」冷たいサンヒョクの声がした。

 ミニョンが声の方を向くと サンヒョクが眉間に深い皺を寄せてミニョンを睨んでいる。

 サンヒョクが二人に近づいて ミニョンと向かい合った。

 「ユジンは 僕の婚約者ですよ。そういう行動は失礼でしょう。」

 ミニョンにそう言うと、今度はユジンの方を見て

 「ユジン。行こう。」と強引に ユジンの手を引いて歩いて行く。

 早くミニョンと引き離したい・・・

 そんな気持ちが手に取るように分かる行動だ。





 「待ってください。」ミニョンが声をかける。振り向くユジンとサンヒョク。

 「ユジンさん。今でも チュンサンを忘れられませんか?」

 ミニョンは 真剣な顔でユジンに訊ねた。

 「やめてください!」サンヒョクが素早く遮った。

 ミニョンは動じずに サンヒョクに向かって言う。

 「ユジンさんの答えがまだです。」そしてユジンに向かって

 「まだ、カン・ジュンサンを愛しているんでしょ?」と直球の質問をする。

 ユジンは ミニョンにそう聞かれて 困って深く息を吐いた。

 心の中では「はい。」と返事がしたいユジンなのに・・・。

 「なんだと?」サンヒョクは 怒ってミニョンに掴みかかる。

 サンヒョクに胸ぐらを掴まれたミニョンは はっとした。記憶の一部が蘇ったのだ。

 高校生の自分が 同じようにサンヒョクに胸ぐらを掴まれて

 「なんだと?」と言われている姿が浮かんだ。





 ミニョンの言葉に逆上したサンヒョクは ミニョンを殴りたいのだが、

 彼があまりにも無反応でやり返してこないので 

 馬鹿らしくなって掴んだミニョンを放し、軽く突き飛ばした。

 そして「ユジン行こう。」そう言って ユジンの腕を掴んでどんどん歩いて行く。

 過去の記憶が蘇って ボ~としていたミニョンは ハッと我に返る。

 目の前には、サンヒョクに引きずられながら 

 ずっと自分を見つめているユジンの姿があった。

 その瞳は”あなたから離れたくない!あなたをまだ愛してる”

 そうユジンが語っているのだが

 ミニョンであるチュンサンには 果たして伝わっているのだろうか?

 一人残されたミニョンは ふと目眩に襲われた。

 右手で目頭を押さえて ああと声を漏らした。

 ユジンをサンヒョクに連れ去られたまま・・・彼女を追いかけられない自分。

 記憶が完全に戻らないチュンサンは 

 ミニョンのまま 一人夕暮れの山に取り残されてしまった。






 

 サンヒョクは ユジンをゴンドラに乗せて山を下っていた。

 「サンヒョク。話をしましょう。」椅子に腰かけているユジンのほうから 口を開いた。

 「約束してくれ。」サンヒョクは 一人で突っ立って窓の方を向いたまま ユジンに言った。

 「サンヒョク。」ユジンは 背中を向けているサンヒョクに呼びかける。

 「チュンサンが本当は生きていてても 僕の傍にいると約束して!必ず守ってくれ!」

 サンヒョクは少しだけ振り向いて きつい顔でそうユジンに言った。

 そして「カン・ジュンサンを忘れろとは言わない。

 彼を思い出すのは 君の自由だ。」と言った。





 ユジンは その言葉を聞くと心の中で深く溜息をついたようだった。

 そして 決心したように重い口を開く。「私達の結婚、考え直してほしいの。」

 サンヒョクは動揺して「どういうことだ?」とユジンに近づいて聞く。

 ユジンはサンヒョクを見上げて言った。

 「昔みたいに 仲のいい友達に戻っちゃ駄目? 私、頭が混乱して・・・辛いの。」

 サンヒョクは 首を横に振って

 「駄目だ!それはできない。絶対、君を放さない!」と声を荒げて言った。

 怒って横を向いているサンヒョクに 「サンヒョク。」とユジンが呼びかけるが

 「君は 今のままでいい。どうせ僕を愛してないんだから・・・。」と言うサンヒョクに

 ユジンは心底驚いた。「どうだ?違うか?」サンヒョクは そう言ってユジンを責める。

 「一度でも 僕を愛したことがあるのか?」

 サンヒョクのその言葉に ユジンは溜息をついてうつむいた。

 サンヒョクはそんなユジンを見て、また窓の外を見ながら 寂しそうに言った。

 「構わないよ。僕が君を愛してるから・・・。」

 重苦しい二人を乗せて 日が沈みそうな夕暮れの中を ゴンドラは下って行く。





 
 
 場面は変わって ミヒのレッスン場へ・・・。

 グランドピアノの横の机に 企画書が置かれている。

 「番組の企画案よ。ここに出演するわ。あとは任せるわよ。」

 ミヒはそう秘書に言って 企画書を手渡した。

 秘書は「はい。」と言って その企画案に目を通し、

 「一度、断った番組では?テレビのほうが公演の宣伝になるので、

 ラジオよりテレビのほうが・・・。」秘書がそう言うと ミヒは

 「ミニョンにも会いたいの。それに決めてちょうだい。」と譲らなかった。

 (ミニョンにも会いたいってことは・・・ 

  スキー場の野外コンサートで、クラッシックを弾きまくるってことね。)

 

 そして スキー場へ戻る。

 ミニョンが山小屋から 一人で自分の部屋に戻るところだった。

 「待っていました。」ミニョンの後方から サンヒョクの声がした。

 ミニョンは振り返るが サンヒョクだと分かると 無視して自分の部屋へ歩いて行く。

 サンヒョクは むっとして「イ・ミニョンさん。」と声をかけた。

 それでも ミニョンは振り向かずに 自分の部屋のドアノブに手をかけた。

 「チュンサン!」サンヒョクは 自分をそう呼んだ。驚いて振り向くミニョン。

 「やっぱり 君だったんだな。」サンヒョクは ミニョンにそう言った。





 そして二人は ミニョンの部屋にいた。 サンヒョクがソファーに腰かけて

 「どうして自分が誰か忘れてたんだ?一体、何があった?」とミニョンに聞いた。

 ミニョンは ポケットに手を突っ込んだまま 窓の外を見つめ立っている。

 何も言い返さなかった。

 「あの事故で 記憶を失ったのか?」サンヒョクが訊ねても まだミニョンは黙っている。

 しかし、その無言の様子で サンヒョクはすべてを理解して言った。

 「そうか・・・。そうなんだな。」

 「望みは何だ?」ミニョンが 背中を向けたまま、やっと口を開いた。

 「僕にどうしてほしいんだ?」

 サンヒョクは ミニョンの背中を睨んで立ち上がるとこう言った。

 「イ・ミニョンさん。あなたがチュンサンでも 同じことだ。」ミニョンが振り返る。

 「何があってもユジンは渡さない。最後の警告だ。ユジンを混乱させないでくれ。」

 サンヒョクの言葉に ミニョンは顔をしかめて「どうして?」と聞き返した。 驚くサンヒョク。

 ミニョンは言った。「カン・ジュンサン・・・あれほどユジンさんが会いたがってた人だ。

 それが僕だ。・・・なのになぜ?」その言葉に サンヒョクは激怒して叫んだ。

 「資格がない!カン・ジュンサンにもイ・ミニョンにも そんな資格はない。

  ユジンはチュンサンを 本当に好きだったけど、君は違う。

 チュンサンはユジンを利用したんだ。」 その言葉に 驚いて目を見開くミニョン。

 「それは 本当か?」サンヒョクにそう聞き返すミニョン。サンヒョクは言った。

 「君が言ったんじゃないか!僕が嫌いだから ユジンを利用したと。違うのか?」

 その激しさに ミニョンは困惑する。ショックでふらつき、

 傍の椅子に腰掛けて 両手で顔を覆った。





 「本当に僕が、そんなことを言ったんですか?カン・ジュンサンがそう言った?

  思い出せない。なぜ僕は君が嫌いだったんだ?」ミニョンが声を震えわせてそう聞いた。

 「その理由は 分からない。」サンヒョクは答えた。

 ミニョンは両手を広げ その掌を呆然と見つめている。

 サンヒョクが続けて言った。「でも僕が嫌いで 僕の父親とユジンに近づいたんだ。」

 その言葉に ミニョンは苦しそうに 子どものように顔を歪めた。

 「僕が ユジンさんを利用したんですか? 彼女を愛してたのではないのか?」

 必死にそう訴えるミニョンに サンヒョクは

 「何も覚えてないのなら あなたがチュンサンでも意味がないしょう?」

 言葉のナイフを ミニョンに突き刺すのだった。

 ミニョンは 何も言えずに 苦しそうに目を閉じてうなだれた。

 そんなミニョンを見下ろして サンヒョクは言う。「放っておいてください。」

 その言葉に ミニョンは顔をあげた。サンヒョクは続ける。

 「これ以上、ユジンを苦しめないでください。10年で十分だ!

  この10年間、ユジンを苦しめてきたんだから・・・。どうか ユジンを忘れてください。」

 サンヒョクがミニョンにそう言うと ドアのほうから女性の驚く声がした。

 二人が振り向くと そこにはチェリンが立っていた。

 ”ユジンを忘れてください”という言葉に チェリンは動揺して 肩にかけていた

 大きなバッグを落としてしまう。

 バッグの中から ユジンのウエディングドレスが顔を出した。

 (バッグの中身がウエディングドレス・・・

  というのは私の想像です。間違いないと思うけど。笑)

 

              後半に続く・・・。

 

 

 ***********************************


 

 昨日はもう13話の放送があったというのに・・・

 12話の紹介が 大変遅れてしまってごめんなさい(>_<)

 今、非常事態のように忙しいので・・・

 なかなかまとめる時間が取れないのですが

 頑張っていますので・・・ゆっくりですが、UPしますので

 読んで下さるとありがたいです。

 よろしくお願いいたします(*^_^*)


 そして 今回も画像は きょこままさんから提供していただきました。

 BGMのオルゴールはこみしゃんからの提供です。

 きょこままさん❤ こみしゃん ありがとう~(^O^)/ 

 

 
 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 
 

 
 

 

 

 

 

 
 

 

 
 
 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

    

   

 

 
 

 

 


 

 

 


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