2011/05/25 11:21
テーマ:ドリームハイ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ドリームハイ☆第10話No.3

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 キリン芸高の修学旅行先の日本。

 名古屋のグループのライブに ゲスト参加して

 会場を沸かせたサムドンたちは コンサート終了後

 そのグループの打ち上げに参加し 

 「乾杯!!」と 意気投合して盛り上がった。

 勿論、サムドンたち未成年者は ジュースで乾杯。(笑)

 みんな その日のコンサートの成功を喜んでいた。

 しかし、サムドンは ヘミがみんなから離れて

 外へ出て行のが気になった。

 どこへ行くのだろう?サムドンが心配していると

 日本グループのリーダーの男が 肩を叩いた。

 ヘミが気になりながらも その男の話を聞けば

 ”大観覧車”のチケットを2枚くれて

 僕は ここでアルバイトしてるから

 君にこれを プレゼントすると言ってくれた。

 「プレゼント?サンキュー!!サンキュー!!」と 

 サムドンは 男に抱きついて喜んだ。

 ヘミが乗りたがっていた観覧車に 乗せてあげられると思って

 サムドンは 心から嬉しかったのだ。

 サムドンは「ありがとう!!ヘミと一緒に行くよ!」

 と嬉しそうに 男に感謝するのだった。

 







 そして、打ち上げの最中の女子トイレの中。

 リアとベクヒが 洗面所の鏡で一緒になった。

 「ヘミとハイタッチしてたわね。」とリアが言う。

 「意味はないわ。」と ベクヒが言うと

 「仲直りしたんじゃない。」とリアが言った。

 ベクヒは「元々 友達だもの。」と言った。

 ベクヒは ダンスコンクールでの優勝を 喜んでくれたヘミに

 自分も 歩み寄りたいと思っていた。

 しかし 意地悪いリアは 2人が仲直りするのは面白くない。

 「よく言うわね。2人が犬猿の仲なのは有名よ。」

 そうリアに言われて ベクヒは

 「いがみ合うのは 疲れるから・・・」と本音を言って

 リアとトイレで別れると  事務所の社長の声が聞こえた。

 「良く見てみろ。良い表情してるだろ!

  ヘミはビジュアルも歌唱力も イケルだろう!!」

 と ライブ会場の廊下で ヘミを絶賛しているのだった。

 自分たちを追って ライブ会場に来ていた社長は

 先ほどのステージで歌うヘミを 携帯で録画して その映像を

 事務所のスタッフに見せていたのだ。そのスタッフは言った。

 「これならパーフェクトですよ!ベクヒよりずっといい!!」

 盗み聞きしていたベクヒは とてもショックを受ける。

 「帰国したら 校長と相談をする。」と社長が言うと

 「メンバー交代ですか?」とスタッフが聞く。

 「分かり切ったことだろう?」と言う社長の言葉を聞いて

 せっかく苦労して ヘミを追い越して

 栄光の座を手にしたというのに それをまた

 ヘミに奪われるのかと思うと ベクヒはたまらなかった。

 






 観覧車のチケットを 2枚もらったサムドンは

 会場に戻って来たヘミを見つけて 

 「10分後に 入口に来てくれ!」と頼んだ。

 なんで?と聞くヘミに「連れて行きたい所がある。」

 そう 嬉しそうに言うサムドンだった。


 一方、グクは ヘミと2人きりで話がしたくて

 会場の出口で ヘミを待っていた。

 ヘミがサムドンの言うとおり、会場から出てくると

 グクは ヘミの腕を掴んで引っ張っりながら 

 無言で どんどん歩き始めた。

 ヘミは怒るのだが、グクの力には敵わない。

 それからすぐに サムドンが会場を出て来るのだが、

 ヘミの姿が見えないので「まだ来てないか。」とつぶやいて

 腕組しながら ヘミを入り口で待っていた。

 観覧車に乗せてやったら ヘミは喜ぶんだろうな・・・

 そんなことを想像して サムドンは一人で微笑んでいる。

 ヘミがグクに連れ去られたなど、夢にも思わないサムドンだった。

 (ああ・・・サムドン、可哀そうに!!)

 グクは力任せに ぐいぐいヘミを引っ張って歩いた。

 ヘミはいい加減に頭に来て グクの手を振りほどいて

 グクと向き合った。その瞬間、カメラのフラッシュが焚かれた。

 名古屋に遊びに来ていた韓国人の女性2人が グクに気づいて

 写真を撮ったのだ。「あの女は誰?」「恋人かしら?」

 とカメラの女性達が言った。ヘミは 彼女たちの所へ行き
 
 カメラを取りあげる。「何するの?」と韓国女性が言うと

 「勝手に写真を撮らないで!」と ヘミは怒鳴った。

 「カメラを返して。」と 韓国女性たちも怒る。

 ヘミがカメラを返さず 2人と揉めていると

 グクが来て「すみません。」と言って 

 ヘミからカメラを取りあげて 2人に返した。

 その隙に ヘミは グクから離れて歩いて行く。

 グクがヘミを追いかけて また腕を掴むと

 ヘミは振り向いて「あなたに関わりたくないの!

 記事になったらどうするのよ!!」そう 声を荒げて叫ぶ。

 それでもグクは、ヘミの腕を離さない。「聞いてくれ!」

 そうヘミに頼むのだが、またカメラのフラッシュが焚かれた。

 今度は グクが カメラの2人の韓国女性の所へ行った。

 ヘミの腕を離さず、ヘミも連れて 2人の前まで来ると

 「お願いです。助けてください。」そう言うのだった。

 グクは続けた。「僕は彼女と話がしたいのに、

 人の目が気になって話せないんです。誤解も晴らしたいのに

 晴らせない。苦労して、巡り会えた人だ。

 とても大切な人だから 失いたくないんです。だから・・・

 彼女が僕の話を聞いてくれるように 協力してください!」

 グクが、切々と訴えると 韓国女性は

 「分かったわ。もう撮りませんから。話をして。」と 

 カメラを仕舞って 逃げるように去って行った。

 するとヘミは グクを睨みながら見上げて「気になるわね。

 言ってみなさよ!私が何を誤解したって?

 一緒にデビューすると 私と約束したくせに!!」と怒鳴った。

 すると グクも大声を出した。「さもないと!!」

 そこまで言うと 泣きそうな顔でつぶやいた。

 「韓国にいられなかった。」・・・「えっ?」と驚くヘミ。

 「父さんが、俺を留学させようとしたんだ。

  アメリカに行く 一歩手前だった。

  誰にも知られず。お前も知らないうちに・・・。

  選挙のために 俺を隠したがってたんだ。

  俺は父さんにとっては 恥ずかしい過去だから。」

 そこまで聞くとヘミは「それじゃ。」と 

 グクが父親にぶたれた あの晩を思い出し、

 急に ショーケースに出ないと言った

 その翌日の 荒れたグクのことを思い返した。

 「空港から逃げ帰った日。デビューを決めたんだ。

  自分の存在を世間に知らしめるために・・・。

  消されないためには それしかなかった。

  おかげで こうして・・・お前の傍にいられる。」

 グクは 涙がこぼれそうになるのを 必死に堪えた。

 そして しっかりヘミの目を見て「だから怒るなよ。

 喧嘩をしたら 時間がもったいない。」と言うのだった。

 ヘミはようやく 誤解して固くなった心をほどくことができた。

 今まで グクに裏切られたと思い続けて 傷ついていた心が 

 グクの言葉で 温かく満ち足りた瞬間だった。

 ヘミは自分の首の 真っ赤なマフラーを外して

 グクの首に優しく巻きつけ、グクの顔を隠すように

 マフラーを広げて 口元を隠して

 「こうすれば 人にバレないかな。」

 そう言って「これからどこに行きたい?」と聞いた。

 グクは嬉しかった。ああ、やっとヘミが自分に笑ってくれた!!

 

 




 
 一方、ヘミを ライブ会場の入り口で待つサムドン。

 そこへ インソンとアジョンがやって来て

 「ここにいたのか。中で遊ぼうぜ!」と サムドンを誘う。

 「お前らは戻れ、俺はヘミを待ってる。」とサムドン。

 「ヘミはさっき帰ったわよ。」と」アジョンが言う。
 
 サムドンは驚いて「ええっ?1人で??」と聞き返した。

 「うん。そういえば グクもいないわね。2人一緒かも。」

 と 勘の良いアジョンが言う。サムドンの顔が見る見る曇る。

 「デートしてるのかな。」インソンも追い打ちをかける。

 アジョンは「2人は恋人なの?」と インソンに聞く。

 「そうかも。グクは 前からずっとヘミを庇ってたし。」

 とインソンが言えば、アジョンは

 「日本に来てる今が チャンスってわけね。」と言った。

 サムドンは 不安で不安で・・・たまらなくなった。







 
 デートといえば、オヒョクとギョンジュン先生。

 ライブを終えて ホテルに戻る帰り道。

 2人は 名古屋の街の夜道を歩いている。

 しかし、寒いのか ギョンジュン先生は早足で歩き

 オヒョクは のそのそと遅れて歩いていた。

 「早く歩きましょう!」ギョンジュン先生が言う。

 するとオヒョクは 覚悟したように言う。

 「シ先生。今日の内に話しておきたいんです。」

 そう言われて 誤解してドキドキしている

 ギョンジュン先生に オヒョクは言った。

 「シ先生を誤解してました。教育観の違いもあり

  私を嫌っていると思ってました。

  でも。今回の旅行で 教育観も似てるし

  嫌われてもいないと思いました。ですよね?」

 そう聞かれて ギョンジュン先生は言う。

 「まぁ、そうかもしれないですね。」

 「それを聞いて 話す勇気が湧きました。」

 そう言って 先を話そうとするオヒョクに
 
 「カン先生。あまりにも急なことで・・・

  考える時間をください。」とギョンジュン先生は言う。

 (オヒョクが自分に告白すると 思いっきり勘違いしている。笑)

 「時間がないんです。」とオヒョクは言い

 「うちの生徒を よろしく頼みます!!」とお願いするのだった。

 驚くギョンジュン先生に 修学旅行から戻れば

 入試クラスの3人も 芸術クラスに編入になり

 シ先生が受け持つことになるから お願いしますと言うオヒョク。

 「シ先生から見れば 未熟でしょうが

  みんな宝石のような連中です。

  ヘミは生意気で気が強そうに見えますが 心はか弱い。

  傷つきやすくて 情に厚い。強く出ると反発しますが

  うまく乗せれば 言うことを聞きます。

  サムドンは ヘミに一途です。その情熱が彼を輝かせる。

  大切に守ってやってください。

  さっきも見た通り、作曲の才能があります。

  ビルスクは ヘミと反対に 芯の強い子です。

  その強さを自覚していないだけで

  それに気づけば 大化けします。

  あ!それから、激しいダイエットをしたせいで

  パンを見ると 理性を失います。気をつけて。」

 長々と 生徒を語るオヒョクに ギョンジュン先生は

 「いなくなる人みたいな口ぶりですね。大袈裟では?」と呆れる。

 「そうですか。大袈裟だったかもしれませんね。

  とにかく よろしく頼みます!」そう言ってオヒョクは笑って

 「行きましょう!」と 清々したように歩きだした。

 期待した展開ではでなかった ギョンジュン先生は 

 「思わせぶりね。」と言いながら 不満げに追いかけた。





 ヘミが待ち合わせに来なくて ガッカリしたサムドンは

 1人で 日本人のバンドの男がバイトする店を訪れた。

 (そう!やっと名古屋の高矢禮 火が登場です!笑)

 「ソン・サムドン!マイフレンド!!」

 サムドンを見て 男が嬉しそうに抱きついた。

 そして サムドンを窓際の席に案内し

 「ガールフレンドは??ガールフレンド!」

 と 不思議そうにサムドンに尋ねると バツの悪そうに

 「ふられて1人で来たよ。」と サムドンは言った。

 「大丈夫。ガールフレンドNO!サービス一杯!OK?」

 と変な英語で 男は励ました。サムドンは笑って

 「OK!」と答えるが、男が引っ込むと

 ポケットから 観覧車のチケットを取りだして眺めた。

 ヘミと2人で サムドンは観覧車に乗りたかった。

 そんなサムドンの目の前に 観覧車が登って来る。

 ヘミは 今 誰といて、何をしているのか・・・

 やはり グクと一緒にいるのだろうか・・・

 サムドンはヘミを想って 切なくなるのだった。

 

 そして 場面は韓国へ飛ぶ。

 縄跳びの途中で倒れ ジェイソンに運ばれたビルスク。

 しばらく気を失っていたが ベッドで意識が戻った。

 ジェイソンが傍にいることに気づき、慌てて眼鏡をかけて

 「どうして ここへ?」とジェイソンに尋ねた。

 「過激な運動による失神だって。」とジェイソンは言った。

 「違う。あなたのことよ。なぜ帰らないの?」とビルスクは言う。

 「心配するな。今 帰る。」そう言い、帰ろうとするジェイソンに

 「これもマナー?ここに来たのも・・・マナーよね。」と 

 笑うビルスク。しかしジェイソンは

 「マナーじゃない。歌。・・・お前の歌が聞きたくて。

  お前の歌が好きなの、知ってるだろう?」

 そう言って 彼は心を誤魔化すのだった。

 「うん。」とビルスクは うなづいた。ジェイソンは 

 「勘違いするな。撮影が終わって早く戻っただけだ。

  じゃあな!」そう言って病室を出るジェイソン。

 廊下へ出て 数歩で立ち止まり 壁にもたれて 

 ビルスクへ言ったそっけない言葉を

 後悔しているジェイソンがいた。

 そして重い足取りで 彼が病院を出ようとすると

 病室の中から ギターが聞こえた。ビルスクが弾いている!

 ジェイソンが大好きな 彼女の歌声が流れて来る。

 しかもビルスクが歌う曲は 

 ジェイソンが お気に入りの曲だった。


 ”君を待ちながら 1人考えた

  別れた君は 辛くて再び 

  僕へと続く道の上で 泣いていると・・・”


 


 
 ビルスクの歌に重なって ヘミとグクの姿が映る。

 グクはヘミを連れて あの大観覧車に乗るところだった。

 
 ”君を眺めているうちに ふと思った

  ある日 空が明るくなった時

  あの日のように 君は静かに

  僕のもとに 帰って来る


  目の前に 君がいるのに・・・”


 




 広い観覧車に グクとヘミは 向き合って乗った。

 席に腰を降ろすと グクは言った。

 「観覧車を見つけた瞬間、絶対に乗りたいと思ってた。」

 「あなた、前にも 観覧車に乗りたがってたわね。」

 ヘミが グクにそう聞くが、グクは窓の外を眺めている。

 「覚えてない?7年前も、

  この前 合宿所を抜けだして来た時も。」

 (そうか・・・グクは過去に出会った時も 

  ヘミに観覧車に乗りたいと言ってたんだね!!)

 「そうだな。前世で 観覧車に乗れずに死んだのかな?」

 グクは そんな冗談を言ってから ヘミの方を向いて

 真面目に語った。「子供の頃に 1度だけ・・・

 俺にも家族があった日があるんだ。

 子供の日だった。父さんが、うちを訪ねて来た。

 あの日。初めて父さんと母さんと一緒に 遊園地に行った。

 だけど 人が多くて 乗れたのは観覧車だけだった。

 仕方なく乗った観覧車だったけど 楽しかった。

 退屈だろうと思ったのに・・・

 降りたくないほど 楽しかった。

 このままずっと 永遠に ぐるぐると回っていたい

 ・・・そう思った。

 あの1日がなければ 簡単だったはずなんだ。

 父さんに捨てられ、父さんに利用されても

 憎めばいいだけだから・・・。だけど・・・あの日。

 あの日のせいで 父さんを憎むことが出来ない。

 あの日がなければ 何もかも 簡単だったのに・・・。」

 ヘミはそれを聞いて 涙がこぼれた。

 7年前の可哀そうな少年と 今のグクが重なって・・・

 ヘミは昔のように グクの身の上話に泣くのだった。

 「楽しかった思い出を 消したくないのね?」

 ヘミは グクの悲しみが理解できて 可哀そうでならなかった。







 ヘミの涙を見て グクは「なぜ泣く?」と聞く。

 「昔もお前は 俺のために泣いてた。」

 グクがそう言うと「私にも分からない。」とヘミは答えた。

 「初めての経験だった。誰かが俺のために 泣いてくれたのは。」

 グクはやっと ヘミに言いたかったことを吐き出せた。

 7年前に出会ったヘミのことを グクはずっと忘れられなかったのだ。

 だから 路上でヘミの財布を拾った時に、必死でヘミを追いかけた。

 グクにとってヘミは ずっと天使のような存在だったのだろう。

 (再開して ヘミがデビルの要素もあって驚いたに違いないが。爆)

 グクもヘミも 涙が止まらなかった。

 ヘミは自分でも分からず、なぜだか、涙が溢れてくる。

 そんな泣き虫のヘミが グクは愛しくて仕方ない。

 グクにとって ヘミは”運命の人”だったに違いない。

 グクはヘミの前に膝まづいて近づき、ヘミの頬の涙をぬぐった。

 「なぜ 俺のために泣くんだ?」と 自分も泣きながらヘミに聞く。

 「自分でも分からないの。」ヘミは正直に答えた。

 しかしながら グクが自分のことを ずっと忘れないでいてくれた

 そのことが 嬉しかったヘミではないのか?

 ベクヒに心変わりしたから ベクヒとデビューしたと思ってた 

 それが勘違いだと分かって 自分と一緒に こうして

 観覧車に乗りたいと思ってくれたグクが

 ヘミには とても嬉しかったのではないかと想像する。

 遠くへ行ってしまったと思ったグクが

 今、目の前で 優しく自分に真実を語ってくれたから・・・。

 とにかくヘミは 心から素直に グクの前で泣いていた。 

 グクはヘミに 顔を近づけて、そっと口づけをした。

 グクの優しい唇が 自分に触れると

 ヘミの瞳から また涙がこぼれ、時間が止まった。

 しかし観覧車は 動くことをやめない。

 幸せなヘミとグクを乗せた観覧車は 

 ゆっくり ゆっくりと上に昇ってゆく。


 






 
 ビルスクの歌が また流れた。


 ”目の前に 君がいるのに

  君の目には 僕が見えないのか?

  その瞳に 僕はいない”

 

 





 その観覧車は サムドンのいる店から良く見えた。

 ゆっくり、ゆっくりと観覧車は 下から昇って来る。

 ふと気がつけば サムドンのいる店の窓まで

 昇って来る観覧車の中に ヘミを見つけた!!

 サムドンは ガラス窓にくっついて 目を凝らした。

 そして 心臓が止まるほど サムドンは驚く。

 観覧車の中で グクがヘミにキスをしている。

 ヘミの唇は グクを受け入れていた。

 
 ” 慣れ親しんだ 手つきや笑顔だけが

  かすかに残って 涙を溢れさせるけど

  君は僕のもとに 戻って来る”

 

 






 
 サムドンは どうすることも出来なかった。

 目の前にいるヘミは サムドンに気がつかない。

 ゆっくり、ゆっくりと サムドンを残して

 2人の乗った観覧車は 空に昇ってゆく。

 ヘミは グクを受け入れたまま・・・。

 
 ”君の心が 僕を呼ぶなら

  ためらうことなく駆けつけ 君を抱くだろう

  いつものように この胸に・・・”

 





  
 サムドンの目から 涙が溢れた。

 あれだけずっと 片時も離れずに 

 僕は ヘミの傍にいたのに 

 ヘミには 僕が見えていなかったのか・・・。


 あれだけずっと 僕はヘミだけを想って

 時を 一緒に過ごしてきたのに

 ヘミの心の中には ずっとグクがいて

 僕のことなど 想ってくれてなかったのか・・・。


 あれだけ一緒に 楽しく笑い合ったのに

 あれだけ一緒に 声を合わせて歌ったのに

 ヘミが受け入れたのは グクだった・・・。



 サムドンにとって 

 ヘミと一緒に過ごした 今までの時間は 

 宝石のように 輝いた大切な時間だったのに

 今、一瞬にして その宝石が砕けた気がした。

 
 手を伸ばしても届かない 観覧車の中のヘミのように

 サムドンが この先、どんなに手を伸ばしても

 ヘミの心は掴めない・・・そう思ったら 

 悲しくて 悲しくて、サムドンの涙は止まらない。


 




 

 大きな悲しみで サムドンの心が悲鳴をあげる。

 その途端、サムドンの 耳が壊れた・・・。

 大きな耳鳴りが 彼を襲い、頭痛がして倒れた。


 音のない世界で サムドンは悲しみの底に沈む。


 




 

 サムドンにとって ヘミのいない世界は 

 まさしく音の無い世界と同じだ。

 サムドンの掌に握られた 彼の大切な大切な

 ヘミのハートのストラップ。 

 それが今・・・

 彼から こぼれ落ちそうになった。

 

************************

 

 はぁ・・・第10話が終わりました。

 独断解説となった第10話ですが お許しください。

 サムドン・・・可哀そうだ~~~!!!(T_T)

 
 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 
 
  

 


2011/05/24 13:48
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

季節に追いつけない!

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  今日は またまた2度寝してしまい・・・(;一_一)

 9時半にやっと起きたら 凄く寒くて、

 ハイネックのTシャツの上に Yシャツを重ね着して、

 髪の毛を振り乱して(笑)バタバタ家事を済ませて


 今、まだ化粧もせずに・・・

 コーヒー片手に PCに座ってます。(*^_^*)


 窓の外は すっかりお天気になって・・・

 爽やかな風に 庭の新緑が揺れています。


 今日は 夕方から晩まで ピアノの生徒が来るので

 これからテンションをあげなければ!!

       ┗(´0`)┛ ファイト~!!


 


 昨日は 本当に一日雨で・・・

 夕方から ドリームハイを書いてたんですが

 最後の場面、高矢禮 火の観覧車の前で止まっています。

 観てない方々は 分からないでしょうが・・・

 歌姫の好きなサムドンの とても切ない場面なの。

 
 これから義母宅へ 夕食のおかずを届けてから

 レッスンの前に 仕上げられたらいいんだけど・・・

 
 


 鹿児島から帰って 慌てて玄関のブーツは仕舞ったけど

 未だに 居間のホットカーペットは仕舞えてなくて・・・

 もう6月になるのに 季節外れな部屋。

 衣替えも なかなか出来ないし・・・

 季節に追いつけないでいる歌姫♭(;一_一)

 ああ・・・家政婦が欲しい!!と思う

      最近の歌姫なのでした~ ( ..)

 

 みんなのお部屋は すっかり初夏仕上げになってる??


 

 

 

 

 


 
  

 


2011/05/23 16:27
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

頑張れ!!

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 今日は 朝から雨。

 こんな日は 一歩も 外へ出たくない私。


 朝食を食べ終わって 父に電話したら

 父の声も・・・暗かった。(;一_一)


 毎日、お客様が 美味しい物を持って

 父を訪ねて来てくださるらしくて・・・

 それは 有難いことだと感謝するべきなのに

 接客するのが 父は面倒臭いらしい。(;一_一)

 
 「今日も 弔辞を読んでくださったMさんが

  午後に来るんだよ。ああ疲れる!!」

 と父は言う。(;一_一) ・・・大丈夫かな??

 

 何もかもが 面倒くさくて・・・

 生きる気力が 湧かないのだろうな・・・。


 

 

 それでも今日 私は 雨の中・・・

 頑張って出かけて 今さっき帰って来たところ。

 実は 今年の初めに 依頼されていたのだが

 あるコミュニティセンターで開催される

 秋の”お月見コンサート”で

 ベルの演奏会をすることになった。

 ベルグループのリーダーの私は その会館の方と 

 今日、初めての打ち合わせがあったのだ。

 

 その演奏会の中で、私は歌も歌うことになって・・・

 だからこれから 曲目を検討して

 7月の初めには メンバーのプロフィールや

 プログラムを提出しなければならない。

 

 今から秋のことなんて・・・

 本当は 考えられない気分だが

 何か目標があるのは 良いことかもしれない。

 自分に鞭打って、前進しなくちゃ!!と思っている。


    頑張れ 私!!!

    頑張れ 父!!!

 

 


 

 さて・・・

 デビル(笑)は日帰り旅行に行ったので

 今日は 夕食は食べに来ない。ヤッタ~!!

      (^O^)/

 残りのドリームハイの第10話を

 これから 頑張ります!!(*^_^*)


 

 


 

 

 

 

 

 
 
  

 


2011/05/22 20:19
テーマ:ドリームハイ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ドリームハイ☆第10話No.2

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 今回の場面の写真は 1枚も入手できませんでしたので

 関係ないフォトが入ります。 ご了承ください!m(_ _)m




 

 キリン芸高、修学旅行の初日の晩。

 ギョンジュン先生はホテルの廊下で メン先生に

 「明日はKの撮影を クラスで見学するそうね。」と聞かれた。

 「現場を見せたほうが 有益だから。」とギョンジュン先生。
 
 「少しは羽を伸ばさせてあげなさいよ。」とメン先生に言われ

 笑いながら歩いていると 廊下に置かれたソファーで

 寝ているオヒョクの姿が目に入る。

 「カン先生は 自分の部屋がないのかしら。」とメン先生。

 「コン先生を起こして来て!」とギョンジュン先生が頼むと。

 「分かったわ。お酒でも飲んだのかしら?」

 メン先生はオヒョクに呆れて コン先生を起こしに行った。

 ギョンジュン先生は ソファーのオヒョクを起こそうとするが

 飲んだくれて寝てしまったらしく、オヒョクはなかなか起きない。

 テーブルに置かれたオヒョクの眼鏡を取り、それでつつくと

 「シ先生。あなたに頼みがある。」

 そうオヒョクは ギョンジュン先生に 寝言を言うのだった。

 突然言われて「私に??」と驚くギョンジュン先生。

 まさか、私の夢を見ているの?と 夢の内容を勘違いして

 ギョンジュン先生は ドキドキするのだった。

 しかし、オヒョクが 彼女に頼みたかったのは・・・

 そう。ヘミ達、入試クラスの可愛い生徒たちだったのだ。

 



 

 一方、ビルスクが肝炎になったと知った ジェイソンは

 夜中にPCを持ち出して B型肝炎を検索して詳しく調べていた。

 すると 死亡順位9位に B型肝炎があげられていた。

 そして、7割が 肝臓癌の原因に・・・

 電撃性肝炎で死亡するケースも・・・と出た検索結果に

 ジェイソンは「大変だ!」と ビルスクを心配する。

 そしてうつ伏せに突っ伏して寝入っている。(この姿は笑える!)

 サムドンを蹴飛ばして「おい。起きろ!友達が生死を

 さまよってるのに!!」と 言うのだが

 全く起きないサムドンに怒って ジェイソンは

 サムドンの枕を取りあげてしまう。

 しかし、それでも サムドンは起きない。(笑)

 ジェイソンは ビルスクが心配で、心配でたまらなかった。

 多分、その晩、ジェイソンは眠れなかったに違いない。

 
 そんなこととは露知らず、ビルスクは病室で

 食欲旺盛に 朝食を食べていた。そこへ ヘミから電話が入る。

 「日本は楽しい?私も行きたかったなぁ。

  もう治ったわ!明日退院するの。」と 元気に答えるビルスク。

 「良かったわ。・・・国際電話だからもう切るね!」

 ヘミは ビルスクが元気だと分かると そっけなく電話を切った。

 そこへ ビルスクが心配なジェイソンが通りがかる。

 そして ヘミに「ビルスクは どこの病院にいるんだ?」と尋ねた。

 「近所の病院よ。」と答え「そんなに関心があるの?」と

 ヘミはジェイソンをからかった。

 しかし、ブツブツ言いながらも ジェイソンは

 「何型肝炎だ?A型 B型 C型どれだ?」と聞く。

 「勿論A型・・・」と ヘミは正直に答えそうになるが 悪戯して

 「だと思ったら。B型だったの!」とジェイソンを騙した。

 「えっ!!本当か!!」ジェイソンは大声で叫んだ。

 ヘミは内心笑いながら頷いて「入院も長引くって。」と答える。

 「ああ。急に痩せようとしたせいだ。」ジェイソンは本気にした。

 ヘミは言う。「随分、心配するのね。」

 すると「友達がB型肝炎なのに 心配にならないのか!」

 とジェイソンは 怒り出すのだった。

 「私だって心配よ。」とヘミ。「その顔がか?」とジェイソン。
 
 「これが私の心配してる顔。」と平然と言うヘミに

 ジェイソンはマジ切れして「頭に来る奴だ!」と英語で叫び

 怒って行ってしまう。ヘミは「あれがマナー?」と笑うのだった。






 ヘミは サムドンと共に芸術クラスと合流して

 グループKの ミュージックビデオの撮影現場を見学する。

 スモークが焚かれた撮影現場では ベクヒ達が濃い化粧をして

 ハードボイルドのような世界を 拳銃片手に演じている。

 「あいつら見違えた。流石スターだな!

  グクとはパンツも一緒に履いた仲なのに・・・。」興奮して

 サムドンがヘミに言うと ヘミは寂しそうな顔をしていた。

 ヘミはグクがスターになって 自分から遠く離れてしまったのが

 とても辛かったのだろう。サムドンは すぐにそれが分かった。

 そして グクと一緒にデビューできなかったヘミの悲しみも・・・。

 しかし、グクはグクで ヘミが気になっていた。

 ヘミを探して見つけると ヘミと目があった。

 しかし、ヘミは目を反らすのだった。グクは困り果てる。

 グクも ヘミと距離が出来てしまったことは 辛かったのだ。

 しかし、撮影の仕事は無情に進む。

 「"Love High”?幼稚なタイトルね。ヒットするかしら。」

 ベクヒの友人のはずのアジョンが 意地悪くそう言った。

 しかし その撮影されている映像は めちゃくちゃな内容だった。

 オヒョクは撮影の絵コンテを見て

 「何だよ このコンテ!」と呆れてつぶやいた。

 ベクヒを救おうとして 拳銃で撃たれたジェイソンが

 ベクヒの元まで 血だらけで辿り着くと 

 また リアに拳銃で撃たれそうになり そのジェイソンを庇った

 ベクヒが身代わりになって リアに撃たれ倒れてしまう。

 すると何故か リアがその銃で グクの目の前で自殺し(笑)

 ジェイソンが 死んだベクヒを抱き、号泣し

 その涙が ベクヒの頬に落ちると ベクヒは生き返るのだ!!

 そんなめちゃくちゃなストーリーを ジェイソンたちは

 監督に言われるままに 真面目に演じている。

 「可笑しくて 手に力が入らない!」そう オヒョクは笑った。

 「この業界では マイダスと呼ばれる監督よ!」

 そうギョンジュン先生がたしなめるが

 「マイダスどころか マイナスですよ!」と言うオヒョク。

 「確かに・・・」 実はギョンジュン先生も そう思うほど

 グクたちの撮影ビデオは とても ”変”だった。(爆)

 (それは事務所の社長の センスの無さが 現れているのかも)

 見学しているサムドンは 撮影に使われている曲が気になった。

 「ヘミ。この曲、少し味気なくないか?」 サムドンは言う。

 「良い出汁は出てるけど、塩気が足りない。

  塩を入れれば 最高なのに・・・。」

 そう言われてヘミは「そう言われると 何か足りない感じね。

 コード進行かしら・・・。」と同調するのだった。

 2人でそんな会話をしていると サムドンは昨日の

 路上パフォーマンスをしていた グループの男を見つけた。

 自分たちの募金箱を蹴飛ばした あの男だった。

 撮影現場で働いているその男を見て「昨日 街で見かけた。」

 ヘミに言うと「本当だわ。」とヘミも覚えていた。

 「昨日の借りを返してやる!」サムドンは 仕返しをしようと決めた。

 (なぜ サムドンがそんなに彼を敵視したのか・・・

  私は理解に苦しむが、多分 募金箱を蹴飛ばされたことは

  自分たちを馬鹿にされたようで 許し難いことだったのだろう。

  そう無理矢理解釈しないと 話が進まない。笑)






 
 場面は変わって 韓国で入院中のビルスク。

 「キャ~~~!!」と 廊下で悲鳴をあげたビルスクを心配して

 母親が病室から出て 走ってやって来る。

 「どうしたの?」と母が尋ねれば ビルスクは泣きながら

 体重計に乗ったまま・・・

 「2kgも太っちゃった!どうしよう!」と母に嘆いた。

 すると 母親はビルスクを叩いて怒るのだった。

 「人騒がせなんだから!!」
 
 「だって、豚になっちゃう!!」と泣くビルスク。

 その時、ビルスクのベッドの中では 携帯が鳴っていた。

 携帯に電話しているのは 撮影を終えたジェイソンだった。

 「電話に出ろよ!」とイライラするが 結局、ビルスクは出ない。

 ジェイソンは意を決して 事務所の社長にかけ合った。

 「撮影は終わりですよね? 僕は韓国に戻ります。」

 えっ??と驚く社長を ジェイソンは振りかえらずに

 そのまま走って 撮影現場を出て行くのだった。

 そして「お疲れさまでした!お疲れさまでした!」

 と スタッフのみんなに 明るく挨拶をして

 路上パフォーマンスの男も 現場を出て行った。

 サムドンは その男の後を追いかけるのだった。

 「サムドン、どうした?」オヒョクは 驚いた。

 「あいつどこ行くんだ?」とヘミに聞いても

 「さぁね。」とヘミ。「迷子になったら困るだろう。」

 優しいオヒョクは サムドンの後を追いかけた。

 パフォーマンス男は 名古屋の路上で 

 昨日の仲間と 待ち合わせをしていた。

 「ドリーマー行くぞ!」と仲間と気合を入れると

 男たちは 何やらビラを配り始めた。

 「お願いします!今日 初ライブです!」

 配っているのは 彼らのライブコンサートのチラシだった。

 配られたチラシを ゴミ箱に捨てる人々・・・。

 サムドンは そのチラシをゴミ箱から拾い上げた。

 その時、オヒョクが追いついて サムドンの肩を叩く。

 「ここで何をしてるんだ?」そう言われて サムドンは

 「先生。先生には あいつが男前に見えますか?」と聞いた。

 オヒョクは 男を見つめて「そこそこのルックスじゃないか。」

 そう言った。サムドンは オヒョクに昨日のダンスバトルの

 話をして 昨日は陰険そうな目をしてひどい人相だと思ったが

 今日は ハンサムに見えると言うのだった。

 「笑顔も男らしいし 頑張ってる姿も素敵だ。

  なぜ 昨日は気づかなかったのかな?」と言うサムドンに

 「そうだな。なぜ気づかなかったのかな?

  お前たちと 良く似てると思うが。」とオヒョクは言うのだった。







 「日程はこれまでよ。最後の夜だからってはしゃがないように。

  忘れ物しないように 荷造りしてね。」とギョンジュン先生が

 ホテルに着いた グループK以外の生徒を前に そう話している。

 オヒョクがサムドンに 眼で合図を送る。”今晩はハメを外すぞ!!”

 それを了解した サムドンがヘミに ヘミがアジョンに・・・

 次々とアイコンタクトで 生徒たちに伝言が伝わった。

 「早めに寝よう!」インソンが わざとそう言って部屋に戻った。

 ギョンジュン先生がフロントに 上手な日本語で

 「明日7時に それぞれの部屋にモーニングコールを

  お願いします。」と頼む。 するとオヒョクは近づいて

 「今夜のご予定は?」と ギョンジュン先生に尋ねた。

 何もないくせに「ユン社長と打ち合わせを・・・。」と言う

 ギョンジュン先生だが「先約があるなら仕方ないですね。」と 

 あっさあり引きさがろうとするオヒョクに

 彼女は「ご用件は何ですか?」と尋ねる。

 「よければ ドライアンドハイで7時に会いましょう。」

 とデートに誘うオヒョクだった。それにギョンジュン先生は

 「ダメじゃないですけど・・・。7時にドライアンドハイ?」

 と聞き返し「オーケー!」と言って去ってゆく。

 先約はいいのか??と思う 鈍感なオヒョクがそこにいた。





 
 それからオヒョクは 生徒たちを連れて 

 ホテルを出て 夜の名古屋の街を歩いた。

 すると 事務所の仕事を終えたグク達と 鉢合わになった。

 グクは「どこに行くんですか?」と オヒョクに聞いた。

 「最終日くらい 羽目を外さないとな。

  お前たちも加わるか?」と言うオヒョク。

 「残念ね。」とリア。「今夜の飛行機で 先に帰ります。」

 ベクヒがそう言った。ヘミは内心がっかりする。

 「じゃあ仕方ない。先生方には内緒だぞ!」と言うオヒョク。

 しかし「僕らも連れて行ってください。」とグクが言った。

 「ダメよ。社長に釘を刺されたでしょ!」とベクヒが言う。

 それでもグクは「行こう!」と言って オヒョク達に合流した。

 仕方なく ベクヒたちも同行することになり キリン芸高の生徒は 

 みんなゾロゾロ オヒョクに連れられて歩いた。

 芸能事務所のユン社長が それを見つけて

 「もうすぐ出国なのに!」と心配して 後をつけるのだった。

 オヒョクやサムドン達がやって来たのは

 あの路上パフォーマンスをしていたグループのライブ会場だった。

 「しけたステージだな!」インソンが声をあげた。

 「こんなところで羽目を外そうって?」と言うインソンに

 「俺たちの力で熱くすればいい。」そう言って オヒョクは会場に入った。

 舞台は 男女のボーカルとバイオリストの演奏で そのバックで

 数人の男たちが踊るという 妙に変わった組み合わせのステージ。  (爆)

 それにボーカルの男の声は ほとんど聞こえず

 女性ボーカルの歌も 決して上手いとは言えない酷いステージだった。

 ステージの男は サムドンの顔を見て 一瞬ムッとするが

 サムドンが男に微笑むので 男も吊られて笑顔になった。

 サムドンが振り返って みんなを促すと

 「俺たちも一緒に遊ぶか!」と オヒョクが叫んだ。

 ステージのドリーマーというグループの地味な演奏を

 サムドンたちは 精一杯ノリノリで盛り上げるのだった。

 

 



 その頃、ギョンジュン先生はシャワーを浴びて

 鏡に向かって 一生懸命に化粧をしていた。

 「今更誘うなんて 遅いわよ!」とつぶやきながら・・・。

 そしてベッドに広げた洋服が すべて黒なのを見て嘆くのだが

 その中でも 一番可愛らしい服(ミニスカート)を必死に選ぶ。

 結局、ギョンジュン先生は オヒョクに誘われて嬉しいのだ。(笑)

 待ち合わせの店の前まで来ると グロスを塗り直しながら

 「こんな店でデートなの?」と 少しがっかりした。

 そして店の中へ入ると オヒョクが「シ先生。ようこそ!」

 と嬉しそうに声をかけた。

 ステージでは 昨日、グク達に負けたダンサーが

 雪辱を晴らすように 元気に踊りまくっている。

 それに大きな拍手と歓声を送る 優しいオヒョクたちだった。

 「今日は 僕たちドリーマーのライブに来てくれてありがとう!」

 ステージの男がそう言った。それに拍手をして盛り上げるサムドンたち。

 「予想もしない方々が来てくれています。

  昨日は敵だったのに 今日は友達になりました。

  紹介します!ヘイ、ユー!!What's your name?」

 そう言って 男はサムドンを指差す。サムドンは

 「サムドンだ。ソン・サムドン!!こいつはコ・ヘミ!」

 と 自分たちを紹介した。するとステージの男は

 「ソン・サムドン?コ・ヘミ? OK!!カモン!!」と 

 サムドン達を 手招きして舞台に呼んだ。




 「行くぞ!」とサムドンは ヘミの手を握り、2人で舞台に上がった。
 
 それを見たグクは サムドンにヘミを取られたような気分になった。

 舞台では サムドンが笑いながら「OK!」と言い、ヘミと2人で

 歌う気満々で ステージに立っていた。

 そして そうだ!とサムドンは思い立ち 隣のバイオリニストに

 曲の前奏を 耳打ちして教えるのだった。

 すぐにそのメロディーを覚えて OK!と弾きだすバイオリニスト。

 その旋律を聞いて オヒョクがすぐに声をあげた。

 「このメロディー、”Love Hight”のコード進行だ!」

 「サムドンが即興でリフを作ったの?」と驚くギョンジュン先生。

 2人は この時サムドンの才能を 

 ワクワクした気分で 喜んだのではないだろうか。

 計り知れない才能が この青年の中に眠っている・・・

 少なくともオヒョクは そう確信したに違いない。(*^_^*)








 


 ヘミは サムドンが味気ないと言った”Love Hight”の曲に

 塩を足したのだと すぐに分かって サムドンに微笑んだ。

 「私達の曲じゃない?」ベクヒも 気がついた。

 「凄い!良い曲だわ。」とリアも感心して言った。

 「俺たちも舞台にあがろう!」と先輩が言った。

 そしてグループKのメンバーも ステージに上がり

 手拍子で 会場が盛り上がる中、ヘミは歌い始めた。


 ”I dream high  私には 夢がある

  辛い時には 目を閉じて

  夢が叶う瞬間を 思い描き

  また立ち上がるの”


 そして サムドンが続きを歌い グクが踊りだす。


 ”不安で 今日も揺らぐ気持ち

  落ちるのが怖くて 飛び立てない

  鳥のひなのように・・・

  
  自分に出来るのか 夢は叶うのか

  一歩を踏み出すのが 怖くなる時には”


 ヘミがまた歌いだす。そしてその横で ベクヒが踊る。

  
 ”I dream high  私には 夢がある

  辛い時には 目を閉じて

  夢が叶う瞬間を 思い描き

  また立ち上がるの


  I can fly high  信じてる

  いつか大きく羽ばたいて 

  誰よりも自由に この空を飛んでみせる!”


 そして グクがマイクを取り 格好良くラップを歌う。


 ”Chance to fly high 辛い日々はバイバイ

  空に輝く星のように 夢を叶えるのさ

  これからが スタートだ!

  この手で築くのさ!

  これは運命 誰にも止められない


  目の前に広がる 君のためのファンタジー

  手を取り合おう 僕らの目標はひとつ

  若さと情熱が ここに集まるのさ!!”


 グクたちプロデビュー組のKと ヘミとサムドンが合体し

 その場で 即興的に作られた音楽は 

 まるで そのままプロのグループで通用するほど

 完成度の高いステージとなり 観客を魅了した。

 なにしろ ステージの上のヘミやサムドン達が

 まずは 一番、音楽を楽しんでいた。

 そして ステージも会場も 

 みんなが一つになって 大きく盛り上がった。


 
  
 ”I dream high  私には 夢がある

  辛い時には 目を閉じて

  夢が叶う瞬間を 思い描き

  また立ち上がるの”

 

 可能性を持った青年達の情熱が ステージで爆発した。

 それはそれは 素晴らしいコンサートのフィナーレだった。

 

 


 
 その会場の一番後で 彼らを見つめていたオヒョクは

 ギョンジュン先生に「惚れましたよ。」とささやいた。

 ギョンジュン先生は ドキッとして それでも

 やっぱりキタカ!!と期待して(笑)

 「誰にです?」と クールに聞き返す。

 するとオヒョクは「音楽にです。」と答えた。

 内心 ガッカリするギョンジュン先生は

 もうかなり オヒョクに惹かれている。(笑)

 「音楽ですか・・・」と ギョンジュン先生。

 「あいつらを見て そう思いました。

  言葉が通じなくても 音楽で競い合い、分かり合い

  ・・・喜び合っています。」とオヒョクが言った。

 「音楽は世界共通語。・・・陳腐だけど 真理よね。」

 ギョンジュン先生も オヒョクの言葉に共感する。

 (このように この2人の教師としての価値観は 

 少しずつ一致し始め、ギョンジュン先生の心は

 どんどんオヒョクへ向かって 走り始めるのだ。笑)


 



 一方、日本での仕事を終えて 一目散に帰国したジェイソン。

 空港から そのまま直接、彼はビルスクの入院先へ向かった。

 タクシーを飛ばして 病院へ駆けつけたジェイソンは

 やはり 恋する男子そのものだ。(笑)

 猛ダッシュで 病院内を走り 受付で

 「キム・ビルスクの病室は?」と尋ねた。

 「キム・ビルスさん?ああ~、ギターを弾く人ですね。」

 と 呑気な答えが返って来る。

 「そうです!」と ジェイソンが言うと

 「さっき、中庭の方に行きましたよ。」と教えられる。

 だいたい この時点で、ヘミの嘘はバレルと思うのだが

 恋する男子は まだヘミの嘘に気がつかない。

 中庭に行ってみると 緑のダウンジャンバーを着こんで

 縄跳びする人影が 目に飛び込んでくる。

 ジェイソンは 恐る恐る「キム・ビルスクか?」と聞いた。

 その声に 驚いて振り返り

 「どうしたの?なぜ あなたがここに?

  修学旅行はどうしたの?」と聞き返したのは 

 やっぱり ビルスク本人だった。驚くジェイソンは

 「どうした?B型肝炎にかかったんだろ?」と聞く。

 「B型じゃないわ。A型よ!」と言う ビルスク。

 そこでやっとヘミの嘘に気づくジェイソンは

 「コ・ヘミの奴め!」と 怒るのだった。


 「ここに何しに来たの?」と 驚くビルスクは

 「日本で撮影があったんじゃないの?」と 問い詰めた。

 ジェイソンは 気が抜けて「もういい。帰るから。」

 そう言って ビルスクに背を向けた。

 「まさか、またドタキャンしたの?」と言うビルスク。
 
 ジェイソンはムっとして振り返り「また小言かよ!!

 俺がどれだけ・・・」お前を心配した思う?という

 その先は プライドが邪魔して言えないジェイソンは

 「お前、マジで・・・イライラするぜ。」

 そう言って またビルスクに背を向けて歩きだす。

 すると ビルスクは手にした縄跳びの縄を落とし

 ドスン!!と音を立てて 倒れてしまう。

 その音に振り向いて 驚くジェイソン。

 「ビルスク!!」倒れたビルスクに駆け寄って

 名前を呼ぶが 彼女は気を失ったままだった。

 ジェイソンは「大丈夫か!目を覚ましてくれ!!」と

 ビルスクを抱きかかえて 血相を変えて走るのだった。

 

 

 ****************************


 まだ 続きます!!(笑)

 そして 実はこの先の場面の 

 観覧車のフォトは沢山あるのですが・・・

 このpart2の場面は 手に入りませんでした。残念です。


 昨日から再開して また書き始めたドリームハイですが

 やっぱり 何度観ても この作品は素敵です。

 ヨンジュンが映っていなくても・・・

 ヨンジュンの優しいメッセージを感じられる作品だから・・・。

 どうか みなさんも このドリームハイを

 沢山 愛してあげてくださいね!!(*^_^*)

 

 

 

 
 

 


 

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 


 
 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


2011/05/21 23:25
テーマ:ドリームハイ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ドリームハイ☆第10話No.1

Photo


 
 入試クラスの ヘミやサムドンたちが 

 2年生になって 芸能クラスに進学できるには 

 50点が加算されるという 全国ダンス・コンクールに 

 入賞しなければならなかった。

 しかし、ヘミたちは オヒョクやジンマンの力を借りて

 テーマの鳥を見事に表現し、3位という好成績で入賞した。


 


 成績発表の際、3位入賞者に 自分たちの名前が呼ばれると

 サムドンは歓喜の声をあげ、飛びあがり、拍手して騒いだ。

 ジェイソンに代わり、自分がソロパートをして3位を獲得できた

 その喜びは 他のメンバーの誰よりも大きかったサムドン。

 勿論、ヘミもビルスクも嬉しくて 喜んで壇上へ向かう。

 ただ、ジェイソンだけは 優勝でなかったことが悔しかった。

 自分がソロだったなら 優勝できたはずなのに・・・

 そう思うジェイソンは 3人のようには喜べない。

 仕方なく3人の後から 渋々壇上に上がるジェイソンだった。

 「受賞のコメントを聞きましょう。ソン・サムドン君。」

 司会者がサムドンに 喜びのコメントを求めた。

 すると サムドンは会場を見渡して オヒョクの姿を探す。

 そしてオヒョクを見つけると 嬉しそうに「先生!」と叫ぶ。

 オヒョクは 手でハイ!と サムドンに合図して答えながら

 コンクール前の 校長とのやりとりを回想していた。


 サムドンたちが 闇金男のナイトクラブで

 コンクールの練習をしていたことで

 退学させようといた校長に、オヒョクは必死で訴えた。

 「それなら 私が辞表を書きます。ですから生徒たちは

  処分しないでください。お願いします!」

 すると 意地悪い校長は言ったのだ。

 「修学旅行から戻り次第、辞表を受理しよう。

  生徒たちは シ・ギョンジュン先生のクラスに入れる。」



 



 
 オヒョクが 自分たちを守るために

 校長に 辞表を提出することなど

 夢にも思わないサムドンは 喜び一杯の受賞の中で

 舞台から オヒョクに向かって 笑顔で叫ぶのだ。

 「カン先生! 一生 傍にいてください!!」

 それを聞いたオヒョクは 嬉しそうに頷くのだが・・・

 実は その願いを叶えてあげられないという思いで

 心の中で オヒョクは泣いていたに違いなかった。

 


 修学旅行の後で 辞表が受理されるオヒョク。

 彼は 自腹を切ってでも ヘミやサムドンたちを

 修学旅行へ 連れて行ってやりたいと思った。

 せめて最後に 彼らと楽しく過ごしたいと願うオヒョク。

 そこで 闇金男にまた借金しようとするのだが

 闇金男の事務所で 修学旅行先の日本で 

 結婚式の余興のバイトを紹介してもらい 

 そのバイトで 旅行費用を賄えるという 有難い方法を得る。

 かくして へミ、サムドン、ビルスクの3人は

 優しい担任のオヒョクに連れられて

 芸能クラスと共に 修学旅行へ行けることになった。




 

 




 
 そして修学旅行の朝。

 オヒョクは ヘミとサムドンを自分の車に乗せ

 飛行場へ向かった。その途中、ヘミの携帯に

 ビルスクから電話が入るのだが、

 それは 昨日、急に発熱して病院へ行ったら

  A型肝炎だと診断されて 入院したという知らせだった。

 驚く3人だったが、それでは仕方ない。

 余興で歌う楽譜は サムドンに渡したというビルスクは

 「私も日本に行きたかったのに!」と悔しそうに泣いた。

 病院のベッドで電話を切ると ビルスクの母は 彼女に

 「なんでギターなんか持って来るの?」と 

 ビルスクのギターを 邪魔だというように叩いた。

 「その子を叩いちゃダメだってば。私まで痛いから。」

 ビルスクはどんな時でも 常にギターを離さず傍に置く、

 本当に音楽が大好きな 少女だった。

 そして ギターと同じくらい ぬいぐるみも大好きな

 可愛い少女のビルスクは ベッドの上で 

 ジェイソンの分身のぬいぐるみを 愛しそうに抱きしめた。

 せっかく、日本で 愛しのジェイソンと

 再会できるハズだったのに・・・ビルスクはついてない。

 (しかし!!神様は ビルスクを見捨てなかった!!

  実はこの入院が ビルスクにとって 

  幸運をもたらすことになる。お楽しみに!笑)

 

 


 さて、ビルスクが抜けた 入試クラス2人の修学旅行。

 サムドンたちを乗せた飛行機は 

 日本の名古屋空港に 無事到着した。

 オヒョクがヘミたちを連れて ゲートを出ると

 アルバイト先の日本人の案内役が 空港で待ち受けていた。

 ”歓迎 カン・オホク”と書かれた紙を手にしたその男は

 黒いスーツを着た いかつい男だった。

 「吉本さんのお知り合いですね。

  私がカン・オヒョクです。オホクではなく・・・」

 とオヒョクが 韓国語で名前を訂正しようとしても

 その男は無視して 3人を大きなリムジンカーに案内した。

 その黒いリムジンを見て サムドンは驚嘆する。

 しかし、ヘミは 豪華リムジンに平然と 遠慮なく乗りこむ。

 (流石!豪華なものに慣れている かつては富豪家の娘ヘミ!)

 ヘミの後に サムドンとオヒョクも車の中へ。

 ヘミ以外の2人は リムジンの中の広さと高価な内装に 

 大興奮する。「凄い金持ちなんだな!」とサムドン。

 「何の仕事をしてる人なの?」と ヘミが聞けば

 「何でも 地域社会の発展に 貢献する方だそうだ。」

 と オヒョクは答える。しかし、リムジンが到着した

 その結婚式会場前には 人相の悪い黒服の男たちが

 両脇に並んで 来賓者を出迎えている。

 その有様は 異様な雰囲気を醸し出していた。

 サムドンはつぶやく・・・。

 「映画で見たことある ヤクザたちのようだけど。」

 オヒョクは こわばった顔で答える。

 「そんなわけない。地域社会の発展に

  貢献する方だと言っただろう・・・。」

 しかし、サムドンの勘は正しかった!! (笑)

 式場の受付では ヤクザ達が身につけた拳銃や短刀を

 没収され、ボディチェックを受けて会場入りしていたのだ。

 サムドンはオヒョクにしがみついて 受付を通った。

 しかし、度胸の座ったヘミは 平然と受付を通過する。

 そして、結婚式披露宴会場へ案内され 席について見れば

 それは ヤクザの親分と若い娘の結婚式に間違いなかった。

 乾杯が済むと、早速 ヘミたちの余興の出番が来た。

 「今日は遠路、韓国からお祝いの歌を歌いに来ていただきました!

  それでは歌っていただきましょう。

  曲は”アイラブユー、サンキュー”です!」

 そう紹介されて ヘミ達は正面のマイクの前へ移動した。

 ビルスクが用意して サムドンにことづけた楽譜を

 サムドンが会場のピアニストに渡すと プロのピアニストは

 その楽譜を初見で、美しく奏で始める。(凄いな!私には無理だ。笑)

 美しく、切ないメロディーが ピアノのからこぼれ始めた。

 その前奏を聞いて マイクの前に立つヘミとサムドンは

 驚いて 顔を見合わせた。オヒョクも こわばった顔でつぶやく。

 「この曲じゃないぞ!」

 そうなのだ。ビルスクは ジェイソンが図書館で視聴していた

 悲しい恋の歌の楽譜を 余興で歌う楽譜と一緒に

 サムドンに渡してしまっていたのだ。

 オヒョクがサムドンの鞄の中を覗くと

 そこには”アイラブユー・サンキュー”の楽譜が!!

 ピアニストに 楽譜を間違えて渡してしまったことに気づき

 3人は どうしようかとドキドキしたが・・・もう遅い!!

 オヒョクは2人に ”どうせ 分からないから歌ってしまえ!”

 と手で合図した。そうだ。韓国語の歌詞なのだから・・・

 どうせ会場の日本人に 歌詞の内容なんて分かるはずは無い。

 かくして サムドンとヘミは もの悲しい恋の歌を

 心を込めて 切々と歌い上げるのだった。


 ”君を待ちながら 1人考えた。

  別れた君は 辛くて 

  再び 僕へと続く道の上で泣いていると・・・。

 
  君を眺めているうちに ふと思った。

  ある日 空が明るくなった時

  あの日のように 君は静かに

  僕のもとに帰ってくる。


  目の前に 君がいるのに

  君の目には 僕が見えないのかい?

  その瞳に 僕はいない・・・。


  慣れ親しんだ 手つきや笑顔だけが・・・”


 そこまで歌が進むと 空港から3人を案内したヤクザが

 新郎の親分に 何かを耳打ちし始めた。オヒョクは焦る。

 嫌、まさか!!・・・分からないでくれと 願うのだが・・・

 そのヤクザは しっかり韓国語が分かっていて

 親分に 歌詞の内容を説明しているのだった。


 ” 今は 別れるけど

  次に 会う時は・・・” 子分が通訳してしまった!!


 「アイツ!韓国語、分かってたのか!!」オヒョクは嘆く。

 すると新郎のヤクザの親分は 顔を真っ赤にして怒り始めた。

 テーブルを叩いて立ち上がり 大声でわめく親分を見て

 ヘミもサムドンも ヤバイ!と思った。

 オヒョクは3人の荷物を握りしめ サムドンに目で合図する。

 サムドンは「ヘミ、逃げろ!!」と言って促し

 3人は慌てて 披露宴会場から逃げ出すのだった。

 ヤクザの子分が 3人の後を走って追いかけた。

 オヒョクは サムドンに「先に逃げろ!サムドン頼むぞ!」

 と言って ヘミをサムドンに任せ 自分は荷物を手にしたまま

 大きく両手を広げて「通さないぞ!」と道路に立ちふさがった。

 流石に 生徒思いの熱血教師、オヒョクだ!! (拍手!!)

 しかし、ヤクザに敵う訳もなく、一発でノックアウトされ

 道路にうずくまってしまうのだった。 (情けない!!)

 2人は シツコク追って来るヤクザから必死に逃げるのだが

 途中、サムドンが何かを落として 拾いに走った。

 道路にうずくまり 落した物を必死に拾うサムドンに

 ヤクザが襲いかかる。「サムドン!!」大声で叫ぶヘミ。

 サムドンは 咄嗟に身を交わして ヤクザを押し倒した。

 (おお!!素晴らしい運動神経!!笑)

 そして ヘミの元に戻り、2人で手を繋いで

 名古屋の街を逃げ回り、ある喫茶店の中へ駆け込んだ。

 2人が隠れていることに気がつかないヤクザたちは

 走ってどこかへ 去ってゆくのだった。

 ほっと安心した2人。その瞬間、ヘミはサムドンを叩いて

 「危なかったわ!何を拾いに戻ったの?」と怒って聞いた。

 するとサムドンは 掌を開いて ヘミに見せる。

 サムドンの手の中にあったのは ヘミがサムドンに

 初めて出会った時にあげた ハートのストラップだった。

 「これを落とした。」そう言って 笑うサムドンに

 「こんな物のために・・・捕まるところだったわ!」

 そう呆れて また怒り出すヘミ。それでも サムドンは

 「結果オーライだろ?」そう言って笑うのだった。

 ヘミは またまた呆れてしまい

 「勘弁してよ!」サムドンを叩くのだった。


 



 
 しかし、ヘミは知らなかったのだろうか?

 ヘミがバス停で サムドンにあげたハートのストラップは

 サムドンがこの世で 1番大切な宝物だということを・・・。

 あの日。ヘミがソウルに戻る時に「必ずソウルへ来てね!」

 そう言って渡してくれた ハート型の可愛いストラップは 

 サムドンにとっては ヘミの分身だったのだ。

 そう。ビルスクが いつもしっかり抱きかかえる

 ジェイソンのぬいぐるみのように・・・。

 

 こうして ヤクザから逃れた2人だが、

 現金はオヒョクに預けた鞄の中に 2人とも入れていた。

 ホテルの地図も現金も 何もかも鞄の中だったのだ。

 「どうする?」サムドンとヘミは途方に暮れるのだった。


 
 一方、芸術クラスの一行は ホテルに到着し

 ロビーで ギョンジュン先生が部屋割の発表をしていた。

 4人が1部屋の部屋割りだったが、グクたちのデビューグループは

 豪華なツインの部屋なので みんなは羨ましがっていた。

 そこへ ボロボロになったオヒョクが走り込んできて、倒れながら

 「入試クラスの連中は?」と ギョンジュン先生に聞くのだった。

 ギョンジュン先生は驚いた!「日本に来ているの?」

 それにすぐに反応したのは グクだった。そしてジェイソンも・・・。

 ”ヘミやビルスクが日本へ来ている!”グクたちは 嬉しくなった。

 「参ったな・・・一文無しだろうに・・・。」

 ヨロヨロ立ち上げるオヒョクに ギョンジュン先生は

 「どこに行くつもり?」と尋ねた。

 「僕が探してくる!」グクは 真っ先にホテルを飛び出した。

 それに吊られて ジェイソンやグループKのメンバーも走り出す。

 そしてアジョンやインソンも後を追って 捜索隊が結成された。

 

 


 サムドンはヘミと一緒に 名古屋の繁華街を歩いていた。

 「ここで待ってろ。」とサムドンが言って

 通りすがりの日本人に「名古屋ホテルどこ?どこ??」

 とサムドンは身ぶり手ぶりを交えて 必死で日本語で尋ねた。

 日本人は 指を差して ホテルの方向を教えてくれた。

 「ありがとう!」と日本語でお礼を言って ヘミの元に帰れば

 ヘミは上を見上げて ポカンとしていた。

 見れば、ビルの上に大きな観覧車があって 回っているではないか。

 ヘミは ある晩、急に訪ねて来て、「観覧車に乗ろう!」

 と言った グクのことを思い出していたのだった。

 その時のグクは 自分の背中にすがって泣いていた・・・。

 ヘミはずっと その時のグクの涙が気になっていた。






 「どうした?乗りたいのか?」サムドンがヘミに聞く。

 ヘミは ふと我に帰って「ううん。」と顔を横に振った。

 ホテルは 向こうらしい・・・そうサムドンが言って

 2人は その教えられた方角へ 歩き始める。

 その2人が通り過ぎた後、グクとジェイソンが

 観覧車の下に走って来て ジェイソンが上手な日本語で

 「韓国人を見ませんでしたか?男1人に女2人ですけど。」

 と日本人に話しかけた。(ジェイソンはビルスクも来ていると思うから

 女2人だと聞いてしまったのだ!!)日本人は 知らないと答える。

 その間、グクもまた観覧車を見上げて 思いにふけった。

 「何見てる?」とジェイソンに聞かれて 

 「嫌。」と誤魔化すグク。 彼は観覧車に特別な思いがあるようだ。

 

 





 ヘミは歩き疲れてしまい、路上の柵に腰を降ろす。

 その隣にサムドンも腰掛けた。

 「修学旅行なんか 来たくなかったわ!」ヘミが文句を言った。

 しかし サムドンは言った。

 「嘘つけ。会えると喜んでたくせに。」

 ヘミは不思議そうな顔をした。サムドンは言う。

 「誰に会いたいのかも 俺は知っている。」

 「本当に知ってるの?じゃあ言ってみて!」

 ヘミに言われて サムドンは戸惑った。

 本当のことを言うには 悔しい!!

 ”グクに会いたいんだろう?”なんて 口が裂けても言いたくない。

 「それは・・・寿司だろう?お前、寿司には目が無いだろ?」

 サムドンは ヘミをこずいて 笑いながらそう言った

 「確かにね。」ヘミも笑う。しかしすぐに辛そうな顔で

 「寿司じゃなくてもいいから 何か食べたいわ。」と言った。

 何とかしてやりたいと思うサムドンは どうすれば

 お金が手に入るだろうかと思案した。すると・・・

 路上でパフォーマンスをして 通りすがりの人を集めている

 若者たちを見つけた。サムドンは”これだ!!”と閃いた。

 「ヘミ。俺たち 金がないなら 稼ごう!!」

 サムドンに言われて「稼ぐ??どうやって??」

 ヘミは不思議がったが、度胸の座ったヘミは

 サムドンの提案を すぐに受け入れるのだった。

 HELP!と書いた空き箱を 路上に置いて

 ヘミとサムドンは 道端で歌を歌うのだった。


 ”赤く染まった 夕焼けを見ていると

  悲しそうな 君の顔が浮かんで

  涙が頬を伝い 何も言えなくなるけど

  ・・・君を愛してるよ!!”

 息の合ったサムドンとヘミの 明るい韓国語の歌声は 

 道行く日本人の心を掴んだ。

 次々に空き箱に お金を投げ込む音がする。

 ヘミ達よりも先に パフォーマンスをしていたグループを

 囲んでいた人々も サムドン達の歌声の方に 興味を示し

 どんどん サムドンとヘミの2人に 人々は群がった。

 ヘミとサムドンは 仲良くかけ合いながら歌を歌う。


 ”歳月の流れのように 忘れようとした

  思い出が蘇るなら 目を閉じて その名前を呼ぶよ


  分かってる。美しかった君の姿を

  もう 見ることは出来ないと・・・。

  でも、悔いは無い。

  あの赤い夕陽のように 君を愛してるよ!!


  この世には 君だけ!!

  声の限り呼んでみても

  夕焼けが赤く染まるだけ・・・

  
  君を愛してるよ!!

  この世には 君だけ!!

  声の限り呼んでみても

  夕焼けが赤く染まるだけ・・・”


 


 

 明るく歌って踊る2人に 人々は輪を作って集まった。

 みんな手拍子をして 盛り上げてくれた。


 と!そこへ突然、日本人のグループが割り込んで来る。

 ヒップホップの音楽に乗せて ヘミ達を囲む輪の中で

 激しく踊り狂うのだった。人々は歓声をあげて喜んだ。

 ヘミとサムドンは 彼らに邪魔されて歌えなくなってしまう。

 と!!またそこへ 勢いよくバクテンをしながら

 グクが飛び込んでくる。ポーズを決めて止まったグクの上を

 ジャンプして飛び越えるのは ジェイソンだった。

 その2人の登場は 本当に見事なものだった。驚くヘミ。

 そして 驚くサムドン。観客も 一層、興奮して沸いた。

 グクとジェイソンの踊りは 素晴らしく切れ味が良く

 誰もが魅了される ブレイクダンスの技の数々だった。


 



 ”どうだ?参ったか! ”グクたちが 日本人グループに

 そう態度で示すと 日本人も負けていない。

 必死に自分たちの持てる技を ブレイクダンスで披露する。

 そしてベクヒやアジョン、インソンも加わって

 韓国対日本の ダンスバトルが火花を散らすことになる。

 しかしながら 運動神経の抜群なグクと

 ダンスのセンス抜群のジェイソンのダンスは

 日本人グループを圧倒した。

 それに加え キリン芸高で鍛えられた韓国グループは 

 みんな良質のダンスを披露して 

 誰の目から見ても 日本人には勝ち目は無かった。

 (このダンスシーンは 本当に見応え充分!!

  圧倒的なグクたちのパフォーマンスを

  是非、みなさんご覧くださいね!!)

 最後にヘミが登場し 色気のあるダンスを披露すると

 グク達が囲んで 日本人グループを威圧し

 とうとう日本人たちは降参し ヘミ達 韓国グループの圧勝となった。

 ヘミとグクたちは みんなでハイタッチをして喜びあった。

 そしてヘミは ベクヒともハイタッチすることになる。

 グクと一緒にベクヒも駆けつけて 助けてくれたことが

 ヘミは嬉しかった。そして何より グクが真っ先に

 自分を助けに来てくれたことが 嬉しかった。

 
 先に路上でパフォーマンスをしていたグループの中の

 1人の男が 悔しそうにHELPと書かれた募金箱を

 蹴飛ばして グループを率いて去って行った。

 サムドンは その態度に腹を立てた。

 ヘミと2人で稼いだ 大切なお金を蹴飛ばされたからだ。

 他のみんなが パフォーマンスの勝利に喜ぶ中

 サムドンは1人で 募金箱を片付けている。

 そして もう1人、ジェイソンはビルスクの姿を探していた。

 ビルスクは なぜいないのだろう??

 この時は ジェイソンは素直に 

 ビルスクのことを サムドンたちに聞けなかった。

 


 そしてそのビルスクは 病室で 母から

 「看護婦さんに見つかる前に 食べなさい!」

 と 焼いた豚バラ肉を差し入れされ

 「せっかく痩せたのに!!」と言いながら

 ガツガツ食べていたのだった。

 

 



 
 そして ジェイソンは 自分のホテルの部屋に 

 サムドンを引き入れて ビルスクのことを尋ねるのだった。

 そして ビルスクが出発前に 肝炎で入院したと聞くと

 ジェイソンは「肝炎??」と 大声をあげて驚いた。

 「何型だ?A型か、B型か、C型か??」

 と サムドンを問い詰めるが、サムドンは肝炎のことなど

 無知で何も知らない。「肝炎にAもBもCもあるか。」

 そんなサムドンに ジェイソンは

 「何型かによって 全然違うんだ!!

  B型やC型なら 命に関わる。」そう怒鳴りだすのだ。

 サムドンに「怒るなよ。」と言われ

 「それでも友達なのか?」と ジェイソンは憤慨する。

 そんな怒り狂うジェイソンを サムドンも

 洗面所で顔を洗っていたグクも 不思議に思った。


 一方、ヘミは ベクヒとリアのツインの部屋に泊めてもらう。

 ベッドの下で 布団を敷いて寝ようとするが

 お腹がペコペコで寝られない。グ~っと大きい音でお腹が鳴った。

 「あなたのお腹の音?」リアが面白がるが、ヘミは否定した。

 「ファンからもらったお菓子があるけど あげようか?」とリア。

 「結構よ。」と 気の強いヘミは断ってしまう。

 「食事抜きだったんでしょ。意地を張らないで。」

 と お菓子をあげようとするリアを ベクヒが

 「よして。いらないって言ってるでしょ!」と制した。

 ヘミのプライドの高さは ベクヒが一番良く知っていた。

 それでも 夜中にヘミのお腹は正直にグ~グ~と音を立てた。

 ベッドの中のベクヒは そっとヘミの上にお菓子を落とす。

 まるで 寝相が悪くて手が触れて落としたように

 タヌキ寝入りをして 誤魔化すベクヒ。

 ヘミは ベクヒが寝ているのを確認して それをつまみあげ

 布団の中で食べようとするのだが

 見つかったら格好が悪いので 部屋の外へ出て

 布団にくるまりながら お菓子をふさぼるようにして食べた。

 そこへ 眠れないグクが 1人で部屋から出て来て

 廊下にいるヘミを見つける。しかしグクからは ヘミが

 何をしているのかは よく見えなかった。(ヘミ、良かったね!笑)

 「ヘミ!」とグクに呼ばれて ヘミは驚いて背を向けた。

 「話がある。」グクは ヘミにそう言った。

 グクは ずっと前から ヘミと2人きりで話がしたかったのだ。

 ヘミは 「私には話すことなんかないけど・・・。」

 お菓子が一杯詰まった口で ヘミはやっとそう言った。

 まるで 物凄くぶっきらぼうな答えだった。

 そしてヘミは恥ずかしくて すぐに部屋に帰って行くのだった。

 ヘミがお菓子をむさぼっていたなど 知る由もないグクは(爆)

 ヘミに冷たくされて 溜息をつく。

 いったい、いつになったら ヘミの誤解を解けるのか・・・

 グクは 内心焦るのだった。


 
 ****************************

 

 さて・・・まだまだ 続きます。待っていてくださいね!

           (*^_^*)

 この第10話は 物語のキーポイントでもあります。

 この回から 主人公たちの感情が複雑に絡んで・・・

 どんどんクライマックスに向けて ドラマが盛り上がるからです。

 そして 昨年の12月に 名古屋で撮影したこの第10話は

 ヨンジュン家族の私にとって 特に感慨深い回なのでした。

 名古屋の観覧車・・・私も是非一度 乗って見たいと思います。

 
 

 

 

 

 

 
  

 


 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

  

 

 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 


 

 

 
 
 
 

 
 

 

 

 


2011/05/20 08:21
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

新緑の中で・・・

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 昨日も今日も 

 爽やかに 空は晴れています。

 新緑が 美しく輝いています。

 

 昨日は 音楽仲間の家にお邪魔して

 連休中の 悲しくも 慌ただしい

 鹿児島での出来事を お喋りしてきました。

 

 

 今日は 久し振りに

 ベルの練習があり 朝から出かけます。

 

 

 

 こんな風に 少しずつ 少しずつ

 いつもの日常が 戻ってきて

 痛い、痛い心の傷にも だんだん・・・

 かさぶたが 出来てくるのかな・・・。


 
 それでも

 かさぶたが 固まって

 綺麗に傷が癒える時間は きっと長いのだと思う。


 きっと かさぶたが剥がれる頃は

 私の髪の毛は 亡くなった母のように 

 純白になっているだろう・・・。


    


 それまで ヨンジュン。

 あなたは 元気で 微笑んでいて・・・
 
 
 


 

 


2011/05/19 10:24
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ペ・ヨンジュンのつぶやき・・・

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 昨日、ピアノの生徒たちの親が

 私を気遣ってくれて 白い胡蝶蘭の鉢植えを

 「この度は お辛いことでしょう。

  何も出来ませんが、せめて心の慰めにと思って。」

 と言って、プレゼントしてくださった。

 

 ・・・ああ、とっても嬉しかった!!

 優しい言葉と 真っ白な花は

 確実に 心の癒しになってくれている。


 



 

 このお部屋での みなさんとの会話もそうだが

 優しい言葉は もらって本当に嬉しい。

 ヨンジュン家族は ヨンジュンが優しいからか

 本当に みんな優しさの塊のような気がしてる。

 
 今回のように 突然訪れた 

 途方に暮れるような 大きな悲しみが 

 ドン!!と心に居座ってしまったとしても

 日常の中で カチン!!とくることが多々あっても

 私はすべて ここで吐き出せるし(笑)

 みなさんの優しい言葉に とても救われている。

    本当に ありがとう!!

         (*^_^*)

 

 




 ふと思う。

 ヨンジュンは 辛い時。・・・悲しい時。

 どこで どうやって 吐き出してるのだろう??

 ちゃんと吐き出せる場所が 

          彼には あるのだろうか??

 

 そして しっかり彼を受け止めて

 優しく慰めてくれる人が

 ヨンジュンの傍に いてくれるのだろうか???


 





 すべての上に立つ身の人間は

 人に弱みを見せずに 生きてる気がする。

 そして その典型的な人間が 

 ぺ・ヨンジュンのような気がする。


 ヨンジュンという人間は

 必死に 自分のことは後回しにして

 他人の悲しみに 寄り添おうとする

 そんな 優しい人だとも思う。


 だからこそ 心配だ。

 自分の中に 辛いことや悲しいことを

 溜め過ぎて・・・壊れてしまわないかと・・・。







 ドリームハイの 最終回の中で

 ヨンジュンが 自分のつぶやきを吐き出した

 そんな台詞を見つけた。


 サムドンが言う。

 「世界最高って どんな気分かな?

 「きっと 怖いものなしでしょうね。素敵だわ!」

 ベクヒが そう答えると サムドンは言った。

 「俺は そうは思わないな。

  最高は とても孤独で 不安だと思う。」


  最高は とても孤独で不安・・・

 
 これは ヨンジュンのつぶやきだと

 私は そう直感した・・・。

 

 


 ヨンジュン。

 あなたの 孤独と不安は 

 いったい いつ どこで解消されるんだろう??
  

  

 

 

 
 

 


 

 

 

 

 

 


2011/05/17 23:48
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

デビル

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 父は口が悪い。

 父を知る人は 皆 口を揃えて父を毒舌家と言う。

 その父の毒舌に負けずに 父をやんわりと制して

 ニコニコ笑顔で 振る舞っていたのが母だった。

 母はきっと 父が大好きだったのだと思う。

 俳優にならないかと誘われるほど 

 若い頃は(今は見る影はない!笑) 美男だった父に

 母のほうが一目惚れして 実った恋の末に

 56年間、仲睦まじく連れ添った両親だった。


 思えばそんな母と 義母はあらゆる面で

 正反対の人だと つくづく思う。


 ここだけの話!! 

 毒舌家の父は 義母をデビルと呼ぶ。(笑)


 実は 昨年の夫との大喧嘩で・・・

 我が家の不満を 両親にぶちまけたことがあった。

 それまでは 義母や夫に対する不満はあっても

 両親には 決して話したことはなかった。

 それは 結婚する時に 散々、猛反対されて

 それでも 強引に我儘を通して結婚してしまったから

 我が家の愚痴を言おうものなら それみたことか!!

 と叱られるのがオチで・・・しかも

 「すぐうちに帰って来い!!」と 凄い剣幕で

 実家に引きもどされるに 決まっていたから・・・。

 子ども達のためにも ずっと嫌なことは

 両親の前では 口にしなかった。


 
 しかしながら、昨年の義父の介護の件などで

 義母が一切、義父の下の世話などしない様子や

 私に おんぶに抱っこのあり様を 両親に愚痴ったら

 父は 義母をデビルと呼びだした。

 「初めて会った時から デビルだと見抜いてた!」

 だいたい義母の目つきが デビルだと父は言う。(@_@;)

 そこまで言うか!!・・・と私は思うのだが(笑)


 それでも 昨日は 私も心の中で

 「デビル!!」と叫んでしまった。(笑)


 




 実は 今日もそうなのだが・・・

 何もやる気が起こらない。(;一_一)

 月、火と出張で お弁当はいらないと夫が言うので

 夫の朝食を用意して すぐにベッドに戻って寝てしまう。

 昨日は ゴミ出しがあったから 8時には起きたが

 今日などは 10時まで起きられなかった。( ..)


 昨日は夕方の5時になって 腰をあげて

 頑張って 夕食の買い物をしようと思い・・・

 その前に 義母にお土産のさつま揚げを届けて

 献立を何にしようか聞いてから買い物に行こうと思った。

 そして 玄関のドアを開けた途端、驚いたことに

 義母が門を開けて 我が家に入って来た。

 昨日は 義母が経営している店の休日で・・

 いつもは 店を閉めて5時半くらいに 

 店員の車に乗って 我が家に来るのだが

 昨日は 歩いて(徒歩3分)やって来たわけだ。

 しかし まだ5時!!・・・早い!! (;一_一)

 仕方が無いから 義母に留守番をしてもらって

 慌てて買い物に走り、帰宅後、バタバタとカレーを作って

 「明日は ピアノがあるから明日もこれを食べてね。」

 と持って帰ってもらうように 小さな鍋にカレーを分けた。


 玉ねぎと薄切りの人参と豚肉のカレー。

 ジャガイモは入れなかったので 市販のコロッケを添えて

 あとは サラダを作ったのだが

 「今日は 冬服と夏服を入れ替えしてくたびれた。」

 そう言って 「こんなに食べれない!」と

 私がよそったカレーを 嫌そうに眺める義母。

 結局、ご飯を半分私のお皿に移して 食べてもらったが

 サラダもコロッケも 食べれないと言って

 タッパーに入れて「明日食べる。」と 持って帰った。

 ・・・うう~~ん。(;一_一)

 あなたは 衣の入れ替えで疲れてるかもしれないが

 私はもっと 精神的にも肉体的にも疲れてる!!!!

 食べたいものでなくても 「頂きます。」や

 「ご馳走様。」くらい言え!!!

     デビルめ~~~~!!!!


 




 ここでこんなことを 書いてる私自身が

 デビルかもしれないのだが・・・( ..)

 
 もっと 優しくて、気が効いた行動を

 私の母ならするだろうな・・・そう思ったりする。

 
 ピアノのレッスンがあった今日は

 義母と顔を合わせないで済むので 嬉しい歌姫だった。

 ちなみに 明日もレッスンを入れている。(*^_^*)


 


 
 そうそう・・・

 ヨンジュンは デビルのかけらも感じられないから

 極悪人の役など 一生演じることはないのだろうか??

 役者としては 様々な役どころを

 演じてみたいと思うのだが・・・。

 ヨンジュンの怒った顔や 鋭い目つきが好きな私は

 殺人犯や強盗犯の 怖~いヨンジュンも観てみたい(笑)

 


 そうそう・・・

 サムドンを演じたキム・スヒョン君は

 将来、どんな役でも出来そうな気がする。

 彼の目の演技。半端じゃないもの。

 彼のずば抜けた演技力に 実は今・・・ 

 魅了されてる歌姫なのでした~



 


 
 どう??ヨンジュン、悔しいでしょ??(笑)

 悔しかったら 早く 元気になって

 あなたの素晴らしい演技を 私に見せてください

 

 

 

 

 


 
 

 

 

 

 
 

 


2011/05/16 14:50
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

最高の結末!!

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 昨日、香川に戻ってきました。

 なんだか ドッと疲れてしまい・・・

 ここへ来るのも やっとです。


 帰ってみると、玄関に飾っていた

 今年初めて見つけた 新種の可愛い

 大きな花弁の ピンクの紫陽花が枯れていました。


 出かける前に 枯れないようにと

 鉢の中に たっぷり入れておいたのに・・・

 根腐れしたのか、復活できないほど

 枯れ切っていました。

           ・・・悲しいです。

 

 





 昨日 川内駅で別れ際に 涙ぐんで

 「お前だけが 頼りだ・・・。」って言った父ですが

 昨夜も 今朝も 電話ではぶっきらぼうで

 「別に 何も心配ない!」って言い張るので・・・

 可愛げがないなぁ・・・と思っています。(笑)


 「だいたい お前は生意気なんだ!!

  親に説教するなんて!!」と 怒る父です。


 ああ・・・その性格は 一生直らないよね。


 ”老いては 子に従え”

 大きなプライドが邪魔をして そんな風には

 絶対に 考えられない父なのでした。(;一_一)


 きっと 死ぬまで”殿様”根性は健全で

 周囲に 頭など下げることなく

 背筋をピンと伸ばして 歩き続けるのでしょう・・・。




 


 

 今さっき 長男夫婦から

 一週間遅れの 母の日のプレゼントで

 素敵な花束が届きました!!(*^_^*)


 ”母の日 遅くなりました。

  また すぐ遊びに行きますね”

 そう書かれたカードが 添えられています。


 紫陽花が 枯れて悲しかった心も

 少し 明るくなれました。

 

 



 昨夜、疲れていたにも関わらず

 ドリームハイをちゃんと録画できているか 

 気になって仕方無くて ただ確認するつもりが・・・

 結局 15話、16話と 続けて観入ってしまいました。

      (*^_^*)


 このドラマは 大好きなドラマです

 素敵な 最終回でした!!!

 本当に・・・最高の結末だったと思います。


 ただ、ヨンジュンが元気だったなら

 きっと ハミョンが選んだ特待生の3人が

 彼を真似て眼鏡をかけて 楽しく踊っている姿を

 中国からPCで見て 微笑んでる 

 ハミョンの映像があったに違いないと思うので

 これが 唯一、残念で仕方がありません・・・。


 特待生の3人の 最後の行方と

 フナーレの飾り方には 歌姫は大満足でした!!


 そして俄然、このドラマの宣伝を兼ねて(笑)

 また、ドラマの解説を頑張りたくなりました。

 

 


 そして・・・

 昨夜、ドリームハイを見ている間は

 母のことも 父のことも 忘れられました。

 可笑しい場面では 声を出して笑いもしました。

 

 そして きっとこれから

 ヨンジュン主演の番組を見ている時・・・ 
 
 ヨンジュンの話で盛り上がっている時・・・

 私の中の悲しみや心配事は 影を潜めるでしょう。 

 ヨンジュンの存在が 大きな心の癒しになるのは 

 確実に 実感できています。(*^_^*)


 
 心の逃げ場所があるというのは・・・

 幸せなことなのだと 感謝しています。




 

 そして このお部屋を訪ねてくださって

 私に 温かい言葉をくださる皆様にも

 感謝の気持ちでいっぱいです。

 
 CLASSIC MOCHAにお越しの みなさま・・・ 

 いつも 歌姫を 温かく見守ってくださって

 ありがとうございます

 


 
 

 

 

 

 

 

 
 


2011/05/14 23:38
テーマ:歌姫のひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

最後の晩

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 今日は 父と過ごす最後の晩。

 

 先日、お世話になった葬儀社が

 サービスで作ってくださった アルバムの中の 

 家族の集合写真を 大きく引き伸ばして 

 綺麗な台紙に 入れてくださったものと一緒に

 告別式の模様を収めた DVDをサービスで

 夕方に 届けてくださったので

 父と二人で そのDVDを夕食前に見ていた。

 

 結婚式のDVDはよくあるけれど

 お葬式のDVDなんて 私は初めてだったから

 とても そのサービスに驚いてしまった。(笑)

 葬儀社の方に聞いてみると

 あまりにも 大きな告別式だったので

 会場に入りきれない会葬者の方々のために

 会場の様子をカメラで写して 2つのTVで流していたので

 それを編集して DVDを作ってくださったらしい。


 




 改めて見てみると・・・

 本当に 素敵な葬儀だった。

 兄は まるで芸能人のような葬式だ!と言ったが

 それは祭壇が 白一色ではなく、

 母の好きなピンクで埋め尽くされた

 華やかな祭壇だったからかもしれない。

 母の遺影も バックを上品なワインレッドに

 長女の私が頼んだことも あったのかも・・・。(笑)

 雪のように 真っ白な髪の母だったから・・・

 ワインレッドの背景に 白髪の母の遺影は

 とても映えて 美しかった。

 

 そして圧巻だったのは

 素晴らしい弔辞を 8人もの方々が

 読んでくださったことだ。

 多分、前代未聞の8人の弔辞。

 
 ただでさえ 香川の告別式では 

 弔辞など 読む風習がないので

 夫の母は さぞかし驚いたに違いない。


 今日私は その8人の素晴らしい方々の 

 それぞれ 個性豊かな弔辞を振り返り

 母がどんなに 大勢の方々に愛されていたか

 そして偉大な母だったのかと

 改めて 思い知らされたのだった。

 

 なにせ弔電の数も半端じゃなかったし

 2時間以上の告別式で

 皆様、最後まで残って 母を見送ってくださった。

 心から 感謝の気持ちでいっぱいだ。

 
 そして父といえば・・・

 ずっとすすり泣きながら DVDを見ていた。

 
 母の訃報を聞きつけて

 アメリカから 父の従兄が 来週やって来るので

 その時に このDVDを従兄に見せると言っている。

 きっとまた、父は その従兄の前で

 メソメソ泣くんだろうなぁ・・・。







 明日は 6時半に朝食を食べて

 父と一緒に お墓参りに行って・・・

 今日教えたPC操作の復習を 父にさせてから

 お昼前に この家を出る。

 川内駅で 昼食を父と食べてから

 岡山まで乗り換えなしの新幹線で 帰途に就く。

 
 四十九日までの間、PCで

 メールや 母のHPや次男と私のブログを読んで

 一人ぼっちの淋しさを 紛らわせてくれればいいと思う。

 

 えへへ・・・

 今日、父に CLASSIC MOCHAを見せちゃった!!

 私の部屋の ヨンジュンのフォトを見て

 「いい男だなぁ。でも、ハンサム過ぎるよな!」

 と 父が言った!!(@_@;)


 



          ハンサム過ぎる・・・本当だわ!!

         流石、私の父。良く分かっていらっしゃる!!

                     (*^_^*)

 
 
 

 


 

 

 

 

 


 

 


 


 

 


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