BGM:Page "You and me" Happy Holidays - Love Vacations
Happy Holidays - Love Vacations
BYJシアターです。もう年末^^先日、孫さんがHappy Holidayと書いていたので、古い作品を思い出しました^^こちらは、2005年に書いた創作映画の主人公たちのその後の「Holidays」をお送りします。この年末年始、どのように過ごしたのでしょうか。こんなことをして、いつも楽しんでいる私です^^一言で言うと・・・「おめでたい」^^BGMは私の大好きな「You and Me」^^これは、私のテーマソングです^^ではここより本編。オムニバスでお送りします。~~~~~~~~~~~~~~~【Happy Holidays-Love Vacations】1主演:ぺ・ヨンジュン(2005年12月作品)【Win or lose】(毎日が戦い・・・)ジリジリ・ジリジリ・ジリジリ・・・・「おい、鳴ってるよ・・・」(背中を向けて寝ている)「う~ん・・・・・・」(背中を向けている)ジリジリ・ジリジリ・ジリジリ・・・・「鳴ってるって・・・」「う~ん・・・」「目覚まし、鳴ってるよ・・・行けよ・・・・」「う~ん・・・・」「早く・・・」「うん・・・」女がベッドから足を伸ばして床を触る。「冷たい!」「・・・冷たくても行けよ・・・」彼のほうを向く。「ねえ、行ってよ・・・」「え~え、なんでオレなの? おまえがテーブルの上に置いてきたんだろ?」「でも、行って・・・床が冷たいもん・・・」「オレだって、冷たいよ。早く行って、目覚まし止めて、リモコン取ってこいよ」「だって・・・寒いもん・・・」「・・・普通さあ」寝返りをして、仰向けになる。「目覚ましもエアコンのリモコンもベッドサイドに持ってくるだろ。なんであんなところに置くんだよ」(横目で見る)「だって、昨日はいいような気がしたんだもん」「おまえさ・・・いつもちゃんと置くところ決めておけよ。いつも行き当たりばったりなんだから・・・。外の気温はマイナス10度近いんだよ。普通、近くに置くよ」「ねえ、持ってきてよ」「やだよ。おまえが置いたんだろ?」(また目がとろんとする)「ねえ・・・じゃあ、ジャンケン」「なんで?」「もう!」女が布団から顔を出して、テーブルの上のリモコンを見ると、部屋にかけてあるスーツが目に入った。「ねえ、自分のスーツだけ、ハンガーにかけたの? 私のドレス、しわしわじゃない!」「自分でやれよ、そのくらい・・・」(また寝返りを打って後ろを向く)「もう、自分だけズルイんだから!」「・・・ストリップなんかするからだよ・・・」「ひどお~い! いいって言ったの、自分じゃない・・・」「早くリモコン・・・」(寝ながら言っている)「バカ!」「なんだよ? バカって」「昨日は楽しそうだったじゃない?」「それとこれとは違うだろ?」「自分だけちゃんとしてる・・・。酔ってても自分のものだけはちゃんとするんだ!」「あ~あ!(寝返って仰向けになる)やっぱり、あっちで寝ればよかったよ。そうすればオンドルだって壊れてなかったのに・・・」「今日はこのまま、ここで寝たいって言ったの、ヨンサンだよ! この仕事場で、たまに寝るのもいいって」「もういいよ・・・オレはもう少し寝てるよ・・・おまえだけ起きろよ。あ~あ!」【隣のあいつ】よりイ・ヨンサン・作家(ぺ・ヨンジュン)ルル(スヨン)・漫画家(チョン・ドヨン)「ねええ・・」ヨンサンの肩を突く。「なんだよ・・・」(目は閉じたまま)「午後からさあ、ミー姉さんが来るんだよ。起きてよ」(注:ルルの編集者)「ミーさん?」「うん。昨日のクリスマスパーティで、文芸部の編集者の人、紹介するってヨンサンが言ったんだよ」「そんなこと、言ったっけ?」(目を開ける)「言った・・・40近くになっても残ってるかっこいいのがいるからって・・・」「ああ、そういえば・・・」(頭に手をやる)「起きて」「あ~あ」(大あくびをする)「ミー姉さんに寝てる姿、見られたくないでしょ?」「う~ん・・・。そうだな。ふう~ん・・・・。あっ! そういえば・・・フフフフ・・・ア~ハハハハハ・・・」ヨンサンが急に何か思い出して笑い出した。「バカみたい・・・何、一人で笑ってるの?」「この間さ・・・ハハハハハハ…アハハハ・・・・」(大笑いになる)「何よ?」「家の内装直してた時、あっただろ。あの時、対談があったじゃない」「あったねえ」「あの時、ここのシャワー借りたんだよね」「それで?」ヨンサンはキレイ好きだから、出かける前には必ず、シャワーを浴びていく。「あの時さ・・・ハハハハ・・・」「何よ! 気持ち悪いわねえ。何よ、ヨンサン!」(少し起き上がって顔を覗く)「それがね、ルルのところで、作品選んでたら、バスルームで音がして・・・見に行ったのよ」「そしたら?」(興味深々)「そしたら・・・(笑う)あのイ・ヨンサンが、シャワーから出てきちゃって・・・」「ゲ~」(驚いている)「それで!」「すごい! それで?」「やだ。それで?」「皆、待ってよ。ここからが、笑っちゃうんだから・・・」ミー姉さんが得意そうに編集部で話をしている。ルルが頬をちょっと膨らませて、ヨンサンを見ている。「どうしたのよ? 笑ってたってわからないじゃない!」「おまえが洗面所に来たんだと思ったんだよ」「え?」(いやな予感が走る)「それでさ・・・ハハハ・・・」(もう笑い転げている)「やだ・・・それで?」(ますますヤバイ感じ!)「出ちゃったの」(ルルを見る)「・・・裸で?」(いやな顔をして言う)「バスタオルは巻いてたよ」「・・・よかった・・・」「それがさ、私を見て驚いたもんだから、バスタオル、落としちゃって・・・」「え~え!」(若い編集者が驚く)「あのイ・ヨンサンの!」「ゲッ、すごい!」「すご過ぎるよ!ミーさん!」「良すぎるよ、ミーちゃん!」(年配の編集者が驚く)「バスタオルは巻いてたんだけど、(笑っちゃう!)ミーさんを見て驚いたら、落ちちゃったんだ!」「ヨンサン!」(ショック!)「おかしいだろ?」(笑ってる)「やだ、おかしくないよ! やだ・・・私、もう編集部には行けない! もう顔出せない!」「なんで?(驚く) おまえがやったわけじゃないじゃない?」「きっともう、笑い者よ・・・。やだ! なんで? なんで私じゃないって気づかなかったの? 妻と他人の気配がわからないの?!」「だって、他人がいるとは思わないじゃない?」「だって、ここは仕事場よ。もう・・・バカ!」「仕方ないじゃないか・・・」(困った顔をする)「ヨンサンは私以外の人に見られても平気なんだ」「そういうことじゃないだろ?」「私なんか・・・ヨンサン以外の人に、見せたことなんてないのに・・・。たくさん、付き合ってたから、平気なんだ・・・」「何言ってるんだよ・・。・・・ルル? おい、スヨン・・・」(心配になって顔を覗く)「バカ・・・。・・・早く・・・リモコン、取ってきてよ・・・」(泣き真似をする)「・・・わかったよ・・・」ヨンサンは寒い中渋々、作業テーブルの上に置かれたままのエアコンのリモコンを取りに行き、スイッチを入れながら、ベッドに走って戻ってくる。「サンキュ!」(笑顔でルルがヨンサンを見る)「・・・こいつ!」(ムッとする)ヨンサンはまたベッドに入って、うんざりとした顔でルルを見る。ルルは笑顔でヨンサンを見る。「ありがと・・・」「おまえって・・・最低・・・」「ねえ、いつも同じ展開でよく気が付かないわね?」「もういいよ・・・。オレの人生は真っ暗闇さ」(後ろを向いて、布団を被る)「もう、ヨンサンたら・・・」背中をちょっと触る。「あ~あ、オレは選択を間違えたよ。なんで、こんな女と結婚しちゃったんだろ・・・」「何よ・・・」(ちょっと弱気になる)「もっといい女はいっぱいいたのに」「もう・・・ひどい・・・」(超弱気・・・)「なんで、こんな・・・」ヨンサンがルルのほうを向いて、お腹をつまむ。「なんでこんな、腹がブヨブヨしてきた女と結婚しちゃったんだろ!」「やだ・・・ハハハハハハ・・・・」(くすぐったくてルルは笑い転げる)「おい、行くぞ」(立ち上がる)「え~え!」(見上げる)「おまえのおかげで、目が覚めたよ。おい、行くぞ」「え~え!」「ほら、ランニング!」(見下ろす)「こんなに寒いのに!」「その腹、どうにかしろよ」「別に太ってないじゃない? 普通、このくらいつまめるわよ」「おまえは運動不足。一日中座り込んで書いてるんだから、少し動かなくちゃ!」「・・・やだ・・・寒いもん」「行くぞ」「やだ!」ヨンサンが布団を剥ごうとする。ルルが対抗して布団を引っ張る。ヨンサンが引っ張る方向へルルの体がどんどん引っ張られる。「おい、行くぞ」「もうお!やだ」「起きろよ」ヨンサンのほうが力が強くて、結局、布団を剥ぐ。「いつものパターンなのに、なんで気が付かないの?」(にんまりする)「バカ!」(ルルが見上げて悪態をつく)「起きろよ」「ねえ、今日はクリスマスだよ」「そんなの、わかってるよ」「だったら、楽しく過ごしましょ」「そうしよう。ランニングしたらね・・・それに午後はミーさんの見合いの準備をしなくちゃいけないんだろ?」「ヨンサン!」「さあ、起きろよ」「わかったあ~」ルルは仕方なく、ベッドに座り込む。「帰ってきたら、一緒に風呂で温まろう!」「ねえ、それが先がいい!」(うれしそうに言う)「ダメ。行くよ」(ルルを見つめる)「わかったわよお!」ヨンサンとルルのクリスマス。今日はランニングから始まるようだ。でも、イブの昨日はちょっと素敵な夜だった・・・ということは、違いないようである・・・。【Family Christmas】(家族でクリスマスを・・・)「ミミ!」(家の奥のほうから声がする)「なあに、ママ?」「パパの車の音じゃない? ちょっと見て!」「うん!」9月に年長になったミミが窓の外を見る。【東京恋物語―僕たちの場合】よりぺ・ヨンジュ・新聞社勤務(ぺ・ヨンジュン)妻・あずさ(石田ゆり子)あずさの母ミキ・通称ママさん(風吹ジュン)「あっ!パパだ!」玄関のドアが開き、ヨンジュが帰ってきた。「ただいま~」「お帰りなさ~い」ヨンジュがミミを抱き上げる。「ママは?」「今、キッチン!」「そう・・・」(ミミを下ろす)「パパ! お帰り」(リビングから出てくる)「亮太、ただいま」「パパ~?」キッチンから、あずさの声がする。ここ、ワシントン郊外の一軒家は、とても広々としている。「ただいま~」ヨンジュはコートを脱いで、セーター姿になって、キッチンへ入ってきた。大きなキッチンの真ん中にアイランド風に作業用テーブルがあり、そこで、あずさが料理の準備をしている。「お帰り」大きなお腹をしたあずさがクリスマスの準備をしながら、顔だけ、ヨンジュのほうを向き、キスをする。「今日は何にするの?」「うん、もうサラダもローストチキンもスープもOK.。あと、ピザを焼くだけよ」「ピザを焼くんだ」(うれしそうな顔をする)「うん」「少し座ったら。疲れただろ?」ヨンジュがキッチン用の背の高い椅子をあずさに差し出し、座らせる。「ありがとう」「これを載せるの?」「そうよ」「いろいろ具があるんだね」「ええ。あとは・・・うまく生地が発酵してるといいんだけど」「初めて?」「そうよ」(笑う)「それは・・・大丈夫かな?」(笑う)「大丈夫よ。ママさんに電話で作り方を確認しているから」「なら大丈夫かな」(笑う)「ヨンジュったら。ママさんのことは信じてるのね?」「もちろん」(大きな目をして、当たり前という顔をする)「2時間前にもね、電話をもらったの。ちゃんと手順を確認されちゃった」「心配性だね」(笑う)「ホント。これがダメでも他にも食べるものはあるのにね」ピンポン!「今ごろ、誰だろう?」「誰か呼んだの?」「いいや」二人は玄関のほうへやってくる。あずさが玄関脇の窓から玄関ホールを見る。「ママさん!」(驚く)「え、ミキさんなの?」ヨンジュが玄関ドアを開ける。「メリークリスマス!」(笑顔で立っている)「ミキさん!」ヨンジュがうれしそうにミキを抱きしめる。「お元気でしたか?」(ヨンジュがやさしく顔を覗きこむ)「ええ」(ヨンジュの腕の中でうれしそうに微笑む)「ママさん!」「あーちゃん!」(娘の顔を見て安心する)「よく来られたわね。来るなら来るって言ってくれればいいのに・・・」「だって、反対されたら困るじゃない? 来月にはまた出産のお手伝いで来るのに。あーちゃんのことだから、旅費がもったいないって言うと思って・・・」(マフラーを外してコートを脱ぐ)「まあね、図星!でも、どうやって来たの?」(コートを受け取って、洋服掛けに掛ける)「まどちゃんのお友達がね、旅行社に勤めてるから、ワシントン行きのツアに無理やり入れてもらったの。それで、添乗員さんにも頼んでくれて、タクシーに乗せてくれたのよ」(注:まどか・あずさの妹)「やだ。それだって危ないじゃない」(眉間にしわを寄せて見つめる)「大丈夫よ。少しは英語ができるんだから」子供たちが出てくる。「ママさ~ん!」「亮太!」「ミキさ~ん」「ミミちゃん!」子供たちがミキに纏わり付く。「人気者ね。ママさんは」「あーちゃん! 亮太にもミミちゃんにもクリスマスプレゼントがあるのよ」「わ~い!」ミキがスーツケースからプレゼントを取り出して子供たちに渡す。子供たちはうれしそうに「ママさん、ありがとう!」「あっちへ行って開けて見よう」「うん!」「あーちゃん、ピザの生地は大丈夫だった?」「たぶんね」「ちょっと見てみるわ」「ママ・・・そのために来たんでしょ?」「バレた? 心配でしょうがなかったのよ。夜も眠れなくて」「もう・・・ピザくらいで来ちゃうんだから」「だって・・・ヨンさんが食べるんでしょ? へんなもの、食べさせるわけにはいかないじゃないの!」「ミキさん・・・」(横で笑っている)あずさがミキとヨンジュを交互に見つめる。「もう仲良しなんだから・・・」「やだ・・あーちゃん、妬いてるの? ・・・バカね」ヨンジュがちょっとあずさの肩を抱く。あずさが笑う。「違うわよ・・・。ホントはね、ちょっと妬けるけど。(笑う)いいこと、思いついたの。ヨンジュはママの料理のいいお弟子さんだったから、二人にピザは任せようかなって」「えっ?」(ヨンジュがあずさを見る)「ヨンジュ。ママさんの直伝よ。習ってね!」「あーちゃんたら・・・」(ミキがちょっと心配そうな目をする)「僕に任せるつもり?」(笑ってあずさの顔を覗く)「そうよ! ママ、餃子の皮もママ直伝でヨンジュが作るのよ。だから、ピザも任せるわ」「うん・・・いいよ」「ヨンさん!」(ホントにいいの?)「いいんですよ。僕はそういうの、好きだから」「なんか、私、来てよかったわ。楽しくなってきちゃった!」「お二人に任せるわ!」「じゃあ、まず、あーちゃん、生地の具合、見せて」「ママさん、キッチンはこっちなの」(あずさが案内する)「へえ、さすがにアメリカの家って大きいわね。私も一緒に楽々暮らせちゃいそうね」「ママったら!出産の時だけよ!」「この子ったらケチなんだから・・・やっぱりヤキモチ焼きだわ・・・」「もう、ママ!」(ちょっといたずらっぽく睨む)「さあ、ミキさん、どうぞ」(ヨンジュがミキの肩を抱く)「ねえ、あーちゃん、お腹のほうはどうなの?」「うん、とっても元気な子みたいよ」「よかったわ。ヨンさん、名前は考えてるの?」「ええ、今、男の子の名前と女の子名前の候補が・・・・・・・・」ヨンジュがやさしくミキの肩を抱きながら、あずさについて、三人はキッチンへ入っていく。ヨンジュとあずさたちのクリスマス。ミキも加わって、なんだかとても和やかなホームパーティになりそうである・・・。【A Silent Night】(しじまの中で・・・)「薪はこのくらいでいいかな?」「ねえ、窓の外はすごい雪よ・・・少し吹雪いてきたみたい」窓の外を眺めている。「そう・・・ねえ、もうこっちへおいでよ」「うん・・・」ロッジの暖炉の火がゆらゆらと揺らめいている。「あったかい・・・」(暖炉の前に立っている)「こっちへ座れよ」「うん」「ふかふかね。相当大きいクマさんね」(笑う)「シャンペン開けるかい」「ええ、開けて」ポン!「やだ。ジョンジュ、振った?」「まさか、振らないよ」【永遠の巴里の恋人】よりチェ・ジョンジュ・彫刻家(ぺ・ヨンジュン)恋人・リカ・画家(日本人)「イブに乾杯!」「乾杯!」「おいしい!」「もっとこっちへおいで」ジョンジュがリカを抱くように手を伸ばす。「うん」リカがジョンジュの膝の間に入った。大きなクマの毛皮の敷物の上。小柄なリカがジョンジュの股の間に座って、後ろから抱かれるようにして、暖炉の火を見つめている。他にはほとんど照明を点けていない。「キレイね・・・」(暖炉の火を見つめる)「うん・・・」暖炉のオレンジ色の明かりに二人が照らし出されている。薪が燃える「パチッパチッ」という音だけしかしない・・・。「明日はスキーができるかしら?」「どうかな?」「シャモニーは何度め?」「・・・3度目かな」「そう、私は初めて。前はスキーをしたの?」「うん、学生時代だからね」「そう」「今回はどっちでもいいよ」「どっちでも?」「リカとずっとこうしてても」「そうお?」(少し微笑みながら暖炉の火を見ている)「暖炉っていいね・・・」「キレイで暖かいわ・・・」「今度、うちにも暖炉を置こうか」「いいわね。あっ!でもね、ジュリーたちの家、暖炉があるでしょ? 煙突にちゃんと網をかけておかないと、ハトとか落ちてきちゃうんだって。大変みたいよ」「でも、網をかけたら、サンタは来られないじゃない?」「ジョンジュ・・・信じてるの?」(笑う)「ああ」(リカを見る)「うそつき・・・」ジョンジュの後ろから抱く腕に力が入る。「ジョンジュ・・・」「なあに?」「ちょっときついわ」「そうお?」ジョンジュが手を離し、リカの右側の髪を梳いて、リカの首筋を見る・・・。リカは、クリスマス用に買った黒のベルベットの長いスカーフを首に巻いている。「ジョンジュ・・・う~ん」「なあに?」(頬から首を撫でる)「・・・」リカが少し首を傾げる。ジョンジュの息が頬にかかる。「う~ん・・・ねえ・・・」「なあに?」(リカのカーディガンのボタンに手をかける)「暖炉ってつけっ放しで寝てもいいのかしら?」「じゃなくちゃ、寒いだろ?」「そうね・・・」ジョンジュがリカのカーディガンを脱がせている。「ねえ・・・」「なあに?」(リカの胸を触って腰に手をかけた)「このクマさんてここの出身かしら?」「さあ、ここってクマが出るのかな?」「知らないの?」「僕はハンターじゃないからね」「そうね・・・」ジョンジュはもう、リカの重ね着しているタンクトップに手をかけている。「ねえ・・・」「なあに?」(三枚も形違いで重ね着しているタンクトップを一枚ずつ剥がす)「ここで、寝ても風邪引かない?」「さあ、どうかな・・・あとでベッドへ行ったほうがいいんじゃない」「そうね・・・」タンクトップを一枚ずつ、リカが腕を上げ、後ろからジョンジュが脱がせている。「ねえ・・・」「なあに?」(リカを後ろからやさしく抱きしめる)「ここに直接、寝るの?」「だめ? あったかくていいじゃない?」「そうね・・・」リカは今、首に細く巻きつけた黒の長いベルベットのスカーフとガーネットのネックレスだけ、他には上半身はもう、何も着けていない・・・。ジョンジュが後ろからリカをやさしく抱いているので、寒さは感じない・・・。「ねえ・・・」「なあに?」(右側から顔を覗く)「ジョンジュは・・・脱がないの?」(リカの体の両側にあるジョンジュの太ももを両手で撫でた。「脱ぐよ。(笑う)手伝ってくれるよね・・・」「・・・うん・・・」リカが振り向く。ジョンジュの唇がリカの唇を塞いだ。リカは、ジョンジュに向かい合うように体の向きを変える。二人は向き合うようにして抱き合う。唇を離して、少し見つめあった。お互いが、お互いの瞳の中に存在することを確認するように・・・。ジョンジュがリカを少し持ち上げ、胸にキスをした。リカがやさしく、ジョンジュを胸に抱く。そして、そのまま、クマの上に倒れこむように、ジョンジュを押し倒した。リカが上からジョンジュを見つめ、勢いよくセーターを引き上げ、脱がせる。ジョンジュがリカのスカーフを外す。胸にガーネットのネックレスが揺れる。少し金属音がして・・・。下にいるジョンジュが微笑み、上に跨ったリカの腰を抱いた・・・。外は激しい吹雪だ。赤々と燃える暖炉の前で、二人の影が揺れている・・・。二人が揺れている音だけ・・・。時々漏れる吐息が聞こえるだけ・・・。静かに聖夜が時を止める・・・。このしじまの中で、ジョンジュとリカは、お互いの愛の中にいる・・・。言葉はなくても、二人の恋の炎はゆらゆらと揺らめいて、激しく燃えている・・・。中編へ続く。明日はドリームハイの記者会見^^俳優の仕事が楽しくなり始めたんだから、もう少し出てみるといいよね^^休み、休みでいいから、4話だけなんていわないで・・・もっともっと出てたら?^^