2010/12/29 02:21
テーマ:【創】 Holidays カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【シアター】Happy Holidays 3



BGM:
Page "You and me"


Happy Holidays - Love Vacations

 



イメージphoto:
ヨンサン/作家(隣のあいつ)、ジョンジュ/彫刻家(永遠の巴里の恋人)、ヨンジュ/特派員(東京恋物語―僕たちの場合)、ヨンス/医師(さよならは言わないで)、ヨンソン/カメラマン(二人の街角)、スンジュン/商社マン(Oh,Myテディベア)、YJ/作家(夕凪)、ヨンシュン/実業家(恋のタイトルマッチ)、J/元ホスト(恋の病)、ミョンジュン/刑事(オレたちに明日はない)、ジューン/チェリスト(TrulyMadlyDeeply)






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BYJシアターです^^

本日は「Happy Holidays」後編です。


皆さんのお気に入りのあの二人に出会えましたか?

まだ気になっているカップルはいますか?



では最終回、お楽しみください。
ここより本編。


~~~~~~~~~~~






【Happy Holidays -Love Vacations】後編

主演:ぺ・ヨンジュン







【The Guidepost to Happiness】(幸せの道標(みちしるべ))



「二人でこうして食事するなんて、久しぶりね」
「ヨンミョンが生まれてから、忙しかったから・・・。ママ、いつもありがとう」
「パパ・・あっ、いけない・・・。(笑う)ヨンシュンこそ、いつもありがとう」
「乾杯!」
「乾杯!」




【恋のタイトルマッチ】より
ぺ・ヨンシュン・実業家(ぺ・ヨンジュン)
妻・リコ (小雪)




二人は久しぶりにワインで乾杯した。

ソウルではちょっとおしゃれなイタリアン・レストランの個室。
三人の子持ちになった二人には久しぶりのゆったりした時間だ。



年末まで仕事で忙しかったヨンシュンが、新年になって、やっと仕事が一段落し、少し時期はズレたが、二人でクリスマスと新年を祝って、食事に来ている。




「なんか酔っちゃいそう。ワインなんて久しぶりなんだもん」
「大丈夫? 少しにしておいたほうがいいよ」
「うん。早くどんどん飲めるようになりたいわ」(にこっと笑う)



「そういえば、タクヤさんたちからクリスマスカード、来てたね」(オードブルを食べながら言う)
「うん。今、ニューヨークのテヒちゃんたちのところへ遊びに行ってるんですって」
「いいなあ、ニューヨークなんて・・・今度行こう」(リコに笑いかける)
「そうね。レナさん、すっかりキレイになっちゃったわね。驚いちゃった、写真見て」
「まあ、もともとキレイな人ではあったよね」(オードブルのサーモンを切りながら、あっさりと言う)
「・・・そう思ってたんだ・・・」(皿から顔を上げてヨンシュンを見る)
「なあに? 美人じゃない?」(リコの顔を見る)
「・・・・」(じっと見る)
「リコのほうが好きだよ」(笑う)
「うん・・・テヒさんも美人よね?」
「・・・そうだね。リコだって、美人だよ」
「・・・ありがとう」



「タクヤさんもヒゲを伸ばしてかっこよくなってたよね?」(食べながら言う)
「そうなの、タクヤってハンサムだから、ヒゲを伸ばしても決まるわよね」(ヨンシュンの顔を見て言う)
「・・・そうお?」(ちょっと気にいらない)
「うん」(頷く)
「・・・・」(少しムッとする)


「なあに?」
「やっぱり、タクヤさんはかっこいいよね?」(確認する)
「ええ。だって、日本一だと思うわ。顔なんか・・・」(笑顔で言う)
「・・・・そこまで言うんだ・・・」(呆れて顔を見る)
「あら、パパ、どうしたの?」(ヨンシュンの顔を見る)
「ふ~・・・」(なんか、やな気分)
「パパは韓国一よ・・・韓国一、かっこいいわ」(笑顔で首をちょっと傾げて言う)
「ふん」(鼻で笑う)
「だって、こっちへ来てから、目移りする人なんてどこにもいないもん・・・」(真面目な顔で言う)
「日本では、いてたの?」(驚く)
「えっ? まさか・・・」(そんな・・・)
「ふ~ん」
「パパはたまに目移りしてたわよね・・・」(肉を切りながら言う)
「そんな」(何言ってるの!)
「してたわよ・・・」(肉を切っている)
「・・・してないよ」(困った声)
「ホントね?」(ちょっとうれしそうに見つめる)
「ああ・・・」



二人はちょっと見つめあう。



「あっ!」
「どうしたの?」
「ちょっと絞ってくる。おっぱいが少し漏れてきちゃった・・・」
「いいよ。待ってるから」
「うん・・・」



リコが席を立って、化粧室に行く。


しばらく待つ。




「ごめんなさい・・・。食べててよかったのに。冷めたらもったいないわ」
「大丈夫?」
「うん。もう授乳中はこれだから色気がないわ・・・」
「でも・・・胸が大きく見えていいよ」(少し笑って言う)
「やだ、そうかしら」
「うん」(笑顔)
「・・・でもそれって、普段の私がチッチャイってことよね?」(不服そう)
「別にそういうこと、言いたかったわけじゃないけど・・・」
「・・・・」(不満)
「違うよ」
「・・・いいわよ。訂正しなくても」(口に肉を持っていきながら顔を見つめる)
「リコはいいんだよ・・・胸の大きさなんて・・・」(肉を切る)
「・・・・」(うれしそうに見つめる)




「今日は母さんたちが子供たちを預かってくれてよかったね」(幸せそうな顔をする)
「ホント。もう少し回数を増やしてほしいくらいだわ」(笑顔で言う)
「今度言っておくよ」(何気なく言う)
「やだ、言わないでね。わがままな嫁だと思われちゃうから・・・」
「そんなこと、思ってないよ」
「そうかしら・・・」(見つめる)
「大丈夫だよ。ハングルも覚えてエライって言ってたよ」(励ます)
「ホント?」(うれしい)
「うん・・・」(やさしく微笑む)
「そう・・・よかった・・・」
「一度、日本へ里帰りしなくちゃね。お母さんのお墓参りもしたいだろ? 子供たちにも見せてあげたいし」
「そうね・・・。でもあの三人と行くと思うと、ちょっと面倒臭くなっちゃうの。もう少し大きくなってからでもいいわ」
「いいの? ムリしなくていいよ。いつでも、連れてってあげるから」
「ありがとう」(うれしい)




「ああ、君の実家のお寺のあの階段が懐かしいな・・・。緊張して上ったよね」(懐かしそうにリコを見る)
「そうね・・・」
「懐かしいな・・・たまに思い出すんだ。あの階段。ポンって、頭に浮かぶんだよ」
「ヨンシュンもそうなの? 私もよ。私は子供の頃からの思い出があるけど・・・最近はね、ヨンシュンと一緒に行った時の、あの9月の階段を思い出すの」
「虫が鳴いてたよね・・・」
「うん・・・。なんか思い出すと、心が洗われるような気がするのよ・・・」
「僕も」
「ホント?」(顔を覗くように見る)
「ああ・・・」
「二人の思い出ね」(じっと見つめる)
「うん、素敵な思い出だよ」
「・・そうね・・・」



そこへウェーターが入ってくる。



「ぺ様にお電話でございます」
「あ、すみません。何かな?」



電話を受け取る。



「もしもし? あっ、母さん。どうしたの? えっ? ヨンジュンが熱を出したの?」
「やだ。そろそろ、帰る?」(心配顔)
「母さん、ソン先生、呼んだ? うん、診てもらって。僕たちもそろそろ帰るから・・・」




「今日もここまでね」(ちょっと残念)
「デザートをもらっていこうか。(ウェーターに)悪いけど、ケーキは包んでくれる?」
「かしこまりました」
「あ、申し訳ない。あと、二つ追加できる?」
「はい」
「じゃあ、追加してください」
「お母様と叔母様の分?」
「うん、隠れて食べるのもやだろ?」
「そうね」
「また今度、ゆっくり来よう」
「うん」




二人は立ち上がって、個室を出ようとすると、ヨンシュンがリコに言う。




「リコ、いつもありがとう。僕を幸せにしてくれて・・・。すごく感謝してるんだ」(見つめる)
「パパ・・・。私もヨンシュンがいるから、幸せよ・・・」



二人はちょっと見つめ合って、ヨンシュンが肩を抱いた。





リコは今、2歳の双子とまだ授乳中の子供の、三人の子供の子育てに忙しい・・・。
まだまだ、二人の時間を持つことは難しい。



でも・・・ヨンシュンと同じ風景を頭の中に思い描くことがあるのだと思うと、なぜか、心が温かくなって、幸せな思いに包まれる。



横浜の実家のお寺の長い階段を二人は緊張しながら、一歩一歩上った。

鬱蒼とした木々の木陰から涼やかな風が吹いていた。
そして、虫たちが夏の終わりを告げるように、一生懸命鳴いていた。



あの日をきっと忘れないだろう。



頭に浮かぶあの階段は、ヨンシュンとリコの中では永遠だ。


永遠の幸せの道標だ。



二人はコートを着て、土産のケーキを受け取ると、迎えの車のほうへ急いだ。













【Travel】(旅の街角)



「ここで曲がるのかしら?」
「どれ?」


二人は初めて訪れたパリの地図を見ている。


「きっとそうだよ」
「ヨンソンたら、いい加減ね」(笑う)
「だって、フランス語が読めないんだから、仕方ないだろ」




【二人の街角】より
チョン・ヨンソン・カメラマン(ぺ・ヨンジュン)
キム・リヨン・画廊勤務(チョン・ドヨン)




「行ってみる?」


ヨンソンとリヨンはとりあえず、歩き始める。




「丘の上に住んでるんでしょ? その彫刻家」
「そう。ヨーロッパですごく人気のある人なんだ。作風がね、独特でね」
「写真、見せて」


ヨンソンが大きなカメラマンバックから、一枚の写真を取り出す。



「へえ・・・」


ちょっとヨンソンを見る。


「ヨンソンとなあんか似てる。でも、この人のほうがちょっと神経質な感じかな」
「オレは?」
「ノンキ!」(笑う)


「そうかなあ。でも、この人もいい感じだよな」
「うん・・・」



人物写真からしばらく離れていたヨンソンだったが、二人が結婚後、リヨンにも勧められて、今は人物を中心に撮っている。
ヨンソンの写真はその人の人柄や人生を切り取っていると好評で、有名なグラビア誌で、人物列伝のように、連載で写真と対談記事を載せている。


そんな仕事ぶりにリヨンはとても幸せを感じている。

ヨンソンはとても人好きのする人だったのに、ある時期、何もない風景ばかり撮っていた。
そこには、彼の虚無感が出ていてとても辛かったから・・・。



今、春の特集に向けて、海外で活躍している若手の芸術家や音楽家を中心に取材旅行を兼ねて、一月の頭から、妻のリヨンとともに、旅を続けている。

一昨日、ロンドンからここ、パリに渡ってきた。



二人はブラブラしながら、これから取材する先の彫刻家の家へ向かっている。
時間にはまだゆとりがあった。



「ねえ、見て。かわいいお店!」


リヨンは、途中におしゃれな感じの小物の店を見つけた。




「おまえって、そんなことばっかり考えて歩いているんだな」(呆れる)
「いいじゃない。まだまだ時間があるんだもん。見てもいい?」
「・・・いいよ。だめって言っても見るんだろ?」
「当ったり~。よくわかってるね」(笑う)




二人は、店に入る。



「ヨンソン、やっぱり、パリってなんか違うわね。何か買いたいな」
「大きなものはだめだよ。これから仕事なんだから」
「わかってるって」



リヨンは、うれしそうにどんどん奥へ入っていく。
ヨンソンもそんな生き生きとしたリヨンの姿が大好きだ。





奥へ入っていくと、そこには、クリスタルの動物の置物が並んでいた。



リヨンが立ち止まって、じっと見つめる。



「ねえ、どうしたの?」


ヨンソンが後ろからリヨンに声をかけ、リヨンの見ているものに目をやった。


クリスタルの動物が並んでいた。



二人はじっと見つめる。



あの長くて苦しい日々を思い出した。


好きなのに一緒になれず、お互いに思いも告げられず、2年に一度会っていた頃。

リヨンはいつもあの街角の思い出に、小さなガラス細工の動物の置物を買って帰った。


懐かしいような、苦しいような・・・。



「どうするの?」
「え?」
「見るの?」
「・・・」
「せっかくだから、見てみたら」
「・・・そうね」



リヨンはクリスタルの動物を一つ一つ見ていく。



動物園が大好きなヨンソンのために買い集めたあの動物たち。

今は二人の部屋に2つずつ仲良く並んでいる。



「キレイだね」
「ホント」



リヨンが一つ手に取って、光にかざすように眺める。

あの時と同じように、リヨンの目がキラキラと光った。



「リヨン、大丈夫?」
「・・・。ヨンソン、私、これ買うわ」
「買うの?」
「うん。私たちが今、どれだけ幸せなのか、今、再確認した」(笑顔でヨンソンを見る)
「・・・」
「こうして二人でノンキにパリの街角で買い物してるなんて、素敵よね? さっきまで当たり前に思ってたけど、これって素敵なこと・・・。思い出に買う」
「そうか・・・」
「うん!」





「ヨンソン・・・なんて言うの?」
「え?」
「フランス語で、くださいって」
「ええと・・・英語で言ってごらんよ」
「やっぱり! 勉強してこなかったんだ。バレたわね」(笑う)
「ふん」(睨む)




「エクセキュゼ・モア!」


リヨンがちゃんとフランス語で買い物をしている。

ヨンソンは一本とられて、苦笑いをした。




小さな箱に詰められた象やライオン。


リヨンがうれしそうにバッグに仕舞い込んだ。



「何買ったの?」
「象とライオン」
「そっか。また一緒に並ぶんだ」(笑顔)
「うん。また2つずつ買っちゃった」
「・・・・。もう別れたくないよ・・・」(真面目に言う)
「ヨンソン、皆ペアじゃないと、かわいそうでしょ?」(笑いかける)
「そうか・・・うん」



「さあ、そろそろ行こうか。丘の上の住人が待ってるぞ」
「そうね」
「リヨンは奥さんに絵を見せてもらうんだろ?」
「うん。去年、フランスでね、油絵の新人賞を取った人なのよ。新人のうちにうちの画廊で手に入れたいの」
「へえ、夫婦ですごいんだ」
「でもねえ、この奥さん、日本人だから、言葉が通じるかどうか、わからないの」(笑う)
「日本語は準備してこなかったの?」(横目で見る)
「もうお!」(肩を叩く)




二人は地図に従って、ずうっと坂を上っていく。



丘の上に、瀟洒なレンガの一軒家が見えてきた。




「あそこだ」

ヨンソンが指差す。


「すごい! なんだか映画のワンシーンみたい・・・同じ韓国人であんな家に住んでる人もいるのね・・・」
「住んでみたい?」
「うん・・・」
「じゃあ今度ね」
「うん、期待してるわ」



二人は見合って笑った。



玄関のベルを鳴らすと、ドアが開き、小柄でキュートな感じの若い女性が出てきた。



「あの、韓国から来ましたカメラマンのチョン・ヨンソンと申します」
「ああ。お待ちしていました」
「韓国語がおできになるんですね」(よかった)
「少しだけです。どうぞ、中へ。主人は奥のアトリエにいますから」




二人は部屋の中へ通される。


妻が大きな声で、フランス語で夫を呼んでいる。


「ジョンジュ! ジョンジュ! 韓国のグラビア誌のチョン・ヨンソンさんが見えたわよ!」
「アトリエへ回ってもらって!」



「こちらを通って、左側の奥にあるアトリエへどうぞ」
「ありがとうございます」
「あの・・・」
「はい」
「チョンさん、あなたのような素敵なお写真を撮られる方に取材していただけて光栄です。いつも、主人と、韓国のグラビアで拝見してるんです。二人ともファンなんです」
「ありがとうございます。なんかうれしいなあ」(頭を掻く)


ヨンソンはテレながらうれしくなる。
横で聞いているリヨンも幸せだ。


「じゃあ、僕はアトリエへ」
「ええ。どうぞ」



「あの、私が先日、お手紙を差し上げたキム・リヨンです」
「チョンさんの奥様ですね。マツモト・リカです」
「油絵を見せていただきたくて・・・」
「どうぞ、こちらからもよろしくお願いします。まだ駆け出しなんです。私のアトリエはキッチンの近くなんですよ。こちらです」



リヨンは、リカの後ろを歩きながら、リカのセーターの配色の良さに心を惹かれる。



「あのお、リカさん。そのセーター、素敵ですね。色合いが独特で、センスがいいわ」
「これですか? 私のデザインなんです。ジョンジュが、私にはファッション関係の染色が合っているんじゃないかって勧めてくれて。それで、始めたんです。小さなブティックに置いてもらったりして。結構ファンになって下さる方もいるんですよ」
「でしょうね。・・・素敵です。その作品もありますか?」
「ええ。糸からお見せできますよ」
「うちの画廊に置きたいわ。素敵ですもの。きっと人気が出るわ」
「こちらです・・・・・」


リカに案内されて、リヨンはリカのアトリエへ入っていった。



ヨンソンとリヨンの初めてのフランスは、仕事も旅も充実しているようだ。












【A Happy Holiday】(幸せな休日)




「見せてごらん」


サングラスを外して、彼女のタートルネックの首を下げ、傷の具合をよ~く見ている。



「う~ん。ずいぶん、キレイになってきたじゃないか。きっともっと薄くなるよ」
「そうお?」
「うん。日に当てないほうがいいぞ。日に焼くと痕が濃くなるから」
「うん、そうする」(タートルネックの首を直す)
「勤務中は包帯巻いていたほうが無難だな」(やさしく顔を見て言う)
「かもしれない」(顔を見る)



彼はサングラスをかけた。



「ねえ、先輩」(ニタニタと笑う)
「うん?」
「寂しかった?」(腕に抱きついて顔を覗く)


「なんだよ?」
「ふ~ん・・・」(笑っている)
「なんだよ?」



ミョンジュンがジヨンの手を振り解き、逆に自分が肩を抱く。
二人は、大通りを、肩を組みながら歩いていく。


ミョンジュンはよそ見をしながら、歩いている。




【オレたちに明日はない】より
イ・ミョンジュン・刑事(ぺ・ヨンジュン)
キム・ジヨン・婦警(チョン・ジヒョン)





「だって、3日も研修でいなかったでしょ? きっと寂しくて泣いてたんじゃないかなと思って」(笑顔で見ている)
「おまえって、めでたいね・・・」(顔をちらっと見る)
「ふ~ん。サングラス、外してごらん!」(サングラスを取ろうとする)
「ふざけるなよ」(笑って嫌がる)
「寂しがりや」(笑う)
「どっちが?」(笑って言うが、ソッポを向いている)
「先輩に決まってるでしょう?」(纏わり着くように顔を覗く)
「おい、(顔を見る)鼻を鳴らして笑うなよ・・・おまえって・・・美人なのに、これだからな・・・」(呆れる)
「え~え! ねえ、何て言ったの? 今」
「・・・忘れた・・・」(前を見ている)
「び・じ・んて言ったよね?」(うれしそう)
「聞き間違いじゃない?」
「ふ~ん。強がり・寂しがりや・健忘症ね!」
「どこが寂しがりやだよ?」(顔を見る)
「わかるのよ・・・」
「おまえ、分析力なし。刑事辞めてよかったよ」(前を見ている)
「ふ~ん。(笑う)自分はさんざん署に泊り込んでるくせに、私が出かけてると、寂しくなっちゃうんだよねえ」
「そんなこと、ないよ。別に一緒に暮らしてるわけじゃないんだからさ」
「ふん、いいですよ、認めなくても。私は先輩を知ってるから・・・」
「・・・やなやつ・・・」(顔を見る)
「ふ~ん」(うれしそう)





年が明けて1月も終わりに近づき、ジヨンは2泊3日の婦警研修に泊り込みで出かけた。
ミョンジュンは顔には寂しいとか出さないのだが、ちょっと気持ちが寂しい時はジヨンを抱く指先に力が入る。


それにジヨンは気がついている。



先輩、どのくらい、寂しかったの?



そんなミョンジュンが今のジヨンには愛しくてたまらない。


今日は久々に二人の休みが合って、ミョンジュンの家で一緒に夕食をとることにしている。






大きなスーパーマーケットに着いた。


「ねえ、何が食べたい? 好きなもの、作ってあげる・・・」
「そうだな・・・」(ちょっと考える)



ミョンジュンがカートを押して、店の中を歩く。

ジヨンが楽しそうに食材を選んでいる。




一見、ジヨンは料理などできそうにないように見えるが、中々どうして、家事は得意だ。


ある時から、一人娘になってしまったジヨンは、両親のため、本当に親孝行な良い娘になった。

刑事になって、親を心配させたこともあるが、それは元来のジヨンが持っている性格にはよく合った仕事だった。
しかし、その職業の選択は、妹の事件を彷彿させて、両親には、胸が痛いものでもあった。
ただ、自分を抑えて、良い娘でいてくれたジヨンが、自分を曲げず、職業の選択を貫いたことは、ある意味では、両親の気持ちをほっとさせるものがあった。






ジヨンのこうした買い物姿を眺めていると、ミョンジュンはなんとなく、幸せな気分になる。



初めて出会った日。

ジヨンはミョンジュンの溜めに溜めた経費の精算を嫌がらず、さっさとやり遂げた。
ジヨンの隣の席に蹲るように座って、デスクに横になりながら、てきぱきと働くジヨンの横顔を見つめた時に、もしかしたら、恋に落ちていたのかもしれない・・・。
いや、インソンの車の運転席から颯爽と降りてきたのを見た時かもしれない・・・。





「ねえ、先輩。これも買うね」



見ると、納豆だ。



「ええ?」
「朝ごはんに。先輩好きでしょ?」




右手に納豆を持って笑顔のジヨンと、カートを押しているミョンジュンがじっとお互いを見つめ合った。





「そうだ。おまえの好きな太るデザートを見に行こう」



ミョンジュンがカートを押して、くるりと方向を変え、どんどん行ってしまう。





泊まっちゃだめだって言わなかった・・・。



・・・初めてだ・・・。




ジヨンは幸せそうに納豆を見る。そして、ミョンジュンの後を追った。




「この生クリームたっぷりのがいいんじゃないの、おまえには」(選ぶ)
「やだ。ゼリーにする・・・」(棚から取る)
「こういうの好きだろ?」(驚く)
「でも、今日はゼリーがいいです・・・」(カートに入れる)
「そう?」
「うん・・・」(見つめて笑う)



ぽっこりお腹なんて見せられないもん・・・。
今日はゼリーにする・・・。




二人は楽しそうに買い物を続ける。





ジヨンはたまに、ヨンジュのことを思い出すことがある。
それは、ミョンジュンとキスした時とか、ちょっとケンカした時とか、彼がお皿を洗ってくれている時とか・・・。


決して嫌な気分になるわけではない・・・。



それより、ヨンジュと一緒に暮らして、彼女がとても心優しくて、素敵な尊敬できる先輩であることを知ってから、今では大好きな人なのだ。
だから、たまに先輩のことを話したくなる。




ヨンジュさんともそうでしたか、ホントに頭にきますよね・・・とか。
こんなこと、言うんですよ、おかしいですよね・・・とか。


あんなキスをされると、もう、しびれるくらい素敵ですよね・・・とか・・・。




自分でもそんなことを口にするのは、バカみたいなのはわかっているので、ヨンジュにもミョンジュンにも言わない・・・。



でも、密かに、時々、頭の中でヨンジュに話しかける・・・。


このまま、先輩と幸せになりたいんです・・・とか・・・。




ミョンジュンは何も言わなくても荷物を持ってくれる・・・。
ただ笑顔で見つめるだけだ。

今も彼は当たり前のように買い物袋を提げて歩いている。




何も言わなくても心を抱きしめてくれる。


だから、今日も幸せだ。

だから・・・
今日はきっと、最良の日になる。







ミョンジュンのマンションの寝室の中、薄暗いスタンドが、ミョンジュンの顔を照らし出している。
今の彼は、少し濡れたくせっ毛が揺れていて、いつものサングラスの強面のミョンジュンとは少し印象が違う。


やさしい目をして、下にいるジヨンを見下ろしている。



ジヨンの指先が少し伸びたミョンジュンのあごヒゲを撫でる。
そして、頬を撫でる。
鼻筋を撫でる。
眉を撫でる。
そして、また頬を撫でて、唇に触れる。

そしてまた、髪を撫でている。


そんな一つ一つの仕草をジヨンの目が追っている。



ミョンジュンを愛しそうに見つめ、動いていくジヨンの瞳をミョンジュンはじっと見つめている。
ジヨンの瞳がキラキラと光り揺れている・・・。



ジヨンは、妹のナヨンの事件以来、男性に触れられるのが怖かった。

心を許すことが怖かった。



でも。

ミョンジュンは出会った時から、いつもジヨンが抱きしめてほしい人だった。



先輩の心がいつもジヨンを抱きしめてくれたから・・・。
そして、いつもなんの衒いもなく、付き合ってくれたから、裸の心のまま、先輩を慕うことができた。


先輩がまるごと、ジヨンを受け止めてくれるように、ジヨンも先輩を思いきり抱きしめたかった。
そして、思いきり抱きしめてほしかった。




こうして、二人でベッドにいること・・・。


それは、ジヨンの夢でもあったが、なかなか先輩はそのような関係にはなってくれなかった。


自分の結婚の失敗からか、ジヨンの過去を思いやってからか・・・二人の心の距離はとても近いのに・・・いや、ぴったりなのに、ここまでくるのに、時間がかかってしまった。






そして今、ジヨンは、ミョンジュンとここにいる。

いざ、憧れのミョンジュンとこうしていても、ジヨンは呼吸が苦しい。


こんなに愛している人と一緒にいるのに・・・。


ジヨンの指がゆっくり、ミョンジュンを撫でていくのを、ミョンジュンは黙ってじっと見つめていてくれる。


ミョンジュンがやさしくジヨンの髪を撫でた。
それとともに、ジヨンは大きく息を吐いた。


あ~あ・・・。



ミョンジュンがやさしく口づけをした。

そして、ジヨンを見つめた。



「こわい?」



ジヨンがミョンジュンを見つめる。



「・・・先輩となら・・・こわくない。きっと・・・」



ミョンジュンがやさしく微笑んで、また髪を撫で、頬を撫でた。




「先輩・・・」
「ん?」

「先輩の血がね・・・もう私の中に入り込んでいるから・・・こわくない・・・」

「・・・? どういう意味?」(ジヨンを見つめる)





あの時だった。
ビルから落ちそうになったあの時だった・・・。



「今まで言わなかったけど・・・。あのビルから落ちそうになった時、力尽きた瞬間、先輩が手首を握ってくれたでしょ・・・。あの時、先輩の腕から血が流れて、私の腕を伝わって、体の脇を通って・・・私の中へ入ってきたのよ・・・たぶん・・・。下着がね、全部、真っ赤だった・・・。それに、それを感じたの・・・。あの時の生温かい感じ。忘れない・・・」

「・・・ジヨン・・・」(見つめる)

「気持ち悪くなんかなかったよ・・・だって、先輩の血だもん・・・・温かかったよ、先輩」(見つめる)


ミョンジュンは今の話を聞いて胸が熱くなり、思わずジヨンを抱きしめた。





ジヨン!


愛しいジヨン!


「ジヨン・・・ジヨン・・・」



ジヨンは抱かれながら、泣いた。

そして、先輩の顔を両手で包み、見つめた。



ミョンジュンの目から、ジヨンの顔に涙が流れ落ちた。




ああ、
私はこの人をぜったい放さない・・・こんなに愛してる!



「先輩!」


ジヨンがミョンジュンの首に抱きついた。






ジヨンにとってのミョンジュン・・・。


それは、ジヨンの全て。



全てを受け入れてくれた人・・・喜びも悲しみも苦しさも・・・愛も!

そして、全てを受け入れたい人・・・。



それが先輩だ。






こうして、二人の時は過ぎていく。


二人で心も体も一つになって・・・。



そしてまた、明日も、最良な日になる。











THE END



もう年の瀬が近づいてきましたねえ。

今年の創作はこれで終わり・・・。

来年はもっと楽しいものを^^


今年も一年ありがとうございました^^

(まだ、普通のブログは書くからね^^v

これはBYJシアターのご挨拶です^^)










2010/12/28 01:54
テーマ:【創】 Holidays カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【シアター】Happy Holidays 2



BGM:
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Happy Holidays - Love Vacations

 



イメージphoto:
ヨンサン/作家(隣のあいつ)、ジョンジュ/彫刻家(永遠の巴里の恋人)、ヨンジュ/特派員(東京恋物語―僕たちの場合)、ヨンス/医師(さよならは言わないで)、ヨンソン/カメラマン(二人の街角)、スンジュン/商社マン(Oh,Myテディベア)、YJ/作家(夕凪)、ヨンシュン/実業家(恋のタイトルマッチ)、J/元ホスト(恋の病)、ミョンジュン/刑事(オレたちに明日はない)、ジューン/チェリスト(TrulyMadlyDeeply)






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BYJシアターです^^

本日は「Holidays」in 2005 中編です。



思い思いの時を過ごすカップルたち。

今日は誰に会えるでしょうか・・・。





お楽しみください。


ここより本編。






【Happy Holidays - Love Vacations】中編

主演:ぺ・ヨンジュン










【To Be or Not To Be】(恋しい胸に・・・)




「よし! 荷物は全部積んだぞ!」
「こんな雪の日に引越しなんて最悪!」
「怒るなよ」
「先輩。何やって、日本なんかに左遷されちゃったの?」
「おい、そういう言い方はないだろ?」
「こういうのを栄転っていうんだよ、普通は・・・」
「まあね。・・・せっかく広報の主任になったのに・・・」(ちょっと下を見る)
「じゃあ、おまえ、行かないの?」(きつい目つきで見つめる)
「そんなあ・・・」(伏し目がちに言う)


二人は引越しの荷物を積んだ小型トラックに乗り込む。






【Oh,Myテディベア】より
スンジュン・商社マン(ぺ・ヨンジュン)
ミンジュ・アパレルの広報(チョン・ジヒョン)






「どうするんだよ?」



スンジュンは運転席に座ってミンジュを見つめる。



「どうするって・・・普通行くでしょ?」(不服そうな声)
「でも、いやならいいよ」
「いやとは言ってないじゃない」(ちょっとケンカごしに言う)
「でも、仕事辞めたくないんだろ?」
「・・・・」
「一人で行ってもいいよ」
「そんなあ・・・」(眉間にしわを寄せて下を向いている)



「まあ、いいや。とりあえず、この荷物は実家に預けるよ」
「・・・」
「おい」(ミンジュを見つめる)
「なあに?」
「・・・まあ、いいや」



スンジュンは借りてきた軽トラックのエンジンをかけた。




ミンジュと二人、なんとなく気まずい。



たった数週間前に、ミンジュは勤めているアパレル会社の広報部で認められ、やっと主任になったところだった。
ミンジュはキャリアウーマンを続けると断言していたし、スンジュンもそれを応援していた。
まさか、あれから10日後にスンジュンの日本行きが決まるとは思わなかった。

まさに青天の霹靂。




頭ではわかっている。
二人は一緒にいたほうがいいことは。



でも、なんとなく、ミンジュには解せない。
どうしても、自分の中の何かが頭を持たげ、スンジュンにきつく当たってしまうのだ。



二人は黙ったまま、車を走らせている。




もうすぐスンジュンの実家の近くだ。
今年は実家の両親はハワイへ出かけている。

まさか、両親もこんなに急に彼が赴任するとは思っていなかったのだ。



実家に着いて、スンジュンは自分の部屋を開け、荷物を降ろす。
二人はただ黙ったまま、黙々と荷物を実家の部屋と納戸に分けて仕舞い込んだ。


全てが終わって、スンジュンがミンジュを見た。

二人はまだ気まずい。



「じゃあ、帰るか」
「うん・・・」





ミンジュは来た道を帰っていくのかと思っていたが、スンジュンが違う方向に車を走らせている。

ミンジュの実家の方向だ。




「先輩・・・。こっちへ行ったら・・・」
「おまえの家だよ・・・」(前を見ながら言う)
「だって、そんな方に行ったって」
「オレたち、もう住む場所もないんだから・・・おまえはこのまま実家へ帰れよ」
「えっ?」(驚く)
「・・・いいよ、オレと一緒にホテルになんか泊まらなくても。一人で行くよ」
「・・・だって・・・」
「たぶん、3年くらいしたら韓国に戻ると思うし・・・だめなら、また考える」




ミンジュは、さっきまでスンジュンに冷たく当たっていたくせに、自分の希望通りに一人だけ韓国の残ることになって、なぜか急に悲しくなってきた。


なぜか、涙がこみ上げてくる。
鼻を啜る。


スンジュンがミンジュの様子の変化に気がついた。




「なんだよ」(運転しながら言う)
「・・・」(鼻を啜っている)
「泣くなよ」
「・・・」
「おまえ、残りたいんだろ? いいよ、オレは一人で行くから」
「・・・」
「別にヤケで言ってるんじゃないんだ。せっかくおまえが認められて、主任になったんだし。おまえには合ってる仕事だし・・・。チャンスだしな。いいよ。おまえは残れよ。それがいいよ」
「・・・でも・・・」
「オレの犠牲になることはないよ。自分の仕事を貫けよ」
「・・・でも・・・」
「オレは一人で行く。決めたよ」





もうミンジュの実家は見えている・・・。


「止めて!」



スンジュンは、少し手前で車を止めた。


「このまま、別れちゃうの?」(スンジュンを見る)
「今は仕方ないだろ? オレはあさって発たなくちゃならないし。おまえが一緒にホテルに泊まる必要はないよ」
「・・・」
「泣いたって仕方ないだろ? オレは・・・おまえを応援してるだけだよ」
「先輩・・・」
「ここで別れるか。家の前まで行かなくていいのか?」
「・・・」
「そんな顔するなよ。出張でソウルにも来るだろうし、おまえも休みに東京へ来ればいいじゃないか?な?」
「先輩・・・」
「行くぞ。じゃあ元気でな」






スンジュンはあっさり別れていってしまった・・・。
ミンジュが見ている前をさっさと車に乗って、帰っていってしまった。



あまりに簡単な別れだった。



あんなに思いつめて愛していた人が、とてもあっさり、簡単に去っていく。

確かに離婚するわけでもない。

お互いの仕事を続けるためだ。
先輩はミンジュに最良の選択をしてくれたのだ・・・。







夜になって、ベッドに入ったが、ミンジュは眠ることができなかった。
結婚して、ずっと二人でいることが当たり前だった。
いや、大学時代から一緒にいることが当たり前だった。


初めて一人置いていかれてしまった。

確かに、彼は無常に置いていったのではない・・・。ミンジュのために、一人離れていっただけだ。




ホントによかったのかな・・・。
私は何をしたいんだろう。



先輩がいる時は気づかなかったけど・・・先輩がいないと眠れない。


そうだ、先輩は出張に行っていると思えばいいんだ。

このまま、別れることになったりしないよね・・・。

あんなに先輩のことを待って、結婚したのに・・・。




ミンジュは寝付けず、台所へいって、ミルクを温める。

母が出てきた。



「ミンジュ。寝てなかったの?」(驚く)
「うん。お母さんは?」
「ふん。(笑う)ちょっとトイレ」
「そっか・・・」
「スンジュンさんはあさって発つの?」
「そうよ」(ミルクパンの中を見ている)
「それで、あなたが一ヶ月したら、日本へ行くのね?」
「・・・・」
「どうしたの?」
「お母さん、私・・・」
「どうしたの?」
「仕事を続けようかと思って・・・」
「・・・」
「どう思う?」
「一人でやっていけるのね?」
「・・・」
「ならいいんじゃない」
「それだけ?」(拍子抜けして母を見る)
「だって、あなたたちが決めたことなんでしょ? なら仕方ないじゃない。親が口出すようなことじゃないわよ」(ダイニングテーブルに座る)


「それでいいと思う?」(ミルクをカップに入れてテーブルへ行く)
「・・・どうかしら・・・お母さんにはわからないけど・・・。一つ、教えてあげようか?」



母が少し笑って、ミンジュを見た。



「何?」
「昔、お父さんが浮気しちゃった時のこと」
「そんなことあったの?」
「うん・・・」
「それで?」
「お母さんの友達だったの・・・相手が」
「えっ!」(ちょっとショック)


「でも、別れなかった・・・」
「それって、女の意地? お父さんや相手に対する意地なの?」
「どうかな・・・。お母さんはね、その時、決めたの。別れることもできるけど、別れないって」
「なんで?」



ミンジュは母を見つめた。
母はちょっと下を向いたが、顔を上げて、ミンジュをしっかり見据えて言った。



「お母さんが生きていくのに、お父さんが必要だったからよ。絶対に失いたくない人だった・・・。もしお父さんがいなくなったら・・・そう思ったら、辛くて、きっと生きていけないような気がしたの。だから、意地じゃなくて、自分が生きるために、お父さんから離れちゃいけないって思ったのよ。一度、手放してしまったら、もう戻ってこないでしょ? 一番愛している人を自分からは手放しちゃいけないって。そう思ったのよ・・・」
「・・・・。そうだったんだ。今、お父さんが亡くなってどう? 今は生きていけるの?」
「だって、ミンジュ。お父さんはお母さんのもとで亡くなったのよ。もう一生お母さんのものよ」


ミンジュは母の話を聞いていて、涙が出てきた。



「どうしたの? ミンジュ?」


母が心配そうに顔を覗きこむ。



「やっぱり・・・。先輩がいなくちゃ・・・」


ミンジュが急に泣き出してしまう。



「ミンジュ。あなたたちはちゃんと話し合ったの? お互い、気持ちを全部出し合って、話し合ったの? 二人がしっかり決めたんだったら大丈夫よ」
「お母さん・・・。私、一人じゃ、寂しくて。寂しくて・・・」



一人でなんか・・・寂しくて・・・。


先輩。


先輩は寂しくないの?
我慢できるの?

私はやっぱり・・・。



「・・・お母さん。私、帰るわ」
「あなた、今、夜中の1時よ」
「でも、帰る、先輩のところへ。このミルク、あげる」(カップを母に差し出す)
「ミンジュ!・・・ちょっと、ミンジュ!」


ミンジュは急いで2階の自分の部屋へ上がり、服を着替える。


「お母さん、タクシー、呼んで!」
「タクシーって言ってもあなた、こんな時間じゃ、危ないわよ・・・」



ミンジュが座りこんで泣き出した。
母は驚いてしまう。



そうだ!


先輩に電話しなくちゃ!
先輩に自分の気持ちを言わなくちゃ!


黙っていたんじゃだめだって。
あの時だって、相手の気持ちをちゃんと確認しなくちゃだめだって、先輩が教えてくれたじゃない。


ミンジュは携帯でスンジュンに電話する。



「先輩?」
「ミンジュ?」
「寝てた?」
「・・・いや・・・」(少し困ったような声だ)
「先輩・・・」
「どうしたんだ?」
「迎えに来て・・・」
「・・・どうしたんだよ?」
「帰る。帰りたいの」
「車はもうないよ。軽トラも返しちゃったし」
「でも、帰りたいの、先輩のところへ」(泣き出してしまう)
「おい! ミンジュ!(困惑する) ・・・じゃあ、朝になったらソウルへ出てくればいい」
「今、帰りたいのお」(強く言う)
「ミンジュ・・・」
「・・・一人でなんか行かないで。(しゃくり上げる)置いてかないで・・・」
「だって、それはおまえを・・・」
「一緒に行くから。・・・一緒に行くから・・・置いてかないで・・・」(大泣きになってしまう)
「ミンジュ!」
「今、帰りたいの、先輩のところへ。今、会いたいのよお・・・」
「わかったから・・・。なんとかするから・・・そこにいろよ」
「・・・来てくれるの?」
「・・・うん・・・行くよ・・・」
「・・・気をつけてね・・・」


スンジュンは泊まっているホテルに頼んでレンタカーを借り、車を走らせる。


彼自身、ミンジュを実家に置いてきたものの、一睡もすることができなかったのだ。




ミンジュは、自分でも驚きの結末だった。



あんなに悪態をついていた先輩に、結局、自分のほうから一緒に行きたいと言い出したのだから・・・。

いつも女は損していると言って、スンジュンに食ってかかっていたのに、いざ、はしごを外されそうになったら、自分のほうから、スンジュンにしがみついてしまった。



ちょっと悔しい気もする。

でも、それが愛なんだ。



スンジュンが来るまで、とても安らかな気持ちでスンジュンを待つことはできなかった。


午前3時に到着したスンジュンに思わず、ミンジュは抱きついた。
自分のわがままに付き合って、スンジュンは寝ずに車を飛ばし、迎えにきてくれたのだ。





朝も10時近くになっているが、二人はまだミンジュの実家の二階で寝ている。


あんな真夜中に、大騒ぎをした娘を迎えに来てくれて、やさしく抱きしめてくれたスンジュンを、母は、起こすことはできない。



もう少し、二人を寝かせておいてあげよう。



二階の元ミンジュの部屋のシングルベッドで、二人は抱き合って熟睡している。
二人が眠りにつけたのは明け方だった。


お互いがかけがえのない人間だということを思い知った夜でもあった。




今、安らかな顔をして幸せそうに眠る二人を起こそうとするものは、誰もいない・・・。










【Start a new life again】(人生の旗揚げ)



12月26日。
今日、記念すべき初演日を迎える。
ヒスはかなり緊張しているが、このチャンスをくれた彼のために全力で臨むつもりだ。





【夕凪】より
YJ(キム・ヤンジュ)・作家(ぺ・ヨンジュン)
チョン・ヒス・女優(ソン・イェジン)




ヒスは楽屋の大きな鏡の前で化粧を整える。
左側の顔を見る。交通事故でできた傷は近くで見ると、隠すことはできない・・・。
しかし、特殊メイクを習ってから、なんとか遠めにはごまかすことができるようになった。



女優になることが夢で終わってしまいそうなヒスであったが、YJが、舞台なら、メイク次第でなんとかなるのではないかと、アドバイスをしてくれた。



そして、今日という日を迎えた。
主演ではないが、舞台に立つチャンスを掴んだのだ。




YJ、キム・ヤンジュ。私の愛すべき、パートナー。


彼は今まで小説しか書かなかったのに、舞台のためのシナリオを何冊も書き下ろした。

編集者や周りの人々は彼の行動に驚いたけれど、それが報われて、今、彼のおかげで私は役につけたのだ。




ヤンジュはそうじゃないと言った。君の力だと・・・。

そして、劇を書きたくなったのは、君を知ったからだと・・・。
君のおかげで、仕事の幅が広がったと・・・。



でも、私にはわかる。
彼が私のために最善を尽くしてくれたことが。



このチャンスを絶対に掴もう。


女優として、自分の力で立てるように!
ヤンジュが感動して、やっぱり君のために書いてよかったと思えるように!





化粧が終わった頃に、楽屋をノックする音がする。



「はい」
「ヒス、いいかい?」
「ええ」



YJが入ってきた。



「まだ、着替えてないんだ」
「うん、これから。ねえ、ここに座って」



YJは少し足を引きずるように歩き、鏡の前の椅子に座る。



交通事故で負った怪我のため、彼は少し足を引きずる。
でも、彼はそれを苦にはしていない。

自分が生き残れたこと、ヒスと出会えて、二度目の人生を歩き始めたことを誇りに思っているのだ。




ヒスは、座っているYJに顔を見せる。



「ねえ、どうお?」
「ぜんぜんわからないね。うまく化けるようになったなあ」(笑う)
「ホント?」


ヒスはもう一度鏡を見る。


「自分ではなんとなくわかるけど、他人はわからないわね」


左側の顔を映し、確認する。



「大丈夫だよ。着替えるかい?」
「ええ。ねえ、後ろのファスナー手伝ってね」


「先生を使うんだ」
「もちろんよ。楽屋では旦那様だもの」





ヒスが着替えをし、背中を向けて、YJにファスナーをあげてもらっている。


「できたよ」
「ありがとう」



YJがヒスの後ろ姿を愛しそうに見つめ、少しだけ、髪を撫で、肩を抱いた。


「頑張れよ・・・」
「うん・・・」



振り返って微笑んだヒスには、華があった・・・。

本当にこの子は女優として生まれてきた華がある・・・。

事故で失ってしまった美貌は惜しいけれど、その代わり、心の強さを手に入れたのかもしれない。


「悔いが残らないように頑張るわ」
「うん!」



ドアがノックされる。



「ヒスちゃん、公演10分前だよ」
「ありがとうございま~す!」(ドアに向かって言う)




「ヤンジュ。舞台の真ん中でちゃんと見ててね!」
「うん」(顔をしっかり見つめる)
「先生、ありがとう」(真面目な顔をして言う)
「ヒス・・・。自分の力で取った仕事だ。皆にその力を見せてやれよ」
「うん!」



今日はマスコミも来ている。

気持ちを集中させて頑張ろう。


舞台は長丁場だ。
しかし、初演は皆が注目している。できるだけの力を出そう。




ヒスとYJは、楽屋を出て、YJは客席のほうへ歩いていく。




ヒスは舞台の袖で、椅子に座った。




静かに目を閉じる。
自分の中を無の状態にする・・・。




開演のベルが鳴った・・・。



前から三番目の客席で、緊張してYJが座っている。

思いをこめて、舞台を見つめる。







ヒスはそっと目を開けた。




今までとはガラッと違った表情になる。

甘さも怯えもない・・・女優の顔になった。


そして、立ち上がり、舞台の幕が上がるのを、袖で待つ。



客席のYJの目の前が明るくなった。



ヒスは、まるで神が降りたように、安定した歩みで、舞台に向かって歩み出した・・・。











【Home Sweet Home】(懐かしの我が家へ)



シカゴ・カウンティ病院のスタッフルーム。
TVが今、新年のカウントを終えたところだ。


ああ、新年になっちゃったか・・・。
時計を見る。

11時に約束したのに、もう一時間も過ぎている。


ロッカーを開けて、白衣を脱ぐ。

今年も最後まで働いた・・・。



スタッフルームのドアが開いて、婦長のアーニーが入ってきた。


「A Happy New Year! ヨンス!」






【さよならは言わないで】より
キム・ヨンス・医師(ぺ・ヨンジュン)
パク・ジヒョン・妻( キム・へス)




「Å Happy New Year! アーニー」
「もう年が明けちゃったのね・・・。(TVを見る)ねえ、明日から休暇でしょ?」(コーヒーを入れている)
「そうだよ」(着替えながら話す)
「どこへ行くの? 韓国に帰るの?」(ちょっとコーヒーを飲む)
「いや、ボストンへね」(セーターの上にダウンジャケットを羽織っている)
「ボストン?」
「うん、ジヒョンが学生時代に留学してた所。一度、二人で行ってみようっていうことになって」
「・・・何年ぶり?」
「さあ・・・17、8年ぶりぐらいじゃないのかな?」
「そんなに? どうして行かなかったのかしら?」



ヨンスが黙って、アーニーを見た。



「あ、ごめんなさい・・・。思い出したわ・・・私ってバカね・・・。ごめんね・・・」
「いいんだよ。これからはちょくちょく行くよ」(笑顔を見せる)
「そうね。でも、こんな時期、あったかい所へ行ったほうがいいのに」
「今度・・・今度、行ってみるよ」
「そうね・・・。じゃあ、いい休暇を!」
「サンキュ!」


アーニーはヨンスの頬に頬を寄せて出ていった。







明日から、ヨンスとジヒョンはボストンへ旅立つ。



韓国からここシカゴまで、飛行機で渡ってきたジヒョンだったが、まだ、気軽には飛行機に乗って遊びまわるというところまでは、ホントのところ、回復しきってはいない。


しかし、シカゴからボストンまでなら、ヨンスと二人でなんとか行けるだろう。




着替えを終えて、スタッフルームを出てくる。

まだ、働いているスタッフがヨンスに声をかけてくる。


「A happy new year!  Have a nice vacation!」
「Thank you!  Have a nice day !  Bye~!」






午前0時過ぎ、年が明けたシカゴの街。

空を見上げる。

外は、雪がしんしんと降っている。



ジヒョンは病院前の小さな、安ハンバーガーショップで待っているはずだ。

ヨンスは車の往来に注意しながら、通りを渡り、店のほうへ歩いていく。


店に入る。
店の中は、間接照明で柔らかな明かりだ。
客は2、3人。皆、病院のスタッフだ。

雪を払いながら、中を見回すと、ジヒョンが一人、奥の席で本を読んでいた。




「ごめん! 遅くなっちゃって」




ああ・・とジヒョンが本から顔を上げた。

ヨンスと共に、冷たい空気がジヒョンのもとへやってきた。



「寒かった?」
「ごめんね。待っただろう」


「大丈夫よ。座って。この本、意外とおもしろいわ・・・。(本の表紙を見る)今、何時?」
「12時12分」
「ホント? 気がつかなかった」(笑う)


いつも、彼女はこんな調子だ。ヨンスを責めることはない。


「ねえ、お腹、空いたでしょ? 何食べる? と言っても、ハンバーガーとハンバーガーとハンバーガーしかないけど!」(メニューを見て笑う)
「じゃあ、そのハンバーガーとそっちのハンバーガーとこっちのハンバーガー」
「そんなに食べるの?」
「冗談だよ。一つでいいよ」


「What do you want?」


太ったアフリカ系のウェートレスが来た。



「ええとね、こっちのハンバーガーとコーヒー。ジヒョンは?」
「私はアップルパイに生クリームを添えて。それと・・・コーヒーでいいわ」
「OK!」



ヨンスが振り返って、ウェートレスが去っていくのを見て、




「ジヒョン、ここのアップルパイって最低だよ。いいの?」
「うん!」(笑顔)
「そう?」
「今、食べたいのよ」
「ならいいけど」
「ねえ、両手を貸して」


ヨンスが両手を差し出すと、ジヒョンがヨンスの両手を包むように握って温める。


「冷たい。寒かったわね」(やさしく笑う)
「ねえ・・・荷物はもうパッキング終わったの?」
「ええ、ほとんどね。・・・あと、あなたを折りたたんでしまうだけよ」(笑う)
「そう? ありがとう」(笑う)





「いや、待てよ。もしかして、そんなに大きなの、買ったの?」
「よく気がついたわね。そうよ」(得意そうに笑う)
「なんで?」
「驚いた? 冗談よ。私が買ったんじゃないのよ。韓国語を習いに来ている生徒さんたちからのプレゼントなの」
「なんで?」
「新婚旅行にどうぞって」
「あ~あ、そういうこと。・・・ホントだ・・・。新婚旅行へ行ってなかったね」
「そうなの。私も言われて気がついたわ。いつも自分たちの居場所が移動しているから気がつかないでしょう?」


ジヒョンはふざけて言ったのに、ヨンスは感慨深げにジヒョンを見る。



そこへハンバーガーとアップルパイが来た。



ジヒョンはうれしそうな顔をして、バッグから袋を取り出し、アップルパイの生クリームの上に細長いろうそくを一本立てる。



「ねええ。もうカウントダウンは終わっちゃったけど、二人で新年を祝いましょ!」
「そういうことね・・・」(アップルパイを見る)
「うん・・・」



さっきの大柄なウェートレスがドンドンドンとやってきて、パッと手を出し、ろうそくに火をつけて微笑む。


「A Happy New Year! Doctor!」
「Thank you!」



また、去っていくのを振り返り、ヨンスが見る。


「怒られるかと思ったよ」
「私も!」



二人で笑う。



「・・・新年明けましておめでとう。今年もよろしく」
「明けましておめでとう。今年も仲良くしていきましょうね」
「ああ・・・」




「アーニーが、もっとあったかいところへ行けばいいのにって言ってたよ」(食べながら言う)
「ホントにそうよね。来年はバハマでも行く?」
「・・・う~ん、そうだね・・・」
「・・・・」(顔を見る)
「どうしたの?」
「ヨンス、何か、隠してる?」
「ふ~ん・・・。(ちょっとため息をついて)実はね、ソウルの○○大学のERの助教授に来ないかって教授から手紙が来たんだ・・・。母校じゃないけど」
「・・・なんで黙ってたの?」
「・・・韓国に戻るのは、君には辛いかなと思って・・・」
「なぜ?」
「お父さんやお母さんや・・・ジウォンのことがあるだろう・・・」
「ヨンス・・・。気にしなくてもいいのよ。私には家族はあなただけでいいの。私たちは世界中どこへ行っても一緒なんだし。二人だけでいいの」
「・・・うん・・・」
「それより、その話・・・行きたいんでしょう?」
「う~ん・・・。ここも楽しいけどね」
「そうお?」
「・・・」


二人はしばし押し黙る。


「・・・ヨンス、帰りましょう、韓国へ」
「えっ?」
「あなたの力を生かせるところへ。だって、アメリカじゃあ、臨床で患者を見られないんでしょ?」
「まあね。でも、研究医も慣れたよ。ここ一年やって、結構おもしろいし」
「でも、それは本来のあなたじゃないわ・・・。それじゃつまらないじゃない。せっかくのあなたの力が生かせてないもん・・・。行くところがあるなら、帰ろう。ちゃんと人助けができるところへ帰ろう」
「・・・・」(ジヒョンを見つめる)
「ヨンス、なんの心配もいらないのよ。あなたとだったら、韓国まで飛んでいくわよ」
「・・・一緒なら平気だよね?」
「ええ。だって、ここまであなたを追ってきたんですもの。帰れるわ、きっと・・・」
「そうだよね・・・」


見つめ合う。



「ヨンス・・・。あなたが高波に飲み込まれて死にかけた時・・・私は・・・神様と約束したの・・・」
「・・・何を?」
「あなたを返してくれたら、助けてくれたら、一生かけてこの恩返しをしますって。一生医学に携わって、神様、あなたのお手伝いをしますって。 たくさんの人を助ける約束をしますから、ヨンスを返してくださいって・・・」
「そうだったの・・・」(胸がいっぱいになる)
「うん・・・」
「そうだったんだ・・・」
「だから、あなたを生かせるところへ帰るべきだわ。私はそれを一番願っているのよ」
「・・・」
「・・・」
「ありがとう」
「・・何が?」
「やっぱり、君が助けてくれたんだね」(顔を見つめる)
「違うわ。医者でしょ?・・・そんなことわかってるじゃない・・・」
「・・・ありがとう・・・」




二人は、ハンバーガーショップの外へ出る。


雪が積もってきた。


「明日、飛行機、飛ぶかしら?」



ジヒョンがちょっと心配そうに空を見る。



「ジヒョン、明日は明日の風が吹く。だろ?」(顔を覗きこむ)
「(笑う)そうね!」
「いつもは君の台詞だったね。今回は僕に任せて。いいだろ?」
「(笑う)もうお、頼もしいわ!」
「行こうか。車までちょっと濡れるよ」



ヨンスは、自分のコートでジヒョンを包み込む。


ジヒョンはヨンスにぴったりくっついて、二人は地下鉄の高架下に止めてあるヨンスの車まで、抱き合うようにして、歩いていった。












後編へ続く。






今日もドリハイの素敵なjoonがいましたね^^

いつか、この彼も・・・

と思いながら・・・

「永遠の巴里の恋人」のジョンジュにピッタリな気がしました^^










2010/12/27 02:13
テーマ:【創】 Holidays カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【シアター】Happy Holidays in 2005



BGM:
Page "You and me"


Happy Holidays - Love Vacations

 



イメージphoto:
ヨンサン/作家(隣のあいつ)、ジョンジュ/彫刻家(永遠の巴里の恋人)、ヨンジュ/特派員(東京恋物語―僕たちの場合)、ヨンス/医師(さよならは言わないで)、ヨンソン/カメラマン(二人の街角)、スンジュン/商社マン(Oh,Myテディベア)、YJ/作家(夕凪)、ヨンシュン/実業家(恋のタイトルマッチ)、J/元ホスト(恋の病)、ミョンジュン/刑事(オレたちに明日はない)、ジューン/チェリスト(TrulyMadlyDeeply)






↑BGMはこちらをクリック







BYJシアターです。

もう年末^^

先日、孫さんがHappy Holidayと書いていたので、
古い作品を思い出しました^^

こちらは、2005年に書いた創作映画の主人公たちの
その後の「Holidays」をお送りします。
この年末年始、どのように過ごしたのでしょうか。

こんなことをして、いつも楽しんでいる私です^^

一言で言うと・・・「おめでたい」^^


BGMは私の大好きな「You and Me」^^
これは、私のテーマソングです^^






ではここより本編。
オムニバスでお送りします。



~~~~~~~~~~~~~~~




【Happy Holidays-Love Vacations】1

主演:ぺ・ヨンジュン
(2005年12月作品)










【Win or lose】(毎日が戦い・・・)






ジリジリ・ジリジリ・ジリジリ・・・・


「おい、鳴ってるよ・・・」(背中を向けて寝ている)
「う~ん・・・・・・」(背中を向けている)



ジリジリ・ジリジリ・ジリジリ・・・・


「鳴ってるって・・・」
「う~ん・・・」
「目覚まし、鳴ってるよ・・・行けよ・・・・」
「う~ん・・・・」
「早く・・・」
「うん・・・」



女がベッドから足を伸ばして床を触る。




「冷たい!」
「・・・冷たくても行けよ・・・」


彼のほうを向く。



「ねえ、行ってよ・・・」
「え~え、なんでオレなの? おまえがテーブルの上に置いてきたんだろ?」
「でも、行って・・・床が冷たいもん・・・」
「オレだって、冷たいよ。早く行って、目覚まし止めて、リモコン取ってこいよ」
「だって・・・寒いもん・・・」
「・・・普通さあ」


寝返りをして、仰向けになる。



「目覚ましもエアコンのリモコンもベッドサイドに持ってくるだろ。なんであんなところに置くんだよ」(横目で見る)
「だって、昨日はいいような気がしたんだもん」
「おまえさ・・・いつもちゃんと置くところ決めておけよ。いつも行き当たりばったりなんだから・・・。外の気温はマイナス10度近いんだよ。普通、近くに置くよ」
「ねえ、持ってきてよ」
「やだよ。おまえが置いたんだろ?」(また目がとろんとする)
「ねえ・・・じゃあ、ジャンケン」
「なんで?」
「もう!」



女が布団から顔を出して、テーブルの上のリモコンを見ると、部屋にかけてあるスーツが目に入った。



「ねえ、自分のスーツだけ、ハンガーにかけたの? 私のドレス、しわしわじゃない!」
「自分でやれよ、そのくらい・・・」(また寝返りを打って後ろを向く)
「もう、自分だけズルイんだから!」
「・・・ストリップなんかするからだよ・・・」
「ひどお~い! いいって言ったの、自分じゃない・・・」



「早くリモコン・・・」(寝ながら言っている)
「バカ!」
「なんだよ? バカって」
「昨日は楽しそうだったじゃない?」
「それとこれとは違うだろ?」
「自分だけちゃんとしてる・・・。酔ってても自分のものだけはちゃんとするんだ!」
「あ~あ!(寝返って仰向けになる)やっぱり、あっちで寝ればよかったよ。そうすればオンドルだって壊れてなかったのに・・・」
「今日はこのまま、ここで寝たいって言ったの、ヨンサンだよ! この仕事場で、たまに寝るのもいいって」
「もういいよ・・・オレはもう少し寝てるよ・・・おまえだけ起きろよ。あ~あ!」





【隣のあいつ】より
イ・ヨンサン・作家(ぺ・ヨンジュン)
ルル(スヨン)・漫画家(チョン・ドヨン)





「ねええ・・」


ヨンサンの肩を突く。


「なんだよ・・・」(目は閉じたまま)
「午後からさあ、ミー姉さんが来るんだよ。起きてよ」(注:ルルの編集者)
「ミーさん?」
「うん。昨日のクリスマスパーティで、文芸部の編集者の人、紹介するってヨンサンが言ったんだよ」
「そんなこと、言ったっけ?」(目を開ける)
「言った・・・40近くになっても残ってるかっこいいのがいるからって・・・」
「ああ、そういえば・・・」(頭に手をやる)
「起きて」
「あ~あ」(大あくびをする)
「ミー姉さんに寝てる姿、見られたくないでしょ?」
「う~ん・・・。そうだな。ふう~ん・・・・。あっ! そういえば・・・フフフフ・・・ア~ハハハハハ・・・」




ヨンサンが急に何か思い出して笑い出した。



「バカみたい・・・何、一人で笑ってるの?」
「この間さ・・・ハハハハハハ…アハハハ・・・・」(大笑いになる)
「何よ?」
「家の内装直してた時、あっただろ。あの時、対談があったじゃない」
「あったねえ」
「あの時、ここのシャワー借りたんだよね」
「それで?」


ヨンサンはキレイ好きだから、出かける前には必ず、シャワーを浴びていく。


「あの時さ・・・ハハハハ・・・」
「何よ! 気持ち悪いわねえ。何よ、ヨンサン!」(少し起き上がって顔を覗く)








「それがね、ルルのところで、作品選んでたら、バスルームで音がして・・・見に行ったのよ」
「そしたら?」(興味深々)
「そしたら・・・(笑う)あのイ・ヨンサンが、シャワーから出てきちゃって・・・」
「ゲ~」(驚いている)
「それで!」
「すごい! それで?」
「やだ。それで?」
「皆、待ってよ。ここからが、笑っちゃうんだから・・・」

ミー姉さんが得意そうに編集部で話をしている。







ルルが頬をちょっと膨らませて、ヨンサンを見ている。

「どうしたのよ? 笑ってたってわからないじゃない!」
「おまえが洗面所に来たんだと思ったんだよ」
「え?」(いやな予感が走る)
「それでさ・・・ハハハ・・・」(もう笑い転げている)
「やだ・・・それで?」(ますますヤバイ感じ!)
「出ちゃったの」(ルルを見る)
「・・・裸で?」(いやな顔をして言う)
「バスタオルは巻いてたよ」
「・・・よかった・・・」









「それがさ、私を見て驚いたもんだから、バスタオル、落としちゃって・・・」
「え~え!」(若い編集者が驚く)
「あのイ・ヨンサンの!」
「ゲッ、すごい!」
「すご過ぎるよ!ミーさん!」
「良すぎるよ、ミーちゃん!」(年配の編集者が驚く)






「バスタオルは巻いてたんだけど、(笑っちゃう!)ミーさんを見て驚いたら、落ちちゃったんだ!」
「ヨンサン!」(ショック!)
「おかしいだろ?」(笑ってる)
「やだ、おかしくないよ! やだ・・・私、もう編集部には行けない! もう顔出せない!」
「なんで?(驚く) おまえがやったわけじゃないじゃない?」
「きっともう、笑い者よ・・・。やだ! なんで? なんで私じゃないって気づかなかったの? 妻と他人の気配がわからないの?!」
「だって、他人がいるとは思わないじゃない?」
「だって、ここは仕事場よ。もう・・・バカ!」
「仕方ないじゃないか・・・」(困った顔をする)


「ヨンサンは私以外の人に見られても平気なんだ」
「そういうことじゃないだろ?」
「私なんか・・・ヨンサン以外の人に、見せたことなんてないのに・・・。たくさん、付き合ってたから、平気なんだ・・・」
「何言ってるんだよ・・。・・・ルル? おい、スヨン・・・」(心配になって顔を覗く)
「バカ・・・。・・・早く・・・リモコン、取ってきてよ・・・」(泣き真似をする)
「・・・わかったよ・・・」





ヨンサンは寒い中渋々、作業テーブルの上に置かれたままのエアコンのリモコンを取りに行き、スイッチを入れながら、ベッドに走って戻ってくる。




「サンキュ!」(笑顔でルルがヨンサンを見る)
「・・・こいつ!」(ムッとする)



ヨンサンはまたベッドに入って、うんざりとした顔でルルを見る。
ルルは笑顔でヨンサンを見る。



「ありがと・・・」
「おまえって・・・最低・・・」
「ねえ、いつも同じ展開でよく気が付かないわね?」
「もういいよ・・・。オレの人生は真っ暗闇さ」(後ろを向いて、布団を被る)




「もう、ヨンサンたら・・・」背中をちょっと触る。
「あ~あ、オレは選択を間違えたよ。なんで、こんな女と結婚しちゃったんだろ・・・」
「何よ・・・」(ちょっと弱気になる)
「もっといい女はいっぱいいたのに」
「もう・・・ひどい・・・」(超弱気・・・)
「なんで、こんな・・・」


ヨンサンがルルのほうを向いて、お腹をつまむ。

「なんでこんな、腹がブヨブヨしてきた女と結婚しちゃったんだろ!」
「やだ・・・ハハハハハハ・・・・」(くすぐったくてルルは笑い転げる)
「おい、行くぞ」(立ち上がる)
「え~え!」(見上げる)
「おまえのおかげで、目が覚めたよ。おい、行くぞ」
「え~え!」
「ほら、ランニング!」(見下ろす)
「こんなに寒いのに!」
「その腹、どうにかしろよ」
「別に太ってないじゃない? 普通、このくらいつまめるわよ」
「おまえは運動不足。一日中座り込んで書いてるんだから、少し動かなくちゃ!」
「・・・やだ・・・寒いもん」
「行くぞ」
「やだ!」


ヨンサンが布団を剥ごうとする。ルルが対抗して布団を引っ張る。
ヨンサンが引っ張る方向へルルの体がどんどん引っ張られる。

「おい、行くぞ」
「もうお!やだ」
「起きろよ」


ヨンサンのほうが力が強くて、結局、布団を剥ぐ。



「いつものパターンなのに、なんで気が付かないの?」(にんまりする)
「バカ!」(ルルが見上げて悪態をつく)
「起きろよ」
「ねえ、今日はクリスマスだよ」
「そんなの、わかってるよ」
「だったら、楽しく過ごしましょ」
「そうしよう。ランニングしたらね・・・それに午後はミーさんの見合いの準備をしなくちゃいけないんだろ?」
「ヨンサン!」
「さあ、起きろよ」
「わかったあ~」



ルルは仕方なく、ベッドに座り込む。



「帰ってきたら、一緒に風呂で温まろう!」
「ねえ、それが先がいい!」(うれしそうに言う)
「ダメ。行くよ」(ルルを見つめる)

「わかったわよお!」




ヨンサンとルルのクリスマス。

今日はランニングから始まるようだ。
でも、イブの昨日はちょっと素敵な夜だった・・・ということは、違いないようである・・・。


















【Family Christmas】(家族でクリスマスを・・・)




「ミミ!」(家の奥のほうから声がする)
「なあに、ママ?」
「パパの車の音じゃない? ちょっと見て!」
「うん!」



9月に年長になったミミが窓の外を見る。





【東京恋物語―僕たちの場合】より
ぺ・ヨンジュ・新聞社勤務(ぺ・ヨンジュン)
妻・あずさ(石田ゆり子)
あずさの母ミキ・通称ママさん(風吹ジュン)





「あっ!パパだ!」


玄関のドアが開き、ヨンジュが帰ってきた。



「ただいま~」
「お帰りなさ~い」

ヨンジュがミミを抱き上げる。


「ママは?」
「今、キッチン!」
「そう・・・」(ミミを下ろす)
「パパ! お帰り」(リビングから出てくる)
「亮太、ただいま」


「パパ~?」

キッチンから、あずさの声がする。
ここ、ワシントン郊外の一軒家は、とても広々としている。




「ただいま~」


ヨンジュはコートを脱いで、セーター姿になって、キッチンへ入ってきた。
大きなキッチンの真ん中にアイランド風に作業用テーブルがあり、そこで、あずさが料理の準備をしている。


「お帰り」


大きなお腹をしたあずさがクリスマスの準備をしながら、顔だけ、ヨンジュのほうを向き、キスをする。



「今日は何にするの?」
「うん、もうサラダもローストチキンもスープもOK.。あと、ピザを焼くだけよ」
「ピザを焼くんだ」(うれしそうな顔をする)
「うん」
「少し座ったら。疲れただろ?」


ヨンジュがキッチン用の背の高い椅子をあずさに差し出し、座らせる。



「ありがとう」
「これを載せるの?」
「そうよ」
「いろいろ具があるんだね」
「ええ。あとは・・・うまく生地が発酵してるといいんだけど」
「初めて?」
「そうよ」(笑う)
「それは・・・大丈夫かな?」(笑う)
「大丈夫よ。ママさんに電話で作り方を確認しているから」
「なら大丈夫かな」(笑う)
「ヨンジュったら。ママさんのことは信じてるのね?」
「もちろん」(大きな目をして、当たり前という顔をする)
「2時間前にもね、電話をもらったの。ちゃんと手順を確認されちゃった」
「心配性だね」(笑う)
「ホント。これがダメでも他にも食べるものはあるのにね」






ピンポン!




「今ごろ、誰だろう?」
「誰か呼んだの?」
「いいや」




二人は玄関のほうへやってくる。
あずさが玄関脇の窓から玄関ホールを見る。


「ママさん!」(驚く)
「え、ミキさんなの?」



ヨンジュが玄関ドアを開ける。



「メリークリスマス!」(笑顔で立っている)
「ミキさん!」



ヨンジュがうれしそうにミキを抱きしめる。


「お元気でしたか?」(ヨンジュがやさしく顔を覗きこむ)
「ええ」(ヨンジュの腕の中でうれしそうに微笑む)



「ママさん!」
「あーちゃん!」(娘の顔を見て安心する)
「よく来られたわね。来るなら来るって言ってくれればいいのに・・・」
「だって、反対されたら困るじゃない? 来月にはまた出産のお手伝いで来るのに。あーちゃんのことだから、旅費がもったいないって言うと思って・・・」(マフラーを外してコートを脱ぐ)
「まあね、図星!でも、どうやって来たの?」(コートを受け取って、洋服掛けに掛ける)

「まどちゃんのお友達がね、旅行社に勤めてるから、ワシントン行きのツアに無理やり入れてもらったの。それで、添乗員さんにも頼んでくれて、タクシーに乗せてくれたのよ」(注:まどか・あずさの妹)
「やだ。それだって危ないじゃない」(眉間にしわを寄せて見つめる)
「大丈夫よ。少しは英語ができるんだから」



子供たちが出てくる。


「ママさ~ん!」
「亮太!」

「ミキさ~ん」
「ミミちゃん!」


子供たちがミキに纏わり付く。



「人気者ね。ママさんは」
「あーちゃん! 亮太にもミミちゃんにもクリスマスプレゼントがあるのよ」
「わ~い!」



ミキがスーツケースからプレゼントを取り出して子供たちに渡す。

子供たちはうれしそうに


「ママさん、ありがとう!」
「あっちへ行って開けて見よう」
「うん!」


「あーちゃん、ピザの生地は大丈夫だった?」
「たぶんね」
「ちょっと見てみるわ」
「ママ・・・そのために来たんでしょ?」
「バレた? 心配でしょうがなかったのよ。夜も眠れなくて」
「もう・・・ピザくらいで来ちゃうんだから」
「だって・・・ヨンさんが食べるんでしょ? へんなもの、食べさせるわけにはいかないじゃないの!」
「ミキさん・・・」(横で笑っている)


あずさがミキとヨンジュを交互に見つめる。


「もう仲良しなんだから・・・」
「やだ・・あーちゃん、妬いてるの? ・・・バカね」



ヨンジュがちょっとあずさの肩を抱く。

あずさが笑う。


「違うわよ・・・。ホントはね、ちょっと妬けるけど。(笑う)いいこと、思いついたの。ヨンジュはママの料理のいいお弟子さんだったから、二人にピザは任せようかなって」
「えっ?」(ヨンジュがあずさを見る)

「ヨンジュ。ママさんの直伝よ。習ってね!」
「あーちゃんたら・・・」(ミキがちょっと心配そうな目をする)
「僕に任せるつもり?」(笑ってあずさの顔を覗く)
「そうよ! ママ、餃子の皮もママ直伝でヨンジュが作るのよ。だから、ピザも任せるわ」
「うん・・・いいよ」
「ヨンさん!」(ホントにいいの?)
「いいんですよ。僕はそういうの、好きだから」
「なんか、私、来てよかったわ。楽しくなってきちゃった!」
「お二人に任せるわ!」



「じゃあ、まず、あーちゃん、生地の具合、見せて」
「ママさん、キッチンはこっちなの」(あずさが案内する)
「へえ、さすがにアメリカの家って大きいわね。私も一緒に楽々暮らせちゃいそうね」
「ママったら!出産の時だけよ!」
「この子ったらケチなんだから・・・やっぱりヤキモチ焼きだわ・・・」
「もう、ママ!」(ちょっといたずらっぽく睨む)


「さあ、ミキさん、どうぞ」(ヨンジュがミキの肩を抱く)
「ねえ、あーちゃん、お腹のほうはどうなの?」
「うん、とっても元気な子みたいよ」
「よかったわ。ヨンさん、名前は考えてるの?」
「ええ、今、男の子の名前と女の子名前の候補が・・・・・・・・」




ヨンジュがやさしくミキの肩を抱きながら、あずさについて、三人はキッチンへ入っていく。



ヨンジュとあずさたちのクリスマス。

ミキも加わって、なんだかとても和やかなホームパーティになりそうである・・・。



















【A Silent Night】(しじまの中で・・・)





「薪はこのくらいでいいかな?」
「ねえ、窓の外はすごい雪よ・・・少し吹雪いてきたみたい」



窓の外を眺めている。



「そう・・・ねえ、もうこっちへおいでよ」
「うん・・・」



ロッジの暖炉の火がゆらゆらと揺らめいている。



「あったかい・・・」(暖炉の前に立っている)
「こっちへ座れよ」
「うん」
「ふかふかね。相当大きいクマさんね」(笑う)
「シャンペン開けるかい」
「ええ、開けて」



ポン!



「やだ。ジョンジュ、振った?」
「まさか、振らないよ」





【永遠の巴里の恋人】より
チェ・ジョンジュ・彫刻家(ぺ・ヨンジュン)
恋人・リカ・画家(日本人)





「イブに乾杯!」
「乾杯!」



「おいしい!」
「もっとこっちへおいで」



ジョンジュがリカを抱くように手を伸ばす。



「うん」


リカがジョンジュの膝の間に入った。




大きなクマの毛皮の敷物の上。
小柄なリカがジョンジュの股の間に座って、後ろから抱かれるようにして、暖炉の火を見つめている。
他にはほとんど照明を点けていない。




「キレイね・・・」(暖炉の火を見つめる)
「うん・・・」


暖炉のオレンジ色の明かりに二人が照らし出されている。

薪が燃える「パチッパチッ」という音だけしかしない・・・。



「明日はスキーができるかしら?」
「どうかな?」
「シャモニーは何度め?」
「・・・3度目かな」
「そう、私は初めて。前はスキーをしたの?」
「うん、学生時代だからね」
「そう」
「今回はどっちでもいいよ」
「どっちでも?」
「リカとずっとこうしてても」
「そうお?」(少し微笑みながら暖炉の火を見ている)



「暖炉っていいね・・・」
「キレイで暖かいわ・・・」


「今度、うちにも暖炉を置こうか」
「いいわね。あっ!でもね、ジュリーたちの家、暖炉があるでしょ? 煙突にちゃんと網をかけておかないと、ハトとか落ちてきちゃうんだって。大変みたいよ」
「でも、網をかけたら、サンタは来られないじゃない?」
「ジョンジュ・・・信じてるの?」(笑う)
「ああ」(リカを見る)
「うそつき・・・」



ジョンジュの後ろから抱く腕に力が入る。



「ジョンジュ・・・」
「なあに?」
「ちょっときついわ」
「そうお?」



ジョンジュが手を離し、リカの右側の髪を梳いて、リカの首筋を見る・・・。
リカは、クリスマス用に買った黒のベルベットの長いスカーフを首に巻いている。




「ジョンジュ・・・う~ん」
「なあに?」(頬から首を撫でる)
「・・・」



リカが少し首を傾げる。
ジョンジュの息が頬にかかる。



「う~ん・・・ねえ・・・」
「なあに?」(リカのカーディガンのボタンに手をかける)
「暖炉ってつけっ放しで寝てもいいのかしら?」
「じゃなくちゃ、寒いだろ?」
「そうね・・・」



ジョンジュがリカのカーディガンを脱がせている。



「ねえ・・・」
「なあに?」(リカの胸を触って腰に手をかけた)
「このクマさんてここの出身かしら?」
「さあ、ここってクマが出るのかな?」
「知らないの?」
「僕はハンターじゃないからね」
「そうね・・・」



ジョンジュはもう、リカの重ね着しているタンクトップに手をかけている。



「ねえ・・・」
「なあに?」(三枚も形違いで重ね着しているタンクトップを一枚ずつ剥がす)
「ここで、寝ても風邪引かない?」
「さあ、どうかな・・・あとでベッドへ行ったほうがいいんじゃない」
「そうね・・・」



タンクトップを一枚ずつ、リカが腕を上げ、後ろからジョンジュが脱がせている。



「ねえ・・・」
「なあに?」(リカを後ろからやさしく抱きしめる)
「ここに直接、寝るの?」
「だめ? あったかくていいじゃない?」
「そうね・・・」



リカは今、首に細く巻きつけた黒の長いベルベットのスカーフとガーネットのネックレスだけ、他には上半身はもう、何も着けていない・・・。
ジョンジュが後ろからリカをやさしく抱いているので、寒さは感じない・・・。



「ねえ・・・」
「なあに?」(右側から顔を覗く)
「ジョンジュは・・・脱がないの?」(リカの体の両側にあるジョンジュの太ももを両手で撫でた。
「脱ぐよ。(笑う)手伝ってくれるよね・・・」
「・・・うん・・・」





リカが振り向く。
ジョンジュの唇がリカの唇を塞いだ。
リカは、ジョンジュに向かい合うように体の向きを変える。
二人は向き合うようにして抱き合う。


唇を離して、少し見つめあった。
お互いが、お互いの瞳の中に存在することを確認するように・・・。




ジョンジュがリカを少し持ち上げ、胸にキスをした。
リカがやさしく、ジョンジュを胸に抱く。

そして、そのまま、クマの上に倒れこむように、ジョンジュを押し倒した。



リカが上からジョンジュを見つめ、勢いよくセーターを引き上げ、脱がせる。


ジョンジュがリカのスカーフを外す。

胸にガーネットのネックレスが揺れる。




少し金属音がして・・・。



下にいるジョンジュが微笑み、上に跨ったリカの腰を抱いた・・・。




外は激しい吹雪だ。
赤々と燃える暖炉の前で、二人の影が揺れている・・・。


二人が揺れている音だけ・・・。
時々漏れる吐息が聞こえるだけ・・・。




静かに聖夜が時を止める・・・。



このしじまの中で、
ジョンジュとリカは、お互いの愛の中にいる・・・。


言葉はなくても、二人の恋の炎はゆらゆらと揺らめいて、激しく燃えている・・・。















中編へ続く。


明日はドリームハイの記者会見^^
俳優の仕事が楽しくなり始めたんだから、
もう少し出てみるといいよね^^
休み、休みでいいから、
4話だけなんていわないで・・・もっともっと出てたら?^^




2010/12/25 22:37
テーマ:【創】アマン第2部 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】アマン「A Fine Day」4







↑BGMはこちらをクリック






BYJシアターです^^

クリスマスも終わり^^

さあ!

BYJシアターは今日もアマンの「A Fine Day」の続きであります^^


本日は、
「アマン A Fine Day」4話です^^

とりあえず、この回はここまで~^^








ではここより本編。
お楽しみください!




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~










「すみません。お休みのところ・・・」
「いいのよ。スワンのお産だもの、皆で行かなくちゃ!」


スワンの母親が荷物を持って、ヨンジョンたちの部屋へ入ってきた。



「ヒョンス! 支度はできたか?」
「うん、もういいよ」

「あれ・・・荷物はこれだけだっけ?」
「お父さん、大丈夫? なんか・・・変だよ・・・」

「ふん。(笑う)ヒョンス。これから、お父さんになる人は皆、こんなもんよ。(笑う)」
「へえ・・・。お父さん、カメラのバッテリー、充電したまま・・・」
「おっと、忘れるところだった・・・。他にはないよなあ・・・」


頭を掻きながら、ヨンジョンが部屋の中を見回している。


「もうないよ!」

「よし! 行くか!」


「ヨンジョンさん!」
「はい」

「運転、気をつけてね。(笑う)」
「え? (笑う)もう、参ったなあ・・・」


ヨンジョンは恥ずかしそうに笑った。








主演ペ・ヨンジュン
 チョン・ドヨン

「アマン-A Fine Day-」4









母:ここからどれくらいかかるの?
ヨ:スムーズに行けば、2時間弱ですね。
母:そう。ま、大丈夫よ。初産でしょう。まだまだ始まらないわよ。
ヨ:だといいですけど。破水したって・・・。ちょっと電話してみます。


ヨンジョンは、ホテルの駐車場を出る前に、スワンの携帯に電話を入れた。



ス:はい・・・。あ、ヨンジョン。
ヨ:どうした?
ス:もうすぐスーザンが着くと思うわ。 でもね、今、動けないの。ソファで横になってる。姿勢を変えると、お水が出てきちゃうのよ・・・。
ヨ:それは困ったね・・・。バスタオルでも巻いていたら?
ス:うん、そうしてる。病院には電話を入れた。ちょうど、ヤン先生が当直でいるって。(明るい声)
ヨ:それはよかったね。だったら、安心だ。

母:ねえ、代わっていいかしら?
ヨ:あ。お願いします。お母さんに代わるよ。(携帯を渡す)


母:スワン?
ス:あ、母さん・・・。(ちょっと弱気になる)
母:陣痛はあるの?
ス:うううん、まだ。
母:なら、まだ慌てなくても大丈夫だから。落ち着いてね。出産はまだまだよ。
ス:うん・・・。
母:破水しても、すぐには感染したりしないから、大丈夫だからね。
ス:うん・・・。今、動けないの。羊水がどんどん出てきちゃうの。
母:そう・・・。スーザンさんが着たら、ゆっくり車に乗ってね。2時間もあれば、私たちもそっちへ着くからね。
ス:うん。


ヨンジョンに代わった。


ヨ:これから出発するよ。頑張ってね。
ス:うん・・・。立ち会えるといいね・・・。
ヨ:そうだね・・・。じゃあね。
ス:うん、待ってるからね。
ヨ:じゃあ・・・。



ヨンジョンは夜中の高速を飛ばして、スワンの病院へと向かった。






スワンは寝たきりの状態で、スーザンを待った。

30分ほどして、家の前に車が止まり、ドアの鍵が開く音がした。
ヨンジョンが、もしもの時のためにスーザンに家の鍵を預けておいたのだ。



スーザン:スワン! スワン! どこ?
ス:こっち! リビング!

スーザン:ジョージ。スワンはリビングよ。



スーザンは夫のジョージとやってきた。



ス:(ジョージに気がついて)あ、こんばんは。すみません。夜分に。
ジ:いいんですよ。僕が抱いていってもいいかな?


ジョージが笑顔でスワンに尋ねた。


ス:ええ。お願いします。 あと、入院用のバッグは玄関脇のイスの上に・・・。

スーザン:ああ、この赤いバッグね?
ス:そう。


体の大きなスーザンの夫のジョージが、スワンをゆっくりと抱き上げた。


ジ:掴まって・・・よし。このまま、車に乗っちゃおう。OK?
ス:ありがとうございます。

スワンは、ヨンジョン以外の男性に抱かれたことがなかったので、少し硬くなりながら、ジョージの肩に腕を回した。
スワンは抱かれながら、ジョージの顔を見て思った。

これがヨンジョンだったら、どんなによかっただろう・・・。


ジョージはスワンと目が合って、やさしく微笑んだ。
「大丈夫だよ」

スワンもにっこりと頷いた。


ああ、こうやって、ヨンジョンに「大丈夫だよ。オレがついてるから」と言われたかった。



ジョージは壊れ物を抱くように、ゆっくりとステーションワゴンの後部座席にスワンを乗せた。
スワンは後部座席に横になり、車は一路、病院へと向かった。










母:ヨンジョンさん、スワンは普通分娩なのかしら?
ヨ:ええ、一応、そのつもりで。立会い出産をお願いしてるんですけど。呼吸法も一緒にやったし・・・間に合うといいなあ・・・。

母:大丈夫よ、ヨンジョンさん。初産は時間がかかるから、間に合うわよ。
ヨ:だといいですけど。今日は主治医のヤン先生が当直でいらっしゃるそうですから、まあ、ラッキーでした。
母:そうなの? それはよかったわ。韓国の方?
ヨ:3世の方なんですよ。一応、韓国語はできるんです、ちょっと発音はおかしいけど・・・。それでも助かりますよ。
母:うん。言葉って細かいニュアンスがあるから、話が通じる先生でよかったわね。
ヨ:ええ。








病院に着いて、ヨンジョンは、母親やヒョンスより一足先にスワンの部屋へ向かった。




ヒ:お父さん、走っていっちゃったね・・・。(驚く)
母:うん。(笑う) お父さんて、かわいい人だったのね・・・。
ヒ:え?
母:だって・・・心配で飛んで行っちゃって。(ヒョンスを見る) 病室を聞いた後、私たちのこと、忘れてたでしょ?
ヒ:・・・。(笑う) ホントだね。
母:スワンは、幸せだわ・・・。


ヒ:ねえ、僕たちはどうする?
母:ゆっくり行こうか?
ヒ:ゆっくり?
母:うん。あ、ジュースでも買う?
ヒ:うん。



母親は、近くの自動販売機の前に立つ。



母:どうやって買うのかしら・・・。
ヒ:お祖母ちゃん! 僕が買ってあげるよ。
母:ありがとう。(お金を渡す)



ヒョンスがジュースを2本買う。


ヒ:お父さんの分はどうする?
母:後で。 きっとジュースどころじゃないわ。 さ、私たちも305号室、探さなくちゃ。
ヒ:僕が探すよ。 でも、こんなに早く行っていいの?
母:お部屋の前で、ジュース飲もう。じゃないと、私たちが迷子になったと思って、また心配しちゃう。
ヒ:そうだね。 あ、こっちだ。お祖母ちゃん、こっちだよ。



ヒョンスが母親の手を引いた。
二人は、真夜中の暗い病院の廊下を、手をつなぎ、楽しげに歩いた。








ヨンジョンが305号室のドアを開けた。



ヨ:スワン?


ス:あ、ヨンジョン!



スワンが笑顔でヨンジョンのほうを見た。スワンは2人部屋の奥のベッドに一人、ひっそりと寝ていた。
ベッドサイドの小さなスタンドだけがついている。



ヨ:一人?
ス:うん。今朝、隣の人は退院したんだって。

ヨ:そう・・・たいへんだったね、今日は。


スワンがうれしそうに、ヨンジョンの顔を見た。


ヨ:どうした?(笑う)
ス:ヨンジョンがいると、安心する。


ヨンジョンがスワンの顔近くに立ち、顔を覗き込んだ。


ヨ:元気そうでよかった・・・今はどうなの?
ス:今は破水の処置をしてもらって、安静にしてる。

ヨ:陣痛は?
ス:まだないの。ただ、横になってるだけ。(微笑む) とにかく、安静です!って言われちゃったの。
ヨ:そう。(微笑む)



ヨンジョンがスワンの髪をやさしく撫でて、軽くキスをした。
二人は幸せそうに見つめ合った。



ヨ:もうすぐだね。
ス:うん・・・。

ヨ:今の体勢は苦しくないの?
ス:うん。ベッドの頭が少し起き上がってるでしょ? だから、こうやって寝ていても、楽チン。
ヨ:そうか。(掛け布団をなおしてやる)


ス:母さんやヒョンスは?
ヨ:ああ・・・。(忘れてた)もうすぐ、来るよ。心配だったから、先にきた。
ス:そう。

ヨ:スーザンにもお礼を言わなくちゃね。
ス:ご主人も来てくれたの。それで、抱っこして車に乗せてくれたの。
ヨ:そうか・・・・。(手を握る)

ス:ホントはね・・・ヨンジョンに抱っこしてもらいたかったけど・・・。(笑う) でも、重いのに、ゆっくり、ゆっくり、車まで抱いていってくれて・・・。
ヨ:そうか・・・二人にお礼を言わないといけないね。
ス:うん・・・。





ドアをノックする音がした。




ヨ:はい。お母さんたちかな。

ヤ:いいですかあ?


主治医のヤンが顔を覗かせた。



ヨ:あ、先生。お世話になります。
ヤ:ご主人、間に合ってよかったですねえ。
ヨ:はい。

ヤ:それでと・・・。お二人にお話があるんです。

ヨ・ス:・・・。


ヤ:超音波を見ながら、話しましょうか。



主治医のヤンが、横にあった超音波の機材を持ってきて、スワンのお腹に当てた。



ヤ:どうです? わかりますか? お顔がはっきりわかるでしょう。

ス:かわいい。(笑う)
ヨ:かわいいねえ・・・。(うれしくなる)

ヤ:それで、見ていただきたいのは、ここの部分。お顔の下。この横に入ってるの、何だかわかる? 
ス:・・・へその緒・・・?

ヤ:そう・・・これは臍帯ね。へその緒。

ヨ:首に絡まってるっていうことですか?

ヤ:ええ。でも、今はゆるく巻きついているので、赤ちゃんに問題はありません。心音がしっかりしてるからね。ただ、これを強引に陣痛を起こして下から産もうとすると、首が絞まってしまう。
ヨ:・・・。
ス:・・・帝王切開するということですか?

ヤ:そう。そうした方がいいね。ということで、これから、帝王切開の準備に入りたいんです。
ヨ:・・・。
ヤ:ご心配なく。今は赤ちゃんも元気だし、お母さんも陣痛が来ていないし、ベストな状況ですから・・・。破水してよかったね。じゃないと、見つからないまま、大変なことになったよ。赤ちゃんがSOSを出したんだね。
ヨ:・・・。


スワンがヨンジョンの手をギュッと握った。



ヤ:じゃあ、こちらに、ご本人とご家族のサイン・・・お二人のサインをいただけるかな。



二人は手術の承諾書にサインした。




ヤ:OK。(書類を確認する)では、これから準備にかかります。後ほど、麻酔医がきますから。
ス:麻酔で寝ているうちに、赤ちゃんが生まれちゃうんですか?
ヤ:大丈夫。下半身麻酔だから、生まれたら、すぐ起こしてあげますよ。
ス:わかりました。

ヤ:ご家族の方が病室の外にいたけど・・・ここで待ちますか?
ヨ:どのくらい、かかるんでしょうか?

ヤ:今・・・午前1時40分でしょ・・・これから、麻酔医が来て・・・う~ん、4時まではかからないと思うけど。手術自体は時間がかからないから。
ヨ:わかりました・・・。では、どうするか聞きます。僕は手術室の前で待機しますので・・・。

ヤ:わかりました。

ヨ:よろしくお願いします。
ス:よろしくお願いします。


ヤ:では。




ヤン先生は、ドアのところまで行って振り返った。



ヤ:かわいい赤ちゃんにもうすぐ会えますよ。かなり美人のお嬢さんだな。


先生は笑って出ていった。




ヨンジョンとスワンは一瞬、唖然として・・・そして、顔を見合って、笑った。



ヨ:かなり美人のお嬢さん?
ス:女の子?

ヨ:女の子か・・・。(呟く)


ス:でも、何よ。今まで明かさないで、最後に・・・。ヒド~イ。なんで今なの! 楽しみが減っちゃうじゃない!
ヨ:女の子ね・・・。(微笑む)いいじゃない、うちに女の子が来るんだよ。
ス:もう! パパはすっかりデレデレね。(睨む)今のタイミング、どう思う?
ヨ:ホントだね。いい先生だと思ってたのに。(笑う)
ス:全く!(笑う)


ヨ:でも、楽しみが増えたな・・・。スワン、頑張って。赤ちゃんは元気なんだから、もう一頑張りだよ。
ス:わかった。でも・・・ごめんね、ヨンジョン。

ヨ:・・・なんで?

ス:帝王切開だと、何人も産めないもん。

ヨ:いいよ。ヒョンスもいるし、かわいい娘も来るし・・・。十分だよ。(やさしく見つめる)
ス:うん・・・。
ヨ:それに君がいるだろ?
ス:・・・。
ヨ:二人の時間も確保しなくちゃ・・・。
ス:・・・うん・・・。(うれしい)


ヨ:そうだ、お母さんたち、呼ばなくちゃ。待たせっぱなしだ。





ヨンジョンが病室のドアを開けた。



ヨ:すみません・・・お待たせしちゃって。
母:いいのよ。(笑う)おかげで、ヒョンスと楽しい時間が持てたから。ね、ヒョンス。
ヒ:うん!

ヨ:ホントに?
母:(笑う)ホントよ。さあ、スワンに会いましょう。




母親とヒョンスが部屋に入ってきた。




ス:あ、母さん。ヒョンス。こんな夜中にごめんね。
母:いいのよ。赤ちゃんは時を選ばないから。


ス:ヒョンスも眠いよね。
ヒ:大丈夫だよ。

ス:なんか、ヒョンスが大人に見えるわ・・・。大きくなったねえ・・・。


すっかり、逞しくなったヒョンスの姿が目にまぶしい。



母:ヨンジョンさんに似てきたでしょ?
ス:ホント。ヒョンス、雰囲気がお父さんに似てきた。
ヒ:ええ~ホント? (照れる)
ヨ:おまえ、嫌なのか?(笑う)
ヒ:そうじゃないけどさ。(笑う)


ス:実はね、赤ちゃんのへその緒が首に巻きついているので、これから帝王切開なの。
ヒ:・・・。
ス:お腹を切って、赤ちゃんを取り出すの。
ヒ:大変だね。
ス:でも、赤ちゃんは元気なんだって。
母:そう、それは大変だわ・・・。

ヨ:お母さんとヒョンスはどうする? ここで待ってても徹夜になっちゃうから・・・一度家に帰るかい?
ヒ:どうする? お祖母ちゃんと一緒がいいな。

母:そうねえ・・・。(ヒョンスを見る)じゃあ、ここはヨンジョンさんに任せて私たちは帰る?
ヨ:それじゃあ、送っていきます。家までは車で15分だから、二人を置いて戻ってからでも、手術に間に合うし。
母:そうお?

ヨ:ええ、麻酔医がこれから来るんです。
母:そうなの。じゃあ、また明日来るね。そうしたら、かわいい赤ちゃんも見られるし。
ス:うん。母さん・・・ヒョンスをよろしくね。
母:わかった。

ス:あ、そうだ! 冷蔵庫にヒョンスの好きなレモンケーキとプリンが入ってるから。
母:よかったわね。
ス:母さん。私が作ったの。一緒に食べて。
母:・・・お母さんらしくなったんだ・・・。(うれしい)

ス:・・・・。

ヒ:ありがとう。少し、お腹が空いてきちゃったから、うちへ帰ったらすぐ食べていい?
ス:いいよ。

ヨ:じゃあ、お母さん、行きましょう。スワンの手術までに戻りたいから。
母:あ、そうね。パパさんは、心配性だから。
ス:え?
母:なんでもない。スワン、頑張ってね! グッド・ラック!(おどける)
ス:母さんたら!(笑う)


ヨ:じゃあ、送ってくるよ。なんかあったら、ナースを呼ぶんだよ。
ス:わかってる。気をつけて行ってきてね。
ヨ:うん。






ヨンジョンは二人を自宅へ送っていった。

家の玄関のカギを開け、荷物を入れると、母親がヨンジョンに言った。



母:もう行ってちょうだい。心配でしょ? 後はヒョンスに聞くから。

ヨ:すみません。ヒョンス。お祖母ちゃんの部屋はお前の隣の部屋だよ。
ヒ:わかった。

ヨ:あ、スーツケースは運びますよ。
ヒ:お父さん、僕がするからいいよ。
ヨ:でも、重いぞ。
母:重いものは明日、運んでもらうわ。ヒョンスと楽しくやるから、OKよ。

ヨ:じゃあ・・・よろしく。
母:生まれたら、電話ちょうだいね。
ヨ:わかりました。

母:帰ってこなくていいから。
ヨ:・・・。
母:こっちに気を使わないで、スワンのところに泊まっていいから。
ヨ:・・・すみません・・・。ヒョンス、お祖母ちゃんを頼んだよ。
ヒ:うん!






ヨンジョンが出ていくのを、ヒョンスが窓から眺めている。



母:ヒョンス、今日のお父さんはいつものお父さんとちょっと違うね。
ヒ:うん・・・。


ヒョンスは、車が出ていくのを、ちょっと寂しそうに見ている。


母:また少し、お父さんがどんな人か、わかったわね。
ヒ:・・・。
母:とっても家族思いでしょ? きっとヒョンスが生まれる時も、ああやって、いつもよりちょっと心配性で、あわてんぼだったと思うわ。
ヒ:そうかな?
母:うん。人ってそう変わらないものよ。きっとそうだったわ。だから。赤ちゃんを見るお父さんの目を見たら、ヒョンスが赤ちゃんの時に、どんな風に愛されていたか、よくわかるわよ。
ヒ:ふ~ん・・・。


母:スワンのケーキ、食べてみようか。
ヒ:うん!
母:少しは、上手になったの?
ヒ:おいしいよ。僕はレモンケーキが好きなんだ。お祖母ちゃん、キッチンはこっちだよ。










ヨンジョンは、産科の手術室の前のベンチで転寝をしていた。今日は、一日中動き回って、徹夜でここにいる。



ナ:お父さん! お父さん! チェ・ヨンジョンさん!

ヨ:あ、はい!


ヨンジョンは慌てて飛び起きた。それを見て、ナースが下を向いて笑った。


ナ:赤ちゃんが生まれましたよ。中で抱かれますか?
ヨ:いいんですか?
ナ:どうぞ。手術着に着替えてお入りください。
ヨ:あのお、妻は元気ですか?
ナ:ええ・・・。赤ちゃんを見て、涙ぐまれてましたよ。
ヨ:・・・。

ナ:どうぞ、ご案内します。
ヨ:はい。






手術着にキャップをかぶり、マスクをしたヨンジョンが手術室へ入ってきた。
手術台で寝ているスワンと目が合うと、スワンはちょっと誇らしそうに微笑んだ。



ヤ:お父さん。どうぞ、抱いてあげてください。
ヨ:・・・。


ヨンジョンが幸せそうに赤ん坊を見た。


ヤ:やっぱり、女の子だったねえ・・・。美人だ。



ヤン先生の手から、ヨンジョンの腕の中に小さな命が渡された。
赤ん坊は顔をしかめているが、鼻筋の通ったかわいい赤ちゃんだ。



ヨ:ああ・・・。(うれしそうに見つめる)
ヤ:かわいいでしょう?
ヨ:ええ・・・ありがとうございます・・・。


ヨンジョンはやさしい目をして、赤ん坊をじっと見つめ、スワンを見て、また微笑んだ。


ヨ:スワン・・・ありがとう。
ス:うん・・・。


スワンの目がきらっと光った。



娘の顔は、どことなくスワンに似ていて、自分の鼻筋にそっくりだ・・・。
そこには、昔から知っていたような懐かしさがある。



ヨ:(腕の中の娘に)君のパパだよ。よろしくね。



ヨンジョンがやさしく話しかけると、赤ん坊は父親の腕の中で安心しているのか、長い指を動かして、力いっぱい顔をしかめ、大きくあくびをした。














さて!

もう年末ですね~

先日、孫さんがHappy Holidayと書いていて・・・

思い出しました~^^


過去の作品ですが、そういうタイトルのオムニバスがありました^^

今までの登場人物のクリスマスから年末にかけて
どうしているか^^というオムニバスなストーリー^^

明日からはこちらをアップします~^^


お楽しみに^^






2010/12/24 20:53
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

joon、メリークリスマス!

Photo






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大好きなjoonへ

メリークリスマス!
そして、日本での大きなイベントの成功、
おめでとうございます!

あなたと過ごした時間は夢のようであり、とても幸せでした。

 日本人家族もちょっとあなたに
近づいたな^^って感じた来日でした^^

あなたが滞在中、いろいろなインタビュー記事を読みました。
やっぱり、あなたは俳優をしたいのだと思いました。

そして、
やっぱり、あなたは俳優をすべきだと思いました。

そこには、【仲間】がいるからです!

もちろん、身近にいるマネジャーは大切です。
一緒に事業をしてくれる仲間も大切です。
一緒にワインを語れる親友も大切です。

でも、

あなたの内にある、生理、考え方、生き方、心の揺れを共感できる仲間・・・
そんな人たちは、同じもの作りをする仲間の中にあるのではないでしょうか。

それは監督だったり、俳優仲間だったり、先輩だったり、スタッフだったり。
仕事によって、考え方や生理というものは違うものです。

あなたの滞在中、TVでこんな番組がありました。

50代の俳優がこんなことを言ったのです。

「30代後半は今後自分が生きていくのに、どうやって生きていったら、
どんな仕事をしていったらと考えて、日々、鬱病のようになりながら、黙々と仕事をしていました。」

すると、司会の70代前半の俳優さんが、(彼はものすごい読書家で、英語でもドイツ語でもなんでも読んでしまうのですが。それで、本についての著書やTV番組も持っています。)

「ああ、30代後半、それは辛い時期だよね。わかるよ」

と、いとも簡単にあっさり答えたのです。



そして、50の俳優が頷いて話を続けました。

「ある日、ふと椿の花に声をかけられたような気がして、振り向いて・・・
この花を描いてみたいと思った。それで、絵を始めたのです」

と答えました。
彼は今では個展で人が呼べるほどの画家になったのです。もちろん、俳優もしています。


私が言いたいのは、そこに答えがあるということです。



あなたは、長く鬱病のような気分だったと言いました。


たとえ、家族の私が、「そんなこともあるよね。私もそんな時があった」と答えても、
あなたの心にどれほどの慰めになるでしょうか。

でも、同じ道を目指す、あるいは、同じ俳優、もの作りをする先輩に話していて、
「ああ、それは辛い時期だよ」
と明快にあっさり肯定されたら、どんなに心強いでしょう!


この番組を見ていて、
あなたはやっぱり、俳優として、どんどん外へ出ていくべきだと思いました。

もちろん、

家族写真で会ったあなたは、体調が悪そうでした。
真に健康ではないといった感じがしました。

それでも、安静でなくてもよいのなら・・・
絶対に俳優をすべきです。

重いものや、全てをプロデュースしようとするから、何も進まないのです。

小さな作品でも、そこに一粒の愛が感じられるものなら、
人はそれを愛し、繰り返し、愛してくれます。

でしょう?




私はいつもあなたのために、物語を書いています。

もうその物語、シナリオの数は何十話もあって、大変ですが^^;

それは、あなたとは全く離れた次元でしか存在していませんが、
読者の家族の方は、それをまるであなたが演じていてくれるかのように、愛してくれます。

皆、あなたの本当の俳優としての作品を待っています。

そして、私は、今のあなたなら、ラブコメディだってできると思っています。

きっと素敵なものになることを確認しています。

私の作品の中では、あなたはコメディだってなんでもできます。

ただし、上質なもの・・・。それは鉄則です。



四月の雪の中にも、その素質を見出せます。

なぜ、そんなオファーがないのでしょうか。

私だったら、絶対するのに!と思います。

あなたができて、それも素敵にやれるものをいっぱいオファーするのに!

と思います。


こんなに遠くから一生懸命になってもしかたありませんが^^;



来年のあなたに期待しています。

もちろん、体を大事に。


本当の自分にあった職場。
それが心の中のモヤモヤを消し去ってくれますよ。


マスコミが心配するより、
結婚なんてその時期がくれば、自ずと道は開かれるものです。

この人はどこに隠れていたのだろうという人が突然現れるものです。



大丈夫、あなたは素敵な人だもの。

神様が仕組んだ順番に道は開かれていくでしょう。



メリークリスマス!

いつも思っています。
いつも願っています、あなたにあなたの道が続いていくことを。



そして、

ヨンジュン様、

俳優であるあなたを待っている、PCもできない、遠出もできない多くの家族の人たちに、
その素敵な姿をスクリーンで見せてくれることを・・・
願ってやみません。

kiko3



ところで^^

joonにロックなオーラを感じちゃった
ガクト様^^

今、マイケルを
見ていて・・・

似ているよね^^

ガクちゃんが、
敬愛するマイケルに
なんとなく似ているjoonに惚れてしまうことは
時間の問題だったかも^^


まあ、joonは努力はしているものの、
マイケルの家業の後は継げないみたいだけどvv




2010/12/23 01:15
テーマ:【創】アマン第2部 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】アマン「A Fine Day」3









う~ん・・・どこまでいっても、美しい~^^

こんな姿は家族しか知らないシークレット^^

ガクトさんも参加しちゃって、好きになっちゃってるけど、
このカーデとこのブーツで、ヨンジュン・オーラをガンガン感じちゃって

彼はjoonに感動^^

君の目は正しいですよ~^^











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BYJシアターです。


さあ!

BYJシアターは今日もアマンの「A Fine Day」の続きであります^^


本日は、
「アマン-A Fine Day」3話です・・・。



ヒョンスは・・・スワンはどうしたでしょうか・・・。



これより本編。
お楽しみください^^





~~~~~~~~~~~~~~~~~






小さな命が
私たちをより近づけてくれる


あなたと私を
もっともっと
近くに

もう私たちが
離れることはないでしょう?


二人で一人・・・
うううん、

二人で
もっともっと
大きな世界へ・・・










夜遅くなって、ヨンジョンの車が帰ってきた。
リビングで今か今かと待っていたスワンは玄関から飛び出していった。






主演:ぺ・ヨンジュン
  チョン・ドヨン

「アマン-A Fine Day-」3

(2007.7~9月作品)




ス:お帰り!

スワンは玄関前に立って、ヨンジョンを迎えた。
ヨンジョンが車のキーをかけながら、スワンのほうへやってきた。


ヨ:ただいま。
ス:ねえ、早く話を聞かせて 。
ヨ:おいおい。(笑う) あ、これはママへのプレゼント。
ス:なあに?

ヨ:ヒョンスの学校のTシャツ。
ス:へえ・・・。そんなのあるんだ・・・。




二人は、リビングへ入って、ソファに腰掛けた。
スワンがヨンジョンの土産のTシャツを広げた。




ス:素敵ね、このロゴ。EST.1893・・・へえ・・・もう創立100年以上の学校なんだね。
ヨ:そう、校舎も素敵だよお。これ、見てごらん。(デジカメを出す)
ス:わあ、いい感じ。大学みたいねえ・・・。ヒョンスはどう? 気に入ったみたい?

ヨ:うん。これが寮の部屋。同室の子は、アメリカ人。一つ上って言ってたかな。
ス:へえ・・・すっきりした部屋ね。(デジカメを覗いている)

ヨ:寮で荷物を整理してたらねえ、韓国人留学生の代表の子が来てくれて、ヒョン・ジュンホン君って言うんだけどね。校内を案内してくれて、すごく感じのいい子で、ヒョンスもうれしそうだったよ。
ス:そう。よかった・・・。その子の写真、ある?

ヨ:それは撮れなかった。(笑う) いきなり、写真をなんて言えないだろ?
ス:まあね。

ヨ:それでね、一緒に学食に行ったんだけど、ヒョンスと同じ年の子も紹介してくれて、この子がまた、かわいい、いい子なんだ。
ス:へえ。

ヨ:ジュンホン君の親友の弟で、キム・ギョンス君ていうんだ。なんか、ヒョンスとは、馬が合いそうだよ。
ス:よかったねえ。(うれしそうな顔になる)

ヨ:これで、ひとまずは、安心かな。一週間、一ヶ月・・・少しずつ、様子を見ていこう。
ス:そうね・・・。

ヨ:でも、皆なんか爽やかな感じだったから、今回は期待できそうだな。ま、行儀のいい子が多いよ。ヒョンスにはそのほうが合ってるな。


ス:ヨンジョン。お疲れ様。本当によかった・・・。何にもしてあげられなくて、ごめんね。

ヨ:・・・。そんなことはないよ。最初に、変調を見つけてくれたのは、スワンじゃない。ありがとう。


ス:うううん・・・。(首を横に振る)



スワンは、俯いて、涙を拭いた。


ヨ:バカだなあ。
ス:・・・。

ヨ:最近のスワンは、ちょっと涙もろいね。これからお母さんになるからかな。
ス:そうかな・・・。

ヨ:あとは・・・赤ちゃんが無事に生まれれば、OKだね。
ス:うん・・・。

ヨ:スワン、そんなに気にしなくてもいいよ。いい学校も見つかったし・・・。ヒョンスだって、今の君の体調をわかってるんだもん。君の気持ちもわかるさ。
ス:うん・・・。


ヨ:日曜日に電話をくれる約束になってるんだ。それで、OKならきっとうまくいくよ。
ス:・・・そうね・・・。


ヨ:さ、シャワーを浴びて寝るかな。
ス:うん・・・。




ヨンジョンは立ち上がって、2階の寝室に向かおうとして、階段に足をかけたところで立ち止まった。




ヨ:スワン・・・。
ス:なあに?

ヨ:ホントはね、オレ・・・学食でちょっと泣きそうになったんだ・・・。(俯く)
ス:・・・。
ヨ:ヒョンスの前にギョンス君がうれしそうに座って、ヒョンスに微笑みかけた時にね・・・。ヒョンスが同じように微笑んで・・・。これで、ヒョンスもやっと居場所を見つけたかなと思ったら・・・ちょっと泣きそうになっちゃったよ。

ス:ヨンジョン・・・。



スワンは、ヨンジョンの背中を抱きしめた。



ス:ホントだね・・・。きっと、きっと、うまくいくよ・・・そんな気がする。



ヨンジョンが振り返った。



ヨ:そうだね・・・きっと、そうだ。



ヨンジョンがスワンを見つめた。



ヨ:よし! ママを後ろから押してやろう!
ス:え~え!

ヨ:体が重いだろ。ほら、先へ行けよ。

ス:もう・・・。押して!
ヨ:OK!

ス:楽チン!
ヨ:だろ?
ス:ずっと押してよ。最後まで。

ヨ:おい、こっちへは寄りかかるなよ。
ス:いいじゃない。
ヨ:それ、反則だよ。
ス:押してよお。(笑う)



ヨンジョンとスワンはここのところの、心の痞えから、少し解放された気分になって、少しおどけて笑った。










日曜日の昼近く、ヒョンスからの電話があり、とても楽しくやっているという報告があった。

まだ、ギョンスたちの普通クラスには編入できないが、頑張って、来学期には、英語準備コースから普通クラスに入れるようになりたいと、楽しそうに語った。
いつも、放課後はギョンスが誘ってくれて、一緒にサッカーをしたりしていると言った。

そしてまた、ギョンスの父親は今ワシントンDCに住んでいるとも言った。



ヒ:僕んちにもうすぐ赤ちゃんが生まれるんだよって話したら、驚いてた。それから、ちょっと悲しそうな顔をしたんだ。
ヨ:なんで?
ヒ:ギョンスのお母さんは、2年前に亡くなったんだって。そっと教えてくれたんだ。
ヨ:そうか・・・。
ヒ:だから、僕もそっと教えてあげたんだ。僕もそうだよって。新しいお母さんの赤ちゃんなんだよってね。
ヨ:・・・。

ヒ:そしたら、それでもうれしい?って聞くから・・・。僕はうれしいって答えた。それに、ギョンスには、お兄さんがいるから、いいなって。
ヨ:そうか・・・。

ヒ:うん・・・。兄弟がいるっていいよねって。
ヨ:うん・・・そうか・・・。

ヒ:お父さん、僕、ここで頑張るよ。なんとかやっていけそうだよ。ジュンホンお兄さんたちもいい人だし・・・。ふざけることはあっても、苛めたりしない・・・。ここでの生活の仕方や勉強の仕方も教えてくれるから。

ヨ:それはよかったなあ・・・。(胸がいっぱいになる)

ヒ:だから、ここのサマースクールに申し込んで。6月中はしっかり勉強するから。
ヨ:わかった。
ヒ:家に戻る時期が、お母様の出産時期と重なっちゃうけど。

ヨ:それはいいよ。それに、その頃になったら、スワンのお母さんも来るからね。こっちも賑やかになる。
ヒ:そうだね! それを楽しみに頑張るよ。

ヨ:ヒョンス。まずは、よかった。でも、何かあったら、すぐにお父さんのところへ電話を入れるんだよ。いいね?
ヒ:うん。あ、これから、皆とピザ屋さんに行くから。
ヨ:ピザ?
ヒ:うん! でも、この辺には、それしかないんだって。(笑う) だから、休みの日は、いつもピザ屋さんだって。じゃあね。行ってくるね。

ヨ:じゃあな・・・。





ヒョンスの声は弾んでいた。
ヨンジョンもやっと肩の荷が下りた・・・。多少の学費の負担など、心を蝕む苦労に比べたら、大したことはない。
自分が頑張って働けばいいだけのことだ。












いよいよ、6月も下旬に近づき、スワンはいつ出産を迎えてもいい状況になってきた。


今日は、スワンの母親がボストンにやってくる日だ。
そして、ヒョンスを学校に迎えにいく日でもある。

朝早くから、ヨンジョンが出かける準備をしている。


ヨ:何かあったら、スーザンに連絡をとって、入院するんだよ。スーザンは出産経験者だからさ。


スーザンはヨンジョンの秘書で、3人の子持ちだ。


ス:うん・・・。わかった。でも、ヨンジョンが戻るまで意地でも頑張るわ。
ヨ:そんなこと言ってえ・・・ダメだよ。頑張らないで、入院しろよ。

ス:するわよ、大丈夫。心配しないで。(笑う)それより、ヨンジョンも気をつけてね。母さんを空港に迎えに行ってから、ヒョンスのお迎えなんて、忙しいけど。
ヨ:でも、お母さんもヒョンスを心配してくれてるし、学校も見たいって言ってたからね。チャンスだと思うんだ。今日は、ちょっとしたバスツアみたいなもんだよ。

ス:でも、いいなあ。参加したい! 

ヨ:スワンは、静か~にいい子で赤ちゃんとお留守番しててね。(スワンのお腹に向かって)いいかい。パパが帰ってくるまで、ママのお腹にいるんだよ。いい子にしてるんだよ。わかったね。(撫でる)

ス:パパの言うことなら、聞くかしら?(笑う)
ヨ:だといいねえ。あ、宿はわかるね。学校の前にあるここね。これが電話番号。ここで一泊して戻る。昼には帰るようにするから。

ス:(メモを見る) わかった。大丈夫よ。一日ぐらい、静かにしていれば過ぎちゃうわ。そんなに慌てて帰ってこなくたって大丈夫よ。
ヨ:そう願いたいよ。





ヨンジョンは、ボストンバッグは持って、玄関のドアの前に立ち、スワンに軽くキスをした。


ヨ:行ってくるよ。
ス:行ってらっしゃい。母さんとヒョンスによろしくね。
ヨ:うん。では、ママとお留守番、よろしくね。(お腹に挨拶する)
ス:ヨンジョンったら。(笑う)



ヨンジョンは出かけていった。





スワンはちょっと伸びをしてから、部屋を見回した。
一人になった。
ソファに寝転んでみる。
ヨンジョンが出かけてしまって、少し心細いが、実は今が全くのフリータイムだ。赤ちゃんが生まれれば、もう全くのフリータイムはないし・・・。

本を好きなだけ読んで、借りてきたDVDを好きなだけ見て、好きなだけお菓子を食べて、好きなだけ寝そべって、楽しくのんびりと過ごそう。


明日の昼には、ヨンジョンのことだもん。心配して帰ってくるに違いないもん・・・。

だから、安心して過ごす!

そうしよう!










午前10時に着く便を待って、ヨンジョンは国内線の到着ロビーにいた。
スワンの母親が国際線から途中乗り換えをして、ここボストンにやってくる。しっかり者の母親のことだ。たぶん、間違いなく、ここまでたどり着けると思うのだが・・・。



ヨ:あ!(姿が見えた)

母:あ、ヨンジョンさん!


お互い手を振り合って、近寄る。


ヨ:いらっしゃい。大変でしたね。ありがとうございます。(頭を下げる)
母:やっとたどり着いた。途中で、乗り換えを間違えそうになったの。でもね、空港の人が助けてくれて、よかったわ。
ヨ:あ、カート。
母:ありがとう。


ヨンジョンは、土産物をいっぱい載せているであろう、たくさんの荷物を積んだカートを押した。



母:キムチも持ってこられちゃった。ラッキー。(笑う)


その顔を見て、ヨンジョンがにっこりとした。


母:どうしたの?
ヨ:今、スワンにそっくりでしたよ。
母:そうお? あの子もだんだん母親に近づいてきたってことかしら?
ヨ:だといいですけど。(笑う)
母:そうお?

ヨ:ええ、お母さんのような母親になってくれたら、最高ですけど。
母:そんなこと言って。(笑う) あれで、スワンはかわいい子でしょ?

ヨ:それはもちろん。(幸せそうな顔になる)
母:そうよね。(笑う) それで、恋に落ちちゃったんだから。(笑ってヨンジョンを見る)




なんだかんだ言っても、スワンはかわいい・・・。

母親のように、落ち度のないタイプもいいが、いつも悩んだり笑ったり落ち込んだりして、あっちこっちにぶつかりながら進むスワンが愛おしい。






ヨ:ここから、ヒョンスの学校までだいたい車で2時間です。どうしますか? 少し休んでいきますか? 乗り物ばかりじゃあ、お辛いでしょう。
母:ヨンジョンさんが平気なら、このまま行きます。だって、ヒョンスが待ってるでしょう? 早く行ってあげなくちゃ。
ヨ:そうですね。 じゃあ、ちょっと飲み物でも仕入れて、行きましょうか。
母:そうね。あ、化粧室もお借りして。
ヨ:そうですね。(にっこり)









朝から1本、映画を見終えた・・・。
こんなに時間があるのに・・・なんか気乗りがしない。


いつも、ヨンジョンが隣にいると、話しかけられる間も惜しんでドラマに熱中するのに・・・。


ヨンジョンに電話してみようかな・・・。

でも、運転中か・・・。


次のを見るかなあ・・・。









母:ヨンジョンさん。スワンの具合はどうお?
ヨ:ええ。今のところ、順調です。というか、やっと物が食べられるようになって。つい最近までは、食後にしょっちゅう戻してましたから。
母:それは大変だったわね。
ヨ:だから、ここのところで、急にお腹が大きくなってきたみたいです。
母:そう。臨月になると大きくなるのよ。
ヨ:今は早く産みたいみたいで。(笑う) 早く腹ばいになって、本が読みたいとか、あおむけで寝たいとか、そんなことばっかり言ってますよ。
母:そう。元気な証拠ね。でもね、この前は、ヒョンスのことを心配して泣いていたから。
ヨ:そうでしたか・・・。

母:ちょっと情緒不安定かも・・・。それにしても、ヒョンスの学校がうまくいっているみたいでよかったわ。
ヨ:ええ。今日は久しぶりに会うので・・・どうしたかな・・・。
母:ホントね。成長が楽しみね。
ヨ:ええ・・・。








スワンは、なんとなく気分が乗らなくて、DVD鑑賞もやめて、横になりながら、本を読む。それでも、すぐに飽きてしまって、やることがなくなった。


やっぱり電話してみよう。



ヒョンスの学校へ行く途中、ガソリンスタンドで、ヨンジョンの携帯が鳴った。



ヨ:はい。どうしたの?
ス:なんか、飽きちゃった。
ヨ:なんだ。具合でも悪くなったのかと思ったよ。
ス:それは大丈夫・・・のはず。ただ、なんかだるい感じ。
ヨ:寝てろよ。
ス:それも飽きちゃって・・・。
ヨ;困ったやつだなあ・・・。

ス:母さんは?
ヨ:今、トイレ。
ス:そう。これから、学校?
ヨ:うん。

ス:そっか・・・。あと一日ね・・・なんとかするわ。

ヨ:ドラマが好きなんだから、見てればいいのに。赤ん坊が生まれるとそんな時間もなくなるからさ。
ス:そうなんだけど。今日は身が入らないの。

ヨ:じゃあ、ママ、赤ちゃんに絵本でも読んであげて。
ス:そうだね・・・。そうする。
ヨ:じゃあね。でも、ホントに体調が変わったら、スーザンに電話しろよ。
ス:アイアイサー。大丈夫。じゃあねえ。






スワンは、電話を切って、絵本を手にする。
独身が長かった分、自分の時間を上手に使えたはずだったのに、ヨンジョンと結婚してからは、かなりヨンジョンに依存してきてしまっている。

ヨンジョンがいないときは、ヒョンスに・・・。


今は、二人ともいない・・・。



あ~あ・・・。

そうだ! ケーキでも作ろう!

母さんにそんなこともできるようになったところを見せなくちゃ。

ヒョンスの好きなレモンケーキ!




スワンは嬉々として立ち上がって、キッチンへ行った。









母:ここ?

ヨ:ええ。ほら、前の建物が学校です。
母:まあ・・・。

ヨ:まずはホテルにチェックインしてから、歩いていきましょうか?
母:そうね。ずいぶん大きな素敵な学校ね。ゆっくり散策したいわ。

ヨ:じゃあ、お母さん。まずはチェックインしましょう。









あ、そうだ!
プリンも作っておこう!

結構、気分が晴れるなあ。









母:素敵なところね・・・。ハリーポッターもびっくりね。


母が学校の芝生の中庭を気持ち良さそうに歩く。


がっしりとした建物が建っている。


母:まるで、大学みたい。
ヨ:そうでしょう? ヒョンスを呼び出してもらいましたから、もうすぐここに来ると思います。
母:そう。なんか、どきどきしちゃうわ。



すると、寮のほうから走ってくる男の子がいる。
ヒョンスにしては、大きいような、しっかりしているような気がしたが、それは、ヒョンスだった。




母:ヒョンスね! まあ、なんてしっかりして・・・。 ヒョンス!  ヒョンス!




母親もヒョンスのほうへ小走りに走る。

ここに、スワンがいたら、きっとヒョンスの姿を見て、走り出すだろう・・・。







ヒ:お祖母ちゃん!!

母:ヒョンス!


母親がヒョンスを抱きしめた。



母:大きくなったわねえ・・・。顔をよく見せて・・・。まあ、ずいぶんしっかりして・・・。

ヒ:お祖母ちゃんに会いたかったよ。
母:うん・・・。私も。

ヒ:・・・。あ、お父さん!

ヨ:元気そうだな・・・。
ヒ:うん。

母:そうかあ・・・。お父さんによく似てきたんだ・・・。ヒョンスを遠くから見た時、誰かに似てると思ったら。背が伸びて、雰囲気がお父さんに似てきたのね。
ヨ:そうですか?
母:きっとスワンも驚くと思うわ。

ヒ:そうかな。お祖母ちゃん、学校の中、見る?
母:うん、見せて。いい所ねえ。
ヒ:すごくいい所だよ。
母:そうなの? (うれしそうにヒョンスを見る)

ヒ:勉強は厳しいけどね。(笑う)友達もできたし。楽しいよ。

ヨ:今日は、ギョンス君は?
ヒ:お迎えが午前中だったんだ。それで、もうワシントンに帰っちゃった。
母:そうだったの・・・。私が一日早く来ればよかったわね。

ヒ:また今度、会えるよ。ずっと一緒だもん。

母:そっか。案内して。
ヒ:うん!




ヒョンスは、「ずっと一緒だ」と言った。顔の表情も明るくなって、ヒョンスはここでやっていくつもりだ。

ヨンジョンは、言葉には出さなかったが、ヒョンスの成長がまぶしかった。











スワンは、ケーキとプリンを作り終えて、久しぶりに冷麺を作り、満足げに食べた。


そうそう、この味よね。


スワンは、久々の冷麺に幸せな気分になった。











ヒ:お母さん、一人で寂しがっているかな?
ヨ:そうだな・・・。今頃、一人で冷麺食べているかもしれないね。(にっこり)
ヒ:そうだね。 お祖母ちゃん、おいしい?
母:うん。おいしい。韓国からキムチやいろいろ持ってきたから、ヒョンスの好きなものを作ってあげるね。
ヒ:うん。
母:あとで、スワンに電話してみようか。きっと寂しがっているから。
ヨ:そうですね。









さて。
もう寝ちゃおうかな・・・。


そうだ!
また、満月にお祈りしなくちゃ。

元気な赤ちゃんと、ヒョンスが幸せでありますようにって。


その前にお風呂に入っちゃおう。









母:かからない?
ヨ:ええ・・・。風呂でも入ってるのかもしれませんねえ。なにしろ、一人で暢気にしていますから。
母:そう・・・・。じゃあ、また寝る前でも。
ヨ:ええ。








ああ、気持ちよかったあ・・・。



スワンはドカ~ンとベッドに大の字になった。


あ~あ・・・。でも、苦しい。ふ~。



長くはこの体勢は無理だ。




でも、なんかやる気が出てきた。

ドラマのDVD、まとめて見ちゃおうっと。



スワンがベッドからさっと降りて、階段を降り始めると、股の間がぐっしょりと濡れた。



あれ・・・。
おしっこじゃないよね・・・・。


これって・・・。

もしかして、破水?



スワンが足元を見ると、階段のカーペットまで濡れている。



そうだあ・・・。

ヨンジョン!




ヨンジョンの携帯に電話を入れるが、なかなか出ない・・・。


お風呂かも・・・。


スーザン、スーザン!



一階のデスクの上の緊急電話番号を見る。






ス:もしもし! 夜分すみません。スーザンいますか? あの、キム・スワンです。 J&C建築事務所のチェ・ヨンジョンの家内です。

夫:ああ、こんばんは。今、シャワーなんだけど、急用?

ス:あのう・・・今、破水しちゃって・・・。

夫:お~、それは大変。シャワーから出たら、そっちに向かわせるよ。ええと・・・ああ、患部をきれいにして、ナプキンを当てて、入院準備して待ってて。

ス:あ、はい!





ふ~。

そうだよね、3人の子持ちだもん・・・ダンナだって、知ってるよね・・・。



ああ・・・ヨンジョン! ヨンジョン!





ス:早く出て・・・早く出て・・・。


ヨ:あ、はい・・・。
ス:ヨンジョン! 破水しちゃったあ!
ヨ:ええ! スーザンは?
ス:今、シャワーだけど、出たらすぐにこっちへ向かってくれるって。

ヨ:ああ、そう・・・。それはよかった。 今、11時か・・・。これから、帰るよ。
ス:ええ! 

ヨ:今からだったら、間に合うだろう? 途中で電話を入れながらいくから・・・。
ス:うん・・・。

ヨ:スワン。頑張って。

ス:うん・・・。大丈夫よ。意外に動揺してないの・・・。決戦を前にして、気持ちが決まったって感じ。

ヨ:そうか・・・よかった・・・。スワンはお母さんだもんね。じゃあ、これから、そっちへ向かうから。スワンはスーザンに送ってもらって病院へ行ってて。

ス:うん。じゃあ・・・。


ヨ:スワン、愛してるよ。


ス:ヨンジョン・・・。うん・・・頑張るから!





いよいよ、スワンも出産の時を迎えた。









続く・・・・





2010/12/22 01:51
テーマ:【創】アマン第2部 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】アマン「A Fine Day」2










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BYJシアターです^^

今回の来日は・・・
お互いの垣根がちょっと取れた・・・感じがしましたね。


いつも韓国の家族がうらやましかったよね。

でも、ちょっと近づいた・・・そんな気がしました^^

日本のjoonはちょっと甘ったらしくて・・・そこもいいです^^

甘えてください・・・胸を貸します^^ 爆


アシア流ですからね^^

もうおんなじように愛していただいて^^


では、

本日は「アマン-A Fine Day-」2話です^^

「アマン」の第1部がまだの方は←一部からどうぞ^^
スワンのドキドキの恋に一緒にときめいてください^^
そのほうがヨンジョンの素敵さがわかります^^



ではこれより本編。
お楽しみください^^






~~~~~~~~~~~~~~~~








小さな命が
私たちをより近づけてくれる

あなたと私を
もっともっと
近くに

もう私たちが
離れることはないでしょう?


二人で一人・・・
うううん、

二人で
もっともっと
大きな世界へ・・・












「ヨンジョン、そんなに性急に・・・」
「子供は生きているんだぞ。一分一秒が惜しいところだよ」
「そうだけど・・・」

ヨンジョンは、一週間の休暇を取って、ヒョンスのために、目ぼしいいくつかの学校を見学しに出かけることにした。






主演:ペ・ヨンジュン
    チョン・ドヨン

「アマン-A Fine Day-」2
(2007.7~9月作品)






あの日、ヒョンスがヨンジョンの手から薬を取り上げて、自分の部屋へこもってしまったのを見て、ヨンジョンは意を決したように、階段を上っていった。



そして、いきなり、ヒョンスの部屋のドアを開けた。

ヒ:あ、お父さん!(振り返る)
ヨ:ヒョンス!


その時、ヒョンスは、シャツを脱いで、腕の怪我をしたところに薬を塗っていた。
突然、ドアが開いたので、体を隠すことができなかった。



ヨ:ヒョンス・・・。どういうことだ・・・。
ヒ:・・・・。

ヨ:ちゃんと見せてみろ・・・。


ヨンジョンは、ヒョンスの背中についた足跡のアザに驚いた。


ヒ:・・・。
ヨ:ちゃんと話してごらん。(じっと息子の目を見る)
ヒ:お父さん・・・。
ヨ:その背中のアザは何だ・・・。
ヒ:・・・。

ヨ:ん? ヒョンス。おまえがここにいて、幸せに暮らしてなければ、オレたちだって・・・ここでは暮らしていけないんだ・・・。
ヒ:(俯く)・・・。
ヨ:おまえを犠牲にして・・・オレたちが幸せになれると思うか?
ヒ:・・・。

ヨ:何があったんだ。その背中は、普通じゃないぞ。
ヒ:サッカーの時に、僕が倒れたところに、友達が上に乗って倒れちゃったから・・・スパイクで踏まれちゃっただけだよ・・・。
ヨ:本当にそうか? スポーツをやっていたら、転んだりもするさ・・・。でも、そんなに毎回、ケガをするようなサッカーなんて聞いたこと、ないよ。

ヒ:僕が・・・不慣れだから。
ヨ:一年生なんて皆、不慣れだろ? それに・・・おまえはそんなに運動神経が悪いほうじゃないし・・・。

ヒ:僕が・・・皆に馴染めないから・・・。
ヨ:・・・。
ヒ:言葉も下手だし。
ヨ:そんなことで皆がいじめるのか?

ヒ:だから、皆がイライラするんだ・・・。
ヨ:皆って誰だ。アメリカの社会はそんなに皆、気が短いのか?
ヒ:・・・・。

ヨ:お父さんだって、大学院で留学した時、初めは流ちょうに話せなかったよ。でも、そんなことで、意地悪なんてされなかったよ。
ヒ:・・・。(下を向いたまま)もう、英語で話すなって・・・。
ヨ:・・・。
ヒ:おまえみたいな人間は、アメリカでは暮らせないって・・・。
ヨ:先生もそういうのか?
ヒ:・・・。
ヨ:誰が言うんだ?
ヒ:・・・。
ヨ:皆って・・・皆のはずがないだろ?
ヒ:・・・。

ヨ:韓国の連中か?
ヒ:・・・なんでわかるの?(顔を上げる)

ヨ:ちゃんと話してごらん。

ヒ:僕が、まだ英語が下手だから・・・皆が笑うんだ。それに、挨拶の仕方とかもおかしいって。先生にへつらってるって・・・。
ヨ:その子たちは、こっちで育ったんだろ?
ヒ:うん・・・でも、僕がおかしいって・・・。

ヨ:それは国の違いだから、仕方ないだろ? よその国から来た子たちは皆、どこか違うはずだろ?
ヒ:僕が・・・他の国出身の子と話すと、あとで怒られる・・・。まともに、同じ国の人間ともコミュニケートできないくせにって・・・。

ヨ:それで、スパイクで蹴るのか?
ヒ:・・・靴を隠されたこともあるし・・・教科書も無くなっちゃったのがある・・・。でも、ほかの人は、怖くて、「皆」に抗議できないんだ・・・。
ヨ:なぜ?
ヒ:皆、いつも、ひと固まりで歩いてるから・・・。

ヨ:徒党を組んでるってわけか。なんてことだ・・・。(やりきれない)


ヨンジョンがヒョンスを抱きよせた。
こんなになるまで、自分たちは気がつかなかった。そして、ヒョンスは、自分やスワンのために我慢していた。








ヨンジョンはヒョンスの話を聞くと、すぐに転校できる学校を探し始めた。
スワンはそんなに性急にしなくてもと言ったが、ヒョンスの精神状態が病んでからでは遅いと譲らなかった。



ヨ:今なら、まだ、ヒョンスだってすぐ立ち直れる。本当に大きな事件が起きてからでは遅いよ。
ス:・・・。でも、その上の子が卒業したら・・・?
ヨ:そんな・・・。皆、団体でいるんだぞ。次のヒョンがいいやつである保障はないだろ? 今まで一緒に苛めてきて、急にいい人になるなんて、考えられないよ。
ス:・・・。
ヨ:探そう。
ス:でも、この辺の学校と言っても・・・引っ越すの?

ヨ:ボーディングスクールを探す。
ス:寄宿させるの?
ヨ:いいところなら、そのほうがいいだろ? なまじ、一緒に暮らしてなんて考えたのがマズかったよ。会社の連中にも聞いてみるよ。ジェームスは確かボーディングスクールの出身だったし・・・。



ヨンジョン自体、群れをなしてつるんで暮らすことがあまり好きではなかった。
人の顔色を見ながら、ヒョンスが自分を殺してやっていくのを見るのも嫌だった。

そばにいるスワンも驚くほど、ヨンジョンはヒョンスの学校のことにのめり込んでいた。





それから、しばらくして、ヨンジョンは休みを取って、ヒョンスの学校見学に出かけた。
いくつかの学校にアポを取り、こちらの状況を話し、学校の方針をきっちり聞くことにした。そして、寄宿生の生活もちゃんと見せてもらうように頼んだ。

朝、車のところまで送ってきたスワンを見て、ヨンジョンが微笑んだ。


ヨ:ヒョンスは、今日も学校へ行ったんだね。
ス:うん、負けたくないって・・・。
ヨ:そうか。
ス:頑張るよね・・・。
ヨ:うん・・・・。じゃあ、行ってくるよ。(車のドアを開ける)
ス:うん・・・。ヨンジョン、冷たいコーヒーとサンドイッチ。
ヨ:ありがとう。


受け取ったランチバッグをしばらく見つめて、ヨンジョンがスワンの顔を済まなそうに見上げた。



ヨ:スワン・・・。 ごめんよ。
ス:・・・なんで?

ヨ:だって・・・産休に使おうと思ってた休みを使っちゃったから。
ス:いいのよ。赤ちゃんはこれからずっと一緒だもん・・・。ヒョンスのことが今は一番大事よ。

ヨ:うん。(頷く)



ヨンジョンがスワンの手を取ってスワンを引き寄せ、抱き締めた。







ヨンジョンは、出かけていった。


スワンは、ヨンジョンの車を見送って、なぜだか、ちょっと寂しい気分になった。

今は、ヒョンスのことが一番なのはわかっている。

でも・・・。

ヨンジョンが、自分に対して、とても済まなそうにしているのが、スワンにはちょっと寂しい。

とても・・・水臭い。

こんなにお互いが近くにいて、なくてはならない存在なのに、ヨンジョンは今回のことで、スワンと少し距離をおいている。確かに、ヨンジョンが感じるように、のめり込むように、ヒョンスのことを考えられない自分がいることは、スワンも薄々感じている。

まだ、赤ちゃんができる前なら、自分も一緒になって、学校探しに燃えているはずだ。
でも、今は、守りに入っている・・・。

これが母親というものなのか。
自分の子供のほうがかわいいということなのか・・・。












ス:あ、母さん。こんな時間にごめんね。


スワンがソウルにいる母親に電話をかけている。


母:こんにちはかしら? (笑う) どうしたの? 臨月に入ったら、そっちに行くけど、もう少し一人で頑張れるわよね?
ス:うん。母さんも、ミンスの赤ちゃんの世話で忙しいのに、ごめんね・・・。

母:どうしたの? 赤ちゃんのことではないのね?
ス:うん・・・。

母:ケンカしたの、ヨンジョンさんと。(笑う)
ス:違うわよ。

母:そうよね、あの人はそんなことはしないわね・・・。ヒョンス?
ス:うん・・・。

母:どうしたの! 何かあったの?
ス:学校でいじめがあって・・・体に傷も作っちゃって・・・。中学校のね、「ヒョン」がやなやつなの。なんか、とっても小さな世界だわ。
母:それで、ヒョンスは大丈夫なの?
ス:うん・・・頑張って、学校へ行ってる。
母:・・・。


ス:でもね、母さん。ヨンジョンがもうここの学校じゃだめだって。一度ついた序列からは逃げられないし、同じ地元では、「ヒョン」がいなくなることはないし、徒党を組んでる皆の体質は、そんな簡単には変わらないからって。違うところの学校を探すって言って、今日から休みを取って、学校探しに、今、出かけたの。

母:どこへ?

ス:目ぼしい、いくつかの寄宿舎学校を見て回るって。話もちゃんと聞きたいって、アポも入れて出かけたわ。
母:そう・・・。
ス:ヨンジョンが、子供は生き物だから、時間を置いたら手遅れになるからって。
母:そうだったの。いいところが見つかるといいわねえ。


ス:母さんもそう思う?
母:ええ。
ス:寄宿舎に入れても大丈夫かしら?

母:へんないじめが続くよりいいでしょう・・・。スワン、あなたは反対なの?

ス:わからない・・・。ホントはヒョンスを手元に置きたいけど・・・。母さん、私、ヨンジョンと同じように考えられないの。彼みたいに熱くなれなくて・・・。ヒョンスのことは、ものすごく心配なのに。私・・・。今、自分のお腹の子がかわいくて・・・ヒョンスを同じように考えられないのかしら。
母:スワン?

ス:母さんは、自分の子よりヒョンスを大切にしなさいって言ったけど・・・生まれる前からこれじゃ、だめだよね・・・。

母:スワン。あなたは今、お腹が大きいから、きっと体が大儀なのよ。それでそう感じてしまうんだと思うわ。それに、ヨンジョンさんはヒョンスの本当のお父さんだもの。それは心配だし、彼の人生に責任があるわ。一生懸命になるのは、当たり前でしょ?

ス:母さん・・・。ヨンジョンも、たぶん気がついているの・・・。私がヨンジョンと同じスタンスじゃないってこと・・・。それで、私に、「ごめんね」って言うのよ・・・。なんか、そんなこと言われると、悲しくなっちゃう・・・。(少し泣き声になる)
母:スワン。あなたは大丈夫よ。だって、そうやって反省しているんだもん。ヨンジョンさんやヒョンスのことを十分、考えているわ。
ス:でも、ヨンジョンに悪くて。(涙が出てしまう)

母:ヨンジョンさんもちゃんとわかってるわよ。それに、あの人がヒョンスのために一生懸命になるのも、親としては当たり前だもの・・・。いいお父さんだわ・・・。
ス:うん・・・。

母:今は、ヒョンスの学校のことはヨンジョンさんに任せて、あなたは、ヒョンスにおいしいものを食べさせて、お家でゆったり過ごせるようにしてあげることよ。
ス:うん・・・。

母:スワン。元気出して。きっとヨンジョンさんがいいところを探してくれるわよ。
ス:うん・・・。(しゃくる)
母:母さんが行くまで頑張って。ね。
ス:うん・・・。(鼻をすする)



スワンは涙を拭いた。
ここのところ、涙もろくなっていて、ちょっとしたことでも泣けてくる。

今日は、久し振りに母の声を聞いて、スワンは母に抱かれて大泣きをしたい気分になった。
まだまだ、自分は甘ちゃんだ。










夕食を食べ終わって、ヒョンスと二人でリビングでテレビを見ていると、電話が鳴った。
また、母からの電話だった。



ス:あ、母さん?
母:ヒョンス、いる?
ス:いるけど・・・。

ヒ:お祖母ちゃん?
ス:うん、出る?
ヒ:うん!


テレビを見ていたヒョンスがうれしそうな顔をして、電話を受け取った。



ヒ:もしもし、お祖母ちゃん?
母:そう。元気だった?
ヒ:うん。どうしたの?

母:どうしてるかなと思って。予定では、もうあなたのところに遊びにいってるはずが、こっちの赤ちゃんの世話でなかなか行けないから。今日ね、急に、ヒョンスに会いたくなっちゃったから。
ヒ:そうなの?
母:うん。だから、声だけでも聞きたいなと思って。
ヒ:そうか。僕もお祖母ちゃんに早く会いたいよ。
母:うれしい・・・。お父さんは?

ヒ:お父さんは・・・。お父さんは今出かけているんだ。
母:そうなの。

ヒ:・・・実はね…。お祖母ちゃんが来たら、ばれちゃうから、言うけど、お父さん、今、僕の学校を探しに行ってるんだ・・・。



スワンは、少し離れたところからヒョンスの話を聞いていた。



母:今の学校は、だめなの?
ヒ:うん・・・。僕、英語が下手だから・・・皆に苛められちゃうんだ・・・。
母:皆って?
ヒ:同じ、韓国の子たち・・・。
母:そうなの・・・。
ヒ:それに・・・。僕は・・・相手が白人でも日本人でもベトナム人でも気にしないで遊んじゃうから、仲間意識が足りないって言われちゃうんだ。
母:それは辛いわね・・・。お父さんが、ヒョンスに合った学校を探し出してくれるといいねえ。

ヒ:・・・うん・・・。でも・・・。お祖母ちゃん、新しいところへ転校していくって逃げることでしょ? 僕は逃げたくないんだ、負けたくないんだよ。

母:お父さんが新しいところを探してるのが嫌なのね?
ヒ:うん・・・。負け犬になりたくないんだ・・・。

母:ヒョンス・・・。ヒョンスのお父さんは、負け犬なんかじゃないでしょ?
ヒ:うん。
母:立派な人よね? お父さんだって、ヒョンスをそんな弱い子にしたくないでしょ。でもきっと、今ある状況が、すぐには解決するものではないと、お父さんが感じたんじゃないのかしら? だから、つまらないことで、ヒョンスの時間を無駄にしたくないって思ったのよ。
ヒ:そうかなあ・・・。

母:きっと、つまらない人たちのために使う時間をもっと有効に、ヒョンスのためになることに使ったほうがいいと考えたんだわ。
ヒ:うん・・・。

母:ヒョンス。学校へは行ってるの?
ヒ:うん。
母:辛い?
ヒ:・・・。

母:本当に辛い時は休んでいいんだからね。我慢ばかりしていることが、いい事とは限らないからね。
ヒ:・・・そうお?
母:そうよ。嫌だったら、スワンに学校に行ってもらって、ちゃんと休みますって言ってもらいなさい。
ヒ:・・・。

母:どうする?
ヒ:・・・。お父さんが帰ってくるまで、学校は続けるよ。
母:それで大丈夫なの?
ヒ:うん。新しい学校が決まらないのに、休みたくないんだ。
母:エライねえ・・・ヒョンスは。それだけ、しっかりしていれば、大丈夫かしら・・・。でもね、無理は禁物よ。相手のあることだから・・・。少しでも、相手がおかしいと感じたら、学校の途中でも、帰ってらっしゃい。
ヒ:うん。

母:スワンにもよく言うわ。
ヒ:・・・。
母:ヒョンスを守ってって。
ヒ:大丈夫だよ、よくわかってくれてるから。

母:でも、お祖母ちゃんからもお願いする。お祖母ちゃんの大事なヒョンスのことだもん。

ヒ:・・・。(涙が出てくる)

母:ヒョンス?
ヒ:・・・。(しゃくる)
母:・・・。
ヒ:・・・お母さんに代わるね・・・。
母:ヒョンス?
ヒ:お祖母ちゃん・・・ありがとう・・・。



ヒョンスが泣きながら、スワンに受話器を渡して、自分は2階へ上がっていってしまった。

母と何を話したかわからないが、素直に泣き顔を見せたヒョンスを見て、スワンは胸につかえていたものが取れたように感じた。



ス:母さん、ありがとう。
母:ヒョンスが何か言ってきたら、好きなようにしておあげ。
ス:母さん。
母:学校を休みたいと言ってきたら、無理じいしないで、あなたが学校にちゃんと話してね。
ス:・・・うん・・・わかった・・・。
母:お母さん、しっかりね!
ス:うん・・・。(泣ける)


スワンは母の援護射撃がうれしかった。
自分ではうまく言えない分、母がヒョンスの心を解きほぐしてくれたように思う。


でも、結局、ヒョンスは休むことなく、学校へ行った。
彼は、ある日突然、バッサリと学校をやめたいと言った。










夜遅くなって、ヨンジョンからの電話が入った。




ヨ:そうか、お母さんが電話を入れてくれたんだね。
ス:うん、それで少し元気になったみたいでよかった。
ヨ:そうか、お母さんにお礼を言わなくちゃね・・・。今日、行った学校もなかなか感触がよかったよ。東洋系の子が少なくてあまり群れをなしてないんだ。
ス:そう。

ヨ:でも、今度は違う方向からの、いじめがあるかな・・・。ちょっと考えるなあ・・・。明日、ジェームスお勧めのところへ行ってくるよ。彼の母校だし、先生に問い合わせてくれたところ、東洋系の子たちはいいソサエティを作っているって言うし。
ス:それは期待できそうね。
ヨ:うん。


ス:ヨンジョン・・・。
ヨ:何だい?

ス:ごめんね・・・。あなたに気を使わせちゃって。私も、ヒョンスは大切な息子だし、ものすごく心配してるの・・・。ヨンジョン・・・私に「ごめんね」なんて、言わないで・・・。
ヨ:・・・うん・・・。
ス:・・・一緒に心配させて・・・。

ヨ:ありがとう・・・。
ス:うん・・・。



二人とも、少し気分がギクシャクしたが、お互いの想いは通じ合ったと思う・・・。
これからだって、こんなシーンは何度もあるのだろう。そんな時でも、二人で一緒に乗り切りたい・・・。いや、三人で・・・。スワンは心からそう思った。





それから、3日してヨンジョンが戻り、ヒョンスをジェームスの母校に預けることにした。
家からは遠いが、車で、1時間半で送っていけること。そして、清潔な学校の様子。ジェームスからの計らいで、先生とゆっくり話ができたこと、遠目からも「ヒョン」の様子を伺うことができたこと・・・。彼は、なかなか温厚で、サッカーをしている姿もフェアプレーで清々しかった。




夜ベッドの中で、ヨンジョンが学校のパンフレットをもう一度見直ししている。
スワンがバスルームから戻ってきた。


ス:どう? 決めた? (ベッドに入る)

ヨ:うん。ここに託してみよう。ジェームスの母校に。(パンフをスワンに見せる)
ス:そう・・・。大丈夫ね?

ヨ:またなんかあったら、考えよう・・・。今よりはずっといいはずだよ。寄宿舎で、先生の目も行き届いているし、その点少し堅苦しいかもしれないけど、裏で大きないじめもなさそうだ。
ス:うん。
ヨ:ヒョンスには、少し堅苦しいぐらいのほうが合ってるかもしれないな。あまり、行儀もいい加減なところだと、韓国での生活と違い過ぎて、返って合わないかもしれないから・・・。
ス:うん・・・。ヒョンスに見せるの?
ヨ:うん。今週中にヒョンスを連れていってみる。それで、本人も納得したら、決まりだ。あちらによくお願いするよ。
ス:うん。


ヨ:今学期は、あと2か月だから、英語マスターコースに入って、来学期から普通のクラスに編入する。夏休みは、サマースクールで鍛えるしかないね。
ス:大変だけど、それがいいんだろうね・・・。
ヨ:うん。


ス:いくらぐらいかかるの?
ヨ:寮費、食費等込み込みで、年間2万5000ドル近くかな。
ス:そうなんだ。
ヨ:それでいい教育が受けられれば、ありがたいよ。
ス:うん・・・お父さん、頑張って。(笑う)
ヨ:頑張るしかないねえ・・・。



ヨンジョンが笑って、スワンを引き寄せた。



ス:きっとうまくいくわよ。
ヨ:だといいけど。

ス:だって、学校の話をした時、ヒョンスもうれしそうだったもん。
ヨ:うん・・・。なんか苦労が絶えないなあ・・・あいつも・・・。
ス:でも、その分、強くなるし・・・大人になる・・・。

ヨ:子供らしく育てたかったけど、そんなのって理想だよね・・・現実は、いろいろあって、子供なりに苦しんで考えて・・・。
ス:ヨンジョン。それが大切なのかもしれないよ。何にもなくて、ふわふわと大人になるのはよくないよ、きっと。あとで 大人になって苦労する。
ヨ:かな? ま、なんとか皆で乗り越えよう。
ス:うん・・・。



ヨンジョンがベッドで大の字になった。


ヨ:久し振りに、気分が晴れたなあ・・・。今日は熟睡できそうだ。
ス:そうだねえ・・・。



ヨンジョンの腕にスワンがもたれた。
ヨンジョンと顔を見合せ、ヨンジョンがキスをした。そして、お腹をゆっくりと撫でた。



ヨ:この子も元気に生まれるといいねえ・・・。そうしたら、我が家も安泰かな。(笑う)
ス:そうだね。この子は、パパが好きみたいだから・・・。あ、また動いた!(笑う)
ヨ:ホントだ。触ると動くね・・・。パパの愛がわかるのかなあ?
ス:かもねえ・・・でも、不思議よね? なんでパパってわかるのかしら・・・。話を聞いているのかしら・・・。(笑う)

ヨ:そうか。オレの声が好きなんだな。(笑う)
ス:ホントかな・・・。


ヨ:いいねえ、生まれる前から、パパが好きなんて。(うれしそう)
ス:やだ、甘甘のパパになりそう。(笑う)

ヨ:パパも大好きだよ。(お腹に話しかける)
ス:全く。洗脳しちゃって・・・。(笑う)
ヨ:いいだろう?










そして、4月の下旬、ヒョンスが望んだように、今の中学校をバッサリとやめた。
周りの連中は驚いた顔をしたが、ヒョンスはにっこりと別れの言葉を述べた。



身重のスワンには、長い車の旅は体によくないので、ヨンジョンがヒョンスとヒョンスの荷物を車に乗せて、二人で旅立った。

次にヒョンスが自宅へ戻るのは、サマースクールを終える6月の末だ。





ヒョンスの寮の荷物を二人で整理していると、学校を見学にきたときの、男の子がやってきた。


男:こんにちは。初めまして。ヒョン・ジュンホンです。クラーク先生から、学校を案内するように言われて。
ヨ:あ、お世話になります。息子のチェ・ヒョンスです。
ヒ:初めまして。ヒョンスです。

ジ:いらっしゃい。もうすぐ昼食なので、学食までご一緒しましょう。そのあとで、校内を見て回りましょう。
ヒ:あ、はい。
ジ:お父様もどうぞ。
ヨ:ありがとう。



ジュンホンは、ほっそりとしたハンサムな青年で、10年生だと言った。
寮から学食まで、芝生の校庭の脇を歩く。



ジ:君より4つ上だよ。
ヒ:そうですか。
ヨ:お宅はどちらなんです?
ジ:僕の親は、今、中南米にいます。韓国からきたのは、ヒョンス君と同じ年の時でした。それから、父の転勤があって。
ヨ:それは大変だね。
ジ:でも、ここは暮らしやすいです。君もきっと気に入ると思うよ。
ヒ:はい。


ヒョンスは、うれしそうにヨンジョンを見上げた。


学食に入る前に、ジュンホンがポケットから、ネクタイを取り出した。
そして、簡単に制服のYシャツに、パチンと留めた。


ジ:食事は正装でね。(笑う) さあ、行きましょう。




大きな学食で生徒たちと一緒に、ヨンジョンとヒョンスがランチの列に並んだ。

そして、ジュンホンが二人をエスコートして、席についた。

すると、友人がやってきた。


友:今度、入る人?
ジ:そうだよ。そうだ。ギョンスと同じ学年だよ。


その友人の後ろから小柄な少年が顔を出した。


ギ:僕と一緒なの?! (うれしそうにヒョンスを見つめる) キム・ギョンス。よろしくね。


ギョンスはまだ幼さの残る笑顔でにっこりと笑った。


ヒ:チェ・ヒョンスです。よろしく。


ギョンスはうれしそうに、ヒョンスの前に座った。
ジュンホンと友人。そして、同じ年のギョンスがにこやかに座っている。

ジュンホンとその友人の語らいも少年らしく、好感が持てた。





子供たちに囲まれて、なぜか胸がいっぱいになるヨンジョンだった。









続く・・・







2010/12/21 13:54
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

この充実感!

Photo




BGMはこちらをクリック





イベントが終わって、ご挨拶。

このうれしそうな充実したお顔!

もう後光が射しちゃう感じ^^

こんなヨンジュンを見ると、こっちまでうれしくなるね^^


「ありがとう^^ よかった^^よかった^^」
って何語で話したんでしょうか! 爆

あ、通訳いるね~^^



今度の来日はきっと幸せなことばかり^^

だったと思います^^



つまんない結婚の話とかいろいろ、そんな外野に負けないで
韓国でも元気に頑張ってほしいです!


白馬に乗った王子ならぬかわいい姫は忘れた頃に
突然現れるもの^^


ケンチャナヨ!




ところで。

kikoさん分析によると・・・

毎度のこと・・・


来日は、


来日のとき・・・正装に近いプリンス風^^ (歌手のプリンスではありません^^;)

滞在時・・・・・・着たきりスズメ化・・・この時の同じTシャツは1枚か2枚か3枚か^^@@

帰国時・・・・・・リラックスムードの自分の大好きなテーストの服装^^
         (大好きブーツなんか履いている^^)


Tシャツについては、毎度その枚数が疑問視されるも、
いつも「ニオイなんてなし」の爽やかな印象を残す^^

これって、joon独特^^

「いや、写真の整理にさ、年度がわかりやすいように
着るものを統一しているの。
kikoちゃんも分けやすいでしょう~~?」

「へえ、そうなんだ!」


ということなのか!?^^


それでも、

素敵な表情をいっぱい残してくれた^^



イベント前・・・熱心&リラックス^^ 素敵です^^v

今回は、髪の色がjoonに合っていていいです。
本人は黒髪が好きみたいだけど、こういう色のほうが髪が軽く見えていいね^^
韓国の髪型はどちらかというと、重いから。



↓熱心にしていると、鼻に力が入る・・・いつものこと^^
でも、素敵^^





↓ 「うふ^^」笑いはうれしかったり、うきうきすると
つい出てしまう^^


 



愛してるよ!



2010/12/21 02:11
テーマ:【創】アマン第2部 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】「アマン」A Fine Day 1

Photo









↑BGMはこちらをクリック




BYJシアターです。



ヨンジュンも帰っちゃったね^^

さあ、またいつもの生活に戻らなくちゃ。



そう思いつつ、
ここ何ヶ月も創作をしていなかった・・・。
せっかくjoonに会えたんだし、続きを書こうと思い出した^^



この「アマン」第2部「A Fine Day」は2007年の7月から書き始めて中断している。

それはなぜかというと、当時テサギが始まってしまったから。

2007年9月。
テサギのスペシャルがどうしても見たくて初めて韓国へ飛んだ。

そこで、止まってしまった・・・。

といっても、これはとてもとても短いその後のお話です^^

キコはんばかりでは飽きてしまうので、

ここで、ヨンジョンとスワンのその後のお話を置こう^^




その前に!


今回の帰国もあの靴、履いてたね~~~^^









お気に入り^^

帰りが雪だといけないと思ってか^^

いや、実は家族の皆にお気に入りを見せたいんだよね^^

「僕、これ、気に入ってんの^^」

一年ぶりに見たブーツ姿でありました^^


それにしても、いつも帰国の時はリラックスして素敵です^^

来日は気合の入った服装で、
中盤は着たきりスズメ化して、
帰国時がまたまた、フッと気が抜けたカジュアル^^

いいです^^

今回もウンギョンちゃん、良い仕事をしました^^










では!

「アマン-A Fine Day」です・・・。


あれから、ヨンジョン、スワン、ヒョンスはどうしたのでしょう・・・。

第1部はここのメニューから見てください^^

これは長いですが、とてもおもしろいです^^




これより本編。
お楽しみください^^




~~~~~~~~~~~~~~~~









小さな命が
私たちをより近づけてくれる


あなたと私を
もっともっと
近くに


もう私たちが
離れることはないでしょ?
  

二人で一人・・・

うううん、
  

二人で

もっともっと

広い世界へ・・・








スワンは、そっとヨンジョンの腕を外して、起き上がった。


まだ夜明け前・・・。

今日は満月・・・今、夜明けとともに、月が沈もうとしている。
スワンは、そっと寝室のベランダに出て、西の空を見上げた。



どうか、無事に出産できますように。
どうか、元気な赤ちゃんが生まれますように・・・。
そして、私とヨンジョンと、赤ちゃんとヒョンスが、これからもずっとずっと幸せに過ごせますように・・・。

・・・お守りください!


スワンは、沈もうとする満月に向かって、ヨンジュンがくれたブルームーンストーンのリングに口づけして、祈りを捧げた。


どうか、私のブルームーンストーン、私たちをお守りください・・・。





ベッドに戻ると、ヨンジョンが、意識があるのかないのか、反射的にスワンを抱きこんで布団を掛けた。  

ヨ:ん?・・・体が冷たいね・・・。どうしたの?
ス:うん・・・ちょっとね・・・。
ヨ:ふ~ん・・・。


ヨンジョンはそう言って、スワンを背中から抱きかかえるようにして、また眠りの中へ落ちていった。

スワンもまた、幸せそうな顔をして、ヨンジョンの腕を抱いて、眠りについた・・・。





主演
ペ・ヨンジュン・チョン・ドヨン

「アマン-A Fine Day-」1話
(2007.7.28作品)





ヨ:おはよう。
ス:あ、おはよう。

スワンがキッチンで朝ご飯の準備をしている。
ヨンジョンは取ってきた新聞の朝刊を開きながら、スワンのほうを見た。


ヨ:ねえ、昨日、どうしたの?
ス:昨日って?
ヨ:夜中。


ヨンジョンはグラスにジュースを注ぎながら、またスワンを見た。


ス:何が?


おかずをテーブルに並べる。


ヨ:ベッドに戻ってきた時、体が冷たかったから。
ス:うん。(ちょっと微笑む) 秘密。
ヨ:なんで?
ス:ちょっとねえ・・・。
ヨ:ま、いいけど。6月と言っても、夜は寒いからさ。
ス:うん。

ヨ:外へ出たの?
ス:うん・・・ちょっとねえ。



沈む満月にお願い事をしたの・・・。



ヨ:このサラダ、おいしいね。(微笑む)
ス:そう?


あなたと赤ちゃんと、ヒョンスと・・・皆が幸せになれるように・・・。


ヨ:スープもなかなかおいしい。(スワンの手元を見て) ねえ、また、そのリングつけ始めたの?
ス:うん。


ヨンジョンがスワンの左手の薬指にあるブルームーンストーンのリングに気がついた。
スワンはにっこりとして、リングを撫でた。


ヨ:子育てには向かないだろう。そんな大きな石がついてると。リングの爪が引っかからない?
ス:今はまだ、つけていたいの。


だって、願い事をしてるんだもん。


ヨ:ふん。(笑う)オレだったら、ここにいるじゃない・・・。いつも一緒だし。(ニッコリする)


ヨンジョンはこのリングを自分の身代わりだと思っている。


ス:うん。でも、これも今は一緒にいたいの。
ヨ:ふ~ん・・・。気にいってるんだ。
ス:もちろんよ。ヨンジョンが初めてくれたものだもん・・・。

ヨ:その石が好きなんだ。
ス:うん・・・。幸せをくれる石よ。

ヨ:そうか・・・。最近、食欲あるみたいだね。
ス:うん、何でもおいしく食べられちゃうの。(おなかを撫でる)今まで、この子が胃を圧迫してたでしょ? でも、今は胃がスッキリしてるから、どんどん入っちゃう。(うれしそうに、スープを飲む)

ヨ:赤ん坊が下に下りてきたんだ・・・。少し前までは、食べてはすぐ戻してたけど、楽になってよかったね・・・。でも、食べすぎは禁物だよ。君のお肉になって残るだけだからね。
ス:大丈夫よ。この子が欲しがってるんだもん。ラスト・スパートで元気な大きな子になってもらわなくちゃ。

ヨ:ラスト・スパートで、デブになるんだよ、君が。(笑う)
ス:違うったら! ラスト・スパートで大きな子に育つのよ。


ヨンジョンは、スワンがご飯をお代わりしているのを見ている。


ヨ:ラスト・スパートね・・・気をつけろよ。もう十分、大きいよ。
ス:(ヨンジョンの目を見る) 意地悪!

ヨ:でも、まん丸・・・というか、こっちから見ると、お腹が横に広がって見えるよ。
ス:そうお?
ヨ:うん。(お腹を見る)

ス:やっぱり。この間ね、スーザンに言われちゃった。横に広い感じのお腹は女の子だって。男の子は・・・。そうだ! ヒョンスの時、どんなお腹だった?
ヨ:ええ?(思い出そうとする)・・・う~ん、尖がってたかな・・・。

ス:やっぱり!
ヨ:やっぱり?

ス:スーザンが尖がってるのは、男の子だって。
ヨ:へえ・・・。
ス:3人も子供がいると、わかっちゃうのね。(ご飯を食べる)

ヨ:ということは・・・君のお腹の中には、太った女の子がいるわけだ。(笑う)
ス:太ったじゃなくて、かわいいよ。(笑う)
ヨ:だといいねえ・・・。ママと一緒に変身しないうちに会いたいな。
ス:やあね。

ス:でも、ちょっとうれしいでしょ?
ヨ:そうだなあ・・・。娘を嫁に出すときのことを考えると、男親は泣けるそうだよ。
ス:へえ・・・。

ヨ:もうすぐ、最愛の娘に会えるわけだ。
ス:・・・。
ヨ:なあに?

ス:最愛は私でしょ?
ヨ:(笑う) スワン、甘いな。
ス:え?
ヨ:娘のほうがかわいいに決まってるじゃない。
ス:うそお・・・。
ヨ:冗談だよ、冗談。 君に似てるといいな。きっとかわいくて。
ス:ホント?


スワンはうれしそうに微笑んだ。  







今日は久し振りに二人でのんびりと過ごしている。
もちろん、日曜日ということもあるが、スワンの大学での最後の授業も終わり、産休に入ったからだ。

家族でボストンへ移ってから、早6ヶ月が過ぎた。

スワンは大学奉職時代の先生の紹介で、週に3回、ここボストンの大学で第2外国語の韓国語講座の授業を2月から受け持っている。それがやっと5月末で今学期分を終了し、産休に入った。

新学期は9月からだから、その間に出産を終える。新学期からはまた、新しい講座が始まり、スワン自体もドクターコースの院生としての生活が始まることになっている。

ヨンジョンは、アメリカ留学時代の友人の会社のパートナーとなり、今では建築事務所の副社長だ。
腕がよくて、人柄もいいので、社内でも皆に愛されている。

そのおかげで、スワンの学費もヒョンスの学費もヨンジョンの収入でまかなっている。
そして、今住んでいる一戸建ては、この事務所の借上げ社宅だ。







ヨンジョンがソファに腰掛けて本を読んでいると、スワンがやってきた。

ス:ねえ、勉強してたら、腰が痛くなっちゃった。
ヨ:こっちへ来てごらん。
ス:うん。

スワンは、ヨンジョンの膝を枕に寝転んだ。


ヨ:どこ? この辺?(腰を擦る)
ス:うん。そこ、そこ。


ヨンジョンは本を読みながら、片手で横になっているスワンの腰を擦っている。


ス:もう長くイスに座ってられないの。腰が痛くなっちゃって。
ヨ:じゃあ、寝転んでいればいいのに。
ス:仰向けに寝ると息苦しいし、腹ばいもできないでしょ。寝転ぶのもやんなっちゃう!

ヨ:いずれにしても、もうすぐだろう? 
ス:もう人事だと思って、ノンキね。

ヨ:(笑う)もう臨月に入ったの?
ス:明後日ね。(笑う)そうしたら、いつ産んでもいいわ・・・。
ヨ:よかったねえ・・・。(本を読む)

ス:もう、どうでもいいような言い方。(下から見上げる)
ヨ:そんなことはないよ。赤ん坊が生まれたら、きっとオレも駆り出されるんだろ?
ス:もちろんよ。(笑う)
ヨ:だろうな。(笑う)今のうちに、のんびりしておこう・・・。(本を読む)

ス:そうね・・・。

ヨ:あ、お母さん、来週来るんだよね?

ス:そうよ。間に合うといいな。妹のミンスの赤ちゃん、手がかかって来るのが遅れちゃったから・・・。
ヨ:(笑う)どっちが手がかかるんだか・・・。

ス:ヒド~い。(笑う) でも、母さんはヨンジョンのファンだから、ヨンジョンに会えるから、こっちのほうがうれしいわよ。
ヨ:そんな・・・こっちは言葉の通じない外国だよ。
ス:まあね・・・。

ヨ:でも、お母さんの料理が食べたいなあ・・・。
ス:何よ、その言い方。私のじゃダメなの?

ヨ:君は、発展途上人だからね・・・。お母さんの芸術的な料理が食べたいんだよ。お袋の味だよね。(笑ってスワンを見る)
ス:フフフ・・・。私も。(笑う)
ヨ:(スワンを見て)だよね・・・。


そう言って、スワンの腰を擦っていた手で、スワンの頬を撫でた。




スワンは、ヨンジョンの膝枕に気持ち良さそうに目を瞑った。


ヨンジョンにとっては、二度目の結婚ではあるが、スワンこそ、ヨンジョンが自分から選びとって結婚した相手だ。

出会った時は二人、こんなふうに愛し合い、お互いを必要として生きるなんて思ってもいなかった。

でも、今、二人は穏やかで幸せな時を過ごしている。
二人でいるだけで心が温かくなる・・・。

最近のスワンにとっては、読書するヨンジョンの膝でうたた寝をするのが、至福の時である。





スワンの顔の上に、ヨンジョンの本の間から、写真が落ちてきた。


ス:痛・・・。もう、何・・・。(顔にかかった写真を見る) あれ、この写真・・・。イースターの時の写真だ。


ヨンジョンとスワンとヒョンスが、イースターパレードの前で笑っている。


ヨ:ああ、それ。この間、スーザンからもらったんだ。あの時、撮ってくれただろ。
ス:そうだったね。(笑顔で写真を見る) ヒョンス・・・。ヒョンス、どうしてるかな・・・今。

ヨ:まあ、元気でやってるんだろう。
ス:だといいけど・・・。あんなことがあって、学校変わっちゃったから・・・。うまくやってるといいけど。
ヨ:電話がないのが、いい兆候だと思おう。
ス:うん・・・そうだけど・・・。






ヒョンスはボストンに来たての頃、地元では評判の私立中学へ入った。
しかし、そこには韓国社会があり、そこの「ヒョン」は意地が悪かった。
アメリカ育ちの彼らの中では、韓国育ちのヒョンスは少々異質だった。
なにしろ、一番上の「ヒョン」の言うことに従わなければ仲間はずれになってしまう。
ヒョンスは自分を殺して、皆と付き合っていたが、それはある日、ひょんなことから、スワンとヨンジョンに知れることとなった。





ボストンに移り住んで、3か月半が経った4月のことだった。

スワンは、大学での韓国語講座を終えて、自宅方面へ向かうバスの中にいた。

そのバスは、ヒョンスの通っている中学校の停留所の脇を通る。もっとも、彼らは中学のスクールバスで通っているので、ここからヒョンスが乗ってくることはないのだけれど。


ふと、窓の外を見たスワンの目におかしな情景が入ってきた。

東洋系の男の子たちは7、8人徒党を組んで、笑いながら歩いている。
その一番後ろを皆のバッグをいっぱい持った背の低い男の子が体を揺らして歩いている。


ヒョンスはどこにいるの・・・?


その背の低い男の子がバッグを一つ落とし、立ち止まった。
そして、ゆっくり、腰を下ろして落ちたバッグを拾っている。


顔が見えた・・・ヒョンスだった・・・。


誰も、困っている彼を手伝おうとはしなかった。
それより、前を歩いてる子が後ろを振り返り、何か言っている。

ヒョンスの口が「ごめん・・・」と言って、また歩き出した。




スワンは、今垣間見た情景に目が釘付けになった。
そして、急いでバスを止め、飛び降りた。


少し先まで来てしまったが、スワンは、膨らんだお腹を手で抱えながら小走りに、中学校のほうへ戻っていった。


生徒たちが、下校のスクールバスの乗り込もうとしている。

ヒョンスの手から一つずつバッグを取って、無愛想にバスに乗り込んでいく。


ヒョンス!

ヒョンス!


ヒョンスは一番最後に、俯いてバスに乗り込んだ。


近くまで走って来たというのに、スワンにはヒョンスの前まで飛び出していく勇気がなかった。

スクールバスが動き出し、ヒョンスを乗せてスワンのいる場所を通り過ぎた。
スワンは見送るしかなかった。もう外からは、ヒョンスの顔は見えなかった。







その夜の夕食も、いつものように和やかに終わった。

ヒョンスには、どこといって変わったところなどなかった。
ヨンジョンの会社での楽しい話を聞いて、ヒョンスは屈託なく笑った。

デザートを出しながらも、スワンはヒョンスの様子を伺ったが、どこといって変わった点はない。

ただ、長そでのシャツをまくりあげた右腕のかすり傷を抜かしては・・・・。


ス:ヒョンス。どうしたの? その腕。
ヒ:どれ?
ス:右腕よ。見せてごらん。

ヒ:あ、これ? 今日、サッカーをしてて転んだんだ。
ス:そうなの? 消毒しよう。
ヒ:いいよ。
ス:でも、傷が大きいもん。薬つけておいたほうがいいわ。

ヨ:どうした? 見せてみろ?


ヨンジョンが立ち上がって、救急箱を持ってきた。


ヨ:シャツを脱いでごらん。そのほうが、薬がつけやすいから。
ヒ:・・・・。いいよ。自分でやる・・・。
ヨ:いいよ、やってやるから。(笑う)
ヒ:もう中学生なんだ。自分でできる・・・。


ヒョンスは、薬をヨンジョンの手からひったくるように取り上げて、さっさと2階へ行ってしまった。


ヨ:どうしたんだ・・・。(呆然としている)


ヨンジョンは、首を傾げながら、救急箱をしまう。



ス:ヨンジョン。話があるの・・・。
ヨ:何?
ス:うん・・・。あまり大げさにしたくないんだけど・・・今日ね・・・。


スワンはヨンジョンの目を見ながら、今日の帰りの話をした。


ス:遊びかもしれない・・・。でもね、ヒョンスの態度がおかしかった。全然楽しそうじゃなかった。皆とは・・・仲間っていう感じじゃなかったの。

ヨ:そう・・・。ヒョンスとそれについて話したの?
ス:うううん・・・。私が見たって言ったら、傷つくかもしれないし・・・。
ヨ:・・・。
ス:ヨンジョン。

ヨ:少し考えさせて。


ヨンジョンの視線は階段の上のほうを見ている。


ス:ヨンジョン。あんまり事を大きくするのはよくないわ。少し様子を見たほうがいいかもしれない。
ヨ:(スワンの顔を怒ったような目で見た) オレたちの都合でここまで連れてきたんだよ。あいつを放っておける訳がないだろ?

ス:そうだけど。少し様子を見るだけよ。
ヨ:様子ってあいつが苦しんでいたら、どうする?

ス:でも、たった1回のことで・・・。
ヨ:たった1回じゃないかもしれないだろ?
ス:そうだけど・・・。

ヨ:オレに任せて。

ス:ヨンジョン。ヒョンスに聞くの?
ヨ:・・・。(スワンを見つめる)

ス:ヒョンスを追い込まないで。私の勘違いかもしれないから・・・。

ヨ:・・・勘違いで、スワンがそんな話をするとは、オレには思えないけど。
ス:・・・。


ヨンジョンが階段を上っていった。


ヨンジョン・・・。



ヨンジョンは、大事な一人息子のことが案じられて仕方がない・・・。

スワンは今、ヨンジョンの後ろ姿を見送ることしかできなかった。






続く・・・








ヨンジュンとスワンの新生活が始まりました・・・。
そして、ヒョンスも・・・・。








2010/12/20 01:34
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

寂しくなったら・・・

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お~、ホントに帰っちゃったね~

って、わかりきったことを・・・



また、一人になってさびしくないかな?
にぎやかだった時間が過ぎて・・・さびしくないかな・・・?

なんて、心配する私のほうが寂しいだけだ^^;


きっといっぱい愛をもらって帰ったに違いない・・・

でも、ホントはもっともっとと思っているかも・・・


だったら、

ハグしたってよかったんだよ~^^


今日振り返って写真を見ていたら、
羽田でうれしそうにしているあなたを
ヤンさんがうれしそうに見守っていた・・・

うん、よかった・・・

いつもと違って、予定がほとんどリンクされていたでしょう。
今回は家族にたくさん会いたかったのかな・・・とも思った。

でもその通りになってよかった^^


セントレアは羽田の様子で学んだのか、
上手に並ばせてくれたみたいだよね^^

それは家族にもjoonにもよかった^^





ドリームハイの撮影は終わったのかな?

まだ残っている?


今、とっても芝居をやりたいんだから、

今のうちに、次回作を決めちゃえ!


「う~ん・・・悩むな~」

だったら、ここにあるシナリオ使って~~

あ~あ、たくさんあるからね、悩むね。。




今日はぜんぜん違う番組を見ていて、
鶴ちゃんと児玉清さんが

児玉「ああ、30代の終わりってキツイ時期だよね」
鶴 「ええ、ずっと鬱のまま、仕事してました。それで・・・」

って絵と出合った時の話をしていました。

これからの自分のあり方を思って、キツイ時期だそうだ。



きっと、皆悩む時期なんだと思えば、
少し気持ちが軽くなる・・・。



明日は俳優ぺ・ヨンジュンと言ってたじゃない・・・。

できるよ!



楽しみに待ってるよ!



といいながら、

ちょっぴり寂しい私です^^


寂しくなったら・・・

また日本へおいで。

何回でもおいで。


皆で愛を送るからさ・・・^^




↓かわいい^^




2010/12/19 17:47
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

明日は俳優ぺ・ヨンジュン!

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同じインタビューでも
記者によって書く視点が違うので、いろいろですね。

でも、全てヨンジュンが発した言葉。

このインタビューは明るいです^^
未来を感じますね~~^^







[スポーツソウル] ペ・ヨンジュン.. 私は俳優です
(インタビュー)14:56:00

"ヨンサマは韓流だが, ペ・ヨンジュンの夢はアジア流" (インタビュー)
スポーツソウル原文記事送信 2010-12-19 13:45



[スポーツソウルドットコム | サーボ県記者]

超特急新人でヨンサマになったし, すぐアイコンになった.
その間演技者で享受することができることはもう満たしたし, スターがいただける歓呼も充分に受けた.
不足なのがなさそうだほどに多くのことを成した.

デビュー 16年次, 韓流スター 6年次ペ・ヨンジュン.
最近日本で会った彼は相変わらずだった.
穏やかなほほ笑みと親切な手あいさつ. ジェントルとしたマナーと正しい身なり. ドラマ '冬のソナタ' チュンサンの姿そのままだった.


8年目みたいな姿だった.
これを置いて或者は一様だと言ったし, 或者は変化がないと言った.
ペ・ヨンジュンも分からなくなかった.
自分の現在のあり場に喉の渇きを感じたし息苦しさを訴えたりした.


そして今ペ・ヨンジュンは挑戦の道に一歩近寄った.
ドラマ製作に跳びこんだしアジアスターたちと手を取り合って慈善活動も始めた.
悩みは深く見えた.
しかし恐ろしいことは見えなかった.
なろうと変化に身を任せる姿だった.
ペ・ヨンジュンが夢見る今日と明日はどんな姿だろう.


◆ 今日は万能エンターテイナー

昨日は学んだ. 今日の企画社社長だ.
また作家でもあってドラマ製作社と呼ばれている.
こんなにペ・ヨンジュンの職することは日々に変わっている.
派手になることはした.
しかし私たちに慣れた昨日のペ・ヨンジュンの姿は捜しにくくなった.
その時が懐かしくはないか.

"何かを無理やりに作りたい心はないです.
ただ時間の流れに私を任せるだけです.
ポジション変化に対する悩みはしています.
率直に言えばしばらく迷った瞬間もあったんです.
どの瞬間心が許されるんですよ.
そのように少しはぼうぜんとしている状態でありました."



ペ・ヨンジュンの彷徨を寝かせたのは皮肉としか言いようがなくも仕事だった.
ドラマ 'ドリームハイ'を製作しながら彼はまた起きた.
後輩演技者たちを見て刺激を受けて, 現場の活力もまた感じるようになるからだ.


"俳優になる前に俳優として専門的な教育を受けることができなかったです.
エンターテイナーを作る芸術学校があったら良いと夢見て来たんです. それで始めたのが 'ドリームハイ'です.
久しぶりに現場へ行ったら本当に良かったんですよ.
また新人になった気持ちだったです."




◆ 明日は俳優ペ・ヨンジュン

言い換えれば, ペ・ヨンジュンの昨日は学んだ.
それならペ・ヨンジュンの思う明日はどんな姿だろう.
この質問にペ・ヨンジュンは少しもためらうことがなかった.
ただ番(回)に '演技'を口にした.
演技をしたくて, 人々に演技する姿を見せてくれたがった.



"私は俳優です.
文も書いたし, 事業もして, ドラマ製作もしているがそれより先には学びます.
それでそうであろうかです.
はやく早く俳優ペ・ヨンジュンの姿を見せてくれたい心が大きいです.
ファンもその姿を待つようですね."




3年続いた風だった.
ドラマ '太王四神記' 以後次回作はなかったし演技する姿をいつ見るかも知れない事だ.
演技はしたいと言うのにいざ出演を念頭しておいた作品はない状態.
何が問題だったろうか.


"完壁主義者? 高望みをする? どんなことでもないです.
今まで年間の触れた作品がなかっただけです.
私はジャンルを計算しないです.
映画も良くてドラマも良いんですよ.
特定のキャラクターを固執しないですね. 崩れた姿を見たいんでしょうか?
それもおもしろそうです. 私はどれでも良いです."





◆ 韓流を越してアジア流を夢みる

ペ・ヨンジュンのまた他の夢. すぐ韓流をアジア流で作る事だ.
韓国スターにとどまるのではなくアジアスターになって, 各国のスターたちと自由に疏通すること.
韓流スター 1世代ペ・ヨンジュンが準備するまた他の韓流の手始めだ.


"韓流ではなくアジア流と呼びたいです.
アジアを一つの市場でおいて話せばもっと大きい市場を作ることができるんです.
最近ドラマ '逃亡者'を見て拍手を打ったこともそのためだったです.
一人は英語で, また他人は日本語で言うのに意思疎通になるんじゃないか. それが私が夢見るアジア流です."


今度日本, 台湾のスターたちと '微笑プロジェクト'を進行したこともアジア流の一種だった.
各国のスターたちが力を合わせてアジア全体に力を込めようと思った.
そしてペ・ヨンジュンはまた他のアジア類を準備している.
'家族プロジェクト'が正しくそれ. アジア全域にいるファンに会って写真を撮るプロジェクトだ.


"時間が通り過ぎるすべての瞬間を記録したかったです.
ファンの姿を写真で残しておけば良いと思ったんです.
ファンを家族と言いながら写真一枚ないことが惜しかったりしたんです. 家族プロジェクトをしながらもうちょっと活発に動くつもりです.
日本のみならず他の私でも訪問するつもりです."



<文=サーボ県記者, 写真提供=キイスト>








そうそう!

明日は俳優のあなたに会おう!

そう信じて待ってるからね!


いろいろ悩みながらも前へ前へって
ちょっと気分も体もきついこともあっただろうけど、
進めてやっとここまできた。

次回は俳優として会おう!


今回の旅はかなり自由に動き回れて
自分を愛してくれている人たちの愛もたくさん感じられて
それを返して・・・

心が元気になって帰っていったと信じている。

って、まだ着いてない^^;
もうすぐ着くね^^















これは家族さんの撮ったフォトですが^^


名古屋に着いて、
家族に「走らないで下さい!」といって、
自分はホームを走って階段を駆け下り、
改札を出て、
車にとび乗って、
追いかけてきた家族を待って、
窓を開けて手を振ったという件のお写真^^


そして、爆走しているときもずっと笑っていたそうです^^v

ちょっとビートルズになった気分かな^^

これもドキュメンタリー風のドラマでやるとおもしろい^^




おもしろいといえば、

YOUTUBEで見ると・・・

名古屋の栄のビルのエスカレーター、
よく見ると動いてない! 爆

皆ちゃんと足で上っている^^

最初、エスカレーターを上りきる前に
joonが後ろを向いて、皆のほうにゆっくり挨拶をしているから、
大丈夫?@@と思ったけど、

あれは花道だったんだね~~~~^^

待ってた家族の皆さん、よかったね~~~^^

そんなところにちょっとうれしいサプライズがあったね^^v







ところで。


東京で行った原宿の3Mストア^^

何を探していたのか^^


まずはこんなお店です。

表参道沿いに8月24日、化学・電気関連メーカーの住友スリーエム(本社=世田谷区)のコンセプトストア「3M store(スリーエム・ストア)」(渋谷区神宮前5、TEL 03-3486-0058)が期間限定でオープンした。

 創業50周年事業の一環でオープンした同店。粘着テープや家庭用スポンジたわしなどの生活関連製品、自動車、電子機器、建築関連、ヘルスケアなどの製品、技術を紹介することで自社製品をPR
。「人」「暮らし」「環境」をテーマに、「今後の50年の基盤となる」イノベーションを体感できる場となる。

 
同社ジェシー・ジー・シン社長は「一般の方々を対象にしたストアだが、当社のお客さまとイノベーションを創出する、『生きたラボ』の場となることを期待する」と話す。

 昨年7月に表参道ヒルズ内に移転した「シュウウエムラ」跡に出店する同店。店舗面積は1階・2階合わせて約237平方メートルで、エントランス近くには身体の動きに反応するムービータイプのデジタルサイネージやタッチパネル式のインフォメーションディスプレーを設置。1階は「プレゼンテーションフロア」として、同社の装飾フィルムでラッピングした自転車やバイク、ライティング製品、バーチャルマネキンなどを展示。同社製品を使ったカスタム事例を紹介する。

 1階奥には「マイスターエリア」を設け、オリジナルの「Post-it(ポスト・イット)」や名刺、エンブレムをオーダーできるほか、携帯電話やパソコン、自転車などをラッピングできるフィルムを販売。フィルムは、アーティストのイノウエジュンさんやイラストレーターでアートディレクターの黒田潔さん、アーティストのファンタジスタ歌麿呂さんなど20人のデザインを同社の「スコッチカル グラフィック フィルム」にプリントしたもので、20種以上のデザインを用意する。価格は、携帯電話・iPhone用=890円、ノートPC用=3,660円、自転車用=1,540円。

 2階では同社商品1,000種以上を販売。衣類や革靴などを水や汚れから保護する「スコッチガード保護材」や家庭向けの医療用品ブランド「ネクスケア」商品、「ポスト・イット」、「Scotch(スコッチ)」の汎用テープなどのほか、カーケア用品「Meguiar’s」(11種、1,250円~4,400円)や「ポスト・イット」(小=399円、大=472円、各8種)など日本未発売の商品も同店限定で販売する。

 同店は今後、「LIFE? LIVE?(楽しく賢く過ごしていますか?)」(9月15日~10月12日)、「SELF? SAFE?(健やかで安心できる毎日ですか?)」(10月13日~11月9日)、「ECO? ECON?(地球にも財布にも優しいエコは?)」(11月10日~24日)のテーマで、それぞれコンセプト展開を予定するほか、12月にはファイナルステージとしてクリスマスイベントを予定する。

 「当グループは次の50年を大いに期待している。当店がその第一歩になると考えている」とシン社長。米3Mのジョージ・バックレー会長・社長兼CEOは「これまで当社の製品に触れたことのない方や若い方にも来店いただきたい」とあいさつで述べた。

 営業時間は11時~20時。火曜定休。12月26日まで。









ポストイットなど有名な3M。
彼が今回訪ねたのは、ここだ。

なぜ?
と思ったけど、ここのは、「暮らし」や「環境」を考えるものがある

きっと何かを探したんだね・・・。

それは次回のお楽しみとなるのだろう。


か!

あるいは・・・

キコはんに出てくる寅ちゃんのように、
(ハワイの土産はフラダンサーの形をした箒・フラ・ダスターだった)
ちょっとしたおもしろいものを探したのかもしれないけど^^;


まあ、ヨンジュンは寅ちゃんとはちょっと違うからね。。
きっとまじめに買い物をしたはず^^



今回は日本のマスコミの取材がだらだらとなかったからかな?

それがよかったのかも。


最近のヨンジュンは、日本に来て、
自国の記者に胸のうちを打ち明ける・・・というパターンだね。

韓国では、そこまで彼の胸のうちを聞いてくれないのか、
いろいろある報道に嫌気がさしているのか・・・。

日本のマスコミは彼をよく知らないから
深い話はできない・・・

その分、自国の記者には、きちんと腹を割って話ができるということか。

(もちろん、記者の後ろにいる家族に向かって・・・)


それで、気持ちが伝えられるのならいい。
話しやすいなら・・・。

家族はちゃんとしっかり読んでいるからね^^v




来日から帰国まで

コンパクトに、やりたいこと、見たいことができた一週間。


とても早かったんじゃないの?


また、俳優さんとして会いましょう!^^










2010/12/17 15:51
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

インタビュー「迷う心・・・」

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あちこちに載っているインタビューですが・・・
置いておきましょう^^v

前半のほうのインタビューでは、

ソン・へギョとスタイリストとワインを飲んだら、
「イ・ジアと付き合っているんじゃないか?」とニュースになってしまって
ヘギョに「君って存在感ないね^^」と言ったという話もありました。

私的にはこっちの(後半)インタビューのほうがいいので・・・
それをアップします。



ピンク文字は私の言葉です・・・爆






[ビョルビョルトク]
ペ・ヨンジュン "私の現在に対する悩み…迷った"



<スポーツワールド>入力 2010.12.16 (木) 10:09, 修正 2010.12.16 (木) 10:52 



ペ・ヨンジュンとまた会った.

場所は去年 ‘韓国での美しさを捜して去った旅行’ 以後また公演した日本東京ドームだ.
 今度は慈善行事, アジアの不遇な子供達のほほ笑みを捜してくれようという ‘微笑プロジェクト’ 公演だった.
 14日公演を皆終えた後ペ・ヨンジュンと舞台下控室でインタビューを持った. ペ・ヨンジュンは疲れる姿だったがやっぱり積極的にインタビューに応じた.
適切に冗談も付け加えたが表情は暗かった.
自らに向けた深い悩みの跡が覗き見えた.



 
-
今度慈善行事の本気がよく伝達するか.

“いつも本気なら通じると思う. 見せてくれるための行事と思う人もあり得る. それでも心自体が本気だから通じるでしょう.”



-
あなたを眺めている数万人ファンを眺める気持ちはどうなのか.

“目もとが熱くなる. 泣いたとはしないで(書かないで). 涙を流しているというよりは温かい心を感じてそれを表現したのだ.”



-
キム・ヒョンジュンと一舞台に立った気持ちは.

“本当に熱情が多い友達だ. 純粋だ.
私がヒョンジュンに刺激と力を得る部分もある.
キム・ヒョンジュンの夢と熱情に対する話を聞いて私の中の熱情も生き返った. (キム・ヒョンジュンは) 望ましい青年だ.”

そうそう、リダを見てやる気を出して^^



-
キム・ヒョンジュンとペ・ヨンジュンを比較もたくさんする.

“感謝した事だ.
この前に ‘太王四神記’ ドラマする時私のめがね使わなかった姿がキム・ヒョンジュンと似ているという反応を見た.
気持ちがすごく良かった.”



-
この間家を購入して、結婚説が出てきた.

“それで行事終わりにわざわざ話したのだ.
(ペ・ヨンジュンは東京ドーム行事で結婚する女ができれば一番先に家族たちにあいさつさせると約束した)
私が外部活動をたくさんし忙しいので女性に会える機会がない.
結婚する時がなったようだ. 周辺で関心が高い.”

そうそう、言っておかなくちゃ!
じゃないと、ホントの出会いの逃す?^^




-
結婚に対するあらゆるうわさが多い.

“本当にそんな事があったら公開的に話すでしょう”



-‘
ドリームハイ’ 撮影はどうなのか.

“また俳優に帰った感じだ. 現場雰囲気が良い.
みんな意慾的にしている.
私も久しぶりに新人の姿勢に熱心にしている.
このドラマをするようになったきっかけが, パク・ジニョンさんがしたい話と私の夢が似ていた. それで会った.”



-‘
ドリームハイ’を思ったペ・ヨンジュンの夢に対してもっと話して違う.

“私が専門的な俳優教育を受けることができなかった.
それで教育に対する渇望がある. エンターテイナーを作る芸術学校があったら良いだろう.
それを実際作るのが夢のに, そんな話をした中にドラマで作ろうとしたのだ.
子供達教育と環境は一番関心ある分野だ.”

きっと本当に作る気でしょう・・・昔からの夢だもんね。




-
このごろ韓国ゴルグル-ムドルが日本で神さま寒流を起こすと言う. 援助韓流スターで感じがどうなのか.


“本当に私が日本初めて来た時から記者たちにした言葉が韓流という表現よりはアジアを一緒にするアジア類という表現を書いてくれと言うのだった.
アジアを一つの市場で見ればもっと大きい市場になるでしょう.
ドラマ ‘逃亡者’を見ながらそんな考えをした.”


毎度のことで・・・ヨンジュンも話すのが嫌になるだろうけど・・・
マスコミは韓流という言葉が好き・・・

ヨンジュンはいつも全てに一貫した話をしているけれど、マスコミは聞いてない・・・




-‘逃亡者’を熱心に見たか.

“私たち所属社イ・ナヨンが出ないか.
イ・ナヨンはドラマ ‘私たち本当に愛しただろうか’で私の妹の役目をした事がある.
イ・ナヨンと親しい.”


-二人が付き合うといううわさもあったか?

“どうしてそんな話が出るか知れない. 珍しい.”



-ペ・ヨンジュンの作品を待つファンが多い.

“マネージャーにものを言って。(私がやらないのと)違うから.
どれでも作品をしたい. 映画も良くてドラマも良い.”


ヤンさんが芝居の話を持ってこないと言う・・・
体も精神も今はということか。
でも、仕事をしながら、癒されることもある・・・





-
ペ・ヨンジュンは完壁主義者みたいだ.

“完璧ではない.
作品で崩れた姿を見せてくれることもおもしろそうだ.
ところで監督様たちのそんな役目がよく分かった浮び上がるようだ.”



-
このごろになって何かポジショニングの変化があったように見える.

“何か減らず口に作って行くのではなくて時間の流れに私を任せる.
彷徨をしたことは明らかだ.
あ、 話が深くなる. このごろ心が許して空虚な状態であった.
それでも、とても深刻だと記事には書かないで。違うから”

なんか疲れちゃったんだろう。
そんな時はあるさ・・・



-
もしかして鬱病があるか.

“皆鬱病がないか. 私がまだストレスを解く方法が捜す事ができなかった.
家にばかりいてみたら息苦しい.
地を踏みたくて田舍に引越ししたかったが、マネージャーたちがとめられた。
私が本当に農業をし始めるんじゃないかって. ”


狭い空間では余計煮詰まる・・・





-
城北洞に家を章ほどの理由は. 定着の意味もあるか?

“前には家の必要性が感じる事ができなかった.
それで借り家を暮していたが他の人々がよく家見に来て不便だ.
住宅の家賃もあげてくれと言ってくるし.(笑い)
特別な意味はない. 閉まった空間, の上で住んだ. 地を踏みたかった.”




-
もしゴルグル-ムも好きだが.

“そうでしても叔父ファンになるか.(笑い)
よく分からなかったが ‘ドリームこんにちは’ ドラマ準備しながらたくさん見るようになった.
みんなきれいだったよ. 可愛くて.”

やっぱり!!!!




-
ペ・ヨンジュンはどうして舞台で歌を歌わないか.

“できないからしないのだ.
歌を練習して見なくちゃいけないと家にカラオケギゲまでも設置した.
 ところで外で友達とビール飲んで歌えばそれなりに大丈夫なのに家で一人で呼べば非常に良くなかったよ.
それでもたくさん試みて見ている.

私は歌手ではないがいつか一度舞台で歌って見たい.
私の感情を歌で伝達してくれたい.
ヒョンジュンが踊ることも教えてくれると言った.

いつか私も舞台でダンスをすることができたらと望むことがある.
ところが、恥ずかしくてうまくできない.
歌手たち, ダンスをする人々は肩の上に手をあげる動作が自然だ.
ところで私たちは普段にうまくできない.
ダンスをすれば動作たちがもうちょっと自然にならないか.”


ここまで言うということはいつかやる気だ! 爆



-
公演でパク・ヨンハを追慕する時間があった.

“パク・ヨンハは ‘冬のソナタ’で一緒に出た弟だ.
(しばらく話の糸口を止めてずいぶん思った後)
本当に話すことが多いが.......”


あれはいい弔いになったと思った。

きっとどこかで何か彼のためにしたいだろうと思ったけど、
あ、ここでやりたかったんだと思った。

美しい青年・・・美しく生きた・・・きっと、喜んでいると思うよ。




-表情が暗い.

“悩みが多かった. 簡単には解決されない.
私の現在に対する悩みだ.
家族方々が心配するようだ.
 この前インタビューで不眠症を話した時もあまりにも心配してくださった.
不眠症, 鬱病, 誰も暮しながら経験する事だと思う.
 経て行く事だ.
どんな風に受け入れて乗り越えるのかが問題だ. よく乗り越えるでしょう.”



今は、こんな状態だ・・・なんとなくわかるよね、表情で。

なんとなく行き詰まる。

でも、久しぶりにフッと抜けた笑顔が見られた来日ですよね・・・

ア~ノのポスターのままだったら、どうしようかと思ったけど・・・
あのモヤモヤした表情がなくなってたよね^^

よかった。




-前で家族写真プロジェクトをする.

“時間が流れる. その瞬間を記録したい.
家族写真がないということが本当に惜しかった.
もっと時間がたつ前に残せば良さそうだ.
私がこれから 10年 20年もう働くこともできるが, そうではないかも知れない.
演技をやめることもできる. それで準備するのだ.”


やめないで・・・





東京=金竜虎記者 cassel@sportsworldi.com 









とても、率直に話している。
家族写真のあと、帰ってきてから、とても疲れた。

うれしかったけど、
ヨンジュンの姿を見て、彼を思って、
なんか気が重くなった。

それはなぜだかわからない。

ただ自分が忙しかったから疲れたのかとも思ったけれど・・・

これを読んで・・・

伝染したのかもと思った。


そう思ったおかげで、
今日はなんか私自身元気になった・・・

ここのところ、自分自身も混沌としていたから、
なんとなく気分はわかる・・・

でも、少し晴れた^^

疲れた方はそう思って、
疲れを癒すと良いかも・・・。





 




ところで!^^





Balmain

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MATERIAL Wool 100%

無駄をそぎ落とし、肩や腕、襟元のラインを際立たせたロングコート。
重厚感があるので、さらりと羽織るだけでスタイルが完成してしまうほどの強烈なインパクトを持った1着です。
シックな直線美をぜひ堪能してください!


これは、通販では買えません^^
ちゃんとお店に行って買う商品だそうです^^v






そして本日は・・・

ヨンジュン様は今日の午後1時経ってその間とどまった東京ベイコートホテルを出て, 新幹線で名古屋に向けたと言います.

東京~名古屋区間の新幹線は 1時間 45分ほどかかるのに,非常によく運行します.

3 時頃, 名古屋駅に到着して,200人の家族がヨンジュン様を出迎えたと言います.

明日は, マスコミに 3日前報道された通りに
名古屋ゴシレファでドリームハイの撮影があるようです.




ということで、

18日、名古屋の皆さんはドキドキでしょう~^^






2010/12/16 21:38
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

イベント終わって

Photo

こんばんは。

微笑みも家族写真も無事に終わりましたね^^

それぞれの報告はいろいろなブログで書いてくれているからいいよね^^


今回、家族写真に参加できたことはとてもうれしい。

ヨンジュンがいうように、

「今この時間が過ぎれば変わってしまう家族と本人の姿を一緒に家族写真として撮影して、
時間が流れても共に思い出として大切に保管したい」

という願いから始まったスペシャルプロジェクト。


ホントにこの時期に会えてよかった^^




いつもは、公式ツアに参加しない私が
この3月、どうしても行きたかったアニソナツア・・・

もちろん、目的は一緒に写真を撮ることだった。


実際、ヨンジュンの言うように、
人は生ものだから、ドンドン変わっていってしまう。



そう、

7年前に彼に会うことができたら、
恋に落ちれたかわいかった私も(爆)、さすがババア一直線だ。

彼がおじいさんになって、
楽に会えるまで待ったら・・・・

きっと、孫の手に引かれていかなくちゃ会いにもいけない。


(そうそう、

隣の席に座られた方が
「お嬢さん、かわいい目をされているんだから、
メガネを外したら?」
というので、

「いえいえ、いい年ですvv」
と答えたら、

「娘が55なのよ」
と言ってらした。

でも、お元気な方でした^^)



ホントにいいチャンスに恵まれた。


実際に会ったヨンジュンは・・・

昨年のドームのカートに載った彼の顔の印象もそうだったが、

小さい顔のなかみ・・・「濃い」!

ぎっしり詰まっている感じだ。


今回は・・・

そう、↓こんなヨンジュンに会っているはずである。







このフォトで見ると、

色白でふあんとしたやさしい笑顔^^

ちょっと女性っぽささえ、感じる。


しかしながら!


私のお目目に映った彼は・・・

そう、

とても痩せていて、
しっかりと濃いオークル系のファンデで仕上げた男らしい彼のお顔だ。

もちろん、やさしい雰囲気だけど、

顔は男っぽい。

(でも、フォトではこうなる^^)

小さな顔の中に、大胆にも大きな目と高い鼻と、笑うと大きくなる口。
ジュリア・ロバーツと同じくらいのバランスだ。



実際、もう少し、白いファンデでもいいんじゃない・・・?
顔は暗く写らない?

なんて思ったけど、

仕上がりはこれなんだねえ~

あの色でいいわけだね^^







かなり痩せているので・・・

って、日曜日の写真よりイベントが、イベントより翌日の彼が痩せているように
見えたから、ちょっと体調も気になった。

(ヤンさんもそんなことが気になるのか、
心配しているのか・・・役者の仕事は彼が控えているらしいよね・・・)



ぺ・ヨンジュン、
気遣いで、どんどん痩せてしまう人かもしれない・・・。



家族写真の時も、やさしいオーラがボア~~~ンと出ていて、
超美形なんだけど、

近くで見ると、頬もほっそり(げっそりともいうが)、
顔の骨格がわかりそうな感じだ。


でもでも、その美しさはさすがである。


どうか、お体を大切にね!

といいたくなる^^




そうそう、話は変わって、

イベントで「4400gで生まれた」って言ってたね。

友達が「生まれた時から、ヨンヨンだったんだ^^」と言ったけど、

ホント!

そういう運命を持って出てきたんだね~^^ 爆^^



ヨンハのお葬式で2時間、彼に付き合ったヨンジュン。

どんな風にヨンハを送るのだろうと思ったけど、

確かにDATVの番組宣伝でもあるが、

ヨンハの「美しく生きた」証明をイベントの中でも紹介していた。



これからはこのイベントはずっと続くんでしょう?

なら、

何か作品があれば、

計、年に2回は来てくれるのかな^^


そんな期待をさせてくれる^^

本気にして待っていますよ~~~^^


皆さんは疲れていませんか?

まだまだjoonは日本に滞在するけれど、

イベントで休んだ分、働いてちょっとバテ気味です。

ゆっくり休んで、またまた帰国する彼を

情熱的に見送りたいです^^(って、見送りにはいかないんだけどね^^;)




kiko3









2010/12/15 01:33
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

イベント最後はいつものように・・・。

Photo


BGMはこちらをクリック


今日のjoonは素敵でした^^

報道のフォトセッションの写真より、
家族の方が撮った写真のほうが肉眼で見た今日の彼に近い・・・
お顔はちっちゃくて、細くて足が長い^^

おもしろいね^^


イベントの出番は・・・予想通り短かった・・・爆


でもね、素敵だったから許そう^^



joonのオークションの品は、
チュンサンが二度目の交通事故で入院して、
ユジンと退院した時に着ていたチャのコートだ。





これ、相当に長いので、横に立っていた中山ヒデちゃんでは
ひきずりそうだ^^

それに、今日つけていたネクタイ^^
このネクタイはいいよね^^







このフォトはイベント最後のシーンね。






joonのフォトがないので・・・

いつものゴンドラ・・・



これで雰囲気わかるかな?

これはリダだけど・・・

joonとガクトは反対側から回る車に乗ってる^^

ほら、右上のスクリーンにjoonが写っているでしょう?^^v




肉眼で見たところでは、
joonのほうがガクトより、顔半分背が高く、顔が小さくて細い。
↑上のバランスとちょっと違う。
なんでかな^^;



ゴンドラのjoonはちょっと涙ぐんだり微笑んだりで、家族をじっと見て手を振っていました^^



ガクちゃんは、隣で手を振ったり、ちょっと飽きてみたり・・・

アリーナ側はjoon家族が多いからね・・・。

なんか感慨深げな表情だった。

でも、ファンはかなり来ていたと思う。

応援の声が他に比べてすごかったもん^^v (joonが一番だったけど)

それはよかった^^



美しいjoonを見て、
帰りに仲間とお茶をしてガンガン話して楽しい一日でした^^





2010/12/13 00:53
テーマ:【創】キコはん カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】キコはん15「渚にて」4終


 



BGMはこちらをクリック

Page「ネガ アヌン クデン」(私が知ってるあなたは・・)
これはキコはんのテーマで5年やってます^^;








BYJシアターです^^


とうとう来日しましたね~

羽田空港内に入れなかった家族にも車から降りて
笑顔を見せてくれたjoon。

ホントに幸せそうな笑顔でよかったです^^













では、本日は、キコ⑮「渚にて」4部(最終回)です。

これでしばらくは来日話で創作はお休みです。




ではこれより本編。
お楽しみください!











真夜中の暗い海岸の砂浜で、寅とキコは、じゃれてふざけ合って笑った。
月明かりだけが彼らを映し出している・・・。

それでも、
二人の目には、愛しい恋人の姿が鮮やかに映っていた・・・。






キコはん⑮「渚にて」4(終)






「日が昇る前に帰ろう」
「そう? まだいいじゃない」
「だって・・・。やっぱり、帰ろう。寅ちゃんがここにいるのはマズイわあ」

「そうかな・・・。誰も僕がここにいるとは思わないよ」
「でも、あんた、キレイやさかい、バレるよ、こんな・・・キレイな男の人でめずらしいもん・・・」
「・・・そう? キコの目にはそう映るんだ。(笑う)」
「当たり前や」



「じゃあ、帰りはキコが負ぶって」


寅がふざけて体重をかけて、キコの背中に抱きつく。


「もう、重いやんかあ」


キコも笑って、背負う。実際には、背の高さが違いすぎて背負うことはできない。


「あれ? 無理?(笑う) 僕が病気になったら、どうする? 背負えないね」
「そしたら、引きずってく。あ、そうだ! 今も引きずっていけばいいのや。(笑う) 寝て!」
「全く。危ない、危ない!」


寅は、キコの背中から離れた。




「それにしても、ここは自由だねえ・・・」
「・・・」

「もっとどこか行きたいなあ」


寅が大きく伸びをした。




「夜中やろ・・・どこてなあ・・・。ああ、この間なあ・・。鎌倉に、報国寺ていう古いお寺があるんやけど、昔の有名な人がデザインしたお庭があってな。 それが竹林なんよお。竹の間を歩いて・・・上を見上げたらな、ほら、寅ちゃんがスキャンダルの撮影の合間に撮った竹林の写真・・・。あれとそっくりなんよ・・・。瞬間、あんたが感じた風や、光を、うちも感じた気がした・・・」
「・・・」

「う~ん・・・素敵な瞬間やった・・・」
「うん・・・」


寅は黙って、キコの肩をギュッと抱き寄せた。
二人はお互いの体に回した手をギュッと引き寄せた。






一歩ずつ、ゆっくり車のほうへ歩く。

寅は海のほうへ振り返った。


「いい時間を過ごせたね・・・」
「・・・」




そして、二人はまたキコの車に乗り込んだ。
帰りは、寅と出会った鶴岡八幡さまの前を通り、寅がキコに声をかけた鎌倉彫の店の前で止まった。


「ここだったね・・・」
「ホンマ。あん時、よう声かける気になったなあ」
「ふん。(笑う) なんでだろうね。(笑う) なんか引き付けられたよ」
「運命やな(笑う)」




キコは笑って車を発進させた。


極秘で来日していた2005年の11月。
まだあの時は、今より寅はずっと自由だった。流鏑馬を習いに来たここ鎌倉の街を彼は自由に歩いていた。
そして、キコと再会して楽しい時を過ごした。



「そうだね。運命の街だ、ここは」
「ふん。(笑う)」

「・・・人生っておもしろいね」
「うん・・・」

「いい出会いをしたよ」
「・・・」
「神に感謝だ」
「・・・そやね・・・」



そやから・・・うちはここに住むことにしたのやで・・・。
そんなん、あんたにはわかりきってることやけど・・・。







キコの借りている駐車場に戻り、二人は車から降りて、家の周りを、手を繋いで散歩した。

誰もいない静かな住宅地。

心地よい風だけが吹いている。
二人は黙って、街並みを見ながら歩き回った。時折、お互いを見て微笑んで・・・。









「やっぱり、潮風に当たると、体が少しベトベトするなあ」


二人は家の中に入った途端、体が潮風でべとついていることに気づいた。


「そうだね、シャワーを借りるよ」
「どうぞ」



寅がシャワーを使っている間に、キコは洗面所へ行き、寅の着替えを置く。
脱いだものは昨日のものと一緒に洗濯機にかけた。


ハンガーにかかっている、着てきた上着に、シュッシュとニオイ消しをかける。

ベッドのシーツをキュッと伸ばして、布団を掛けなおす。


そんなことをしていると、寅がシャワーから上がってバスタオルを巻いたまま、キコの仕事をする姿を見ていた。




「あ、上がったの?」
「うん」
「着替え置いてあったやろ? 今、脱いだもんは洗ってるさかい。なあ、少し休んだほうがええよ」
「うん・・・キコも休む?」
「うん。シャワー浴びたらね。寝てて」
「うん・・・そうするよ」




寅は着替えてベッドに入った。キコが上がるのを待っていたが、自然にマブタが落ちてきて、眠ってしまった。

キコはシャワーから上がると、洗濯物を干して、寝ている寅の横にスッと入って、静かに眠りについた。









翌朝6時過ぎ、眠りから覚めたキコが寅を見ると、寅はまだぐっすりと寝ていた。気持ちよさそうに眠る寅の顔を撫でて、キコは幸せになった。
鼻筋を人指し指で行ったり来たりしていると、寅が眠そうな声で言った。


「もう少し寝かせて・・・」
「ふん、わかった・・・」



寅が寝ながら、腕を伸ばしてきたので、キコはその腕の中に入って寅の肩に顔をつけてまた眠りにつく・・・。
でも、もう一度起き上がって、携帯を取り出した。



「キムさん、おはようございます^^

ヨンジュンはん、疲れているみたいやから、
今朝は寝かしておこう。

お昼にお弁当を出そうと思うので
その後・・・2時すぎにでも、電話かメール、ちょうだい。

キコ」


送信・・・。




これで、安心して、ゆっくりでける・・・。



キコはまた寅の腕の中に入り、気持ちよさそうに、肩に頭を乗せ、寅の顔をじっと見つめた後、自分も深い眠りに落ちた。








結局、9時過ぎまで二人は眠ってしまった。
キコは寝ている寅を置いて、静かに起き上がり、食事の用意を始めた。
寅もしばらくして包丁がまな板をトントン叩く音で目覚めた。



「おはよう」
「おはよう。顔洗ってきはったら?」
「うん・・・」


寅が洗面を済ませにいく。


キコが料理を作っていると、後ろから寅が覗き込んだ。


「それ、なあに?」
「これは生麩」
「ふ~ん・・・」

「なんや?」

「別に」


寅が後ろからキコのウエストに腕を回して、キコの料理する様子を覗き込んでいる。


「そこのナス、煮たの?」
「これ? うん。 煮浸し。あ、ナス好きやったねえ。次回は、ナスのナムルに挑戦してみるで」
「そう? ねえ、それ、食べたい」

「あとでちゃんと盛り付けてから」
「一口だけ、ちょうだい」
「もう・・・仕方ないなあ」


キコが菜箸でつまんで、寅の口の中に入れる。キコが寅の顔を見つめていると、寅は幸せそうな顔をした。


「おいしい」
「当たり前や。(笑う) うちが作ってるんやもん。ナスの田楽もええけどな。今回は焼き鳥を味噌田楽風にするさかい、今日のなすびは、これ」

「焼き鳥の味噌田楽? それもおいしそうだね」
「そやろ? あとねえ・・・長芋の梅酢がけやろ、ごぼうのチヂミも作るで」
「なんか、全部おいしそうだな」
「な? そやから、いい子で座って待ってて。ママさんの邪魔せんと」


キコがそう言っているのに、寅はキコを後ろから抱いたまま、覗きこんでいる・・・。
寅の体がキコにとても・・・密着している・・・。



「うん? 寅ちゃん?」
「・・・」
「あんたの目的は・・・料理やないのん?」
「ふ~ん」


寅が耳元で笑った。



「ふ~ん。そんならあ・・・片付けな、あかんな・・・」


キコは、ナスの煮浸しなど調理したものにラップをかける。


「どうするの?」
「冷蔵庫にしまうのや」
「・・・」
「出しっぱなしにでけんやろ?」






キコは背中に寅をくっ付けたまま、料理を冷蔵庫にしまって、後ろを振り向く。


「お待たせ・・・」
「・・・」
「ふ~ん・・・」


顔を見上げる。


「・・・」


寅がキコにキスをして、微笑む。


「ここ? テーブル?」


キコが聞く。
寅がテーブルを見る。


「やっぱり、あっち」
「・・・保守的・・・ふん。(笑う)」

「だって、こんなところに寝たら痛いだろ?」
「・・・」


キコが笑って、寅の腰に腕を回して抱きつき、寅を見上げた。



「寅ちゃん、好きや。あんたはやさしい! そうや、痛いよ、こんなとこで寝たら」


「う~ん・・・そこが駄目かな?」
「なんで?」

「スリルがなくて物足りない?」
「・・・ええよ。そんなとこが好きなんやもん・・・」
「・・・ふん。(笑う)」










二人は寝室のベッドに倒れ込んだ。



寅がキコを見下ろした。


「ここは楽しいね。のんびりできて・・・気持ちが開放されてさ・・・」

「・・・それは、ここがうちの家やからや・・・。誰にも邪魔されへんもん・・・。あんたのためにしてあげたいことも、自分の家やから、なんでもでけるし・・・あんたも楽やろ?」

「いいねえ・・・うちは」
「・・・うん・・・」


寅はキコを見つめて、熱いキスをした。




「ずっとここにいたいな」
「うん・・・うちも寅ちゃんがいたら、うれしい」


キコのセミダブルサイズのベッドは二人にはピッタリのサイズだ。
広すぎず、狭すぎず、しかも、体はいつも密着している・・・。



二人だけの気の置けない場所・・・気の置けない時間・・・。



寅の愛し方さえ、自由になったような気さえする・・・。

二人には羽が生えて、愛し合うことがとても楽しくて、情熱的で、それは幸せな喜びだけを充たしてくれる・・・。キスすることも抱き合うことも、今、とても自由に、朝の日差しの中で、二人は笑いながら、お互いを求め合った。











キコが紅茶を入れていると、寅がボクサーパンツだけはいて、窓の外を眺めている。



「庭に、デッキを置いたんだ」
「うん、狭いけど庭も楽しめるようにな。コンクリートは張れんでしょ、借りてる家やから」
「そうか、少し花も植えるといいんじゃない?」
「そのつもり。サルビアが好きやから・・・後で買うてきて植えるわ。今な、宿根のがあるから、一度植えればええねん。サルビアは長く咲くから好き・・・赤い色がええねん・・・」


そう言って、キコが窓のほうを振り返ると、寅がパンツしかはいてない。


「寅ちゃん!」
「何?」


寅が振り返った。


「そんな格好で窓から覗いたらあかん!」
「なんでだよ?」
「困るがな・・・人に見られたら・・・」
「ふん。いいじゃない」

「うちがふしだらに思われる・・・お嫁にいけんようになる・・・」
「まだ、行きたいの?(笑う)」

「当たり前やろ? 紅茶入ったえ」
「ありがとう」





寅がテーブルに来た。


「いい香り」
「このフレーバーティも置くの。オリジナルやないけど。これはローズヒップが入ったバージョン。二人でお肌つるつるになろうな」

「ふん、いいねえ。あと、どんなのがあるの?」
「ええとねえ・・・レモンライムとか・・・カモミールとか。もちろん、基本のアールグレイとアッサムはあるで」
「ふ~ん・・・おいしい」

「そうお? ここに持ち帰れるように袋に入れたさかい、帰ったら、いろいろ試して」
「うん。コーヒーも」
「うん。一緒に入れておく。寅ちゃんの好きなキャラメル味やヘーゼルナッツもあるで」
「それはいいなあ」
「でしょ? あんた・・・その格好は食事に向かんよ」



キコがTシャツとパンツを持ってくる。



「ちゃんと正装して食べてや」
「正装ね・・・(笑う)」
「うん・・・」





キコがお気に入りの伊万里焼の器に調理したものを少しずつ盛り付け、お盆に載せて、寅の前へ出した。


「キレイだね」
「そやろ?」


キコは自分の分を寅の向かいの席に置く。


「盛り付けがいいねえ」
「さすが仲居さんやろ?」
「うん」
「日本の料理は中高に盛り付けると、お品がええのや。今、お吸い物を入れるで・・・」



「はい。今日のご飯は梅とちりめん山椒で和えた」


「これが生麩?」
「そう、キレイやろ?」

「味噌汁より、お吸い物がいいの?」
「格が違うのや。こっちのほうが上やで」

「ふ~ん・・・あ、おいしい・・・」
「そう? 一番だしが難しいところや・・・。あ、でもな、実際のランチは味噌汁かもしれへん。(笑う) 値段によってな、あんまり贅沢はでけんから・・・」
「うん・・・」



寅とキコは向かい合って座り、見つめ合ってから、食事を始めた。

キコが作った料理があまりに繊細だったので、寅もさっきまでと打って変わって、真面目に食事をしている。


「いいねえ・・・こんなのがランチに出てきたら・・・。器もよかったじゃない」
「そやろ? これ、ただやもん。(笑う)」
「ずいぶんキレイな器だけどね」

「うん。でも、きっと普段使いにしてはったから、置いていったのやろ・・・たくさんあったから、しまうのも場所を取るしな」
「それで、キコのところへお嫁に来たわけだ」
「そう」


「あ、茶碗蒸しがでけた」


キコが蒸し器を止めて、中から器を出す。


「熱いさかい、少しこっちへ置いておこうな」
「うん」


「これ食べたら、お店の中見て」
「そうだね」

「結構、素敵やで」
「うん・・・後でお花の苗でも買いに行こうか」

「・・・あんたも?」
「一緒に植えようよ」
「植えるのはええけど・・・一緒に買いにいくの?」
「そのくらい、大丈夫だろ?」
「・・・なんか心配や・・・うちが買うてくる・・・でも、一緒に植えて・・・」
「・・・わかった・・・」




二人は食事を済ませ、外階段から一階に下りた。
裏の勝手口のカギを開け、二人は中へ入る。


「このスリッパ、履いて」
「うん」



今日は内装工事が休みの日なので、ゆっくりと二人で中を見て回る。



「へえ、吹き抜けがいいねえ。ここは・・・北向き?」
「そうなんよ。南やないから、あんまり借り手がなくて。でも、その代わり、天窓があるねん・・・。喫茶店にはええと思うよ。2階のベランダは逆に南やろ?洗濯物がよく乾く。たぶん、2階は、夏になったら、暑くなると思うけどな。店の玄関からは干し物も見えへんしな、ちょうどええのんや」


寅が天井を見上げる。


「天井もええ感じやろ? ここはな、画家さんのアトリエだったんや。晩年、お子さんのご夫婦が2階に住まはったから、2階にもキッチンや風呂場があるねん。そんで、外階段があるのや・・・。内側の階段は潰してあったから・・・その辺はなんかあったのかもしれへんね・・・」

「ここは、土足じゃないの?」
「うん。土足にするには、床を全部張り替えんといけんのやて。結構床材もするからな、このまま、スリッパで上がるようにしたのや。だから、玄関脇に大きな下駄箱があるんや」
「へえ」
「見て。驚くで!」




キコは寅の手を引っ張って、玄関へ行く。


「これ」
「これ?おしゃれじゃない」

「寅ちゃん、これ、洋館の和室にあった鴨居なんよ。 この引き戸のここ。鴨居をここの格子の部分に嵌めて、下駄箱の引き戸にしてる。ええやろ?」
「うん。下駄箱って感じじゃなくて風情があるね」
「そやろお」
「なんか匂うね・・・」


キコが下駄箱を開ける。


「中がヒノキ。贅沢やけど、床を全部張り替えるよりは安い。これで、靴が臭くてもOK。(笑う)」
「ホント。(笑う) へえ、それにしてもよくできてるねえ」
「そやろ。さ、中へ戻ろ」



寅はまた天井の梁を見上げて、キコににっこりと微笑んだ。
そして、二人でカウンターの中へ入り、キッチンを見ている。



「これに、テーブルやイスを入れてもろて。もちろん、照明もやけど。あ、全部、カタログあるのや。見て」


「ふ~ん、いいねえ・・・おしゃれだな・・・和洋折衷? いいよ」



寅は掃きだし窓のほうへ歩いて行く。


「それで、ここからデッキに出るんだ」
「そう・・・」
「やっぱり、花を植えよう。一緒に買いに行くよ」
「・・・」

「そのくらい、選ばせて、スポンサーに」
「・・・うん・・・」


寅はもう一度、喫茶店の中を見る。カウンターの横に凝ったデザインの階段の手すりがある。


「あれは?」
「ああ、あそこは騙し絵みたいなもん。ホンマの階段やなくて、あそこにちょっと商品のディスプレーして、裏側は倉庫。コーヒーと紅茶は販売もするから」
「ふ~ん・・・」



「ええか?」

「うん、ええよ。お金の出し甲斐があったね」

「そうか・・・」
「さ、お花を買いに行こう」


キコが寅の服装を見る。
キコの買ったTシャツとパンツ・・・。


「そんなら・・・行くか、二人で・・・。眼鏡かけてへんから、わからないかな・・・ただの似てる人・・・ということで」
「ということで・・・」


二人は笑った。








キコの車で大きなガーデニングの店へ行った。
昼間なので、キコは少々ドキドキしたが、平日だったので、そんなに混んではいない。


「さっさと買うで」
「そんな焦らなくても。ゆっくり選ばせてよ」


寅は、ゆっくりといろいろな花を見ている。キコだけ、周りを見ながらドキドキしている。
寅が花のポットをかごに入れていく。


「もうええ?」
「まだだよ。これだけじゃ足りないだろ?」
「そうか・・・」


キコは早く終わらせたくて、少しイライラしている。
それを見て、寅が笑って・・・また、ゆっくりと店内を見て回る。




「ねえ、これ、置こうよ」


ガーデニングの置物売り場で、寅がブタの置物を見つけた。


「ええ?!」
「いいよ、これ。今年はブタ年だし、いいよ。これから店が繁盛するようにさ」
「うん」


それは、白い石でできていて、重厚感がありながら、とてもファニーだ。まるで、マザーグースの世界から抜け出たような顔をしている。

キコは値段を見た。

イギリス製でとてもおしゃれだが、5800円もした。



「高いがな・・・」
「僕の経費につけといて」
「・・・お金も持たんで、あんたは暢気や」


そういいながらも、キコもそのブタを気に入って、かごに入れた。


そのほか、土や肥料、スコップ、寅のための手袋を買って、二人は店を後にした。









「店員さん、何回も寅ちゃんの顔を見てたな」
「そう?」
「うん。でも、しゃべらんでよかった。しゃべったら、すぐにバレてまうがな」
「ふん。(笑う)」
「楽しくないで!」


笑っている寅を睨みつけて、キコは車を走らせた。





そやな・・・こんな時間なんて、そうそうないのやから、楽しまなあかんな・・・。
でも、うちのほうはドキドキや・・・。

生きた心地がせんで。

なんで、あんたは笑ってられるの?

アホ!








二人は家に戻って、花を植える。

寅の爪が汚れないように、キコは寅にガーデニング用の手袋をつけさせ、日焼けをしないように、帽子を目深に被せた。






二人が一生懸命植えていると、キムさんがやってきた。



「おはようございます」
「ああ、いらっしゃい」

「お花も植えてるんですか?」
「うん、中から見て、花がないと寂しいだろ」
「ああ、なんでも、寅さんは気がつきますね」
「寅さん?」


ヨンジュンがキムさんを見上げた。キムさんは余計なことを言って、ちょっと困った顔をした。


「寅ちゃん、寅ちゃんは日本での暗号や・・・うちらだけの。(笑う)」
「そう。(笑う)」


キムさんはキコに助けられてホッとした。


「手伝いましょうか?」
「そうだねえ・・・じゃあ、ここやって。僕はブタを置くから」

「ブタ?」
「ブタ」

「ブタ・・・」

「キムはん、ブタの置物や。縁起がええからって。それにかわいいんや」
「へえ・・・」



寅は時間をかけて、ブタの配置に拘っている。
桜の木の近くがいいか、花の中がいいか・・・。

置いては悩み、置いては下がって全体を見る。



キムさんはキコを見てクスッと笑った。


「凝り性ですよね」
「ホンマ・・・」


結局、桜の木の近くに置いた。






ガーデニングを終えて、寅はシャワーを浴び、帰り支度の服装に着替える。

キコが寅の髪をドライヤーで乾かした。
髪を梳かして、後ろで一本に結ぶが、また梳いて、三つ編みに仕上げた。








キムさんも一緒にダイニングテーブルに着き、キコがコーヒーを入れて、三人で仕事の話をした。



もう、二人の時間は終わった。




寅の顔は、いつもの顔に戻った。
ニタニタとはもう笑わない。

真面目な顔でキムさんと話す。仕事の話をする時は、とてもクールだ。



「じゃあ、それでお願いします。キムさん、うまくいくことを祈ってますよ」
「はい」

「キコはんも頑張ってね」
「へえ」


3人で、少しくつろいでから、いよいよ寅の出発の時間になった。





「では行きましょうか。僕が渋谷までお送りします。それから、羽田へ孫さんと行ってください」
「わかりました」

「なんか遠回りやね」
「キコはん、アリバイ作りですよ、パパラッチされた時の」
「たいへんや・・・。ほな、気いつけてね。バッグにコーヒーと紅茶が入ってるさかい」
「うん、ありがとう」


「では、お先に行って、車を店の前につけます」
「そやな」


キムさんが出ていった。





「もう忘れもんはないかな・・・」


キコが部屋を見回す。


「あるよ」

「何?」
「これ・・・」


寅がキコを抱いて、キスをした。





「ホンマ・・・大切な忘れもんやった・・・」
「・・・」
「うちも頑張るで、あんたも・・・自分の思うように、しっかりな」

「・・・うん・・・」



ピンポ~ン!




「戻って来はった」



「ヨンジュンさん、車、回しました」
「じゃあ、行くね。キコはんも元気でね」
「今回はおおきに・・・」


寅が靴を履いて、キムさんの前を通って外へ出る。
キムさんは、寅の後ろ髪をじっと見る。そして、キコを見て、にっこりとした。



「キムはん、ちゃんと送ってや。運転、気いつけてな」
「はい。わかってますよ。では行ってきます」




キコは外階段を一緒に下りて、家の前に立って寅を見送った。

寅はキムさんの車に乗って去っていった。










翌朝、2階のベランダで、キコはいつものように、洗濯物を干している。

少し大きめな寅のTシャツの横に、自分のカットソーを干す。



風に吹かれて、2枚のシャツが触れ合うように揺れている・・・。





また、来ることがでけるやろか・・・。





キコはじっと洗濯物の揺れる様を眺めている。








「キコはん! おはようございます!」


裏の駐車場からやって来たキムさんが、にこやかに下から手を振っている。



「おはよう! お茶、入れるで。上がってえ!」


キコはそう言ってニッコリすると、ベランダから中へ入った。




ベランダのサンダルを足で揃えるように脱ぎながら、キコは、そっと涙を拭った。








THE END




そしてちょうど一年後の六月。
ぺ・ヨンジュンはキコはんの舞台鎌倉へ来てくれました^^

「僕だって、寅ちゃんになりたい!^^」と思ったかどうかはわからないけど^^

寅ちゃんと同じ海を見てくれたね~


創作に戻って・・・

こうやってその当時の話を読んでいると、
その時々でいろんなことがあったな~と思い出します。

今の来日もまた・・・

そうなっていくんですねえ・・・。



では、ヨンジュンも家族の皆さんも楽しい一週間になりますように!

kiko3



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