2009/11/24 00:03
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ちょっとお休みしま~す^^

Photo

ミニョンさん・・・
チュンサン・・・

こんな人、韓国広しと言えど、

ちょっといないよね^^

久しぶりに、彼らに会うと、胸キュンですvv



明日から30日まで、ちょうど職場も秋休みなので、
ブログもお休みします。

また戻ってきたら、楽しいお話をしましょう^^


BYJシアターは10日ごろから、連載の予定です^^




ところで、

ブログのお友達の申請をいただきますが、
これ、私がOKした後、何か変わるんでしょうか?
この「お友達」がどれだけの役割を果たしてくれているのか、
わからない状態で、私もOKの手続きをしておりますが・・・

いつも、ブログ、創作を読んでくださってありがとうございます^^

その気持ちが伝わっているといいのですが。。。

この仕組みがいまいち、よくわからない私です。

何か、便利になってるといいですが・・・ブログが探しやすくなるのかな・・・。





では、しばらくの間(といっても、たった一週間ですが^^)


お元気で!



Ciao!



kiko3






↓眼鏡なしなら、チュンサンだってすぐわかるけど・・・^^




2009/11/21 16:53
テーマ:【創】恋の病 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】「恋の病」2(終)




 
BGMはここをクリック!




BYJシアターです。

「恋の病」、本日は後編です。
前編がまだの方はそちらからどうぞ。そのほうがおもしろいです。


【配役】
J・・・・・・・・ぺ・ヨンジュン(写真集のスーツのJoon 横断歩道を渡るJoonを参考にどうぞ)
パク・ユリ・・・ご自分でどうぞ(27歳・会社員)
キム・ウソン・・キム・テウ  (32歳・会社の同僚)・・初恋の先輩役でJoonのお友達です。

特別出演
ゴージャス・・・イ・ミスク  (スキャンダルのチョ夫人)



ユリは気になる男、Jの店を知った。
ユリにとっては、初めての熱病を引き起こした男・・・。

それはまさに恋の病。


これから彼女はどうなっていくのでしょうか。



これより本編。
どうぞお楽しみください。



~~~~~~~~~~~~~






恋の病。

それは突然やってくる。



ある日突然、熱を発症し、
胸が痛くなり、

急に心が金縛りに会い、
感情の行き場を求めて、おろおろとする。

恋が成就しなければ、
いつまでも
ざわざわと泣き叫ぶ切ない虫と
暮らさなければならない。


しかし、これを打破するにはどうしたらいいのか。


もう成すすべもなく、泣いているだけ?



手だてはない、
ただ恋に身を焼く・・それしかない。


そして、それが最良の方法だ・・・。





主演:ぺ・ヨンジュン

【恋の病】2(終)






【胸の痛み】

あの日、あいつの店に行ってから、ユリはできるだけ、時間があるかぎり通うことにしていた。

あまり日を空けてしまうと、あいつは私を忘れてしまうかもしれない。ただの通りすがりの女になんかなりたくない。

そんな強がりを言ってみたいが、本音は毎日あいつを見つめていたい。隙があれば、あいつに触れたいのだ。あの女たちのように、あの指先で触れてほしい・・・。


でも、その先に何があるというのだ。
あいつと私。まったく歯車が噛み合わない人生を歩いているのではないか。


ウソンと私・・・たぶん、きっとお似合いだ。
ウソン・・・一流大学を出て、仕事が好きで、気持ちが優しい。背も178cmあり、年齢もぴったりだ。どこも悪いところなんてない。
では飛び抜けたところは・・・ない。でもそれがバランスの良さかもしれない。

あの男・・・J 。元ホスト。バー経営者。背が高く、顔良し、声良し、セクシー。指先がキレイ。それだけ。平均点は・・たぶん、世間的には厳しい点がつくかもしれない。では飛び抜けたところ・・・私を熱病にしたこと。それだけで、120点。





もうすぐ5時半だ。終業のベルと同時に飛び出さなくちゃ。


ウソンが帰り支度をするユリのところへやってくる。


ウ:ねえ、今日、ご飯食べにいかない?(やさしそうに見つめる)
ユ:ごめん。今日は用事があるの。(残念そうなフリをする)
ウ:・・・避けてる? (あのことで)
ユ:まさか・・・なんで?(違うの)
ウ:ならいいけど。今度の日曜日はいいね?
ユ:え、ええ。
ウ:(にっこりして)わかった。週末、二人になれるならいいや。じゃあな。
ユ:じゃあ、お先に。(笑顔を作る)



終業のベルとともに飛び出す。なるべく早い時間に着きたい。
今日は木曜日。水曜日が定休日なので、昨日は会えなかった。早く会いたい。




あいつは言った。

J:もう10時近いぞ。早く帰れよ。
ユ:大丈夫よ。(微笑む)
J:だめだ。(きっぱりと)もうあんたの時間は終わった。ここは、あとの客は水商売が多くなる。堅気のあんたがいちゃいけない。男はまだしも女たちが来るからな。帰ったほうがいい。(冷たく言い放つ)

私は仕方なく、席を立った。




あそこに座って何をするわけでもないが、ただあいつの仕事ぶりを見ているだけで心が和む。
早い時間に行って、ゆっくり彼を見ていたい。



ユリは通りを走りに走って、Jのビルの前まで来て一息つき、地下への階段を下りていく。
Jの店の厚い木のドアが開き、中から女が出てくる。たまにJの店で会う女。常連だ。女が階段のほうを見上げる。
ユリと目が合う。ユリは気にせず、その女の横を通り過ぎようとするが、いきなり女がユリの顔を平手打ちする。ユリはバランスを崩し、転んでしまう。


ユ:何するんですか!
女:自分の胸に聞いてごらんよ。ここに何しに来てんだよ? あんた、堅気だろ? あいつに何の用なのさ? (ガン付けする)
ユ:何の用って・・・ただ、ここが気に入ってるだけで・・・。
女:ウソつくんじゃねえよ。あんた、Jの何なのさ!(ものすごい剣幕だ)


女が凄み、ユリは驚く。その時、中からJが出てくる。


J:おい。うちの前でごたごたは起こさないでくれよ。ナヨン、もう帰れよ。うちの客にまたこういうことをしたら、出入り禁止だぞ。(ユリを抱き起こす)
ナ:(態度をがらっと変えて)ごめん、J。あんたの事が心配で・・・。ごめんね。(かわいく微笑む)私が悪かったわ。許して、J。もう二度とこんなことはしないわ。
J:この子に謝れよ。(睨みつける)
ナ:(じっとユリを見つめるが、Jが見ているので)ごめんね。私が勘違いしてたわ。許してくれるわね。
ユ:(下を向いたまま)ええ。
ナ:(甘えるように)J、これでいいでしょ? もう行かなくちゃ。じゃあまたね。(小さく手を振る)


ナヨンはさっさと階段を上がっていく。ユリとJが残された。


ユ:どうしてわかったの?(Jを見る)
J:あれ。(ドアの上の防犯カメラを指さす)まあ、中へ入れよ。(ユリの背を押す)
ユ:ええ。


店内はちょうど客が切れていて、Jとユリの二人だけだ。
フランソワーズ・アルディが流れている。早い時間はアンニュイな曲が、夜はジャズがかかっている。


J:顔、見せてみろ。(指先でユリのアゴを上げて、左頬のあたりをよく見る)冷やせば大丈夫かな。


カウンターの中に入り、おしぼりに氷を詰め、それをビニール袋に入れて、ユリに渡す。


J:これでよく冷やせよ。
ユ:(手を伸ばして受け取る)ありがとう。


いつもの窓際のイスのほうへ少し足を引きずりながら、歩く。
それを見て、Jがカウンターの中から出てくる。


J:どこかケガしたのか?(心配そうに見る)
ユ:よろけて転んだ時に右の膝の辺りを打ったみたい。
J:見せてみろ。
ユ:えっ?


ユリは躊躇する。スカートを上げて男に膝をみせるなんて。でもJは気にせず、ユリの長めのスカートをたくし上げ、少し触って、膝の様子を見る。


J:痛いか?(顔を覗く) 少しシップしておいたほうがいいな。


Jがまたカウンターの中へ救急箱をとりに行く。


ユ:救急箱もあるの?
J:酔っ払い相手だといろいろあるんだよ。


Jがユリの横へ来て、救急箱をカウンターにおくと、まず、ユリを抱き上げてイスに座らせる。そして救急箱から、シップ薬を出して、裏のフィルムを剥がす。


J:ちょっとスカートを上げろよ。
ユ:うん。(おとなしく従う)


Jがシップを右膝の打撲した辺りに貼る。


J:ここでいいか?
ユ:うん。


Jがシップ薬の周りに絆創膏を貼って、またカウンターの中へ入って行く。


ユリはJを見つめ続けている。
レストランで腕を掴まれて以来、初めて、Jがユリに触れた。

彼は私を抱き起こした。
アゴを掴んで私の顔を見た。
スカートを上げて、膝を触った。
抱き上げてイスに座らせた。

あまりに自然に・・・。自然すぎて、その感触がちゃんと残っていない。
あんなに触れてほしかったのに、それはまるで当たり前のように行なわれて、その感触がはっきり残っていない・・・。



J:まだメシ、食ってないんだろ?(いろいろ仕事をしながら聞く)
ユ:うん。(カウンターに座ってJを見つめている)
J:客もいないから、サンドイッチでも作るか。(他を見ながら話している)
ユ:うん。(ただ見つめている)
J:(サンドイッチを作りながら)うん? どうした? 今日は威勢が悪いな。ケガして弱気になったか?
ユ:うん・・・。(ただ見つめている)


Jが顔を上げた。


J:どうした?(ユリを見つめる)
ユ:あなた、私にはもう来るなって言わなかったね。ごたごたを引き起こしている張本人なのに・・・。
J:・・・。(ユリを見つめる)
ユ:ちょっと胸がいっぱいになっただけ。(Jを見つめている)
J:・・・・。(フンと笑う)


Jは黙って、サンドイッチを作る。ユリは涙ぐみながら、Jの顔を見つめている。そして、時折、鼻をすする。
Jは、ミルクを温め、ユリのため、カフェオレを作る。

ユリの前に、サンドイッチとカフェオレを出す。


J:食ってけよ。
ユ:うん。
J:顔もちゃんと冷やせよ。
ユ:うん。


ユリは鼻をすすりながら、カフェオレを飲む。Jの顔を見ながら、サンドイッチを食べる。ただ見つめているだけ。
Jを睨むように見つめながら食事をする。

Jもカウンターごしにユリをじっと見つめている。

ユリが食べ終わって水を飲む。


ユ:もう少しいちゃだめ?
J:・・・。
ユ:(壁の時計を見る)まだ7時だもの。次のお客さんが入ってくるまで。居ていいでしょ?
J:・・・うん。(大きく息を吐く)そうだな。・・・ユリ、おまえもわかってると思うけど、水商売の女は体を張ってるんだ。それだけにいざとなると、鼻息も荒いし、取っ組み合いになる・・・。おまえはそういう世界にいないんだから、あんまり関わらないほうがいい・・・。
ユ:でもJに会いたいの・・・。


Jが空いた皿を片付けにくる。その手をユリがぎゅっと掴んだ。

Jが驚いて、ユリを見る。ユリは掴んだその手を見つめている。愛しい手。この手に撫でられたくて・・・。ユリは指でやさしく撫でる。Jはユリの様子を見ている。


ドアが開く。Jが手を引っ込め、


J:いらっしゃい。


サラリーマン風の二人が入ってくる。
もうJとユリとの時間はおしまい・・・ユリはゆっくりイスから降りる。Jはにこやかに客と話をしている。

ユリがドアに向かうとJの声がする。


J:毎度!


ユリはドアを開け、出ていく。

通りを歩いて、角まで来ると、急に涙が込み上げてくる。


何してんのよ。こんな事続けてどうすんのよ・・・。答えはわかってるのに・・・。
あいつがホストだった頃には、女たちはお金をかけてあいつのもとへ通ってたのよ。
それを思えば、よかったじゃない、私は傷ついてないもん・・・。


どうしようもなくて、ユリはその場に座り込み、泣いてしまう。

酔っ払いが通りかかり、声をかける。


酔:よう、姉ちゃん、遊んでいかないか? なあ、返事くらいしろよ。


ユリは顔を上げる。


ユ:うるせーな。人に構うんじゃねえよ。


ユリはドスをきかせて言うと、立ち上がって、威勢良く走っていく。


痛い膝を庇いながら走る。涙が出て仕方がない。

Jは絶対に手に入らない男なのか・・・。住まいも育ちも何も知らない。でも今の彼が好き・・・。






【熱】

ベッドに入っても眠ることができない。

重い恋の病。
ああ!

でも彼は今、仕事をしている。午前0時。まだまだ彼の仕事は続く。
確実に、彼はあそこにいる。他の女と遊んでなんかいない。
わかっている。そんなこと・・・。

でも安心して寝付く事が出来ない。

なぜ・・・。なぜ、こんなに愛しているの・・・?






にぎやかな夜のバー。早い時間のアンニュイな曲とはうって変わって、ジャズがかかっている。カウンターには客が所狭しと入っている。男も女も。定員いっぱいだ。補助イスまで出ている。タバコの煙と笑いとジャズがごちゃ混ぜになって夜のバーを盛り立てている。

一人の女がクダをまいてる。しかし、周りもうるさいので目立つことはない。


女1:ねえ、J。デートしよう。(Jにラブコールを送る)カウンターごしなんてつまんない。あんたが恋しい。あんたが恋しいよお。(酔って頬杖をつきながら泣く)
女2:ごめんね、兄さん。最近、姉さん、お酒、弱くなっちゃって。姉さん、大丈夫?
女1:あ~ん、もういや。Jが恋しい・・・。


Jがやって来て、カウンターごしに手をのばし、女の手を握ってやる。


女1:ありがとね、あんた、やっぱりいい男だよ。(涙が光って笑う)


向こうのほうから、

男:マスター、ちょっと。バーボン、ちょうだい。
J:(男のほうへ行く)バーボンはどれにしますか。いろいろあるけど・・・お勧め? う~ん、香りが強いのがいいの? じゃあ、・・・・・。


Jが後ろに並ぶバーボンを説明している。
女はJに目が釘付けである。

女2:姉さん、まだ好きなの?(心配になる)
女1:うん。(ずっとJを見ている)だめだわ、あいつが一番だもん。忘れられない・・・もうお金では手に入らないんだよね・・・。もう遠い人なんだよね。
女2:(先輩を気遣って)ねえ、テヒョン、知ってる? すっごくかわいいよお。姉さんの好みだよ。遊びに行こうよ。あいつ、楽しいしさ、ナンバーワンになる前に手をつけようよ。
女1:でもさ・・・。ここにいたほうがいいよ。(ほろ酔いでJを見ている)
女2:ねえ、姉さんたら。(顔を覗きこむ)ぐっと抱きしめてくれる男のほうがいいよ。テヒョンのとこ、行こ。きっと気に入るって!(元気づける)


女は後輩に抱き抱えられながら、ドアのほうへ進む。


女2:兄さん、ありがとね!(手を振る) ご馳走様!
J:毎度!
女1:ただの「毎度」かよ・・・。(情けないな)
女2:姉さん!(いさめるように背を押して出ていく)


Jは出て行ったドアをちらっと見て、また次のオーダーを聞きに行き、客と楽しげに笑う。





次の日。ユリは会社を休んだ。
洗面所で顔を確認する。頬骨の辺りがもしかすると、少しあざになるかもしれないが、たぶん、そんなにひどい事にはならないだろう。
昨日の夜はあまりよく眠れなかった。昨日は手を握っただけで帰ってきたので、何か不完全燃焼で気分が収まらない。


Jに会いたくて仕方がない。
Jに言葉で思いを告げたい。
まあ、あいつは知っているんだけど。私が彼に夢中だってことは。でも、知られていても告白したい・・・。

なんか少し、ストーカーみたいだけど・・・でもあいつだって、少しは私のことを、少しは頭にあるはずだ。


ユリはタンクトップとキャミソールを重ね着して、スカートをはいて出かける。




公園で待ってみるが、来る気配がない。
バーのほうへ行ってみることにする。


バーのドアの前で、ノックをして、防犯カメラのほうに手を振る。

ドアが開く。
Jが覗いた。ユリが微笑むと、中へ通す。


J:どうした? また会社を休んだのか?
ユ:うん。
J:まじめに働けよ。(モップを持つ)
ユ:うん。・・・掃除してるの?


Jがモップをかけている。


ユ:公園に来なかったね。今日は散歩しないの?
J:昨日は夜が遅かったから・・・。掃除が遅れちゃってさ。
ユ:何かあったの?
J:ああ。(モップをかける手を止める)おまえが邪魔だな・・・。こっちへ来い。


Jがユリを軽々抱き上げ、窓際のカウンターの上に座らせた。


J:そこでじっとしてろよ。
ユ:うん。


Jはモップをかけ続けている。


ユ:昨日、何があったの?
J:ああ。・・・夜中のデート。(顔を上げない)
ユ:それで、寝不足・・・?
J:うん・・・。


ユリは胸が痛い。この人と寝られる人がいるんだ・・・。


ユ:どんな人?
J:(顔を上げて)恋人。今週は水曜日が会えなかったから・・・。


あの人だ・・・。


ユ:イタリアンで会ったゴージャスな人?(あの人?)
J:よく覚えてるな。やっぱり、ストーカー以上だ。(笑う)
ユ:恋人なんだ・・・。(心が萎んでいく)
J:うん・・・。(どんどん掃除を続けていく)
ユ:長いの?(胸が苦しい)
J:そうだな。ホスト時代からだから・・・。
ユ:・・・その人のジゴロだったんだ・・・。
J:(横目でちらっと見て)そうだよ。
ユ:・・・。(胸がいっぱいになった)
J:彼女がいなかったら、あの仕事も続けられなかったよ。
ユ:なぜ?
J:全てがウソの愛じゃ、いやになるじゃないか。(顔をユリのほうに向ける)
ユ:本物の愛に支えられていたというのね?
J:・・・うん・・・。
ユ:(胸が苦しいが聞かずにはいられない)結婚しないの、その人と。
J:いいんだよ、形なんて。今のままで・・・。
ユ:ゴージャスも独身なの?
J:未亡人・・・。
ユ:そうなんだ・・・。スポンサーから恋人になったのね・・・。


掃除を終えたJがユリを見つめた。ユリのほうへ歩いてきて、ユリが座っているカウンターに、ユリの両サイドに両手をつき、ユリを見つめる。


ユ:なんで話したの? 恋人のこと?
J:おまえがあんまり・・・一生懸命だからさ・・・。


ユリのミュールが脱げて下へ落ちた。Jがそれを見た。


ユ:(やさしい声だが悲しげに)なんで言ったのよ・・・なんで・・・教えてくれなくてよかったのに・・・。


素足になった足で、Jをやさしく何度も蹴る。


ユ:バカ・・・。(少し涙ぐむ)


Jはユリの気持ちを察して、ユリの足に蹴られている。じっとユリの顔を見つめる。


ユ:ひどい男・・・。こんなに好きだってわかってるのにキスもしないで、恋人の話をして・・・そのくせ、やさしくて。ひどい男よ、あなたは。(涙が流れてしまう)

Jがユリの涙をやさしく拭う。ユリは近づいたJの首に手を回して、抱きついて泣く。
Jがやさしく抱き、背をトントンとたたく。ユリは余計、寂しい思いにかられ、泣けてしまう。



ひとしきり泣くと、Jが顔を覗きこんで、

J:(ユリのアゴに指先を添えて、左頬がよく見えるように顔の向きを変え)これなら、あざにはならないな。よかった。(顔を良く見て笑顔で)おい、一緒にメシでも食いにいくか? オレは今の時間に行かないと後がないんだ。
ユ:(Jを見つめる)泣いた女を食事に誘うの? (気分を入れ替えて) いいわ、行くわ。化粧室貸して。汚さないように使うから。
J:(うなずいて)普通に使えよ。オレはシャワーを浴びてくるから。汗臭いまま、仕事に出られないからさ。
ユ:シャワーがあるの? (どこに?)
J:奥にね、本当にちっちゃいやつ。それと仮眠室。ゆっくりして待ってて。
ユ:うん・・・。J、私、あなたの汗のニオイも好き・・・。


Jはユリを見て、もうどうしようもないなという顔をして、微笑む。ユリを抱いてカウンターから降ろし、自分はカウンターをくぐり、奥の部屋へ入っていく。



ユリはバッグを持って化粧室へ入っていく。

鏡の前に立つ。化粧を直す。

今日は思いつめて、ここへ来た。
でも、Jにはもう恋人がいた。ゴージャスがそうだったんだ。
寂しいけれど、彼が複数の女と遊び暮らしているのではなく、決まった女がいるというだけでもなぜか心が温かくなった。不思議だ・・・。




こざっぱりしたJとユリが並んで歩く。まだ仕事着になっていないJはTシャツにジーンズだった。ただ香りはいつものコロンだった。
ユリの心を蝕み、今は心を癒すニオイ・・・。


J:いつも行く定食屋でいいだろ?
ユ:うん。


Jとお日様の下を歩くのはなんとも楽しい。ちょっとだけ腕を組みたくなる。


ユ:腕組んでもいい?(Jを見上げながら言う)
J:ああ。(腕を貸す)


ユリは腕を組み、Jにもたれるように歩く。ずっとこうやって歩いていたい・・・いつまでも。


ユ:ねえ、私のどんなところが気に入った?(もたれながら目は遠くを見ている)
J:えっ? (唐突なので驚く)
ユ:恋人じゃなくても一緒にいてくれるのは、たぶん何か気に入ったところがあるはずだもん。
J:(ちょっと考えて言う)・・・怒った顔かな。
ユ:えっ?(顔を覗きこむ)なんでえ?
J:(笑顔でユリを見る)真剣に怒った顔。それから、何か考えながら必死な時、人を睨みつけるだろ。あの顔。〈笑う〉
ユ:ひどい!(笑う)笑顔は? 笑顔はないの?(Jの腕を引っ張る)


Jが笑っている。


ユ:ねえ、笑顔はかわいくないの?(Jの顔を覗きこむ) ひど~い。
J:そんなことはないよ・・・ただ、おまえは・・(ユリを見る)美人だから、どれもいいけど、真剣な顔が気迫があって好きなだけだよ。


それを聞いて、ユリは胸がいっぱいになった。

たぶん、彼も私を好きなんだ・・・。それがわかった・・・。
でもきっとだめなんだよね。
もうきっと、この人は生きる道を決めてしまっているんだ。



ユリは胸にあふれてくる思いを悟られないように、顔を見せないように歩く。
Jの腕にもたれるようにして、定食屋まで歩いていった。




小さな、親父一人がやっている定食屋にJが入っていく。

J:こんちは!
親:よ! 兄さん、今日はちょっと遅かったな。あれ、お連れもいるの?
J:ああ。入れよ。(ユリを呼ぶ)
親:珍しいね。姉さんも入って。


ユリがちょっと会釈しながら入る。ユリはJとカウンターに座る。


J:何にする? 品書きは親父の後ろにあるやつ。(親父に)オレはいつものね。
親:あいよ!
ユ:う~ん、じゃあ、私も!
親:姉さん、それはムリだ。
ユ:えっ、なんで? (驚く)
親:この人、すごい量食べるんだよ。姉さんじゃムリだよ。
ユ:ええ~。(Jを見る)
J:まともに食べるのはここだけだから、食い溜めだよね、親父。(笑う)
ユ:へえ。(微笑んでJを見る)


確かにそうだ。午後3時に店が始まってしまえば、午前3時近くまで自分は飲み食いしている暇がない。
一人で全てをやっている。掃除も何もかも。
この人はそうした地味なことができるから今があるんだ、きっと。ただの浮き草ではなかったんだ。


J:何、笑ってるの?
ユ:えっ? え・ら・いなと思って。全部自分でやって。
親:姉さん、それを言うなら、おじさんもだよ。
ユ:あっ、そうですね。皆、すごいわ!
親:うれしいねえ。じゃあ、姉さん用に、特製で兄さんのランチのミニ版、作ってやるよ。
ユ:えっ? やったあ!(うれしそうにJを見る)


ユリは楽しげに笑った。Jも笑った。
ユリがこの恋の病になってから、こんなキレイな笑顔で屈託なく笑ったことはなかった。Jが好きな顔を選ぶのに後回しにした気持ちがよくわかる。

今、ユリは大輪の花のような笑顔でJを見つめた。








【岐路】

日曜日ごとにユリはウソンとデートしていた。特に変わったことはしなかったが、お茶を飲んで、映画を見て、食事をした。

まだユリはウソンにプロポーズの返事をしていなかった。
もうそろそろしなくてならない。

それは、ウソンのプレゼンが通って、彼は2ヶ月後、日本に赴任しなければならなかったから。
32歳という彼の年齢を考えてもここでキチンとYes,Noの返事をしてあげなければいけない。それがマナーというものだろう。


ユリは決めかねていた。もう、Jは見込みがないことはわかっていたが、それでも彼と離れるなんて、今のユリにはできそうにない。
Jの隠れた思いに気づいてしまってからはなおさらだ。


あの日、思いつめてJを訪ね、恋人のことを聞いて泣き、そのあとで、実はJも自分のことを好きだということに気がついた。そして、あのJの屈託のない笑顔・・・。

あの日の出来事はユリの心を大きく揺さぶっている。


そして気がつけば、Jは、ユリを「おまえ」と呼んでいる。最初は「あんた」と言っていた。「おまえ」は特別な呼び方だ。

心の区切りがつけられない・・・。しかし、決着の日は差し迫っていた。






ある木曜日の夜。

ユリはウソンと一緒に夕食をとり、一緒に友達に聞いたバーへ行こうと誘った。
ウソンは、「その友達って誰?」と聞いたが、大学時代の友達と言って、ごまかした。


ユリは、自分の心臓の鼓動が人にも聞こえそうなほどドキドキしていたが、ウソンを連れて、Jのビルの階段を降りていった。入る前に防犯カメラを見た。
Jは手が空いている時は必ずカメラを覗いていたから。


ドアを開ける。

Jがユリを見た。ユリはウソンを「こっちよ」と引っ張った。Jがしっかり、ウソンを観察している。


J:どうぞ、いらっしゃい。


ウソンは座りながら、


ウ:いい感じのお店ですね。ええっと、何があるのかな。君にカクテルみたいの作ってもらおうか?(ユリを見る)
J:お連れさんはカクテルですね。お客さんは?
ウ:僕はドライマティーニ。女の子用に甘い感じで強くないの、作ってください。
J:わかりました。

Jが二人のカクテルを作っている。

ウ:本当にいい雰囲気だね。ユリの友達はセンスがいいなあ。(ユリに微笑む)
ユ:ええ。(微笑み返す)


二人の前にカクテルが並べられる。
ユリに出されたのは、Jがユリ・スペシャルと呼んでいたものだった。
ユリは胸がいっぱいになるが、笑顔で手に取る。


ウ:乾杯。(笑顔)
ユ:乾杯。(笑顔を作る)
ウ:(自分のを飲んで)ユリ、おいしい?
ユ:ええ。
ウ:ユリ、僕はいい返事がほしいんだけど。今じゃなくてもいいんだけど・・・もう少ししたら、返事がほしいんだ。日本へ行くのに、もし、もし君が行ってくれる場合、書類の手配もあるし。ね、いいね?
ユ:・・・ええ・・・。
ウ:うん・・・。覚悟して聞くよ、その時は。・・・でもまだいいよ、まだ。悩んでいいよ。たくさん悩んで・・・いい返事を聞きたいから・・・。いいね?(笑顔でユリを見る)
ユ:・・・ええ・・・。


遠くでJが二人の会話を聞いている。ユリはなかなかJの表情を見ることができなかったが、顔を見ても見なくても、なんとなく、Jの気持ちが、ユリのほうへ流れてくるような気がした。
いつもより沈んだ空気が、そこにあった。

ウソンがお金を払い、二人が出て行くとき、いつものように、Jが言った。


J:毎度!


Jは防犯カメラで出て行った二人を目で追っている。その顔はいつになく真剣で苦しそうな表情をしていた。




ユリはもう初めから答えはわかっていると思っても、まだ決められなかった。こうしている自分が情けなかった。
Jが好きでもJのところへ行くことはできない。
Jはホストという職業をしていたけれど、きっと人に恩義を感じる人なんだろう。
未亡人となったゴージャスを振ることはできない。これは手前味噌に考えてのことだが、そうでなくても、長く愛し合ってきたのなら、私のもとへは来ることはない。

Jに会って、気持ちを話そう。そうすれば、少しは勇気を出して結婚に踏み切れるはずだ。








【恋】

会社を休み、バーの休みの日にJを訪ねる。Jもこれが最後と思ったのか、休みの日を空けてくれた。


会う前から胸が苦しかったが、ユリはビルの地下への階段をゆっくり降りる。
深呼吸して、ドアをノックして、防犯カメラを見る。

ドアが開いた。Jが顔を覗かせる。Jはなにも言わず、中へ引き入れた。


J:今、コーヒーを入れるよ。座って。
ユ:うん。


ユリはいつもの窓際の席に座る。Jがコーヒーを2つカウンターに置く。そして、自分も外へ出て、ユリの隣の席に座った。


ユ:初めてね、並んで座るの。いつもあなたはカウンターの向こうで・・・距離があった・・・。(感慨深げに言う)
J:そうだな。でも今日はおまえの話を聞く日だから。(やさしく微笑む)
ユ:うん。なんの話だか、わかるでしょ?(顔を覗く)


二人はイスを回転させて膝がくっつく距離で向かい合う。


J:あの彼氏のこと? 今思うと、イタリアンで一緒にいた人だね。(ユリの顔を見る)
ユ:そうよ。よく覚えているのね。(あなたも私を見てたのね)あの日、彼がプロポーズしたの。・・・でも私は聞いてなかった。あなたの姿を追っていて・・・とても彼の話を聞ける状況ではなかったのよ。(正直に話す)
J:・・・そうか。(ちょっと下を向き自分の手元を見て)オレもおまえのことをよく覚えてるよ。(顔を上げて)あの人の肩ごしにオレをじっと見つめていたこと。オレと同じワインを頼んだこと・・・。(ユリを見つめる)


ユリは涙がこぼれてしまう。Jもあの時から、私を好きだったんだ。


ユ:私、どうしたらいい?(Jの顔を見つめる)
J:答えは決めて来てるんだろ? 顔に書いてあるよ。
ユ:J。・・・私、ウソンと結婚するわ。(自分の気持ちを言葉にしてみる)
J:そうか・・。それがいいよ・・。(やさしい顔をする)
ユ:ウソンと結婚したら、浮気なんて絶対しない。
J:・・・。(聞いている)
ユ:ウソンのために尽くすわ。
J:・・・。
ユ:J・・・。今まで、あなたみたいに、無条件で好きになった男はいなかった。もう、きっとそんな人なんて出てきやしない・・・。
J:・・・。(ユリを見つめる)
ユ:あなた以外だったら誰でも同じ。でも、その中ではウソンはとってもいい人よ。彼がいい人だってわかったでしょ?
J:そうだね・・・おまえを大切にしている。愛しているんだね。
ユ:きっとそう・・・。だから、ウソンにする。(でも最後に言いたいの)・・・あなたが好き。でもだめなんでしょ? ・・・もうあなたのことは諦める。でも、好きだって気持ち、持っててもいいわよね? この気持ちはとても大切だから。J、あなたに会えてよかった・・・。ここまで人を好きになれるってわかったから。


Jがユリを見つめる。


ユ:私たち、だめでしょう? 答えて、J。(見つめる)
J:・・・ごめん・・・。それしか言えなくて。(苦しそうな顔をする)
ユ:違うもんね、私たち・・・。こんなに好きでもだめなんでしょう?(胸が痛い)
J:もう会うのはやめよう。・・・もうここには来るな。(強い視線で見つめる)
ユ:(唇を噛みしめるが)うん。もう、絶対来ない。・・・さようなら、J!


向かい合って座っていたイスから、ユリがポンと降りる。ユリはJを睨みつけて、バッグを手にとると、ドアのほうへ歩いて行く。

Jは目の前のイスが空っぽになると、急に寂しくなり、胸が痛くなる。ユリを追って、ドアのほうへ行き、ユリの腕を掴む。ユリが振り返った。

Jは左手でドアのカギをカチャっと閉めた。





ユリとJが向かい合う。まるで真剣勝負をするかのように。

Jがユリの顔を両手で包み、顔を近づけた。ユリは持っていたバッグを落とす。
Jはユリを愛しそうに見つめ、長くて熱いキスをする。
二人の吐息が漏れ、もう一度、キスをする。


ユリはキスをされながら、Jのズボンのベルトに手をかける。カチャカチャという金属音がした・・・。
Jが気がついて、ユリの顔を見る。ユリはJの顔を睨んだまま、ゆっくりとJのズボンのボタンを外した。

Jが静かにユリを見つめている。ユリは目に涙を溜めているが、しっかりとJを睨みつけている。
Jがユリを苦しそうな、なんとも言えない顔をして見つめ、ユリを壁際に押し付けた。ユリは一筋の涙を流して、Jを愛しそうに見つめたまま、Jの顔を両手で包んだ。Jが顔を近づけ、熱いキスをして、ユリを抱き上げた。ユリがせり上がり、彼の首にしがみつくように腕を回し、抱きついていった・・・。










【明日】

ユリは今、自宅の部屋に一人いる。

J、あなたに出会えたこと、私は忘れない。
結局、あなたは、私のものにはならなかったけど・・・。

最後に二人が一つになれたこと、身も心も一つになれたこと、
それだけでもうれしかった・・・。あなたの愛を感じたもの。

心に傷を残したけど・・・。

でも、私は幸せ。
あなたを知らなかった時より数倍・・・。

勇気を持って生きるわ。
あなたがいなくても・・・。

あなたは私に愛する力をくれたもの・・・。

私を熱病に侵して・・・そして愛することを教えてくれたのよ。



J、きっといつまでも・・・私の心にあなたはいる。











空港のロビーのベンチで、ウソンが幸せそうにしている。


ウ:もうすぐだね。あと30分くらいで搭乗だね。
ユ:うん。
ウ:最高の気分だな。(ユリを見る)だって、仕事は成功。ユリは僕とここにいるだろ。なんか人生最良の日って感じだよな。(晴れ晴れとした顔をしている)
ユ:もっといい日がもっともっと来るわよ。(ウソンの人の良さに、この人でよかったと思う)
ウ:そうかな。うん・・・。(うれしそうだ)



そうよ、もっといい日が来るわ。
私があなたを心から慕って、あなたじゃなくちゃ生きていけないと思える日が。
二人でいることが何よりもステキだと思える日が。



搭乗のアナウンスが流れる。二人は立ち上がり、ゲートへ進む。






これから二人は日本へ行く。新天地で二人、一から始めるわ。




きっとJは今日もあのバーで仕込みの準備をしているはずだ。


私がこうして旅立つ日も。
私がかわいい子どもを抱く日も。
私がウソンと愛を育て、平和な生活を長く続けていく間、いつもJはあそこにいる。






私のタイムカプセルの中、Jはいつも、あそこにいる・・・。










THE END






次回シアターは12月半ばです。

大人の恋を描いた「恋の病2」は、
こちらのブログのテーマ「BYJシアター」の8ページあたりにあります。






2009/11/21 00:37
テーマ:ニュース カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

国連で気候変化の深刻性を訴える声の出演・・・

Photo


環境伝導師ペ・ヨンジュン、
UN 気候会議でメッセージ伝達

(韓国日刊スポーツJES 11月20日 10:32)

公式雪のオンニ様より・・・いつもありがとうございます^^



ペ・ヨンジュンが、UN(国際連合)で、全世界人類に、気候変化の深刻性を声で訴える。

ペ・ヨンジュンは、パン・ギムンUN(国連)事務総長が主導する'Seal the Deal'キャンペーンの公益映像のナレーション作業に参加した。
”Seal the Deal"は、国連環境計画(UNEP)が推進中のグローバル請願運動で、HPを通じて,全世界の一般市民から、気候協約の必要性を促す署名を受けて(集めて)いる。

ペ・ヨンジュンがナレーターとして参加した公益映像は、来る12月7日から18日まで、デンマークのコペンハーゲンで開かれるUN気候変化協約第15次当事国総会で、全世界が見守る中で紹介される。

以後、各国で、気候変化協約を促す運動につながり、国内では、ポータルサイトなどと連携して地球環境保護運動に使われる予定だ。

平素、環境保護に関心を持ってきたペ・ヨンジュンは、UNの公益映像参加の提案を快く受け入れた。


敗血症は回復中の状態で、11日、ナレーション作業を終えた。
4分35秒の映像で、力のある声で、気候協約の必要性を訴えた。
ハングルでナレーションをし、英語の字幕を入れる形式だ。

今回のUN気候変化協約は、2012年から発効される気候協約に備えるためのものだ。 温室ガス排出量を削減するために、先進国と開発途上国が、各自、引き受けねばならない責任と基準の決定を主眼としている。 当然、全世界のメディアの注目を浴びることになり、ペ・ヨンジュンの声が、全世界に紹介される。

一方、ペ・ヨンジュンは、最近'韓国訪問の年'広報CFも撮影した。 2010~2012年'韓国訪問の年'広報大使として、全羅道地域をまわり、韓国の情緒を知らせるCF撮影に参加した。 この広報映像は、近い将来、日本等の海外観光客らに紹介される予定だ。





ノーカットニュース 11月20日10:12

ペ・ヨンジュンが世界的な環境キャンペーン動画に声を寄付した。

ペ・ヨンジュンは、
UNEPが主催する気候変化署名運動の”Seal the deal”広報動画の製作に参加した。




ということで・・・

11月11日・・・つまり、ランタン祭りどころではなかったわけだね・・・。



ホントにマイケルの意思を継いでるみたい・・・。


ここのところで、アニソナをやっていて、

ホントに声が・・・ナレーションが上手になったと思う。

声に訴える力が出てきたような・・・

声のつややニュアンスの表現が今までと少し違うように思う。


とてもいいタイミングだったような気がします。






2009/11/20 01:21
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ひとりごと・・・joonの日本語アクセント・・・

Photo


いつも勉強熱心なペ・ヨンジュン様である・・・^^


なのに・・・

いつも思うのは、彼の日本語のアクセントである。
(イントネーションだね^^)

なぜ、直してあげないのか?


本人は日本人じゃないんだから、
わからないのである・・・


最善を尽くしているのである。


怠慢をはいっているのは、周り。


もう少し、ちゃんと教えてあげたら?

と思う。

私なら、「リピート アフターミー^^」
と言って、くどく教えてあげるのに・・・残念だ!


今度、BOFiで壁掛け時計を発売するでしょ?
ちょ~~~~~~っとお高い・・・。

本日のメールで、そのお声を聞くと・・・
アクセントが違う・・・

なんでやねん・・・。



いつも思うことは同じ。

学ぶ姿勢のある人に正しく教えない怠慢さ。

短いセンテンスなんだから、言えるはずだ!

と思うのに・・・。

彼がどんなにエラくても、
教えることに「いいよ、いいよ^^」のごまかしはしてほしくない。

発音はね。

ごじゃいますになっちゃったって、
それは難しいからね、仕方ないんだよね。

でも、アクセントは・・・いつもメーキングで練習しているじゃない。

あれを見てるから、いい加減なことをしてほしくないんだよね。



そう思うんだ・・・。

joonは一生懸命なんだからさ・・・・。




真夜中のひとりごとである・・・。









2009/11/19 01:39
テーマ:【創】恋の病 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】「恋の病」1

Photo


 
BGMはここをクリック!




BYJシアターです。

ここのブログには、禁止用語があって・・・
長い創作をアップしようとして、それにひっかかると、
その答えを探せないので、諦めざるを得ません・・・。

今日もそうで・・・ちょっと残念です・・・。

というわけで、何点かここにアップできないものがあります。

では、気を取り直し、

本日は「恋の病」前編です。

これはもう4年以上前の作品ですが、今読んでもドキドキします^^

前に「恋の病2」をアップしましたが、あれとは全く違うお話です。


こちらは写真集のもっとジゴロ系のJoonです。
濃いサングラスをかけ、短いスカーフを首に巻き、
横断歩道に佇む、フェロモンムンムンのJoon。
立っているだけで、その熱もニオイも感じられるあのJoonです。


*水商売は詳しくないので、記述が変だったら、関係者の皆様、ごめんなさい。
あくまで創作の世界。主人公二人の話のほうを優先してみてね。

ほとんど、二人芝居です。


今回は短編で、前・後編の2回です。



【配役】
J・・・・・・・・ぺ・ヨンジュン(写真集のスーツのJoon 横断歩道を渡るJoonを参考にどうぞ)
パク・ユリ・・・ご自分でどうぞ(27歳・会社員)
キム・ウソン・・キム・テウ  (32歳・会社の同僚)・・初恋の先輩役でJoonのお友達です。

特別出演
ゴージャス・・・イ・ミスク  (スキャンダルのチョ夫人)



もし、あなたの前に突然こんな男が現れたら・・・どうしますか?

恋の病に落ちるでしょうか?




これより本編。
どうぞお楽しみください。



~~~~~~~




恋の病。

それは突然やってくる。



ある日突然、熱を発症し、
胸が痛くなり、

急に心が金縛りにあい、
感情の行き場を求めて、おろおろとする。


恋が成就しなければ、
いつまでも
ざわざわと泣き叫ぶ切ない虫と
暮らさなければならない。




しかし、これを打破するにはどうしたらいいのか。


もう成すすべもなく、泣いているだけ?



手だてはない、
ただ恋に身を焼く・・それしかない。




そして、それが最良の方法だ・・・。





主演:ぺ・ヨンジュン

【恋の病】前編





【始まり】

7月のある午後。

急ぎの書類を抱えてユリは全速力で走っていた。こんな大切なプレゼンの日にもっとも重要な書類を忘れていくなんて。
あのバカ。
四星工業まで、あと50m。
頑張れ、ユリ!


前から来た男とすれ違い様に肩がぶつかり、ユリは書類を落とす。男はちょっと振り向いてユリの顔を見るが、またさっさと行ってしまう。


何よ。今のやつ!

地団駄を踏む。

まあ、今の男より落ちてバラバラになった書類を集めなくちゃ。やだ、あと15分しかないっていうのに。
まったく!


ユリは書類を全部かき集め、また急いで走り出す。受付嬢に手渡しすると、プレゼン会場に受付が電話して、書類は滞りなく、届けられた。


あまりに走ったので、ユリの頭の中は酸欠で真っ白だ。
やっと大役をこなし、ビルの外へ出てくる。
タクシーが捕まらず、ここまで走ってきてしまった。
会社からここまで徒歩15分て言ったって、全速力で走ったのだから、足はガタガタだ。なんか喉も痛い。
パンプスにこの走りにくい会社の制服のスカートのせいで、どっと疲れが吹きだす感じだ。


もっと走りやすいラインにしてよ。スリットを大きく入れるとかしてさ。これじゃ足がもつれちゃうよ。


また道を戻っていくと、途中の川沿いの公園のベンチにさっきの男がいるではないか。


あいつ! とは思っても、ケンカを売りにいくわけにもいかないから、諦めてしばらく歩く。
でもあの男のせいで余計疲れさせられたのだ。
だんだんむかついてきて、結局さっきの男の方へ走っていく。



濃いサングラスをかけたその男は肌が透けそうな薄い紫のテレンとしたシャツを着て、ベンチに両手をかけ、足を組み、横を向いて座っている。ユリは男の前に立って、


ユ:ねえ、あんた。さっき私とぶつかった人でしょ?
男:(顔をユリのほうへ向けて)ああ、あんたか。
ユ:ちょっと! あんたからぶつかって来たんでしょ? ごめんなさいの一つもないわけ?
男:・・・なんで今頃、いちゃもん、つけてくるのさ?
ユ:(確かに・・)さ、さっきは急いでたのよ。し、仕事の用事があったのよ。あんたのせいで書類はバラバラになっちゃったし、ったくもう!


男はフンと笑って、ユリの顔をじっと見た。


ユ:なによ、その態度。
男:まあ、熱くなるなよ。・・・悪かったな。それでいいんだろ? それ以上何かあるのかよ?
ユ:うう~ん・・・ないわよ!(バカにして!)
男:じゃあ、バイバイ。(軽く右手の親指と人指し指、中指をくっつけてバイバイをする)
ユ:うううん・・・(私は子供じゃないわ)・・むかつく・・・。
男:ねえ、オレここで待ち合わせしてるんだよ。ど・い・て。(笑顔を作る)
ユ:むかつく!(男の顔を睨む)

ユリは怒って、くるりと方向を変えると、大股で歩き出す。

むかつく! なんなの、あの男。バカみたいなやつ。口もまともにきけないやつ!・・・ホント、むかつく!


イライラしながら、公園の出口にさしかかると、かわいい感じの女がいそいそと中へ歩いていく。
ふと、振り返ると、あの男のもとへ歩いていくではないか。

あのバ~カ。

見ていると、男は女の顔を見ると、満面の笑みを浮かべ、やさしそうに手招きする。
女が横に座ると、やさしく肩を抱き、髪を撫でる。
そのしぐさの自然なこと。ユリはふっと惹きつけられ、二人の世界に入り込む。


しかし、次の瞬間、さっきのことを思い出して、

バッカみたい。だめだめ、あんな男に気を取られちゃ。会社に帰ってお仕事お仕事!



そうは言って会社に戻ったものの、伝票整理はしているが、なぜか、あの男の笑顔と、髪を撫でる手のしぐさが忘れられない・・・。頭の中に浮かんでしまう。そして一人で火照ってしまう。

やだ。どうしたっていうの? なんであんな男のことが頭から離れないの・・・変よ。
私、変になっちゃったの?
欲求不満? やだなあもう・・・。

しかし、ちょっと気を許すと、あの男の顔が頭に浮かぶ。

今はそれだけではない。あの男のコロンのニオイまで思い出している。
やだ。胸に光っていた金のネックレスまで・・・。その細工まで覚えている・・・。
手のしぐさというより、指の一本一本の動きまでコピーしたように私の脳裏に焼きついている・・・。




6時近くになって、そろそろ帰ろうとしていると、プレゼンに出ていたキム・ウソンが戻ってきた。


ウ:ユリ。まだいてくれたの?(うれしそうな顔になる)
ユ:仕事が捗らなくて・・・。(まいったわ)
ウ:今日はありがとう。おかげで助かったよ。
ユ:ねえ、もう忘れ物はなしよ。タクシーが捕まえられなくて、私、全速力で走ったんだからね。それに人とぶつかって書類も落としたし。まいったわよ。
ウ:悪い!(ユリを両手で拝むようにする) なあ、ハラ減っただろ。おごるよ。いいだろ?
ユ:おいしいもの、食べさせてよ。(ちょっと睨む)
ウ:ユリの好きなパスタ。いいだろ?
ユ:あ・そ・こ?
ウ:う~ん。(ピンポン!)
ユ:やったあ!


ウソンとは入社以来、同じ営業でもう5年の付き合いになる。ユリは今年27歳。ウソンは32歳になる。二人の中は縮まりそうで縮まらず、かといって、二人とも他に付き合っている人はいない。

ウソンは気が優しくて、ほんとうにいいやつだ。どこがステキって聞かれると答えられないほど・・・・・・平凡だ。
でも、きっとこの平凡さがいい夫だったりいい父親になるのかもしれない・・と考えてみたりする。
少し、ユリが心を決めかねているところが二人の距離を縮めない理由であることも薄々気がついている。






【心に釘】

ユリのお気に入りのイタリアンレストラン。
それは小さな店だが、ソウルに住むちょっとおしゃれな人種には人気の店だ。
ウソンが会社を出る前に予約の電話を入れてくれた。


店に入ると、水曜日とはいっても、人気の店だけあって、席はほぼ満席だ。


ウ:予約しておいてよかったな。(耳元でささやく)
ユ:そうね。


ウェーターが、

ウェ:お客様、どうぞ。こちらへ。


二人は案内されて、店の奥へ進む。二人のテーブルに近づくと、今日の午後の、あの男が座っている。ユリは固唾を呑む。しかし、相手が気がついていないようなので、そのままウソンのあとをついて入っていく。
一番奥の席についた。


ウェ:お客さま、どうぞ。

引かれたイスにユリが座る。あの男の席が見えるところだ。


ウ:ラッキーだね。一番の席が取れちゃったよ。(笑顔で言う)
ユ:・・・。(ぼーと男を眺める)
ウ:ユリ! 聞いてないの?
ユ:えっ? え、なあに?(我に帰る)
ウ:(つまらないといった顔をして)もういいよ。(ちょっとすねる)
ユ:ごめん。なあに? (ごめん、ウソン)
ウ:一番いい席だねって言ったんだよ。
ユ:あっ、本当ね。ラッキーね。


そういいながら、ウソンの肩ごしにあの男を覗き見る。


ウ:何にする? 今日は君が好きなものでいいよ。
ユ:え、えっ? (ウソンに集中できないユリがいる)
ウ:どうしたの?
ユ:あなたと一緒でいいわ。決めて・・・。(また目が移動する)


男が白ワインを飲んで、微笑む。


ユ:ねえ、ワインを頼んで。し、しろで。
ウ:OK!


ウソンがウェーターにオーダーをしている。


あの男。夜はピンストライプの黒のスーツに短いスカーフを巻いている。
一緒にいる女が違う。昼の女もかわいかったが、今一緒にいる女はゴージャスだ。大きな指輪・・・ダイヤモンドかしら。

あっ、差し出した女の手を撫でている・・・。
ユリは自分の手を撫でる。


ウ:乾杯しよう!・・・ユリ? ユリ!
ユ:え、えっ。ごめんなさい。・・今日はお疲れ様!
ウ:うん。乾杯。
ユ:乾杯!(あ~とため息をつく)
ウ:ユリ。今日は、君に話があるんだ・・・つまり、今度の、この仕事がうまくいったら・・・。


あの指先・・・女の手をやさしく撫でる指先・・・。


ウ:しばらくの間、向こうに・・・。


サングラスを外し、女を見つめる。あの目・・・あんなに見つめて・・・。


ウ:それで、君がよければ・・・。


あっ、手を握ってたわ・・・。
ユリは自分の手をぎゅっと握りしめる。


ウ:一緒に来てくれるかい?


あ~。ユリは深いため息を吐く。


ウ:ユリ、やっぱり僕とではだめなのかい。(気が弱そうに見つめる)
ユ:ええっ・・・ごめんなさい・・・今日は私・・・。
ウ:返事は今しないで。いい返事を聞きたいんだ。たくさん考えていいよ。ただ僕は君を・・・。
ユ:ごめんなさい。ちょっと席を立ってもいい? すぐ戻るわ。
ウ:(心配そうに)ああ・・・。


ユリは済まなそうに席を立ち、化粧室に向かう。中へ入り、鏡を見る。


どうしちゃったの・・・。あの男のことばかり、考えている。
相手の女にすることに目を奪われてしまう。
なんなの? この気持ち・・・。

ウソンは・・・さっき・・・もしかしたら、プロポーズをしていたのかしら。ちゃんと聞いてなかった・・・。
彼はどうしたいって言ったのかしら・・・。大切なことを聞き逃すなんて。
5年目にして初めて口にしたのに・・・私はあんなやくざみたいな男のことで頭がいっぱいだったんだわ。


ユリは少し落ち着きを取り戻して、化粧室を出る。化粧室を出た角から男が現れる。ユリは心臓が飛び出しそうだ。男は目が合って、フンと笑った。


男:ずっと見てたでしょ? どう?(サングラスを外して、顔を覗きこむように) 何を思って見てたの?
ユ:えっ? 別に。(ドギマギして目は逸らす)昼のやな男がいるなって思ってただけよ。(口から心臓が飛び出しそうだ)


顔から目を逸らして視線をズラすと、男の胸が目の前だ。白のYシャツが第3ボタンまで開いているので、厚い胸板が見える。男のコロンも匂ってくる。
胸が苦しい。目まいがしそうだ。


男:そうかなあ? 昼もオレと彼女の様子をじっと見てたでしょ?
ユ:別に・・・。(こいつ、よく見てる・・・)
男:そうかな。オレには見とれているみたいに見えたけど。(微笑む)
ユ:なんですって?


ユリが怒ってその男の顔を睨む。男の顔を間近に見る。男が反対に睨み返す。
ユリは体が硬直してしまい、男をボーと見ている。いや、見とれている・・・。
少し間があって、


男:彼氏が待ってるんじゃないの? ねえ。


ユリは一瞬、自分が何をしていたのかわからなくなるが、そうだ、今はウソンとデートをしているのだと思い出す。


ユ:(むっとした顔で)失礼。


彼を押しのけて行こうとすると、サッと腕を掴まれる。


男:じゃあまた。どこかで・・・。(ちょっと微笑んだ)


ユリは返事をしないで、手を振り切り、前を見つめて歩いていく。

しかし、腕には男の手の感触が残り、鼻には男のニオイが残った。そして、目には男の顔が残った・・・。







【発病】

昨日はウソンに途中で具合が悪くなったと言って、ウソをついて帰ってきてしまった。
化粧室から戻ったユリの顔が紅潮していたので、ウソンは驚いたが、ユリが「熱っぽいの」というと、「そうだったのか」と納得して、二人は食事も早々にレストランをあとにした。

男はまだあのゴージャスと笑って話をしていた。

最後に、あの男の笑い声も耳に残った。



そして今日もまた熱があるとウソをついて、会社まで休んだ。
確かに熱がある。額にではなく、心に。
あの男はいったい何なのだ。きっとホストか何かだろう。
なのに、なのに、私は彼に心を蝕まれている。
そんな男に現を抜かす女なんて軽蔑していたのに・・・今は自分がその女だ。

それもなんのサービスも受けていない・・・。ただ見ただけ。彼が女にサービスしているのを見ただけなのに。

髪を撫でる指先。女の手を撫でる指先。握った手。自分がされたわけでもないのに、その熱っぽさまで覚えている・・・。


一秒たりともあの男を忘れられない。この胸に込み上げてくるものはなあに?



ああ、あの男が睨み返してきた時、私にキスするのかと一瞬勘違いした・・・一瞬期待した・・。
変だわ。知らない男にキスされたいなんて。ウソンをほったらかしにして。


今、外へ出たらあの男が待っているような気がする。恐くて出られない・・・。
いや、違う。この部屋を一歩出たら、狂ったようにあの男を捜しに行きそうなのだ。それが恐いだけだ。



あの公園で、男は誰かを待っているのだろうか・・・。

どうしよう・・・。行ってみるべきかしら。今日もいるかしら。同じ時刻に行ったらいるかしら。
あの男は私の気持ちに気づいている。それにひれ伏すのはいや・・・。
でも会いたいのだ。私も彼の顧客の一人に過ぎないのだろうけれど・・・。それでも会いたい。



ユリはサマーセーターにジーンズをはいて、昨日の公園に向かう。

自分でも自分がしていることは全くおかしいということはわかっているのだが、たぶん、私は熱病にかかってしまったのだと思う。
今までこんなに一人の知らない男に心を乱されたことも、振り回されたこともない。
でも、なぜか、バカみたいに彼を求めているのだ。


ゆりがベンチに座っていると、同じ時刻に前から男がやってきた。サングラスをかけている。あいつもラフなサマーセーターを着ていた。
今日はオフなのだろうか・・・。


男:本当に来てたな。(苦笑する)
ユ:・・・。(胸がいっぱいで答えられない)
男:オレが来ると思った?(ユリの顔を覗く)
ユ:・・・なんとなく・・・。(緊張してつぶやく)


ふ~んという顔をして隣に座って足を組む。隣に座って前を向いている。
ユリに触れることはない。当たり前だ。そういう関係ではないのだから。

ユリはちょっと下を向いたが、顔を上げ、男の顔をじっと見る。男がユリのほうを見て、サングラスを外す。二人はじっと見つめる。男は自分のあごに手をやり、ユリを見て、


男:どうしたいの? 昨日ここで会った時から、あんたの目がオレを追ってるからさ。それも熱烈って感じで。


ユリは真っ赤になる。


ユ:わからない・・・。ただあなたのことが気になって・・・。一瞬もあなたが頭から離れないの。それで困ってるの・・・。(こんな正直な自分ってなあに?・・・自分にも戸惑う)
男:困った人だな・・・。(やさしく見つめる)
ユ:でも忘れられなくて・・・。自分でもいやになってるのよ。病気みたいで・・・。(下を向いてしまう)
男:病気か・・・人はよくそういうよ。
ユ:えっ?(なぜ?)
男:(首をかしげ、ユリを見る)だいたい想像はついてるんだろ? オレのこと・・・。
ユ:ど、どんな・・? (男を見つめる)
男:仕事とか・・・。あんたはこの間、制服を着てたからな・・。
ユ:(そうだった・・・)あなたのこと、よくわからないけど・・・。
男:言ってみろよ。どんな仕事だと思う? (不良っぽく見つめる)
ユ:(勇気を出して)ホスト・・・とか・・・。
男:フン、そうだな。・・・確かに・・・やってた。
ユ:今は違うの?
男:似たようなものさ。女に金を出してもらった・・・。
ユ:でもホストではないのね・・・。
男:ただのジゴロさ。(ぐっとユリを睨む)


男の目がユリの胸に突き刺さる。
ジゴロ・・・。ヒモってわけ?


ユ:だれの?(顔を覗きこむ)
男:ハハハ・・・。おもしろいね、あんた。来るか?
ユ:どこへ? (心臓がバクバクだ)
男:オレのところへ。
ユ:えっ? (な、なに?)
男:食べたりしないよ。オレの店さ。


男は立ち上がり、歩き出す。そして、振り向き、手招きをする。


食べたりしない・・・と男は言った。
私はもうすでに食べられている・・・心を。


そこからしばらく歩いていき、細い通りに入り、そこを進むと、一つのビルの前まで来る。そこの地下へ降りる階段を男が下りていく。通りにはスタンドが立っており、

「Chez J 」(シェ・J、Jの家)とある。

ユリも続いて階段を下りていく。大きな木製の扉を開ける。
中は横に細長く、長いカウンターが一つあるだけだ。定員15名ほどか。地下ではあるが、奥には一面大きなガラス戸があり、明り取り用の半畳ほどのスペースがあって、そこはガーデン風に設えてある。

男はカウンターの一部を上に開いて中へ入る。


男:まだ営業時間前なんだ。ここは3時からだから。
ユ:そう?


周りを見回す。どっしりとしたオークカラーの店内は天井が高く、とても落ち着いた雰囲気だ。カウンターの奥の棚には所狭しと酒が並んでいる。
ガラス戸とは反対側の奥の壁には、高い位置に大きくて縦に長い鏡が下向きにかけられている。それがカウンターを映し出し、店内を広々とみせている。



男:座れよ。
ユ:ええ。


窓側の高いカウンターのイスに腰かける。こういうところに一人でくるのは初めてだ。


ユ:ここは、夜はバーなの?
男:うん。6時まではコーヒーを出す。そのあとはバー。
ユ:ふ~ん、落ち着いた感じでいいわ。


男はコーヒーの準備をしながら、ユリの様子を見る。


男:あんたも少しは落ちついたみたいだね。
ユ:・・・。(そうかな)


男が小さな皿にチョコを出す。


ユ:ありがとう。こういうとこってチョコも高いんでしょ?


男はちょっと微笑んだ。


男:いいよ。金は。
ユ:ご馳走様。


ユリは一粒、口に入れる。


ユ:今は、ホストはしてないのね? ここのお店だけなの?
男:まあね。
ユ:でも女とは付き合う?
男:(店の準備をしながら)昔のお得意さんだからな。ここまでにしてもらったから。
ユ:そう・・・。


ユリの顔が少し紅潮した。男がユリを見る。


男:あんたが今、思った通りさ。そのおかげだよ。


ユリは心を見透かされ、恥かしくなって下を向く。
コーヒーができて、ユリの前に出される。

ユリは男の顔を見てコーヒーを飲む。


男:飲んだらお帰り。
ユ:なぜ? 話がしたいわ。(ここまで来たのに)
男:オレと?(笑う)もう熱は下がったろ?
ユ:どうしてそう思うの? (不思議)
男:気になる男の実態がわかって。(見つめる)
ユ:ううん、ぜんぜん。(笑顔で)話しやすくなったし、近づいた気がする。
男:制服を着た女の来るところじゃない・・。(冷たく言う)
ユ:客なら? いいでしょう?
男:まあな。(見つめて、仕方がない)


ユリはコーヒーを飲み干す。
イスから降りて、男を見る。


ユ:ねえ、なぜ、ここに連れてきたの?(男の顔をしっかり見る) だれでも連れてくるの? 違うでしょ? あなたも何か感じたから連れてきたんでしょ? それがまだ解決してないわ。
男:探偵ごっこ?(笑う)
ユ:だって・・・あなたに強い視線を投げかける女なんていくらだっているでしょ? ・・・でも私はここにいるわ。あなたの気まぐれでもいいの・・・私はここまで来られたんだから。・・・また来るわ。
いいでしょう? (強い視線で見る)
男:ああ。(ユリをじっと見る)


ユリはドアのほうへ行って、


ユ:ねえ、ここの「シェ・J」ってあなたのこと?
男:ああ。
ユ:J何?
男:ただのJさ。(見つめる)
ユ:じゃあ、マスター。Jさん。また来るわ。あなたがわかるまで・・・自分の気持ちがわかるまで。
いいでしょ? (念を押す)
J:(フンと笑う)ああ。じゃあな。お嬢ちゃん。
ユ:ユリよ。パク・ユリよ。名前ぐらい持ってるわ。じゃあ。バイバイ!



手を振り、ユリが出ていく。Jは複雑な気持ちになって、ユリを見送った。








後編へ続く。




2009/11/18 22:32
テーマ:愛と料理を食べる カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

韓国デリショップ「高矢禮健」グランドオープン !

Photo
ここのところ、レスの返事が書けず、すみませんvv
でも、ちゃんと読んでいます。

いつもありがとうございますvv


~~~~~~



ぺ・ヨンジュン監修の
韓国伝統料理店「高矢禮」から、
オリジナル韓国デリショップ「高矢禮健」グランドオープン



当社はこの度、西武池袋本店の地下1階に、
オリジナル韓国デリショップ「高矢禮 健(コシレ ゴン)」を
下記のとおりグランドオープンすることが決定いたしましたので、
お知らせいたします。




2009 年11 月18 日


PRESS RELEASE 株式会社デジタルアドベンチャー

ぺ・ヨンジュン監修の韓国伝統料理店「高矢禮(ゴシレ)」から、
11 月27 日、オリジナル韓国デリショップ「高矢禮健(ゴシレゴン)」グランドオープン ― 西武池袋本店地下1 階にて厳選された韓国先人たちの“食の知恵”をご提供― ぺ・ヨンジュンをはじめとする韓国俳優のマネジメント事業や外食事業を手がける株式会社デジタルアドベンチャー(東京都港区、代表取締役社長:矢島重比古)は、11 月27 日、西武池袋本店(東京都豊島区)に新しいタイプの韓国デリショップ「高矢禮健(ゴシレゴン)」を開店いたします。
オリジナルで紹介する韓国のデリブランド「高矢禮 健」は、“人を大切に”をコンセプトとし、韓国先人たちの知恵から生まれた食文化の研究と時を重ね、心を込めて育んできた韓国食を通じた健康な生活を提案します。



“高矢禮”は、大切な食べ物に対する、韓国の伝統から生まれた礼の心を意味します。2006 年8 月に東京・白金にオープンしたペ・ヨンジュン監修の韓国伝統料理店「高矢禮」は、“「調和」と「おもてなしの心」” のコンセプトに基づいて韓国伝統料理を提供することにより、食を通して文化を味わっていただけるレストランとしてご好評をいただいております。また、2008 年9 月には名古屋市に韓国居酒屋料理店「高矢禮(ゴシレファ)」も開店し、お手軽にお楽しみいただけるメニューを提供しております。
「高矢禮健」のデリを通じて、奥深い韓国食文化をご家庭の食卓などで身近に体験していただければ幸いです。今後も、より幅広く韓国料理の世界をお楽しみいただける環境を提供していきたいと考えております。

どうぞご期待ください。



2009 年11 月27 日(金)オープン
住所:西武池袋本店
東京都豊島区南池袋1-28-1
営業時間午前10 時~午後9 時(日曜・祝休日は午後8 時まで)



コンセプト・・・

・“人”を大事にする
・旬の食材を栄養バランスよく食べる
・韓国の先人たちの食の知恵を生かして
健康でクオリティの高いメニューを提案する




デリカテゴリ・・・

●サラダ(基本)
野菜類、肉類、魚介類、麺類をバランス良く組み合わせたサラダ
焼く、炒める、煮る、和えるなど調理方法に工夫したサラダ
●ビビンバ(基本+のせる・まぜる)
「まぜるご飯」という意味のビビンバ
主食・主菜・副菜を一つの容器に盛り付けた理想の丼ぶり
●サムパ(基本+包む)
「包むご飯」という意味のサムパ
野菜や肉などで巻いて食べる一口サイズの巻きご飯
●お粥(基本+煮る)
韓国では保養食の一つであるお粥
野菜類、肉類、魚介類をベースに飲みやすくて体にいい健康食
●ギフト
高矢禮オリジナルの商品を販売する初のオフライン



11月18日デジタルアドベンチャープレスリリースより





やっぱり、健康です!

健!!


ゴシレで予約が取れなくても簡単にテイクアウトできるから、
一度寄ってみたいです^^





ところで、パークBOFの大塚への移転はどうなったのかしら?
移れば、各駅停車で、joon関係が楽しめるよ^^


ソウルのパークBOFも・・・。

ゴシレのレストランとセットでできちゃったりして^^

これは、私の妄想であります。







↓このハスキー犬の「うっとりお目目」がなんともかわいいです~~~^^



2009/11/17 22:22
テーマ:愛と料理を食べる カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ブデチゲ!^^v

Photo
BGMはこちらで^^

ブデチゲ
のセットをブロコリさんが売り出しましたね~~



作り方を見ると、

スパムは使わないけど(これ、沖縄ではよく使うよね^^)、
結構、家でなんちゃってで作っている鍋と同じ~

皆もそう思わなかった?^^

これに、正しい韓国式ではないけど、ウィンナーでもおいしい^^

ラーメンを入れると、スープ全体がもちっとしてくるから、おいしくなるよね^^


あの干しだらだって、チゲにしてもおいしい^^



なんか、こうやって作り方とか見ていると、
日本人がやるのとそう大して変わらない・・・

と思うと・・・

韓国にお嫁に行っても、食べ物だけはなんとかできそうだ^^


後は、キムジャン!




これは夫のヨンジュンッシ^^が得意だから、いいだろう^^v


「おい、それじゃ駄目だよ!
何度言ったらわかるの、君は!」

「ごめん・・・vv」

「もう、ヒョジェさんのお口にはとても入れられないよ。
うちの嫁が作ったって言ったらなんておっしゃるか・・・vv」

「・・・うん・・・vv」


「いいよ、僕がやるから!」


「うんvv いつも、ごめんね・・」


なんて言ってると、


2回目の失敗を許さない、しっかり者で、
意外と気の短い夫のヨンジュンが全てやってくれる^^



「ホントに君はわかってないねえ・・・。
愛情をこうやって入れながら・・・作るんだよ」

「うんvv」(内心・・・ピース^^¥)

「ね? わかったかい?」

「うん。わかった。ヨンジュンと私みたいね」

「ん? なんで?」

「葉っぱの間、間に、隅々までちゃ~~んと愛情がくまなく詰まってる^^」

「本当だねえ・・・」

「ヨンジュンの愛を感じるわ・・・」

「うん・・・。まさに、家族そのものだ^^」(感動!)

「ネエ!^^」


彼は怒っても、教えたり、うんちくは大好きだから、
やさしく、覚えの悪い妻のために、毎度教えながらキムジャンをする^^

妻は・・・私は、彼がすぐ感動しちゃうのを知っているから、
彼の胸に感動がぐさりと突き刺さるような言葉をつぶやく・・・^^

それで・・・今まで怒っていたことは・・・まあ、なかったことに^^v




きっと・・・

キムチジョンだって・・・
僕のほうが作るの上手だって・・思っているから・・・

これまた、作ってくれるんだろうな^^


ホントに良い夫だ^^


その分、ちゃんと肩なんか揉んであげて労おう^^



「ご苦労様でした^^」

「うん・・・。こっちも揉んで^^」

「いいよ~~」




こんな暮らしも結構楽しそうだ^^


もちろん、夫が夫なだけに、めちゃくちゃ楽しいのだ~^^v



なんてね^^





↓よく見ると、爪がキレイ~^^






2009/11/15 00:29
テーマ:TV番組・映画 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

やっぱり、萩原君・・・

Photo


アニメ「冬のソナタ」の日本語吹き替え版で、
チュンサン役に萩原聖人(38)、ユジン役に田中美里(32)が、
ドラマ同様起用されることが決まった。

同作はぺ・ヨンジュンとチェ・ジウが声優を務め、
スカパー!で字幕で放送中。

吹き替え版は来春ごろから放送予定だ。

ドラマでヨン様=萩原、ジウ姫=田中のイメージが定着しているだけに、
アニメ吹き替え版でも違和感なく冬ソナワールドを味わえそうだ。

同アニメを放送中のDATVは、12月からアンテナなしで視聴できるスカパー!光の対応も開始。


またヨン様日本事務所は同アニメのアフレコ体験ツアーも始めた。


詳細は http://www.datour.jp/


Copyright 2009 日刊スポーツ新聞社





皆の好きな萩原君だね^^ってことになってるんだろうね^^

でも、そうなのかも・・・・。


それにしても、どこの局で放送かな・・・。

副音声もあるとうれしいよ~~~^^v



今日は七五三だね^^

なんて思ったら・・・ん^^ 萩原君の声を思い出した^^



それにしても、joonの声の余韻がやさしくなったねえ・・・。



2009/11/14 01:20
テーマ:【創】君に会えるまで カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】「君に会えるまで」9(最終回)



BGMはこちらで^^


BYJシアターです。

本日は「君に会えるまで」第9部最終回です。

いつもよりロングバージョンでお送りします。

私の創作は長すぎて読めないという方もいるので
大変申し訳ないのですが・・・
切ってしまうと、臨場感がなくなってしまうので、
一気にアップしています。

では、
週末、ゆっくり読んでくださいね^^v


こちらはフィクションですので、ここに登場する人物、団体は実在のものとは異なります。



【配役】
インジュン、ケイジュン、ウォンジン:     ぺ・ヨンジュン
ユナ、      メイリン、 メイファー:      チャン・ツィイー



ここより本編。
では、最終回、お楽しみください。


~~~~~~~~


初めて
君に
会ったのは

いつの日だったろう



どんなに
激しい恋をしても

どんなに
ある人を切なく思っても


いつも
心のどこかで

君が囁いて



君のほうへ
心が
動いていく



許してほしい

僕が

掴み取る幸せを



僕は

僕は


必ず

幸せにするよ





主演:ぺ・ヨンジュン
        チャン・ツィイー


【君に会えるまで】第9部(最終回)




イ:もしもし、あ、ユナ?
ユ:インジュン! 元気だった?
イ:うん。今度の日曜日、そっちへ行くよ。
ユ:あ、そう・・・。(困る)
イ:どうしたの?
ユ:う~ん、友達の結婚式なのよ。
イ:何時から?
ユ:午前中からだけど、2時くらいまではかかりそうなの・・・。(困ったな)
イ:いいよ。待ってるよ。
ユ:ねえ、外で会わない? そのほうが時間を短縮できるし、一緒にどこか行かない? (声が弾んでいる)
イ:オレは・・・ユナの部屋で会いたい・・・。
ユ:・・・そう? (少しがっかりする)
イ:うん・・・久しぶりだろ?
ユ:うん・・・。私も・・・そうしたい・・・。(胸がいっぱいになる)待っててくれる? 途中抜け出して帰ってくるから? いいでしょ?
イ:うん・・・遅くなっても待ってるよ。最終の夜行バスで帰ってもいいし・・・。
ユ:ホント? うれしい! ありがと、インジュン。・・・待っててね・・・。必ず来てね。
イ:必ず行くよ。ユナに会いたいから。
ユ:うん! 私も!
イ:じゃあね。




ユナに嘘をついた。


どうしても、おまえのお母さんに、メイリンに会いたかっただけだ・・・。


ごめん、ユナ。
おまえをこんなに愛しているのに・・・嘘をついたよ。






イ:住職さん、生まれ変りを信じますか?
僧:生まれ変り? (インジュンをじっと見る)君は・・・。
イ:ジソン、君にはもう僕がわかるね?
僧:!!




どうしても、メイに会わなくちゃ・・・。

もちろん、ユナ、おまえが恋しいよ。







メイリンが、お茶をコーヒーを飲みながら、リビングの時計を見る。


メ:2時には帰ってくるって言ってたけど、あと、1時間くらいね・・・。
イ:心配しなくてもいいですよ、今日は、夜行バスで帰ることにしているので。
メ:そう? それはよかったわ。ユナがあなたに会いたがって・・・。とっても、楽しみにしてたから。
イ:僕もです・・・。(メイを見つめる)
メ:そう・・・。(見つめ返す)


イ:つまらないことを聞いてもいいですか?
メ:ええ。
イ:ユナが、パパとママは私たちみたいに大恋愛だったのよって、言ってたから・・・。お二人の成り染めを、聞いてもいいですか?
メ:・・・。(見つめる)
イ:・・・パリで知り合って、お父さんと22歳も年が違うって聞いたから・・・。失礼なら、いいんです・・・。ごめんなさい・・・。
メ:いいのよ・・・。うん・・・。秘密を教えてあげる。(インジュンを見つめる)
イ:秘密?
メ:ええ・・・。私が押しかけ女房だってこと。(じっと見つめる)
イ:お母さんが結婚を申し込んだんですか? (驚く)
メ:ええ。私が21になったばかりで、彼が43歳の時なの・・・。ある事件が起きて・・・。それが1月18日で・・・私が夫のイ・ソンジュの所を訪ねたのが1月23日だったわ。
イ:・・・。(じっと聞く)
メ:その時、プロポーズしたの・・・。どうしても、彼を引き止めなくちゃならなかったの・・・。その翌日、ソンジュは韓国へ帰国しなければならなかったから・・・。彼は大切なものを、韓国に住む彼の友人のご両親に届けなければならなかったから・・・。とても大切なものを。
イ:!!
メ:だから、帰国する前に、彼を私のものにしなくちゃならなかったの。
イ:・・・なぜ?
メ:どうしても・・・韓国へ行きたかったのよ。(じっとインジュンの目を見る)・・・・「彼」の故郷の、韓国へ・・・。
イ:・・・「愛してた」んですね・・・・。
メ:ええ・・・「彼」をとても・・・。だから・・・。切羽詰って訪ねた私を、ソンジュは受け入れてくれたの・・・。静かに、力いっぱい抱き締めて。
イ:・・・。
メ:それからしばらくして、私たち、結婚したのよ。それからは、パリを出て、彼の赴任先のアメリカへ行って・・・11ヵ月後にユナを生んだわ。結局、韓国で暮らせるようになったのは、ユナが中学に入ってからなの。14年かかって、やっと、韓国へ来られたのよ・・・。(微笑む)


メイとインジュンはじっと見つめ合った。


イ:・・・大切なものって何だったんですか?
メ:あるもの・・・私ね・・・その一部をここに入れているの。


メイが洋服の内側に提げていた小さな筒型のロケットのペンダントを取り出して見せた。


メ:ここにね、それの一部が入っているの・・・。私がソンジュを訪ねた時、彼がくれたのよ。
イ:!!!(涙が出そうになる)
メ:うちの夫って、ちょっと不思議な人だった・・・。


思い出すようにメイは自分の手元を見た。


メ:彼はこのロケットを、私が首からずっと提げていることを全く嫌がらなかったの・・・。普通なら、夫が嫌がりそうなものが入っていたのにね・・・。そういう人だったわ。
イ:いい方だったんですね・・・。
メ:そう、最高の夫でしたよ。(ロケットを触って)ソンジュはこれを、「私たちのキューピットだ」と言ったわ・・・。守護天使だとも・・・。(ロケットを握り締める)
イ:・・・。(その仕草を見つめる)



リビングの暖炉の横に、筒型をした大きめなバカラの花瓶があり、そこに白いカラーの花が数本活けてある。



メ:ねえ、インジュン君。あの花あるでしょう。(指差す)
イ:カラーですか?
メ:そう、あれは私が結婚してから好きになった花なの・・・。ユナが2歳になった時に、ソンジュがプレゼントしてくれた花なのよ・・・。それまでは、私は時々憂鬱になって・・・苦しくなって、全てがイヤになったりしてたの・・・。でも、それを夫には言えなかった・・・。ユナの誕生日の日にね、彼がこの花をくれて・・・この花のように生きろって。
イ:どんな風に? (胸が熱くなり、それだけ聞くので精一杯だ)
メ:白いカラーの花は、あんなにシンプルでいながら、喜びも悲しみも苦しみも、あの大きな口で全てを飲み込んでも、いつも清楚で美しい佇まいをしているって。だから、君もそうであってほしいって・・・。
イ:・・・・。
メ:カラーの花言葉はね、乙女のしとやかさ、情熱、清浄、清らかさ、歓喜。それに、白のカラーは愛情と、乙女の清らかさ。・・・ユナにもこうあってほしいわ。
イ:・・・・。すみません。ちょっと洗面所をお借ります。(立ち上がる)
メ:・・・ええ・・・。




インジュンは堪えることができなかった。

自分が亡き後の数年間、メイがどんな気持ちで生きたのか、そして、ソンジュがそれをどれだけ支えてくれたのか。それを思うと、胸が苦しくなって、メイの前に座っていられなかった。

ソンジュがいたから、彼女は今こうしてあのカラーの花のように、美しい佇まいで生きているのだ。



先輩・・・あなたはやっぱり、生き方の達人だったよ。
そして、ありがとう。
僕だけじゃなくて、メイにもそれを伝授してくれたんだね・・・。

あなたの愛はとても、とても、深いよ・・・。



インジュンは泣けて、しばらく洗面所から出てくることができなかった。






メイはまた時計を見た。


メ:まだかしら? もうすぐ帰ってくると思うけど。
イ:いいですよ、そんなに心配しなくても。僕はお母さんとお話しているだけでも楽しいから。
メ:・・・。(微笑む)


インジュンとメイがしばし、見つめ合った。


イ:実はこの間、あるものを見にいったんです・・・。
メ:何を?
イ:お母さんが演奏する「魂の在り処」は、実は韓国の民謡で、今、僕のいる支局のある所の民謡だったんです。
メ:!
イ:それで、それには詞が付いていて、ある領主が亡くなった妻の生まれ変りを探して歩く、切ない歌だったんです。(メイを見つめる)
メ:そう・・・・。
イ:この間、その領主が描いた妻の絵を奉納してあるお寺に行ってきたんです。
メ:!(インジュンを見つめる)
イ:それを見せていただいてきました。
メ:・・・普通にいっても見られるの?
イ:もし、いらっしゃるなら、僕がお寺に連絡します。僕はKBNの取材で行ったので。
メ:そうなの・・・。


メ:どんな絵だったの?
イ:韓服を着た女性の絵です・・・。美しい人でした。
メ:そう・・・。



そうだ。
この記憶はオレにしかない。メイはこの記憶を持ってないんだ・・・。

君の若い時に瓜二つだったよ・・・。



メ:一度見てみたいわ・・・。チャンスがあったら伺いたいわ。・・・ねえ、インジュン君、紅茶、飲まない? 今、入れてくるわ。





メイはキッチンへ逃げ込んだ。

インジュンの前に、これ以上座っていられない・・・。

今日のインジュンはケイジュンにしか見えない。

彼はケイジュンではないか?
ケイジュンの記憶を持っているのではないか?

今までのインジュンとは目の輝きが違う・・・私を見る目がぜんぜん違う・・・。大人の目をしている。


思い違いかしら?


でも何か気づき始めているのは確か・・・どこまで知っているの・・・。


メイはキッチンの流しの前で、呼吸を整えた。






玄関のドアが開く音がして、ユナが勢いよく入ってきた。


ユ:ただいま~!(リビングへ入ってくる)


今までの重苦しい空気が、一気に華やいだ。


ユ:インジュン! 待った? ごめんね! 


ユナはバッグや引き出物などの紙袋を投げ捨てるように置くと、インジュンの座っているソファの前に膝まづいて、インジュンを見上げた。

インジュンが愛しそうに、ユナを見つめて、髪を撫でた。


イ:・・・。
ユ:・・・。(微笑む)


インジュンは立ち上がって、ユナの手を引いた。ユナはインジュンの目を見て、彼についていく。
そして、2階へ上がっていく。


メイはその後ろ姿を見て、紅茶を持って、キッチンへ戻った・・・。






ユナの部屋に入ると、インジュンがユナを抱きすくめてキスをした。
それから、ぎゅっと抱き締めて、しばらく動かなかった。


ユ:どうしたの?
イ:ごめんよ・・・。
ユ:何が?
イ:・・・待ってただろ?
ユ:いいのよ、インジュン・・・。


インジュンがユナのジャケットを脱がし、ユナの首元に、胸にキスをした。


ユ:ねえ、待って、待って。このドレス高いの・・・。


インジュンは、そんなことは聞いていなかった。
ユナの式服用のシルクデシンのスリップドレスの肩を外す。


ユ:ねえ、待って。脱ぐから、少しだけ待って。


ユナは、インジュンの顔を見上げた。

燃えるような瞳で見つめている・・・。


ユ:インジュン・・・。


もうユナはドレスのことは言わなかった。

そのまま、ベッドへ倒れ込み、インジュンが、ドレスの裾をたくし上げた。




ユナ、
今のオレを許して・・・。

今の本当の気持ちを
許して・・・。




愛してるよ・・・メイ。



インジュンは、今自分の中に渦巻く、全ての感情を吐き出すように、ユナを抱いた。










男:インジュン! 3番に、おまえに電話!
イ:あ、すみません! (受話器を取る) もしもし、ハン・インジュンです。
メ:インジュン君? チェン・メイリンです・・・。
イ:あ!(胸がズキンとする) どうしましたか?
メ:あなたにお願いがあるの・・・。
イ:何ですか?


メ:あなたが見たという、その絵を見たいの・・・そのう、領主さんが描いたという・・・。
イ:西宮のお寺の?
メ:ええ・・・。「魂の在り処」のホントの在り処を見たいの・・・。
イ:・・・わかりました。
メ:そのお寺に連絡、取ってくださる? いいかしら?
イ:ええ・・・是非、見てください・・・。お母さんには見てほしいんです・・・。住職には、僕から連絡入れておきますよ。
メ:ありがとう。この事・・・ユナには内緒にしてくれるかしら?
イ:ええ・・・。
メ:ありがとう、じゃあまたね。


イ:メイ!・・さん!



メイは一瞬驚く。
インジュンがメイを名前で呼んだ。
でも、気づかないふりをして答える。



メ:なあに?
イ:もう一枚・・・もう一枚、絵があるんです・・・。母屋に。
メ:もう一枚?
イ:ええ・・・。住職にお願いしておきますので、それも見てください。
メ:・・・わかったわ。行けばわかるのね?
イ:ええ。それと・・・それを描いた画家のお墓もあるんです・・・。菩提寺なんです、そこが。
メ:!!
イ:そちらにも是非お参りしてください。







それから、数日経って、メイはインジュンから聞いた西宮の寺へ向かった。

寺の脇にある玄関を訪ねると、住職が出てきた。そして、その顔は蒼白になった。




ケイジュンの墓もお参りして、メイは疲れたような顔をして、寺を後にした。









境内をゆっくり歩き、山門まで来ると、メイは自分の目を疑った。

そこに、ケイジュンが立っていた。



メ:・・・・。(目を見張る)
ケ:メイ、久しぶりだね・・・。(じっと見つめる)
メ:・・・ケイジュンなのね?
ケ:うん・・・。わかるかい?(微笑む)
メ:ええ・・・。


ケ:君とちゃんと話がしたくて、ここで待っていたんだ。
メ:・・・。(見つめる)ケイ・・・。


メイは、ケイジュンの頬を触り、肩を撫でて、胸に手を当てた。


メ:ホントにケイなのね?(目を見る)


メイの頬を涙が伝う。


ケ:うん・・・。この前、ここへ来て、思い出したんだよ。でも、それを君になかなか言えなくて・・・。
メ:・・・そう・・・。(見つめる)
ケ:でも、言わなくちゃね・・・。君が人生をかけて、僕を探してくれたんだから。
メ:・・・。
ケ:ちゃんと、君と向かい合わなくちゃ。
メ:ケイ・・・。こんなことって、こんなことって・・・。今、私は全てを見てきたわ・・・。ウォンジンの愛を・・・ケイ、あなたの絵もお墓も・・・。そして、今のあなた・・・。住職さんが、私を見て驚いていたわ、ウォンジンの絵にそっくりで。
ケ:うん・・・。(頷く)僕もここへ来てわかったんだよ。ここが、昔、僕がいた所だったって・・・。ここの空気が、風が、木が僕の中のものを目覚めさせた。僕の中の全てを・・・。そして、メイ、君が僕の全てだったということも・・・。



ケイジュンは、メイを抱き締めた。
メイは戸惑いながらも、ケイジュンに抱かれ、顔を見つめる。



メ:やっぱり、あなただわ・・・。ケイ、会いたかった・・・。


ケイジュンがメイをまぶしそうな目で見つめた。


ケ:やっと、会えたね。








二人は、お寺から少し行った、近くの海の浜辺に座っている。
24歳の姿のケイジュンと50歳になったメイが並んで座っている。


メ:ケイ・・・・。また会えたなんて・・・本当に記憶のある、あなた自身に会えたなんて・・・。
ケ:君は僕を見つけて、すぐにわかった?
メ:ええ。インジュンに会ってすぐに直感したわ。そして、だんだんに確信したの、あなただって・・・。
ケ:ありがとう、探してくれて。
メ:ケイ、違うわ。あなたが先に気が付いたのよ。ユナを見て・・・ユナに懐かしさを感じて・・・。
ケ:ユナは君にそっくりだね。・・・ソンジュは、君を大切にしてくれたんだね?
メ:ええ、そうよ。私をとても大切にしてくれたの・・・。そして、ケイ、あなたを一緒に探したいって言ってくれたの。
ケ:僕を? (驚く)
メ:ええ、私、彼に、私たちの生まれ変りの話をしたの。あの人は無神論者だったのに・・・信じてくれた・・・。まるで、雷にあったようだって言ったわ。彼も、あなたがとても懐かしい人だって。もう一度あなたに会いたいと、言ってくれた。それで・・・アメリカ時代に一生懸命、伝を探して、私のLPを韓国で出してくれたのよ。まだ見ぬあなたが気が付くようにって。
ケ:そうか・・・。




ケイジュンは海を見つめている。



ケ:僕は、ここを馬で全速力で走ったことがあるんだ。
メ:?
ケ:ウォンジンとしてね・・・。君が重態だと聞いて・・・夢中で馬を走らせた・・・。
メ:!!
ケ:そして、メイファー亡き後は、君の生まれ変りを探して、彷徨ったんだ・・・。



ケイジュンは自分が座っている浜辺の砂を握りしめる。そして、少しずつコブシの中から砂を落としていく・・・。



ケ:そして・・・ここは、メイファーを探す旅を終えた場所でもあるんだ・・・。
メ:なぜ?
ケ:10年も旅を続けて探して・・・領主としての務めを疎かにしていたから・・・。
メ:そんなに長い間! (驚く)
ケ:ここで、沈む夕日を見ながら、父親代わりに僕を育ててくれた侍従に諭されて・・・旅をやめたんだ・・・。でもね・・・メイ。僕がここで旅をやめたのに・・・その侍従はね、密かに君を探してくれたんだよ。そして、小さな君を僕は養女に迎えることができた。(メイを見て微笑む)
メ:そうだったの・・・うろ覚えにしか覚えてなくて・・・。確か、お爺さんがやさしく私の手を握ってくれたわ。(微笑んで顔を見る)
ケ:(にこやかに頷く)そうだよ。それが僕。でも、メイ、君を探してくれた人って誰だかわかる?
メ:さあ・・・。
ケ:ソンジュだよ・・・。(見つめる)
メ:!!(胸が痛い!)


ケ:彼はいつもいいやつだった・・・。どの時代でも、僕たちに尽くしてくれる・・・。
メ:・・・ああ、ソンジュ・・・。(泣けてくる)
ケ:一緒にいて、素敵な人だったでしょ?
メ:(何度も頷く)ええ、ええ、とても! すばらしい人だった。最高の夫だったわ・・・。最愛の人だったの・・・。(泣く)
ケ:そうだよね・・・すばらしい人だったよ・・・いつの時代も。




ケイジュンは、砂の上に仰向けに寝転んだ。


ケ:・・・いつの時代も生きていくことは辛いねえ・・・。
メ:・・・。
ケ:ああ・・・。(空を見る)


メ:・・・。ケイ、私、今まで、私たちって、不幸だと思っていたけど・・・。そうでもないのかもしれないわね・・・。(考えながら話す)
ケ:そうかな・・・。
メ:うん・・・。(砂をいじる)結ばれないけど・・・心はいつも結ばれているじゃないの・・・いつでも。今だって・・・。(ケイジュンを見る)
ケ:うん・・・。(やさしくメイを見る)
メ:それだけでもすごいことよ・・・。それだけでも、幸せなことよ、きっと。(ケイをじっと見つめる)
ケ:そうだね・・。


メ:あなたは、私と同じ、一つの貝だった。だから、心は一緒。愛していて当たり前・・・。
ケ:うん。
メ:努力なんていらないのよ・・・。だから、それ以上求めちゃダメ。・・・いけないわ・・・。それだけで幸せなことなのよ・・・。今、やっとわかったわ。




24歳のケイジュンと50歳になるメイリンはじっとお互いを見つめ合う。




ケ:当たり前に愛しているよ、メイ。
メ:私も、ケイ・・・。




ケイジュンが立ち上がった。



ケ:じゃあ、住職に挨拶してくるよ。もうここには来ないからって・・・。やつは中学の同級生なんだ。最後の挨拶をしなくちゃ・・・。もう、僕は、インジュンとして生きていくから!
メ:そうね・・・。一緒に行くわ。


ケイがメイの手を引いて、メイが立ち上がる。
メイがケイジュンの背中を叩いた。


メ:もう、あなたったら、砂だらけよ。(うれしそうに砂を払う)
ケ:(にこやかに顔を見る)行こう。


ケイが手を差し出した。


ケ:さあ。
メ:うん。


メイはその手を見つめて、手を繋ぐ。



二人は笑った。


一歩一歩、沈む砂の上を踏みしめて歩く。

ケイが手を解いて、メイの肩を抱き直す。
メイはケイを見上げた。


ケ:君も僕を抱いてよ。いつもそうやって歩いたじゃない。(笑顔で言う)
メ:うん・・・。(少し泣きそうになるが、笑って顔を見る)


メイはケイジュンに抱きつくようにして歩く。



少し歩いて、ケイジュンが止まった。

そして、もう片方の手で、メイの顎を掴んだ。

メイが見上げると、ケイジュンが口づけをした。


そして、二人はお互いをじっと見つめ合った。

メイは泣きそうな思いを我慢する。
ケイが涙を落とした・・・。



二人は黙って歩く。
一歩一歩の重さを感じながら。


帰っていくことが・・・
現実の暮らしに戻ることだから・・・。








寺の山門が見えてきた。

ケイジュンがメイに言った。


ケ:ちょっと待ってて。住職に別れを言ってくるから。
メ:うん。

そこから、ケイジュンだけ小走りに、山門の近くまで走る。



メイはケイジュンの後ろ姿を見ながら、何気なく、山門の屋根を見た。

屋根の瓦が一枚、ズルッとズレたように見える。
不思議そうに屋根を見つめながら、メイは山門に近づく。


やはり、瓦が外れている。


メイには、それが、スローモーションのように見えた。

次の瞬間、ケイジュンが目に入って、メイリンは叫んだ。



メ:ケイ! ケイジュン! だめ! そこへ行ったらだめよ! 屋根が落ちるわ! 止まって! アタンシヨン! アタンシヨン! ケイ! ケイジュン! (走っていく・・・)


ケイジュンがその声に振り返った時、メイの体がケイジュンを押し倒した。









イ:メイ! メイ、しっかりして。(メイの手を握る)
メ:ケイジュン・・・。
イ:もうすぐ、もうすぐ、ユナが来るからね。ユナが来るから、頑張って!
メ:うん・・・。あなたは大丈夫なのね?(インジュンを見つめる)
イ:うん。メイ、ありがとう。君のおかげで助かったよ。ありがとう。(辛そうに見つめる)
メ:よかった・・・。


インジュンはベッドに横たわるメイの髪を撫でる。
愛しそうに顔を見る。
目を見て、額を見て、唇を見て、メイの顔を見つめる。


そのしぐさはケイジュンだった。


メ:ケイジュン・・・。
イ:メイ、メイ、僕の愛しい人・・・。(涙が落ちる)


インジュンがメイの手を取って、自分の頬に手を当てる。


メ:ケイ・・・。私って幸せ者ね・・・。二度もあなたに会えて、こうやって・・・見送ってもらえるなんて・・・。
イ:何を言ってるんだよ。これからも、ずっと一緒にいよう・・・。
メ:うううん・・・もうだめのはわかっているの・・・・胸が痛いわ、呼吸が苦しい・・・。
イ:メイ、メイ・・・。君が犠牲になるなんて・・・。(涙がこぼれる)
メ:いいのよ、うれしいの。今度は・・・助けることができたもの・・・。
イ:メイ・・・。(頬に当てたメイの手を握り締める)
メ:ケイ・・・。言い残しておきたいわ。(苦しくて息が漏れる)私、あなたより大人だから、わかったことがあるの・・・。運命の糸だけじゃなくても、人を愛することができるということ・・・。ソンジュをちゃんと愛せたわ。胸が痛くなるほど・・・。
イ:うん・・・。(頷く)
メ:だから、ケイ。ユナを愛してね。今まで通り、ユナを愛してね・・・。愛してるでしょ?
イ:うん、胸が痛くなるほど・・・。
メ:よかった・・・。(幸せそうに微笑む) 幸せにしてあげて・・・。私の分も・・・私のかわいい娘・・・。
イ:わかった、わかったから・・・もう何も言わないで。苦しくなるから、少し休んで・・・。もうすぐ、ユナが来るから、着くから。少し休んで!
メ:ユナを大切にしてね・・・。
イ:わかってるよ・・・。メイ、今の僕はユナを愛しているんだから。
メ:うん・・・。(苦しい中で微笑む)





病室のドアが開く。


ユ:ママ! ママ! どうしたの!
メ:ごめんね、ユナ・・・。


ユ:インジュン!
イ:お母さんがオレを助けてくれたんだ。お寺の山門の瓦が落ちてきて・・・。
ユ:いったい、どうしたの、ママ!
メ:「魂の在り処」の絵を、お寺に見にいったのよ・・・インジュンに頼んでもらって・・・。
ユ:ママ! ママ! 苦しい? ねえ、ねえ? (泣けてくる)
メ:ユナ・・・。
イ:先生を呼んでくるよ!
ユ:(メイの手を握りながら)お願い、インジュン!


メ:ユナ・・・私の、かわいいユナ・・・。インジュンと幸せにね・・・。
ユ:ママ・・・。
メ:彼はとってもいい人よ・・・私にはわかるの・・・。
ユ:うん。きっと幸せになるから・・・。お願い、ママ。しゃべらないで。苦しいなら、話さないで。今、先生が来るから・・・。インジュンが呼びに行ってるから!
メ:幸せになって・・・パパとママみたいに・・・。
ユ:うん。絶対に幸せになるから!
メ:彼を大事にしてね・・・。
ユ:ママ! 大事にするから。ママ! ママ!


インジュンが医者と一緒に入ってくるが、メイはもうここにはいなかった・・・。







病院の外のベンチで、ユナがインジュンに肩を抱かれている。


ユ:なんで私に内緒でインジュンのところへ一人で来たの?
ィ:・・・この間、君のうちへ遊びに行った時に、オレがこっちで、「魂の在り処」の元歌の詞を書いた領主の絵を見つけたって話したから。
ユ:そう・・・。それで、ママは、その絵をお寺に見にいったのね?
イ:うん・・・・。オレが案内したから・・・。帰りにそこの山門の屋根の瓦が落ちてきて。
ユ:そうだったの。それも運命だったのかな・・・。パパが名づけた通りに「魂の在り処」だったのかな・・・そこが。



インジュンがユナの頭を抱き寄せる。

ユナは思いがあふれて、インジュンの胸で声を出さずに、体を震わせて泣いた。

それはまるで、悲しみがインジュンの胸に沁み込んでいくような泣き方だった。









メイリンがこの世を去ってから3ヵ月が経った。


トレンチコートを着たインジュンが、片手に大きな白い花束を抱えて・・・坂道を下っていく。


ユナの両親の眠る墓地へ来た。


ユナの父親は、生前、宗教というものを拒んで生きた人だった。
彼の唱えたのは、サルトルと同じく無神論的実存主義で、彼自身、長い間、無神論者だった。

しかし、亡くなる少し前、妻のメイリンの勧めで、彼女と同じキリスト教の洗礼を受け、今二人は同じ墓地に眠っている。


父親のイ・ソンジュがただ一つ、自分の意思を貫かなかったことだ。


彼は、自分の遺骨を海に撒いてほしいと言った。

でも、妻のメイリンはそれを拒んだ。
拒んだというより、自分はソンジュのそばで眠りたいと言ったのだ。

運命などに負けず、自分が生きた証を残したいと言った。22年という歳月をいつも自分と共にいてくれた夫のそばにありたいと言った。

その言葉は、夫ソンジュの心の奥深くで、いつもくすぶっていた不安を消し去った。
そして、彼は妻の願いを聞き入れた。




インジュンは、メイリンの葬式の時に来た彼女の墓地の前に立った。
そこに、彼女は現世の夫とともに埋葬されている。



インジュンは枯葉を取り除いて、墓をやさしく撫で、メイの好きだった白いカラーの花を手向けた。

そして、長い時間、墓を見つめてから、彼は呟いた。


イ:ソンジュ・・・。君がメイを守ってくれたんだね。・・・ありがとう・・・。いいよね? 僕は結婚するよ。そして、君たちの大切なユナを大事にするよ。それでいいだろう? 




メイリンの愛した一人娘のユナとインジュンは結婚する。

彼女を大切にしていくことが、メイリンへの愛の証であり、自分の幸せへの道だと、インジュンは考えている。

そして、何よりも今の自分、インジュンとして生きている自分にとっては、ユナは初恋の相手であり、激しい恋の相手であり、最愛の女である。


しかし、自分の中に目覚めてしまった、自分がケイジュンだった頃の生々しい記憶。
それが今のインジュンの中には残されている。

メイを愛しながらも添い遂げることができなかった自分。
メイを愛した記憶と共に、メイの最期を見送った時の喪失感は一生忘れないだろう。




これからも、ユナを愛して、幸せにするよ。

そして、この時代の僕は、ユナとの幸せな家庭を築き、メイ、君が運命に負けず、一人の男の人を愛し抜いたように、僕も全力で生きるよ。



彼は墓をじっと見つめたまま、立ち上がった。そして、また呟いた。



彼:また会う日まで、メイリン・・・。僕の愛する君、愛しかった君、さようなら!


彼はそう言って、墓を後にした。













ユ:パパ~。アップルパイ、できたわよ。

アップルパイと紅茶を持って、ユナがリビングへ入ってきた。


イ:ん。(PCをやめて、ユナのほうを見る)サンキュ! メイ! メイリン! アップルパイだよ~。
メ:わあい!


リビングの隅のほうで遊んでいた5歳になるメイリンが、父親の膝目指して、走ってきた。

ドンっと父親の膝に乗った。


ユ:もう、パパ! 一人で食べさせてよ。パパがうちにいる日は甘えんぼになって困るわ。
イ:いいじゃない。たまの休日くらい。ねえ~。(メイリンを見ながら言う)
メ:ねえ~。(パパを見ながら笑う)
ユ:ホントに二人で結託してるんだから!


イ:おいしいねえ~。
メ:おいしいねえ~。
ユ:(笑う)全く!


イ:しかし、これを食べると、お母さんを思い出すね。(しんみりとする)
ユ:そうねえ。
メ:メイによく似たおばあちゃんだったの?
イ:うん、そうだよ。メイにそっくり。(メイをキュッと抱きしめる)


それをじっとユナが見つめる。


イ:なんだよ?
ユ:(口を尖らす)・・・。
イ:おまえ、バカじゃないの。自分の娘だよ。それもおまえによく似た娘。ママはホントにヤキモチ焼きだよねえ。(メイを見て笑う)
ユ:ふん。(二人を見る)もう、あなたたちには、お手上げだわ。(呆れる)
イ:(笑う)バカだなあ。


メ:メイはおばあちゃん似?
イ:ママとおばあちゃん似。二人ともそっくりだから・・・でも、どちらかというと、お母さんに似てるよね、佇まいが。(ユナを見る)
ユ:そうね。・・・パパ、それって私がガサツだっていうこと?
イ:そう。(笑う) でも、そこが元気があって、ママのいい所だもんねえ。(メイを見る)
メ:ねえ。(パパを見る)
ユ:やな親子!



ユナはこうやって、子供を大事にするやさしい夫と、楽しく穏やかな日々を送っていることをとても幸せに思っている。


その反面、なぜか・・・自分は妻で・・・もちろん、彼と一緒に夜を過ごしているのも自分で・・・彼はとても愛してくれていて・・・働き者で、最高のパートナーなのに・・・、娘と二人でいる様子を見ると、なぜか胸の辺りがザワザワとする。


インジュンの言う通り、自分にそっくりな娘を彼は愛してくれているのだ。
それって最高に幸せなはずなのに・・・。


そっくりな娘をいつも膝に乗せて、かわいがってくれているのに。


自分の母親が生きていた頃は、母と二人でいるインジュンを見ると、いつも胸がざわめいた。


インジュンにとっては、私は初恋の人で、たった一人の女で・・・彼は私に全てを預けてくれているのに・・・。

彼はただ、私の周りの人を大切にしてくれているだけなのに・・・。
私に似た二人を愛してくれているだけなのに。

自分の身内に一々ヤキモチを焼くなんて・・・どうかしてるのに!


私って、ホントに嫉妬深くて、バカみたい!

なんでこうなんだろう!!





イ:今日は買い物に行くの?(食べながら言う)
ユ:うん。
イ:どこまで?
ユ:ソウルデパート。バーゲンやってるから。(うれしそうに言う)
イ:そうっか。じゃあ僕はやめておこう。
ユ:インジュンも出かけたかったの?
イ:だって、すごくいいお天気じゃない。
ユ:じゃあ、どこか行く?
イ:いいよ。(笑う)バーゲンて今の時期じゃないとやってないんだろ。せいぜい安いいいものを探して、我が家の経済に寄与してください。
ユ:わかった!
イ:そう言って、おまえはたくさん買っちゃうんだから。(笑う)
ユ:フフフ・・。バレた? ねえ、メイ、置いていってもいいでしょ?
イ:いいでちゅよお。仲良くお留守番するよねえ。
メ:ねえ。
ユ:もう勝手にして!(笑う) なるべく早く帰ってくるね。
イ:うん!



ユナとインジュンは見つめ合って笑った。






メ:パパ~。これ、読んでえ。


イ:またこれ? 好きだねえ。メイは、サンボのお嫁さんになりたいのかな?
メ:ええ~! 違うよ、パパのお嫁さん!
い:そうか、それはうれしいな。おいで。

絵本を持ったメイを膝に乗せる。


イ:そうだ・・・。おばあちゃんもこの本、好きだったんだよ。
メ:メイにそっくりな?
イ:そう、遺伝するのかなあ? おばあちゃんが、子供のころ読んでいたフランス語版のこれがうちにあるんだよお。
メ:とってあるの? (メイが驚いた目をしてインジュンを見る)
イ:(メイが驚いていることに驚くが)そうだよ。パパが大事に、おばあちゃんの思い出としてしまってあるんだよ。
メ:・・・へえ・・・。おばあちゃんのものをまだ持ってるの?
イ:うん、パパにとっては大切な人だったからね・・・。そうだ。いつか、メイもフルートを習おうね。おばあちゃんみたいに。・・・・久しぶりに、聴いてみようかな・・・。
メ:何を?
イ:パパとおばあちゃんが一緒に演奏した曲。おばあちゃんがフルートを吹いてパパがピアノを弾いて・・・。それから、二人で、ピアノで連弾したんだよ。一緒に並んで座って・・・ピアノを弾いたんだよ。


メイがパパを見ている。


イ:ちょっと(メイを膝から下ろす)ちょっと待ってねえ。


インジュンがCDラックから探し出す。


イ:これだ・・・。カセットテープをCDにしておいてよかったな。


リビングのオーディオデッキに入れる。


あの時の曲がリビングいっぱいに流れる。

インジュンは、娘のメイリンのことを忘れ、デッキの前に座り込んでじいっと聴いている。

ソファに一人残された娘のメイリンがそんな父親の様子を、じっと見つめている。


曲が終わってからも、インジュンはしばらく動かなかった。




メ:パパ?


娘の声に、娘のことを思い出して、インジュンは立ち上がり、メイを見てにこっと笑って、ソファのほうへやってきた。
その目はちょっと涙で光ったように見えた。


イ:ごめんねえ。ちょっとおばあちゃんを思い出しちゃったんだよ。(溜息をつく)


メイのところへ戻って、また膝に抱いて、絵本を広げる。


イ:さあ、大好きなサンボ君を読もうか。
メ:パパ?
イ:何だい?
メ:パパ、おばあちゃんのこと、思い出して悲しいの?
イ:え?
メ:少し泣いてる。悲しいの? 
イ:うん。大好きだったからね。懐かしさで胸が痛くなっちゃったんだよ。
メ:メイが生まれる前に死んじゃったんでしょ?
イ:そうだよ。パパはね、高校生のころから知っていたからね・・・・。キレイでやさしい人で・・・大好きだった・・・。
メ:そうなんだ。今でも?
イ:うん、今でも大好きなんだよ。(メイを見て微笑む)
メ:メイにそっくり?
イ:そう、メイにそっくり・・・。メイの名前もおばあちゃんからもらったんだよ。おばあちゃんを忘れないように・・・いつも心のそばにいるように・・・。



インジュンは、メイを後ろから抱きしめ、娘のニオイを嗅ぐ。
いつもの日向のニオイだけでなく、やさしい懐かしい香りがする。



メ:パパ。おばあちゃんのことだけじゃなくて、メイのことも大好きでしょ?
イ:パパは、メイのことは大、大、大好きだよ! メイもパパのことを大好きかな?(より強く抱きしめて、顔を寄せる)


メ:うん! メイもパパが大、大、大好き! ・・・大好き・・・。ずうっと昔から、ずうっと・・・大好き。・・・ずうっと愛してるわ・・・。
イ:え?(顔を上げる)
メ:私もあなたが一番好き。ずっと好き。(インジュンの顔を見る)


インジュンは驚いて、娘のメイの顔をマジマジと見る。


メ:インジュン、今はあなたの子供だけど・・・でもいいの。親子ですもの、もう絶対離れないでしょう? 一生あなたを見ていけるわ。
イ:君は・・・。(娘の顔をまじまじと見つめる)
メ:やっと一緒になれたわね。あなたの腕に抱かれて・・・とても幸せよ。(うれしそうに見つめる)
イ:・・・・。(愛しそうに娘の顔を見つめる)
メ:いつまでもそばにいてね・・・いつかまた、ずっと未来に、結ばれる時が来るわ。でも今は、私を見守るやさしいお父さんでいてください。
イ:ああ。(力強く抱きしめる)やっぱり君だったんだね・・・君だったんだね・・・。(泣けてくる)
メ:ケイジュン、あなたに会いたかった・・・。とってもあなたに会いたかった。もうこんな近くにいるんだもの。とっても幸せよ。
イ:メイリン! 会いたかったよ、とても会いたかったよ、君に。
メ:愛してる・・・。
イ:うん、うん。僕も愛してるよ。君を忘れた日なんてなかったよ。(強く抱きしめる)


インジュンは娘を抱きしめてメイリンの唇にキスをして、二人は見つめ合う。





玄関のドアが開き、ユナが帰ってきた。


ユ:ただいま~。



メ:さよなら・・・インジュン。
イ:行かないで! メイリン、行かないで。
メ:また、いつか一緒になりましょう。またいつかね・・・。
イ:メイ! メイ!


インジュンはメイを強く抱きしめた。




メ:もう、パパったら! やだ!


インジュンはメイを見つめた。
彼女はもういつもの娘の顔に戻っていた。



この子の中に、本当のメイリンの魂がいるんだ!



イ:ごめんよ、あんまりにメイがかわいいから。(目を見張りながら言う)
メ:パパったら、もう! (笑って、インジュンの膝から降りて、玄関のほうへ走っていく)ママ~、お帰りなさ~い。



インジュンはまるで抜け殻のようになって、愛しい娘の後ろ姿を見送った。







そして、母親のもとへ走っていくメイリンの瞳に、涙が光ったことなど、インジュンは知らない・・・。











THE END






2009/11/12 09:32
テーマ:イベント カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

韓国訪問の年開幕コンサート^^

Photo



昨日11日午後、ソウル光化門清渓広場にて

「2010~2012韓国訪問の年-ソウルと共に開幕コンサート<韓流そしてソウル>」が開催された。

ビョンホニーが大統領夫人と登場した。

これ、どう見ても寒そうだね。
風が吹いてますvv

大統領夫人は、コート?ドレス?の下を暖かくしてお出ましだったでしょうね。

でも、きっと楽しいキレイな会だったのでしょう^^


寒い澄みきった夜空の下で見るコンサート。

ランタンの明かり・・・。

素敵でしょうねえ^^


見に行かれた方のお話も聞きたいですね^^



私の大好きなjoonは出なかったけれど、

こんな冷たい晩にお外に出て
また病気を悪化させなくてよかったと思う^^


ビョンホニー、ありがとう^^

スターはやっぱりスーツ姿で薄着だよね。



開会のなにかボタンを押すシーンでは、
ビョンちゃんの隣に立っていた人は、ダウンジャケット着てた・・・。

カメラマンなんかも皆ダウンを着こんでいましたよね~~

もう11月半ばだものね・・・。ホント寒いですよね。





蛇足ながら・・・

上のブロコリさんのアフェリエイトで・・・「ボジョレー・ヌーボー」って^^

また、のんべのjoonちゃんの楽しみが増えちゃって^^

病後です^^

あまり、飲みすぎないようにね^^

体にいい程度でやめましょう~^^

でも、また計画してるね^^


キムチで、ボジョレー・ヌーボーを飲む会なんかを^^




2009/11/12 01:45
テーマ:【創】君に会えるまで カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】「君に会えるまで」8



BGMはこちらで^^



BYJシアターです。


本日は「君に会えるまで」第8部です。


こちらはフィクションですので、ここに登場する人物、団体は実在のものとは異なります。


【配役】
インジュン、ケイジュン、ウォンジン:     ぺ・ヨンジュン
ユナ、      メイリン、 メイファー:      チャン・ツィイー



ここより本編。
お楽しみください。


~~~~~~~~~



初めて
君に
会ったのは

いつの日だったろう



どんなに
激しい恋をしても

どんなに
ある人を切なく思っても


いつも
心のどこかで

君が囁いて



君のほうへ
心が
動いていく



君が
僕の前に

いるというのに



僕は

僕は


いったい
どうしたら

いいんだろう!





主演:ぺ・ヨンジュン
        チャン・ツィイー


【君に会えるまで】第8部




インジュンは自分のアパートに帰り着いた。
ソウルのユナの家から、まるで逃げ帰るようにここまで来てしまった。

今、胸のポケットに入っている写真や手紙を、もう一度見るのが怖い・・・。

いったい、あの画家は何者なんだ!

ユナの母親のメイリンは何を知っているんだ。

ただ自分の元恋人に、娘の教え子が、娘の恋人が似ているということだけなのか・・・。

それとも、もっと何かあるのか・・・。

何かあるって何が・・・?

何かの因縁?

そんな薄気味悪いこと・・・。


それとも、実は、オレはこの画家の子供とか?

それにしても、今オレの頭の中を行ったり来たりしている記憶はなんだ?
本当の父親がオレを呼んでいるのか?


インジュンは、ジャケットの内ポケットに入っている写真を掴んだが、見るのが怖くて、さっと取り出して、机の引き出しにしまってしまった。

とても見る気になれない・・・。

なぜ持ってきてしまったのか。
持ってくるんじゃなかった・・・。


なぜ、ユナはオレにあのレターケースを見せたんだ?
それも何もかも運命的なものなのか?



あの母親は・・・自分の元恋人の子と自分の娘が結ばれることを望んでいるのか・・・。

お袋は、帝王切開で、オレを生んだと言ったが・・・。




しばらくはユナの家には行きたくない・・・。

でも、ユナ・・・。
君に会えないのは・・・辛いよ・・・。

ユナ・・・。






悶々とした気持ちのまま、寝付いたインジュンは、ユナに起こされる。


ユ:ねえ、早く起きてよ・・・。
イ:もう少し寝かせてよ。
ユ:もう! 私は帰らなくちゃいけないんだから・・・。あなたみたいに、ずっと寝てていい人と違うのよ。
イ:わかった・・・。もう少し・・・送っていくから・・・。
ユ:もう! ホントにお寝坊さん! 私8時には家についてなくちゃ、またパパに大目玉だわ! 知ってるでしょ? 門限に遅れたときのパパがものすごく怖いって!


ベッドでまだ寝ているインジュンの上に跨ったユナが言う。


イ:わかったよ、起きるから・・・パパ、パパって・・もう!


ユナはベッドから降りて、キッチンへ向かう。


イ:(ぼうっとしながら)パパって・・・お父さん、もう亡くなったじゃない・・・。


インジュンはユナの言うことが変なので、重い目を開ける。


ユナの後ろ姿が見える。ユナは綿の短い白いスリップを着ている。
いつもは、ブラジャーとパンツしかはいていないのに・・・スリップ?


ユ:早く起きてね。今日は春巻きはやめ。チンジャオロースーにするわ。時間がないもん。油の処理ができないから。




話しながら、首を少し前に傾げ、長い髪を後ろでクルクルっと巻いて、ピンで留めた。

あの手つきって・・・。



そして、ユナが振り返って言った。


ユ:ねえ、ケイジュン! 早く起きて!


ああ!


インジュンはその顔、その声に驚いて、飛び起きた。


外はまだ真っ暗だ・・・。


ユナはオレのことをケイジュンと呼んだ。
いや、違う・・・あれはユナではない・・・母親のメイリンだ!




寝汗をいっぱい掻いて、インジュンはベッドの上に座り込んだ。

そして、ベッドサイドのスタンドの電気を点け、ベッドから降りて、机へ向かう・・・。

机のスタンドを点け、イスに座り、引き出しを開ける。


ユナの家から持ってきた手紙と写真があった。




怖いが、写真をよく見る。


ユナに似た母親はとても若い。
そして、インジュンにそっくりなその男は、インジュンより少し年上だ。


あ、あの葉書。

カンヌからのメイの葉書の一節。



『あなたはもう30のオジサンだから、わからないのかしら?
20の女の子の生理が!』



当時30歳か・・・。

なぜ、メイはこのケイジュンから父親のソンジュに乗り換えたのか・・・。
こいつが冷たかったのか?


ユナの両親が結婚して、このケイジュンがいったん、韓国へ戻って、うちのお袋となんかあったとして、その後、またパリに戻って、大聖堂で死んだのか?

しかし、うちのお袋が画家と恋をするかな・・・。



こいつの名前、ソン・ケイジュン。


コンピュータで、検索してみようかな。
出てくるかな。


インジュンがコンピュータの電源を入れ、「ソン・ケイジュン」を打ち込む。



結構、たくさんいるな。


ええと・・・。

建築家・・・先生・・・泌尿器科? おもしろいな・・・ええと・・・彫刻家、へえ、コピーライター・・・画家・・・。


画家。クリック。


「ソン・ケイジュン」 

フランス在中時に死亡・・・。遅れてきたロマンの画家。
没後、友人であった哲学者イ・ソンジュが持ち帰った作品13点が今、愛好者の中でブームを呼んでいる・・・。


これだ!


フランス留学時は壁画の修復を手がけ、デッサン画・油絵ともに「恋する娘」シリーズでは、瑞々しい乙女の恋心を描き出している。


出身地・・・ここから近いな。

ええと・・・没年・・・。30年前?



インジュンは愕然とした。
あの写真の直後ではないか!


どういうことだ。

つまり、オレの父にはなれない・・・。


そして、30年前に亡くなった男の記憶がオレの中にある・・・。








昨日も余り寝ることができなかった。

ユナの家を訪ねて以来、頭の中が混乱している。
あの日から、寝るのが怖い。
自分ではない自分がドンドン自分の中に広がっていく感じがするのだ。

寝たら、またあの母親の夢を見そうで怖い。




朝の支度をして、出社の準備をしていると、電話が鳴った。



イ:もしもし、インジュン。
ユ:インジュン? 私、ユナ。朝早くからごめんね・・・。
イ:・・・ユナ・・・。
ユ:もう出かける?
イ:まだ大丈夫・・・。何?
ユ:あれから連絡がないから・・・心配になって。・・・なんか、私のこと、怒ってる?
イ:ユナ!
ユ:なんか・・・なんていっていいか、わからないけど・・・いけないことがあったら、ごめんね・・・。
イ:ユナ・・・君のことを怒ってなんか・・・それよりオレのほうが悪かったよ、連絡しないで、ごめん・・・。
ユ:インジュン・・・。私、今度の日曜日にそっちへ行く。いいでしょ?


イ:・・・。
ユ:だめなの?
イ:ごめん・・・。今度、新しい番組を持つんだ。それの準備とかあって・・・今休みが取れないんだよ。
ユ:インジュンが担当なの!(うれしい・・・)
イ:うん・・・朝の5時半から30分だけど、「おはよう朝、名曲の旅」っていうんだ。
ユ:すごいわ! よかったね。よかった! 自分の番組が持てて! すごいよ!
イ:ありがとう。
ユ:じゃあ、忙しいね。うん・・・わかった・・・私は待ってる。こっちで待ってる。それでいいんだよね?
イ:ありがとう、ユナ。君に心配させたね。でもオレを信じて。
ユ:うん、うん、いつも信じてるもん。
イ:ソウルでは放送しないから、ビデオ録っておくよ。
ユ:今度持ってきて! ママと一緒に見るから!
イ:(言葉に詰まるが)・・・うん、持って行く。
ユ:じゃあ、忙しいところ、ごめんね。切るね。
イ:じゃあな・・・。
ユ:頑張ってね!
イ:うん、じゃあ。



インジュンは電話を切ると、座り込んでしまった。


ユナ。
おまえのせいなんかじゃないんだよ・・・。
オレがおまえの所へいけないのは・・・。


ごめんよ、心配かけて。




イ:ごめんよ、メイ・・・。


自分の言葉に驚いて、インジュンは苦々しい顔をして、放送局へ向かった。







来月から始まる新番組「おはよう朝、名曲の旅」の準備で、第1回の曲選びをするために、インジュンが放送局のCD/LP資料室へ来ている。

地方の支局の小さな資料室に並んだCDラックやキャビネットの中から、紹介する海外の旅映像に合わせたBGMを選んでいる。


何気なく、インジュンはハミングしながら、狭い通路を移動してCDを探している。


ホ:おい! インジュン!

今まで視聴ブースでヘッドホーンをして、音楽を聴いていた先輩のホが呼んだ。


ィ:あ、はい!(屈んでいた体勢から立ち上がる)
ホ:おまえ、その曲知ってるの?
ィ:どれですか?
ホ:今、ハミングしてたやつ。
ィ:ああ、これですか。中国の曲でしょう?
ホ:何言ってるんだよ。それ、ここの地元の民謡だよ。
イ:え? 中国のじゃないんですか? (興味を持って先輩のほうへやってくる)


ホ:何寝ぼけてるんだか。ここの、昔の領主様の歌さ。
イ:領主?
ホ:そお。おまえ、知らないで歌ってたの?
イ:ええ、てっきり、中国の曲だとばかり・・・。詞が付いてるんですか?
ホ:ああ、もちろん。確かね・・・ああ、そうだ。ええ~と、題はね、「そは何処に」(その人はどこに)だ。

♪~~
去りし君、
在りし日の君を思ふ

愛しき君を尋ねて、幾年ぞ

そは何処
そは何処にと尋ねしも~

♪♪~~

っていう詞でさあ、終わることなく、我が旅は続くよ、とかそんな感じの歌だ。
イ:へえ。
ホ:最愛の妻を亡くした領主が、その生まれ変りを探して旅する歌だよ。結局会えたのかな・・それは知らないけど。
イ:ずっと旅を続けたんですか?
ホ:いや、10年続けて、侍従に諭されて、旅をやめるんだ。このままでは国がだめになるってね。それで、晩年はずっと絵を描いて過ごしたって話さ。


イ:絵を描く・・・その妻の絵ですか・・・。(驚く)
ホ:そう。確かどっかのお寺に奉納されているんだ。
イ:奉納?
ホ:ああ。この領主は人望があって、皆が亡くなった後に、その呪いを解いて成仏できるようにって、寺に絵を奉納したんだよ。
イ:呪い?
ホ:うん、それが・・・。



男:ホPD、会議始まりま~す。
ホ:あ、ありがとう。(席を立つ)
イ:先輩。なんですか? 呪いって?
ホ:恋の呪い・・・。妻の生まれ変りを探し続ける呪い・・・そして、結ばれない呪い。
イ:なんで!
ホ:おい! もう仕事だから行くよ。そんなにムキになるなよ。



ホは行ってしまった。


オレが高校時代に悩まされた夢・・・領主・・・恋の呪い・・・韓服の女・・・ユナの母親メイ・・・ケイジュン・・・。


領主・・・確か、夢の中ではウォンジンだった・・。



インジュンはその日の仕事が終わったあと、また資料室に戻り、コンピュータで、ここの土地の民謡である「そは何処に」を検索した。


すると、とんでもないものが存在していた。


それは、あのユナの母親がフルートを演奏する「魂の在り処」のLPである。

あの母親はデビューしていたのだ。

早速、資料室のデータで「魂の在り処」と民謡「そは何処に」を検索する。
ともに存在した。

LPのキャビネットから探し出し、視聴ブースに持ってくる。



インジュンが民謡のLPのジャケットの紹介文を読む。

「そは何処に」
韓国の西部、海岸線にある町の領主が書いた詞が基になっている。
若くして病に伏して亡くなった妻が生まれ変ってまた添い遂げると誓って逝ったため、その生まれ変りを探し続けた時期に書かれた詞である。
10年の後、領主は国のため、旅を断念し、領地に戻り、亡き妻の鎮魂のためか、あるいは再会を夢見てか、その在りし日の面影を描き続けたという。
その絵は現在、当地の西宮のお寺に奉納されている。



そうか・・・。
でも、これでは領主の名前がわからないな・・・。



次にメイリンのLPのジャケットの裏を見る。

「魂の在り処」フルート演奏:チェン・メイリン

アメリカ在住の中国人チェン・メイリンは、哲学者であり夫であるイ・ソンジュの故郷の楽曲を集めた本LPで、その才能と、感情の揺らめきを遺憾なく発揮している。
特に、原題「そは何処に」本タイトル「魂の在り処」は、このLPにあって秀逸の演奏である。

推薦文(イ・ソンジュ)・・・妻の演奏の中で一番好きな作品が本タイトルの『魂の在り処』である。
この楽曲には、恋しい人を思う切なさや喜び、哀しみといった魂の叫びがよく表れている。そして、メイリンの演奏は、その世界へ細やかにセンチメンタルに聞き手を誘う。聞いている私たちが、この演奏の恋心に恋焦がれ、魂を奪われるという二重構造を持った素晴らしい名曲である。だからこそ、魂がそこに存在する。まさに「魂の在り処」であり、愛してやまない曲である。



う~ん・・・。



チェン氏の言葉・・・私は夫とともに海外の地にあって、夫の故郷である韓国をどれほど恋焦がれ愛しく思っていることでしょう。そここそ、魂の在り処。いつか訪れ、人々と言葉を交わし、そこで、真実の「魂の在り処」を探したいと思っています。



う~ん・・・・。


もう一度、コンピュータの前に座る。

チェン・メイリン 中国人 フルート奏者 検索!


「魂の在り処」「不思議な歩み」


不思議な歩み?


【アメリカ時代にレコードデビューしたチェンだが、夫の故郷・韓国に戻ってからは、小学校や幼稚園を中心に演奏会を開いている。
「私はもうレコードで、私の所在を皆様に知らしめる必要がなくなりました。もう目的地である韓国へやって参りました。
そして、これからは、私の子供より小さな、将来の韓国を担っていくお子様方にこの美しい韓国の民謡をお聞かせしたいと思うようになりました。
小学校や幼稚園で、一人ひとりのお子様の生き生きした目を見ながら、演奏することに、今、私は喜びを感じております」】



なぜ、子供なのかな。小さい子が好きだったのか・・・。
老人ホームの慰問はしなかったんだ。

まあいい。それは好みだから・・・。

現代の子供たちに、自分の国の美しい民謡を知れということかもしれないし。




まずは、お母さんの曲から聞いてみるかな。



視聴ブースに戻り、メイリンのLPをかける。

「魂の在り処」に針を落とす。

目を瞑って、その演奏を聴き入る。

その切なさ、センチメンタルさは、以前、高校時代に聴いた彼女の演奏より、もっと生々しかった。



聴いていると、急に胸が痛くなった。
本当にズキンズキンと痛い。
呼吸が苦しい・・・。

自分でも不思議なほど、動悸が激しくなっていく。





突然、男の声が聞こえ、急に目の前に情景が現れた。


ソ:ウォンジン様!


その声のほうを向くと、背の高い口ヒゲを伸ばした侍従らしき年配の男が彼を見ている。

二人は西日が海に沈もうとしている海岸線を、馬に乗り、ゆっくりと歩いている。


ソ:もう戻りましょう。
ウ:しかし・・・。
ソ:もう国を出てから10年です。このままでは、国は荒れ果ててしまいます。皆、ウォンジン様が好きでなんとか耐えて、あなた様の帰りをお待ちしているのです。帰りましょう。
ウ:ソンキュ・・・。しかし、まだ出会ってはおらぬ。
ソ:ウォンジン様、もうだめです・・・。
ウ:しかし・・・今、生まれ出でたかもしれぬ。
ソ:ならば、また10年後に旅に出ましょう。その時には、今生まれた娘も、今10になる娘もメイファー様の面影にまで育っておりましょう。
ウ:・・・。(重く沈む)
ソ:生まれ変るには時間がかかります・・・。まだまだ10年も20年も・・・50年も先かもしれませぬ。


ウォンジンが名残惜しそうに夕日を見ている。



ソ:ウォンジンや・・・。あなたをお育てした私が頼んでいるのだ。あなたと心を一つにして生きてきた私が。もう、帰ろう。あなたは領主なのだ。自分に課せられた職務を忘れてはいけない・・・。いいね?
ウ:ソンキュ! ソンキュ! すまない・・・。(泣けてくる)


父親代わりにここまで育ててくれた侍従のソンキュの言葉に、ウォンジンはもう旅を続けることができなかった。




今、広い屋敷の自室で、絵を描いている。
それはあの韓服の女だ。

メイにそっくりな女。




インジュンは、「ハア」と息を吐き出すように、胸を押さえて目を覚ました。



今の夢は、まるではっきりとした記憶のようにも思える。


高校生の頃、よく見た夢の中の領主だった。
それは、名をウォンジンと言った。

あの夢にとり憑かれ、そして、その絵の面影を持ったユナに恋した。


これはやはり只事ではない。


もし、この民謡の領主の名前がウォンジンだったら・・・。


行ってみよう、その西宮のお寺に。

きっと何か手がかりがあるはずだ。




その次の休日。
インジュンは今自分のいる場所から1時間ほど行ったその領主の絵が祭られている西宮のお寺を訪ねた。
そこは、海に近く、インジュンには、とても懐かしい景色に思えた。


イ:すみません。KBNのハン・インジュンです。先日、お電話で取材をお願いした者ですが・・・。


中から僧侶が出てきた。


僧:ああ、いらっしゃい。
イ:先日、お電話で取材をお願いしましたKBNのハンです。「おはよう朝、名曲の旅」で・・・。どうかされましたか?


60近い僧侶は、インジュンの顔を見て、口をあんぐりと開け、驚いたように、じっと見ている。


イ:あのう、どうかされましたか?
僧:君はおいくつですか?
イ:は? 24です。もうすぐ25になりますが・・・。
僧:そうか・・・他人の空似かな・・・。こちらのソン家とは関係ないですよね・・・ハンさんなんだから・・・。
イ:ソン?
僧:いやあ、すみません。あ、どうぞ、お上がりください。こちらです。


インジュンは僧侶に案内されながら、寺の長い廊下を歩く。


僧:いやあ、世の中にはよく似ている人がいるって言うけど・・ハンさん、あなたが私の中学時代の同級生にそっくりだったから。その子供かと思って・・・でも、違ったな。年が合わない・・・。
イ:ソン・・・なんていう人ですか? 



画家のソン・ケイジュンの出身地はこの辺である。



僧:いやね、ソン・ケイジュンといって、画家だった人で。
イ:ソン・ケイジュン!(驚く)
僧:あなたも知ってるんですか?
イ:はい。
僧:そうか・・・。今、一部マニアの人が彼の絵を集めているってね。うちにも一枚あるんだ。
イ:そうなんですか?
僧:ええ、なんせここが彼の菩提寺だから。それに同級生だったでしょ、留学する前にね、くれたんですよ。死んでからね、認められて・・・それも、彼のやりたかった壁画の修復じゃないほうで、名前が知れて。人生なんてわかりませんね。
イ:その絵も見せていただいていいですか?
僧:いいですよ。ケイジュンのは家のほうにあるから、帰りに見ていってください。
イ:はい。
僧:こちらです。



インジュンは僧侶に連れられて領主の絵が奉納されている仏間へ入った。

桐の箱から恭しく出して、その巻物を広げる。



夢で見た通りの絵だった・・・。



僧:これは40歳くらいの時に描いた絵だそうです。
イ:お名前は? (声が震えた)


僧:ここに署名がありますでしょ? チョン・ウォンジンです。


インジュンがじっと見る。
その通りの名だった・・・。


イ:亡くなった奥方がかけたという呪いは解けたのでしょうか?
僧:ああ、恋の呪いね・・・。このお寺でもずいぶん拝んだようですね。はっきりとはわからないのです・・・。ただ・・・。
イ:ただ・・・?
僧:これはとても不確かなので、放送には使ってほしくないんですが・・・。
イ:ええ・・・。(真剣に聞く)
僧:60を過ぎて、12の娘を養女にもらっているんですよ。そして、その子に後を継がせている・・・。
イ:跡取りがいなかったから?
僧:そうですが・・・普通は男の子を養子にするとか、親類の子供を養子にするでしょ?
イ:ええ。
僧:それが、漁師の娘を養女にして、それにわざわざ養子を取っているんですよ。ちょっとそれって不可解ですよね?
イ:・・・その娘が生まれ変り?
僧:文献がそこまでなんです。その後がない。でも、その後、国は平和に栄えていますから・・・きっと幸せだったんじゃないかって・・・。(絵を見る)
イ:探し当てたんですね・・・きっと・・・。



二人はウォンジンの絵を見入る。



イ:すごい話ですね・・・。
僧:ええ。
イ:巡り会えていたら・・・いいですね・・・。あの歌は悲しすぎるから・・・。
僧:ええ・・・。



イ:すみません。ケイジュンさんの絵を見せていただいていいですか?
僧:あ、どうぞ。こちらです。渡り廊下を渡ってすぐですよ。



寺から僧侶の母屋へ渡り廊下を渡っていき、リビングへ入る。


そこに一枚の風景画があった。
それはこの地方の風景らしいが、タッチがケイジュンそのものだ。



インジュンはじっと見入った。
それは懐かしく、自分の子供の頃の温かく、将来に夢を乗せた、あの胸が弾むような感覚が蘇ってくる。


自然と涙が出た。


僧侶はそんなインジュンをじっと見ている。


イ:いい絵ですね・・・。とても胸に迫ってきます・・・。
僧:あなたを見ていると、まるで彼がここにいるみたいです・・・。さっきよりもっと、あなたがケイジュンのように感じます。
イ:そうですか?
僧:ええ、ニオイというか、その人の持つ独特な人としてのニオイがあるじゃないですか・・・それがそっくりです・・・。彼を見た最後は22歳の時かな・・・。この絵をくれた。今のあなたによく似てますよ。


インジュンが僧侶を見つめた。



イ:彼のお墓をお参りしてもいいですか?
僧:ええ、そうしてやってください。きっと喜びますよ。



インジュンは寺の庭を歩いて、墓に向かう途中、それははっきりとした感覚でわかった。

ここは自分の菩提寺だと!

子供の頃に遊んだ。
どこを歩けば、近道で自分の家の墓に行けるか、知っている。



この空。
この空気。
この木々。

この緑!

全て全て知っている!



インジュンは僧侶と一緒に墓に頭を垂れた。

そして、墓を見つめてから、僧侶を見た。


イ:住職さん、生まれ変りを信じますか?




インジュンは住職と向き合った。







第9部へ続く・・・





2009/11/11 02:35
テーマ:そうかも・・・^^ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

joonの今シーズンのユニフォーム^^

Photo


↑ポチしてくださいね^^ YTNニュース。11/10のjoonです^^






ここのところ、ほぼ毎日といっていいほど、会えてしまうjoon^^

こんなことって、前はなかったね^^


これは10日(昨日)、大統領夫人と韓食について、歓談したときの写真^^


髪の色を染めたね^^

そして・・・・伸びた!

しょっちゅう見ているわりに長くなっている@@^^







↑大統領夫人を撮っています。



韓国の美も好評^^


少し、太った?^^


それにしても!


こんなに毎日に近いぐらい、見ているのに・・・・

いやいや、もうこのシーズンも、着たきりすずめ状態に突入!^^


もう、ほぼ毎日、同じ^^

一張羅、ニ張羅・・・。


さすが、続けてみると・・・
少し、Tシャツを替えたほうがいいよ・・・なんて、思っちゃう・・・vv



「kikoちゃん^^」

あら、joonちゃん^^


「これ、50枚持ってるんだ^^」


そうなんだ~^^;


「だから、臭くないよ^^ キレイだよ^^」


よかった^^

そうだね^^ 好きなものは何枚も買っちゃうんだよね^^;


「この秋冬は黒だよ^^」


そうそう、シーズン流行の色は押さえているよね^^

前回の帽子とベストは、今、ものすごく流行ってるもん^^

joonの先取りはすごいよ^^


でもねえ・・・・


「でも? なんか間違ってる?」


い、いや・・・

そうだよね~、

前もベストは1枚?と思っていたら、
背がないバージョンとかいろいろあったもんね^^



あ、11日!

今日も会えるね^^

また、フォト楽しみにしてるよ~^^


さて・・・どんなお姿で・・・って、想像できちゃうけどね^^v



先シーズンのユニフォームは、「旅するボヘミアン」


う~ん・・・今シーズンのユニフォームは・・・「語る観光大使」・・・かな・・・

あまり、うまくない・・・

ああ、観光大使は3年だから・・・これはよくないね・・・。

3年は長すぎるよね^^




ところで、私はペ・ヨンジュンが大好きであります。
こうした語りは大好きな気持ちの裏返しであります^^v




ところで、

遅れながら、アニソナをPCで見ていますが、
これ、すごくいいよね?^^

実写より声だけに集中するせいか、

録音もはっきりとしているせいか、とても聞き取りやすい^^

また、聞き取りやすく、joonが発音しているようにも思える^^

そして、今のjoonみたいに、響きがちょっぴり甘くて・・・

チュンサンガーが進化している^^

これは、韓国語の教材にいいよね^^




追加・・・

↓今週末(土か日)のヒョジェ先生宅、小パーティ
同じカーディガン着てます^^;








↓リクエストに答えて・・・
大統領夫人は、joonでもにこやかな笑顔でフォトに収まります^^

そうそう、ドキドキを見せたら・・・簡単にあえなくなるよ~~~









2009/11/11 00:38
テーマ:【創】君に会えるまで カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】「君に会えるまで」7



BGMはこちらで^^


BYJシアターです。

本日は「君に会えるまで」第7部です。


こちらはフィクションですので、ここに登場する人物、団体は実在のものとは異なります。



【配役】
インジュン、ケイジュン、ウォンジン:     ぺ・ヨンジュン
ユナ、    メイリン、   メイファー:     チャン・ツィイー





ここより本編。
お楽しみください。


~~~~~~~~




初めて
君に
会ったのは

いつの日だったろう



どんなに
激しい恋をしても

どんなに
ある人を切なく思っても


いつも
心のどこかで

君が囁いて



君のほうへ
心が
動いていく



君は
僕の前に

いるよね?




君は

君は


ホントに
僕の
運命の人なんだよね?





主演:ぺ・ヨンジュン
        チャン・ツィイー


【君に会えるまで】第7部






ユ:ママ、インジュンを駅まで送ってくるわ。


ユナが玄関でインジュンに続いて靴を履いた。


メ:そうね・・。行ってらっしゃい。
イ:いいよ・・・。もう暗いし。(心配そうな顔をする)
メ:大丈夫よ。これでも柔道3段よ! (笑顔で見る)
イ:ホント?
メ:バカね、うそよ。大丈夫! 一緒に行きたいのよ。
イ:仕方ないな。 どうも、ご馳走様でした。
メ:気兼ねせず、また、いらしてね。(やさしい笑顔で送る) 
イ:はい、ありがとうございます。失礼します。



門を出ると、ユナがインジュンの腕に腕を回した。
そして、顔を見上げた。


イ:何だよ?
ユ:・・・。ねえ、今日、ママのこと、ずっと見てたでしょ?
イ:そんなことないよ。
ユ:うううん、ずっと見てた・・・。(見つめる)
イ:おまえは、オレのこと、ずっと見てたんだ。(見つめる)
ユ:・・・・当たり前でしょ・・・他に何を見るの?
イ:・・・。(少し照れて笑って、歩き出す)


ユ:どうして、ママばかり見てたの? (歩きながら、インジュンに纏わりつく)
イ:どうしてって・・・そんなに見てた? 記憶にないな・・・。
ユ:ずっと目が追ってた・・・。(真剣な目をする)
イ:ふ~ん。オレはただ考え事してただけだよ。
ユ:何を?
イ:・・・。やっぱり、大学院には行かない・・・就職するよ。
ユ:インジュン! あなた、せっかく勉強してきたのに・・・。
イ:でも、もうオレの生きる方向は決まってるし。
ユ:方向?


イ:ユナと一緒になること・・・そうだろ? なら、バイトじゃなくて、早く自活して、結婚できるようにしなくちゃ!
ユ:インジュン・・・。
イ:どうしたの?
ユ:ありがとう・・・。(インジュンの腕にすがって、泣く)


イ:何だよ、おまえらしくないよ。


インジュンはユナの腕を解いて、逆にユナの肩を抱いて歩く。


イ:だってさ、早く結婚しないと、ユナがオバサンになっちゃうだろ?
ユ:ひどい! まだまだ大丈夫よ! (泣きながら睨む)
イ:まあね・・・。(顔を覗く)


ユ:ごめんね・・・。また、ヤキモチ、焼いた。私ってバカよね・・・。ママとあなたを見てると、なんか・・・時々・・・ダメなの・・・。
イ:変だよ。
ユ:うん・・・。おかしいよね・・・。あなたには、遊びに来てほしいし、ママは大好きなのに・・・。自分でもイヤになる・・・。



インジュンは立ち止まって、肩を抱いたまま、ユナをじっと見つめた。



イ:ユナ。おまえは・・・オレの初恋の人で・・・初めての女で・・・オレは他の人は誰も知らない。おまえが一番好きで・・・それでいいだろ? こんなオレでもいいだろ?
ユ:(胸がいっぱいになる)うん、うん! 当たり前よ。私もインジュンしか愛してないもん。私でいいよね? こんな私でもいいよね?
イ:うん。ユナがいい。ユナが好きなんだ。
ユ:インジュン・・・。(彼の体を抱きしめる)



イ:じゃあ、戻ろうか?
ユ:え?
イ:家まで送るよ。こんな暗い道、一人で帰させるはずがないだろ?
ユ:いいの?
イ:どこにおまえを狙いたい物好きがいるか、わからないからね。(笑う)
ユ:もう、ひどい! ・・・ありがと!





確かに今日のインジュンは何度もユナの母親を見つめた。
ほとんど、見つめ続けたといっていいほどだ。
でも、ユナにはその訳は言えない。

今、自分が感じている、この不思議な感覚を口に出していったら、ユナとの関係がおかしなことになる。

そうでなくても、なぜかユナは母親と自分のことを嫉妬してしまうことがある。

しかし、それも全く変な感覚だ。
自分の母親で、親のような年頃の人と、オレに何があるというんだ。
女友達なんか、軽く紹介してくれるくせに!




インジュンは食事中、何度も、ユナの母親のほうを見つめた。

髪をまとめていた時に見た幻のような笑顔はなかったが、スプーンを持つ手も、コーヒーカップを持つ手もよく知っているような気がする。

唇に人差し指を持っていった時は、驚いた。
次にきっと指を折って、第一関節の辺りを唇に当てるような気がしていたから・・・。本当にそうだった。





ユナの家の前まで戻ってきた。



イ:じゃあね。
ユ:ありがと。
イ:ユナ。オレが親と縁を切っても、ついてきてくれるよね?
ユ:うん・・・でも、その前に努力しよう。インジュンの大切なご両親だもん。
イ:そうだね・・・。今日はご馳走様。おいしかった・・・。そうだ。もっと、お母さんに料理習ってよね。
ユ:ひどい!(胸を押す)
イ:ありがとう。
ユ:インジュン・・・。(甘えて見つめる)


インジュンがユナの唇に軽くキスをした。


イ:じゃあね。
ユ:うん、お休み。




インジュンは帰っていった。

ユナはインジュンの後ろ姿を見送りながら、「恋をしているのは私とインジュン・・・」と当たり前のことを呟いてみた。そして、門の中へ入った。



インジュンは歩きながら、あの瞬間、自分に見えた母親の笑顔を思い出した。
それはあの夢の中の女によく似ていた。

それに、あの指先・・・。


これはいったいどういうことなんだろう・・・。
インジュンは不思議な思いにとりつかれていった。








インジュンが遊びに来てからしばらくして、メイリンは以前歩いたことのある道をまた歩いている。

以前来た時は、ユナの連れてきた高校生のインジュンがあまりにケイジュンに似ていたので、もう一度顔を見たくてこの道を歩いた。

でも、今回は、あのバラのむせ返るような香りの漂う家で、インジュンの母親と対峙しなければならない・・・。


娘たちに頼まれたわけではないが、愛するユナのため・・・そして・・・ケイジュンのために、何かしてあげたかった。

ケイジュンには、今度こそホントに幸せを掴んでほしいのだ。



門のところにあるインターホンを押し、


メ:イ・ユナの母親の、チェン・メイリンと申します。


と名乗った。




インジュンの母親にリビングへ通され、二人は向かい合って座っている。


メ:以前もお邪魔して・・・あの時はありがとうございました。
母:・・・。あの時は、お庭のお話をして、楽しかったですけどね・・・。
メ:・・・。(俯く)
母:お宅のお嬢さんとうちのインジュンがこんな関係になるとは、思ってもいませんでした・・・。
メ:・・・こんな関係って? ただの恋人同士です。
母:そうかしら・・・。5つも年上で、元教師・・・。息子は、何もわからないまま、手玉に取られたというか・・・。
メ:待ってください。そんな一方的な言い方をなさらないでください。私もインジュン君を知っていますが、二人ともごく普通の恋人です。それにちゃんと真面目に将来を考えていて。とても微笑ましいカップルですよ。


母:さあ、どうだか・・・。あなた方はいいでしょうよ。いい子を捕まえちゃったんだから! でも、私どもとしましては、この関係は許せないんです。息子はとても優秀で、ホントにいい子だったんですよ・・・。それが、すっかり変わってしまって。今では家にも寄り付かなくて・・・。(溜息をつく)
メ:お母様、インジュン君は少しも変わってないわ。お母様のおっしゃる通りのお子様ですよ。とてもやさしくて、素敵な人です・・・。どうか、彼の気持ちを理解してあげてください。・・・そして、うちのユナも、よく見てください。あの子だって、インジュン君に負けないくらい、いい子なんです。子供の頃は、主人の仕事の関係で海外生活が長くて。大学もアメリカでした。私は、胸を張って人前に出せる素敵な娘に育ったと思っています。どうぞ、娘の年齢に拘らず、本人自身を見てあげてください。
母:ご本人はよく見せていただきましたよ。・・・お洋服も着てなかったわ・・・。


メ:・・・。お母様、本気でおっしゃってるんですか?(声の調子が変わる)
母:ええ、もちろん。
メ:・・・あなたには、デリカシーというものがないんですか?



母親は驚いた。ユナの母親がインジュンと同じ言葉を吐いたから・・・。


メ:子供には子供の生活があります。まして、年頃の子なら、恋もするでしょうし・・・いろいろあるでしょう・・・。
母:何を言ってるんだか・・・。あの子たち、一緒に寝てたんですよ。
メ:・・・なぜ、そんなお部屋にお入りになったの? あの子たちだって、見せたかったわけじゃないでしょう?
母:・・・。
メ:インジュン君ももう大人です。いつまでもあなただけのものではありません・・・。
母:失礼ね! あの子はうちの跡取り息子です。口を挟まないでください!
メ:わかりました・・・。あなたのお気持ちはわかりました。でも、私はあの子たちを応援します。とても愛し合っているんです。あの二人なら、きっと幸せになれます。
母:お帰りください!


メ:そうします。あなたは、ご自分の息子さんの目を信用されてないんですね。あの子はそんないい加減な子ではありません。・・・いいです・・・あなたがもし、失望されて、彼を見放しても、私が母親代わりになってあげます。そうします。
母:あなた、何を言い出すの! 失礼ね! 大事な息子をあんた方親子なんかに、あげないわ!
メ:それも彼次第です。では失礼します!



メイは、怒って出てきてしまった。

二人の力になりたかったのに・・・返って足を引っ張ってしまった。

これもインジュンがケイジュンだからかもしれない。他の男の人だったら、自分が母親代わりになるなんて、言わなかっただろう・・・。
ユナの幸せのためといいつつ、結局はケイジュンへの愛で動いているのかしら・・・。

メイは少し情けなくなった。

ユナの母親としては、もっと頭を下げるべきだった。土下座をしても・・・なのに・・・。






それからしばらくして、インジュンの就職が決まり、彼とユナの結婚への道筋は着々と準備が進められていった。


入社をあと一週間に控えたある日、インジュンがユナの家で夕食をとりながら、重大発表をした。
インジュンとユナが並び、メイがユナの前に座っていた。

イ:実は、重大発表があります・・・。
ユ:なあに?(胸を弾ませて聞く)
イ:そんなにうれしそうだと、言いにくいな。
ユ:イヤな話?
イ:少しユナが怒る話・・・。
ユ:何?
イ:お母さん、実は僕、入社して3年間は地方回りなんです。
ユ:ええ! 聞いてないわ。
イ:放送局ってね、新人は地方勤務から始まるんだよ。でも、3年くらいしたら、またソウルに戻ってくるから、待ってて。(笑顔で見つめる)
ユ:ひど~い。
メ:ユナ!(たしなめる)でも、一流の放送局に入れたんですもの。将来が楽しみじゃない。少しくらい我慢なさい。
ユ:ふ~!(溜息をつく)


メ:一人で行くの? ユナと一緒に行ったら?
イ:それも考えたんですけど・・・。お母さん一人残して、ユナを連れていくのも・・・。
メ:あら、そんなこと心配しないで。私はあなたたちが幸せになることを一番に考えているのよ。
イ:それに、まだ僕の給料だけじゃ暮らせないし。ソウルなら、ユナと共稼ぎができるけど、地方へいくと、ユナが勤めるところもないから・・・。ユナ、待ってて。ここでお母さんと一緒に。
ユ:インジュン・・・。(悲しくて胸がいっぱいになる)
イ:ちゃんと定期的に帰ってくるよ。オレを信じて。おまえを裏切ることなんて、絶対しないから。
ユ:・・・。(信じてるけど)
イ:ごめんよ、結婚しようって言ったくせに、待たせて。
ユ:・・・。
メ:ユナ、インジュン君の気持ちも考えてあげなさい。
ユ:わかったわ。待つ・・・。でも、絶対、私のところへ帰ってきてね。
イ:うん。ありがとう。



夕食が終わって、母親は二人の気持ちを考えて、早々に自分の部屋へ引き上げた。
そして、ユナたちも、2階のユナの部屋へ上がっていった。



ユ:インジュン。絶対、私を捨てたりしないでね。
イ:何、言ってるんだよ。そんなことしないよ。
ユ;ホントね? 
イ:ああ。
ユ:だったらこっちへ来て。(ベッドに座る)
イ:ここで? ちょっとやめようよ・・・。
ユ:いいじゃない。来て・・・。ママは上がってこないわ・・・。そういう人じゃないわよ。来て。
イ:・・・。(ユナの隣に座る)
ユ:抱いて。お願い。私を信じさせて・・・。



インジュンは、ユナの家で初めて、ユナを抱いた。









インジュンは新任の地へ赴き、ユナは母親のメイリンとともに、ソウルに残った。

結局、インジュンが親に内緒で大学院への進学をやめ、就職を決めたことで、彼の両親とインジュンはケンカ別れのようになってしまった。
といっても、実際のところは、父親は就職の保証人になってくれたし、彼に好きなように生きろと言ってくれた。母親の干渉が強くてインジュンが息苦しかったことも理解していた。
しかし、母親とは、今回の一件でまったく疎遠になってしまった。


そのため、ソウルへ戻った時は、ユナの家で過ごしていた。


インジュンは1ヶ月に一度、定期的にソウルへ戻ってきた。
そして、一日をユナと一緒に過ごし、また帰っていく。


メイはインジュンが来ている時は決して2階へは上がらなかった。




あれから、インジュンが赴任してからは、インジュンのメイに対する不思議な感覚は収まっていた。


今は、しばらくぶりに会うユナのことに夢中で、メイのことなど、頭になかった。


駆け足で過ぎていく二人だけの時間。

それを貪るように、二人は見つめ、愛し合って過ごした。






そして、インジュンは24歳に、ユナは29歳になっていた。


インジュンがいつものようにやってきた。



ユ:いらっしゃい。待ってたわよ。(目を輝かせている)
イ:今日は、お母さんは?
ユ:今、出かけてる。あなたって、いつもママのこと、気にしてるのね。
イ:だって、一緒に暮らしている人のこと、聞くのは当たり前じゃない?



二人はリビングへ入ってくる。


ユ:ねえ・・・。
イ:何だよ?
ユ:1ヶ月ちょっと待っていた健気な恋人に、なんかないの?
イ:何が? ああ、そうだね。お待たせしました。(にっこりする)
ユ:なんだか、つまんない。倦怠期かしら? まあ、いいわ。ねえ、座って。お茶入れるから。




インジュンは、いつものように、一人掛けのソファに座った。
彼はここの席が気に入っていて、まるで、そこの家の主人のように一人掛けに座った。

でも、母親のメイは何も言わなかった。
3人でお茶をする時は、女二人で座っていたほうが話しやすかったから・・・。

ユナもそうだった。

母親と一緒に並んでいるほうが、インジュンの視線の先を心配する必要がない。
インジュンが母親を見つめっぱなしになることもない・・・。

今は、彼はちゃんと交互に、ユナを見て母を見て、話をした。





お茶を入れにキッチンへ歩いて行くユナの後ろ姿を見て、


イ:ユナ。ちょっとおいでよ。
ユ:なあに?
イ:いいから・・・。


ユナがインジュンの前に立つと、インジュンがサッとユナの手を引っ張った。
ユナは転げるように、インジュンの膝に座り込んだ。


ユ:なあに? ここ、窮屈。(笑う)
イ:いいじゃない。こっち、向いて。


ユナが振り向くと、インジュンが両手でユナの顔を包んだ。ユナも真似て、インジュンの顔を包み、二人は笑いながら、キスをした。

ユ:お帰り・・・。
イ:うん。・・・寂しかった?
ユ:わかってるでしょ!(顔を覗く)
イ:まあね・・・。
ユ:インジュン・AD(アシスタント・ディレクター)も寂しかった?
イ:そりゃあそうさ。だから、こうやってくるんだろ?
ユ:そうよね、ご苦労様・・・すごく待ってた・・・。(首に腕を巻きつけ、抱きつく)
イ:愛してるよ。
ユ:うん、私も・・・。早くインジュンと暮らしたい・・・。
イ:オレも・・・。
ユ:・・・。(目を見つめる)
イ:・・・。(見つめ返す)


幸せが二人の瞳の中に見えるようだ。


イ:あと1年だからね。我慢して。
ユ:うん。


二人は狭い一人掛けのソファに窮屈そうに、そして幸せそうに座っている。
インジュンはこうやって、二人で密着して座るのが好きだ。

ユナは、こういう、少し子供っぽいことが好きなインジュンが愛しい。



ユ:そうだ。インジュン。いいもの、見せてあげる。
イ:なあに?
ユ:(立ち上がって)パパがね、私がお嫁に行く時に持っていきなさいって言ってた絵があるのよ。
イ:へえ。
ユ:若い時のママを描いたデッサン画なんだけど、すごく素敵なの。昔ね・・。ねえ、パパの書斎へ一緒に来て。初めてだっけ?


二人は父親の書斎へ入っていく。


ユ:ここにある本、好きなのどれでも、貸してあげるわよ。ママがね、ここを片付けると、ホントにパパがいなくなった気がしてイヤだからって、そのままにしてあるの。でも、もう誰もここの本は読まないから。ほら、奥のあの絵、見て。素敵でしょ?


父親の書斎には、大きな格子の窓があり、その横に、一枚のデッサン画がかかっていた。


インジュンはその絵を見て、自分でも驚くほど動揺してしまった。

そのデッサンの母親の顔こそ、かつてインジュンが見た幻の母親の笑顔であり、その絵は胸が痛くなるほど、とても懐かしいものだった。

というより、この絵を描いたであろう画家の、母親への恋する気持ちがひしひしと、いや、生々しく伝わってくる。
そして、そのタッチは、上手い下手は別として、自分の絵にそっくりだ。


なぜか、インジュンの目から涙がこぼれた。

それは自分でも驚きだった。
ユナに見つからないように、そっと涙を拭いた。


ユナは何か探しものをしていて、本棚の下の観音扉を開けて顔を突っ込んで見ている。


ユ:あった!(顔を出す)
イ:何があったの?
ユ:その画家さんがペイントしたレターケース。(本棚の下から取り出す)これ。


そのちょうどB5が入る大きさの、蝶番がついた木製のレターケースは、知っている気がする。
その絵もよく知っている。まだ見ていない裏に描かれた絵も!



こんなデジャブがあるのか・・・。



ユ:結構、素敵でしょ? 植物画だけど。
イ:この絵描きさんて友達だったの?
ユ:うん、パパとママのね。パパがね、勤めていた大学から派遣されて、フランスに留学していた時代に、ママと知り合ったんだけど、これを描いた人もパリの大学に留学してて卒業してから、壁画の修復をやってたんだって。パパと同じアパートに住んでて、3人で仲良しだったんだって。(レターケースを見ている)
イ:今もフランスにいるの? (真剣な目をして聞く)
ユ:うううん、それがね、悲劇なの。修復の仕事をしていた古い大聖堂の、大きな鉄のシャンデリアが急に落ちてきて、死んじゃったのよ。だから、パパがこの人の絵をリビングに飾ろうとしたら、ママが悲しくなるからイヤだって。それでパパの書斎に飾ってあるの。素敵なのにね・・・。こっちの風景画もその人のよ。


インジュンはその絵をじっと眺めている。


ユ:あ、これ、開かない・・・。

ユナはそのレターケースを開けようとするが、開かない。
インジュンがユナの手元を見ている。


ユ:パパが亡くなる前にこの箱の開け方、聞いておくんだったな。素敵だけど、使えないわ。
イ:お母さんは?
ユ:実はね、ママはこれのこと知らないんだって。(ちょっと意味ありげな目をして)なぜか、子供の頃、パパが謎めいて言ってたわ。笑って。年を取ったら、ママにプレゼントするって。
イ:お父さんが亡くなったのに、教えてあげないの?
ユ:だって、ビックリ箱だもん・・・。ママが年を取ってから・・・あげる。でも、何が入ってるのかな? ママへのラブレターだったりして。恋の横恋慕ね。なんでこんな難しい鍵にしたのかしら。全く理解不能だわ。
イ:貸して。


ユナから受け取って、鍵を見る。


ユ:インジュン、ここでゆっくりしてて。本も見てていいから。私、お茶入れてくるわ。コーヒーでいい?
イ:うん、ありがとう。(鍵を見ている)


部屋を出ていったユナの声がする。


ユ:ねえ、いつも通り、ミルクも入れちゃうよ? カフェオレでいいよね?
イ:うん、そうして!
ユ:わかった!




インジュンは溜息をついた。


このレターケースを知っている。
そして、インジュンは、いとも簡単に鍵を開け、中を見た。


手紙が何通か入っている。

本当に恋の横恋慕なのだろうか。



封書に混ざって、葉書が数枚入っている。


葉書だけ抜き出して、それを読んでみる。

それはフランス語で書かれていたが、インジュンは第2外国語でフランス語をやっていたので、なんとか読んでみる。
まるで、魔法にかかったように、自分でも不思議なくらいに、スラスラと読めた・・・。




「ケイジュン! ケイジュン! ケイジュン!

昨日、私はホテルの便箋にあなたの名前を50回書きました。

今、ボルドーにいます。
パパがワイン工場を見たいといって、ここを訪ねたけど、私は早くパリに帰りたい。

お城のようなホテルより、ハトに占拠されて、フンだらけになったあなたのお部屋のほうが好き!
あなたのお部屋なら、1ヶ月拘束されてもいいわ。一生でもね!

ケイジュン、
あなたがいなくて、気が狂いそう!

あなたにプレゼントするワインを買ったわ。

赤白2本ずつ買いました。

お隣のソンジュさんにもプレゼントするわ!
いつも楽しいお話をしてくれるから。


5日後にはパリへ戻ります。
早くこの家族旅行が終わることを祈って・・・。

ボルドーより。

あなたが恋しくて恋しくて、
ちょっとクレイジーなメイより。

PS.浮気は絶対だめよ!」





インジュンは胸が苦しくなった。

メイはユナの母親で、ソンジュは父親だ。




ユナがやって来ないか、ドキドキしながら、次を見る。




「ケイジュン!

どうなってるの、あなたは!
カンヌのホテルの住所を置いてきたのに。

なんで手紙が来ないの?
こんなに、こんなに、待っているのに!

もし、これから3日たっても、・・・5日でもいいわ。
もし手紙が来なかったら、

私は海の藻屑になるか・・・
あるいは、そう、さっき声をかけてきたハンサムな金髪男性のものになります!


あなたはもう30のオジサンだから、わからないのかしら?
20の女の子の生理が!

もう、あなたがいなくて、寂しくて寂しくて仕方がないのに!
代わりの人を探すわ!

もう秒読みは始まったわよ。

覚悟してね!

あなたを好きになったことを悔やんでいるメイより」




「ケイジュン!

あなたからの電報が届きました。

【メイ、ジュテーム、ただそれだけ・・・。ケイジュン】

素敵で素敵で、泣いてしまいました。
その一言だけで、幸せ。

浮気もしません。
いい子であなたのもとへ帰れる日までじっと我慢します。

あなたの電報を小さくたたんでお守りのように、
首から提げました。
ママと妹が、あなたに夢中な私に呆れています。

でも、私は最高に幸せ!



カンヌより。 

あなたをめちゃくちゃ愛しているメイより」





ユナの母親の恋人は、本当はこのケイジュンという人だった。
ユナの父親は、どんな気持ちでこの葉書を読んだのだろう・・・。

インジュンは次の葉書を探すため、手に取った封書を順に送っていくと、一枚の写真が現れた。



オレとユナ?



日付は30年も前だ。

しかし、その色褪せたカラー写真には、確かに自分とユナがいる。


これっていったい・・・。

目を凝らして、写真を見る。





ユ:インジュ~ン! コーヒー、どこで飲む~?



ユナの声がした。

インジュンは慌てて、手に持っていた手紙と写真を自分のジャケットの内ポケットにしまい、レターケースに鍵をかけた。



ユ:ねえ、インジュン! 聞こえてるの!


ユナが書斎の中を覗いた。


イ:あ、ごめん。これ、やっぱり開かないや。(声が少し震えた)
ユ:そう・・・。でも、まだママにあげるまでには時間があるから、いろいろ試してみるわ。しまっておくね。(インジュンから受け取る)
イ:うん・・・。


ユナはまた元の場所にしまい込む。


ユ:ねえ、なんかほしい本、あった?
イ:いや。
ユ:こんな長い時間、鍵だけ見てたの?(不思議そうに見つめる)
イ:いや・・・ユナ・・・。
ユ:なあに?
イ:ごめん、急な用を思い出したんだ。今日はこれで帰るよ。
ユ:やだ、インジュン! 来たばかりじゃない。どんな用事?
イ:先輩に、ソウルへいったらお願いって用事を頼まれていたことを忘れてて。
ユ:わかった。じゃあ、ちょっと待ってて。私も一緒に行く。着替えてくる。
イ:え?
ユ:だって、そうすれば一緒にいられるじゃない。(笑顔で見つめる)
イ:いや、ユナ。今回はごめん。一人で行くよ。
ユ:そんなあ・・・。せっかく来たのに・・・。また、1ヶ月は会えないでしょ?
イ:いや、なんとかその前に来るよ。
ユ:ホントね?
イ:うん。ごめんね。(見つめる)
ユ:わかったわ。
イ:じゃあ。(急いで部屋を出る)
ユ:ねえ待ってよ・・・。インジュン?


インジュンは急いで靴を履いている。


ユ:(不安そうに)インジュン、あなた、大丈夫? ねえ!
イ:え? ああ、ただ急いでいるだけだよ。
ユ:じゃあいいけど・・・。ねえ・・・。
イ:え? 何?
ユ:・・・いいわ・・・。


インジュンは玄関のドアノブを掴んでから、振り返って、「ああ」という顔をして戻り、ユナを抱き締めた。


イ:ごめん・・・。急ぎすぎたね。


そして、軽くキスをした。
ユナはもっと抱かれていたかったのに、インジュンは腕を振り解いて、さっさと出ていった。

残されたユナは唖然として、ドアを見つめた。





今のインジュンの頭の中は混乱していた。
とても、ユナと楽しくお茶を飲む気にはなれなかった。



あのデッサン画、風景画、レターケース、全て知っていた。
そして、あの葉書。

極めつけは、写真だった。

自分にそっくりな男!
たぶん、一緒に写っていたのは、母親のメイだろう。



あの母親はいったい自分を見て、どう思っているのか・・・。


昔、ユナに内緒で、韓服を着たユナに似た女の絵をあげた。
あれを見た時、母親のメイは何を感じたんだ!

何を思ったんだ!


ただ胸が苦しい。
切ない・・・。

あんな葉書を出していた若い日のユナの母親、メイ・・・。




思いに耽りながら、通りを歩いていくと、前から、ユナの母親が買い物袋を抱えて歩いてくる。

インジュンは母親の姿を見て、なぜか気が動転してしまい、困って、通りを横道にそれて、母親の行きすぎるのを待った。

母親メイリンの後ろ姿が、胸を痛くする。

インジュンは混乱する思いを抑えながら、急いで赴任先へ戻っていった。







メ:ただいま~。(リビングへ入る)あら、ユナ、あなた一人? インジュン君は?


ユナが一人掛けのソファに座っている。


ユ:それがもう帰ったの・・・。今、通りで会わなかった?
メ:うううん・・・そう・・・。今日はご飯食べていかないんだあ。 3人分、買ってきちゃった。(残念な顔をする)
ユ:ごめんね、ママ。なんか急用を思い出したって・・・。(ちょっと不安そうな顔をしている)



メ:・・・ケンカしたの?
ユ:うううん・・・。(一人掛けのソファの袖を撫でる)いつも通り、仲良くしてたわよ・・・。
メ:そう・・・。どうしたのかしら。急用なら仕方ないけど・・・。おかしいわね。あの人、几帳面だから、そういうことは忘れない感じだけど・・・。
ユ:そうなのよねえ・・・そこがちょっと変・・・。(溜息をつく)


メ:あなたたち、何してたの?
ユ:え? ああ、パパの部屋のママのデッサン画を見せてあげてたの。私がコーヒーを入れてきたら、急に帰るって・・・。
メ:そう・・・。それで・・・。(何か思い当たる)
ユ:うん・・・。
メ:そう・・・。


母親がぼうっとしながら、買い物袋を提げて、リビングからキッチンへゆっくり歩いていく。


ユ:ママ? どうしたの?
メ:別に・・・。ユナ、きっと急用でしょ、ホントに・・・。
ユ:そうよね。(母に言われて安心する)



メ:ホントに思い出したのよ・・・大切なことを・・・。



メイの瞳が涙で曇った。








第8部へ続く・・・



2009/11/10 00:25
テーマ:愛と料理を食べる カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

楽しい食卓^^

Photo




문어를 직접 잘라주시는?? 형님

たこを直接切るのは?? お兄様^^v


という楽しいキャプションのついたフォトがあるソムリエさんのブログ。

tenさんのブログに載ってた「たこを切るお手手」に惹かれて
訪ねてきました^^



ヒョジェ先生宅で楽しいお食事会の様子です。

ではまだ見ていない人はあのソムリエさんのブログへGO!







지인들과 조촐한 파티가 있어서 주말에 성북동 효재에다녀 왔습니다

 親しい人たちと質素なパーティーがあって,
週末に城北洞(ソンブクトン)ヒョジェ宅に行ってきました


효재선생님 민폐만 끼지고 와서 죄송합니다

ヒョジェ先生にはご迷惑だけかけて恐縮です、申し訳ありません



음식사진 나갑니다~~
食べ物写真が出て行きますよ~~



간장게장
カニの醤油づけ




カニさんが出てきますが・・・

これ!どう見ても上海ガ二ですねえ^^




やっとお酒のフォトのところに、ヨンジュンヒョンのことが~~


저번에 용준이형이랑 함께 만든 막걸리입니다.

この前、ヨンジュンヒョンと一緒に作ったマッコリです。

ああ、マッコリができたんだね~~~





そして、たこ鍋のところです。
これはソムリエさんの味付けのようで・・・

料理専門家のヒョジェ先生の前で私がコリョボン軟泡湯(ヨンポタン)

인공 조미료 화나도 사용하지 않고 순수하게 자연 재료안을 사용해서 만들이본
 
人工調味料は腹が立っても使わないで、純粋に自然材料案を使って,全てが
 

앞마당에 았는 파와 고추를 즉석에서 뽑아 사용도 하고 ・・・

前庭に?(ここは意味不明)
アンヌン パー(ネギ)と唐辛子を即席で選んで,使ってみて ・・・





これを読んでいて、

ふと思ったのです。

ソムリエさんなんか、きっと料理なんか上手で
いろいろ作るのだろうけれど・・・

普段は人工(化学)調味料を使うんだなあ・・・と。


joonもゴシレもとても自然に拘っているけれど・・・

韓国では、それは、あまり普通ではないことなのだろうか・・・。


ところで、

日本の食卓はどうだろう?


そんなに、化学調味料って使われているんだろうか?


我が家には一つもない。

ああ、最近、韓国の牛肉ダシダに凝っているから、
それには入っているかもね。

外食はともかく、日本の食卓って意外と天然のもので
味付けされているのではないか・・・

などと思ってしまった。


だって、私は普通のおばさんで、
特に何かに凝っているわけでもないから・・・。

それとも、凝っているの?@@

よくわからない・・・。

塩は天然塩がいいよね、ミネラル豊富で・・・
なんて思うけど、

取り立てて大騒ぎもしないで使っている。



こうやって考えると、
まだまだ、
韓国は化学調味料が横行しているのかもしれない。


それにしても、

あれだけの材料なら・・・
そんな調味料なんて、
腹も立たず、使う気にもなれない^^

素材のうまみだけで十分ではないか^^

ねえ^^




joonも楽しい時間を過ごしているね^^




きっと・・・



「joonちゃん、うちに上海ガニが届いたの^^

お友達と来な~~~~い?^^」


「え? そうなの^^

うんうん、こっちもねえ、マッコリができたんだ~」


「え~~、そうなの~~~それは、楽しみ~~~^^」


「じゃあ、ソムリエちゃんも連れてっちゃうよ~~~^^

マッコリだけじゃなくて、もち、ワインもたのんじゃうね~^^」


「おお、ラッキ~~~カムサハムニダ~~~」


って、感じである^^


これ、昨日かおとといだよね^^




それにしても!!^^


joonちゃんの髪型も変わり、衣替えが終わり・・・

またまた、新たな着たきりすずめ状態に突入~~~vv ^^¥

この日の服装も黒のセーターで同じだよね^^



いつだって、どこだって、

僕は変わらない^^

ん?

だよね~~~~^^¥





訳は勝手に一部意訳



まあ、楽しければいいのだ^^v


そういえば、

全先生は、漆芸美術館は
やめないらしいよ・・・





2009/11/08 20:30
テーマ:【創】君に会えるまで カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】「君に会えるまで」6



BGMはこちらで^^



BYJシアターです。

本日は「君に会えるまで」第6部です。

夜中アップし忘れてしまって、お待ちいただいたでしょうか、
すみません・・・vv


こちらはフィクションですので、ここに登場する人物、団体は実在のものとは異なります。



【配役】
インジュン、ケイジュン、ウォンジン:     ぺ・ヨンジュン
ユナ、    メイリン、  メイファー:     チャン・ツィイー


ここより本編。


涙腺の弱い方、ハンカチをどうぞ。
では、お楽しみください。


~~~~~~~~~~~~~~




初めて
あなたに
会ったのは

いつの日だったろう



どんなに
幸せな日々を送っても

どんなに
ある人を愛しても


いつも
心のどこかで

あなたが囁いて



あなたのほうへ
心が
動いていく



あなたは


幸せね?



私は
あなたの
幸せを

祈っています




主演:ぺ・ヨンジュン
    チャン・ツィイー


【君に会えるまで】第6部





イ:こんにちは。


インジュンがユナの家に4年ぶりに訪ねてきた。
玄関に出たユナの母親チェンとインジュンが顔を見合わせた。


チ:・・・こんにちは。
イ:ご無沙汰していました。
チ:・・・。すっかり、大人になったわね・・・。(まぶしそうに見つめる)
イ:チェンさんはお変わりありませんね。
チ:そんな・・・ずいぶん、老けたわ・・・。


イ:この間は・・・・。(言いにくそうに言う)
チ:なんですか?
イ:ユナが・・・先生が・・・。
チ:ユナでいいですよ。
イ:お母さんに全てお話ししたと言っていたので・・・。うちの母がユナにひどいことを言ってしまって申し訳ありませんでした。
チ:・・・。(首を横に振る)
イ:チェンさんは、お母さんは・・・僕たちを応援してくださると伺ったので・・・。
チ:・・・好きなら、一緒におなりなさいと言っただけです・・・。
イ:・・・・。(チェンを見つめる)
チ:あなたたちを助けて応援するという意味ではありません・・・。(見つめる)
イ:・・・。



ユナが2階から階段を下りて、玄関へ出てきた。


ユ:インジュン! いらっしゃい。ママ、インジュンとは久しぶりでしょ?
チ:ええ。
ユ:ママ。私、インジュンと一緒になりたいの・・・。やっぱり、私たち、別れられないの。それで、ママの力を借りたいの。
チ:私に何をしろというの? 私にできることなど何もないわ。
ユ:ママ・・・。
チ:二人で考えなさい。(インジュンの顔をじっと見る)



ユナの母親は、そういうとさっさと自分の部屋のほうへ行ってしまった。残されたインジュンとユナは母親の気持ちがわからず、彼女の後姿を見送った。



イ:まずかったかな・・・。急に来たりして・・・。
ユ:そんな。大丈夫よ。ママは怒ってなんかいないわよ。
イ:でも・・・。
ユ:ママにお母さんを説得してもらおうなんて、虫がよすぎたかな。
イ:そうだね。でも、ちょっと様子が変だったよね?
ユ:・・・パパのこと、思い出したのかしら?
イ:お父さん?
ユ:うん・・・。実は・・・パパとママって、22歳も年が離れているの。ママが21の時に、43歳のパパと、それも国の違う人と結婚したのよ。それって大恋愛でしょ?
イ:そうだね。
ユ:だから、きっとパパのことを思い出したんだわ・・・ママたちは、自分たちの力で道を切り開いてきたから、きっと私たちにもそうしろって言っているのよ・・・。


イ:そうか・・・。
ユ:ねえ、私の部屋へ来て・・・。ママはあなたのこと、好きだもん。これから、うちへ遊びに来ても怒ったりしないわ。ただ、自分たちのことは自分たちでしっかりやりなさいっていってるのよ、きっと。
イ:うん・・・。
ユ:ねえ、上がって。早く・・・・。(甘えた目でインジュンを見る)



ユナはインジュンの手を引いて、2階の自分の部屋へ上がっていった。








ユナの母は自分の部屋に入り、ベッドに腰掛けた。

久しぶりに会ったインジュンはすっかり大人になっていて・・・まだ線は細いものの、もうほとんど、彼女の知っていたケイジュンの姿になっていた。


彼女は溜息をついた。



遠いあの日。


あの時のことが、昨日のことのように思い出される。


人生の大きな岐路・・・。
一生の中で一番大きく揺れた日、自分の生きる道を決めたあの出来事。

長い間、忘れる努力をして、夫の愛でなんとか切り抜けた日々。

今は一人、あの時を思い出す。







夢の中を走るように、通りを駆け抜け、パリ病院の地下室に下りていく。

重い鉄の扉を押し開け、中へ入ると、シーツに包まれた彼を見つけた。

絶望感で胸が張り裂けそうになり、足が止まりそうになるが、一歩一歩近づいて、その顔を覗く。




ああ、愛する人!

こんな、こんな!

ああ・・・!


メ:ケイ! ケイジュン、起きて、起きて! これからずっと一緒にいるって約束したじゃない! だめよ、まだだめよ。・・・お願い! 起きて、起きてよお・・・。(泣いてすがる)

 
ケイジュン・・・一人で逝かないでよ・・・・。(取りすがって泣く)



なぜ? 

なぜ、彼を奪うの?

私の命!
私の命なのに!


なぜ!
なぜ!

私の全てなのに!


結ばれれば、私のものだって言ったじゃない!


ああ・・・。

ああ・・・。





泣き崩れて立っていることができない・・・。

彼の眠るベッドから、崩れるように床に座り込む。




ああ・・・。

ああ・・・。




後ろからメイを抱きかかえる腕があった。


振り向くと、ソンジュが辛そうに、メイリンを見つめている。

痛々しいメイリンをソンジュが力いっぱい抱きしめて、メイリンは苦しくて悲しい思いを吐き出すように号泣した。




あの時の情景を一生忘れることはできない・・・。




全てを変えてしまったあの日。

ソンジュは、ケイジュンが壁画を修復している、大聖堂にあった大きなシャンデリアが突然落ちて、彼がその下敷きになったことを隠し、私を病院へ呼び寄せた。

ソンジュは電話で、私をやっと探し出せたといったが、それが彼の死だったとは、その時は言わなかった。
私が動揺しないように、思いやりのある電話の応対だった。



その日の昼前に事故は起こった。

古くなっていた天井は、重いシャンデリアを持ち堪えられなくなっていた。そして、この日とうとう、大きな音を立てて、天井の一部が崩れるように落ちた。

ソンジュがその知らせをもらったのが昼過ぎ。彼はケイジュンのアドレス帳から、メイの自宅の電話番号を探し出し、そこからまた、フルートの先生のお宅の電話番号を聞く。
先生のところへ連絡を入れた時には、もう私は帰っていて、市場で、夕食の材料を吟味していた。


ケイジュンは病院に運ばれた当初は生きていたが、内臓破裂で午後3時過ぎにはもう亡き骸になってしまった。



ソンジュは付き添いながらも、私を探し、私は何の胸騒ぎもなく、その日を過ごしていた。
少なくても、ケイジュンのチャームを拾った時、なぜ私は不安にならなかったのだろう。


私は幸せに酔いしれていた・・・全く前が見えていなかった。
初めての男であるケイジュンは運命の人で、それは必ずハッピーエンドに終わるという確信に似た驕りがあった。

でも・・・恋の呪縛は解けていなかったのだ・・・。



パリ病院の受付についた時、ソンジュは席を外していた。

私は受付で、ケイジュンの名前を告げ、病室を聞いた。


でも、答えは霊安室だった。



そこから、まるで夢の中を歩くように、地下へ降り・・・・彼のベッドまで辿り着いた。







メイリンは、ベッドの横に立てかけてあった二枚の絵を取り出して、ベッドに並べてみる。




ケイジュンが描いた油絵。20の頃のメイリン。その瞳は愛に満ちていた。

インジュンが描いた韓服の女性。それはかつてのメイリンにそっくりだ。その顔は、ケイジュンを亡くしたあとの数年間のメイリンによく似ている。

この絵をインジュンに描かせたであろう、インジュンの中の魂が、亡くした妻を求めて、彷徨った心情がとてもよく出ている・・・。
そして、それは当時のメイの心情ともよく似ていた。





メイリンは涙を拭いながら、その絵を愛しそうに眺めた。








21歳のメイリンは、再び占い師の部屋を訪ねた。

真っ黒な喪服に黒のベールのついた帽子を被り、黒い手袋をはめて、悲壮感たっぷりに、部屋へ入ってきたメイリンを見ても、占い師はまったく驚かなかった。


メ:知っていたんですね?
占:・・・。
メ:なぜ、教えてくれなかったの? そうすれば・・・。
占:恋に落ちなかった?
メ:・・・・。
占:そんなことはないね・・・。それは避けられないこと。恋に落ちることも、彼が命を落とすことも・・・。
メ:・・・どうしたらいいんです・・・私は? あの人はもう私の全てになってしまったのに・・・。私はこれからどうしたらいいの? これからずっとさすらうの? 200年もさすらっているように・・・。
占:見てあげるよ。おいで。


安い布を引き上げて、占い師はメイリンを奥の間へ通した。


彼女は向かい合って座ったメイの顔を見た。
そして、水晶玉を横において、メイの両手をしっかり握り締めて、目を瞑る。



占:う~ん・・・。近いね・・・。彼はおまえに何か言い残しているはず。次の彼に近づく手立てを。
メ:なんでしょう? 言葉ですか?
占:・・・人・・・。
メ:人ですか?
占:この次の彼が現れる場所へ誘ってくれる人・・・。
メ:誰?


占い師はパッと目を開けた。


占:でも、どうする? この次の彼はおまえの子供のような年齢だ。今回は見送ったほうがいいかもしれない・・・。また来世があるのだから。
メ:・・・。でも、会いたいです・・・。
占:あの男のことは胸にしまって、今回は他の男と一緒になったほうがいい。
メ:その道先案内をしてくれる人は、男性? 女性? (強い視線で占い師を見つめる)
占:(メイリンを見つめる) 男だ・・・。
メ:その人と一緒になれば、彼に会えるのね?
占:子供のような彼にな・・・。


メ:私をわかる?
占:初めは気がつかない・・・。もしかしたら、最後まで気がつかないかもしれない・・・。なんせ相手は子供だ。
メ:でも、見ればわかるのね? 
占:ああ。おまえなら、すぐわかる・・・。たとえ相手が子供でも・・・。同じ瞳。同じニオイ。同じ言葉を話す男。おまえは感覚的に探し出せる。いや出会える。・・・しかし、まだ子供だ・・・。これから時間をかけて、生まれ変わるのだから・・・。
メ:・・・。(占い師をじっと見つめる) その人は誰? 私を彼へ誘ってくれる人・・・。
占:その男を蔑ろにしてはだめだ。おまえの愛で包まなければ・・・そうすれば、きっと出会える。
メ:なんていう人ですか?
占:名前は知らない・・・。ただあの男の「運命」があの男の口を借りて、おまえにヒントを言っている。
メ:「運命」が私に話しかけている?
占:そうだ。
メ:教えて!
占:いいかい・・・。本気なんだね? もうおまえの人生はこれで決まったも同然だ。その男に尽くし、その男の子どもを生み、あの男の再来を待つ・・・。しかし、あの男とは結ばれることはない・・・。とても若いんだよ。おまえの子供より・・・。それでも、おまえは幸せになれると思うかい?


メ:その人との時間は、幸せに過ごせるのでしょうか?
占:・・・とてもやさしい人だよ・・・とても心が深くて・・・おまえの全てを飲み込んで、大事にするだろう。ただし・・・。
メ:ただし?
占:おまえの親のような年齢だ。国も違う・・・。
メ:親のような年齢? 国も違う?
占:そう・・・。
メ:その人って・・・。(驚く)
占:哲学者で、背の高い・・・。


メイリンは思いを巡らした。
ケイジュンの「運命」が彼の口から洩らしたヒント・・・。
ある日の会話が頭をよぎる。
ケイジュンと「その男」の会話が蘇る。



『じゃあ、少しの間、先輩にメイリンをお貸しします。僕が部屋を偵察してくる間だけ。戻ってきたら、ちゃんと僕に返してくださいね!』

『返さなくちゃだめか?』

『だめです・・・そこに本当の幸せがあるから!(笑う)』

『仕方ないな』

『じゃあ、ちょっと先輩の相手をしてあげて』

『ええ』

『これでも、結構いい男だから、心配だけど』

『早く行けよ。目障りだな。早く二人にしてくれ』

『わかりましたよ! (笑う)』





メ:(思い当たって驚く)あの人ね? イ・ソンジュさんね・・・? 隣のお部屋の・・・。
占:・・・。(頷く)
メ:あの人は私を大事にしてくれますか?
占:とても懐の深い人だよ・・・。



メ:うん・・・。(覚悟を決める)ありがとう。もう行きます。(立ち上がる)
占:お嬢ちゃん!(驚いて引き止める)
メ:行かなくちゃ。あの人、明日韓国へ帰るんです。彼のお骨を持って。これからあの人を引き止めに行かなくちゃ。あの人に会わなくちゃ!(涙が一筋落ちてくる)
占:運命に従うことはないよ、お嬢ちゃん! 他に幸せになる道はある。あの男と会うのは、来世でもできるんだから!
メ:(きっぱりと)いいえ! 私はあの人を追います! ケイジュンにもう一度だけ、会いたいんです! 生きているうちに、もう一度だけ!(涙が落ちる) だって、今の私は・・・今の私は、この時代にしかいないんですもの! この私が会いたいんです! ありがとう! さようなら!


メイリンは涙を拭き、占い師の部屋を足早に出ていった。









メイは両親や妹の反対を押し切り、イ・ソンジュのもとへ嫁いだ。

ソンジュは優秀な哲学者で人柄もよくて、彼個人をみれば、別段悪いところなどない。
しかし、メイより22歳も年上でその上、国も違って・・・・そして、今、メイ自身は恋人を失うという大きな試練の真っ只中にいるはずなのだ。やけになって取り返しのつかない結婚などしてほしくない・・・。


でも、メイの意志は固かった。



イ・ソンジュとの結婚は、ケイジュンの生まれた国、韓国へ彼女を誘ってくれるはずだった。

しかしソンジュが奉職した大学は、アメリカの地方都市にある大学だった。


慣れないアメリカ、それも大学の街で、ある意味、街全体がその学校によって生かされているので、どこへ行っても、ソンジュの大学関係者と顔を合わせ、メイには気の休まるところなど一つもなかった。

結婚して11ヶ月後、彼女は一人の子の母となった。しかし、それは喜びより、苦しいものとなった。



全く慣れない土地での初めての子育ては、21歳のメイにとっては試練そのものだった。
それでも、夫は協力的だったし、この生活を選んだのはメイ自身であることを、はっきり自覚していたので、夫にも弱音を吐くことはなかった。


ただ時折、虚ろな目をして、窓の外を眺めた。
一人部屋でフルートを吹いて、溜息をついた。




ユナの2歳の誕生日の日だった。

夫ソンジュは、白い花束を抱えて帰ってきた。見ると、それは白いカラーの花だった。


メ:これ、ユナにプレゼント?(驚く)
ソ:まさか、違うよ。(笑う)Mrs. Lee、これは君へのプレゼントだ。君がかわいいユナを僕にプレゼントしてくれた日に感謝して。(差し出す)


メイは少しニコッとして花束を受け取り、その花をじっと見た。今まで、この花に心を奪われたことはなかった。


メイは、ここ数年、花というものを避けてきた。

あの事件以来、メイは、ケイジュンの思い出のある、パリ郊外のサン・ピエトロ寺院の庭を思い出させるバラを、見るのもイヤだった。

まして、カラーほど、何の愛想もない花はもともと、あまり好きではなかった。



メ:これを私に?
ソ:そう・・・。メイ、こっちへおいで。


ソンジュはメイをソファのほうへ呼んだ。
二人は並んで座り、少し向かい合った。



ソ:君は・・・。・・・君がこの慣れない土地で、僕の大学の仲間たちと付き合うのに、苦労していることは、よくわかっているつもりだ・・・。皆、理屈っぽいやつらだからね・・・。それに・・・君が、学生と同じくらいの年齢で、他の先生の奥様方に奇異な目で見られていることも・・・。それが君を辛くしていることも。初めての子育てがたいへんなことも。そして・・・。


ソンジュは言葉を選びながら、メイを見た。


ソ:君があの事から心が癒えていないことも・・・。
メ:ソンジュ・・・私・・・。
ソ:ねえ、聞いてほしいんだ。その事を隠さなくていいんだよ。(少し俯く)メイ、ケイは僕にとっても、かけがえのない友人だったからね・・・。
メ:・・・。(俯く)
ソ:メイ、君は気が付いていないかもしれないけど・・・君はケイのことでとても不幸だけど・・・僕は知ってるよ。
メ:何を? (顔を見る)
ソ:君が・・・僕を愛してくれていることも・・・。(メイを見つめる)
メ:! (息が詰まる)
ソ:だから、僕は君が時々ケイを思って泣いても気にしない。だって、今の君は僕を愛してくれていて・・・僕にとても尽くしてくれる。
メ:ソンジュ・・・。
ソ:だから、心配しないで。その気持ちを隠さないで。僕は、君を・・・メイ、君を丸ごと、好きなんだよ。愛しているんだ。
メ:ソンジュ!
ソ:だから、隠さないで、君の心を。一緒に乗り越えよう。一緒に泣いて、一緒に笑おう。
メ:・・・・。(泣けてしまう)


ソ:今日はそれを言いたかったんだ。・・・この花をどう思う?
メ:・・・。(花を見つめる)
ソ:白いカラー・・・白と緑だけの花。この花びらのシンプルなこと。美しいだろ?
メ:・・・。(花を見つめている)
ソ:花びらを幾重に重ねても美しくない花もある・・・。でも、こんなにシンプルで・・・大きな口を開けて、喜びも悲しみも、全てを飲み込んでも、瑞々しくて、清楚で美しさを崩さない。君のような花だよ。・・・メイ、君にはそうあってほしい。この花のように生きてほしいんだ。


メイはソンジュを見つめた。

ソンジュの選んだ花はとてもシンプルなのに、その佇まいは美しい。ソンジュの大きな愛を感じて、メイは胸がいっぱいになり、ソンジュの首に抱きついた。


メ:ソンジュ、ソンジュ、ごめんなさい。あなたを苦しめていたわね。あなたも辛かったのよね。ごめんなさい。ごめんなさいね、ソンジュ。
ソ:謝らないで。ただそばにいて・・・。それだけでいいんだよ。




メイはその日以来、その花が好きになった。

カラーの花言葉は、乙女のしとやかさ、情熱、清浄、清らかさ、歓喜だった。そして、白のカラーは愛情と、乙女の清らかさだ。

全てがメイリンであり、メイリンの生きる道を指していた。
これからは前を見て、運命などに負けず、生きていこうと、メイリンは心に誓った。




そして、メイの心を抱きしめて支えてくれた夫も、今はもういない。









メイは病院の夫のベッドの横で、りんごを剥いていた。


メ:このまま食べるの? 絞ったほうがよくない?
ソ:最後に、固形のままリンゴを噛んでみたいんだ。飲み込めないけど・・・。
メ:うん・・・小さく切ってあげるわ。
ソ:ああ、君のアップルパイがもう一度食べたかったな。ちょっと酸っぱくて・・・生のまま載ったリンゴがおいしかった・・・。
メ:明日、作ってくるわ。
ソ:うん・・・。明日・・・。明日・・・。今日が小康状態だから・・・明日はあるのかな・・・。
メ:あなた・・・。
ソ:そんな顔しないで。


メイリンはガンに侵され、もう幾ばくもない夫を見つめながら、小さく切ったリンゴをフォークに刺して、差し出した。


ソ:ありがとう。・・・・。サクサクしておいしいね・・・。(よく味わって噛み、皿に吐き出す)
メ:もう少し食べてみる? (次のリンゴをフォークに刺す)
ソ:うん。・・・・・。(味わう)



ソ:おいしかった、ありがとう。
メ:明日はパイを作ってくるわ。
ソ:うん・・・。でも早く来てね。
メ:うん・・・。(ソンジュの手を握る)


ソ:メイリン、今日は気分がいいから、君にお礼を言っておきたいんだ。
メ:お礼って?
ソ:22年間も一緒にいてくれて、ありがとう。
メ:あなた・・・。
ソ:結構、長い時間が経ったはずなのに、まだ10年も経っていない気がするよ。不思議だね・・・。まるで、夢を見ていただけのような気もするし・・・。でも、あの日、君が、僕を訪ねてくれて・・・僕は君を妻に迎えることができた・・・。



21歳のメイがソンジュの部屋のドアの内側に立っている情景を思い出す。
喪服を着ていたが、目は強い意思で、ソンジュを見つめている。
ソンジュはそんな彼女が無償に愛しくて、抱きしめずにはいられなかった。




メ:あなた・・・。
ソ:本当に幸せ者だよ。君を愛せて、君に愛されて・・・。
メ:あなた・・・。私も幸せだったわ。
ソ:心残りは・・・彼に会えずにいくことかな。ケイジュンは僕たちのキューピットだったのに・・・。


メ:あなた、彼はもう死んだわ。
ソ:直に現れるさ。・・・僕はまた、君に会えるだろうか?
メ:あなた!
ソ:最近、こんなことを考えるんだ。君とケイジュンがある縁で結ばれていたなら、僕はきっとケイジュンと結ばれていたんじゃないかって。
メ:どういうふうに?
ソ:あいつに初めて会った時、とても懐かしかったんだ。きっと、僕たちは親子か兄弟か、あるいは主人と侍従か、きっと何か繋がりを持っていたんじゃないかって。そんな繋がりでも、それでも、君と結婚できてよかったよ。


メ:ソンジュ・・・。私はあなたと結ばれて幸せだったわ・・・。あの生まれ変わりの話がうそでも、あなたとの時間は本物だったし、素敵な人生を送らせてもらったわ。あなたこそ、私の運命の人だったのよ。
ソ:・・・。
メ:あなたが私の運命・・・。だから、そんなことは言わないで。
ソ:・・・。彼はどんな姿で現れるんだろうねえ。彼のそばには、僕がいるはずだけど・・・この時代ではもう生まれ変わっても、君に会えないな・・・。(寂しそうに言う)


メ:ソンジュ、そんなこと言わないで。まだ、私と一緒にいてちょうだい。
ソ:彼の子供か、あるいは・・・。
メ:ソンジュ!
ソ:あの曲を吹いて! 僕らしい子供を見かけたら、あの曲を聴かせてあげて! あれは、僕の魂の曲でもあるから!
メ:うん、うん、わかったわ、わかったから・・・そんな悲しいこと、言わないで!
ソ:お願いだよ。僕を見かけたら、思い出して!
メ:ええ、もちろんよ! 抱きしめるわ、よその子だって。あなたにあの曲を聴かせるわ!
ソ:ありがとう・・・。これで安心したよ。
メ:・・・。(泣けてしまう)
ソ:メイリンは・・・43歳になったの? 結婚した当時の僕の年になったね。43歳で、君と結ばれた・・・。メイ、君は僕の宝だったよ。君はまた、これから新しい人生が始まるんだ。胸を張って、生きなさい。
メ:まだ一緒にいてちょうだい。一人じゃ歩けないわ・・・あなたがいなくちゃ・・・一人じゃ、歩けないわ。
ソ:大丈夫だよ・・・君には・・・・新しい人生が・・待っている・・・。(目を閉じる)
メ:・・・。(顔を見つめているが)あなた? ねえ、ソンジュ? ソンジュ! ソンジュ!! ソンジュ!!






そして今、メイリンは、ケイジュンの描いた絵とインジュンの絵を撫でながら、感慨に耽っている。


メ:ソンジュ・・・。本当に出会えたわ、あの人に。そして、今度は娘のユナと恋をしている・・・。彼には、ユナが懐かしいニオイがしたのね・・・。ソンジュ・・・。あなたも応援してあげて。ケイジュンが、ユナが、幸せになれるように・・・。今度こそ、幸せになれるように・・・。







その日は、インジュンも一緒に、メイとユナと3人で食事をしていくという。
ユナが母に手伝ってもらって、夕食の準備をしたいとせがんだ。

インジュンの母親のことは気がかりだったが、メイも久しぶりにインジュンとテーブルを囲めるので、ユナには渋々という顔をしたが、内心とてもうれしかった。



食事の支度をするために、メイがリビングからキッチンへ向かう途中、肩までの髪を後ろで、クルクルっと巻いて、ピンで髪を留めた。



その後ろ姿を見ていたインジュンは、ちょっと妙な気分になる。


その仕草を以前から知っている気がするのだ。

頭を少し前かがみにして、クルクルっと髪を巻く。その時のうなじの感じも見覚えがある。


ユナは長い髪を後ろで無造作に縛るだけだ。彼女には、母親の持つ繊細な動きはない。

その大まかな感じがユナのよい所でもあるが、インジュンは、この母親の、この指先の動きを何度も見て知っているように思う。


それは夢か幻か、髪を結いながら、歩いていた母親がインジュンのほうを振り返り、満面の笑みを浮かべて、笑った。

その顔は、48歳の彼女ではなく、とても若くて、とても溌剌としていた。


ハッと思った瞬間、それは自分の思い過ごしで、母親は立ち止まることなく、まっすぐキッチンのほうへ歩いていった。










第7部へ続く




メイリンのストーリーが終わり、

いよいよ、インジュンに何か変化が起きてきたようです。




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