2010/02/28 19:20
テーマ:【創】隣のあいつ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】隣のあいつ11・12完






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チョ・ソンモ「君がいないと・・・」








こんばんは^^

BYJシアターです。

またまた、お待たせしてしまいましたvv


ということで、本日は【隣のあいつ】第11~12章(最終回)へと
一気に連載します!^^



【配役】
イ・ヨンサン     :ぺ・ヨンジュン(大学4年~30歳。小説家・メガネなし・サングラスのみ・・同感2を参考に)
ルル(キム・スヨン :チョン・ドヨン(大学4年~30歳。マンガ家・メガネあり)



ではお楽しみください!



~~~~~~~~~~~~







【隣のあいつ】後編 完

主演: ぺ・ヨンジュン
     チョン・ドヨン












【第11章 別れのあとで】

12月の初雪の日。
スヨンは一人窓辺で雪を見ている。
白い雪が静かに街を包んでいく。
窓の近くは底冷えがして、スヨンは温かい紅茶を入れる。




最後にヨンサンと電話で話した言葉を思い出す。

ス:しばらく、友達でいよう。それが一番いいよ。
ヨ:男と女になったら、もう友達には戻れないよ。オレは友達なんかいやだ。おまえはオレにとって、もっと大きな存在だったから。もう普通の女として見ることはできないよ。・・・さようなら、スヨン。もう会わないし、もう口もきかない。



紅茶に砂糖とミルクを少し入れ、スプーンでかき混ぜる。

紅茶がくるくると回る。
なぜか胸がいっぱいになる。紅茶がただ揺れているだけだ。
でも、スヨンの心にその揺れが大きく広がっていく。

初雪を見る。

もう堪えることができなかった。

涙が出る。
雪に心が解けて、事の重大さに気づく。

絶対に手放してはいけない恋だった。
あんな大切なものを、気の迷いで、私はいとも簡単に手放してしまった。

ヨンサン・・・こんなに胸が痛くなるほど、愛しているのに。
ヨンサンを手放してしまうなんて、私は、私はなんて大バカ者なんだ。
あの人は最後の最後まで愛してくれていたのに。

最後の最後まで、私に心を見せてくれていたではないか。
人がどう思おうと、何があろうと、貫かなければいけなかった。

私のつまらない、ちっぽけなプライドで一番大切なものを失ってしまった。

子供だった、子供すぎたよ、私は。

もっと自分とも、ヨンサンとも向かい合わなくちゃいけなかったのに!

スヨンは泣いて泣いて、自分のしたことを悔やまずにはいられなかった。







最近のヨンサンに、謎の美女は疑いを抱いている。
なんか熱がない。
おざなりな気がする。
どうしてかしら。
あの人は、いつもこっちを向いているわけじゃないけど、こんな風ではなかった。
何かが違うわ。


美:ヨンサン。ここ数ヵ月、少しおかしいわよ。仕事は順調なんでしょう? 最近、変よ。
ヨ:そうかな・・・。


確かに、ルルが引っ越してきてからの自分は変だ。
それは十分わかっている。


あいつが去ったあと、大学院で2年間を過ごし、その間はただひたすら文学のみに生きた。そして、卒業した年に新人賞をとって、やっと作家への道が開けた。あの時には、もうおまえはコミック界のスターだったよね。同じ出版社の創立記念パーティで、一度見かけたよな。あの時もおまえのほうが上だった。遠くから見て、声もかけずに終わった。


長く別れていた。もう縁のない人間だった。

今の彼女と、こうしていつものようにデートをしていても、ふっと心がどこかへ飛んでいってしまう。

そう、スヨンを思い出してしまうのだ。

長年かけて忘れたのに。いや、正しく言えば、うまく共存してたのに、だ。
あいつは8年間の努力を一瞬にしてムダにしてしまった。




あの入隊の日もそうだった。
スヨンはあそこにいた。
なぜだ?と思ったが、あいつの痛々しい哀しげな姿を見たら、そんな疑問さえ押しのけて、あいつがオレの心に入り込む。

いつだって自分勝手に思いだけ押しつけてきて・・・。オレの気持ちを揺さぶって。

でも、結局、オレもあいつが好きなんだ。

忘れられないんだ。

あいつを恨んだり、無視したり、拒否したりできない。


本当のところ、あいつはどうしたいんだ。隣に住んで。



オレは今、また恋人を失いかけてるよ、おまえのせいで。
あの子だっていいやつなんだ。本当にすごくいいやつなんだよ。
申し分ないはずなのに。
なのに、おまえのせいで、いつも満足のいく恋ができない。
心を埋め尽くすことができないんだ。
代わりはいない。そうだよ、代わりなんていないんだよ。

おまえはいったい何をしたいんだ? いったいオレのそばで何を?











【第12章 隣のあいつ】



徹夜明けで、朝からコンビニの買出しに出かけたルルは自分の不甲斐なさがいやになる。30にもなってこれだ。

エレベーターが8階に止まり、ルルが降り、歩いていくと、ヨンサンの部屋から謎の美女が飛び出してくる。
あまりの勢いでルルの正面に走って来るから、ルルはびっくりして、体を壁のほうにかわす。後から、朝だというのに黒いサングラスをかけた黒尽くめのヨンサンも飛び出してきて、ルルの前を通って女の後を追いかけていく。

ルルは、彼のニオイにうっとりするが、

バカだな。あいつのニオイはあんたのためじゃない。
彼女のためだよ。あいつの輝きも皆、彼女のためだよ。



彼女は急いで部屋のカギを開け、部屋に入り、ダイニングテーブルの上にコンビニの袋を置くと、のれんのように上から吊るさがったマンガの原稿の束を潜り抜け、床に散らかった原稿の間をヒョイヒョイと飛び越えて、ガラス戸を開け、ベランダから下を覗く。

女に追いついたヨンサンが、女と向かい合って何か言い合いをしている。

声は聞こえないが、何かもつれている様子だ。女は怒ったように地団駄を踏み、くるりと向きを変えて帰っていく。ヨンサンがポケットに両手を突っ込んでふてぶてしい感じで、マンションのほうへ戻ってくる。

ルルはダイニングテーブルに戻り、座って、コンビニの袋からパンを取り出してがぶっと頬張ってみるが、とても喉を通らない。


やっぱり、気になるよ。



ハッとひらめいて、玄関のドアを少しだけ開け、エレベーターホールのほうを覗く。エレベーターのドアが開き、ヨンサンが出てくる。見つからないようにそっとドアを閉める。


どうか、タイミングよく出られますように!


いち、にの、さん! タイミングが見計らって、ルルは飛び出すが、早すぎて、ヨンサンはまだ2軒手前をゆっくり歩いている。

出てしまったものは仕方がない。

ルルは、玄関の外で、両腕を後ろに回して右足をブラブラさせながら、立っている。ヨンサンはルルを確認したが、憮然とした表情のまま通り過ぎようとしていた。



ル:おはよ。今帰ったの?



ヨンサン、バカじゃないのという顔をして、

ヨ:おい、さっき会っただろ。おまえ、見てただろ。

そういって、ルルを見る。

ル:まあね。ねえ、お茶でもどう?
ヨ:何で。何でおまえと?
ル:いいじゃない。たまにはさ。

ヨンサンは、いつものことだが、今日のルルのタイミングがあまりに最悪でちょっとイライラしているが、

ヨ:しかたない。おまえの相手をするか。まあ入れよ。

とさっさと自分の部屋のほうへ向かう。

ル:いいの、そっちへ行って?

ヨ:おまえの部屋、汚いだろ。
ル:まあね。今朝、描き終えたばっかりだから。 部屋にマンガが散らかってんだ。
ヨ:コンビニの袋でわかったよ。来いよ。


あっ、あんな状況でもこいつはちゃんと見ている。

ヨンサンはルルを従えて自分の部屋に入る。



黒いサングラスを外して、コーヒーメーカーをセットする。

ちょっとソファのあたりを片付ける。まったくルルなんか目に入ってない様子でどんどん部屋を片付けて、開けっ放しだった寝室のドアをパタンと閉める。

あの中でなんかあったんだ・・・。

ルルは、寝室の中を見てみたいけど、ヨンサンが、

ヨ:すわれよ。

とソファを勧めるから、覗くこともできなかった。
ルルは、ソファの一番奥の端っこに腰掛けた。


ヨ:おまえはいつも気軽でいいよな。男なんかいないのか。


ルルは、ヨンサンの言葉があまりに図星でいやになる。


ル:そんな、はっきり言わないでよ。


ヨンサンがコーヒーを入れたマグカップを二つ持ってくる。


ル:あんたはマメでいい男なのに。また振られたの?
ヨ:人のことは構うなよ。おまえ、オレを監視してるの?


ルルはムッとする。


ル:あんた、バカじゃない。たまたま出会っちゃっただけでしょ。



ヨンサン、ふんと笑って、ソファに深く沈みながら、

ヨ:タバコ、吸うよ。


ヨンサンが一言、断る。

でもよく考えると、今のあんたには、話すことなんてなんにもない。
私がここにいてもいいのかな。
大丈夫なのかな。女に振られた後なのに。

私はいい。うれしいよ。あんたのニオイがしてて、あんたを見られて。
言葉なんかなくたって幸せだもん。


ヨ:ああ。


ヨンサンが深くため息をつく。

私がいるなんて念頭にないみたい。今別れた女のことで頭がいっぱいなんだ。

彼はソファに沈み込んで口を尖らせて、じっとしている。

私はこのままでいいけれど、あんたの邪魔になるよね。


ル:ごちそうさま。

ルルが立ち上がる。ヨンサンは驚いて、初めてルルを見る。



ヨ:もう帰るの? まだなんにも話してないだろ。・・・もう少し、ここにいろよ。・・・一人だとやりきれないからさ。なんか話せよ。おまえ、おしゃべりなんだから。
ル:何を?
ヨ:大学時代からおしゃべりだったじゃないか。なんか話せよ。


ヨンサンの目はちっともルルなんか見てやしない。ずうっと遠くを見たままだ。ルルは、今回はこいつもこたえているのかなと思う。少しは元気づけるか。


ル:んじゃあさ。最近のコミック業界における傾向とか、話しちゃう?
ヨ:そんな面倒くさい話じゃなくてさ、おまえの身近な話をしろよ。頭、使わなくていいやつ。得意だったろ。


ヨンサンがぶっきらぼうに言う。
でも、恋にやぶれた男に何を話せてって言うのよ。


ル:ねえ、あんたのつけてるオーデコロン、どこの?


ヨンサンは、ルルが急にそんなことを言うから驚いてルルを見る。


ヨ:なんで?
ル:・・・いいニオイがするよ。


ルルはヨンサンの顔が見られず、目をそらしながら、口を尖らせながら、言う。


ル:私もつけたいからさ。女がつけてもいいニオイだよね。


ヨンサンがちょっと笑う。そして、ルルをじっと見る。


ヨ:隣の部屋で同じニオイか・・・。意味深だな。


ルルは、ちょっと言葉に詰まるが、意地になって、


ル:いいじゃない。昔からの友達なんだしさ。ニオイくらい分けてよ。あんたのいいニオイ。

ヨンサンがルルを見つめる。


ヨ:もっといろんなもの、分けてやったろ。・・・おまえがほしいのはニオイだけかよ。


ルルが、ヨンサンを見る。

ほしいものは、ほしいものはもっとあるよ。

あんたのこと、好きだから。
だから、だから、隣に住んじゃったんじゃない。わかってる?

でも、ルルは言い出すことができない。
だって、自分が振った男だから。彼は許してくれないかもしれない。


ル:いいじゃない、教えなさいよ。私、そういうこと、ちっともわかんないから。おしゃれじゃないからさあ。いっつも、机に向かってることしか、私にはできないからさ。あんたみたいにかっこよく生きられないからさ。
ヨ:どこがかっこいいよ?


またぶっきらぼうに尋ねる。


ル:だって、いい小説書いて売れっ子だし。私はあんたの小説、全部好きだよ。それにいい男だし。なんでも知ってて何やってもうまいしさ。
ヨ:おまえだってそうだろ。超売れっ子マンガ家じゃないか。雑学はあるし、結構、頭もいいし。


ルルは、なんだか自分が情けなくて伏し目がちだ。


ル:でも・・・私はあんたみたいに器用じゃないから。あんたは外へ出ていけるけど。私はいっつも自分の部屋にいる・・・。


ヨンサンはルルを見つめながら、やさしく言う。


ヨ:オレの部屋には遊びに来るじゃないか。
ル:それはね。あんたのとこはね。ここしかないからさ、行けるとこ。でもあんたの所は女がいるから、しょっちゅうは来られないし。


ヨンサンが、ずうっとルルを見続けている。


ヨ:おまえ、オレのこと、いい男とか言ってるけど、ちっとも好きじゃないだろ。



バカ・・・。



ル:そ、そんなことないよ。好きだよ。友達じゃない。大学時代から長いじゃない。こうやって一緒にいるじゃない。



ヨンサンが黙ってまたタバコに火をつける。


また、さっきの女のことを考えているの?
あんた、何人女の子、変えたの? 
それでいいの? 
幸せになれるの? 
・・・それでもあんたが好きって気持ち、私っておかしい? 
バカだよね。
でもしょうがないよね。 私はちっともかっこいい女じゃないし。

オーデコロンも選べない。・・・ただあんたのニオイが好きなだけだよ。



ヨンサンは黙ったままだ。ルルは彼の気持ちに付き合って、少し黙って見守っている。

急にヨンサンが大きく深呼吸して、口を開いた。



ヨ:おまえ、オレのこと、どう思ってた?
ル:えっ?

ルルはなんて答えたらいいか、わからない。


ヨ:オレは・・・おまえが好きだったよ。おまえは忘れちゃったかもしれないけど。大学4年の夏のこと、今でもずっと覚えているよ。


ルルは、胸が痛い。

私だって覚えてる。忘れるはずがない。
だってあれは初恋。あれが初めてだった。
あんたはあの夏をくれた人。
最高の夏をくれた人だもん。
忘れられるはずがない・・・・。
あんたは今でも私には最高の男なんだよ。



ヨ:あの時が一番よかったな・・・。本当に好きで抱けた女だったよ、おまえは。・・・それが友達なんて言い出しちゃって・・・突然去っていったくせに、隣になんか引越してきやがって。いつもオレの気持ちをかき乱しておいて・・・。おまえは最低の女だよ。


ルルは、胸が苦しい。

そんな風に思ってたの? ちっともゴージャスじゃないよ。
こんな私だよ。化粧もうまくできないし、メガネもかけてるし。
部屋の中は原稿だらけだし。いいニオイもつけられない女だよ。



ヨンサンがルルに言う。


ヨ:おまえもなんか言えよ。オレは言ったぞ。なんか言えよ。本当におまえは最低だよ。・・・いつまでオレのそばにいるんだよ。その気がないなら、とっととどっか他に行けよ。なんで隣になんかにいるんだよ。

ル:ヨンサン、・・・私。

ヨ:ルルなんてバカみたいなペンネームつけて隣になんかいるなよ。・・・いいかげんに忘れさせてくれよ。おまえがいると、先に進めないんだよ。


ヨンサンは真剣な眼差しでルルを見る。


ヨ:言えよ、おまえの気持ち。言えよ。・・・オレはおまえが好きだったって言ったんだぞ。おまえを抱いた時が一番幸せだったって。忘れられなかったって言ったんだぞ。なんかあるなら言えよ。

ルルは、泣きそうになる。

ル:怒らないでよ。私は、私は(胸が詰まってしまう)、あんたが好きだよ。あんたが・・・今でも好きなんだよ。あんたしかいないんだ、本当に好きになれる人。本当に心が許せる人。・・・本当に抱かれてもいい人。私は、一番大切なものを簡単に手放しちゃったんだよ。バカだった(涙が止まらない)・・・子供だったよ。大切な時に、ちゃんとあんたと向かい合えなかった。自分とも向かい合わなかった。・・・でもあんたは、私にはもったいないでしょ。キラキラしてるもん・・・。本当はね・・・隣なんかじゃなくて、一緒に住みたいよ・・・。同じオーデコロンつけるんじゃなくて、あんたからニオイを移してほしい。・・・でもあんたは高嶺の花だもん。


ルルは涙だけでなく鼻水を流しながら、ヨンサンに告白する。ヨンサンは黙ってティッシュを渡す。


ヨ:・・・オレにはおまえが高嶺の花だった・・・。才能があって、自分があって。オレを残して自分の道をさっさと歩いていっちゃって。


ヨンサンがルルをやさしく見つめて、


ヨ:ここへ来ればいいよ。隣じゃなくて。一緒にいろよ。


ルルは驚いてヨンサンを見つめる。


ヨ:たまには隣にすわれよ。そんなに離れてないで。



ルルは言われるままに、ヨンサンの隣に座る。ヨンサンがすっとルルの肩を抱く。ルルのメガネを外す。


ヨ:こんなにかわいいのに・・・。おまえっておかしなやつだよ。


ヨンサンがルルをもっと引き寄せて、ルルのあごをちょっとあげ、キスをする。
ルルはヨンサンにつかまるように彼のシャツをぐっと握り締めた。


ああ、これだ。私が待ってたやつ。
こいつのキス・・・気が遠くなるようなこいつのキス。


ヨンサンがやさしくルルを見つめ直す。そして、笑いながら、


ヨ:だけど、仕事場は隣にしろよ。あんなに散らかされたら、たまらないよ。


ルルがうっとりした目でうなずいて、彼の首に腕を巻きつける。
ヨンサンが微笑み、やさしく抱きしめてルルの背中をトントンとたたく。


暖かい朝の日差しの中、二人はしばらくぶりに恋人に戻っていった。








ヨンサンの寝室はキレイなままだった。あの日は使われていなかった。
きっと、長い長い夜をあの二人はソファで過ごしたのだろう。


今、ヨンサンの下に私がいる。

あの時と同じだ。あの時も朝だった。
白いカーテンから漏れる朝の光で、ヨンサンの顔がよく見える。
この人には朝の光りが合っているのかもしれない。

ルルは笑顔を作ろうとするが、なぜか涙がこぼれて仕方がない。
でも、ヨンサンの目にも光ったものが見えたよ。


もう放さない。絶対放さないよ。
だってこれは一生の恋だもん。
あんたの代わりなんて、どこにもいない。



朝日の漏れる寝室の片隅に、白いスヨンのテーブルが存在感を持って輝いている。









【エピローグ】

ソウルでも一流のホテル。二人で初めて出席するヨンサンの出版パーティ。

ヨンサンはいつものようにダークなスーツでスタイリッシュだが、今回のルルは、ちょっとおしゃれで、ヨンサンが選んでくれたロングドレスを着ている。ピンクベージュの薄手の生地が何層にも重なっていて、ところどころにみごとな刺繍がなされている。色味がルルの肌によく映り、薄手の生地が体の線をキレイに見せている。胸のくりが大きく開いていて、ちょっとセクシーである。髪は少しウエーブをきかせ、メイクもミー姉さんの知り合いのメイクさんがやってくれた。二人にとっては、自分たちがペアであることを、世間に知らしめる会であり、実質的なお披露目である。


ルルはドレスを選ぶ時、「でも胸開きすぎじゃない?」と心配したが、ヨンサンが「おまえは子供かよ」と一言言ったので、これに決めてしまった。そういう意味では、ヨンサンは、いいものはいい、特に自分の女だから隠そうとか、そういうふうには拘らない性質のようで、ルルは、そんな所にもヨンサンのよさがあるとまた好きになった。


先に行われたお披露目の記念写真ではにこやかだったルルが一旦、控え室に入ると、目が痛いと言い出した。


ル:コンタクトがずれちゃったみたい。
ヨ:直せば。
ル:わかんないのよ。痛い・・・
ヨ:メガネで来てもよかったのに。
ル:いじわる!(鏡で真剣にコンタクトを探す)


ヨンサンも薄い色合いのサングラスを外して、一緒に目の中を覗き込み、やっとコンタクトがちゃんとした位置に戻る。

ルルはまた、キレイなルルに戻った。
でも、隣で、ヨンサンが鼻のところに手を当てて、笑っている。


ル:何よ。人が痛がっているのに、笑ったりして、やな感じ。
ヨ:おまえって・・・本当にドジで・・・(ルルの顔を覗き込んで)かわいい。飽きないよ。


ルルはちょっと鼻にしわを寄せて笑ってヨンサンを見る。ヨンサンは笑顔で、かわいいルルを見つめ返す。


係りの人が控え室を覗いた。


係:そろそろ会場にお入りください。



ヨンサンは左腕で、輪を作り、ルルがそこに腕を通す。

ルルは左手に大きなカサブランカの花を3輪無造作に持って、二人は美しい笑顔で、新郎新婦のように、颯爽と会場に向かって歩いていった。












THE END







ヨンサンとルルの長い長い恋の物語でした。

その時は気づかなくても後でわかる大切な恋。
交通事故も記憶喪失もものすごい事件もありませんが、
そんなアクシデントにあわなくても
人はほんの些細なことから
迷ったり見失ったりすることがあるのではないでしょうか。
そして、また発見することも。





ではまた、BYJシアターでお会いしましょう^^


次回は、今までの登場人物のその後を、
オムニバスでお届けします~^^

もちろん、ペアになった二人だけです^^



2010/02/27 20:47
テーマ:不思議 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

公開捜査^^BYJギャラリーって・・・

Photo

こんばんは^^

以前、記事で

ぺ・ヨンジュンギャラリーが2月に
ソウルの九老洞の「9th Avenue」(ナイン・アベニュー)にできるというのが
ありましたよね?

あれは、実際にできたのでしょうか?


チェ・ジウさんやビョンホンさんのお店の記事や写真はあるのに、
ぺ・ヨンジュンのギャラリーの写真がないのはおかしいよね?


結局、できなかったのかしら・・・?


今年の2月にオープンとあったので、

2月以降、訪ねられた方はいますか?


こうしたギャラリーは、Park BOFもオープンしますよという話だけで
現在は、福岡以外ないよね?


実際に行かれた方、教えてください^^


ナイン・アベニュー自体は、スターのお店あり、アウトレットありで
楽しそうですよ~^^






2010/02/24 11:32
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ALL THE REDS!

Photo
 2010' World Cup BYJ!(Arnaldo Bassini)



「旅の記憶」見ました?
素のjoonはかわいくて素敵です^^

どの写真もいいよね~~

それにしても、それまでの日々は彼にとってはさびしいものだったのかな・・・。

いっぱい、日を浴びて旅を続けて、今また、生き返った彼がいるのでしょうか^^

これで、また10年は働ける?^^


素のjoonの良さ(表情とかね)を本当に行かせる作品に出るって
ないのでしょうか・・・。

絶対できるはずだけど・・・。





今日は女子のフィギュアのショートですね~~^^
前回の男子の感動とともに・・・

頑張れ、日本!

アジア勢が強い、楽しみなフィギュアです^^

joonはこのスポーツタオルを首にかけて応援しているような気がします^^









2月11日の「To be or not to be」にメールを下さった皆様、
ありがとうございます^^

おかげさまで、息子は第一志望の私立大に受かり、
国公立を受けることがなくなり、
ツアと入学手続きが重なるということがなくなりました^^


そして・・・私は・・・

おかげさまで・・・スーペリアルームで、なんとかツアに引っかかりました^^

今回は、羽田より成田、デラックスルームよりスーペリアが空きがあったのでしょうか。

私は第3志望にスーペリアを入れてなんとか旅立てます^^


羽田発、デラックスあるいはスーパーデラックスが応募者が多かったのかな・・・


う~ん・・・最終的には、各応募枠というより、空港とホテル?という気がしました。
DATV枠って大きいはずだよね?それでも、落ちている方もいるし。
(私はDATVではありませんが)

羽田発でスーパーデラックスホテル、デラックスホテルが当選した方は、
バツグンに運がいいですよ ^~^

それでも、私はとっても運がいいです^^¥

与えていただいたチャンスを大切に出かけてまいります。^^

ありがとうございます^^

(My Circleの方は、入試、ツアの件の詳細な経緯はスレッドで書いたので、
覗いてみてください^^)






2010/02/18 17:32
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

チュンサンおめでと^^

Photo
今日は、

大好きなチュンサンガーのお誕生日^^

これは祝っておかないといけないよね^^



チュンサン、おめでとね^^

せっかくだから、
私からもチュ~~を^^






ヤバイ!



あら、チュンサン・・・?

チュンサン・・・? チュンサン!


逃げた~~~^^;







チュンサンには幸せになってほしいよ~


joon?

joonはまだまだパパとママのもとにいていいよ~~~^^


チュンサンには
幸せになって、ユジンに似た子供のお父さんになってほしい・・・

彼らの手となり、足となってほしい・・・

(本音はチュンサンに似ているとうれしい^^と、

ユジンも私も思ってはいるけど、彼の気持ちがうれしいよね^^)



そして、

自分の目で、その子供らの笑顔を見届けてほしいね・・・。


こんなことを書いていたら、
古の昔読んだ「ジェーン・エア」を思い出した・・・。

名前は忘れちゃったけど・・・ロチェスターさん?

彼は、お城の火事で大怪我をして目も見えなくなるんだけど、
ジェーンが戻ってきてから、
その愛に支えられて、生まれてきたわが子の、
彼によく似た大きな青い瞳を
自分の目で見ることができたんだよね^^

チュンサンが幸せそうに、わが子の目を覗き込めますように・・・。


チュンサンがそうであることを祈ります・・・。














2010/02/15 23:24
テーマ:【創】隣のあいつ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】隣のあいつ10






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チョ・ソンモ「君がいないと・・・」








こんばんは^^

BYJシアターです。

お待たせしてしまいましたvv


本日は【隣のあいつ】第10章です^^



【配役】
イ・ヨンサン     :ぺ・ヨンジュン(大学4年~30歳。小説家・メガネなし・サングラスのみ・・同感2を参考に)
ルル(キム・スヨン :チョン・ドヨン(大学4年~30歳。マンガ家・メガネあり)



ではお楽しみください!



~~~~~~~~~~~~







【隣のあいつ】後編2

主演: ぺ・ヨンジュン
     チョン・ドヨン








【第10章 不確かな思い】


大学の構内。ヨンサンとの待ち合わせの前に化粧室に入ったスヨンは、後から入ってきた数人の女の子たちの話し声を聞く。


女1:ねえ。あのイ・ヨンサン。今、牛乳瓶と付き合ってるの、知ってる?
女2:キム・スヨンでしょ。笑っちゃうよね。どうしちゃったのかな。ゴージャス好みじゃなかった?
女3:夏休み前にさ、ミス・キャンパスに振られたって噂あったでしょう。あれで、頭がへんになっちゃったんじゃない。
女1・2:やだあ。


笑い声がする。


女3:でも、よりによって、ねえ。
女1:一番ブス、選んじゃうなんて。
女2:どこがよかったのかな。不思議。あんな子。とにかく、極端すぎるよね。


笑い声。


彼女たちが去り、やっとトイレから出てきて、手を洗いながら、洗面台の鏡を覗く。
今朝までかかっていた魔法がサッと解けたように、あのかわいいはずのスヨンはそこにはおらず、なぜかちょっと貧相なスヨンがいる。


私とヨンサンではへん? 
合わない? 
そんなことないよ。
だってこんなに幸せだよ。

でもなぜか萎んでいく気持ちがある。




待ち合わせの文学部前のベンチで、ヨンサンが本を読んでいる。
遠くから見ても、その姿はとてもキレイで、絵になっている。いつもなら飛んでいくスヨンだが、なぜか気後れして、ゆっくりヨンサンに近づく。
ヨンサンが顔を上げて微笑むが、スヨンの様子がおかしい。


ヨ:どうしたの? なんかあったの?
ス:・・・・(黙ったまま、ベンチに座り、ヨンサンの顔を見る)
ヨ:・・・・。
ス:私たちっておかしい? 私じゃヨンサンに合わない?
ヨ:なんで?
ス:・・・・。
ヨ:どうした?
ス:皆が噂してる。変だって。
ヨ:気にするの?

ス:・・・・ヨンサンがミス・キャンパスに振られたから、へんになったって。牛乳瓶と付き合うなんて。おかしくなったって。
ヨ:・・・。
ス:そう? そうなの?
ヨ:スヨン、人の言うことなんか関係ないだろ。自分を信じろよ。オレを信じて。・・・ミス・キャンパスなんて関係ないよ。ただ頭の悪い女はキライだ。それだけだよ。


スヨンがヨンサンを見る。本当に私でいいのかな。
本当に、私みたいのがタイプ? 
もっとゴージャスな人のほうがよかったの?



何か急に現実に引き戻された様な気分になった。
ヨンサンに出会うまで、私はみにくいアヒルの子だった。

それがヨンサンに出会って、世界一幸せになったけど、それは魔法だったのかな。
でもヨンサンは現実だよね。
こうして向かい合っているもん。

ヨンサンと二人の世界にいた時には気づかなかったこと。
二人きりだったこの夏は私は、最高に幸せな王女様だった。
そうだったのに・・・。


その日の出来事は、スヨンの心に小さなシミを残した。







12月に入ってから、コミック新人発掘大賞の授賞式があり、スヨンは一躍有名人となった。
いよいよ連載物が描けるのだ。学校と仕事。卒業式までの3ヵ月間。なんとか頑張るつもりだ。ヨンサンも応援してくれている。


でも、今まであんなに素直に思いをぶつけていた自分が最近、ヨンサンに対して仰々しい態度をとっているのがわかる。

いつも待たせているのは私のほうだ。
ヨンサンに会ってもせわしなく、本当は仕事をしたいのにここにいるのよっていう気持ちになる。

彼の部屋に行くのも億劫になってきた。
なんでかな。

いつもヨンサンに対して、約束が守れなくて、ごめんねと言っている。
そのためか、なぜか、素直に甘えられなくなっている。

この間もヨンサンがキスしようとしたとき、顔をはずした自分がいた。

なぜかな。








ヨンサンと一緒に本屋に行った帰り道。


ヨ:スヨン、おまえ、最近おかしいよ。どうしたの?
ス:えっ?
ヨ:心ここにあらずって感じがする。なんかわからないけど、変わった。
ス:そんな事言われても・・・。ヨンサンへの思いは変わらないよ。
ヨ:・・・。
ス:なんでそんなこと言うのよ。

ヨ:(スヨンの顔を覗き込んで)オレのこと、面倒って思ってない?
ス:・・・?
ヨ:面倒くさいって思ってない? 最近のおまえは話さなくなったよ。前みたいに。
ス:忙しくなったからだよ。
ヨ:・・・・(スヨンを見る)
ス:学校と仕事の二つになって忙しくなったからだよ。

ヨ:スヨン、相手に対して、面倒くさいとか、時間がないとか、そんなこと思い出したら、もう先が見えてるよ。
ス:ヨンサン。

ヨ:オレが重荷? 面倒? 邪魔? そう?
ス:ううん。(・・・でもそうかもしれない)




スヨンはアパートに戻り、自分の気持ちがわからなくなった。
ヨンサンをどう思っているのか。もう愛していないのか。そんな・・・。ついこの間まで中毒のように夢中だったじゃないか。その人を重荷に思うなんて。
いったいどうしちゃったんだ。女の子たちが噂してたから? コミックで大賞を取ったから?・・・どれも答えになってない。
でもどんどんヨンサンへの気持ちが薄れていくのがわかる。これっていったい何?
自分の気持ちがつかめずに、ただ今はヨンサンよりも自分自身のことで精一杯で、なにも周りが見えないスヨンだった。



12月半ば過ぎ。ヨンサンと待ち合わせた文学部前のベンチ。

遠くからヨンサンを見る。
でも、歩いていくことができない。
あんなにキラキラしている彼を、なんでこんなふうに疎ましく思うのか。
しばらくヨンサンを見つめ、スヨンは裏門から一人帰っていった。




ヨンサンは一人、時計を見て、またベンチで本を読み続けている。





ヨンサンとも別れた創作ゼミの教室では、スヨンとヨンサン、そしてインジュンが楕円テーブルの中に二等辺三角形の頂点を描くように、お互いが決して交わることはなかった。
ただ淡々と授業は進み、彼らはそれぞれに帰っていった・・・。






【第11章】へ続く・・・・




2010/02/14 14:49
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

バレンタインデイだね~~^^

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joonは今日のバレンタインデイ、何して過ごしているかな・・・


パパとママと一緒に・・・
オリンピックでも見て過ごしているのかしら・・・。


韓国には、こたつなんかないと思うけど・・・

みかん、剥きながら、
おこたで、テレビを見ているjoonが想像できちゃう^^

でも、足、長すぎ?^^

とりあえず、掘りごたつにしておこうか^^



旧正月、新年元旦・・・

今年も良い年にね・・・
良い仕事・・・もちろん、俳優の仕事してね^^







 

언제나 나의 옆에 있어

언제나 나의 마음 속에 있어


 

바람이 부는 날도

비가 내리는 날도

당신이 슬픔의 밑바닥에

있는 날이라도

 

언제나 옆에 있기 때문에


 

당신을 생각하고 있기 때문에




いつも私のそばにいて

いつも私の心の中にいて


 

風が吹く日も

雨が降る日も

あなたが悲しみのどん底にいる日でも

いつもそばにいるから

 

あなたを思っているから









2010/02/11 17:05
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

日々はTo be or not to be・・・

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joonがハムレットをやったら、素敵・・・?


ヤンさんのブログによると、
この旧正月は、joonちゃまは家族と過ごすらしい^^



さて。

ハムレットは・・・joonではなくて、私だ^^

男装の「麗人」^^v



毎日はホントに、【To be or not to be・・・】だ。




バレンタインも近づき、

joonちゃんからは撮影ツアの抽選当選者には
愛の「いらっしゃ~い」メールが届く・・・。


我が家のポストには
下の子の国公立の2次試験の通知が・・・。


でもね、これ・・・

若干の変更点があった。



インフルでセンター試験も追試があったでしょう。

それで、
大学も2次試験でも追試やるらしい・・・。



ということで、

発表は予定より繰り下がり、

それでなぜか、
(「遅い!」と客が逃げると思ったのか)手続きの締め切りが早まった!



おお、My Gad !!

ということで、

ゆとりある手続き期間が短くなり・・・

【よこしま】な母には厳しい状況になっている。




つまり・・・

撮影ツアにかぶるのである。






おとといは、職場の会議がその時期にかぶりそうになったvv

「私がいなくてもいいじゃないですか^^;
特に問題はないと思います^^」

「では・・・一週間前倒しにずらしましょう^^
これでいいわね?」

「う~~ん・・・」

「合わせるわよ^^」

なんて、合わせてくれなくてよろしい!
私に直接関連したことではないんだから・・・
私を引き込まないように・・・・
そう願いたい・・・

しかし、絶対出ろ!というなら、ずらしていただいて・・・

メルスィ・ボークー^^


ということで、ふ~~(汗^^;)

なんとか、日程がずれた^^



そうしたら、またまたである!



まあ、ツアに行きたい人はいっぱいいるから、
なかなか当選しないvv

と、考えれば、まあね~「ゆとりある予定」のまま・・・。

(ところで、このツアは皆4万円納めているでしょう。
返金処理に何万円かかるのでしょう・・・)




そして!

ここが一番!

それ以前に、
その大学より上の私立に合格していてくれたら、

もうそれで、ラッキー^^




息子よ^^

「頑張ってここに受かってね^^ 応援してるんだよ~~~母は^^」

なんて温かい言葉で励ます母は・・・

ちょっとよこしまであ~~る。



でもね、でもね。

それは、私だけでなく~~、

息子にとっても、

私を待っているjoonちゃんにとっても

とてもよい結果なのであ~る^^v



ホントに・・・
毎日が、【To be or not to be・・・】だ。




joonちゃん・・・

いつも2学期の始まる前とか、決算期とか・・・

いろいろ愛を試してくれて、ありがとね^^

いつか、私もあなたの愛を試してあげるよ・・・^^v




【追記】


なんて書いてたら・・・

ファヌン様の新たな試練vv


明日、東京方面午前中雪なの?@@


いやあ・・・参りましたvv

私の負けだすvv

明日はお天気にしてください!

明日、雪で電車が遅れちゃうのは困りますvv

せめて、今晩で雪を止めてください・・・。

でないと・・・

マガイモノの紅玉で、黒朱雀になってしまいそうですvv


(少し・・・脅しがすぎた~~~?^^;)



ホントに・・・

毎日が!

・・・・です・・・。




^^¥
















2010/02/11 00:22
テーマ:【創】隣のあいつ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】隣のあいつ9






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チョ・ソンモ「君がいないと・・・」








こんばんは^^

BYJシアターです。

お待たせしてしまいましたvv


本日は【隣のあいつ】第9章です^^



【配役】
イ・ヨンサン     :ぺ・ヨンジュン(大学4年~30歳。小説家・メガネなし・サングラスのみ・・同感2を参考に)
ルル(キム・スヨン :チョン・ドヨン(大学4年~30歳。マンガ家・メガネあり)



ではお楽しみください!



~~~~~~~~~~~~







【隣のあいつ】後編1

主演: ぺ・ヨンジュン
     チョン・ドヨン








【第9章 夏が終わる】




4年生の夏が終わろうとしている。

ヨンサンのケガもあって、スヨンは8月後半は、ヨンサンとほとんど毎日一緒に過ごした。ヨンサンの腰も回復して、スヨンも一安心だ。
一緒にいて、ヨンサンは暮らしやすい人だった。とにかく生活がキチンとしているのだ。15歳の時から父親を助けて、掃除、洗濯、料理をしてきたので、親に甘えてきたスヨンよりずっと大人で仕事の段取りがよかった。

スヨンにとってのヨンサンは愛やキスを教えてくれただけでなく、生活の師匠でもあった。スヨンは何事にも没頭しやすいたちだったから、自分のことをやり出すと、多少部屋の中が汚れていても気にせず過ごしてきてしまったが、ヨンサンを見ていると、生活の中のちょっとした動きで、部屋が美しく保てることがわかった。
スヨンの部屋へ遊びにきたヨンサンは、部屋に上がるとき、玄関先の絵の額が曲がっていることも見逃さなかった。
別にスヨンに言うわけでもなく、そこを通り過ぎるとき、すっと手で直していくのだ。
なにげなく、ゴミを拾う。なにげなく、通りかかったときに修正する。
これは、ヨンサンがスヨンに言葉ではなく、教えてくれたことだ。


スヨンには、ヨンサンが両親と同じくらい、いやもっと身内のように思われて、彼に対してはいつも素直に、ストレートに気持ちを表していた。
それがヨンサンにとっては魅力的で、そしてそれは、ヨンサンの心の澱(おり)や、時々彼の心に落ちてくる影を払拭してくれる力さえ、持っていた。
ヨンサンには、人からはわかりにくい微妙な繊細さがあり、それが時に鋭角的な物言いをさせたりしたが、スヨンのヨンサンへのストレートな表現やストレートな愛が、ヨンサンの持つ鋭角的な角をやさしく溶かし、心を満たしていた。




この夏の出来事としては、ヨンサンとの出会いが最高のものだったが、もうひとつ、長年の友人を失うという事件もあった。

恋とか結婚とか、まったくスヨンには縁のないはずのことがいっぺんに押し寄せた夏。
インジュンという友達をバッサリ切り捨てるという苦い思い出まで作ってしまった。

腰を強く打撲したヨンサンのために、彼の家に泊まりこむための着替えをとりに帰ったときだった。電話が鳴り、相手はインジュンだった。

デパートや本屋が並ぶ目抜き通りの広場のベンチで二人は待ち合わせをした。
インジュンはヨンサンの話はせず、前回のプロポーズの返事がほしかったようだった。

スヨンにとっては終わったことだったが、彼はまだ諦めていなかった。


ス:もう断ったはずでしょ。それ以上の返事なんて出てこないよ。私はあんたに言ったよ。私はあんたに向いてないって。だから、この話は終わりにして。
イ:(とうとう)ヨンサンのせいなのか。君が断る理由は。


スヨンはとうとうきたと思った。そうじゃない。でも今はそう。
スヨンは、最後にこれを言って別れようと立ち上がった。


ス:インジュン。話を混同させないで。男のことじゃなくても女はプロポーズを断るのよ。あんたとではだめなの。
イ:ヨンサンと何かあったのか。あいつと君が一緒のところを何度も見たやつらがいるんだ。目を覚ませよ、スヨン。あいつは、あいつは・・・。
ス:インジュン。あんた、あいつの何を知ってるの? なんにも知らないじゃない。私のことだって、なんにも知らないじゃない。あんたが思うほど、ひどいやつじゃないよ。
イ:スヨン!なんで、なんで君はわからないの?


インジュンがスヨンの両肩をぎゅっと掴んでスヨンの体を揺らす。
インジュンの目がギラギラ光った。


イ:君を渡さない。あいつになんか、君を渡さない。
ス:放して。放してよ。(スヨンがもがく)


周りの人が驚いて二人を見るので、インジュンははっと我に返り、手を放した。
スヨンはインジュンを見つめ、


ス:ヨンサンにもこうやって、暴力を振るったの? あの人はなんにも悪くないのに。殴るなら、私でしょう?
イ:君は殴れないよ。あいつが、あいつが君を誘惑するから・・・。
ス:インジュン。・・・・私があんたに引導を渡してあげる。もう私なんか好きなんていえないように。


インジュンは訳がわからず、スヨンを見つめる。
スヨンは、こみ上げてくる思いを吹っ切って、真昼間、目抜き通りの真ん中で、インジュンの左ほおを力いっぱい平手打ちする。
インジュンが揺れた。


ス:あんたはなんにもわかってない。あんたはなんにもわかってないのよ。ヨンサンのことも私のことも。自分のことも。私が友達を失う寂しさも。これで終わり。これがお返し!


そういうと、赤く腫れ上がった右手の痛みを押さえながら、さっときびすを返すと彼の前から去っていく。彼は左ほおを押さえながら、呆然として、スヨンを見送った。




インジュンの嫉妬。
そして執着。
それも今ならわかる。

私はなにげなく付き合っていたが、インジュンにとっての3年半という月日はきっととても重いものだったにちがいない。
今、ヨンサンに恋をして、その月日の持つ重みも意味もわかる。

スヨンはインジュンを決定的に振った。そして、自分自身も返り血を浴びた。
力いっぱい、平手打ちしたことで、スヨンは一週間も手が腫れて、ペンを持つことができなかった。

その夜、着替えを持ってヨンサンのアパートへ行ったスヨンを、驚きの目でヨンサンは見つめ、


ヨ:何があったの?
ス:転んで手をついた。


と言ったけど、あいつにはきっとわかっていた。いつもなら、もっと気をつけて歩けよというはずなのに、何も言わず、手を氷で冷やし、シップをしてくれた。






ヨンサンの腰が良くなるまで、二人は家の中で過ごした。

宿題のレポートを協力し合って書いたり、自分たちの書きたいものをそれぞれに陣地を作って書いた。
スヨンはマンガなので、机が陣地で、ヨンサンはベッドに座ったり寝そべったりしたりして、大学院の入試に向けて英語の勉強をしたり、小説を書いた。穏やかで楽しい時間。二人でいるだけで何もなくても、特に話しをしなくても、それだけで幸せなだった。






9月になると、2学期が始まり、ヨンサンやスヨンも大学へ戻っていったが、今までと違っていたことは、いつも二人仲良く構内を歩いていることだ。
二人は他人の目など、気にせず、自分たちの恋を謳歌していた。


ヨンサンは9月、10月としばらく勉強に明け暮れたが、11月の大学院の試験をみごとにパスした。
同じく11月の末には、スヨンはコミック誌の新人発掘大賞に選ばれ、いよいよ念願だったマンガ家デビューを果たすことになった。


二人でスクラムを組めば、恐いものなど何もないはず、だった。





【第10章】へ続く・・・









2010/02/07 01:30
テーマ:【創】隣のあいつ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】隣のあいつ8






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チョ・ソンモ「君がいないと・・・」








こんばんは^^

BYJシアターです。


本日は【隣のあいつ】とうとう後編、第8章です^^



【配役】
イ・ヨンサン     :ぺ・ヨンジュン(大学4年~30歳。小説家・メガネなし・サングラスのみ・・同感2を参考に)
ルル(キム・スヨン :チョン・ドヨン(大学4年~30歳。マンガ家・メガネあり)


注)ポートフォリオ・・・絵や写真などの作品や書類を整理していれておく厚い紙製のファイル





ではお楽しみください!



~~~~~~~~~~~~





【隣のあいつ】後編1

主演: ぺ・ヨンジュン
     チョン・ドヨン







【第8章 忘れえぬ人】


サングラスをかけたヨンサンが高速道路を走っている。車のラジオを入れると、懐かしい曲が流れてくる。あの夏、海の帰りにスヨンと一緒に聴いた曲だ。ボリュームを大きくする。


ヨンサンが助手席を見ると、大学生のスヨンがいる。ノリノリでめちゃくちゃ英語でラジオにあわせて歌っている。おまけに手で振りまでつけている。


ヨ:おまえ、よく恥ずかしくないな。
ス:だって楽しいじゃない。聞いてるの、ヨンサンだけだし。


ヨンサンが「チ!」と舌打ちして笑う。窓を全開にした中古自動車。
風がスヨンの髪をなでていく。スヨンの前髪は切りすぎで短くなっているが、それがまたかわいい感じだ。
ヨンサンはランニング姿で運転している。
スヨンはヨンサンの半そでシャツを着込んではいるが、下はバスタオルを巻いているだけだ。後部座席にはスヨンのスカート部分が濡れた白のワンピースが干してある。


ヨ:(笑いながら)こんな日に、なんかの検問があったら、やだよな。
ス:(ちょっと睨んで)強く押したのはヨンサンだからね。だから転んじゃったんだよ。こんな格好、最低!


そう言いながらも笑って、めちゃくちゃ英語で歌っている。




現在のサングラスのヨンサンがあの時のことを思い出して、微笑む。
思い出の曲にのせて、海に行った日のことを思う。



8月の初め。
海へ行こうと、ヨンサンが友達から古い中古の車を借りてきた。冷房が効かないのには驚いたが、それはそれで楽しくて窓を全開にして走った。

狭い車の中で水着に着替え、二人は手をつないで海の中へ入っていく。
戯れる二人。
スヨンはメガネをかけず、生き生きと美しい姿をしている。
ヨンサンが魚のようにドンドン泳いでいく。

海辺で仲良く寝転ぶ。二人、太陽に手をかざして楽しそうに話す。

海の家の横にある水道でスヨンが髪を洗う。
ヨンサンが左手でホースを持って、右手で洗うのを手伝っている。

帰り支度をして、服を着た二人が波打ち際を歩く。スヨンが貝殻を拾う。
どれがいい?とヨンサンに差し出して微笑んだ。

波打ち際で、じゃれ合って、スヨンがヨンサンの背中を押した。
お返しにヨンサンがスヨンを押したところに波が来て、足をすくわれ転ぶスヨン。
白いワンピースが腰から下がビショビショになり、ヨンサンに抱き起こされる。
呆然とするスヨン。

車の横で、ヨンサンが見張り、バスタオルで隠す中、腰にバスタオルを巻きつけ、ヨンサンのシャツを着て隠れるように車に乗り込むスヨン。




サングラスのヨンサンは甘酸っぱい気持ちになる。
そして、頭の中にあのスヨンの夏がドンドンよみがえった。



坂道を下っていく二人の後ろ姿。
坂を下りきると正面に大きな建物がある。右を見て左を見て途方にくれるヨンサン。
隣で笑い出すスヨン。

スヨンのアパートの前庭で、肩にエプロンをかけてイスに座ったスヨンが前髪を触りながら、ヨンサンに文句を言っている。
ヨンサンの番には、ちょっと恐そうな顔をして、ハサミをチョキチョキ動かし、脅しをかけるスヨンがいる。

手をつないだまま、本屋に入り、本を立ち読みする二人。スヨンは右手で楽勝だが、ヨンサンは左手で不器用に本をめくる。
ヨンサンが横目で見ると、にんまり笑うスヨンがいる。

ヨンサンの部屋で冷たいシャワーにあたる裸の二人。
初めは笑いあっているが、我慢できずに震えだしたスヨンに驚いて、慌ててお湯に切り替えるヨンサン。
ヨンサンが青ざめたスヨンを心配して顔を覗き込み、抱き合って熱いシャワーを浴びたあの日。


思い出の洪水の中を、ヨンサンの車が西日に照らされながら、街へ入っていく。









「ルルのファンタスティック・トリップ」というイラスト集を出すからと、午後一番に、ミー姉さんがはりきってルルのところへやってきた。

ミ:とにかく、読者からの声がすごくてさ。今朝の企画会議、通っちゃったのよ。やっぱり読者は見てるわよ。ルルはマンガというより、ものすごく繊細で力強い絵がかけるでしょう。あの「入魂」って感じがいいのよね、ファンには。あれがたまらないのよね。いままで、グラビアに載せたイラストのほかに、若い頃のものでもいいものがあれば載せたいし。この本用に書き下ろしもしてほしいの。全ページ、カラーなんて、すごいことよ。

ル:姉さん、ありがとう。姉さんのおかげだよ。うれしい。今までの集大成だね。古いのもあるよ。すごく気に入った作品は捨てずに全部とってあるんだ。机の左横のポートフォリオに入ってる。


ルルはキッチンへ行って、コーヒーか紅茶を入れようとするが、あいにく両方とも切らしている。キッチンからミー姉さんに声をかける。


ル:姉さん、ちょっと見てて。コーヒーが切れてんだ。買ってくるよ。それにケーキなんかも買っちゃおうかな。おごるから。
ミ:(仕事部屋から)サンキュ! わかった。探してみるわ。


ルルは財布の入ったポシェットを提げて出ていく。


ミー姉さんはいくつもあるポートフォリオを出して見ている。
一つのポートフォリオの表紙に何か書かれている。
整ったキレイな字で、レイアウトもなかなかいい感じだ。





「愛するスヨンに捧ぐ」


君が大きな夢を持って進んでいくことを
僕は誇りに思っています。

君がいつも心に抱いていること、
僕がいつも頭に思い描いていること、
それらを共有できたら、
僕たちは最強のチームになれるね。

君の夢を応援します。
君の頑張る姿は僕を応援してくれる。
大きな力を僕にくれます。
いつも前向きで一生懸命な君が大好きです。

ここに君が思い描いた夢をたくさん詰め込んでください。

いつまでも僕たちの心が一つでありますように。
僕たちは二人で一人です。
一つの心臓を共有しています。

いつもお互いを励まして、一緒に歩いていこう。


199○年 夏。 

イ・ヨンサン






ミー姉さんはこれを読んですっかり力が抜けてしまった。

ルルが信じているイ・ヨンサンがここにいる。
本当にイ・ヨンサンとルル、そう、スヨンは恋人だったのだ。
そして、ミー姉さんたちの知らない素直なイ・ヨンサンがそこにいた。






ルルが帰ってきた。ミー姉さんは慌てて、どうしたらいいかわからず、その辺の本を手にした。


ル:あったあ?
ミ:あっ、ごめん。違うもの見てて、探してなかった。
ル:なあんだ。この辺にあるんだよ。


そういって例のポートフォリオを選び出し、表紙が見えないように持つ。ミー姉さんを見て、

ル:あったよ。中味、机のうえに並べてみるね。大学時代からのやつだけど。・・・姉さん、目が赤い? 泣いた? 泣くような本、あったっけ。


ルルは表紙を上手に隠し、絵を取り出している。







第9章に続く・・・


二人の思い出は、それぞれの心の中にしっかりと残っている・・・。

そして・・・



ではまた~~^^




 


2010/02/06 00:53
テーマ:【創】隣のあいつ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】隣のあいつ7






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チョ・ソンモ「君がいないと・・・」








こんばんは^^

BYJシアターです。


本日は【隣のあいつ】第7章です^^




【配役】
イ・ヨンサン     :ぺ・ヨンジュン(大学4年~30歳。小説家・メガネなし・サングラスのみ・・同感2を参考に)
ルル(キム・スヨン):チョン・ドヨン(大学4年~30歳。マンガ家・メガネあり)




ではお楽しみください!


~~~~~~~~~~~~~






【隣のあいつ】 中編3

主演: ぺ・ヨンジュン
     チョン・ドヨン








【第7章 思い出づくり】



二人の夏の第一日目。

あいつは汚れてもいい服装で来いと言った。

スヨンは濃い色のTシャツにジーンズをはき、ヨンサンのアパートへ向かう。ヨンサンがアパートの前で待っていた。ヨンサンの顔を見ると、うれしさと恥ずかしさで、胸が弾けそうだ。


ス:(息せき切って走って近づき)まだ時間になってないよね。(腕時計で確認する)
ヨ:うん。二人の夏の第一弾。このちゃぶ台をペイントする。
ス:えっ?
ヨ:もう、ボロいだろ。ペンキを塗ってキレイにする。

ス:(ちゃぶ台を見て、少し考えて)私にペイントさせて。トールペイントしてあげる。私、絵は上手なんだよ。美大か文学部か迷ったくらいなんだから。マンガみたいじゃなくて、芸術的に仕上げる!


スヨンは自信満々で応える。


ヨ:よし。じゃあ、オレはそのための下準備をする。サンドペーパーをかけたりとか・・・。
ス:うん。・・・あっ、うちへ持ってきて。うちの方でやろうよ。トールの道具もあるから。途中でサンドペーパーやペンキを買いながら。ね。そうしよう。
ヨ:よし、そうしよう。


ヨンサンの自転車の買い物かごにスヨンのバッグを入れ、後ろには、スヨンがちゃぶ台を背中にひもでくくりつけて乗っている。初め、重くてよれよれするが、一生懸命にこぐ。

後ろでスヨンが恐がって、悲鳴を上げているが、幸せそうだ。
へんな格好の二人乗りだが、幸せいっぱいで走っていく。





スヨンのアパートの前庭で、二人はちゃぶ台にサンドペーパーをかけている。
スヨンが何か思いついて、


ス:ねえ、部屋に来て。


とヨンサンを引っ張った。

二人で、スヨンの部屋に入るが、部屋に似つかないベッドを発見してヨンサンが驚いた。


ヨ:おい、このベッドなに? こんなに大きいのに一人で寝てるの? 


セミダブル、いやそれより大きい感じだ。
他の家具はまったく平凡な机や本棚やタンスなのに、これだけは、金色のパイプでできた、やたらデコラティブな、ちょっと卑猥な感じさえするベッドである。


ス:うん。リサイクルショップに買いに行ったら、これが一番安かったんだ。売れ残りだよ。でも、寝やすくて気に入ってるんだ。


ヨンサンはニッコリした。


ヨ:ふ~ん。いいねえ、これ。ちょっといやらしくてさ。・・・楽しみだね。


そういって横目でスヨンの顔を見るから、スヨンは体が熱くなって、しどろもどろになる。

スヨンはまだうぶだから、こういう会話をすると、ヨンサンにはかなわない。
それにヨンサンの言葉で体のあちこちが反応してしまうのだ。こいつもそうなのかな・・・?


ヨ:まずは今日の仕事を片付けよう。
ス:うん!


スヨンは気分を変えて、机の脇から、四つ切サイズの入るポートフォリオを一つ取り出す。


ス:ヨンサンに、仕事あげる。これにカラーのグラビアに載るみたいな作品を入れていくつもり。だから、ヨンサンは表紙に言葉を書いて! う~ん、「愛するスヨンに捧ぐ・・なんたらかんたら」って。心を込めなくちゃだめよ。真剣にやんないと。
ヨ:(笑って)なんたらかんたらね。

ス:このペン立てのペン、どれでも使っていいから。
ヨ:(真面目な顔をして)う~ん、結構、気合いがいるな。
ス:ちゃぶ台だってそうだよ。真剣勝負だよ。


二人は笑った。



初日から、結構ハードな取り組みだった。
ヨンサンの部屋に置く、いや飾る、初めてのスヨンの作品。
彼のイメージを考える。長く愛用できるものに・・・。
スヨンはアパートの前庭でちゃぶ台の前に座り込み、真剣に構想を練る。


ヨンサンは、スヨンのベッドの奥のほうに座り、壁に寄りかかって、スヨンに贈る言葉を考えている。
スヨンと自分はいつまで続くのだろう。
スヨンは記念にとっておくのかな。
・・・先のことはいい。
まずは、今、自分が愛するスヨンに贈る言葉を考えよう。
スヨンがマンガ家として大成できるように励ます言葉。


お互いに重い仕事に着手する。午後いっぱいかかり、それぞれの仕事を終えた。二人はアパートの前庭に立った。


ス:どう、気に入った? ヨンサンのイメージに合わせたよ。真ん中はなんか置いてもいいように空けてあるよ。


白く塗られた下地に輪のように描かれた植物画。
とても清楚でありながら、力強い。
まるでそこにスヨンが存在するかのように生き生きとしている。
スヨンの観察力とデッサンの確かさがわかる。


ヨ:すごいな。気に入ったよ。スヨン。ありがとう。


ヨンサンがポートフォリオを渡す。
そこに書かれたヨンサンの言葉。
とてもやさしく心に沁みる。そして、彼の美しい文字。

こういう字を書く人だったんだ。

そして、掃除の行き届いた部屋だった。
普段はぶっきらぼうなイメージだが、やはりこの人は繊細な人なんだ。



ス:(ちょっと涙ぐむが)すごくステキ。ずっと使う。有名作家になってもずっと使うよ。(目をキラキラさせて言う)ヨンサン、うれしい。ありがとう。


二人のプロジェクト・ワンは終わった。そして、明日もまた新しいことをしよう。スヨンのベッドに寝転びながら、


ヨ:今度、料理も一緒に作ろう。
ス:下手なんだ、私・・・。
ヨ:教えてやるよ。海も行くし。もっとやりたいことある?
ス:う~ん、あっ、自転車! 私、乗れないんだ。
ヨ:よし。じゃあ、明日は自転車の特訓。オレので練習しよう。
ス:うん。

ヨ:それから、水風呂大会もおもしろいな。どれだけ水につかっていられるか、競う。
ス:ハハハハ。カゼひくよ。じゃあ、お互いの髪を散髪する。キレイに仕上げなくちゃだめだよ。

ヨ:それから・・・。どこまでもずうっとまっすぐに歩く。普段は行かないところまでドンドンまっすぐ歩き続けてみる。
ス:まっすぐ? 建物があっても? アハハハ。(笑う)それから、本屋めぐり。二人で手をつないだまま、本屋で本を見る。絶対放しちゃいけないんだよ。
ヨ:それは右手が自由なほうがいいな。
ス:もちろん、じゃんけんだよ。


二人はどんどん夏の計画を立てていく。
二人でやること。楽しいこと。それをいっぱい作る。
他の4年生が、就職活動や卒論で忙しい最中、大学院を目指して勉強するヨンサンとマンガ家を目指すスヨンには、毎日がゆったりとした日曜日だ。
大きなベッドに寝転んで、二人はにこやかに夢を語り合った。








午後10時を過ぎて、ルルはそろそろ夕飯の買出しに行かないと、明日も食べるものがないことに気がついた。
今日の昼だって、冷蔵庫のパン一枚しか食べていない。
仕事に追われ、席を立つこともできない。
ルルは財布をポシェットに入れ、部屋を出る。


エレベーターのドアが開いて、乗ろうとすると、中から夜なのにサングラスをかけたヨンサンが謎の美女と降りてくる。
一瞬、ヨンサンとルルはお互いを意識するが、二人とも知らん顔でやり過ごす。

ルルのもとにヨンサンのニオイだけが残った。

彼のニオイのするエレベーターの中、少し瞳が曇ったルルがいる。






ヨンサンの寝室。
スタンドを二つだけつけて、ムードある雰囲気。部屋全体が白い色調である。チェストとダブルベッドだけが落ち着いた濃い木目調で、白いベッドカバーがよく似合う。

女は服を脱ぎながら、スタンドが置かれた部屋の隅にある小さなサイドテーブルを見る。白い天板にはキレイな植物画が描かれている。


女:いつ見ても本当にいいわよね、あのテーブル。なんか惹きこまれちゃうのよね、気持ちがぐうっと。ほしいなあ。絶対だめなの? あれ、ほしいのに。すごくいいわよ。
ヨ:・・・作家物だから。あれは譲れないよ。
女:ふ~ん、やっぱり。ふつうのとちょっと違う感じがステキなのよね。


ヨンサンはカフスをはずしながら、ちらっとテーブルを見る。
足を長く付け替えたあのちゃぶ台がここにある。







ヨンサンは一人、本屋で本を眺めている。

8月も10日すぎて、スヨンが実家に帰省しているのだ。なるべく早く帰るとは言ったが、一人娘の帰りを待ちわびる両親にとっては、最低一週間は滞在しないとまずいとスヨンは言った。

ヨンサンの父親は、5年前から日本に駐在している。彼は一人韓国に残った。
毎年のように学校の長期休暇のときは父のもとを訪れていたが、今は、新しい母親がきて、ここ一年ほど足が遠のいている。
その人とは年齢が10歳も違わない上、20歳を過ぎて親子になったため、なかなか馴染めない。いい人であることはわかっているが、父より自分のほうに年が近いことや普段会っていないことから、最近、父を訪ねることが、重荷になってきている。
15歳の時にガンで逝った母親への思慕が、彼の心の奥にはあって、現在の両親を見ていると、呼吸困難に陥りそうになる時があるのだ。
いずれ、自分も結婚でもすれば、気軽に遊びにいって話ができるかもしれない。

親友のウソンもこの春からアメリカに留学し、今年の夏はサマースクールがあるから帰れないという。
こうしてみると、スヨンがいなければ、なんとつまらない日々だろう。
大学のグルーピーのやつらとは、せっかくの夏には会いたくない。


ヨンサンが本を眺めていると、後ろから、


イ:イ・ヨンサン。


と呼ぶ声がする。振り向くと、パク・インジュンだった。


ヨ:やあ。
イ:キム・スヨンに会いにソウルに戻ったけど、留守みたいなんだ。


インジュンには帰省することを言っていないんだ。


イ:ヨンサン。今君を見かけたから。ちょっと話があるんだ。少しいいかな。
ヨ:ああ。



インジュンに誘われて、近くのコーヒーショップに入った。
ヨンサンは深く腰掛け、足を組んでそこに手を添えている。インジュンは太ももあたりに両手を置き、少し肩をいからせている。
コーヒーが運ばれて、インジュンが話しを切り出す。


イ:最近、君とスヨンが一緒にいたのを目撃した人がいてね。


そうさ、ずうっと一緒にいたよ。


イ:君に言っておかなければと思って。君がどんな気持ちでスヨンと一緒にいるか知らないが、僕とスヨンはこの3年半という月日を一緒に過ごしてきたんだ。それで。この間、学校で君と会っただろう。あの日、僕はスヨンにプロポーズしたんだよ。


インジュンがヨンサンの様子を伺っている。


ヨ:それで。彼女はOKしたのか。
イ:(ちょっと返事に困って)たぶん、今考えている最中だと思う。僕が性急にことを進めたからね。


あの日か。オレとスヨンが一気に近づいた日だ。
そんなことがスヨンにあったのか。スヨンはとても早く家に戻っていた。オレの電話を待っていたと言った。

これからインジュンが何を言っても気持ちがぶれちゃだめだ。
スヨンを信じろ。


イ:つまり、ヨンサン。君がどんな気持ちでもスヨンとの将来はないということだよ。
ヨ:それで。
イ:(ヨンサンの反応がいまいちなので焦る)つまり。スヨンと手なんかつないで歩かれたら困るということだよ。
ヨ:それはおまえの気持ちだろ。

イ:とにかく、スヨンと君とは・・・まったく縁がないということだ。
ヨ:・・・。
イ:僕たちは大学を出たら結婚する。そして僕の故郷で暮らす。そういうことだ。

ヨ:スヨンの仕事はどうする。
イ:(少し笑って)仕事? 家事のこと?
ヨ:マンガは?
イ:彼女、そんな夢みたいなことを言っているのか。君もそんなこと、信じてるの?


ヨンサンは少しむかついてきた。

この男は3年半も一緒にいて、彼女の実力を知らない。
あのゼミの文集を読んでなんとも思わなかったのか。
彼女の絵を見たことがないのか。
彼女の意思の強さを知らないのか。
おまえはスヨンを知らないのか。
あいつの思考回路をまったく理解していない。


ヨ:帰るよ。
イ:待てよ。
ヨ:いずれにしろ、スヨンは自分のことは自分で決めるよ。オレはスヨンじゃないから何も答えられないよ。


そういって、席を立った。


通りに出て一息つき、帰ろうとすると、後ろからインジュンがやってきて、「イ・ヨンサン!」と叫ぶので、振り向くと、その瞬間、思い切り顔に一発パンチをくらう。
ヨンサンはバランスを崩し、倒れこんだ。

その前にインジュンが仁王立ちになり、ものすごい形相で立っている。


イ:僕の女に手を出すな! おまえみたいな最低な男にスヨンを渡さない。女なんか他にいくらでもいるだろう。おまえに、あの清純なスヨンはやらない。覚えておけ!


インジュンは捨て台詞をはき、去っていった。
ヨンサンは転んで腰を強く打ち、しばらく立つことができなかった。






あの事件から3日後の夕方。スヨンから電話が入った。

ス:ヨンサン。元気だった? 我慢できなくて帰ってきちゃった。5日も我慢できなかったよ(笑っている)。親にはうそをついた。初めてのうそだよ。コミック誌の編集者に会うって言っちゃった。私がそういうと親もなんにも言えないんだ。ヨンサン、聞こえてる?
ヨ:うん。(ヨンサンは口の中が腫れているので、うまくいえない)

ス:具合、悪いの?
ヨ:うううん。

ス:これから行くよ。いいでしょ?
ヨ:う~ん・・・。
ス:行くよ、だめでも行く。



スヨンはヨンサンに習った自転車でゆっくりだが、なんとかヨンサンのアパートまでたどり着いた。ヨンサンの部屋のドアをたたく。


ヨンサンが出てきたら、絶対、抱きつく!


ヨンサンがゆっくりドアを開けた。
スヨンはうれしくて、抱きつこうとするが、ヨンサンの左ほおから口のあたりがあざになっていて、少し腫れている。


ヨ:やあ。
ス:(驚いて)どうしたの?
ヨ:うん・・・自転車で来たの?
ス:うん。
ヨ:公道はまだ走らないほうがいいよ、おまえは。目も悪いんだし。危ないよ。
ス:うん、でも早く来たくて。でも、どうしたの?


スヨンが部屋に入ってくる。ヨンサンは腰も痛そうに歩いている。
いったい何があったのだ。


ス:ねえ、教えて。何があったの? お医者さんには行ったの?
ヨ:うん。(ベッドに腰掛けてスヨンを見て)・・・おまえの元ボーイフレンド。
ス:えっ?(誰? ああ、)インジュン?
ヨ:そう。

ス:なんで。

ヨ:僕の女に手を出すなって。いきなり殴られた。それで転んで腰も打っちゃって。

ス:(ヨンサンの前に座って)大丈夫? ひどいなあ。・・・ヨンサン。私は、ヨンサンの女だよ。(顔を覗き込むように、笑顔で)ヨンサンしか好きじゃないし、ヨンサンにしか抱かれたこともないよ。他の人なんて、絶対やだもん。

ヨ:でもあっちはそうは思ってないみたいだよ。3年半の月日とか、言ってたよ。
ス:ごめんね。介抱するよ、ずっと。お母さんのキムチ、持ってきたけど、今は食べられないね。おかゆでも作るよ。ヨンサンに教わったから。


そういってヨンサンの隣に座って、ヨンサンの頭を膝まくらしてあげる。
ヨンサンの顔が下になり、スヨンが上から見下ろす。ヨンサンの頭をやさしく撫でる。


ス:本当はね。ヨンサンに会いたくて、抱きしめてほしくて来たんだよ。でも、今日は私が抱きしめてあげる。


ヨンサンが手を伸ばし、スヨンのメガネを外す。
スヨンの大きな目からヨンサンの顔に涙が落ちた。


ヨ:バカだな。
ス:バカだよ。(泣き声になって)こんなことになってるなんて。あんたはなんにも悪くないのに。・・・ごめんね、ごめんね、とばっちりだよね。


スヨンはヨンサンの頭をどけると、ヨンサンと同じ方向に寝た。
そして、うつ伏せになり、仰向けのヨンサンの髪を撫でて、ヨンサンの上に重なるようにキスをした。








後編に続く・・・







一生忘れたくない夏。
一生心に刻む人・・・。

ではまた明日~~^^








2010/02/05 00:34
テーマ:【創】隣のあいつ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】隣のあいつ6






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チョ・ソンモ「君がいないと・・・」








こんばんは^^

BYJシアターです。


本日は【隣のあいつ】第6章です^^




【配役】
イ・ヨンサン     :ぺ・ヨンジュン(大学4年~30歳。小説家・メガネなし・サングラスのみ・・同感2を参考に)
ルル(キム・スヨン):チョン・ドヨン(大学4年~30歳。マンガ家・メガネあり)




ではお楽しみください!


~~~~~~~~~~~~~






【隣のあいつ】 中編2

主演: ぺ・ヨンジュン
     チョン・ドヨン








【第6章 運命のとき】


二人は学校に近い屋台街で待ち合わせをした。

ヨンサンのほうが少し早く到着したが、そこへ、笑顔で大きく手を振りながら、スヨンが走ってやってきたので、ますます彼はうれしくなってしまった。
二人、顔を見合わせた途端、何を言っていいかわからなかったが、幸せな気持ちがあふれ出て、ただ見つめ合って笑っているだけでもいいように思えた。


7月の宵は気持ちがよくて、まず食事より二人は近くの公園まで歩いた。というより、今すぐになんて、二人ともとても食事が喉を通らない感じがするのだ。

ヨンサンは自分の気持ちを隠さずに話そうと思った。それができる女だ、スヨンは。


ヨ:うれしいよ。本当に会いたかったんだ。この前、話をした時から。


スヨンは本当にと驚く。私もそうだ。


ス:私もよ。あんたってなんかとっても話しやすくて。なんでも言えるし。わかってもらえるような気がしてた。



ヨンサンはだまって、優しい眼差しをスヨンに向けた。彼のこんなに素直な表情を見るのは初めてだ。


それに・・・とスヨンは思う。
彼が見ているのは、メガネではない。
その奥の私を見ている。なんてステキなんだ。
この人は私を見ている!





公園に着くと、スヨンはブランコに座った。


ス:風が通るね。気持ちいいね。なんかとっても開放的で、すごく幸せな気分!
ヨ:そうだな。


ヨンサンも隣のブランコに座った。電話で話がしたいと言ったくせに話なんかしなくてもこうして並んでいるだけでよかった。もともとヨンサンは口数が多いほうではなかったから、これで十分だ。


二人はしばらく無言でブランコに乗り、言葉はなくてもお互いが思いやれることを知った。少し気持ちに余裕が出てきて、屋台街に夕飯を食べに出かけた。

スヨンは言葉遣いが多少ガサツではあるものの、ヨンサンは、その食事をする姿が好きだ。何を食べても清潔でチャーミングな口元、そして一番好きなのは優雅に動く指先だ。

そうだ。
こいつは本を読む時も指先の動きがキレイだった。
初め、いかついメガネにだまされて動きまでガサツな感じがしたが、ひとつずつ見ていくと、とてもキレイだ。右手の中指。大きなペンだこがある。



ヨ:おまえって指がキレイなのに、すごい大きなペンだこがあるんだな。
ス:(ヨンサンを見て)だって商売道具だよ。
ヨ:本当だね。


ヨンサンも笑った。二人で、小説の話、映画の話。スヨンが考えているマンガ家へのステップ。いろいろ話して、午後9時半を回った。ヨンサンが時計を見た。


ヨ:もうこんな時間だ。おまえのうちまで送っていくよ。


二人は店を出た。


ヨ:書き上げたばかりの小説があるんだけど、今度読んでくれる?
ス:えっ、いいの? 読みたい。・・・今日でもいいよ。早く読みたいよ。


スヨンには、これと思ったらすぐに実行せずにはいられないところがあった。
ヨンサンは女の子をこんな時間に自分の部屋に上げることにちょっと躊躇したが、スヨンとは離れがたかったし、それに彼女なら、まるで男友達のように家に来ることも自然な事のように思えた。



ヨンサンのアパートまで来て、彼は流しにおいたラーメンを思い出し、


ヨ:ちょっと待って。窓開けてくるから。


といって先に入る。

急いで流しのラーメンを処理し、窓を開け、部屋のニオイを入れ替えた。

そして、スヨンを招いた。

ヨンサンの部屋はとても狭くて、ベッドと机、この間が30cmにも満たない。
机の右側は壁沿いに本棚がずらっと並んでいる。それに付け足したように細い洋服ダンスがあるだけだ。テレビもなく、机の脇に古びたラジカセが置かれている。
歩くところなど、ほとんどなかった。
でも、男の子のわりにはきれいに片付けられていた。


ス:おじゃましま~す。



スヨンが少しはにかみながら入ってくる。
さっそくヨンサンが机に新作を出してスヨンの席を作る。
ヨンサンは、お湯を沸かしながら、


ヨ:インスタントコーヒーでもいれるから、そこで読んでいて。
ス:うん。



ヨンサンはベッドの上に座ってスヨンを見る。
彼女はヨンサンにニコッとして、机に向かって座り、真剣な眼差しで、原稿を読み始める。

彼女の美しい横顔。
そして、原稿をめくる繊細な指先。
ヨンサンの好きな彼女のテイストが凝縮されているようだ。

想像していたより、スヨンの集中力はすさまじく、出されたコーヒーも一口飲んだだけで、ずうっと原稿を読み続けている。ヨンサンはベッドの上で、本を読みながら彼女を待っていたが、眠くなって寝てしまう。





午前3時。

やっと読み終えたスヨンは両手を伸ばして伸びをする。
ヨンサンに声をかけようとするが、彼はもう寝てしまっている。ベッドへ行き、ヨンサンの顔を覗き込む。端整な顔立ちだ。気持ちよさそうにスウスウと寝息を立てている。

スヨンはどうしようか迷う。

こんな時間に一人で外を歩くのは危険だし。自分でも不思議だが、ヨンサンの隣なら寝てもいいかなと思う。寝ている彼をぐいっとベッドの壁のほうへ押しやって自分のスペースを作る。そして、メガネを机の上に置くと、ベッドで仮眠をとるようにスヨンも眠る。

狭いシングルベッドの上で、ヨンサン、スヨンが思い思いのスタイルで、服のまま、寝転んで熟睡している。




朝の日差しに、スヨンは目をさますが、メガネをかけていないので、最初ボーっとしてここがどこかわからない。

・・・そうだ、ヨンサンの部屋だ。

でもヨンサンは見当たらず、寝ぼけたまま、洗面台に行く。
洗面台の奥にトイレと狭いシャワールームがある。男の子にしては、タオルをキチンとたたみ、洗濯機の上につけられた棚に、キレイに積んである。その一枚を借りて、まず歯みがきを指につけ、指で歯を磨き、顔を洗う。ついでにタオルを濡らして体をざっと拭く。さっぱりして、ヨンサンの部屋を見渡し、本棚の本を見てみる。


部屋のドアが開き、ヨンサンが帰ってきた。



ヨ:起きてたの?
ス:おはよう。(照れくさそうに)泊まっちゃったね。ごめんね。タオル、借りたよ。
ヨ:ああ、いいよ。


ヨンサンは本棚の横にたたんであったちゃぶ台を出して、コンビニの袋を置き、


ヨ:おまえ、いびきがすごかったぞ。(そういって笑う)
ス:(驚いて)えっ、本当? いびきなんてかいてた?


ちょっとはずかしい。

ヨンサンが笑って、


ヨ:うそだよ。飯でも食おうよ。


コンビニの袋から海苔巻きを取り出し、流しに行って、お茶を入れる。
一緒に海苔巻きを食べながら、ヨンサンを見る。スヨンは、男の部屋に泊まったわりにはノンキにしている自分を発見する。


ス:なんか、自分がうそみたいなんだけど・・・男の子のとこ、泊まったのって初めて。こうしてる自分が信じられないよ。


ヨンサンがやさしく笑う。


ヨ:どうだった? オレの。
ス:うん、すごくよかったよ。途中泣いちゃったよ。


スヨンが屈託なく、感想を言う。よい点だけでなく、改善点も。
ヨンサンも素直に聞いている。


ヨ:ありがとう。・・・参考になるよ。うれしいよ。


スヨンも自分の感想を真面目に聞いてくれるので、うれしい。

ご飯も食べ終わり、特にすることもなくなり、二人とも手持ち無沙汰になる。ヨンサンがゴミをまとめ、流しに湯のみをさげる。スヨンがベッドの横に立ち、窓の外を見ている。

ヨンサンは、このままスヨンを帰すのも寂しい気がするが、これといってやることもない。
窓際のスヨンの横に行き、スヨンの顔を見る。スヨンが気づいてヨンサンの顔を見上げる。


こんな近くで愛しいスヨンが見つめている。
ヨンサンは思わずスヨンを抱きしめ、顔を覗き込むように見つめる。
スヨンもヨンサンを確かめるように見つめる。
お互いに引かれるように顔が近づいて、ヨンサンがスヨンにキスをする。
スヨンは生まれて初めてのキスで、ヨンサンのTシャツにしがみつく。
彼女は、もしキスの長さというものを計るとするなら、これは長いのかそれとも・・・。
気が遠くなりそうだ。

ヨンサンにスヨンの全体重がかかってきて、支えるのがやっとだ。支えきれなくなって、そのまま、横にあるベッドに倒れこむ。ヨンサンの下にスヨンがいる。



ヨンサンは自分の下にいるスヨンのメガネを外し、顔を覗き込んで言う。


ヨ:おまえって本当にかわいいな・・・食べちゃいたいくらいだよ。
ス:食べたら犯罪だよ。


笑顔でスヨンが答える。ヨンサンも楽しそうに笑い、


ヨ:めちゃくちゃかわいいよ。


そういってスヨンの顔中にやさしくキスをする。
スヨンは自分というものが一般的なレベルでどの程度なのかよくわからないが、彼が気に入ってくれていること、好きでいてくれること、それだけでうれしい。
それにこんなにキスをされるのもはずかしくて、くすぐったくて、体がとろけそうに幸せだ。


ヨンサンの手がスヨンのTシャツをたくしあげる。
スヨンは彼がするままに任せる。
ヨンサンの手が綿パンツのボタンにかかる。
スヨンは、自分から彼を助けるようにズボンを引き下げた。





午前11時。

なんという運命の時間だ。日は高く、彼ははっきり見えるし、彼からもスヨンがはっきり見える。それでもスヨンははずかしくなかった。
・・・ヨンサンをしっかり見つめていたい。
彼の全てを受け入れたいと思った。次の瞬間、スヨンは目をぎゅっとつむり、あっと小さく言って、ヨンサンにしがみつくように抱きついた。



こいつと私は同じ素材でできている。と、スヨンは思う。

もし人間も綿とか麻とか区別ができるなら、二人の素材は同じに違いない。
どうみてもこの皮膚感も同じだし、おもしろいと思うツボも同じだ。
あいつが感じてることが手にとるようにわかるし、あいつのことばが体の芯まで沁みてくる。

スヨンはこうも思う。

私には足が4本あって、私の意識で動くのは2本だけ。
そして、胴から上はまた二つに分かれていて、すこしがっちりした方に顔の作りのいいのがついている。二つの顔は見つめ合い、お互いの唇から栄養を補給し合っている。そして、二つの体の中を通ってまた新しいエネルギーとなって戻っていくような・・・二人でありながら一人のような錯覚にまで陥ってしまう。

あいつの手はやさしく、まるで自分の手が動いているように、不思議なほどに、違和感がない。



あいつは、私が初めてではない・・・。

聞かなくったってそんな事はわかる。それでもいいよ。




あいつは不思議そうに私に尋ねる。


ヨ:おまえってオレが触っても、ちっともどぎまぎしないんだな・・・。
ス:・・・気持ちいいよ。あんただから、安心していられる。(ちょっとテレながらも)初めてでも、ぜんぜん平気だよ・・・。





ヨンサンがスヨンの横に寝転ぶと、彼女は天井を見つめながら、


ス:私ね、高校時代にね。美術部の部室でデッサンしてたら、同じ美術部の男の子に急に首筋に息を吹きかけられた事があったんだ。びっくりしただけじゃなくて、それから一週間も学校休んじゃった・・・。息を吹きかけられただけだよ。それなのに、毎日毎日、一日に何回もシャワー浴びちゃって・・・おかしいよね? でもあんたは大丈夫。だってあんたがまるで自分の体みたいに思えるんだもん。へん?

ヨ:(にっこり笑って)オレもおまえがまるで自分のように思えるよ。



なんだか、二人は気持ちだけでなく、すべてが通じ合っているようで、スヨンはうれしくてしかたがなかった。






夜、スヨンの部屋。

ベッドに寝転んで、今日のことを思う。
今朝の出来事は思い返してみても、スヨンには不思議な感じだ。
まるで現実ではなかったみたいに・・・。

初めて大学で見かけた彼は少し恐い感じがした。確か1年生の時は同じクラスだった。彼の話し方は少々ぶっきらぼうで、それでいて顔はハンサムで勉強ができて、切り口が鋭い発言をするから、スヨンにはまったく縁がない人のように思えた。それが4年生のゼミで一緒になって、彼の実力を知って、ちょっとは興味を持ったものの、やっぱり遠い存在だった。
それが、たった一日で二人の間には秘密なんてないような距離にまでなってしまった。



今朝のことで、まだ下半身には違和感が残っているものの、なんであんなに彼を信じて、受け入れられたのだろう。
あの瞬間だって、本当だったら痛くて逃げ出したいところだったのに。
返ってその痛みさえ、彼を思うとうれしく感じた。
他の人だったら、なんて考えたら死にたいくらいだ。



これが恋なのかな・・・そうだ、本当の恋なんだ。

いままでの私はまったく間が抜けていた。
マンガでも、間抜けな恋愛を描いていたのかもしれない・・・。



ヨンサンは夏を一緒に過ごそうと言った。
毎日、自分の仕事は午前中に片付けて、二人で一緒にいろいろ楽しもうと言った。
海へも遊びに行こうと誘ってくれた。
初めての遠出。
大学最後の夏をこんなふうに、愛する人と一緒に過ごせるなんて・・・私はなんて幸せ者なんだ。







【第7章】に続く・・・






大学生のヨンサンとスヨン。

この恋が、この夏が、二人にとって忘れられないものになるとは、まだ知る由もありません。


二人は今・・・青春の真っ只中にいます。






一生忘れたくない夏。
一生心に刻む人・・・。





2010/02/04 22:50
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

[ニューヨーク中央日報]ペ・ヨンジュンさんへ感謝^^

Photo
韓国公式より。
これいいですね~~^^




61469
[ニューヨーク中央日報]ペ・ヨンジュン氏,ありがとうございます--

朝見用/慶煕(キョンヒ)大教授・ストナブルク ニューヨーク州立大訪問教授..

pola 2010.02.03 301


ペ・ヨンジュン様韓国公式家族の皆さんこんにちは^^すでに紹介された記事かも知れないですが良い内容だったからもう一度読む機会になればうれしいです。


/////////////////////////////////////////////


芸能人は人気を暮らすという。 人気がそれだけ重要だということだ。 ところで人気はなぜ重要だろうか? 経済的に見ようとするならお金になるためだろう。 歌手ならば,時がさらに売れて習えと言うなら観客がもっとかかるだろう。 広告提案ももっとかかってくるだろう。

人気は悪いことが全くないことだ。 また人々の注目をあびるということももしかしたら興奮することでありうる。 舞台上に上がって,数多くの人の歓呼を受けるのは派手な場面になるだろう.

そのためかこの頃子供や青少年らは芸能人を夢見る場合が多い。 子供たちの将来希望を調査してみれば芸能人が圧倒的に多い。

韓国では物理学者や医師などを夢見る子供たち中にも1順位は芸能人の場合が多かった。 努力してならなければ他の仕事をするということだ。 芸能人が羨望の職業であるわけだ。

しかし本来芸能人らは苦痛を訴える。 人気がなくなることに対する恐れも多くて小さいミスでその間積み上げたイメージが消えることを恐れたりもする。 それでインタビューごとに自殺を考えたことがあるとさらけ出すことだ。

‘公認’という話もたびたびするのを見ることになる。 事実の人々は芸能人らが‘公認’ということに拒否感を持つ場合も多い。 そのように見れば芸能人という職業がひたすらうらやましいのではない。 むしろらしくない側面もある職業だ。

人気だというのがそれこそ流れる転がることのようなものという考えになる。 子供たちに芸能人なることをそれほど薦めたくない理由もそこにある。

ところで芸能人という職業に対して考え直す機会ができた。 まさにペ・ヨンジュン氏の出版記念会を見て,芸能人というのは本当に良い職業だな,本当に影響力がある人だなという考えをするようになった。

ペ・ヨンジュン氏はよく分かるようにそれこそ私たちの歴史上最も世界的に,特に日本で人気が高い俳優だ。 ペ・ヨンジュン氏は韓国に行ってみるだけのことはあるところがどこかという日本ファンたちの質問に答えることができないのが恥ずかしかったといった。

それで韓国を紹介できる本を書くことにしたし1年余りの期間の間韓国の妻の父らに会って,彼らの手並みを学び彼らと共に一時間を写真と文で入れて,本で出版したのだ。

単純な観光案内書でない韓国の真の姿を知らせることができる本を作ったのだ。 日本で開かれた出版記念会に約5万人が集まった。 もう日本の人々はペ・ヨンジュン氏が本で案内した道に従って,韓国土地を踏むだろう。 そして韓国の真の美しさに感心するだろう。 ペ・ヨンジュン氏が本当に大事な仕事をした。

ペ・ヨンジュン氏は韓流という話の代りにアジア流という話を提案することもした。 韓国の何をまき散らそうとする攻撃性の代りにアジア的な価値を世界にさらになじむようにさせるアジア類がさらに美しい話でありうる。 韓流に拒否感を持っているアジア人らに共に努力する価値ができたのだ。

前にペ・ヨンジュン氏がインドネシア津波被害者らに寄付をした仕事が日本の寄付文化を変えたという記事を見たことがある。 一人の有名な芸能人が世の中を美しく変化させることだ。

米国にもまだ遠いように見られるが韓国の芸能人らや韓国人子供らが米国で大きい人気を得ることを望む。 それでここの多くの人々が韓国に行ってみたい姿を見たい。

そして付け加えて韓国で始まった美しい風が米国社会に肯定的な変化を起こすことを望む。 それがヒョ文化である事もあって人々の暖かい定日こともあるだろう。 また誠実さでも躍動的な姿であることもあるだろう。

有名になることが重要なことでなく有名になって何をするのかが重要だ。 ペ・ヨンジュン氏はそれを見せてくれた。 それでペ・ヨンジュン氏が有難いことだ。 子供たちにもペ・ヨンジュン氏の話をしてください。





同じ韓国人として
彼を理解し、誇りに思う人がいる^^

いいですねえ~

joonも読んで、うれしかったでしょう^^




2010/02/04 00:12
テーマ:【創】隣のあいつ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】隣のあいつ5





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チョ・ソンモ「君がいないと・・・」







こんばんは^^

BYJシアターです。


本日は【隣のあいつ】第5章です^^




【配役】
イ・ヨンサン     :ぺ・ヨンジュン(大学4年~30歳。小説家・メガネなし・サングラスのみ・・同感2を参考に)
ルル(キム・スヨン):チョン・ドヨン(大学4年~30歳。マンガ家・メガネあり)




ではお楽しみください!


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【隣のあいつ】 中編2

主演: ぺ・ヨンジュン
     チョン・ドヨン








【第5章 スヨンの選択】


しばらくたったある日。

ルルの郵便物の中に転送されてきた結婚通知葉書が混ざっている。
パク・インジュン。大学時代の同級生。3年半近く、ルルの近くにいた男。

あいつ、結婚したんだ。
住所を見る。
実家になっている。彼は計画通りの人生を歩んでいた。




ルルはあの時のことを思い出した。
暑い夏の日差しが照りつける中、真昼間の表通りの真ん中で、彼女が男の前に立っている。彼女は怒っているのか、泣いているのか、わからないが、ぐっと男を睨みつけ、右手で力の限り、思いっきり相手の顔を平手打ちする。


ス:なんにもわかってないくせに。あんたはなんにもわかってないのよ! これがお返し!


彼女はそういうと、赤く腫れた右手の痛みをぐっと押さえながら、さっときびすを返して去っていく。
男は左頬を押さえ、呆然とした様子で、彼女の後ろ姿を見送った。



ルルにとって、苦い思い出を残すパク・インジュン。
別れの平手打ち。
それはヨンサンへの愛の証でもあった。





大学4年生の7月。あの土曜日。
インジュンと待ち合わせをしていたスヨンが偶然、ヨンサンに出会ってしまったあの日。大学の図書館で、待ち合わせの時間まで過ごし、約束の正門まで行こうと図書館を出たところで、ヨンサンに会った。そして、電話番号を教えて別れた。

あの瞬間が私の人生を変えたんだ。




その日はインジュンが一緒にCDを選んでほしいというので、スヨンは彼と一緒にCDショップに来ていた。
しかし、インジュンの様子がいつもと違ってとても硬く、なんだか居心地が悪い。一人で黙って、CDを見て歩くインジュン。スヨンは困って、


ス:ねえ、インジュン、どんなジャンルのもの、買うの?


インジュンは答えない。スヨンは困って、「ふう」と息を吐く。
インジュンがスヨンのほうを見た。


イ:スヨン、今日は、CDはいいや。それより話したいことがあるんだ。


あまりに真剣な目つきでインジュンが言うので、スヨンは緊張気味にうなずいて、「いいよ」と応えた。



CDショップからそう離れていないコーヒーショップに二人は入った。
コーヒーを前においてなにやら、インジュンは緊張した面持ちである。
しばらく間があって、インジュンが決意したように話し出した。


イ:スヨン、大学を卒業したらどうするの? まだマンガを続けるの?
ス:うん。インジュンは?
イ:僕は 故郷に帰って役人になるよ。仕事をしながら、同人雑誌に書いていく。・・・スヨン、僕がソウルを離れたら寂しい?


スヨンは長年、一緒にいてくれた友達がいなくなるのが寂しくて、


ス:そうだね。寂しくなるよ。


インジュンはそんなスヨンによい感触を持ったのか、言いたかったことを口にした。


イ:スヨン、卒業したら、僕と一緒に来てくれないか。そうすれば、二人一緒だよ。僕の家にはまだ小さな弟がいるけど、結婚して暮らせるスペースは十分あるんだ。そこで君は家事をしながら、好きな時間を見計らって、マンガを描けばいいし。・・・きっと僕たち、幸せになるよ。


インジュンはにこやかにスヨンを見つめた。

スヨンには、インジュンがイメージしていることがよくわからなかった。
というより、彼女にはインジュンと結婚したいという気持ちがまったくなかったのだ。


私はマンガを本気でやりたいんだ。
あんたが言う片手間になんかできない。
私はまだ22だよ。諦めるには早すぎる。


ス:インジュン。あんたの気持ちはうれしいけど、私には向いてないみたい・・・ごめんね。


インジュンは驚いてスヨンを見る。君は何をいってるんだと言わんばかりだ。


イ:スヨン、よく考えてごらんよ。僕たちってぴったりじゃないか。堅実でどっちかというと、地味で真面目で。きっとうまくいくと思うんだ。僕はこの3年半、君を見てきて、絶対、君には僕が必要なんだと思ったよ。結婚しよう、スヨン。


インジュンは唐突に言ったわけではなかったのだ。
3年半もの間、彼の中で温めてきたものだった。

でも・・・とスヨンは思う。

私はそういう女じゃないんだ。
あんたはこの牛乳瓶の底のメガネをかけている私を平気だと言ったけど、あんたはメガネにだまされている。
私は堅実でもない。
自分の夢を追いかけていて、そのためだったら、野垂れ死にしてもいいくらいなんだ。

それに、インジュン。
見かけは地味でも、私はそんなに家庭的ないい人じゃない。 
ちっとも従順じゃないし。
自分の思い通りに生きたいんだ。



ス:インジュン。ごめん。私はあんたが考えているような人間じゃない。ごめんね。まだソウルで頑張りたいし。


インジュンは少し首をかしげながら、もしかしてという顔になる。


イ:さっきのイ・ヨンサンのせいか、君がそんなふうに言うのは。
ス:イ・ヨンサン?
イ:あんな男のどこがいいんだ。周りに女を侍らせて、それでいてぶっきらぼうなやつ。スカしたやつ。あいつとなんか関係があるの? 僕はあんな男は嫌いだ。あいつと君なんてまったく合ってないよ。ぜんぜん似合ってないよ。


スヨンはインジュンの誤解を解きたいが、でもなんて言えばいい?

あいつはああ見えても私の実力をちゃんと評価してくれてるよ。
私の将来の夢も理解してくれてるよ。
あいつと話しているとなんか楽しいし、のびのびできる。
あいつになら、考えていることを、気兼ねなく話せる。
あいつはぶっきらぼうだけど、私の気持ちをちゃんとわかってくれている。

あいつの目がそういっている。

それに、・・・それに、私は・・・もしかして・・・いや、きっと。
・ ・・あいつに惹かれている。

好きなんだよ。



ス:インジュン。イ・ヨンサンのことが原因じゃないの。私自身なんだ。私自身があんたには合わない。ごめんね。
イ:スヨン、よく考えて。こんな言い方変だけど、僕を逃したら君に合う相手なんていないよ。僕は君がどんな見た目だって、関係ない。君の純粋さが好きなんだ。君はマンガ家になんかなるより、僕の妻になるほうが百倍も合ってるよ。人との競争や自分を削る仕事なんか、君には合わないよ。


スヨンは愕然とした。それより、いままで低姿勢で来たことに後悔した。

こいつはまったくわかっていない! 
仮にこいつと結婚なんかしたら、きっと亭主関白だ。
もう席を立とう。十分、私は誠意を見せたはずだ。


ス:インジュン。残念だけど、本当にだめなの。それに、もし私がこの先、まったく結婚に縁がなくても私はいいと思ってる。それより自立した人生を生きたいの。それが私。それが私なの。ごめんね。

スヨンが立ち上がると、インジュンはびっくりしてスヨンを見つめ、怒ったような顔をした。しかし、彼女はこれ以上彼と話す気はなく、バッグを背負って店をあとにした。




それにしても・・・とスヨンは思う。

もしインジュンがあんなことを言い出さなかったら、きっと自分はまだぬるま湯の中にいただろう。
自分を理解してくれていると思っていたインジュンと一緒に。
そして、薄々は気がついていたものの、やっぱり、イ・ヨンサンに好意を持っていることもわかった。

確かにあいつの周りにはいつもグルーピーのような女の子がいるが、それがあいつの本質となんの関係があるのだ。


あの時。
あの学食の、あの時。確かに私たちを阻むものはなかった。
少なくても、私にはあいつしか映っていなかったし、あいつだって、私を見つめていた。

ああ、早く確認したい。自分の気持ちを。あいつの気持ちを。

電話番号を貰えばよかった。
・・・電話してくれるよね? 
大丈夫だよね。
私が8月の第一週まではソウルにいること、わかっているんだし。
でも、7日に電話をする気かもしれない。
そんなに待つのかな。
長いな、私から告白しに行きたいくらいだ・・・。


今日の昼に会ったばかりなのに、スヨンはイライラしながらヨンサンからの電話を待っている。
自分からデートがあると言っておきながら。まだ5時だ。
そんな時間に家に戻っているなんて思わないだろう。
でも、私はもう4時間もあんたを待っている。

早く早く、留守電だっていいじゃない。電話してよ!





ヨンサンは自分のアパートの部屋の小さなキッチンで、ラーメンを作っている。

時計を見ながら、

6時か。まだ早いよな、電話するには。
いくらなんでも急ぎすぎかな。8月の第一週まではソウルにいるとあいつは言った。
今電話したら驚くかもしれない。6日とかのほうがいいのかな・・・。

やっぱり待てない。
あいつはデートしてたんだぞ。

早く距離を縮めないとこの夏はない。
いや4年生の夏がないということは先がないということだ。


気が急いて、留守電でもいいからと、ヨンサンはスヨンに電話する。
間髪いれずにスヨンが出たので、ヨンサンはあまりの速さに驚いた。


ス:はい。キムです。
ヨ:キム・スヨン? イ・ヨンサンだ。
ス:ヨンサン・・・。
ヨ:もう家にいたの?
ス:うん・・・(本当の気持ちを言おう!)電話、待ってたよ・・・。


ヨンサンの中に喜びが広がっていく。


ヨ:本当? よかった。オレ、おまえと・・・(本当の気持ちを言おう!)すごく話がしたかったんだ。
ス:私も。・・・もしよかったらどっかでご飯食べない? 安いものしか食べられないけど。
ヨ:いいよ。今から会おう。


なんてことだ。
こんなに気持ちが通じ合えるなんて。


ヨンサンはなべを覗きながら電話をしていたが、そのなべはそのまま流しに置かれ、彼は急いで財布をズボンのポケットに入れ、飛び出していく。


スヨンはバッグからリップクリームをとり出して念入りに塗ると、バッグを背負って、楽しげに部屋を出て行った。







【第6章】へ続く・・・^^



いよいよ・・・あの夏が始まる・・・。



2010/02/03 00:50
テーマ:【創】隣のあいつ カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】「隣のあいつ」4





BGMはこちらをクリック
チョ・ソンモ「君がいないと・・・」







こんばんは^^

BYJシアターです。


本日から【隣のあいつ】中編です。




【配役】
イ・ヨンサン     :ぺ・ヨンジュン(大学4年~30歳。小説家・メガネなし・サングラスのみ・・同感2を参考に)
ルル(キム・スヨン):チョン・ドヨン(大学4年~30歳。マンガ家・メガネあり)




ではお楽しみください!


~~~~~~~~~~~~~






【隣のあいつ】 中編1

主演: ぺ・ヨンジュン
     チョン・ドヨン





【You’re the one!】(主題歌)

You’re the one!         (あなたなの!)  
You’re the one
entirely in the world!   (世界で一人、あなただけ!)

他を探してもだめよ
そんなに簡単には見つからない

あの手この手で探しても
代わりの人なんていやしない


You’re the one!        (あなたなの!)
You’re the one
entirely in the world!  (世界で一人、あなただけ!)

人を好きになるってそういうこと
あなたじゃなきゃだめだから

やりなおすチャンスがあるならば
代わりの人ではむなしくて


You’re the one!        (あなたなの!)
You're the one I truly love 
in the world.                 (世界で一人、本当に愛してるのはあなただけ)

堂々めぐりはいやだから
心を見せて告白するわ

ずっと私にできること
それがあなたを愛すること


You’re the one!              (あなたなのよ!)
You’re the one
entirely in the world!    (世界に一人、あなただけ)

そこに愛があるのならば
掴んでぜったい放さない

Oh, my sweet darling    (ああ、私のダーリン)
Please accept my whole love.  (私の愛をぜんぶ 受け止めて)
Forever!             (いつまでも!)


I’ll make you happy
Forever.                       (ずうっと幸せにしてあげる)










【第4章 思い出】



引越しの挨拶から3日後。午後2時ごろ。

ヨンサンがマンションの部屋を出ると、ちょうど隣のルルの部屋から家具屋の配達員が二人出てくる。


家:どうもありがとうございました~。(帰っていく)


ルルがその後を見送るように出てきて、ヨンサンに気づく。


ル:あ、ヨンサン。ちょうどよかった。時間ある? 15分? ううん、10分。


ヨンサンは捕まったという顔をして、


ヨ:なあに? なんか用? 今のやつらに関係あるの?
ル:(上機嫌で)大当たり! あんたって勘がいい。机が来たんだ。この間話したでしょ。ねえ、見てってよう。ねえ。


ヨンサンもルルが熱心に引っ張るものだから、しかたないという顔で、


ヨ:じゃあ、15分な。


しめた! 15分ももらったぞ。


ヨンサンが、ルルの部屋に上がる。
ルルは、リビングを仕事部屋に使っている。オレンジ系のカーテンがかかっていて、家具もナチュラルカラーの木目のもので、明るくハツラツとした雰囲気だ。
壁や部屋の境目にひもが下がっていて、そこに洗濯バサミのようなものが吊るさっている。どうやら絵や原稿を下げるためにつけているらしいが、ルルの部屋で見るとそれもかわいらしい装飾に見える。

そこに長さ2メートル半はある、新しい机が入ったのだ。



ル:どう? いいでしょ。ほしかったんだ、こういうの。
ヨ:うん、いいなあ。使いやすそうだね。随分長いの、買ったんだ。
ル:うん!


ルルは子供のように、キャスター付きの回転イスに座り、机の端から端まで移動する。


ル:ほらね、いい感じでしょ。いままでのもよかったけど、これだけ広いといいよ。


ヨンサンも一緒になって、机の表面の手触りを見ている。
少し目を移すと、机の右端に手作りの細長いスタンドがあり、紙製のかさに貝殻が張ってある。
ヨンサンは、そのスタンドを見入る。胸が少し痛くなる。

それに気がついたルルがうつむき加減で、


ル:ほら、私、貝殻が好きじゃない。だからちょっとおきたくて作ったんだ。どう? 実際の照明としてはあまり役に立たないけど。いいでしょ。


ヨンサンはしばらく見入っていたが、何も言わず、机のほうの話を始める。


ヨ:使いやすそうだけど、またこの上に本だとか道具だとか積んでいくんじゃない? おまえのことだから。
ル:あっ、見透かされてる。でも頑張ってそうならないように努力するつもり。そのためにスタンドとかおいてるんだ。あのスタンド、見たいからさ。


ヨンサンは聞こえないふりをして、回りを見渡して、深く息をし、腕時計を見る。



ヨ:ああ、もう行かないといけないな。
ル:まだ、15分も経ってないのに・・・。あんたはいつも時間には厳しいよね。
ヨ:おまえと違ってね。すっぽかしたりしないよ。


ちょっとツンとした顔で言う。ルルは耳が痛くて、話題を変える。


ル:・・・今日はデート?
ヨ:う~ん、まあね。
ル:ふうん・・・。


ヨンサンの後について、玄関のほうへ向かう。


ル:ありがとね。見てくれて・・・。そのスーツ、かっこいいよ。


ルルはそういうと、ヨンサンが玄関でルルのほうへ振り返った瞬間、サッとヨンサンのジャケットの胸を開く。
ヨンサンはびっくりして、ルルを見た。


ル:プラダか・・・。やっぱりね。いいよ、すごく。すごく似合ってるよ。


そういってヨンサンの顔を見るが、ヨンサンが固まっているので、変に思って、


ル:どうしたの?
ヨ:・・・刺されるかと思ったよ。


ヨンサンはちょっと青ざめて答えた。


ル:バカみたい。包丁なんて持ってないじゃない。


ルルが笑いながら、ヨンサンを送り出して、ドアを閉める。


そうだよ。
刺したよ・・・他の人の所なんか、行かせたくなんかないじゃない・・・。






ヨンサンは何度も咳払いをして、気分転換し、エレベーターに乗る。
頭の中にあの頃のことが浮かぶ。


夏の海辺。
白い綿ワンピースを着た女の子の足元。
波打ち際を素足を埋めるように歩く。
スカートを少したくし上げて座り込み、小さな貝殻を拾う。それを後ろから見ている若いヨンサンがいる。
ランニングに半そでの爽やかなシャツを着て、半ズボンにビーチサンダルを履いている。
彼女が左手を差し出す。小さな貝殻がいくつか乗っている。


女:私、キレイな貝殻、集めてるんだ。ねえ、どれが好き?


ヨンサンが小さな巻貝を選ぶ。


女:これが好きなの? 今度、これでキーホルダー作るよ。樹脂にいれて加工する。今日の思い出に。二人でおそろいにして、ね!


ヨンサンが風に髪をなびかせながら、微笑んで彼女を見つめている。






エレベーターから降りるヨンサン。何かを吹っ切るように息をはき、歩いていく。



ルルの部屋。
まだヨンサンの残り香はあるものの、なにか物寂しい気分。
ルルは大きな机にうつぶせながら、そっとスタンドを眺めた。








ルルが引っ越してきてから、約一ヵ月。

朝帰りを待っていたかのように、ルルが一階のメールボックスの所にいる。ヨンサンは彼女を避けたくて、気がつかないふりをして、エレベーターホールに向かうが、ルルはそれを許さない。
追いかけてきて、一緒にエレベーターに乗ろうとする。
ヨンサンが濃いサングラスをかけているせいか、ルルには、ヨンサンの表情がいまいち、よくわからない。

8階ともなると、階段で上ると言えば角が立つし、結局仕方なく、ヨンサンはルルと同じエレベーターに乗る。ルルが少しずつヨンサンの方へ寄ってくるので、ヨンサンはそれを避けるようにまた少し離れる。
そうすると、またルルが動く…。


ヨ:もっと離れろよ。
ル:・・・・。
ヨ:二人しか乗ってないんだ。つめる必要なんてないだろ。
ル:・・・・。


ルルはうらめしそうに睨む。

ヨンサンは朝帰りの時にルルと並びたくない。
他の女のニオイをさせた自分に近づいてほしくない。

ルルにはそれがわからないのか。

こういうところが気持ちを逆撫でする。

エレベーターを降りると同時に、ヨンサンが、


ヨ:バカか、おまえは。近づくなよ。


そういってさっさと歩いていってしまった。
ルルには悪気はなく、たまに会えた時くらい近くにいたいだけなのだ。


近づくったって、ほんの少し、近寄るだけなのに! 
ヨンサンのケチ!


ルルにはヨンサンの気持ちがわからない。







ある昼下がり。

ヨンサンが駐車場に向かって歩いている。
こんな日にはルルに会わないものだ。
だいたいあのタイミングの悪いあいつと会うのは、女の所へ行くときか朝帰りのときに決まっている。
ヨンサンは駐車場の自分の車の前に立つ。

今日みたいなハレの日には、あいつは待ち伏せしたりしない。


憧れの先輩作家との対談があって、こんなにうれしい日には、あいつとは会わないんだ・・・。
本当にタイミングの悪いやつだ。


ちょっとため息をついて、ヨンサンは車のキーを開ける。
エンジンをかける。貝殻のキーホルダーが揺れている。



ルルの部屋。
校了間際の彼女が、編集者のミー姉さんの横で、カラーページの色校正、ふきだしのせりふに間違いはないか、このせりふでOKか、最終チェックに余念がない。






【第4章】に続く・・・



それぞれの心に残る思い・・・


ではまた~^^







2010/02/02 13:31
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

つれづれに・・・

Photo



今朝は探し物に半日かけた。

カメラの充電器と爪切り。

 

だいたい、探している時は見つからず、

諦めるとすぐに出てくる・・・。

 

それも、当たり前のように、

当たり前の引き出しにちゃっかりと入っている。

 

 

それがなんで見つからないんだろう。

 

不思議なお目目ですvv

 

 

 

昨夜は、息子が電車の棚に

大事なPCバッグを忘れてきちゃってvv

 

これまた、今、JRさんが探し中。

 

昨日の東京は雪で電車が遅れて、

ずいぶん混んでいたらしい・・・(って、うちの路線はすぐダイヤが乱れるから)

 

で、こういう時は重い荷物なんか棚に上げると、

忘れちゃう・・・

 

「忘れそうな気がしたんだ」

 

そういう時は載せちゃいけないのよ!

それは自分の中の警告だから!

 

といいつつ・・・

まあ、レポートは送った後でよかった。

今日の試験の分は、USBで持っていた・・・おお、ラッキー^^

 

 

それにしても、今は、PCがないと学生はやっていけない。

 

履修科目もPC登録だし。

 

 

それよりも、

センター利用の入試に至っては、

受験票はPCか携帯でゲットのところがあるから、

何かしらそういったものを持っていないと、

受験もままならない。

 

 

職場の人で、

どちらも持たない人がいる。

 

「そういうの、好きじゃないのよ」

 

うちの子より少し上のお子さんをお持ちだから

こんなPC騒動に巻き込まれずに過ごせるのかな。

 

 

東京は、久々の雪景色で、

「チュンサンとデートだ~」

と喜ぶより、学校や仕事に行くのに、

雪が残りませんようにと願うばかりだ。

 

 

雪の降る地方に住んでいたときは、

雪と共存できたけど、

東京は除雪などの機能もないから、

ちょっと降っただけでも、

車の運転も途端に心配になってしまう・・・

 

 

少し前に、

今、joonは自分で運転して

仕事場に行っているという書き込みをみたけど、

あんまり無理しないでね~~~

 

いい車に乗っていても

過信しちゃだめだよ~~

 

あの人はスピード出しそうだからね。

家族の方も危ないから

近づかないほうがいいよ^^

 

 

 

 

なんてとりとめのないことを書いたけど、

来たるバレンタインデイ付近にはそれぞれの思いへ返事が来る・・・

 

joonの撮影ツア申し込みの人には当選の・・・

 

 

そして、

わたしには・・・

息子の入試の発表が続く・・・


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