2010/11/28 01:19
テーマ:【創】キコはん カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】キコはん15「渚にて」1


 



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Page「ネガ アヌン クデン」(私が知ってるあなたは・・)
これはキコはんのテーマで5年やってます^^;









こんばんは^^

BYJシアターです。


さて。


本日はキコはんの15話です。

これは私にとって、とても思い出深い回です。

寅ちゃんが鎌倉のキコはんを訪ねるこの回を
書いたちょうど一年後。
公式にアップした日付に、ペ・ヨンジュンは鎌倉を訪ねました。

その時の「びっくり!」ってなかったし、
眼鏡市場の寅さんのBGMといい、うれしいことが重なりました^^

ということで、これを書いているときは、
まさかでしたが、
一年後のサプライズに、

私も思わず「うちもすっきや!寅ちゃん!」と言いたい気分でした~^^




さて、話を戻して~~~^^

キコはんの喫茶店はどうなっているのでしょうか。
そして、寅ちゃんとは
どうなっているのでしょう?


では、その辺をご報告しましょう^^

今回はいつもより少し長めにご報告です!



ではここより本編。
お楽しみください!




~~~~~~~~~~~~~~~~~






「あ! 寅ちゃん・・・」


鎌倉の喫茶店のために借りた一軒家の二階。
玄関のチャイムが鳴って、キコはドアを開けた。
そこには寅が立っていた。


「こんばんは・・・」

キコはそう言って、呆然と寅を見つめた。
寅はもう夜更けだというのに、濃いサングラスをかけて、キコを睨みつけているようにも見える。
横から、キムさんが顔を出して、キコに挨拶をした。


「お連れしました」
「おおきに・・・キムはん・・・」


「じゃあ、キムさん、僕はここに泊まりますから、また、明日」
「え? お宿はお取りましたが・・・」

「そんな時間はないでしょ? 夜中でもやるべきことをやらないと。たった2日間の予定でこちらへ来たんだよ。時間がないでしょ? 僕はいつも24時間、働いていると思ってください」

「わ、わかりました。失礼しました。では、細かい報告書はこちらです」

「ありがとう。一応、今日はコーヒーもいろいろ試してみたいと思っているから、今晩は眠くならないと思うよ」
「そうですよね・・・ヨンジュンさんは研究熱心だから。わかりました。また明日の午前中にでも、顔を出します。飛行機は午後8時です」
「わかってる。じゃあ、よろしくお願いします」


「では。キコはん。何かありましたら、僕の携帯に電話入れてください」
「うん、おおきに・・・いろいろ、ありがとさん・・・」





キムさんが帰って、小さなバッグを提げたヨンジュンが玄関の中へ入ってきた。


寅のサングラスをした顔がちょっと恐い・・・。
寅がじっとキコを睨みつけている。

キコはもう心臓が痛いほど、ドキドキと・・・いや、チクチクとしている・・・。




「・・・う~ん・・・ごめんな・・・変なメール送って・・・。あんたを恨んでるわけやないねん・・・」
「・・・」
「・・・どう・・・どういったら、わかってくれるの?」
「・・・」



寅はちょっと首を傾げて、玄関を上がってきた。
キコは寅を見つめながら、一歩ずつ後ずさりしていく。



「怒ってはる?」
「さあ・・・」



「ねえ・・・普通に答えて」
「・・・」
「なあ・・・寅ちゃん」



寅がどんどん恐い顔で迫ってくるので、キコは壁に手をかけながら、後ろへ下がっていく。



「なあ・・・。うち、謝ってるやない・・・」
「・・・」


「ごめんて、言うてるのに」
「・・・」
「恐いから・・・サングラスだけでも外して」
「・・・」
「なあ・・・」
「・・・」

「イケズ・・・」
「・・・」
「なあ・・・そんな意地悪い顔せんで!」
「・・・」

「あんた・・・ホンマにイケズや・・・」


寅はキコをじっと見つめてから、部屋の中を見回した。
洗面所やトイレのドアを開けて見て回る。



「なあ、お口はどうしたの?」
「・・・」
「なあ、なんか言って・・・」



納戸の戸も開けて見ている。


「なあて・・・。意地悪や・・・」


そして、最後に寝室のドアを開けて、少し中に入って部屋の中を見た。


「もう、寅ちゃん!」


キコが泣きそうな顔をして、寅の後を追って部屋に入った。


「なああ・・・」


キコが、寅のジャケットの肘を引っ張って、顔を見上げると、寅はサングラスをゆっくり外して、キコをじっと見つめた後、にんまりと笑った。

そして、キコを抱き寄せて、部屋のドアをバタンと閉めた。









キコシリーズ⑮
「渚にて」1^^








♪~

ソウル発の夜行列車下りた時から~
鎌倉駅は日本晴れ~

北へ帰る人の群れは誰も無口で~
海鳴りだけを聞いている~

さ~よなら~寅ちゃん~
私は~帰り~ます~

喫ぃ茶店の準備せんとあかんさかいに!

ああああ~~~~ソウル海峡~
寅景色~~~い~~~♪~




もう~すぐ~寅ちゃん~
マンマも~できあがり~~♪~

あんたのため、きばって作~ってみたさかいに!

ああああ~~~~ソウル海峡~
ランチメニュー~~~♪~









「今日も元気ですねえ」
「あら、キムはん、いらっしゃ~い」


昼近く、キムさんが喫茶店の2階のキコの部屋へ出勤してきた。


「外回りご苦労さん!」

「キコはんの歌声で元気度がわかりますよお」
「ホンマ?!」

「ええ。あれ、また、お弁当作られたんですか?」

「そうやねん・・・。この間うちら二人で、ランチの松花堂弁当の試食したやろ? それ、寅ちゃんにメールしたらな、すねはって」

「へえ・・・寅さんがですか?」

「そう、寅さんが・・・って、あんた、「寅さん」じゃあ、渥美清やないか! 寅ちゃんは、もおっとハンサムやでえ」
「そうでした・・・寅ちゃんでしたね」

「そ、寅ちゃん。それでなあ、あん人が一番に試食せんかったさかい、ちょっとオカンムリ。自分かて撮影中で忙しかったくせに・・・うるさいねん」
「ああ、そういうことですか」




「・・・これでええやろか・・・」

キコは、ヨンジュンにメールで送る松花堂弁当の写真をデジカメで撮っている。



「でも、これ、この間よりちょっと豪華な気がしますけど」
「そやね・・・(笑う)ふん。でも、これ、寅ちゃん仕様やさかい・・・。よし! これをメールで送ろう!っと」


キコはデジカメをPCに繋いでいる。




「なあ、キムはん、二人分作ったさかい、一緒に食べよ!」
「あ、ありがとうございます。じゃあ、お茶の仕度でもしますよ」

「おおきに! ほな。その間に、うちは寅ちゃんにメール送ってしまうわ」








「DEAREST love love 寅ちゃんへ


この間、メールに書いたランチメニューの「松花堂弁当」の写真を送ります。
これな、寅ちゃん用やさかい、ほんの少し、本物より豪華なんや。

あんたを思うて作ったさかい・・・愛情たっぷりやで。
目で楽しんでや。


この器が、先日話した伊万里焼・・・。
風情があるやろ・・・。

こんなもん、手に入ってしもたから、使いたくなった・・・。
使ってあげんとかわいそうなんて思うてしまうのや・・・。

どうお?

ええやろ?


キコ



PS:今度、こっちへ来たときに、試食してや!」








「キコはん、お茶、入りましたよ」
「ほな、食べよか!」












ちょうど一ヶ月前。
キコとキムさんは、この新緑の鎌倉で、新しくオープンするキコの喫茶店に、緑豊かな住宅地の入り口にある瀟洒な二階建ての一軒家を借りた。
そこには、小さな庭があって、高く伸びた桜の木があり、それがなんとも言えない風情を醸し出している。

建物自体は築30年ではあるが、元画家の家ということで、一階部分のアトリエが贅沢に広く作られており、その天井は吹き抜けになっていた。ここを改装すると、喫茶店にはちょうどいい大きさだ。
このアトリエのしゃれた造りや、通りから玄関に至るまでのアプローチに木々がやさしくそよいでいる風情が、なんとも言えず趣きがあって、キムさんとキコはすっかりここの家のとりこになった。

しかし、問題は家賃で、二人が予定していたものより高かった。そこで、2階をキコの住まいと事務所に使うことにして、スポンサーの寅ちゃんに写真と撮ったビデオを送り、返事を待った。他にも3軒ほどの候補写真をつけて送ったが、寅からの返事も、ここの木々に囲まれた隠れ家的アプローチとアトリエが気に入ったと書いてあって、「ここにしよう」という言葉で結ばれていた。




「キコはん、やっと場所が決まりましたねえ」
「うん・・・結構、家賃高いけどな。こんな贅沢なとこやもんね!」
「でも、いいですよ・・・築30年がきいているし、それにここの入り口の道幅も狭いから、これでも、少しは家賃が安くなっていると思うんですよ」
「うん、そやね」

「まあ、キコはんの住まいも兼ねているわけですから。寅さんも「ここがいいね」っておっしゃってくれたし、いいじゃないですか」
「うん・・・あん人は、ええもんが好きやからねえ・・・。でも、お金には限度があるさかい・・・。なんとか、うちらで頑張ろ」
「そうですね」




ヨンジュンは、キコの喫茶店のスポンサーではあるが、決してお金をくれたわけではなく、後ろ盾のないキコに、非常に低金利でお金を貸してくれたのだ。

ヨンジュンはいろいろと心配りしてくれたが、中でもキコが一番感謝しているのは、「キムさん」を送ってくれたことだ。このソウル大出のキムさんは、日本語と英語に精通していて、キコが何気なく思いつきで話したこともすぐにちゃんとした形にしてくれる人だ。
こんな優秀な人をキコが自力で雇うことなどできない・・・その年棒を考えるだけで、寅ちゃんに感謝だ。

そして、このキムさんは、ちょっと天然惚けで、とてもさっぱりした性格なので、キコはとても仕事がしやすい。キムさんもキコの一風変わっているが、楽しい性格が気に入ったみたいで、二人のチームワークはまずまずだ。


キムさんが言っていたように、ここは通りからの一軒分ほど奥まっていて、その道幅が4mを切っていることから建て直すこともできず、売るにもなかなか買い手がいない。
そこで、借り手がいるなら、喫茶店のために、家の内装をリフォームすることは家主も承諾しているので、キコとキムさんは早速、その家の内装工事にとりかかった。






アトリエの高い天井を見て、キコが内装業者の中村さんに何気なく言った。

「ここの天井に剥き出しの梁があったら、もっと雰囲気がよくなると思わへん? 素敵やろね」
「ああ、梁ですね。古い木材が手に入るといいですねえ。それだと風情が出ますね。ちょっと考えてみましょう」









こんな会話がなされてから、ある日のこと。

キムさんがキコに江ノ島に近い洋館に行こうと言い出した。


「内装の中村さんの話では、江ノ島に近い古い洋館が解体されるそうで、そこの廃材をもらえるそうですよ」
「でも、高いんと違うか?」
「それがもう廃棄しちゃうそうで、運搬料だけでいいそうなんです」
「へえ・・・行ってみるか?」
「そうですね」






キコとキムさんは、5月の晴れた日に、江ノ電に乗って、江ノ島に近いその洋館まで出かけた。
江ノ電の窓から見えるアジサイの花は今を盛りと満開に咲き誇っている。


「キレイやねえ・・・。それに、ホンマにええ天気・・・」
「海で遊びたいですね」
「ホンマ。ふん。(笑う)海も波がゆったり・・・ええなあ」


二人は江ノ島までの窓の景色を楽しんだ。





「ええ風やなあ。街がキラキラ輝いて見えるわ」
「そうですね。キコはん、ここの坂を上るんですよ」
「そうかあ」



キコとキムさんはさっきの爽快感から一転、汗だくになりながら坂を上った。
坂を上りきったところで、風がすうっと入ってきたと思うと、古びた洋館が現れた。




「あれですねえ」
「そやな・・・。へえ・・・。かわいい。庭も広いなあ」


そこにはもう住人はいない。亡くなった両親の家を東京に住む息子たちが処分するそうだ。
近くで見るとその建物は小さいながらも、懐かしささえ感じられる温かな佇まいだ。


「なんか昔住んでたような気にさせる雰囲気やな・・・」
「ホンマですね」
「な」


キコはキムさんの関西弁にニコリとして、二人で玄関のチャイムを鳴らした。



中から、内装業者の中村さんが出てきた。


「あ、お待ちしてました。どうぞ、中へ入って」
「上がらせてもらおう」



二人は中へ入った。
リビングに入って、天井を見ると、キコたちがほしがっていた梁があった。


そして、その床はよく磨きこまれていて黒光りしている。そして、階段の手すりの見事な細工。


「この手すり、すごいなあ」
「これももらいましょうか? 喫茶店に騙しの階段をつけて、裏を物置にして」
「そんなん、できますのん?」
「ええ」
「それ、ええわあ」




奥の間に進むと、和室があり、その鴨居の細工も繊細ですばらしい。


「やあ、鴨居も繊細でええなあ・・・こんな鴨居、旅館かてそうそうないで。この家壊すの勿体無いなあ」「仕方ないですよ。住む人がいないんですから。家は人がいないと駄目になりますからね」
「そやな・・・」


「こっちのダイニングも見てええのん?」
「どうぞ」






キコはダイニングへ入ると、天井から下がっているシャンデリアに驚いた。
それは決して大げさなものではなく、小ぶりなものだったが、ここの家が全盛のときはどれだけ華やかだっただろう。こんな素敵な空間にさえ、終わりの時が来る・・・それを思うと、ちょっと切ない気分になった。



ダイニングの洋風の食器棚の中には小鉢や皿など和食器だけが残っていた。洋食器はもう持ち出されたのだろうか。


「なあ、キムはん。ちょっと来て。この食器見て・・・。すごいなあ。中村はん、これ、見てええのんか?」
「ええ、どうぞ」


キコは食器棚を開けた。


「キムはん。すごいと思わへん? これ、古伊万里の風情があるでえ・・・」



キコが皿を1枚手に取って、眺める。


「古伊万里?」
「そうや。古伊万里はな、江戸時代に作られた伊万里焼や。その時代の絵つけや、これ。海外ではな、有田焼を「IMARI」て言うのや」
「へえ・・・」

「昔はな、佐賀の伊万里港から出荷したもんを「伊万里焼」て言うたのや。今でいう、有田焼も、伊万里焼も、全部一緒くたに「伊万里焼」と呼んだんや。今はそれぞれ産地の呼び名で呼んで、区別してはるけどな」
「へえ・・・」

「昔、う~ん・・・秀吉の時代にな、朝鮮から連れてこられた陶工が始めたものや・・・」
「ふ~ん」
「キムはんたちには、ちょっと辛い歴史やけどな。キムはんも懐かしいテーストがあるんやない?」
「わからないですが、これ、キレイですね」


キコとキムさんはその皿を眺めた。


「なあ・・・。これ、どうするのやろ・・・。すんまへん! この食器はどないするんでっしゃっろ?」
「それですか? 廃品業者に出すんじゃないですか? 作家物ではないからね。ここにあるものは今の家主である息子さんが捨てていったものだから」


「はあ・・・ほな、ただでいただけるんでっか?」
「ほしいの?」
「ええ・・・」

「じゃあ、どうぞ。捨てるにもお金がかかるから、いいですよ」
「おおきに!」


「キコはん、どうするんですか?」
「いただくのや。なあ、うちは旅館の仲居を長い間、ただノンベンダラ~ンとやってただけやないで。器の良さはわかる。結構いいとこの料亭旅館も見てきたさかい・・・。作家物やのうても、これはええでえ・・・。だから、ここんちの人も、こうやって食器棚に入れて使ってたんやないやろか?」

「それにしても、うちはコーヒー店ですよ」

「うん。そこで閃いた!(笑う)ここにあるお皿の数だけ、ランチで松花堂弁当みたいに盛り付けて出したらどうやろ? 毎日、限定で・・・。何枚あるかな。ひ~ふ~み~よ~いつ、むう・・・・15、16枚ずつあるやろ。小鉢も柄違いでも結構あるでえ・・・。たとえばな、キムはん。この小鉢もいろいろ盛り付けが考えられるで・・・。きんぴら、煮浸し、胡麻和えもええなあ・・・あ、長イモの梅酢和えもええし。高野豆腐でもええなあ。この細長いお皿には卵焼きや魚なんかどうや? 小さい小鉢に少しずつ盛って、お盆かお重みたいのに並べたら、素敵やと思わへん?」

「ああ、いいですねえ・・・なんか聞いてるだけでおいしそうです!」

「そやろ?! うん。なんか、うち、やる気が出てきたでえ!」
「ふん。(笑う)いいですねえ」
「なあ!」


キコがうれしそうに微笑んだ。







最近、キコは少し疲れていた。

当初、考えていた小さな街の喫茶店からは逸れに逸れて、どんどん内容が変わっていく。
寅は、ただの街の喫茶店では気に入らないのだろう・・・。
本当のところ、キコにとっては、それは少し重圧でもあった。どう考えても、特別なことなんて浮かんでこない。

ここのところで、やっとキムさんが打ち立てたコーヒーやココアの輸入会社「キコ商会(Kiko & Co.)」を立ち上げ、許可が下りて、いよいよ仕事に結びつこうとしている。
しかし、それだって、一年したら、キコが受け継がなくてはならない。

様々な重圧に心が負けそうになる。
頑張ろうとしても、気持ちが重くて動けなくなってしまう時がある・・・。




でも、今日は、ここで目にしたこの器たちがキコの心を奮い立たせてくれた。

自分にできること。
それがここにはあった。




「うち、やってみるわ。この限定ランチにコーヒーつけて・・・。そんな、小さなことからお店の特色をつけていくわ」
「そうですね!」


キコはキムさんを見てにっこりと笑った。







江ノ島に近い洋館では、梁、階段の手すり、鴨居、そして器を手に入れた。

帰りは江ノ島の風に吹かれて、新しい仕事への意欲がまた内側に漲って、キコは晴れ晴れとした気分になった。




「キコはん。なんかうまくいきそうですね」
「そやな」

「今日は一杯飲みましょうよ」
「うん! そやな。これからのうちらの成功を祝して。飲むか!」


キコとキムさんは江ノ電から見える海を眺めながら、意気揚々と帰った。











夜になって、キコがほろ酔い加減で、ベッドに寝そべっていると、電話が鳴った。



「もしもし? 寅ちゃん?」
「どうしたの? 遅かったね。何度か電話したんだよ」
「うん、ちょっとねえ・・・。携帯に電話してくれればよかったのに」
「うん・・・。何してたの?」


ああ、寅ちゃんはうちが家にいるのを確かめたかったんや・・・。



「なんか声がさ・・・。ずいぶん、機嫌がいいね」
「うん? うん。ちょっと一杯飲んできた」

「ふ~ん・・・。誰と?」
「キムはんに決まってるやん。ここには、あん人しか、うちの知り合いはいないやろ?」

「ふ~ん・・・。何、飲んだの?」
「ビール」
「どこで?」
「焼き鳥屋さん・・・。ものすごう煙い店。二人とも燻されて臭くなったさかい、笑ってしもた」
「へえ・・・」
「でも、おいしかった」
「ふ~ん・・・」

「仕事はうまくいってるでえ」
「そう」

「今日もな、キムはんと一緒に、お店の内装に必要な廃材を江ノ島まで手に入れにいったのや。江ノ電ていう電車に乗っていくのやけど、お天気やったから、線路脇のアジサイもキレイやったし、海もよう見えて、二人して「こんな日は遊びに行きたいなあ」て言ってた。(笑う)江ノ島てな、ここからちょっと行ったとこ。海の景色がええでえ。今度、こっちへ来たら、一緒に行こ。ああ、車も買う予定やから。軽自動車やけど、営業に使おうと思うてるの。それに乗って、寅ちゃんも連れてってあげる・・・」

「うん・・・」

「本日の詳しいことはメールで送るわ」
「・・・わかった」


「寅ちゃんも撮影うまくいってる?」
「うん・・・。それは大丈夫」

「そうか、よかった」
「・・・キコ・・・」
「何?」
「・・・」
「何やねん?」

「うん、まあいいや」

「何やねん。言うてえ。どうしたのん? なんか元気ないで」
「そんなことはないけど。キコは楽しそうだね」
「う~ん、まあねえ・・・」

「キコだけ、元気だ」

「そうでもない・・・。結構、頭も使うし。うち・・・寅ちゃんみたいに事業向きやないからね」
「・・・」
「どうした? やっぱり、そう思うてた?」
「・・・そんなことはないよ」
「でも・・・これでも、なんとか頑張ってるで」
「うん・・・」



「キコ?」
「何?」

「今・・・幸せ?」
「・・・う~ん、そうやねえ」


キコの声はしっとりとやさしく寅の耳に届いた。
しかし、その響きは、なぜか今日のヨンジュンにはしっくりいかなかった。



「そう」
「どないした?」

「うん? 別に。まあ、いいよ。もう眠くなってるんだろ?」
「ようわかるねえ」
「酔っ払ってるから」
「ごめんなあ」
「いいよ。じゃあまた」

「寅ちゃん・・・」
「・・・」

「明日、メール送る。明日の朝一番で、メールするから」

「うん、わかった。じゃあ」


寅はそう言って電話を切った。





キコはちょっと甘えた声で話をしていたが、寅の声は少し硬かった。
最後の言葉も不自然に硬く、キコの耳に残った。


どうしたのやろ・・・。



あんたの気分を悪くすること、言うた?


ああ・・・。





キコはちょっとため息をついたが、今はほろ酔いで、それ以上のことは考えられなかった。








続く・・・。<


2010/11/27 00:45
テーマ:【創】キコはん カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】キコはん14「途中経過報告します」


 



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これはキコはんのテーマで5年やってます^^;







こんにちは^^

BYJシアターです。

お久しぶりです^^

皆さん、お元気でしたか?

前回の頃は、ヨンジュンがいなくて寂しい~って
皆書いていたけど、

今は幸せ~っていう人が多いのかな^^


イベント、フォト関係^^ ドリームハイ製作発表会のツアと盛りだくさん^^




では、BYJシアターです^^

今日もキコはんの続きです^^



前回のホワイトデイで、
「喫茶店」を始めたいと言ったキコのその後を
心配している方もいるでしょう^^

ということで、


本日は、

キコシリーズ⑭「途中経過報告します」をお送りします。

何分、途中経過ですので・・・^^


この次の回が・・・またまた私の心に残る回です^^

でも、その前に途中経過も聞いてあげてくださいね^^







ここよりキコはんの報告です・・・。
お楽しみください。




キコシリーズ⑭
「途中経過報告します」
(2007.4.7)



「キコはん! こっち!」
「あ、キムさん! おはよう」





「今日は、ご足労いただきまして」
「うううん。あんたもたいへんやなあ。あっち行ったりこっち行ったり」

「荷物を持ちましょう」
「おおきに」

キコがキムさんを見て、にこっと笑った。



ヨンジュンが撮影のため、ソウルに戻るので、キコの喫茶店についての途中経過を聞きたいと、キムさんとキコを呼び出したのだ。

今、キムさんが運転する車は、ヨンジュンの住むソウルのマンションへ向かっている。


それにしても。
エライ事になった・・・。

それが、キコの偽ざる心境だ。

キコが喫茶店を始めたかったのは、寅ちゃんに会いに行く時間を作りやすくするためだった。だから、小さくても気持ちのいい感じのお店。たまに、お姉ちゃんが手伝いに来てくれて・・・そんな店を考えていたのに、先日の電話で、ちょっと寅ちゃんに漏らしたがために、事は大事になってきている。

電話から3日めにして、寅は、さっそくキムさんを日本に送ってくれた。そして、市場調査をさせた・・・。キムさんが日本に来て、キコを助けてくれるのは、うれしい・・・。なんといっても、男手がないから、不動産を決めるにも、姉と自分だけでは下手なものを掴まされる可能性も無きにしも非ず。

ところが、キムさんが来て、よくよく話をしてみると、「やっぱり・・・」が的中した。寅の頭の中にある構想とキコがやりたいことが決定的に違う。



「なあ、キムはん。ヨンジュンはんは、なんていったか、わからんけど、うちがやりたいのはな、ホンマに、こんまあ~いお店や。うち一人で切り盛りでける喫茶店。おいしいコーヒーと、トースト。ほら、トーストの上に、ツナやらが載ってて・・・ああ、ピザトーストもええな。それにサラダがついてくる程度の店や・・・。あん人、「喫茶店」ていう日本語がわからんのかな・・・。カフェ・レストランと間違えてるのと違うかな。な~んか怪しい・・・。ゴリラとかそんなこと、考えておへん? まず、それは無理や。うちには、それだけの資金がないよって。それに、事業を始めたいというより、ヨンジュンはんに会いに行きたいという気持ちが優先にしてるのや、うちは。わかる?」

「・・・はあ・・・」

「やっぱり。あんたも日本に送られて、困ったな」
「う~ん・・・」

「どないする?」
「う~ん・・・」

「なあ・・・」
「う~ん・・・」

「ホンマに・・・」
「う~ん・・・」

「ねえ、あんた、牛?」
「う~ん・・・え?」

キコが笑った。






キコが車の外のソウルの街並みを見ている。


「今日は、ヨンジュンはんは?」
「ロッテホテルでの撮影を終えたら、いらっしゃいます」
「ふ~ん、そうか・・・太王記やないから・・・」
「ホテリアです」
「ああ、ホテリア。成功してほしいなあ・・・うち、ドンヒョクが好きなんや」

キコが笑った。


「あ、僕もです」
「ホンマ?」

「キコはん社長、僕の報告書、見てくれましたね?」
「社長はつけんでええよ。見たけど・・・あんた、ホンマに頭ええなあ・・・」
「まあ・・・」

「ソウル大学だったりして」
「その通りです」
「・・・へえ・・・尊敬・・・」
「何言ってるんですか! 二人で頑張りましょう!」

「うん、おおきに・・・。でも、あんた、はずれくじ引いたな・・・うちに関わったばっかりに・・・BOFで、仕事でけんようになった」

「大丈夫ですよ。BOF付キコはん専門ですから・・・ほら、スターのマネージャーと同じですから」
「でも、スターやないもん・・・すまんなあ」

「そんな。軌道に乗ったら、僕はソウルに戻りますから。コンピュータの画面を見れば、いつも心はキコはんと一緒です」
「そうかあ・・・うん・・・一緒やね。心強いわ」




今回の旅費は寅が出してくれたが、この急なお呼び出しで、キコは慌しく旅館を辞めなければならなかった。
もう有給は使い切っていたし、昨年は寅と会うために、結構うそをついて休んでいたから、もうこれ以上、言い訳をして、仕事を続けていくことは心苦しい。

いずれにせよ、喫茶店が開店するまでの間、東京に出て、喫茶店経営者の講座を取りたいと思っていたし、ちょうどそれが4月の半ばに開講するので、思い切って旅館を退職することにした。

急な退職に周りの皆も驚いたが、もともと風来坊のように、旅館を渡り歩いていたので、案外簡単に辞めることができた。
旅館を去る最後の日には、仲間だったゆっこや、先輩格のゆき、芸者のしな奴、おりんと、近くの居酒屋で、夜通し飲んで送別会をした・・・まあ、始まったのが、仕事が終わって、12時を過ぎてからだったが・・・。

新たに喫茶店をやるという話に皆は頷いたが、「どこで?」というゆっこの問いかけに、「・・・鎌倉」と答えたキコに、皆一応に、「なんで~?」と驚いた。
キコは姉の家から近いからと答えたが、西日本を離れ、そんな遠い所へ行ってしまうなんて、皆感慨無量だった。

ゆっこは、近くながら旅館よりそっちを手伝いたかったと言ったし、先輩のゆきは、パンの先生の資格があるから、近くなら一緒に働いて、毎日できたてのパンを店に出したかったと語った。

仲間との別れは寂しくて、お酒の力も借りて、皆で泣いたが、キコには、もう次のステップが着々と用意されていたので、戻ることはできなかった。現実には、鎌倉には知り合いがいない・・・。姉も大磯だ。でも、ヨンジュンさんがキコのために、一年間、キムさんを貸してくれる。これに報いて頑張ろうと心に誓った。


ソウルに出発するために、急いで荷物作りをして、とりあえず姉の家に送り・・・って、そんなに荷物も持ってなかったので、引越しは
簡単だった。姉も・・・キコのヨン様グッズがやってくるのを楽しみにしていたので、喜んで荷物を引き受けた。



今、キコがソウルへ来ている目的を姉も知らない。

姉には、3日ほど休暇を取って、ソウルへ行ってくるとだけ告げた・・・今まで働きづめだったからね・・・とうそをついた・・・。姉は住まいのアパートを決めてから、遊びに行きなさいと言ったが、まあ、それが本筋なのだが、忙しい寅ちゃんのスケジュールに合わせていると、それもままならなかった。

まずは、寅ちゃんありき・・・それがキコのモットーだから。







「あ、あそこがヨンジュンさんのマンションです」
「へえ・・・」
「今、裏口に止めますから」


キムさんが小さなキコの荷物を持って、一緒に寅のマンションへ入っていく。鍵を開け、中へ入った。



「セコムのメーキングで見た通りや・・・」
「そうですか?」

「うん・・・意外に・・・狭いな」
「・・・そう?」

「だって・・・43億円の男やろ?」
「でも、一人暮らしだから・・・まあ、お付きのスタッフも泊まってますけどね」
「うん・・・」


「お茶入れます」
「すんまへん。ソウル大出のキムさんにそこまでしていただいて申し訳おへん」
「キコはん。ふざけないでくださいよ」(笑う)
「だって、そうやろ?」

「あと、ロフトのお餅、キコはん、好きだから」
「あ、おおきに。うち、ちょっとお腹が空いてたのや」
「ああ・・・なんか食事とります?」
「ええよ。そのお餅で」

「でも、ヨンジュンさんはあちらで召し上がってくると思うんですよ」
「そうかあ・・・どないしょう」



二人は冷蔵庫を開けた。


「お水と、レタスとヤクルト・・・。どう思う?」
「う~ん、レタスのヤクルトがけですか?」
「う~ん・・・覗くんやなかった・・・」


冷蔵庫を閉じる。


「見なかったことにしよ」
「ですね・・・」

「あん人、何にも買い置きしてへんのかいな」
「まあ、今はチェジュですからね」
「そやね・・・。ここ開けてみる?」
「いや・・・」
「何?」
「いや・・・どうぞ」


キッチンの上の扉をバッと開ける。たった一個隅に置かれたもの・・・。


「わ! ロッテチョコ。隠れて食べてはるのかな。かわいいな」
「キコはん!」

「こっちも開けてみる?」
「まあ・・・どうぞ」

「わ! あれ・・・これ、なあに?」
「これは、ふすま入りのコーンフレークですね」
「ふ~ん・・・まだ、食べられる?」

「ええと、7月までです。でも、牛乳がありませんよ」
「そうか・・・。あ、あとで牛乳買って来なあかんな」
「あ、そうですね」


「なんか食べにいきますか?」
「そやね。うん、あん人のところにカップラーメンがあるはずがないもんね。体に悪いもの、嫌いなんやから」(笑う)
「ですね」(笑う)

「なあ、なんか体に悪いもの、食べにいこ。あん人とは絶対一緒に食べられないもん」
「(笑う)いいですよ」
「よかった。気が合うて」(笑う)




二人は部屋に鍵をかけて、近くの食堂まで出かける。お腹を満たして帰ってくると、部屋の電気がついていた。



「マズイなあ・・・帰ってはるのかな・・・」
「ですねえ・・・。キコはんにお会いするのが久しぶりなんて、すぐ帰ってきちゃったんですね」

キムがキコを見ると、キコはちょっと赤い顔をした。


「どうしました?」
「え? なんでもない」

キコは、ちょっと寅の吐息を思い出した。耳元に息がかかったような気がした。


二人は、マンションの扉の前に並ぶ。

「やっぱりピンポンするんですよね」
「そやな・・・」
「ええ」

二人はじっとドアを見つめて、立っている。


「なあ、ピンポンして」
「いや、キコはんが」
「あんたがやって」
「いや・・・」

キコが笑った。

「うちら、あほやな。なんで、緊張せなあかんのん」


キコがチャイムを押す。

中から、寅の声が聞こえる。

「はい」(ちょっと低い声)
「キコどす」


少し間があって、ドアが開いた。
寅が顔を出し、キコを見た。

「・・・遅くなりました・・・」
「久しぶり・・・キムさんも入って」


二人は、ヨンジュンの目がちょっと恐かったので、硬くなって中へ入る。
寅の後ろをキコが追うようにして歩く。


「なあ、寅ちゃん・・・」
「荷物置いてどこ、行ってたの?」

「うちが、お腹が空いてしもたから、一緒にご飯食べに連れてってもらってたのや」
「ふ~ん」

「(小さな声で)ふ~んて、何?」



「ヨンジュンさん、では、キコはんプロジェクトの途中経過を報告します」
「キムさん、もう遅いから帰っていいですよ」
「でも・・・今日はそのご報告で」

「君からはいつも報告書をもらっているし・・・だいたいわかるので、今日はキコはん個人の進行状況を聞きます」
「そうですか・・・」
「遅くまでありがとう」

「あのう・・・キコはんをホテルまでお送りするのは・・・」
「僕がします」
「でも・・・」
「大丈夫」
「あ、はい。では・・・じゃあ、キコはん、また明日・・・」
「ほな・・・さいなら」

キムが頭を下げて、玄関へ向かう。キコが見送りに出てくる。


「キムはん、すんまへん。食事に付き合うてもろて」
「(小さな声で)なんか、怒ってます?」

「(小さな声で)さあ・・・一緒にご飯、食べたかったのかもしれへんね。それで急いで帰ってきたら、もぬけの殻で・・・」
「ああ・・・かも」(笑う)

「じゃ、また明日・・・。今日はおおきに」(笑顔)
「では、失礼します」

キムさんは軽く会釈して帰っていった。






「帰られたでえ」

奥のソファに座って、寅がキコを見ている・・・。


「なあに?」

「せっかく早く帰ってきたのに・・・いないんだもん」
「ごめんな」

「何買ってきたの?」
「牛乳とパン。冷蔵庫、借りるえ」
「うん」


キコは買い物袋から、牛乳とパンを出して冷蔵庫に入れる。

そして、寅の所へ行って、膝元に座る。


「ごめんなあ・・・ホンマにお腹がすいてたのや・・・。うちかて、あんたにすご~く会いたかったえ・・・」(微笑む)

「なんか芝居がかってる」
「そうかあ?」(笑う)

「ふ~ん、おいで」

寅がキコを抱き上げる。


「なあ、ご飯食べてきた?」
「うん」
「ならええ・・・」

「久しぶりだねえ」
「うん・・・」

寅がキコにキスをした。


「う~ん・・・お仕事の話が聞きたくて、呼んだのやろ?」
「あとで・・・」
「もう・・・違うたの?」

「あとで、聞かせて」

「うん・・・ホンマは会いたかっただけ?」
「・・・違うよ」

「そやろ?」
「・・・ふん」(笑う)


「なあ、送ってくれはるの?」
「う~ん、朝方ね」
「・・・(笑う)」

「いいだろ?」
「うん、ええよお・・・」






二人は風呂上りで、後ろで髪を縛って同じ髪型をして、ベッドに寝転んでいる。


「なあ、ベッド以外にも寝転ぶとこがあるとええなあ」
「そうだね。でも、基本的には、僕はあまり寝転ばないから」
「そうか。きちんとしてはるもんね。まるで、うちがあんたの正しい生き方を壊してるようやな」
「(笑う)それが楽しい」
「ホンマ?」(笑う)

「じゃあ、真面目な話をしようか」

「では、社長、こちらをご覧ください」
「どれ?」
「これ」
「ああ、キムさんからこの間、報告受けた分ね」

「そうか。あん人、すごいなあ。ソウル大学卒やて。日本語も英語もでけて、頭がすごくええのんよ。計算なんかパッとでけてしまうのや」

「・・・」

「でも、寅ちゃんが一番!一番やで」
「そう?」(うれしそうに笑う)

「そんでな。あんたがややこしいこと、言い出すから・・・」
「そんな言い方ないだろ?」

「・・・ごめん・・・。まあ・・・結論から言うと、うちのところは、自然食はやらへん」
「なんで?」

「だって、まず、それに準備をかけてる時間がない。プラス、日本でも自然食て、看板出してるところもあるけどな、客の入りが今一つや。いつかはやってもええけど・・・今は、まず、商売を立ち上げたいのや」
「そうか・・・残念だな」

「そんでな。はい、ここ、見て。これや。コーヒー豆の輸入を始めようと思うのや」
「どこから?」
「アメリカ。こっちのパンフレット。これは、キムさんがLAに留学してた時、飲んで感激したていうとこのパンフ。あの感激は、韓国でも日本でも今のところ、ないて。あと、こっちがあ・・・どこやったかいな・・・ええと」

「サンフランシスコって書いてあるよ、ほら」
「あ、そうそう。西海岸で人気のコーヒー店の豆ね」
「ふ~ん」

「お薦めは、LAのほうかな・・・明日の朝、飲んでみて」

「家賃が高うて、大きな店舗が借りられないこともあるけど。うちもあんたのところへ遊びに来たりして、動いてるやろ? あんまり、店の規模を大きくするのはよくないと思うのや。それでな、発想を転換して、コーヒー豆の輸入をしながら、店は細々とやっていこうということになったのや。あ、こっちはココアね。これも見本持ってきたけど、おいしいでえ」

「で、どこで売るの?」

「インターネット。店をやりながら、営業して、他の店にも卸したいと思うているのや。でも、まずはインターネットかな。ここの豆はまだ、日本からは買い付けに入ってないから、キムさんが仮に抑えた・・・。小さい会社やけど、もう創業して50年。良心的なところや。ああ、ゴリラやロフトに卸してもええよ。有機栽培やし」

「(笑う)もう仕事始めちゃうんだ」
「そう。いかがですか? ヨンジュンさん。考えてね」

「へえ・・・思ってもいない展開だな」
「そやろ? うちが思いつきで言っちゃうと、あん人が形にしてしまうのや・・・。ホンマにでける人や。なあ、大事にしてあげてや」
「(笑う)・・・」

「何?」
「へんなの」

「だって。本来なら、あんたのとこで、ちゃんとしたマネージメントの仕事するはずだったのやから、一年でもこっちを手伝うてもろうて、ホンマに悪いと思うてるのや」
「うん」

「それにな。これは、インターネットででける商売やから、あん人がソウルに戻っても手伝うてもらえるし」
「うん・・・」

「まずは投資することにした。ま、ちょっと賭けやけどな。初期投資分は、うちの貯金でなんとかなると思うし、駄目なら、またもとの仕事に戻ってもええから。喫茶店より豆の輸入を先行する形で始めようと思う。」

「・・・うん。わかった。ところで、キムさんから聞いてない?」
「何を?」

「うん、無担保・低利子で、僕がお金を貸すって言った話」
「・・・知らん・・・」

「そうか。自分で話せということかな。一応、必要経費をキムさんに計算してもらってるんだ。それで、僕がお金を貸す。これはあげるんじゃないからね。ちゃんと返して。その代わり、お得なようには、考えているから」

「・・・」

「いいだろう? キコ一人じゃあ、銀行から借りるの、たいへんだろ? キムさんも外国人だし」
「そんな、そこまで手伝うてもらうなんて・・・。実際、キムさんの人件費かて、実はすごい金額や」

「まあね。だから、成功させてください」
「・・・」
「ちゃんと、毎月、報告書、書かなくちゃ駄目だよ」
「うん・・・」
「いいね」
「うん」
「なら、いいよ」

「なんていったらええのか・・・ホンマにおんぶに抱っこやな・・・」

「嫌?」

「ホンマはね。自分ででける範囲でやりたかったのや。小さな、気軽な街の喫茶店で、お姉ちゃんに手伝いに来てもろて、儲けなんてあんまり考えへんような・・・。喫茶店には、お姉ちゃんの趣味のビーズのアクセサリーとか置いて。近くのおばはんやおじちゃんが気楽に入れるとこ・・・。決まったお客はんが毎日、楽しみで来てくれて。月に何度か、お姉ちゃんの編み物教室やって。月一ぐらいでコーヒー・紅茶の入れ方教室でも開いて・・・そんな感じの店」

「・・・」

「それが、キムはんが来て。あんたが事業として大きなもんを考えているから、それに則って、形にしていく。あん人、頭がええから、どんどん形にしてしまうねん・・・話がどんどん大きくなってきて・・・それで、気がついたのや。あんたの頭の中。うちとは違うて。それで、キムはんに話して、うちの範囲ででける最大限にいい方法を探したのや」

「・・・実は困ってた?」

「うん・・・。でもな・・・。見方を変えたら・・・まだ、うちも隠居の年やないんやから、ここで、苦労してみるのもええかなと思うて。それで、コーヒー豆の輸入を始めることにしたのや」

「・・・ホントによかったのかな? 我慢してない?」

「うん。大丈夫。喫茶店を開店するまでには、ホンマは一年か半年、ほしいとこやけど・・・ぎりぎり、4ヶ月で始めようと思う。その前に輸入のほうがでけるように準備して」

「・・・」

「うん・・・。今、走らんで、いつ、走るていうのやって、感じかな・・・座り込んで、考えてても仕方ないしな」

「大丈夫?」

「・・・男の人とうちみたいな女では、少し考え方が違う・・・。でも、寅ちゃん! 心配せんで。これで転んでも、次は、また違うところから、考え直してやってみるから」

「・・・いいの?」

「うん」

「君にかえって苦労をかけちゃったね・・・」

「苦労と思わんでやってみる。あ、ココアを飲んでみる? 一缶持ってきたのや。おいしいんやで。コーヒーは夜やから、飲まないほうがええと思うから。そうだ。JPはんと飲んでみて。よかったら、キコ商事から、買うておくれやす」

「うん」

「今、作ってあげるね。ココア」

キコがベッドから起き上がって、バッグからココアの缶を取り出す。
笑顔で寅を見ながら、キッチンへ向かう。



「なあ、ところで、名前、考えてくれはった?」
「まだ」

「そうか。まだ、時間はあるさかい。でも、『サラン』とかは駄目やで。日本では、スナックみたいなとこについてるからな。明るい、おしゃれな感じにしてや。緑の木陰みたいな感じのな」

「難しいね」

「ココア、飲みながら考えて」



キコがキッチンでココアを作っている。




「はい、どうぞ。一番最初のお客さんやね」
「ふん。(笑う)では」

「う~ん、まろやかでおいしいよ」
「そやろ?」

「へえ・・・」
「400円だす」

「そんなにするの?!」

「まさか、6、70円くらいかな。使うミルクによって値段が変わるけど」
「へえ・・・」
「へえやろ?」(笑う)
「うん」(笑う)


「明日、出かける前にコーヒー入れてくれるの?」
「うん」
「そう」


「なんか、このココアで安らかに寝られそうだな」
「ね・・・」

「それに、キコもいるし」
「・・・」(笑う)





二人はベッドに入った。


「じゃあ、初期投資をしよう。キコの学費と店と住まいの敷金。それから・・・喫茶店を始めるまでのお給料分を出してあげよう」
「そんなに」

「もちろん、貸すんだよ」
「なんだあ」

「それでいいだろう?」
「うん。それでええ・・・」


寅がキコを抱き寄せた。



「なんか気分がいいなあ・・・」

「なあ、寅ちゃん、うちも頑張るさかい・・・寅ちゃん? なあ、寅ちゃん、聞いて。もしもし?」

キコが揺り起こすが、寅はもう寝息を立てて、眠っている。

  

「全く。何時に起きるのや・・・」
「・・・送っていくよ・・・」

「何時?」

「・・・」

「寝言や・・・ふん。(笑う)遅刻しても知らんよ。5時。4時にしておくか」


キコが目覚ましをセットする。


「おやすみ」



キコは、軽く寅にキスをして、スタンドのライトを消した。






THE END



いよいよ、キコはんの仕事も動き出したようです・・・。







2010/11/07 12:50
テーマ:【創】キコはん カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【BYJシアター】キコはん13「ホワイトデイ」


 



BGMはこちらをクリック

Page「ネガ アヌン クデン」(私が知ってるあなたは・・)
これはキコはんのテーマで5年やってます^^;







こんにちは^^

BYJシアターです。

久しぶりのキコはんですが^^

キコはんのシリーズを追っているので、
本日は、2007年3月14日となります。

古いですね~~~~^^


でも、ここはキコはんの生活が変わっていく転機。

つまり、皆さんが知っている最近のキコはんに変わっていく大切なところなんで^^
「ホワイトデイ」ではありますが^^
ここにアップしますね~^^



いつもより短いですが、お楽しみください。




ここより本編。



~~~~~~~~~~~~~~






キコはんシリーズ⑬ 
【ホワイトデイ・・・】
(2007.3.14作品)








♪~~

いつも、群れ飛~おおおぶ~カモメ~さえ~~~
とうに忘れない^^恋い、なあのおにい~~~~

今夜も、寅ちゃんが、寅ちゃんが~ひとりっぽっちで泣いて~~い・い・いるう~~~

忘れないでよ、キコはんがいるわ~
連絡ちょおおだい~待つう・港~~~♪~~

  



あ~あ、疲れた!

もう11時50分かいなあ・・・。

体がシンドイわ・・・。



え~とまずは、コタツのスイッチ・・・OK!

PC、チェック!



そうや。コーヒーにキャラメルシロップを入れて・・・と!
これ今、マイブームやあ・・・ああ、おいしい!

こんな夜中でも、うまいもんはうまい・・・て・・・。

コーヒー飲んだら眠れんて?
寝たらあかん・・・^^
金さん、銀さん、今日も見るで。
(注:2007年3月、この頃はテサギのメイキングDVDがありました^^)


そうだ。

この間の鎌倉の不動産屋さんのメール、チェックせんと・・・。

ええと・・・。

ああ、北鎌倉はないか・・・。

皆、高いなあ・・・。う~ん、安くてええとこ、ないかな・・・。

  



あ、電話や。

キ:(PC見ながら) 林だす~。
ヨ:こんばんは!

キ:!
ヨ:もしもし?
キ:もしもし・・・。

ヨ:どうしたの?
キ:びっくりした。
ヨ:なんでえ?(甘い声)

キ:ちょっとな・・・あんたのこと、考えてたから・・・。元気そうやない・・・金さん、銀さん見たでえ~。
ヨ:金さん?銀さん?(笑う)

キ:日本では、皆そう呼んでるよお。それでええのんよ。前にな、百歳すぎた長寿の双子のおばあちゃんたちがいたんよ。それが金さん、銀さん。だから、おめでたいネーミングやで。
ヨ:そうか。(笑う)

キ:仕事、楽しそうでよかったな。
ヨ:うん・・・。

キ:今日なあ・・・ああ、もう昨日や。HEROのコンサート、行きたかったのやけど、もう休みすぎやろ・・・仕事休めんかった・・・。
ヨ:そうか。いろいろ休ませてごめん・・・。

キ:ええんよ・・・寅ちゃんのほうが大事やから・・・。
ヨ:うん・・・。(ちょっと考える)

キ:そうや、あんたから電話くれたのやない・・・何?
ヨ:うん? 12時すぎたから、かけたんだよ。

キ:夜中やから?
ヨ:(笑う)そうじゃないよ・・・。

キ:何? ああ・・・ホワイトデイや・・・。
ヨ:そう・・・。

キ:300本のバラでも送った?
ヨ:まさか。
キ:じゃあ何?
ヨ:(困る)この電話・・・。
キ:・・・コマウォヨ。気がついてたで。
ヨ:やだなあ・・・。

キ:ちょっと意地悪した。(笑う)
ヨ:全く。僕のこと、考えてた?
キ:うん・・・寅ちゃん、きっと寂しがってるなあと思うて。
ヨ:そう?
キ:仕事は順調でも、こういう日は、きっと思い出して寂しがってるよね・・・て。
ヨ:キコは寂しかったんだ。(笑う)
キ:それ、ホンマ・・・。
ヨ:・・・。

キ:あんたも忙しいし、うちももう仕事、簡単に休めんようになったし・・・。
ヨ:そうか・・・韓国には、しばらく来られないね・・・。
キ:うん・・・。それでな・・・今、考えてんねん。もっと寅ちゃんのとこ、通えるようにする方法・・・。

ヨ:じゃあ、自家用飛行機、プレゼントするよ。ホワイトデイだし。(笑う)
キ:それ、ええな。でも、例のプロペラ機はだめやで。昨日も、日本で事故があったさかい・・・ジェット機がええ。
ヨ:じゃあ、ジェット機の模型ね。親指姫になってね。

キ:もう。(笑う)なあ・・・うちな・・・今、考えてることがあるんや。
ヨ:何?

キ:・・・引っ越し・・・。
ヨ:引っ越し?

キ:うん、もっと 出やすいところへ引っ越す。
ヨ:仕事をやめるの? でも、仕事は大事だろ?

キ:そう、食べていく手段は持ってないとね・・・。それでなあ・・・うち、調理師の資格は持ってるのや。長く仲居しているやろ? 前いた旅館で、板長さんがな、うちが3年間修行したって証明書書いてくれてな、調理師の資格試験受けられたのや。だから、資格は持ってるのや。でも、今までは使う気なんてなかったさかい、飾りもんやったけど、これ、使えるなと思うのや。

ヨ:お店でも始めるの?
キ:うん、軽食出す喫茶店。それなら、なんとか資金も用意でけるし。自分の店なら休めるやろ?
ヨ:でも、そんなに休んでたら、潰れるよ。(真面目に言う)

キ:寅ちゃんは実業家やからね・・・中途半端な仕事は許さへんね・・・。それでな、大磯のお姉ちゃん、知ってるやろ? もう娘も結婚しちゃってるさかい、手伝おうてくれるて・・・。寅ちゃんのことは、言ってないけど・・・一緒にやってくれるて。

ヨ:ふ~ん・・・じゃ、大磯でやるの?
キ:鎌倉・・・。
ヨ:なんで?
キ:寅ちゃんとの思い出の場所やもん・・・。



大磯で行われた姉の一人娘の結婚式に出席したあと、キコは鎌倉を一人ブラブラと歩いていた・・・。その時、声をかけてきたのが、ヨンジュンだった。あれはもう、2005年の11月だから、ずいぶん前のことだ。(キコはん④「流鏑馬でござる」)




キ:寅ちゃんが日本に流鏑馬を習いに来てたとき、鎌倉で会ったやろ。
ヨ:そうだったね。
キ:あれからずいぶん経っちゃったけど・・・でも、今、太王記撮ってるんだもんね。長かったな。
ヨ:そうだね・・・大河ドラマのエキストラもやったし、楽しかったな。
キ:うん・・・寅ちゃんとの日本の思い出の場所って、ここと京都と、鎌倉と渋谷。渋谷は高くてだめやし・・・京都はお姉ちゃんがいないし。鎌倉がええねん・・・あの時のこと、思い出すと今でも楽しくなるねん。(胸も痛くなって、あんたが恋しくなるけど・・・)思い出の場所や。

ヨ:そうか・・・お姉さんも来やすいんだね?
キ:うん。お姉ちゃんはね、週2、3回お願いして、あとは自分ひとりでやる。寅ちゃんのとこ、遊びに行くときは、お姉ちゃんに頼めるし、ええやろ?

ヨ:知らない土地で、一人で寂しくないの?
キ:それは大丈夫。今までも一人でやってきたから。
ヨ:でも、仲間もいないよ。

キ:そんなん・・・恋のためやあ。(笑う)
ヨ:うん・・・(考える)なんか、一人で苦労したら、かわいそうだな・・・。

キ:寅ちゃん、うちももう独立する年頃や。このまま、一人で仲居をしていってもつまらないやろ? そやから、寅ちゃんを「ダシ」にして、考えたのや。決断するきっかけが必要やからね・・・。
ヨ:そう・・・遠くて見に行ってあげられないからね・・・。それに・・・鎌倉に僕が遊びに行くことは、もうできないかもしれないよ。

キ:それでもええねん・・・。うちがどこに住んでもあんたが遊びに来ることは、もうでけんよ・・・。うちが行く。うちが遊びに行くから!

ヨ:うん・・・。すごい決意だね。協力できることはするよ。
キ:おおきに・・・。でも、花輪ももらえんな。目立ちすぎる。(笑う)
ヨ:うん・・・。寅次郎で出すよ。(笑う)
キ:それはもっとアヤしい。
ヨ:そうだね。(笑う)



キ:あんたがホンマに元気で活躍しててくれて、うちはうれしい・・・。
ヨ:キコが元気を送ってくれるからだよ。
キ:そうか・・・そういうことにしておこう・・・。疲れたやろ? もう寝たほうがええよ。

ヨ:そんな、久しぶりじゃない・・・。でも、環境のいいところがいいよ。店を出すなら・・・。
キ:大丈夫やて。
ヨ:大丈夫じゃないよ。まずはどこに店を出すか、よく考えないと。

キ:まあな・・・一人でやるのやから、狭くてええねん・・・。静かで感じのええとこ・・・。緑がいっぱいあるともっとええけど・・・そんな場所はないから・・・折り合いのつく所やね。鎌倉の帰りは、北鎌倉から帰ったやろ? 寅ちゃんと二人で歩いた・・・。だから、北鎌倉も考えてるのや・・・。


ヨ:仕事が休めないでどうやって探すの?
キ:お姉ちゃんと不動産屋さんに頼んでるのや。住まいはアパートでええし。
ヨ:・・・。

キ:寅ちゃん?

ヨ:なんか危なっかしいね。

キ:大丈夫やて。
ヨ:駄目だよ。

キ:大丈夫やて。
ヨ:駄目だ。

キ:・・・。
ヨ:それじゃあ駄目だよ。(ちょっと怒った声)

キ:・・・。
ヨ:わかったよ。キムさんを送るから。

キ:え?

ヨ:いつものキムさん。日本にも住んでたし・・・キコとお姉さんよりずっといいよ。
キ:そんな・・・。
ヨ:彼に市場調査してもらってから、決めよう。
キ:そんな、大げさや。
ヨ:大げさでも、知らない土地だろ? 何があるか、わからないじゃないか。
キ:でも、そんな・・・ええよ、そこまでしなくても・・・。
ヨ:・・・・。
キ:・・・。


ヨ:キコ・・・ホワイトデイのプレゼント・・・そのくらい、やらせて・・・。


電話の中で、キコの呼吸だけ聞こえる。


キ:・・・。(泣く)
ヨ:・・・もしもし・・・?

キ:・・・。(ちょっとしゃくり上げる)
ヨ:・・・。

キ:(声を出して泣く)
ヨ:・・・。

キ:・・・(しゃくる)おおきに・・・。

ヨ:ちょうどいいときに電話して、よかったよ・・・本当によかった・・・。
キ:・・・おおきに・・・。


ヨ:本気だよね?
キ:うん・・・。うち、頑張るつもり。

ヨ:うん・・・できるよ、キコなら・・・。でも、こっちも忘れないでね・・・。
キ:うん、うん、忘れるはずないやんか・・・。
ヨ:うん・・・。

キ:あんたの気持ち、うちが忘れるはずないやない。
ヨ:・・・。

キ:うちは今、ホンマに、ものすごう幸せや・・・。







今日はありがとう。

すばらしいプレゼントやった・・・。


お互い、言葉にはしてないけど・・・
うちにとってはこれからずっと暮らしていく街になる場所やもんね・・・。

あんたが心配するのは、すごくわかるよ・・・。

でも、決めたからには、やるで。

見てて。

ちゃんとやっていくから!



寅ちゃんのキコはんや!

何があっても負けん!

見ててや!

キムさんが、日本へ来るの待ってるで。
うちの力になって!



ヨンジュンはん・・・。今日も仕事で忙しかったやろ?

でも、あんたが、水を得た魚のように、楽しげに頑張ってる姿は、うちの力になります。

あんたは今、ええ顔してはるよ。

うちも、あんたに負けんように・・・ううん、負けんようにやない・・・
あんたに恥ずかしくない生き方するで。

しっかりやっていくから!



寅ちゃん、ドラマが無事、クランクアップすることを祈ってます。
怪我なんか、せえへんようにね・・・。

いつも近くの八幡さんに拝んでるさかい・・・。


今日はおおきに!




愛してるで・・・・。







THE END


2010/11/04 23:33
テーマ:ひとりごと カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ギャグ的イベント~妄想^^ってぜんぜんHではない^^

Photo





皆様、

ご無沙汰です^^

お元気でしたか~?^^




本日は楽しい妄想イベント~


最近、全然役者をやる気がないヨンジュン様!(って勝手に思っている^^)

でもでも、ゴルフは熱心です~^^



それなら、いっそ!!!

ここは、ゴルフコンペを!

って、誰とやるの?


いえいえ、やるのは、joonちゃんお一人^^


皆、周りは家族で、ギャラリーで見てます~




だって、↓こんな素敵なメガネなしなら・・・

芝居はいらない!^^










ただし、日中やると、きっとサングラスをかけるでしょう^^


で、韓国のかわいい子が見ていたら、

時にボオ~~っと芝の目を見る振りをして、
サングラスの中で見とれます~^^




これ、いいわ~なんて思うけど、


まあ、実現0%!

だって、

もし、ボールがギャラリーにアタッたら、事件だもの。

では、スポンジボールで?^^

なんて、かわいいことはやらないだろうから^^;

「ゴルフは遊びじゃないんだ!」なんて言いそう^^;




それにしても、


普段もお美しい・・・でも、ドラマも映画もやらず、
宝の持ち腐れ~


まあ、本人は、気にしていないようですが・・・vv







と、棘いっぱいの言葉を、お美しく、わが道を行く君に送ります~^^







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