2011-04-25 01:54:34.0
テーマ:【創】キコはん カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

キコはん23「いつも一緒に・・・」






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BGM:Page「ネガ アヌン クデン」(私が知ってるあなたは・・)







こんばんは^^

BYJシアターです。


昨日(24日)もプサンへ行って、プサンに何があるんでしょうね?^^
先日、プサンの駐車場でフェラーリを花壇に擦ってしまったからか、
今回は、ランドローバージープだったそうで・・・。
車、大切にしてください^^

では、

今日はキコはん23「いつも一緒に」です。

これは、2008年「離れていても」のイベントの後日談です^^






ではお楽しみ下さい^^






~~~~~~~~~~~~~







「お帰り!」

「ただいま。・・・。よく来てくれたね」
「・・・うん・・・」







キコはんシリーズ23
「いつも一緒に・・・・」
2008/12/26作品





それは、12月15日のことだった。



14日の横浜アリーナのペ・ヨンジュン「離れていても」のイベントに出たキコはんは、新横浜駅のコインロッカーからボストンバッグを取り出した。


「キコちゃん、お姉ちゃんと夕飯だけでも食べていき~」
「う~ん・・・。そやなあ・・・そうするか」
「あんた、こんな大切な日ぃに、なんで出かける約束すんねん」
「そやけど、仕方ないやろ。仕事なんやもん」
「仕事て言うたかて」
「仕方おへん。うちに出資してくれてるお偉いさんがソウルまで来や~って言うてるやもん」
「なんか、変なこと、せえへんやろか・・・」
「(そら、してもらわんと・・・) そんな! ものすごい爺ちゃんなんやで」
「そうか?」


姉は驚いた顔をして、キコの顔を覗いた。
ご存じの通り、大磯に住む姉もペ・ヨンジュンの家族である。


「うん。もういい年のお爺ちゃんでな、うちの仲居の姿に惚れたんよ」
「そうかあ」
「そんで、あんたのために、キムさんを貸そうて」
「へえ・・・いい人なんやねえ・・・。私も会うておいた方がええのやろか?」
「そんなんせんでえ。うちが一人でやってると思うてるから、力貸してくれてるのや。お姉ちゃんが手伝うてるなんてバレたら、ヤバいわ」
「・・・そうかあ・・・」


ヨンジュンさんてバレたら、エライこっちゃ・・・。


「何、食べよか」
「何でもええよお・・・あ、でも、韓国もんはやめとこ。お爺ちゃんと食べるさかい」
「そやな。あ、アリーナの帰りがけにギョウザのお店があったなあ。あそこにするか?」
「また戻るんか? まあ、ええけど」

「あんた、明日は何時の便や?」
「7時半」
「早いなあ」
「そやから、今晩は新橋のホテルに泊まるのや」
「もっと遅い便で行けばええのに」
「相手がお爺ちゃんやろ? 早起きなのや。だから、朝から会いたいて」
「ふ~ん。まあ、仕方ないけど、こういっちゃなんやけど、我儘なお人やな」
「まあねえ・・・」
「ヨン様やったら、そんな我儘言わへんよね。人の気持ちに立って・・・」
「なんでヨン様なんよ? さあ、お店へ行くで」
「なんで、あんたはそんなに冷たいのや。今、中継でヨン様に会うて心がホクホクしてるとこなのに。ヨン様の話をしたいのや!」
「ああ、そうやったね。(笑) ホンマにそうやな。元気そうでホッとしたわ」
「ん? ホッとした? ・・・。う~ん、まあ、そうやね。うん、ホッとした^^」



お姉ちゃん、ヨン様かて、ホンマは少し我儘やで。









「ええ? 15日?!」
「うん。その日がオフだから」
「でも、前の日に、イベントにうちもお姉ちゃんと一緒に行くんやで」
「こっちで会えるのに、なんで行くの?」
「そう言われるとなあ・・・」


これは家族の習性としか言われへん・・・。


「15日は朝から空いてるからさ」
「う~ん・・・朝て言われてもなあ・・・」
「ええと・・・7時半羽田発でチケット取るよ」
「そんな早く!」
「ええと、新橋のホテルはもう取ったから」
「ええ!」

「ねえ」
「何?」

「キコのお店が月曜日定休だから、こっちも月曜日空けたんだよ・・・」
「ああ・・・」

「年末は来られないだろ?」
「うん、そやな・・・」


というわけで、急遽、ソウルに行くことになった・・・。
そして、マンションの鍵と秘密の暗証番号をもらった・・・。



ソウルの金浦空港に着いたキコの携帯にメールが入った。


「ミアネ…。1件だけ、仕事が入っちゃった。
ホントにごめんね。でも、お昼は食べないで帰ります。
絶対に途中寄り道しないで帰るから、家で待ってて」

なんや・・・。
早起きは三文の損や・・・。


キコがマンションに着くと、部屋はキレイに片付いていた。病気で動けなかった時は何か雑然としていたが、今日はスッキリと片付いている。


元気になったのやなあ。寅ちゃんはキレイ好きやもん。
ええと!
あん人、ご飯食べないで帰るて言うてたもんね。
ということは、「作れ」ていうことやろ?
仕方ないなあ・・・なんて、もう材料買うてるもん^^
二人で食事するのも久しぶりや・・・。





ピンポ~ン!


寅ちゃんやろか・・・?


静か~に、インターホンを覗く。


寅ちゃんや!


「お帰り!」
「ただいま。・・・。よく来てくれたね」
「・・・うん・・・」


ヨンジュンはにっこりと、キコを見つめた。
昨日、スクリーンで見たばかりの寅だが、久々に顔を合わせると、キコは少し照れくさくなった。


「あ~今ねえ、お昼ご飯の支度、してたところ」
「へえ、今日は何かな・・・」


ヨンジュンはうれしそうにキコの両肩に両手を置いて、彼女の後ろを歩く。キコは、その肩に置かれた手から寅の温もりと愛情を感じて胸がいっぱいになった。

キッチンに入ると、おいしそうなニオイがしてきた。


「なんだい? 鍋? チゲ?」
「寄・せ・鍋! うちが来て、こっちのもん、作って食べてもつまんないやろ?」
「そんなことはないよお。キコが作ってくれたら、うれしいよ」
「そおかあ・・・ふ~ん、まあ、ええけど」
「今日は、朝早くに発たせて悪かったね」
「そうや。あ、そうだ! お姉ちゃんがな、そんな朝早くから呼び寄せるスポンサーは我儘だって。(笑)」
「ええ?」

「うちのお店のスポンサー。お金持ちの韓国のお爺ちゃん。(笑) この人、朝早起きやから、仕方ないんやと言うといた」
「ひどいなあ」
「でも、何年かしたらそうやろ?」
「かな?(笑)」
「そうや。(笑)」

「なんか、ちょうだい」
「子供みたいやね。ほな・・・はい、これ!」


キコは近くにあったプチトマトをヨンジュンの口に入れた。


「あ! いかんわ!」
「なんで? おいしいよ」

「まだ、うがいも手洗いもしてないやろ? ダメや、ちゃんとうがいして来な」
「大丈夫だよ」
「インフルエンザにでもなったら、どうする? 外から帰ったら、うがいと手洗い」
「わかった、わかった、わかったよ!」


寅は素直にキッチンから洗面所へ行った。
キコは土鍋を火にかけて、寄せ鍋の準備をする。
今日は20時35分の飛行機で帰る予定だ。
このランチが本日のメイン料理となるわけだ。


「ああ、スッキリした」
「うがいしたんか?」
「うん、歯も磨いちゃった」
「へえ・・・」
「これから、温めるの?」
「うん、もう材料は準備でけてるし、お出汁もでけてる。後はあっためるだけや。他にもいろいろね、冷蔵庫に入ってる」
「へえ、楽しみだね・・・。お鍋がまだなら・・・まだ、食べなくてもいいよね?」
「なんか、食べてきたの?」

「違うよ・・・こっちのほうが食べたいの・・・」


寅がキコを後ろから抱きしめて頬に顔を寄せた。


「もう・・・。そんな・・・」
「待てない時もあるよ・・・・」
「・・・う・ん?」
「わかる・・・?」

「なんかあ・・・」
「・・・・。(笑)」
「ややな・・・あんたの・・・」
「ねえ・・・」
「・・・うん・・・」


キコはレンジの火を消した。


「もう・・・せっかちやなあ・・・」


キコは嫌々のような素振りだが、実は全然嫌ではない。


「だって、久し振りじゃない・・・」
「まあな(笑)」
「いいだろ?」
「うん・・・」

寅は軽くキコの頬にキスをした。



二人はキッチンを出て、リビングを通った。


「あれ?」
「何?」
「ポスター?」

リビングに置かれたキコのボストンバッグの横に、ポスターが2本置かれている。


「あ~あ、お姉ちゃんがFace Shopでポスターもらってきてて言うから。二人分ね」
「・・・」


驚いたような、不思議そうな目をして、寅がキコの顔をまじまじと見た。


「キコの分も?」
「そら、そうや」
「・・・。いつも不思議なんだよねえ・・・。なんで、本人に会ってるのに、ポスターとかいろいろ集めたりするわけ?」
「それが家族や」
「恋人だよ。(笑)」
「それでもほしいの!」
「ホントにその辺、わからない・・・」
「ええやんか、趣味なんやから!」
「ふ~ん」

「なあ、ソファの上でていうのもあるでえ(笑)」
「なんで?」

「え? ちょっと情熱的やろ?」
「でも、もうそこがベッドだよ」
「まあなあ。でも、ドラマでもあるやん?」
「ベッドのほうがいいじゃない」
「まあねえ。でも、情熱が迸るて感じするやろ?」

「掛け布団があったほうがいいだろ?」
「それはそうやけど・・・」
「寒いじゃない」
「それもそうやね・・・」

「どうしたの?」

「ううん。寅ちゃんのそういうこと、好きい(笑)」
「どういうとこ?(笑)」
「わからへん?(笑)」
「わからへん(笑)」
「う~ん・・・そこがええとこ!」
「わかんないよ。なんか、キコの頭の中にはわからない部分がある(笑)」
「寅ちゃんみたいに合理的にでけてないねん。でも、そこが好きやろ?」
「そこが謎だ(笑)」
「もう、ええから!ベッドね」
「うん! なんか積極的だね!(笑)」


寅はうれしそうにキコの肩を抱いた。




「う~うん・・・」


キコの唇から唇を放し、寅が顔を起こした。キコの顔をなめ回すように見つめると、にこっとした。

「満足した?」
「なんやの、それ、寅ちゃんのほうやろ?(笑)」

「そう!(笑)」

「ふん。(笑) 寂しかった?」

「たまに、誰かとキスしたくなっちゃうんだ」
「なんでやの? 男の人としたら、あかんよ」
「そうだね。(笑) それに、急に誰かを抱きしめたくなる・・・」

「・・・・うん・・・。それはうちもある・・・。時々・・・急に、あなたに抱きしめてほしくなる・・・」
「・・・・」
「なんでもない時に・・・。変やろ?」
「僕も・・・。なんでもない時に、いきなり、会いたくなる・・・」


「でも・・・こんなん、いっぱいキスすると、唇が腫れそうや。(笑)」
「そうかなあ」
「うん・・・」


寅がキコの髪を撫でた。


「でも・・・もっとしてえ・・・」
「うん・・・」


寅はそういいながら、キコの股の間に割って入った・・・。


「たくさんしてえ・・・」
「うん・・・」
「なあ・・・もっとしてえ」
「やっぱり、キコのほうがしたがってる」
「違うて! でも、してや」
「ふふふ。うん。(笑)」



二人でいると、今まで離れていたことを忘れる・・・。
ず~っとず~っとそばに一緒にいたような錯覚に陥る・・・。
あんたは、いっつもそうや・・・。
なんでやろ・・・。
一人で寂しがってたことなんて、全然なかったみたいに。




「この間・・・電話の途中で・・・話すのやめたでしょ?」
「そうやった?」
「うん・・・」
「そうか・・・忘れてもうた・・・」
「忘れた?」
「・・・うん・・・」
「そうお?」
「・・・」
「電話を切って、気がついたんだ・・・。君は、いつも元気って言うけど・・・。ホントはあの時・・・」
「・・・」
「泣いてたんだって」
「泣いてなんか・・・」
「でも、ちょっと鼻がつまってたよ・・・」
「・・・」

「いつも・・・一人にさせて、ごめん・・・」
「そんなん・・・謝らんで」
「でも、こっちから簡単に訪ねて行けないから…申し訳ないよ」
「そんなことない・・・謝ったらいやや・・・勝手に、一人でいるのや・・・」
「・・・」
「謝らんで・・・そんでも、幸せなんやから・・・」
「・・・」

「それで…心配して呼んでくれたん・・・?」
「・・・」
「・・・」
「違うよ。逢いたかっただけ、僕が。キコの温もりがほしかっただけ。電話だけじゃ寂しいから」
「・・・」
「来てくれてありがとう」
「いつも言ってるやろ。寅ちゃんはプライオリティ一番やって」
「だと、うれしい。(笑)」



僕の想いはわかってるよね?
君の想いは、痛いぐらい知っているよ・・・。
少し離れていると、心が騒ぐんだ。
君はいつも元気だと言うけど、大丈夫だと言うけど。
私を信じていてというけれど・・・。
でも、そんな君がけなげで、恋しくなる。
君を想うと懐かしさで胸が痛くなる・・・いつも、この胸で抱きしめたくなるんだよ。



「寅ちゃん。こうしていると、離れて暮らしてることがうそみたいに思える・・・。あんたといっつも一緒にいるような気がする・・・」
「・・・」
「だから、心配せんでええんよ」
「・・・ホントだ・・・。いつも一緒にいるね・・・」
「うん・・・」




お互い、忙しい毎日の中にいると、時々、何のためにこうしているんやろと思うけど。

でもね、寅ちゃん。

こうしてあんたといると、うちは、あんたとこうして出会うために、毎日を積み上げているのやと確信するのや。
こうやって、二人の時を大切にでけるように、きっと神様がうちに時間を与えているのや。
こうやって、幸せを感じるためにね・・・。




「あ~あ! 今何時? もうご飯食べな。時間がないで」
「そうだね。キコの料理を食べなかったら、何で呼び寄せたのかわからない。(笑)」
「え~え!」
「さあ、起きて」
「やっぱり、このままでもええ・・・」
「ダメダメ!」
「もうお」

「それに・・・」
「なあにい?」
「クリスマス・プレゼントだってあるんだよ」
「ホンマ?!」
「うん!」

「寅ちゃん!」
「何?!」

「もう!好っきや!」


たまに会えるだけでも幸せや。

年末もお正月も会えんけど、でも・・・その分、い~っぱい、愛をもらってるさかい・・・。


寅ちゃん、

あんたもそうやろ・・・?









The End of 23.




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