BGMはこちらで^^BYJシアターです^^さて、本日も昨年のニューヨークのヨンジュンさんの報告です^^ではお楽しみください^^~~~~~~~~~~【Oh, My New York !】2着替えをしたヨンジュンとホーリーは、家から歩いて10分ほどの所にある小さなイタリアン・レストランへ出かけた。ホーリーが言った通り、カジュアルでフレンドリーな感じのこの店は、通りにもテーブルが並んでいて、若いカップルで賑わっていた。ホーリーが予約を入れておいたので、二人は奥のテーブルに通された。「結構、混んでるんだね」「でしょ」「なんか雰囲気がいいねえ」「でしょ。味もいいのよ」 店主がやってきた。「やあ、ホーリー! いらっしゃい。何年ぶり? 久しぶりだねえ」「どうも。2年ぶりです。またしばらく叔母の所に滞在してますので、寄らせてもらいます」「それはありがたいな。今日は・・・ボーイフレンド?」「え~え! そうじゃないけど・・・」「候補生です^^」「なるほど。では、候補生さんに選んでもらおうかな。ホーリーの好きなのはこれだけど・・・」「ああ・・・どれもうまそうだなあ・・・。う~ん・・・では、前菜はこれで・・・」「OK! 何か召し上がるかな、アペリティフを?」「そうだな・・・シェリー酒で。君もそれでいい? それとも・・・リキュール?」「うううん、同じシェリーでいいわ」「じゃあ・・・。(メニューを指して)こちらで。あまりドライじゃないほうがいいよね?」「うん」「あとは・・・赤ワインをもらおうかな」「こちらのページにワインが」「あ・・・そう・・・。ええと・・・。あれ、これは珍しいな。これ、置いてるの?」「ええ、よくおわかりで^^ ホーリー、いい彼を見つけたねえ^^」「彼じゃないって・・・」「じゃあ、これを・・・」「グラスで?」「1本。残ったらいただいていきます」「かしこまりました」 店主は、ヨンジュンにウィンクをして、オーダーに厨房に入っていった。「なあに、あれ。ウィンクなんてしちゃって」「ふん、楽しいじゃない」「あなたねえ。候補生なんて変なこと、言わないでよ。おじさん、本気にしちゃうじゃない」「まあ、いいじゃない。ジョークだよ」「困るなあ・・・」「ホントに困る?」 「困るわよ」「あ、来た!」「まずは、アペリティフ。これは、私からの驕りです」「いいんですか?」「ええ、ヒイキにしてください。ホーリー同様にね」「御馳走様です」「調子がいいんだから」ホーリーはあきれ顔で、ヨンジュンを見た。「あなたって、真面目なんだかふざけてるんだか」 「まあ、いいじゃない。まずは乾杯しよう! 乾杯!」「もう! じゃあ、乾杯!」「ホントに感じのいい店だなあ」「あなたって調子いいわよ」「何だよ、怒ったの?」「ちょっとねえ・・・。私、あなたみたいな年上、興味ないから」「オレだって・・・」「なら、よかったけど」「でも、ここの店は気に入った」「でしょ? ここ、付き合いが古いのよ。叔母夫婦によく連れて来てもらって・・・。今は叔母だけだけどね」「亡くなられたの、ご主人」「うううん、離婚。今は30歳の彼女とカリブ海で休暇取ってるわ」「へえ・・・」「それが、アメリカよ。こっちで成功して、若い金髪の彼女と一緒になる。アメリカン・ドリームね」「はあ・・・ふ~ん」前菜が運ばれて、ヨンジュンがワインのテースティングをしている。 「いいですねえ・・・。この舌の上で転がる感じが・・・。薫りの広がりといい・・・。韓国でいただくより、テ―スティですねえ。う~ん・・・これってここの空気との相性があるのかなあ・・・。グラスに移した時、触れる空気」「ああ、そうかもしれませんねえ。やっぱり、気候って言うのがあるんでしょうね。ここではバッチリですか?(笑) ではごゆっくり。料理とワインを楽しんでくださいね。あ、ホーリーもね」「ありがとう」店主はまたにこやかに帰っていった。「うまいねえ、これ」ヨンジュンはグラスに目を落として、うれしそうに微笑んだ。「ホント。お料理によく合うわ」「だろ?」「うん・・・。ねえ、あなた」「何?」「私、やっとあなたの職業がわかったわ!」「!」ヨンジュンはドキッとして、一瞬、心臓が止まりそうになった。「あなたって」「・・・」「ソムリエでしょ?」「え?」 「やっぱり、そうよね?」「・・・どうして、そう思うの?」 「だって、ワインのことやお料理をよく知っているみたいだもの。それより、不思議だったの。韓国でそんな長い髪の男の人なんて見かけたことなかったもん。と言っても、10年前に行ったきりだけど」「そう」「最初、何かのアーティストかと思ったけど、アーティストのニオイとは違うし・・・ソムリエだわ!」「・・・。(笑)違うよ」「隠しても駄目よ」「う~ん・・・ここのマスターには内緒にしてね」「OK ! や~っぱりねえ・・・」 ホーリーも自分の勘が当たったので、うれしそうな顔をしている。 「ねえ、このサラダも食べてみて。私、これ好きなの。アンチョビソースがいい感じよ。少しあげるわ」「いいよ」「食べてみてよ。折角ニューヨークまで来たんだし」「ええ、いいの? ありがとう」「どうお?」 「あ、いけるね。もっと飲みたくなっちゃうな」「でしょ?」(笑)「う~ん、食もワインも進むね」「ね!」「いいお店を紹介してもらってよかったよ。家からも近いし、散歩がてら来られていいね」「でしょ? でも、この辺は歩いていける、いいお店がたくさんあるの。だから、いろいろ試してみるといいわ」「そうだねえ。ここはグルメのための食材がいろいろ揃ってるって聞いたから、期待してるんだ。もちろん、ワインもね」 「そうよ。庶民的なものから高級食材まで。酒屋さんも楽しいわよ」「へえ。行きつけの酒屋ってあるの?」「叔母の行きつけのお店ならわかるわよ。結構いろいろ置いてあるみたい。叔父が飲むのが好きだったから、きっといいワインがそろってると思うわ」「へえ。今度連れていって」「いいわよ。ここに住むと、居心地が良くて離れられなくなっちゃうから」「ふ~ん」 「きっとあなたもそうよ」「かな」「うん・・・」 「ところで、君はどんな仕事してたの?」「私? 召使い」「え?」ヨンジュンが驚いて、ホーリーを見つめた。 「ボスのね」「ああ」 「ファッション誌の編集してたの」「それを辞めたの?」 「う~ん、辞めさせられちゃったってとこね」 「・・・なんで?」「う~ん・・・・電信柱みたいな女だって・・・」「何、それ?」 「編集長が高ピーの女で、やな人だったんだけど、それでも頑張って、召使いのように仕えて・・・一日中働いて・・・それなのに、あいつ・・・」 「・・・」「あの人の犬よ。ノー足りんのバカ犬。私のプラダのスーツにおしっこしたのよ!」 「え?」「ごめん・・・食事中だったわね・・・」「まあ、いいけど・・・」「私の大枚つぎ込んだやつ・・・。それに、あの犬、おしっこかけたのよ。それなのに、あの女、私に謝るどころか、『あなたって電信柱みたいな女ね』って。今や、時代遅れの電信柱・・・。それで、あいつ、私に、クビって言ったのよ」「すごいなあ・・・」「それがアメリカ。傍若無人でもちょっと力のあるやつが生き残る・・・」「・・・・」「だから、私もシカゴを捨てたの。ニューヨークで出直しね。あいつなんかに負けないわ!」「うん、そうだね、頑張って」「うん」ヨンジュンは若いホーリーを見て、微笑んだ。「ところで、君の親御さんは?」「身上調査?」 「違うよ。なんでおばさんのとこへ来たのかなって」「ハワイに住んでいるの。あそこじゃあ、私の就きたい仕事がないのよ」「ふ~ん」「それで、大学からこっち」「そうか・・・」「だから、おばさんが親代わりね」「なるほどね・・・」 「ねえ、ところで、あなた、足、怪我してる?」「・・・わかる?」 「ちょっとね、階段下りる時、痛そうだから」「そうか。左足の膝を怪我してて、まだ完治してないんだ」 「そうなんだ。それで・・・。歩くの平気なの?」「まあ、痛いけど、歩かないとね」 「いいのお? ちょっと心配ね。まあ、スロースローで」「そうだね」「お互い、辛いとこ、あるわね?」「ふん。(笑) そうだね」「あなたなんか、仕事は成功してそうなのに足が悪くて・・・。私はこんなに健康なのに仕事がなくて」「そんなもんさ。うまいよ、ここ。ありがとうね」「また、違うお店、紹介してあげる」「うん、ありがとう」二人の初めての夜は、なんとか楽しいイタリアンで終わった。通りに出て、二人はブラブラと、整然と並木が続く歩道を歩いている。「ちょっと飲み過ぎたかな・・・」「大丈夫?」「大丈夫。いつも、もっと飲んでも大丈夫」「へえ。強いんだ・・・。まあ、職業だもんね」「ふん。(笑)」 「ねえ。今、コーヒーで食事を終えたでしょ? そのあと、ニューヨーク流だと何するか、知ってる?」「何?」「食後酒を飲みにいくのよ」「へえ。いやあ、それ、楽しい習慣だなあ」「でも、今日はお開き」「なんで?」「だって、あなた、少し酔ってるもん」「そうかなあ・・・」 「もう真っ直ぐ歩いてない!」 「ホント? うそだあ!」「なんで疑うのよ?」 「オレって酔わないのになあ」「それ、思い込みよ」「そうかなあ・・・」「そうよ。・・・わかった! あなたは、頭でっかちのソムリエで・・・」 「頭でっかち?」 「そう、なんか難しい本、置いてたじゃない」「ああ、わかってもわからなくても読むことにしてるんだ」 「へえ・・・。それで思い込みが激しいタイプね・・・」「そおんなあ・・・」(笑) 「ほらほら! 曲がってるわよ!」「うそ!」「もう、手を引いてあげるわ。酔っ払いさん」「あ、ありがとう、おばあちゃん」 ヨンジュンがホーリーのほうへ手を伸ばした。「やっぱり。酔ってる…。私、おばあちゃんじゃないわよ!」 「うん? そんなこと言った?」 「言ったあ・・・。でも、あなた・・・ちょっとハンサムね・・・感じがいいわ・・・」 「ん? なんて言ったの?」 「別にい・・・。あ!」 「何?!」「空!」「え? あ!」「大きいねえ・・・」「ずいぶんデッカイ満月だね・・・」「雲も見て・・・。流れが速い・・・」「ホントだ・・・すごいなあ」二人は手をつないだまま、夜空を見上げた。「気持ちいい宵だねえ・・・。なんか晴々するよ・・・」「そうねえ・・・。風もちょっと冷たくていい感じ」「ホーリー。いい晩をありがとう。まずは、第一日目はいい日だった・・・」「よかった」「君は?」 「う~ん・・・。電信柱から、おばあちゃんに昇格!」「よかったな。人間らしくなった」「やあねえ。あと少しよ。頑張って歩いて! 酔っ払いさん」「酔っ払いかあ・・・。それも楽しいなあ」「バカね、ホントに酔ってる」ヨンジュンは、ホーリーに手を引かれながら、自由に酔っぱらって往来を歩く楽しさに、ちょっと心が弾んだ。この開放感!これがほしかったものだ。飲んだくれて乱れて歩いても楽しいなんて・・・。いい感じだ! 「ねえ! あなたも真剣に歩いてよ! 私が引っ張ってるだけじゃない!」「そおんなに急がなくても!すぐそこじゃない。こうやって気持ちよく風に吹かれていたい気分なんだあ」 「まったく!(笑) あなたって暢気ねえ」 「酔っ払いだから・・・」(笑)ヨンジュンの第一日目の終わりはまずまずのようだ・・・。 さて、翌朝。ホーリーがブラブラ階段を下りてくると、キッチンのほうで音がしている。「おはよう・・・。早いのね」「おはよう。もう8時だよ」「そうだけど・・・。昨日は酔っ払いだったのに。元気ね・・・。あ、サンチュサム。一人分?」「・・・」「自分の分しか作ってないの?」「なんで? 君は君で朝飯作るんだろ?」「ケチね・・・」「あるよ。食べたい?」 「お腹が鳴ってるの、聞こえるでしょう?」「まあねえ」(笑)ヨンジュンは皿にサンチュを敷き、色とりどりのゆで野菜を並べて、その上に生野菜をあしらい、コチジャンなどのソースをかけて、ホーリーの前に出した。ホーリーはにっこりして、キッチンの真ん中にあるアイランド型の作業台兼テーブルに背の高いイスを持ってきて座った。 「すごい! キレイに盛り付けるのね・・・」「なんか飲む?」「うん」「グレープジュースとオレンジジュースが冷蔵庫に入ってたけど」「う~んと、グレープジュース!」「ふん」彼女の前に、グレープジュースが出された。「ありがとう^^ あなたって、ホントに親切ね」「まあね。でも、人の弱みに付け込まないようにね」「わかってる、わかってるわよ。でも、ラッキーだったわ、いい人で」「あ、ちょっと、どいて。テレビが見えない」 「あなた、私よりテレビなの?」ホーリーがヨンジュンの前に顔を出した。「ちょっと・・・。どけよ。ああ、終わっちゃった。(ホーリーを見る) 言っておくけど、僕は、君の世話をしにここへきたんじゃないんだからね」「わかってるけど・・・」「毎朝、テレビのニュースを見るのが、僕の日課なんだ」 「ふ~ん」 「食べたら?」「ええ・・・いただきます」ヨンジュンがTVをリモコンで切って、コーヒーを入れている。「あなた、もうシャワーも浴びたの?」「なんで?」「ボディシャンプーのいいニオイがする」「そう? 君は・・・それ・・・パジャマのまま?」 「うん。顔は洗ったわよ」 「ふ~ん。オレは地下室での筋トレも終わった」「へえ」「ロミオも飯、食べたよな」ヨンジュンはロミオを見て微笑んだ。「あ、もう手なずけた」「世話してくれる人がわかるんだよ。君じゃなくて、オレだって」「へえ・・・」「まあ、君も・・・」「なあに?」「そう思ってるみたいだけど」「私は犬じゃないわ」「だよな?」「思ったけど、あなたってレストランとかやってる?」「!」ヨンジュンはちょっと素性が知れたかと思って、汗を掻いた。「思ったんだけど、ソムリエだけじゃないわね・・・。経営者っぽい感じもするもん。レストランもやってるの?」「ああ・・・。(ちょっと溜息)よくわかったね」「やっぱりね」 「すごい洞察力だ」「ありがとう」ヨンジュンはちょっと安心して、大きめなマグカップに入れたコーヒーと新聞を持って書斎へ向かう。「どこ行くの?」「書斎! 君はついてくるなよ!」 「何、言ってるのよ・・・。ついていくはずないじゃない・・・」寝転がっていたロミオは、すくっと立ち上がって、ヨンジュンの後を、プリプリと尻尾を振りながら、ついていった。 「ねえねえねえ」「・・・・」 「ちょっと」「・・・読書中・・・」 「わかった・・・」ホーリーはヨンジュンの足を載せたオットマンに座りこんで、下に寝そべっているロミオの背を撫でている。ヨンジュンは本の隙間から、彼女を見たが、一向に去っていく様子がない・・・。彼はホーリーの態度がイライラしてきて、ポンっと本を閉じた。「終わった?」「・・・なんなの?」「なんなのって?」 「僕は本を読んでいるんだよ」「わかってるわよ」 「だったら、あっちへ行っててくれない?」「なんで?」「なんでって? この家は、こんなに広いんだよ」「・・・」 「くっついていることないだろ?」「くっついてるわけじゃないわ。ここにロミオがいるのよ」 「だったら、連れて行けよ。こいつだって、ついていくだろ?」「・・・」「君たちはいいカップルだよ」「あら、それはあなたとロミオでしょ?」「それじゃ、男と男になっちゃうだろ?」 「あら! ロミオはメスよ」「え~え?」「ほら、見て。ついてないでしょ?」「あ、ホントだ・・・。おまえ、メスか?」ロミオが潤んだ瞳で、ヨンジュンを見つめた。「ねえ、僕は休暇でここへ来てるんだ・・・一人で好きにさせてよ」「でも、本を読んでるだけじゃ、つまらなくない? それじゃあ、韓国にいるのと変わらないじゃない。せっかくニューヨークに来ているのに、勿体ないじゃない」「はあ・・・。好きにさせてよ・・・」ヨンジュンはため息をついて、閉じた本を胸に抱いて、目を閉じた。「・・・ねえ・・・ジュン・さん・・・。オッパ!」「うるさい」「そうか・・・。家でも家族が多くて、一人になれないのね?」「まあね」 「大家族?」「ああ、大、大、大家族」 「そうなんだ。それで、いつも周りがうるさいのね。ねえ、結婚してるの?」「いいや」「そうか。長男で一家のヒョンなんだ。そうでしょ?」「そう・・・」「へえ・・・やっぱりね。いい人だけど、ちょっと硬いと思ったわ。ヒョンだからか・・・しっかりしてるのね」「もうわかったら、あっちへ行けよ」 「ねえ、ヒョン。タイムズスクエア辺り行かない? 楽しいよお、うきうきするわよ」 「行かない・・・」 「どうして?」 「だって、家族がいっぱい・・・いや、知り合いも休暇取って、ニューヨークに来てるからさ」「逢いたくないんだ・・・」「まあねえ・・・」「それじゃあ、つまんないじゃない! あ、そうだ! ソーホーは? ソーホー行こ! あそこ、楽しいよお」「何が?」「新進の作家の作品で、結構いいのが売ってるのよ」「何の?」「服よ」「ああ、君はファッション屋さんだからね」「ねえ、それだけじゃないわよ。芸術家が多いの・・・と言っても、今は、ギャラリーやレストランやブティックだらけで、アーティストたちは最近チェルシーに移り住んでるけどね」「へえ」「でもね、あ! カースト・アイアンって知ってる?」「うん?」ヨンジュンが目を開けた。ホーリーはシメタ!と思って、話を続けた。 「カースト・アイアンっていう歴史的な建築様式が残ってる指定地区なの」 「ああ、ちょっと待って・・・。ええと。あれだ! 19世紀にイギリスから伝わった建築技術だ。溶解された鉄塊を鋳型に流し込んで、建物の骨格や外観の鉄の枠組みを作るやつ」「そうそう! それでできた建物が残ってる地域よ。あなたって本当に物知りね」「ふん」(笑)「見たいでしょ?」「行きたいんだろ?」 「あら! 隣のノリータやロウアー・イースト・サイドもいいわよ」「行きたいんだ」「あなたの好きそうな老舗のオーガニックレストランもあり!」「へえ!」「メキシカン、食べてもいいわよ」 「ふ~ん」「ノリータで、ブラジル料理もいいわね。あ、フレンチカフェもあるわよ!」「わかったよ。一緒に来てほしいんだろ?」「バレた?」「ボディガード?」「もあるけど・・・」「奢ってほしいんだ・・・」「・・・」「服は自分で買えよ」「もちろんよ! その代わり、最高のガイドになるわ!」「わかった」「いいの?」「いいよ、君のせいで、本もオチオチ落ち着いて、ここの家では読めないからね」「そうお? でもさ、せっかくのニューヨークだもん。楽しまなくちゃ」「だな?」「うん・・・」「よし! 着替えるか!」ヨンジュンが立ち上がった。 「ゆっくりでいいから。休み休み、歩いていいから」「ありがと」ヨンジュンはホーリーをちょっと睨んで、笑った。続く・・・二日目も落ち着いて、自分の世界に浸っているわけにはいかず・・・^^;でも、それがいいのかも?^^Enjoy your life !We love New York and you !!注)ホーリーがヨンジュンを「ヒョン」と呼ぶのは、間違えではなく、彼女にとっては、「オッパ」ではなく、「ヒョン!」なんです。その辺のニュアンスを読んでいただけるとうれしいです^^