2009/07/22 11:51
テーマ:外へ出かけよう カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

温泉付き岩山漆芸美術館見学プランの発表^^

Photo




 
BGMはここをクリック!




本日の東京、くもりです・・・vv


温泉宿泊付き美術館見学プラン!のご紹介


8月1日にリニューアルオープンする岩山漆芸美術館。
他県からのお客様にも気軽にご来館いただき、岩手や盛岡の良さを知っていただけるよう、岩山漆芸美術館の見学に、岩手自慢の温泉宿泊や記念写真、参加特典プレゼントも付いた見学プラン「トレジャーパック」の開催を予定しております!
素晴らしい岩手の自然と漆の美、センセイションの奏でる美しい旋律に触れ、岩手の食材に舌鼓を打ち、岩手が誇る温泉の湯に癒される・・・・。
五感を満たす素晴らしい一日がここに。

◆ 温泉宿泊付き美術館見学プラン「トレジャーツアー」内容 ◆

開始日: 8/16~


ツアー実施曜日: 毎週 日、火

パック料金: 20,000円 

旅程(予定): 

【一日目】

盛岡駅集合(美術館引率者が案内)
■団体記念写真撮影
■美術館見学
(全龍福館長の作品を始め、ペ・ヨンジュン名誉館長が製作した作品など)
■自由時間
■センセイションのライブコンサート
(全龍福館長が漆を使って製作した楽器を使用)
■団体記念写真と参加者特典プレゼント贈呈
■温泉送迎バスにて温泉に移動
(コースにより宿泊地は変わります)
■夕食後 自由時間

【二日目】
■温泉にて朝食
■温泉から盛岡駅までの送迎バスにて移動(各自)





↓岩山漆芸美術館HPはこちら^^

http://www.iuam.jp/2009/06/post-1.html






現在、岩山漆芸美術館名誉館長であるペ・ヨンジュン氏は
9月に東京ドームで開催されるイベントの準備と
著作本の出版準備を頑張っております。
8月1日の岩山漆芸美術館リニューアルオープンには
名誉館長であるペ・ヨンジュン氏が出席するところではありますが、
このような理由のため今回は欠席させて頂きますのでご了承ください。



以上が美術館のHPからのお知らせです^^






それより、
joonの展示作品が1個って・・・・
ケチになりましたねえ・・・。


やっぱ、6月に見たかったねえ・・・。
たくさん・・・。

また、そういうチャンス、ないでしょうか・・・。


どんどん商売が絡んでくるので
簡単には見られなくなるのかもしれません・・・。


なんて書くと、苦言がきそうですが、
ホントにそう思います。





それにしても。
8月の岩手は気候もいいし、緑もキレイで訪ねたいですねえ・・。

きっと心が洗われます。

9月、joonは訪ねないでしょうか・・・

美しい季節の岩手を・・・


ほんの少し、隠れて・・・東北を旅したら・・・いいかも。


早めに仕事が終わるといいねえ。

そうしたら、日韓フェスティバルの前に・・・


と思ったけど、

日本も行楽の季節、難しいかなあ・・・。


















2009/07/22 01:12
テーマ:【創】「アマン」第1部 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

【創作】「アマン」13





BGMはこちらで^^




BYJシアターです。

本日は「アマン―夏の恋人」13部です。



ではお楽しみください。








母さんは言った。


スワン、幸せって実は私たちのすぐ近くにあるものよ。

父さんと母さんはね、幼なじみでいつも一緒だったけど、
そこに愛があることに気づかないでずいぶん長い間、回り道しちゃった・・・。

でもね、よく見たら、すぐ目の前に幸せがあったのよ。

おかしいわね。


あなたは夢が大きいから、いつも遠くばかり見ているけれど、
たまには、近くも見たほうがいいわ。

遠くばかり見ていても探せないこともあるのよ。






ぺ・ヨンジュン
チョン・ドヨン主演
「アマン―夏の恋人」13







ジージー・ジージー・・・

ヨンジョンのホテルの電話が鳴った。


ヨ:はい・・・。
案内:韓国からお電話が入っています。
ヨ:はい、つないでください。(首から提げたタオルを口に当てている)

ヨ:もしもし?
ス:・・・ヨンジョン?
ヨ:スワン? ちょっと待って。 


ヨンジョンは、歯ブラシを片手に電話に出ている。



ヨ:今、歯を磨いてたんだ。ちょっと口をすすいでくる。



ヨンジョンは急いで、洗面所で口をすすいでから、電話に戻ってくる。



ヨ:・・・ヒョンスになんかあったの?
ス:うううん、何も。元気よ。
ヨ:そうか。

ス:ごめん。ちょっと飲み込んじゃった?
ヨ:かなりね・・・。元気だった? (やさしい声)
ス:うん・・・。ヨンジョンは?
ヨ:うん。こっちは結構いい感じだよ。
ス:今、朝の・・・7時くらい?
ヨ:そう、スワンは午後9時くらい?
ス:うん。今日はね。ヒョンス君が眠たいって言って寝ちゃったの。
ヨ:そう・・・。もうすぐ、ジョンア女史が来る時間だよ。
ス:先輩が? ・・・仲良くしてるの?
ヨ:結構ね。一緒に街を歩いたり・・・ああ、トイレの時の荷物持ちもしてあげてるし。(笑う)
ス:そんなに仲がいいんだ・・・。

ヨ:うん。
ス:・・・そう・・・。(ちょっと寂しい)
ヨ:スワンみたいには、付き合ってないよ。スワンにするようなことは・・・しないよ。
ス:バカ。(ちょっと安心する)

ヨ:用事は何?
ス:うん・・・。
ヨ:何か急な用事で電話してきたんだろ? 言ってごらん。


ス:それがね・・・。夏休み前に、アメリカの大学で研究員として働きながら学位を取るスカラシップに、大学の推薦を受けて応募してたの。その結果が返ってきて・・・。
ヨ:留学することになったの?
ス:どうしてわかるの?
ヨ:落ちたら電話してこないだろ?
ス:そうね・・・。(笑う)でも、まだ行くことには決めてないの・・・。ヨンジョンに相談したかったの。
ヨ:どうしたいの?

ス:・・・もしここで・・・ねえ、ヨンジョン。・・・私たちって、結婚するのよね・・・?(ドキドキしながら聞く)
ヨ:・・・君は?
ス:・・・。ヨンジョンは?
ヨ:オレはしたいけど・・・。(いいんだろう?)
ス:私も・・・。(ホッとする)なら、二人が結婚したらって、考えていいんだよね? その場合、ここで先生を続けるなら、学位が必要なの。
ヨ:・・・。
ス:文学部でちゃんとしたポストに着くには・・・ドクターが必要・・・。大学院の頃、父が亡くなったから、マスターで慌てて就職しちゃったけど・・・やっぱりここで生き残るには学位が必要なの・・・。


ヨ:・・・。
ス:だから・・・。
ヨ:留学したいんだね?
ス:でも、迷ってるの・・・。あなたと離れて暮らすことがいいことなのかどうなのか・・・。
ヨ:うん・・・。



ヨンジョン、本当はね、一時もあなたと離れていたくない・・・
でも、負けたくないのよ!
どうしたら、いい?


ヨ:どのくらい、行ってるの?
ス:3年くらいかな・・・。

ヨ:どこ?
ス:***大学・・・。ボストンに近いわ。
ヨ:ふ~ん・・・・。
ス:ごめんね。急にこんな話で。
ヨ:急いで返事をしなくちゃいけないんだね?
ス:教授がジョンア先輩の耳に入れる前に返事がほしいって。彼女の意見が入る前にって。
ヨ:ふ~ん・・・。

ス:ヨンジョン・・・ごめんね。一人では決められないの。それに、私・・・あなたも諦められないの・・・。
ヨ:・・・スワン、悩む時は行ったほうがいい。後で後悔するのが一番よくないよ。

ス:・・・。
ヨ:オレもね、こっちの友人から、アメリカへ来ないかって言われているんだ。
ス:ええ!
ヨ:でも、スワンのところからはちょっと離れるな・・・。
ス:遠いの・・・?
ヨ:車で飛ばしたら、1時間半くらいかな・・・。
ス:・・・。
ヨ:でも・・・会えるね・・・。
ス:一緒には暮らせないのね?

ヨ:どうだろう・・・。勉強を優先させると・・・。

ス:ヨンジョンがいないと・・・。
ヨ:・・・スワン?
ス:ヨンジョンが近くにいないと・・・。
ヨ:スワン。でも、近いよ・・・韓国よりははるかに近い。
ス:うん。

ヨ:留学しろよ。
ス:・・・。
ヨ:悔いを残しちゃいけない・・・。
ス:行きたいって思うんだけど・・・。今だって、寂しい・・・。
ヨ:・・・大丈夫だよ。なんとかなるさ。
ス:・・・。

ヨ:大丈夫・・・。
ス:・・・。ありがとう・・・。その時はヨンジョンもアメリカへ行ってくれるのね?
ヨ:うん・・・。ただし、そうなったら、オレはもう大学には戻れないよ。
ス:・・・。
ヨ:でもね、スワン。これもチャンスかもしれない・・・。韓国の大学にいる限り、オレにはユンアの影がずっとついてくる。それが今回、大学に勤めてみて、よくわかった。ヒョンスとゆったり暮らすつもりが、かえって窮屈になっちゃったから・・・。スワンは学位があれば、どこでもやっていけるよ。まずは、ドクターに挑戦しよう。
ス:・・・いつも・・・やさしいね・・・。
ヨ:君が好きなだけだよ。なんとかなるさ。(笑う)




ピンポ~ン!



ヨ:怒られるな、ジョンア女史に。まだ、ひげも剃ってないよ。(笑う)
ス:じゃあ、切るね。
ヨ:スワン、ちゃんと「行きます」って言うんだよ。まずはやってみよう。駄目だったら考えよう。な。
ス:うん、わかった。・・・ヨンジョン! ・・・ありがとう・・・。愛してるわ・・・。




スワンは、電話を切る前に電話の中に入りこんで、ヨンジョンに会いにいきたい気分になる。



ヨンジョンはいつも変わらない。
いつも一緒だ。

あの人の言うことを信じよう。


明日、行くと返事をしよう。

まずは、やってみよう・・・。


あの人より、私のほうが弱虫で、こんな難題を相談している。

でも、結婚することは決まったわ・・・。

する、あの人と結婚する。
絶対、ヨンジョンの手を放さないわ。







次の日、スワンは教授を訪ねた。


教:行くんだね?
ス:はい!
教:そうか。うん、おめでとう!
ス:ありがとうございます。

教:まあ、今年度はこのまま続けてもらって。
ス:はい。

教:チェ君の息子さんは元気かね?
ス:はい。

教:そう・・・。(スワンをじっと見る)君とチェ君は・・・。
ス:・・・。
教:まあいい・・・。

ス:失礼します。(会釈する)
教:うむ。


スワンが教授の研究室のドアに手をかけると、教授が声をかけた。



教:スワン君。
ス:はい。
教:君とチェ君は・・・恋人同士なのかね?
ス:なぜ、そんなことをお聞きになるんですか?
教:君の香りと、そのお・・・。

ス:なんですか?
教:まあいい・・・。
ス:・・・。

教:・・・とにかく、気をつけなさい。
ス:・・・。何をですか?
教:彼は手が速いのかな? 彼の奥さんのことを思い出したものだから・・・。
ス:・・・。
教:もういいよ。


スワンは挨拶をして、帰りがけて振り返る。


ス:教授。チェ先生と私は、ソウル時代からの知り合いなんです・・・。先生は、とてもキチンとされた素敵な方です。奥様のことで・・・先生に誤解があるのは、残念です。先生はいい加減な人ではありません・・・。(じっと教授の目を見る)
教:すまない・・・。

ス:失礼します!









それから、しばらくして、ヨンジョンとジョンアがアメリカから帰国した。


その日は、大学に帰国の報告をしてから、家へ帰ると聞いていたので、スワンは研究室に残って、ヨンジョンの帰りを待っていた。
今日は、ヒョンスは学校の帰りに直接プールに寄って、バスで帰ってくると言う。


ス:たいへんじゃない。いつものように研究室に寄っていきなさいよ。
ヒ:大丈夫。プールバッグとパンがあればいいよ。
ス:ねえ、気を使ってる? 気を使わなくてもいいよ。
ヒ:・・・スワンさん・・・。お父さんとアメリカ行きの話、二人でちゃんと話ししてほしいんだ。僕は、スワンさんといたいけど・・・それは駄目なの?
ス:・・・。
ヒ:ちゃんと、お父さんにスワンさんを引き止めてもらいたいから。(スワンを見る)だから、僕がプールに行ってる間、ちゃんとお父さんと話し合って。
ス:・・・うん・・・ちゃんと相談するね・・・。
ヒ:うん・・・。
ス:ヒョンスくん・・・。ヒョンス。心配させてごめんね。
ヒ:(首を振る)我が家の一大事だから。こういう時は、お父さんに任せなくちゃ!


そう言って、ヒョンスは笑って出かけていった。



もうお父さんと私は・・・気持ちは決まってるんだ。
少し、離れて暮らすけど、絶対、一緒になるからね。

安心してね。







ヨンジョンとジョンアが帰ってきた。
研究室の廊下で、話し声が聞こえる。

ジョンアが華やかな笑い声を立てている。



帰ってきたんだ・・・。
ドアを破って出ていきたいけど・・・。

ヨンジョンが来るのを待とう・・・。







小一時間経って、ヨンジョンが部屋をノックする。



ス:はい。
ヨ:チェです。
ス:どうぞ・・・。



ヨンジョンが入り口でちょっとスワンを見つめて、それから、にこやかに入ってきた。

スワンは、自分のデスクの前に立って、ヨンジョンを見つめた。



やっと顔が見られた!



ヨ:スワン先生、御機嫌よう。(じっと見る)
ス:チェ先生も。(胸がドキドキしている)


ジ:(ドアを開けて、顔を出す)あ、スワン! 
ス:先輩!


ジョンアがスワンの部屋に入ろうとすると、後ろから教授がジョンアを呼んだ。


教:ジョンア君、ちょっと。(教授の研究室から顔を覗かせる)
ジ:あ、はい。今、行きます。(スワンの部屋の中を覗く)教授がまた呼んでるわ。じゃあ、また明日ね。お土産も買ってきたから。
ス:すみません。
ヨ:ジョンア先生、お疲れ様。
ジ:じゃあ、チェ先生も、またね。お疲れ様! 帰ってきて、いきなり仕事だわ。(にこやかに笑って、ドアを閉める)


ヨ:元気だった?
ス:・・・うん・・・。スーツケースは?
ヨ:空港で宅配便で送った。

ス:・・・そう。今日はね、ヒョンス君はプールに行ってるの。
ヨ:知ってる。(スワンを見つめている)
ス:よく覚えてるわね。

ヨ:(ニッコリする)今朝、電話したんだよ。そしたら、スワンはまだ寝てて・・・。
ス:ごめんなさい。
ヨ:ヒョンスが、スワンさんのアメリカ行きを止めてほしいって。
ス:そう・・・。(ヒョンスの気持ちを思うと、ちょっと胸が痛い)

ヨ:だから、お父さんが説得するよって。だから、自分でプールに行くように言ったんだ。
ス:それで・・・。

ヨ:帰ろうか?
ス:うん・・・。



二人で連れ立って、大学の建物を出る。
スワンはいつものように、裏門のほうへ行こうとすると、ヨンジョンが腕を掴む。


ヨ:こっち。今日は正門から帰ろう。
ス:遠回りするの?
ヨ:そう。よく話し合うようにね。(微笑む)
ス:うん。いいわよ。まだ時間はあるし。二人でのんびり歩きましょう。





正門を出た通りで、ヨンジョンがタクシーを拾う。


ヨ:スワン。おいで!








ジ:え! スワンを留学させるんですか?


ジョンアは、教授のデスクの前で驚く。


教:ここの講師の代わりはいくらでもいるからな・・・。こういうチャンスは見逃すわけには行かないだろう。君のかわいい後輩だろ?
ジ:そうですね。やっと連れてきたのに・・・。(ちょっとがっかり)また、リクルートですか。
教:君の得意じゃないか。(笑う)
ジ:そんなあ・・・。
教:この葉巻、いいねえ。
ジ:お気に召しましたか?
教:いい香りだ。(土産の葉巻のニオイを嗅ぐ)

ジ:全く、仕事って、終わりがないですね。
教:まあ、それだけ、君に期待しているってことだよ。
ジ:わかりました。
教:今日はゆっくり休んで、また明日から頑張ってくれたまえ。学会のレポートは2、3日、時間をあげよう。チェ君もお子さんとゆっくりしたいだろうから。(笑う)
ジ:はあ~い。たった2、3日ね。(笑う)









隣町のシティホテルの一室。

ベッドの前で、ヨンジョンとスワンが向き合って抱き合っている。


ヨンジョンの胸の辺りから、スワンの吐息が聞こえる。

ヨ:寂しかった?
ス:・・・うん。


スワンをギュっと引き寄せて抱き、二人はピッタリと重なる。


ヨ:スワンの大好きな抱き方だよ。(笑顔で、スワンの顔を覗く)
ス:・・・。(ヨンジョンの顔を見上げる)これは、2番目・・・。
ヨ:?
ス:ヨンジョンのお奨めコースのほうが、今は一番好き・・・。
ヨ:スワン・・・。(胸にズンとくる)よし、そっちにしよう!


笑って、スワンをベッドに引き倒す。
スワンも笑って、倒れる。

寝ながら、スワンが笑って、上に跨っているヨンジョンを見る。
ヨンジョンがジャケットを脱いだ。

スワンは寝たままで、自分のセーターをたくし上げると、ヨンジョンがそれを上へ引っ張って脱がせる。

セーターが引き上げる時、笑っていたスワンの顔が一瞬隠れて、セーターからまた現れたスワンの目には、涙が溜まっている。


ヨ:スワン・・・。(驚く)
ス:逢いたかった・・・すごく・・・すごくヨンジョンに逢いたかった・・・。


ヨンジョンは、スワンの顔に顔を寄せて、微笑む。


ヨ:オレも。でも、頭の中には、スワンがいつも一緒にいたよ。
ス:?
ヨ:いつも勝手に話しかけてきて困ったよ。(スワンの顔を見つめる) ・・・。酒を飲んでると、「もうそれで終わりにしたほうがいいわよ。二日酔いになっちゃうよ!」って。
ス:・・・。(ヨンジョンの顔を見つめる)
ヨ:君がいろいろ話しかけてくるんだ・・・。







ボストンの街をジョンアとそぞろ歩いている。


ジ:ここの街はいいわねえ・・・。いつか、住みたいわ。ねえ、コーヒーでも飲まない?
ヨ:うん・・・いいねえ・・・。


ヨンジョンが、小さな宝石店を見つける。
ショーウィンドーを見て、目を奪われる・・・。

ねえ、ほら、これよ! 素敵だわ・・・。




ジ:ねえ、あそこのオープンカフェに行かない?
ヨ:え? どこ?
ジ:あそこ。
ヨ:ああ、いい感じだねえ。


二人で通りを渡って、カフェに座る。


ジ:さ、一休み。(微笑む)
ヨ:(座るが、また立ち上がって)ジョンア先生。僕はブレンド。注文しておいてくれますか?
ジ:あら?(ヨンジョンの顔を見る)
ヨ:ちょっと、見てきたいものがあるんです。
ジ:どこまで?
ヨ:あそこなので・・・。


ジョンアが見ると、ブティックに、ドラッグストア、そして本屋が並んでいる。


ヨ:気になったものがあって・・・。すぐに買ってきますから。
ジ:ええ、いいわよ。ブレンドね、頼んでおくわね。私、ガイドブックを見てるわ。(バッグから取り出す)
ヨ:ええ!


ジョンアがコーヒーの注文をしている間に、ヨンジョンは通りを渡っていく。
ジョンアは走っていったヨンジョンの後姿を見つめる。

あの人って・・・元気ね。

ガイドブックを開いて、これからの予定を考える。



ヨンジョンは胸をときめかせながら、本屋の隣の小さな宝石店に入る。




スワンの指って細いねえ・・・。
ここは7号。
そう・・・。
ちゃんと頭の中に入れておかなくちゃ、だめよ。
わかった・・・。

この指には、何が合うかな・・・。

ブルームーンストーン!

何それ?

こういうやつ・・・。

スワンがネックレスの先についた石を見せる。

これはただのムーンストーンだけど・・・ブルームーンストーンはもっと透明感があって、キレイ。
女性のための石よ。愛を育む石なの・・・。

へえ・・・。




ヨ:すみません。ウィンドーにあるのは、ブルームーンストーンですか?
店:よくわかりましたね。そうですよ。
ヨ:見せていただけますか?
店:どうぞ。

年配の感じのよい店主がショーウィンドーからトレイに乗せて持ってくる。



ヨ:これだ・・・。(じっと見る)
店:この暖かい遊色効果がいいでしょう・・・。贈り物ですか?
ヨ:ええ。・・・実は婚約者に贈りたいんです。


店:うん。(考えてから頷いて)なら、こっちのほうがお勧めですよ。

奥のショーケースから、恭しく持ってくる。


店:これがいいですよ。こちらは、ロイヤルブルームーンストーン。10キャラット以上ありますしね。それに透明度がぜんぜん違いますよ。不純物がないんです。この青い遊色効果を見てください。さあ、どうぞ。(店主の鑑定用のルーペを渡す)まるで、宇宙のようでしょう?
ヨ:・・・。(見る)ええ・・・。なんだか、ミクロの世界ですね・・・。ここにまた宇宙があるような・・・。キレイだ・・・。

店:この石は、女性の心を癒して、愛を育てるんですよ・・・。母性の石だな。


そういって、年配の店主が、ヨンジョンを見て笑う。


ヨ:へえ・・・。
店:婚約者に贈るには、最高です。
ヨ:しかし、大きくて・・・おいくらですか?
店:ダイヤやエメラルドじゃないですからね、そんなに驚く値段じゃないですよ。(笑う)こちらで・・・。(値段を見せる)
ヨ:う~ん・・・。
店:サイズのお直しもしますよ。
ヨ:う~ん。



その時も、スワンが囁いた。


ヨンジョン・・・これがいいわ・・・。私、こういうの、ほしかったの。ダイヤなんかより、これがいい。
普段、つけるわ。
あなたとの愛をもっと育てるように・・・。



スワンのちょっと褐色がかった指にとても合う色だ・・・。
スワンが指にはめ、テキストを思って、授業をする光景が目に浮かぶ。


ヨ:これをください。
店:サイズ直しも伺いますよ。明日にはできますが・・・取りにいらっしゃいますか? それとも届けましょうか?
ヨ:今、ホテルに泊まっているんですが・・・。
店:それなら、お届けしますよ。今晩にでも。安心してください。もうここで親の代から80年、商いをやっているんです。
ヨ:そうですか? ここのホテルです・・・。(メモにホテル名を書く)




ヨンジョンは自分でもおかしかった。
ちらっと目に入ったショーウィンドーを見て、「あったわ!」とスワンが囁き、「これがいいわ」と、また頭の中でスワンが囁いて、とうとう大切な指輪をボストンの小さな宝石店で買ってしまった。

きっとこれが縁というものだ。
彼女のほしかった指輪・・・。
ソウルでは見かけなかったけど、こんなところで出会った。


君とあそこで出逢ったように、不思議だね、出会いは。

「そうよ、ヨンジョン・・・こんなに好きな人と出会えて、ホントによかった・・・」


ヨンジョンはオープンカフェに向かいながら、一人にこやかに笑った。







ヨ:スワン。オレの頭の中の君は、とっても要望が多いんだよ。(笑う)

ベッドでヨンジョンの下敷きになっている、スワンを見つめる。


ス:そう・・・。(目には涙を貯めているが笑う)


いつもヨンジョンが自分を思っていてくれることがうれしい。



ヨンジョンは上半身を起こして、シャツのカフスを外す。

スワンはブラジャーを外して横へ置き、上半身裸のままでヨンジョンの仕草を見つめている。
ヨンジョンがホテルのクリーニングでノリの効いたシャツのボタンをゆっくり外す。



スワンがいきなりヨンジョンの腰に足を巻きつけて、ヨンジョンの体を前へ引き倒した。


ス:遅い! 早くして!


ヨンジョンは驚いてスワンの両脇に手をつき、スワンを見る。


ス:私が外してあげる・・・。待てないわ・・・。
ヨ:・・・。


スワンが寝ながら、ヨンジョンのボタンを外す。
外し終わって、ヨンジョンの顔をじっと見た。

ヨンジョンが前傾姿勢のまま、シャツを脱ぐ。


ヨ:やっぱり、君だ・・・。オレの頭の中にいたのは・・・。(笑う)
ス:・・・。(じっと愛しそうに見つめる)
ヨ:君が話してたんだ・・・。


スワンが熱っぽい目をして、ヨンジョンの首に腕を巻きつけた。


ス:待ってた・・・あなたの帰りを・・・。ヨンジョンが帰ってくるのを、毎日、毎日・・・。
ヨ:スワン・・・。(見つめる)
ス:寂しかったよ・・・あなたがいないと寂しくって・・・頭がおかしくなりそうだった・・・。もう・・・待ちくたびれちゃった。


ヨンジョンは愛しそうにスワンを見つめる。


ヨ:・・・。ただいま。
ス:お帰り・・・。



ヨンジョンが、スワンを力いっぱい抱きしめた。


ス:もっと抱いて! もっと!
ヨ:やっぱり、スワンだ! 要求が多い。(笑う)
ス:もう! ヨンジョンたら!


甘えられる人がここにいる・・・。



スワンは自ら、ヨンジョンに抱きつき、キスをした・・・。








続く・・・




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