御近所さんと、韓流談義^^
先日、ブログにも書いていた子ども会時代のお友達と、お茶会をしてきました。
喋って、お茶して・・女の子って(笑)こういうの好きなんですよね~。
私だけ仕事帰り(いつもより早上がりの日だったけど)
だったので、すでにお喋りに花が咲いている所での合流。
お菓子とお茶をいただきながら、早速のドーム報告です^^
ヨンジュンの病気帰国の報道もありましたからね。
聞いてくれる人がいるのを幸いに、調子に乗って語ってきた私です(笑)
考えたらこのメンバーとは久しぶりのお茶会。
私の韓国訪問報告もまだでしたから、随分御無沙汰だったわけで・・
でも、逢った瞬間にエンジン全開。
こういうのって嬉しいですよね。
ヨンジュンの事、イベントの事、韓ドラの事、NHKの韓流番組。
学年閉鎖になっちゃってる中学の事、世間のインフルエンザの蔓延、
それでも罹らない家の子供達^^、
旦那の病気の事、ソウルの物価事情・・・
女子の話題は尽きる事がありません~。
せっかくの機会なので、
「韓国の美をたどる旅」を持っていきましたヨ♪
ヨンジュン家族でない彼女達でも、この本の事は知っていたそうで、
実際に見て、その本格的な内容にとても驚いていました。
そうですよね~。
家族の我々でさえ、あの本には驚いたんですもん。
写真集に少し手を加えたくらいのもの、って思っていたのも当然です。
ところであの本。
今もなかなか手に入りませんよね。
日本語版は、ネットでも売り切れ状態。
この間ア○ゾンで中古が¥9800で売っていたのを見て、
ぶったまげましたが。新刊がプレミアなんて・・・ねえ。
もっともっといっぱい増刷して、一般の書店で売らないのかしら?
平積みで売ってるその光景。是非見たいですよね。
彼の家族だけでなく、一般の人達に韓国を紹介するのにも
とても素晴らしい本だと思うのに・・本当に惜しいです。
自国でベストセラーになっているというニュースは嬉しいですけど。
時間を忘れてのお喋りも、夕方の主婦タイム前にお開きに・・
食い逃げ、飲み逃げ。いつも本当にごめんなさい!
でもまた今度御邪魔させて下さいね~♪
このブログの存在も教えちゃったから(恥)
この記事は読んでくれてるかな?これからもよろしくね(笑)
追記♪
「韓国の美をたどる旅」 ネットではまだH○Vが販売してました~。
しかも、ランキング1位でしたよ!
印刷も韓国版と合わせて大急ぎで刷っているとか。
日本でのベストセラーも近いかも知れないですね。楽しみです♪
金木犀とおふくろの味
すっかり秋になりましたね。
あのイベントからまだ半月。なのに、あっという間に季節が過ぎたみたいです・・
思えばあの時、半袖着てました、私^^
薄いカーディガンも羽織ってた時があったけど、
ドームの中は温かかったし、結構半袖でいましたね。
あれから半月しか経っていないのに、東京方面はもう上着は必需品♪
そして自転車で風を切って走っていると、どこからか
ふぉわ~んと香ってくる匂いが・・
金木犀が咲き始めましたね。
あの独特の香りは、数メートル先からでも分ります。
秋を感じる香りなんだけど・・実は私、苦手なんですよ。
嫌な匂いじゃないんですけど、アレルギーなんです。
近くであの香りを嗅ぐと(花粉が鼻に入ると?)
もう鼻がムズムズ。すぐにくしゃみが出ちゃうんです。
そんな事を書いている今も、想像してるだけで・・・・・クシャン!
(いや、本当、本当^^)
職場からスーパーに向かう道に、金木犀が咲いている家が2軒。
どう遠回りして行こうかと考えても、そこは避けて通れない(涙)
今日も必死でペダル全開!一目散とはまさにこの事です(爆!)
やっと着いた(大袈裟)スーパーでは秋の野菜がセールになってました。
全品98円!
ごぼうと、人参、里芋、大根。そしてお豆腐。
今夜は、けんちん汁にしましたよ。
我が家全員の大好物。
息子は一口食べるなり「これぞおふくろの味って奴です」とご満悦^^
寒くなってくると、汁物が恋しいですものね♪
韓国料理も、汁とご飯の組み合わせが定番。
ついつい食が進んじゃうのは、ちょっと困り者ですが、
野菜もたっぷり。体にはいいですよね!
ヨンジュンは、どんなチゲが好きなんでしょうね。
お料理上手というお母様の手作りのおふくろの味。
オモニの味は、やっぱり一番でしょう。
さぁ!けんちん汁を大量に作ったから、明日はこれで朝ごはん♪
一晩置くと味が滲みて、また美味しいんですよ~~。
今、ここでの「徹子の部屋」^^
本当はこれは昨日載せようと思ってた記事^^
昨夜のサプライズで一日遅れちゃいました♪
(後から見たら誤字がいっぱいあったから遅くして正解だったけどね)
我が家の娘がお笑い好きってのは前にも書きましたが^^
先日彼女が見ている番組で、芸人さん達が「徹子の部屋」で、
本領を発揮できずに惨敗した、って話を面白く語ってたんです。
可笑しく笑ってた私。
当然のごとく、あの伝説のトーク番組を見直したくなっちゃった
んです。
連休最後の日。
私にとっては3連休唯一のお休み♪
DVDラックをゴソゴソ漁って、目当てのビデオを探して行く・・
あれは4年前ですよね。
2005年の夏。
「四雪」のプロモでヨンジュンが来日した時、収録した番組。
あの時はビデオで録画してたんですね~。
世間的にカジョクだという事を完全に隠していた頃^^
職場で「ヨン様」の話題が出ても「あ、そうなんだ・・」と
興味ない風を装っていた頃・・ああ、懐かしい(笑)
見つかったビデオは画像が少し劣化してましたね。
仕事でリアルタイムに見られなかったので、留守録で撮ったビデオ。
何度も何度も見たので、どのCMの後に始まるかも憶えていました^^
ヨンジュン、まるで王子様!
あの時はタキシードでの出演でしたね。
徹子さんも正装でお出迎え。あの大女優が超緊張していて、
声も震えてのご挨拶・・完全に家族ですね♪とっても可愛い。
色んなインタビューやVTR。
子犬を見ている時の表情や、腕の筋肉を触られている時の
照れた顔。「四雪」のメイキング映像を真剣に見ている目。
やっぱり、彼はいいですね~。
そして、その発言にも新たな思いが・・・
彼は、まったくぶれていないんです。
演技に対する想いや、これからの活動の事。
アジアの文化交流についての夢。
あの時は、“そうなったらいいなあ・・”っていう話が、
この4年間に本当に実現しちゃった物もあって、
その実行力と、真っ直ぐな想いに今、感動する事が沢山ありました。
素敵な番組でしたよね。
思えば、孫さんがずっと隣りにいたんだなぁ・・
あの写メは、今でも徹子さんの携帯に残ってるのかしら?
少女の様に、キャー!って言ってたあの気持ち分かりますよ~。
33歳の誕生日の翌日の彼。
もう1回会いに行ってみませんか?
嬉しいサプライズ♪
これが、まさに仁のイメージっ!
昨日一昨日と、「劇団宇宙」シリーズの短編
「カーテンコールが聞こえる」をUPしましたが・・
やっぱり難しいですね、恋愛って。
そもそも人に恋愛を語るほど、私は経験豊富じゃないんですが(笑)
こうやって恋愛話などを書いていると、
つくづく考えちゃう事もあったりしますね~。
もともと「いつか、あの光の中に」を書くにあたっては
劇団が舞台ですし、どうしても自分の体験なんかが
入ってくる。
仁と瞳の関係も、多少なりともそこに私がいたりする訳です(笑)
若い頃・・とにかく私はモテなかった!(爆)
うーん、厳密に言えば、好きな人に相手にされなかった・・かな^^
お話の中の瞳みたいに、ずっと同じ人を好きでいたんですよ。
完全なる片想い。
拓海がモデルの人ですね(笑)
こいつはホントにモテたんです。
私とは、友人の域を出なかったんだけど、仲は良かったんですよ。
ってことは、今の旦那が仁?(爆!)って事になるんだけど・・
これはかなりデフォルメしてますからね~!
でもその瞬間の旦那は、私にはすごくカッコよく思えたんですよ。
これも縁って奴なんでしょうね~~
人生想像も出来ない出来事が、
特に男女の場合は時にしてそういう事が起こります!
ヨンジュンも、
「まだそういう人に出逢っていない。そういう出逢いが無い」
って言ってましたが・・
ある日突然、大逆転!なんて事が起こるのが人生。
仕事には恵まれていても、そんな孤独な彼を優しく癒してくれる
人に巡りあって欲しいものですよね!
瞳と出会う前の仁は、失った愛に心を閉ざし、
全女性の敵のような、空虚な日々をすごしていた男。
そんな男が、天然の陽だまりのような瞳と出逢って、
本当の自分を取戻し、その愛のために成長していく・・・
このシリーズは、当初、そんなお話にしたかったんです。
その後、瞳と結婚し、弟バーニーと出逢い、
仁はいい意味で変わっていきます。
で!ここでサプライズが!!
昨日のコメントで「君恋」の明音ちゃんが、
「仁のMVを作ってあげる!」って言ってくれてたんですが・・・
なんと、仕事の早い明音ちゃん!
さっそく作ってくれたんですぅ!
これは、瞳と出逢う前の仁をイメージしたらしいですよ♪
私が想っていた仁の画像もしっかり入ってて、感激でございます!
http://blog.brokore.com/kimikoi
「君の瞳に恋してる」は↑こちら! ・・仁がいます~^^
創作 「カーテンコールが聞こえる」 2
後編です!
偶然咲乃と再会した仁。下北沢の街を静かに歩きます。
あの事件から初めて会った2人ですが・・・
3月の雨はまだ冷たかった。
ほんの小降りだったが、
仁の黒いジャケットに雨が滲みこんで来る。
仁がほぅーと息を吐いたのが聞こえたのか、
咲乃は持っていた赤い傘を仁に差し掛けた。
「こんな傘じゃ小さいわね。仁、ただでさえ大きいから」
「いい、お前が差せよ。俺は帽子があるから。
せっかく気を利かせてくれたのに、風邪なんか引かせたら、
雄介に俺が叱られる」
「んふ、まさか」
「あいつ、結構強いんだ。
俺が本気で殴った時も果たして効いてたのかどうか・・」
「あぁ・・知ってる。彼から聞いたわ」
「そうか」
劇団に続く坂の途中。
そこに着いた時、
咲乃が小さく溜息をついたのが分った。
夕方の公園。
突然の雨で、遊んでいた子供達も皆、家に帰ったのだろう。
誰も居ないそこは、咲乃が足を踏み入れたちょうどその時、
街灯が静かに灯った。
「おい」
「ごめん。皮肉じゃないのよ。
ここが仁と瞳さんの思い出の公園だって事、知ってるけど。
仁と、ここで逢いたかったの。
ここで他愛も無い事話して、子供みたいに笑って。
そんな風に仁と付き合いたかったなって。中にいるときにね、
そんな事想ってた。不思議と舞台の事は考えなかったの。
あんなに芝居が好きで、そのために全てを捨てて打ち込んでたのに。
・・可笑しいでしょ?私、馬鹿だったわ」
「咲乃」
「・・ごめん。どうしてあんな事になったのか、あの時の事、
自分でもよく憶えてないの。
仁が遠くに行っちゃうようで、怖かったのかな・・・
瞳さんの強さが、怖かったのかな・・・
瞳さんのあの笑顔がずっと頭から離れなかった。
赤く染まった彼女、微笑んでたわ。すごく・・綺麗、だった・・」
「咲乃」
「もしもあの時、瞳さんが助からなかったら、って
今でも時々考えるの。そう思ったらもう怖くて・・
あの時の仁の叫び声が聞こえて・・ずっと、眠れなかった。
瞳さん、面会に来てくれたのよ。劇団がNYに行く前、だったかな。
嬉しかった・・
自分を殺したかも知れない私に、彼女、微笑んでくれたの。
お日様ね、彼女の笑顔。ふわっと暖かい、日向のお日様。
あったかくて、優しくて・・
あぁ、仁を変えたのはこの笑顔なんだって、やっと分った」
「もういい、咲乃。もういいんだ、俺が悪かった。
あそこまでお前を追い込んだのは俺なんだ。お前は悪くない。
ちゃんと刑期も終えたんだ。もう全て終わった。全部忘れろ」
「ごめ、ん・・仁。ありがと」
震える肩。
流れる涙を拭いもせずに、咲乃は小さく何度も頷いた。
いつも毅然と前を向いていた咲乃。
周囲を威圧するような強烈なオーラ。
この肩はこんなに華奢だっただろうか。
その肩を、仁は思わず抱き寄せた。
「バカ・・止めてよ」
「いいから。俺が抱きたいんだ」
「だって、瞳さんが」
「あいつはこんな事で妬きやしないさ。
あ、いや・・ハハ、やっぱ妬くかな。
でもあいつなら許してくれる。あいつは、強いんだ」
「まさか、尻に敷かれてるの?あの仁が」
「バカ言え。今じゃ、愛妻家で有名なんだぞ、俺は」
「愛妻家だって、ふふ、それも変」
「言ってろ」
「・・・仁も、暖かいね」
小さな赤い傘の中、2人は本当の意味で初めて抱き締めあった。
「ちょっと~~!どうしちゃったの?
仁ちゃん全然来ないじゃない。
劇場はもう閉まってるんでしょう?
バーニー、あんた、仁ちゃんが何処に居るか分んないの?」
その頃。
打ち上げ会場のMIYUKIでは、
まもなく卒公試験の結果が発表されるところだった。
公演の成功の余韻もあって大騒ぎの研究生達。
そのMIYUKIのカウンターの中。
好き勝手に色んな酒をオーダーする劇団メンバーに、
少しキレ気味の常さんが叫んでいる。
「常さん、それは無理ですよ。
いくら双子だからって、僕はエスパーじゃないんです。
仁が今何処に居るかなんて、分るはずないじゃないですか」
「あら?仁ちゃんはアメリカ大陸の反対側にいたあんたを
見つけたけどね」
「あれは、特別ですよ。あの時は僕が心で仁を呼んだんです。
仁にはそれが聞こえたんだ」
「それと今の状況とどこが違うっていうの。
じゃ、今ココで仁ちゃん呼んでよ」
「携帯掛けますか?仁の携帯にはGPSも付いてますよ。
瞳なら分る。それの方が確実だ」
「まったく可愛くない男ね。
結婚したら兄弟なんかもうどうでもいいってわけ?
だいたい操ちゃんに・・ちょっとコラ、あんた達!
操ちゃんに酒なんか勧めないでよ!
お腹の子供が酔っぱらっちゃうでしょうが!!」
パンパンパン!!!
店内の喧騒を破るように、木島の手がその時を知らせた。
大騒ぎでもしていなければ、その場に居られなかった
研究生達は、その音を合図にシンと静まり返る。
その結果が書かれたノートを木島が手にしているのを見た
彼らは、誰からともなく、深く溜息をついた。
「そろそろいいかな。卒公試験の結果を発表するが・・
その前に1つだけ言っておく。今年の卒公、素晴らしかった。
そのまま宇宙の本公演だと世間に出しても可笑しくないくらいの
出来だった。お前達全員、胸張っていいぞ。
・・それでは発表する。劇団昇格者、3名。
桜井文哉、小嶋紗枝子、槇タケル。この3名だ」
キャー!!
物凄い歓声が店内に広がった。
抱き合って喜ぶ者、頭を抱え込む者・・例年の様相だ。
「可哀相にね。
いつも思うけど、この瞬間って残酷なものよね。
今年の子達は、よくここに来てくれてたし。
アタシ、複雑な気分だわ」
「この1年、色々ありましたからね。
僕も彼らには特別な感情がありますよ」
「操ちゃんが居たクラスだものね。それは当然でしょう?」
「それだけじゃありませんよ。
演出家として当然の思いです。卒業って言葉で簡単に
送り出していいものか・・僕にもよく分りませんが」
その時、木島の周りからもう1度凄い歓声が沸き起こった。
有り得ないそのニュースを聞き逃した者達が、
仲間からその言葉を聞き、また歓声が起こる。
「どうしたの?何かあったの?」
にこにこと微笑みながらやってきた操に、
何が起きたのかと常さんが勢い込んで聞いた。
「3人の昇格者の他に、もう1つ発表があったんです。
もう1年、研究所に残りたい者は申告しなさいって。
希望者がいれば、来年の研究生とは別に私達のクラス作って
下さるそうなんです。
研究所別科って事で、授業は無いんですけど空いている時間
には稽古場が使わせてもらえるんですって。
条件としてはね。
今度の太王四神記の公演までに1回試験して選抜。
それと冬の公演の前に最後にもう1回。
まだチャンスがあったの。凄いでしょう?
もう皆、興奮しちゃって・・
ねえ、これって先生が進言してくれたの?」
「いや。僕は知らない。そうか、それは良かったな」
「やるわね木島ちゃんも。なら、操ちゃんは?
やっぱ、あんたは残らないの?」
「私?私は、この子を護る仕事があるもの。
また失敗するのは嫌なの・・
私は先生とこの子のためだけに生きるって決めたんです。
もう芝居は・・いい」
バーニーが操の手を優しく包む。
そして静かにその背中に手を添えた。
「だからって・・・でもまあ、焦る必要もないか。
人生なんてさ、やる気さえあれば、いくらだって、いつから
だってやり直せるんだから。
ね、操ちゃん。気が変わったらアタシに言いなさいね。
木島ちゃんに直談判してあげるわ。それでもあのぼんぼんが
四の五の言うんだったら、そこの駅前で暴れてやるわよ!
“劇団宇宙の木島直人は~~!!”って、
ある事無い事ぶちまけてやる!」
「あはは、常さんは本当にやりそうで怖いな」
「冗談なもんですか。アタシは、やるって言ったらやるわよ」
「常さん・・・ありがとう」
「ん。早くジュニアの顔、見たいわね。
仁ちゃんちが女の子だから男の子がいいわね。
きっとバーニーみたいに、クールな顔して出てくるわよ。
こんな声で。おぎゃ~~!」
「やだ、常さん!あはは!!」
「参ったな・・」
涙と歓声に包まれた店内。
その夜の時間はゆっくりと過ぎていった。
「おい、稽古場、入らないのか?」
仁と咲乃はいつしか劇団に来ていた。
ゆっくりと一歩一歩坂を上ってきた咲乃。
正面玄関の前に立つと、そこから足が止まってしまう。
「ううん、いいの。ここからでいい。
最後にもう1回見ておきたかっただけだから。
この坂も、この花壇も、変わってないのね。あ、仁の部屋」
地下のその部屋の窓には、明るいカーテンが掛けられていた。
趣味の良いそのカーテンから優しい生活感が漂っている。
「あそこは、今、バーニーの家だよ」
「聞いた時は驚いたわ。有名な批評家だもの。
双子だったんですって?」
「会ってけよ。今、MIYUKIにいる。俺の自慢の弟だ」
「ううん、いい。ありがとう、連れて来てくれて。
1人だったら来られなかった。
・・もう行くわ。彼が待ってるから・・私ね、田舎に行くの」
「雄介の、か」
「うん。彼の実家、宮古島で小さな電器屋さんやってるのよ。
お義母さんが1人でそこを守ってらして・・私は、お嫁さん。
ちょっと恥ずかしいけどね」
「大丈夫なのか?お前」
「太王四神記?8月に公演があるんでしょ?
それが終わったら彼と一緒に行くの。大丈夫、彼が傍に居て
くれるから。年上で前科持ちの私でもいいんだって。
変な人でしょ?」
少し恥ずかしそうに顔を赤らめて、咲乃は雄介の事を語った。
何があっても、咲乃を愛し続けた男。
あの男なら、咲乃をずっと護っていけるだろう。
駅前に続く道。
まだ色々話したい。
でも2人共、言葉がなかなか出てこなかった。
それでも本多劇場の前まで戻ってきた時、
仁が顔を覗くと咲乃はくすっと笑みを漏らした。
「お前、車だったよな。どこに停めたんだ?」
「それがね。ふふ、私、結構大胆だったのよ。
知り合いに見られたくない・・なんて思ってたくせに、
空いてたのはMIYUKIの傍のパーキングしかなくて。
今頃、彼、ドキドキして車の中で待ってるわ。
可哀相な事しちゃった」
「あのでかい図体で小さくなって、シートに埋もれてる
んじゃないか?常さんに見つかったらうるさいからな」
「そうね、きっと。ね、相変わらずなの?常さん」
「あの男がどう変わるんだよ。毎日毎日、飽きもせず大騒ぎだ」
「そう・・逢いたかったな。仁はこれからMIYUKIに行くんでしょ?
ここで別れましょう。一緒に居たら、かえって目立つもの」
本多劇場の大階段の下。
咲乃は劇場を見上げ、しばらく佇んでいた。
やがてあっと息を呑むと、小さく何かを呟いた。
「どうした?」
「カーテンコールが・・・・聞こえる」
「え」
「ウエストサイドのカーテンコールよ・・
仁がセンターに走ってきて・・私を抱き上げてキスするの。
・・そしてラインタップ・・皆のステップ・・」
咲乃の目から、一筋の涙が落ちる。
静かに目を閉じたその唇が小刻みに震えた。
「さよなら・・仁」
赤い傘がゆっくりと踵を返した。
やがて走り出した咲乃の手から、赤い傘が地面に落ちる。
仁はその後ろ姿を、ただ見つめていた。
コラージュ、mike86
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