2008/12/09 00:22
テーマ:日記 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

遂に廃車!

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「自転車が壊れたの?仕事に行くのに自転車が無かったら大変だね。じゃ、今日は

俺のバイクの後ろに
乗せてあげるよ・・って言っても、俺のバイクも借り物だけどさ。

いい?しっかりつかまってて。
怖くなんかないさ。ヌナは怖がりだな・・行くよ!」

・・って、今日はチャヌ♪

 

 

12年乗った愛用の自転車が、遂に修理不可能になって

しまいました。


昨日、仕事帰りにスーパーに行った時、ペダルが急に

空回り。全然前に進まなくなっちゃったんです・・


この自転車は、上の娘がまだ保育園だった時に買った物。

その時は、20キロ近くある子2人を前後に乗せ、買い物は前かごに、

保育園の荷物は子供達に持たせ、私はリュックを背負い・・・

思えば傍目には凄い図だったでしょうね^^

私は必死だったんですけど(笑)

 

少し前に、親子3人乗りが危険なので禁止の方向へって言われて

ましたよね。

結局は、メーカーが改善品を販売するって事で容認されましたが。


確かに危ないと思いますよ。

私もハンドル取られそうになった事、何回もありますし。


でもね・・そうでもしなきゃ、仕事出来ませんでしたからね。

2人とも0歳から保育園に預けて働いてましたから。

生活掛かってるんですもん、母は強し!です。

今、思えば懐かしい思い出ですね。

 

実は保育園への道には坂道もあって、2人と荷物を乗せての自転車は

すごくキツかったんです^^


この間、久しぶりにその道を通ったら、私1人なのにヒーヒー言っちゃい

ました・・30代の頃の体力は凄いです(爆)若かったわ・・

 


今まで何回も修理して使っていた自転車。

しかし今回の修理は結構金額が掛かるらしく、

仕方なく廃車にする事に。

予定外の出費に頭が痛い!!イベント、お弁当、写真集・・・

まだまだ支払いが控えているのに~(泣)


でもさすが!新車はすごく軽い乗り心地でした♪

もしかしたらあの坂もスイスイ上っちゃうかも?

 

「暖かくなったら、JOONみたいに鼻歌歌いながらサイクリングに

行こうかな・・」

 

思い出に浸ったり、痛い出費に悩ませていた頭で、

現金にももうそんな事を考えている私でした^^


 


2008/12/08 00:18
テーマ:ヨンジュンという人 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

鼻歌?

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「彼の歌?この間CMで歌ったって聞きましたけど・・業界で評判いいみたいです

ね。いえ、僕は舞台専門だから、面識は無いんです。今度日本でイベントがあるん

ですよね。大きなイベントの照明はやりがいがあるな。次はぜひ僕に仕事、廻してく

ださい」・・byインス^^

 



昨日の私事の19周年に沢山お祝いいただきまして・・

恐縮でございます(ペコリ)


お互いに更年期だの、ここが痛いだのと言いながらも

なんとか続いてきました。これで子供達が独立したら、また

2人の生活に戻るんでしょうね~。


そんな日が楽しみのようであり、寂しいだろうなと思ったり。

でも来年はまた受験生も居る事ですし、もう少し頑張らなきゃ!

って思っております。

 



さて!今日の話題なんですが~・・・・


6月のイベントの特典映像。

ご覧になった方、いっぱいいらっしゃると思います♪


あの日、同じ空間に居る事で感激していた私。


私の3階席から見えなかった所とか、

マルチアングルでの彼の表情とか。

よかった場面はいっぱいありました♪


DVDを見たらしい色んな方の感想読んでも、どなたも書いてなくて

少し自信が無いんですが・・

 

これ、私の錯覚か、空耳か分らないんだけど・・

 


ヨンジュン・・鼻歌歌ってませんか?

 


鎧での出番が終わって、次のスーツでの出番が終わったその廊下で。


「ふふ~ん♪」


って声が聞こえるんだけど・・・どうかしら?私の聞き違い?

 


あの状況下で、もし鼻歌歌うとしたら、彼しかいないんですよね。

傍には関係者しかいないし、

まさか、彼の傍で鼻歌なんか他の人は歌わないでしょう?

それに彼は、周りの人に笑顔で接しながら、とても機嫌が良さそうで。

 

「ふふ~ん♪」って聞こえるのよね~。確かに。

 

他にもどこの場面か忘れたけど、もう1箇所歌ってるの。同じ声が・・

 

どなたか気がついた方、いらっしゃいます?


やっぱり空耳かなあ・・・??

 

 


2008/12/07 01:01
テーマ:家族 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

19年・・

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「君のご主人は、冬に酔って外で寝て凍死しかかった、あのキム班長に似てるそう

ですね。
彼のお陰で僕はユジンへの誤解を解く事が出来たんです・・

これも何かの縁でしょう。
え?記念日が近いんですか?では、あのスキーリゾートへ

ご招待しましょう。先輩!手続きを・・」
・・・なーんて。今日はミニョンさん登場^^

 

 

 

夕方TVで、「結婚記念日の両親にプレゼントを作りたい」という

女の子が、一生懸命にお菓子を作っていました。

 

偉いよね~っと感心しながら、ふっと思い出す私。

 

「うちも、もうすぐ結婚記念日じゃない!」

 

師走の忙しい日々でいつも忘れがちになってしまうんですが、


12月17日が、その日なんです・・・19回目の。

 

思えば、こんな年末に結婚したから、先輩達や友人に色々文句言われ

ましたっけ。


「お前達、税金対策か!」って(爆)

 

将来の保証の無い売れない役者との結婚話(笑)が成立するまでには、

そりゃ色々ありました^^両親が反対するのはごもっとも!

・・今だって状況、変わってないですもん!


今、娘が17歳ですが、やっぱり同じ事しようとしたら一応反対する

でしょうね、親としては。

彼女は私ほど楽天的な性格じゃないですから。

 

でも、今の恋人達は携帯でいつでも連絡が取り合えて幸せですよね。

私達の頃は携帯なども無く、しかも旦那は家に電話も無かったんですよ。


待ち合わせの駅の改札で、2時間半待った事とか、

両親が寝室に行く午後11時半。

ワンコールもならない内に受話器を取って、寒い玄関で話した夜とか。


・・皆さんもそんな経験。ありませんか?

 

今では頭部が薄くなったオジサンと、ころころ太ったオバサンに

なっちゃいましたけどね♪

その頃の気持ちを少し思い出してしまいました^^

 

今年は、少し日にちがずれちゃいますが、

23日にゴシレ弁当でのお祝いになりそうです。

 

来年は20周年。


「来年は、韓国に一緒に行こう」って、

さっき旦那は言ってましたが・・・

 

話半分で聞いておく事にします(爆)


2008/12/06 01:05
テーマ:妄想の世界 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

妄想の世界

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「分かってたよ。昔から君はその癖があったんだろう?だから芝居なんかにのめり

込んだんだな。
僕?僕は、いたって正常だ。例えジニョンがテジュンと話してても、

浮気なんか疑った事は・・
あ!あれは・・ジニョンとテジュン?

悪いな。後は勝手に話しててくれ!」

 



ご存知の通り、私は創作などと言うものを書いております。

日々、頭の中ではJOONとの仮装恋愛^^、

そして、彼の顔したキャラ達が、次は何を仕掛けようかと手ぐすね

引いて待っている訳でして・・


よく「忙しいのに、いつ書いてるの?」って聞かれるんですが、

私の場合は完全なる、ながら書きですね。


リビングで書いてる私の横では、息子がバイオハザードなんかのゲーム

をやってるし、書いてる私はK-POPを聞いてるし。


ストーリーは職場で朝、客席掃除をしてる時よく考えてます。

その時に思い付いた話を、いざ書く時に忘れてるのもよくありますが^^

最近は客席のナプキンとかに書き止める事を学習しました(笑)

 

で、今日は、例の歯医者での事です(爆)

今回私が掛かっているお医者さんは、最近出来たクリニック。

地元で長年、学校医をやってらした歯医者さんの息子さんが開業したん

です。


今までは、歯のあまりの痛さにお医者さんの顔とか、よく見てなかった

んです。それどころじゃなかったですからね。


それが今日。少し余裕が出来て、改めて先生のお顔をよくみると、

これがなかなかのイケメン医師ではないですか!(爆)


私は本来面食いでは無いので^^趣味か?と聞かれると「NO」なんですが、

分類上から見て、イケメンの部類に入るお顔と思いマシタ。



年は多分、37~38歳。

およそJOONとタメくらいです。


そこで今日、治療中に不謹慎にも頭の中は、彼の白衣姿の

妄想が・・(爆!)

 




「こんにちは。どうですか?痛み、治まってきました?」

 

椅子を倒されながら、ベルベットボイスが私に!

(この時点ですでに妄想中)

 


「はい。何もしなければ、ほとんど痛くないです」


「そうですか・・ハイ、口あけて。でも(歯を少し器具で叩く)

これはまだ響くでしょう?」


「・・少し・・痛いです・・」

 


目をつぶっているので、バカな妄想女はどんどん深みに嵌っていく。

 


「じゃあ、始めますね。もし痛かったら手、上げてください」


「はい・・」 (どこのお嬢様だ!)

 


本当は痛い時に手なんか上げてる余裕は無いわけで、

私は、思わず「あ!」なんて声を発したりしてしまう。

 


「すみません。痛かったですね」

 

・・いえいえ、JOON先生。痛くない・・です・・

(実際は、ちっと痛かった)

 

「これは、○○持ってきて。あ、それと・・」

 

歯科助手も、相手がJOON先生だと大変だわね。介助しながら、

先生の息がかかったりするとドキドキしちゃったりするじゃない?


白衣の歯科医師と、不倫関係にある歯科助手?

いやいや、助手は実は医師の父と関係があって・・


バカな妄想女は暴走中だ。

 

「では、次回は来週でいいですよ。お大事に」

 

そして人妻の掌に小さなメモを渡すイケメン医師。

 

「・・僕が、来週まで待てると思ってるの?君は・・ずるいな」

 

 

そんな事ばっかですよ。

アタシなんてさ。

頭の中は・・自由だー!!(すみません)

 


2008/12/03 00:17
テーマ:創作 菜の花の記憶 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

菜の花の記憶  最終話 「あの場所から」 後編

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長い間、「菜の花の記憶」お読みいただきましてありがとうございました!最終話の

後編になります。NY公演から3年後。仁が海外公演から帰ってくると、瞳達や、常さ

んの姿が見えません。とりあえず、劇団に向かう仁に、サプライズが^^

 




「おい・・何だ、これ」

 


「あ!来た来た。副代表!仁さん到着でーす。

これより、“ミッション2”に入りまーす!

・・驚きました?僕は迎えに行こうって言ったんです

けど、代表が絶対ダメだって。まったく子供なんだから、

こういうことになると皆、俄然張り切るんだ。

さ、予定時間よりもう30分も押してるんです。これからは、

司会進行の僕の指示に従ってもらいますからね!

萌ちゃんいいよー!仁さん驚いて口開いたまんまだから」

 

アキラが俺を急き立てる。

何だって、ここはこんな事になってるんだ?

 


だって、これはどう見ても、

 

“結婚式”だ。

 

「アキラ、ミッション2だって?やぁ仁、お帰り。

遅かったね。あれ?ダメだよ花婿がサンダル履きじゃ!

タキシード、僕の部屋にあるから、早く着替えなよ」


「バーニー、これって」


「見た通りさ。瞳と仁の結婚式だよ。

まだ式、あげてなかったんだって?この前MIYUKIで飲んでて

そんな話になってさ、皆で計画したんだ。

仁!ダメじゃないか。男はともかく、女性はウェディングに

夢持ってるんだよ。瞳にドレス、着せてあげなきゃ・・・

そうそう、お前達の結婚式、絶対出席したいって奴がいてさ。

仁、久しぶりだよね。いいよ・・・おいで」

 

「ジン!!」


「・・・ア、ル?」

 

そこには、まもなく少年期を終える長身のアルがいた。

俺の背をもう少しで超えそうに逞しくなったアル。

16歳になるアルは今、ダンススクールでプロダンサーを目指し

ている。ハイスクールにも通い、学費と生活費はバーニーと

俺と常さんが援助していた。

 

「ジン、お帰り。忙しそうだね。NYでもジンは有名だよ。

仁の名前を新聞やTVで見るたびにオレ、嬉しくってさ。

スクールの皆に自慢してるんだ。

“ジン・カゲヤマはオレの親友なんだ”ってね。

・・ジン、バーニーから聞いてる?オレの事。

ジン達のおかげで、マムの具合も良くなった。仕事も親方の

手伝いが出来るようになったし、医者ももう大丈夫だ!って。


・・ありがとう、ジン。オレ、踊ってみて分かったんだ。

ダディーが死んだのは、決してバーニーのせいじゃないん

だって事。人に何か言われたくらいで腐って辞めちゃうなら、

それは本当にダンスを愛してたんじゃなかったんだ。

本当にダンスが好きだったら、誰が何を言ったってもっと

もっと踊りたくなるもん!ね、そうだろ?バーニー」


「ん?・・どう、かな」


あれから時間が出来ると渡米し、アルを静かに見守っていた

バーニーは、その言葉が嬉しかったんだろう。

照れた様に笑うと、くしゃくしゃとアルの頭を撫でた。

 

「さあ!花嫁さんの登場よ~~!ほら、司会!何やってんの?

早く仁ちゃん連れてきな・・あら?仁ちゃん!まだそんな格好

してんの?瞳ちゃんの支度はバッチリ。あんた惚れ直すわよ~!

バーニー、何でもいいから早く兄貴を剥いちゃって!!」

 

 


「なぁ、この部屋。こんなだったか?」


「そうだよ。家具だってそのままだ。

僕は何も持たずに来たから・・憶えてない?」

 

劇団の地下1階。

更衣室の奥のドアの先にその部屋はあった。

 

美雪を亡くしてボロボロになっていた俺。

木島に拾われ、ここに移り住んできた俺。

女たちの為に、このドアを開けていた俺。

そして瞳に、このドアの前で初めて声を掛けた。

 

俺は、しばらくドアの前から動けなかった。

バーニーに肩を押され、やっと中に入る。

 

「今は僕の部屋だよ」

 

「あぁ。不思議だな。ここに俺、10年もいたのに部屋の

間取りさえ忘れてた。ここにいた時の俺はどっかに行っち

まったんだな。・・それよりお前、よかったのか?

NYであんなに華々しく活躍してたのに、こんな小さな劇団で。

あっちのお前のアパート、高級ホテルみたいだったじゃないか」


「こんな?仁がそんなこと言うとは驚きだな。

やっと僕にも“仲間”が出来たのに。

ここはいいよ。いつも刺激的で、皆個性豊かで。

あんな事までした僕を、暖かく、手荒に歓迎してくれた。

代表、瞳、拓海、アキラ、萌。常さんだってもう僕の仲間だ。

それに、舞もいる。

ここは、僕の居場所なんだ。もう、1人じゃない」


「・・バーニー」


「ほら、急がないと!また常さんが騒ぎ出すぞ」


「なぁ・・俺、まだお前に言ってなかったよな」


「ん?何を?」


「マムをありがとう。俺は何もしてやれなかった。

全部、お前に・・」


「僕はマムを独り占めしてたんだ。礼なんて、言うな。

さ、行こう・・・エド」


「あぁ」

 


稽古場に戻るとそこには、手作りの祭壇の前に神父の衣装を

着せられたクリスがいた。


何かと理由をつけては来日するようになったクリス。

確かに俺専属の海外担当PDではあったが、メールや電話で

済むところを、わざわざ飛行機に乗って奴はやって来る。

劇団内では、いつクリスがオフィスを東京に移転するか、

賭けする者までいるくらいだ。

 

いい男なのに、どこかコメディーの匂いが漂うクリスの神父

ぶりは、どことなく変だった。

ありあわせの衣装を着せられたバイトのエキストラみたいだ。

その格好に苦笑しながら俺と瞳は、その前に厳かに立つ。

 

ウェディングドレス姿の瞳は髪をアップにし、舞台以外では

しない化粧で、頬はバラ色に染まっていた。出産で太ったのを

本人は気にしていたが、俺は今の瞳の方が好きだ。

 

「瞳。すごく綺麗だ」


「皆が無理矢理ドレスやメイクまで・・変じゃない?」


「いや、綺麗だ・・・ここで押し倒したいくらいさ」

 

「うおっほん!ゴホゴホ・・ア、ア、・・・・影山 仁。

あなたは、この木村 瞳を妻とし、貧しき時も、病める時も、

共に助け、共に敬い・・ああ~~!!ジンさん。やっぱりボク、

あなたが好きです!!この結婚はーーー!!」

 

「あ、の、バカ!!こんな時に!」


「んもう!!だから神父はアタシがやるって

言ったでしょう?」


「仁!!何でもいいからキスしちまえ!」


「ちょっと、直人!あなた乱暴すぎよ!」


「瞳~!俺と再婚するか~!」


「拓海さん!もう酔ってるんですか?」


「えっ?クリスって、仁さんが好きだったの?」

 

“へ?”

 

「お前・・今まで気がつかなかったのか?」


「うん・・えっ?」


「アッハッハ!これが、木村 瞳だ。どうだ、この相変わらずの

天然鈍感娘!お前はいい!実に面白れーよ。アッハハハ・・

よし!こいつらは誓う。俺たちは承認した。

後はキスして終わりだろ?いつもの事だ、勝手にやっとけ。

あ~とにかくめでたい!今夜は飲むぞー。

乾杯は誰だ?な~もういいんだろ?」

 

厳粛なはずの結婚式は、あっという間にどんちゃん騒ぎになった。

これじゃ、いつもの打ち上げと何が違うっていうんだ?

ま、どうせ、俺達なんてのは・・・こんなもんか。

 


何でこんなに騒げるんだというくらい、稽古場はうるさかった。


今日は朝から大人に付き合わされて疲れたんだろう。

相原(本名“木島 萌”)の膝の上で眠そうにぐずり出した舞は、

俺の顔を見て両手を伸ばす。抱っこすると、

「パパのにおいがしゅる」と言ってすぐ寝入ってしまった。


眠った舞を起こさないように、騒がしい稽古場から外に出た。

 

今夜は月が綺麗だ。

 

稽古場前の階段に腰を下ろし舞を抱えなおすと、

ウェディングドレスからトレーナーとジーンズに着替えた瞳が、

舞のジャンパーを持ってやって来た。

 

「あなた、寒いから舞にこれ着せて」


「OK」


「お帰りなさいもまだだったね。それにごめんね、隠してて」


「そうだよ。ランチ時に閉まってるMIYUKI、火が消えたリビング。

・・・家出されたかと思った」


「ふふ、まさか」


「また少し重くなったか?舞の洋服買ってきたけど、サイズ大丈夫

かな。ちょっと逢わないと変化が激しいな、子供って」


「ロンドンの舞台、TVでやってたの。この子、画面に向かって

“パパ、パパ!”って凄かったのよ。

不思議よね、バーニーがあんなに似てても間違えないの。

代表がバーニーの事を“ほら、パパ帰ってきたぞ!”って

からかっても“あれはバーニー叔父ちゃん!”って怒るんだもの。

聞いたらね、匂いなんですって。パパの匂い」


「タバコ止めたからかな。さっきも言われたよ。

でもあいつだってそんなに吸う方じゃないよな。

・・・俺、臭いか?」


「バカね。ふふ、あなたが禁煙して3万損したって

代表まだ言ってるわ」


「木島がバカなんだ。“子供が出来たからってお前にタバコが

止められる訳がない”って3万も掛けるからだ。

おかげで俺は禁煙できた上に、金もゲット出来た」


「・・あなたの匂い、好きよ・・私も・・・」

 

空いた右手で頬を撫でると、瞳は静かに目を閉じた。

愛しさに思わず塞いだ唇は、少し冷たく、震えていた。

長い静かな、深いキス。

心のままに舌を更に絡めると、それに応えた瞳の目から、

涙が一筋流れた。


「どうした?」


「・・幸せ、なの・・私、幸せだなって・・思って・・」

 


酔っ払った木島が俺の名前を叫んでいる。

クリスは、ギターで調子外れなヘビメタをシャウトし、

それに合わせて誰かが踊っているのか、

常さんがキャーキャーと奇声を上げている。

 

そして。


バーニーが大声で、笑っていた。

 


「戻るか。まったく、バカばっかりだけどな」


「うん・・行こう」

 

ぐっすり寝入った舞を抱えなおし、


俺と瞳は、稽古場に戻っていった。

 

 

 

 

 

これが、仁と瞳の物語。

 

仁、ごめん。

もう一回だけ、“エド”って呼んでもいいかな。

 

あの一週間公演の初日評。

それが僕の最後の劇評だった。

僕は断言出来る。

この記事が、僕の劇評家人生で最も真実の記事であったと。

 

 

≪ここにすべての原点がある。

   再演の“ウエストサイド”に想う≫


日本のミュージカルタップ劇団、「劇団 宇宙(そら)」

私は3週間程前、ここで同じ舞台の劇評を書いた。

今まで私は自分の感性と自分の目を信じ、信念を持って記事を

書いてきた。今回私は皆様にお詫びをしなければならない。

先般の記事は、“誤評”であったと。

私事の感情で書いてしまった、“作られた酷評”であったと。

私はここに劇評家としての筆を置き、NY演劇界から引退する事

を発表したいと思う。


色々憶測を呼ばれても一向に構わないが、私と主演俳優である

「影山 仁」は、実の兄弟である。

かの記事を読み返していただければ、当時私が彼をどう思って

いたかがお分かりいただけるかと思うが、今1つ過去を抹消出来

るとしたら、私は迷わずあの記事を新聞社に送信したあの瞬間を

選ぶだろう。改めて、ここに訂正記事を書きたいと思う。


この舞台は、まさにブロードウェイミュージカルの原点であり、

またそれを日本の小さな劇団が魅せてくれたことは、驚きと共に

感動である。タップの群舞・・このNYや、ロンドン等でも色々な

群舞を見たが、この劇団の音に心が震えるのは何故だろう。

技術は当然だが、それだけではない。

懐かしいのだ。魂の底に訴えかける、そんな靴音。


“影山 仁”は、恵まれたプロポーションと、その高い身体能力、

そして何より色気のあるダンサーだ。

当然、私と同じクウォーターであるが、その風貌は野武士を連想

させる。孤高の武士は、強さの中に優しさを滲ませ、

その確かなステップは超一流と言わざるを得ない。

更に今回驚いたのは、マリア役の“木村 瞳”の声の素晴らしさだ。

その声は高く澄み渡り、深い母性に溢れ、熱く観衆の心に響き

渡る。“木島 直人”氏の斬新な演出と、原作を見事に自分の物に

アレンジした台本。日本人が魂で表現したウエストサイド。

それは何より今現在の“アメリカ”という国を浮き彫りにし、

現実から目を逸らしがちな我々に熱く問い、語りかける・・・


今回のこの公演は1週間限定で行われる。

貴重な3週間を、私の為に無駄にした劇団関係者の諸君に

改めてお詫びしたい。

そしてぜひ皆さんに劇場へ足を運んでいただきたく思う。

この舞台はそれに値する価値ある舞台だ。

最後に。

今まで私の劇評を信じてくださり、私を育ててくださった

皆様に深く感謝いたします。

                         劇評  バーナード・シン・ワイズマン

 

 



僕はいつも想っていた。


この海の向こうに、この空の彼方に、

僕の片割れがいる。


同じ日に生まれ、同じ時を刻み、同じボールを追いかけ、

同じ子を好きになり、

僕より少し大きなその手には、いっぱいの夢を抱えていた。


エドが僕を忘れた時・・・僕の時も止まった。


何も知らないあの無垢な瞳で、この空を飛んでいったエドを、

理不尽にも僕は憎む。

それが、唯一の抵抗。


そして、いつか。


いつか、逢えたその時には・・

 

 

 

あの菜の花は、今年もあそこで花を咲かせるのだろう。


僕たちが最後に遊んだ、あの菜の花畑。


すべての始まりは・・

 

あの場所からだった。

 

 


----

 


春。 劇団稽古場地下。

 



“バン!”


「痛っ!!」


「あ、ごめん。大丈夫?怪我しなかった?」


「うっわっ!すみません!!あ、信先生すみません・・

私ここがどこか分からなくて。ここ、信先生のお部屋だった

んですか?私、忘れ物を取りに・・

えっと・・帰ります。あの・・お疲れ様でした~!」


「あ、松原!・・明日、課題のエチュード、君からだからな。

  あぁ、お疲れ・・・


            操・・・Good luck・・」


                   


                      幕



コラージュ、mike86


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