初恋の人からの手紙
今日の話題はちょっとお遊びです~。
初恋の人・・そういえば彼の初恋って片想いだったってどこかで読んだ記憶が。
もちろん、私達の2回目(笑)の初恋は、彼ですよね~~♪
そして画像は・・ただの「初恋」繫がり^^
今朝、仕事前に化粧をしながらTV見ていたんです。
その時やっていた話題が面白かったので紹介しますね。
無料ネット占いで、初恋の人から手紙が届く^^という物なん
ですが・・知ってましたか?
生年月日を入力して何問かの問いに答えるだけなんですけど、
出来た手紙がなんとなくリアル♪
私ってやっぱりそっち方面ばっかり考えてる人(爆)なのか
しら・・投稿好きってのも笑えたなあ。
以下、私の結果です。笑ってやってくださいな~。
初恋の人からえべさんへお手紙が届きました。
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えべ、ひさしぶり。
今でもフリマに自作の詩を出品していますか?
会うたびに詩を書いておれに見せてきたえべをなつかしく思います。
おれの興味が薄れ始めて、イライラしたえべが「私に興味がないなら、
さっさと振ってよ」と言って別れたあの日から、もう31年が経ったん
だね。月日が流れるのは早いものです。
あ、そうそう、手紙を書いたのには特に理由はないんだ。
ただ部屋の掃除をしていたらえべからの昔の手紙が出てきたから、
なつかしくなって。びっくりさせたかな。
今振り返って考えてみると、あのころのえべは穏やかでかわいい雰囲気を
かもしだしていたわりに自由人で手に負えなかったのを覚えています。
天真爛漫でおれにも優しかったけれど、どうも自分だけのものにならない
ような歯がゆさをいつも感じていました。
「あっさりした恋愛が理想だよね」ってえべに押し付けられたときには、
なんとも言えない切なさがありました。
そういえば、えべにとって、おれが初恋の相手だったのかな?
いきなり付き合った瞬間に「付き合ったらHしなきゃいけないの?
不安なんだけど」と言われ、返答に困ったのを覚えています。
考えていることがそっち方面ばかりなのは、今も変わっていないの
でしょうか?
えべは付き合った当初のテンションがやけに高くて、
「私、一生このまま大好きなんだろうな」って言っていたような。
おれは「さすがにそれはないだろ」と思って冷静に聞いていたけど、
ノリの悪いおれに怒っていましたね。
やはり最終的にはえべのテンションがガタ落ちしていたけど・・・。
恋愛を総合的に考えれば、おれはえべと付き合えたことを、
とても感謝しています。キツイことを言われたときに耐える方法や、
言い返したい気持ちを無理矢理封じ込める方法をこの恋愛から学びまし
た。どうもありがとう。
いろいろ書いたけど、おれはそんなえべのことが好きでした。
これからもえべらしくいられるよう、あと、当時本気でやっていた
深夜ラジオへの投稿も続けて(笑)、幸せをふりまいてください。
またいつか会いましょう。では。
P.S. おれの歯がくさいってみんなに言いふらしていると聞きました。
本当ですか?
ハハ・・私、学生の時に付き合ってた男の子なんて居なかったのに、
何だか変な気分になりました~^^
ここにリンク貼るのは苦手なので、興味がある方は、
「初恋の人からの手紙」で検索してみて下さいね♪
しかし、私の年代だと初恋の相手とは“31年ぶり”になっちゃうのよね。
娘がやったら“3年ぶり”だったのに~~(当たり前だけど)
ちなみに当然のごとく彼でも検索してみました^^
多分彼ならこんなかなって私なりに考えて問いを埋めて。
検索結果は・・うーん。そうなの~???(笑)
あなたが笑顔なら私も嬉しい
暖かい日ざし、強風・・・今日は辛かった!!花粉に加えて黄砂ですって。
何か息苦しくて、喉も痛くなった私。これって黄砂の影響?花粉とは違う症状です。
嫌だなあ・・今年は桜の下でちゃんとお花見できるのかしら?
さっき、徘徊してて週刊誌の記事を見つけたんですが、
彼、今回は本当にあちこち出掛けているのにバレなかったんですね♪
例のラーメン屋さんや、コーヒーショップ。
目黒雅叙園にまで出没してたなんて・・
盛岡でも大通りをショッピングしてソフトクリームも食べたとか。
(アイス、好きですよね。なんか可愛い♪)
何だか嬉しいなあ・・
心がぽわっと暖かくなるような気持ち。
彼が笑顔で日本を歩いてくれた。
その事がすごく嬉しい。
「住民なりすまし作戦」は、上々の成果をあげ、彼もこれに気を良くして
またすぐに日本に来てくれるかも。
アハッ・・
「帰りたくないなあ~」って空港で彼が言ったとか。
もう、もう!!カジョクの心鷲掴み!!
彼ってどうしてこうも可愛いのかしらん^^
素直なのよね。自分の気持ちに正直で、それでいて相手の事を思いやれて。
きっと彼が話す時は相手の目をじっと見て、その言葉の意味を考えている
んだろうな。でも、あんな目で見つめられたら女性は自分に気があるって
勘違いしちゃうかもね。
・・ヨンジュンssi、いけません。そんなに見つめないでくださいっ!・・
(一人妄想中)
眼鏡市場のCMももうすぐ契約が切れるって聞いたけれど、
彼が今後無関係になったら、さすがの眼鏡派の私もまたあそこで眼鏡作るか
どうか分らないっていうのが本音。
こっちは少し寂しいニュースですねぇ・・
動く彼の映像をいつでもTV画面で見ていたいのに。
一旦始めたら、とことんのめり込むタイプの彼。
新作が始動し、そのキャラに成りきるまでには、まだ時間掛かるのかな。
予定は未定でいいから、何月にこれをやるっていうスケジュールだけでも
発表してくれないかしら・・ねえ♪
どこにいるんだ・・
この画像はサークルでの企画物で作った作品。彼の好きな顔を1つ選んで作ると
いうお題。この時、私は迷わず23話のこの顔を選びました^^
だって・・ヒゲタム大好きなんだもん!
我が王は、昔から単独で色々行動するのが好きだったけれど、
この頃の王様は何か変だ。
思い付いたら確かに行動は早いけれど、今回はいつもと違う気がする。
妙に饒舌だし、そわそわしているし、命令を出していてもどこか上の空の
ような気がする。
慌てて出かけたそこには、何があるんだろう。
確か、あの文を読んだ時からだ・・王が動き出したのは。
たった4人で王命を受けてきたって?
最強の傭兵団を抱えているという国なのに?
馬鹿にするにも程がある。
こんな4人でどう太子をお護りできると言うんだ・・
「そうか・・ならお前一人でやるんだな」
「・・全軍移動!」
馬鹿な!4人どころか戦うのは、3人だって?
これから100人も攻めてくるっていうのに、この自信は何なんだ・・
あっという間に裏門にいた奴らを一掃した3人。
驚く私を見返す目は、不敵に笑っていた。
この人は・・・この人達は一体・・?
その場所の空気が彼女が近くに居ることを告げている。
昼間、ここにいただろう?
そこで王を見ていただろう?
見ていろ・・君の王様を呼んでくるから。
冷たい夜気が流れる庭園。
酒瓶を手に、王が部屋から出てくる。
・・ああ、王様。
アタシの王様・・
カンミ城主は、約束を覚えていてくれたんだ。
お酒の相手も、彼を笑わせる事もしてくれている。
王様が笑ってる。
ふふっ・・・・・・
あの時、あなたは私を抱き寄せてくれた。
腕の中の私は、幸せで・・悲しくて。
あなたの言葉に頷けない私の運命。
ごめんなさい。
元気で・・・元気で・・・私の王様・・・
「あなた達が、高句麗の有名な将軍だったとは!!懐かしいな。
あの時は本当に世話になった。あ、そういえば以前家にいた言葉の
先生にココに来る前に会ったよ。確か王様が探していた・・」
スジニ・・・・
夕日に長い髪が光っている。
そこにいたんだね。
ずっと・・ずっと待っていた。
振り向いたその顔は愛しい人。
ああ・・君だ。君が傍にいない事がこんなにも辛かった・・
君を愛している事に気付くのが遅かったんだ。
そこを・・動かないで。
23話。
大好きです・・
人生はドラマチック
この写真、お初でした。さっき見つけてドキッ!ツボだわ・・^^
連載中の 「鳳仙花が咲くまでに」
昨日の5話で、お互いの想いを確認した2人の甘いキスシーン
がありました。
(ラブシーンが苦手だと言いながら、今回甘いシーンが私にしては
多くて・・^^)
蛸足の滑り台のお腹の中。
壁に操を押し付けてのドンヒョクちっくのキス。
操視点で書かれた今回のシーン。次回はバーニー視点で、
この時の彼の気持ちが語られます。そして、恋人になって
初めての朝。また甘いシーンは続きます・・^^
こんなシチュエーションでのキスなど、私はさすがに経験ないけれど(笑)
結構人生って思ったよりもドラマチックな事が起こるもの。
特に私のようなレストラン勤務では、思いもかけない場面に遭遇しちゃ
ったりするんですよ。
昨日は、大学生くらいの男の子が2人。
私が料理を提供したんですけど、「お待たせしました」とテーブルの前に
来た時、一人の男の子は携帯電話中。もう一人の彼は私に軽く会釈して
くれました。
「チーズハンバーグと・・」
私がどちらが頼んだ料理かを聞こうとした時、
電話の彼が急に電話の相手にこう言ったんです。
「由美子は(私の耳にはこの字のゆみこさんが浮かんだ^^)俺の女だ。
お前なんかに渡さない」
固まる私。
連れの男の子は、にこっと笑って彼の前に料理を置いてくれとジェスチャー
で示し、そして私を見て小さく何度も頷いて・・
さらに会話は続く。
「・・だから事実なんだよ。あいつは俺を選んだ。あいつは俺に惚れてるんだ」
ライバルへの最後通告?
タバコを指で挟んでの憂いたお顔は、まるで月9ドラマの俳優ばり。
真っ昼間のファミレスでの会話にしちゃ、濃い内容ですよね。
若さっていいわ~・・なんて思ってしまったオバチャンでした^^
他にも、
離婚届をテーブルに乗せて、ただ黙ってる男女。
男は窓の外をずっと見つめていて、女はそんな男を無表情で見ていたり、
お受験の帰りか、幼稚園くらいの男の子に、
テキストを前に延々小言を言っているお母さん。
泣き出した男の子に怒りはもっとエスカレートして・・
結局お父さんがお母さんを一喝して周りのお客さんに謝っていたり。
ドラマチックな場面は日常に転がってる。
そんな経験が創作のヒントになる事もあったりするんですよ。
さて、えべべやも遂に10万人ものお客様をお迎えできました。
私の呟きや、拙い創作を読んでくださった方達の毎日の積み重ね。
大きな数字の重みを感じています。
これからも気軽に馬鹿馬鹿しい話題や、彼の事。
お話していきますので、お部屋のドアを開けてくださいね。
昨日もお知らせしましたが、10万ヒット記念の創作を書きたいと
思っています。お題をリクエストして下さいますか?
「こんなお話が読みたい」「彼のキャラのその後が読みたい」
なんでも結構です。コメント、またはブロメにて絶賛受付中!(爆)
ヨロシクお願いしまーす!!
鳳仙花が咲くまでに 5話 「Kiss」
初めてのデート。打ち解けてきた2人の前に、操の以前の劇団の親友が・・
今日は、創作文の後にお知らせがあります♪読んでくださいね^^
昼間の雨の名残で、公園全体が濡れていた。
息を切らせて駆け込んだ私は、
公園の真ん中の滑り台の下に潜り込んだ。
大きな蛸が足を広げた滑稽な姿の滑り台。
そのお腹には、ぽっかりと穴が開いていて、
昼間は子供達が中で遊んでいる。
授業が早く終わった日、私はバイトまでの時間を
この公園でタップの練習をして過ごしている。
顔見知りの子供達も出来て、私がやって来ると、
「みさおちゃ~ん」と駆け寄って来てくれる。
簡単なタップのステップを教えたり、逆に今流行のお笑い
のギャグを教わったり。
つい時間を忘れて、あやうく遅刻しそうになった事もあった。
そんないつもの公園は、夜10時を過ぎた今、誰の姿も無い。
街灯の周りには、無数のカゲロウが明かりに群がっていた。
蛸のお腹の中にレッスンバッグを放り投げ、膝を曲げ体を
丸める。6月の湿った生暖かい風が頬に当たり、
お尻の下のコンクリートの感触が妙に冷たかった。
以前所属していた劇団太陽は、
小さいながら最近人気が出てきた劇団だ。
その劇団で、そこそこの役に付き、1度は主演の舞台も踏んだ。
太陽を辞めて2年。芝居を辞めずにいる以上、
いつかは誰かに会ってしまうと思っていた。
下北をホームグランドにしている“宇宙”。
今まで誰にも会わずにいたのは、ラッキー以外の何物でもない。
2年前。
あのまま田舎に帰れば、よかったのかも知れない。
傷つき絶望した私は、3ヶ月間アパートに篭っていた。
住所も携帯番号も変えた私を心配した母が寄越した拓海。
乱暴にドアを叩いて強引に入ってきた拓海は、
見違えるほどに痩せた私を見て、声を無くしていた。
何もやる気が起きず、ただ生きているだけの日々。
拓海が締め切った部屋のカーテンを大きく開け放した時、
私はめまいを起こしベッドに倒れこんだ。
拓海は何も言わなかった。
ただ怒った顔で、黙々と散らかった部屋の中を片付けた。
そして1時間程外出し、戻ってくると、
私の目の前におにぎりを突きつけた。
『食えよ』
『拓ちゃん?』
『食え!そんな操、見たくない。食え!』
『大丈夫よ・・ちゃんと、食べてる」
『これは普通のおにぎりじゃない。常さんのおにぎりだ!
俺達は、これで何回もパワーを貰った。魔法の食い物だ。
だから食え!食ったら俺に付き合え。操に見せたいものがある』
初めての街じゃなかった。
何回も芝居を見に来た街。
拓海に腕を掴まれ、半ば転げ落ちるように駅の階段を降り、
ガードをくぐって、坂を上った。
辺りは夕闇が迫っていた。
住宅街の中にあるその稽古場は、まだ灯りが点いていない。
『拓ちゃん。ここ、あんたの劇団?』
拓海は黙ったまま私の手を引っ張り、
稽古場の中が見える廊下に立たせた。
『中、見てみろ』
『だって・・』
『いいから、見ろ!』
恐る恐る覗いた初めての稽古場。
そこにいたのは、影山仁だった。
『仁!おい、少し休め。もう7時間以上踊りっぱなしだ』
『まだだ。もう少し・・・・俺が一番遅れてる』
『そりゃ、お前。今日NYから戻ったばかりだ、仕方ないさ。
まだ公演には2週間近くある。もう振りは入ってるんだから』
『当たり前だ。俺が振り付けたんだぞ。
木島、お前は帰れ。萌が待ってるだろ』
『代表。仁さん、自分が納得しなきゃ止めないですよ。
舞は仁さんの実家にお泊りなんです。最近夜泣きが凄くって・・
久しぶりの帰国だから、帰ってきた日くらい夫婦水入らずで、って
お義母さんが。ね、私がいますから、代表』
『 2人きりにしてあげるから、ゆっくり新婚気分を味わいなさい
だとさ。お袋、さっき空港から電話したら超ハイテンションでさ。
親父が舞をあやしてる声が後ろで聞こえてた。息子夫婦のために
って顔して、本当は俺達抜きで舞を甘やかしたいだけなんだ。
・・って訳だから、お前はさっさと帰れ。
俺もお前のツラ見て踊るより、瞳の顔見て踊りたい』
『ったく。分かったよ。だが瞳、くれぐれも怪我だけはさせるな。
こいつが出ると出ないじゃ、公演の意味まで変わってきちまう。
頼んだぞ!・・あ、明かり点けろ。怪我の元だ』
稽古場の端のスイッチを、木村瞳が入れる。
途端に明るくなった稽古場。
その大鏡に、影山仁の全身が映った。
大きく肩で息をして、髪に巻いているバンダナを巻き直し、
タップシューズの紐を締め直すと、
『音』
と、一言呟く。
『さっきの3幕の続き?それとも1幕に戻る?』
『3幕さらって、それから全幕通す。変な所あったら言ってくれ。
・・俺の言う意味、分かるよな』
『うん。今まであなたのいない稽古やってたもの。
いつも空いた立ち位置にあなたのダンスをイメージしてた。
今度はその逆でしょ?大丈夫、全部見えてるわ』
『頼もしい奥さんだ。よし、3幕頭から』
まもなく音楽が鳴り、影山仁は踊り出した。
初めて間近で見るそのダンスに、私は息をするのを忘れていた。
そして、この夫婦の作る独特の空気に私は感動していた。
『操』
『影山仁・・この人・・凄い、私、初めて見た』
『今や海外からもオファーがかかる、ウチの看板俳優にして
ダンサー。俺が心から尊敬する先輩だ。
それに俺の大事な瞳を掻っ攫った男。惜しい事したよ。
あいつ、俺に惚れてたんだぜ。一生の不覚』
『ねぇ、あの人が木村瞳でしょ?あの萩原咲乃事件の』
『ああ。喉を刺されて失血死寸前だった。それに、命は助かっ
たけど、事件のショックでしばらく声が出なかったんだ』
『あの人は何故こんな笑顔なの?
それに影山仁・・今日NYからって」
『去年俺達がNYに行った時、新作として上演されてた舞台。
ダンスと歌だけのブロードウェイミュージカル。すごく好評で、
あれからロングランが続いてたんだ。
今年新たに全キャストオーディションがあって、それに仁さん
が受かった。主役3人の中の1人で唯一の日本人。
一般新聞にも載ったんだけど、知らなかっただろ?
先週までその舞台に立ってたんだ。
3ヶ月の契約が切れて、契約更新せずに帰ってきた。
仁さんは、更新してまた何ヶ月も向こうにいるより、
劇団の新作に出たかったんだろうな。宇宙の舞台があの人は
大好きだから。それに、瞳と離れてるのも限界だったろうし。
昼頃かな劇団に着いたの。瞳が迎えに行って、空港から真っ直ぐ
稽古場に来たんだ。皆の稽古見てたら、いきなりタップシューズ
履きだして。それから今まで踊りっぱなし。
別に驚く事じゃない。仁さんの稽古は、いつもこんなもん。
・・行こうか』
駅までの道をどう歩いたのか思い出せない。
拓海の話を聞きながら、私はただ黙って頷いていた。
一時はマスコミを騒がせた殺人未遂事件の当事者達。
その舞台を、そのダンスを、直接見もせずに、
スキャンダルを踏み台にしてスターになった人だと、
私はそれまで誤解していた。そう聞かされていたし、
実際演劇界にそんなやっかみは存在する。
その努力。
地味な稽古の積み重ね。
あの笑顔。
夫を見守るあの澄んだ目。
『拓ちゃん、ありがとう。
あの日、拓ちゃんがいなかったら、私・・』
『そんな事気にしてたのか?俺は操の弟みたいなもんだろ、
もっと頼れ。操が倒れてるの見て、血の気が引いたんだぞ。
残念だったけどあれでよかったんだ。
・・あの男、今度俺の前に現れたらブッ殺してやる!
芝居、辞めないよな?あの時、約束しただろ?生きるって。
新しくやり直すって!・・駅、着いたよ。俺はここまでだ。
後は自分で考えろ』
拓海のおかげで私は生き返った。
影山さんのダンスを見て、体中の血が沸き立った。
自分がこんなに芝居が好きだという事が、宇宙の舞台を見て
改めて分った。
入団して・・信先生に出逢って。
もう男性を信じまいとしていた私の心に、いつの間にか
先生が住み着いていた。辛い思い出は消えないけれど、
人をまた信じてみようって、そう思った。
夢みたいだった。
私の事が好きだって。
信じられなかった。
でも先生の目は真剣だった。
どうしよう。
きっと今頃私の事を、私の昔を聞いている。
どうしよう。もう嫌われてるかも知れない。
どうしよう・・それでも私。
先生に、逢いたい。
逢いたいよ。
狭い滑り台の穴の中で、私は膝を抱えうずくまった。
「松原!松原・・どこだ!」
・・え?
息を切らせて、先生が私の名前を呼ぶ。
公園中に響く声で、私の名前を叫ぶ。
あの深い声で。
「松原、いるんだろ?出て来てくれ、話がしたい。
・・松原!操!・・出席番号26番、松原操!!」
「はい!えっと、いえ」
「見つけた。かくれんぼは終わりだ。
へえ~、秘密基地みたいだな」
蛸のお腹の入り口に大きな手をかけ、先生は面白そうな顔で
私を見ている。つい返事をしてしまったけれど、
私は先生の顔を真っ直ぐに見られない。
逃げ場を求めてお尻伝いにさらに穴の奥に進む。でもその奥は
昼間の雨が吹き込んでいて、大きく水が溜まっていた。
「狭いよ。僕の頭、着きそうだ。奥まで行けないね、濡れるよ。
ホラ、もっとこっち」
大きな体を丸めて強引に穴の中に入ってきた先生は、
いきなり私の腕を掴み、素早く肩を抱き寄せた。
・・ヤメテクダサイ
・・心臓が、痛い。
「何故逃げる。彼女が言った事?
僕が、彼女に何か聞いたって?」
どうして?話したくないのに、だって・・
私はしばらく声が出なかった。
先生は私の答えをじっと待っている。
そのまま何分経ったんだろう。
もうどう思われてもいい・・やっと私は話し始めた。
「聞きましたよね、私の事。彼女、前の劇団の同期だったんです。
あの娘、話したはずだわ。私が誰と付き合ってたか。
私がどんな・・」
「話の途中で飛び出したからね、君は。僕は何にも聞いてない。
あぁ、水商売してたのは聞いたよ。でもそんなの皆やってる。
劇団の禁止事項でもない」
「そんなんじゃない!私、女優になりたくて、
いい役が欲しくて・・それで」
「待った!操、こっち向いて。違う、僕の顔見て」
突然私の両頬は大きな手で包まれ、力強く向きを変えられた。
先生の顔が、気付いたらほんの目の前。
少し怒ったように眉間に皺を寄せ、言葉を選びながら、
静かに、でも毅然とした声で先生は私に言った。
「君は僕をどんな男だと思ってた?
僕は女性にVirginityを求めたりしない。
僕は今の君を好きになったんだよ。君の過去は問題じゃない。
稽古場での君、皆と大声で笑ってる君。
誰より優しくて、逞しくて・・僕は君の笑顔に癒された。
演出家として女優としての君の才能にも惹かれてる。
もっと言おうか?まだ足りない?
僕だってアメリカ時代には人に言えない過去もある。
アジアの若造がNYで1人、這い上がる為には何でもしたからね。
聞きたいかい?・・それこそ幻滅されるけど」
「ごめんなさい!先生にもっと早く逢えばよかった。
あの人に逢う前に。もっと若くて・・何も知らない時に逢えば
よかった・・ごめ」
私の言葉は、いきなり熱い唇で塞がれた。
そのキスは、今まで私が経験したものとはまるで違っていた。
それは激しくて、優しくて、切なくて。
かつて愛されていると思っていた人でさえ、
こんなキスはくれなかった。
頬を両手で包み、
首の後ろを強く支えられ、
髪を撫でられて。
時々そっと唇を離し・・じっと私を見つめ、また重ねられる。
数え切れない短いキス。
そして、息が続かないほどの長いキス。
私はいったいどこにいるんだろう。
背中をコンクリートの壁に押し付けられ、
身動きすら取れない。
絡められた舌先に思考が停止する。
引き寄せられた腰に身体が反応する。
やがて、首筋に濡れた唇が這わされた時、
私は耐えられず小さく喘いでいた。
「っ・・せんせ・・い」
「もう忘れた?さっき教えたよ。僕の名前は?」
強く腰を引き寄せ、
私の薄いカットソーの胸元で先生の唇が動く。
「ぁ・・バー、ニー・・・」
「いい響きだ。もう1つ君は忘れてる。
まだ聞いてなかったね、返事。
今、ここで聞きたい。君は僕が好きですか?」
狭い滑り台の穴の中で、身動きとれずに抱き締められている
私に、先生は問う。息があがり身体が反応している私は、
“NO”などと、とても言えない。
「質問が聞こえなかった?答えは、YES?NO?」
「・・ずるい、です・・こん、な」
「松原。答えは?」
「イ・・イエ、ス」
深い、ゆっくりとした大きな溜息。
しばらくその体勢のまま、先生は動かなかった。
そしてもう一度力強く抱き締めなおすと、
私の耳元で先生は静かに言った。
「Sorry,・・ありがとう。それが聞きたかったんだ」
突然、先生は私の手を引いて蛸のお腹から飛び出し、
大きく息を吐くと、夜空に向かって大声で叫んだ。
「Wao!・・あ~~!!!」
「先生」
「ダメだ。これ以上いたら君を抱いてしまう。
ごめん、僕が焦った」
「せ・・バーニー、さん?」
「焦らなくてもいい。君の気持ちは確認した。僕もそうだ。
勢いで、したくないんだ。もっと大切にしたい。
本当は我慢してるけどね。ハハ、今日はこれが精一杯。
・・そうだ。君、野球好き?」
「野球、ですか?」
「うん、Baseball。やった事ある?
バッティングセンター行こうよ。煩悩を振り払うには、
あれが一番なんだ。このままじゃ眠れないし、ね?」
公園の街灯の下。
その時の先生の笑顔を、きっと私は一生忘れない。
恋人繋ぎって言うらしい。
手の指と指を絡ませあって握る事を。
考えたら私は今まで、デートなどというものをした事が無い。
20才の時、思いもかけずに知り合ってしまった相手。
6年続いた関係は、お日様の下で手を繋ぎ歩く関係では
無かったから。
不倫ではなかったけれど、それは普通の恋愛ではなかった。
愛されていると一時は思ったけれど、
それは本当の愛ではなかった。
小田急線で新宿に出た私達は、雑踏の中、指を絡ませて歩いた。
互いの指から伝わる熱が心を熱くする。
時々手を握り直し、その度に微笑み合う。
歌舞伎町の繁華街。
深夜のバッティングセンター。
少年に戻った彼と、無邪気でお転婆な私。
私たちはその夜。
・・・ずっと笑っていた。
コラージュ、mike86
いつもえべべやにお越しくださって、ありがとうございます!ブログ開設から半年。
今日にも10万人目のお客様をお迎え出来そうです!記念と言ってはなんですが・・
10万ヒット記念で、何か書いてみようかと思っています。
そこで皆さんのリクエストでお題を決めて頂きたいんです!いかがでしょうか?
「こんなシュチュエーションのJOONを書いて欲しい」とか、
「あのドラマの裏話のこんなシーンの創作を・・」とか、何でも結構です(書けるのか?私^^)
良い機会なのでコメント欄にご意見もお待ちしています。どうぞよろしくー!
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