捨てる勇気。
階段の下のクローゼット。
そこには、使わないものがたくさん入っている。
この際思い切って捨ててしまおうと、片づけをした。
ずいぶん前に義母がデパートで買ってくれたカーペット。
洗濯機で丸洗いできないものは、我が家には不適切。
後ろめたさを感じながらも、粗大ごみに出すことに決めた。
修理が必要な石油ファンヒーター。
修理費用と販売店に持ち込む手間を考えたら、
新しいものを買った方がいいかな・・・と、
これも粗大ごみ。
2~3度履いただけで新品同様の息子の上履き。
聞かないカセットテープ。
遊ばないおもちゃ。
使い古したリュックやバック類。
なんでこんなものを後生大事に取って置いたのかと、
思えるようなものまで出てきた。
中でも厄介なのは、夫が職場から持ち込んだもの。
安全基準が書いてあるパネル。
分厚いゴム製の工事予定表。
そして優良表彰の額縁入りの表彰状。
これらのものは、産業廃棄物とみなされて、
一般のごみのように引き取ってくれない。
分解して不燃ごみの日に出すか・・・。
細かく刻んで可燃ごみの日に出すか・・・しか方法はない。
多少手間はかかっても、
「不用品・ゴミ」と、決断できたものはいいとしても。
捨てるに忍びないもの・・・。
捨てがたいもの・・・。
要するに「捨ててしまおう!」と、
決断できないものが、多数残ってしまって、
結果的には、すっきり片付いたとは、言えないクローゼットの中。
決断できない物のほとんどは、家族の思い出が絡むもの。
それは、キャンプ道具やスキーの板(5枚)だったり・・・。
夫が愛用していたギターやゴルフ用のバックだったり・・・。
レコードのLP版もそのひとつ。
夫が集めた年代ものの(?)ジャズ系レコード。
私が知らない外国人アーティストのもの・・・。
山下達郎・・・高中正義・・・。
そして、ジュリーとさだまさし。
聴くための機器がないんだから、まさに不用品。
なのに・・・捨てる勇気が出ない。
これからさらに時を経て、あっさりと捨てる勇気が出るか・・・。
それとも子供に引き継ぐか・・・。
子供たちにとって、レコードなんてものは、
「なに、コレ?」的に、何の価値もないものだから、
将来は粗大ごみ確定ね・・・と、思いながら、
またクローゼットの奥に入れてしまった。
面倒な人間関係。
物への執着。
どちらも捨てるのは、難しい・・・。
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