2011/06/07 18:45
テーマ:創作の部屋 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

創作の部屋~朝月夜~<61話>

Photo


☆BGM「四月の雪OSTより~呼吸」













☆。。。インスはタケルとの会話の中で、タケルが静岡出身
だと言うことを知ります。

消えかけていたユキへの思いが、「静岡」と言う地名によってよみがえります。

タケルを伴って、静岡空港に降り立ったインス。

バスに乗って、ユキがいるはずの「星降」を目指します。。。。☆








緩やかな稜線を描いて連なる山々。

山間の茶畑。

点在する民家。

バスの窓から見える風景は、遠い昔の僕の記憶を呼び覚ました。


まだ学生だった頃、父親の車を持ち出した友人とポソンを目指した。

行先はどこでもよかったような気がする。

おぼつかない友人のハンドルさばきに不安を感じながらも、仲間とのドライブは楽しかった。

将来の目標も定まらず、誰かを愛すると言うことの意味も解らず、友人たちと楽しく過ごしていた日々。


あの頃、一緒に笑い転げ、同じ時を共有した仲間たちは、穏やかな日々を過ごしているだろうか。

家庭を持ち、父親となっているだろうか・・・。
 

                 

               
「本当になんにもなくて、驚いてます?」

外の景色を無言で眺めていた僕に、タケルが話しかけた。

「昔見た景色を思い出してた」

「韓国の茶畑ですか?」

「ああ・・・ポソンの茶畑とよく似てる」

「デートの記憶ですか?」

タケルは興味津々と言った様子で、僕の顔を覗き込んだ。


「いや、学生時代・・・男4人で・・・」

「男4人で茶畑見物?味気ないなあ」

「期待に沿えなくて悪かったな」

「別に・・・悪くはないですけど。なんか、スカッとするような恋の話しないんですか?」


「僕の恋愛に興味があるってこと・・・?」

「そりゃあ、ありますよ。世界に名の知れた照明監督の恋・・・誰だって、興味あるでしょ!」

「タケルが期待してるような恋愛話はできそうにないな」

そう言いながら、僕は再び視線を窓の外に移した。


                


「監督、≪幸せの黄色いリボン≫って曲、知ってますか?」

タケルに尋ねられたが、思い当たる曲が浮かばなかった。

「70年代にアメリカでヒットした曲なんですけどね」

「70年代?タケルはまだ生まれてないだろう?」

「ええ、もちろん生まれてません」

タケルがメロディーを口ずさんだが、やはり、僕の記憶にはない曲だった。


「日本で、その曲をヒントに映画ができたんですよ。≪幸せの黄色いハンカチ≫って言うタイトルで・・・それも、ずいぶん昔のことですけどね」

僕は、映画は好きだが日本の映画はほとんど観たことがなかった。


刑期を終えて、故郷に帰る男がいた。

男は、出所が決まった時、妻に手紙を書いていた。

『もしも、お前が今でも独りで暮らしているなら、庭先の鯉のぼりの竿の先に、黄色いハンカチをつけておいてくれ。

ハンカチがあったら、俺は家に帰る。

でも、ハンカチがなかったら、俺はそのまま去り、二度と戻らない』と。


                  


「ハンカチがあったか、なかったか・・・どっちだったと思います?」

「あった」

「ずいぶんあっさり答えますね」

「当たり・・・?」

「当たりです。」

「だろうな・・・」


「小さな家の狭い庭先に、不釣り合いなほど高い鯉のぼりの竿があって。そこに何10枚もの黄色いハンカチが並んでいたんです」

「1枚だと、見落とす可能性がある」

「監督~!もっとロマンチックに考えられませんか?ハンカチの数は夫を思う妻の気持ちの表れですよ」

感動的な場面なのになあ・・・と、タケルが残念そうにつぶやいた。


ゆっくりとバスが停車して、前方の座席に座っていた乗客が下車すると、バスの中は運転手と僕たちだけになった。


                   


「あっさり答えた理由は何です?」

「映画の結末としては、その方がいい」

「現実的すぎませんか?本当にそれだけの理由で?」

「ああ、そうだよ」


「かすかな期待と、淡い願望の表れとか・・・?」

「それで、映画の話しをしたのか?かすかな願望も、淡い期待もないさ」

僕はわざと無愛想な言い方をした。


「例えばですよ・・・。監督のことを思って、愛しているけど別れた。
でも、別れるからにはそれなりの理由が必要です。そこで・・・結婚していると言った。つまり嘘を言った・・・いつか必ず、訪ねて来てくれると待っているかもしれない・・・」

「たいした想像力だな、小説家になったら?」

僕は、嫌味を言った。

「ええ、小説家志望でした」

「ホントか?」

「嘘です」

タケルは笑いながら、星降まで、あとどのくらいかかるのか聞いてきますと、揺れる車内を運転席の方に向かって歩いて行った。


                  

「3つ目のバス停で降りるように言われました」

あと3つ・・・。

バスは急斜面の山道を登り始めた。


車窓から見える規則正しく並んだ段々畑。

垂直に立つ白い風車。

丹精込めた緑の茶畑は地平線の彼方まで続き、空の青さとの境界線が鮮やかだった。


「≪黄色いハンカチ≫ありませんかねえ・・・」

タケルが小さな声で言った。


タケルの旺盛な想像力と推理力を借りても、僕の脳裏には、風にたなびく≪黄色いハンカチ≫が浮かぶことはなかった。

≪黄色いハンカチ≫の男は、時を経ても変わらず、愛されている自信があったのだ。

だからこそ、手紙を送ることができたのだと思った。


それに比べて自信のかけらもなく、ただ未練だけを引きずってここまで来た自分が、実に情けない男に思えた。

「このまま降りずに、引き返そうか・・・」

つい、そんな言葉が口をついて出た。


「はぁ?いまさら何を言ってるんですか」

タケルの呆れた顔がそこにあった。







2011/06/04 22:38
テーマ:今日のひと言 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

いろんなコト、してもらってるんだけどなぁ・・・。

Photo








昨夜は急遽決まった飲み会。


「アルコール少なめで」とお願いして。

☆マンゴーミルク

☆柚子&はちみつ

☆カシスオレンジ

「カクテル」とは名ばかりの・・・。

ほぼジュース状態の甘~いお酒を3杯飲んだ。


酔った・・・と、実感しなかったから、

「少なめ」ではなく、

「ほとんどなし」だったのかも・・・。



メンバーは職場の仲間男女7人。

こう言う席で、ヨンジュンを語っても、

盛り上がらないことは、十分わかっているので、

自分からは言い出さない。

でも、聞かれれば、答えます。


「どこが好き?」

それを語らせたら、長くなるよ~

と、心の中でつぶやきながら、「全部」と、答えた。


そう答えると、待ってましたとばかりに、

「全部知ってるの?」と、返される。


それは、内面的なことまですべて知っているのか?

と言うことじゃなくて。

≪体≫の隅々まで知っているのか・・・との冷やかしの発言。


「ヨン様は、何もしてくれないだろう?」

と、隣の席のYさんが言えば、

向かいの席のTさんは、

「キスされたら、反対に冷める?」と、聞く。


冷めるどころか完全に溺れます・・・。

と、答えたいところだけど、

それはヨンジュン家族との間だけで通じるジョーク。


「手が届かない遠い存在だから、ずっと好きでいられるのかも」

と、実に一般的な発言をしておいた。


ソウルに行けば「ヨン様に会えるんでしょ」感覚でいる人たちに、

「スキンシップ以上に素敵なコトをしてもらっているのよ」

と、言ったところで、

「理解に苦しむ~~」と言う顔をされるのがオチ。


キスよりもハグよりも。

まずは、ヨンジュンの健康が第一。

と、思う気持ちも、彼らには多分伝わらない。


ヨンジュン家族同士で解りあっていればいいこと・・・。

と、「ヨン様話し」はあっさり終わった。



日頃の不満や愚痴を居酒屋で語り合うこと4時間。

お偉いさんを「よいしょ」することもなく、

楽しい飲み会でした。



                                                




2011/06/01 18:55
テーマ:今日のひと言 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

あれから3年。

Photo
















もうあれから、3年も経つのね。

つい昨日のことのようにも思えるし・・・。

はるか昔のことのようにも思えます。


東京駅発の新幹線に飛び乗って、大阪まで。

たくさんのヨンジュン家族の方々と、

「初めまして」の挨拶をした京セラドーム。


ヨンジュンを「生」で見るのも初めてでした。

「ペ・ヨンジュンって、本当に実在の人物だったんだ・・・」

これが、第一印象。


映像の中でしか会ったことのない人が、

今・・・目の前にいることが信じられませんでした。


イベントの余韻冷めやらぬまま、

普段は会えないヨンジュン家族の友人たちと、

てんぷらを食べながら、姑や小姑の愚痴を言い合い。

翌日は、「帝国ホテル」でお茶もしました。



あれから、3年。

私だけではなく、ヨンジュンにも、

そしてヨンジュン家族の方々にも、

様々な出来事が、あったと思います。


変わらないのは、ヨンジュンを思う心。

そして、ヨンジュン家族の友人たちとのお付き合い。


皆さん、これからも元気で。

楽しくヨンジュンを応援しましょう。

・・・と、思う6月1日。




                      



2011/05/26 08:59
テーマ:今日のひと言 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

ダイヤモンドは永遠の輝き?

Photo







ちょっとした探し物をしていたら・・・。

引き出しの中の、白い小箱が目について。

べつに忘れていたわけじゃないけど・・・。

久しぶりに箱を開けて、中味を取り出してみた。


夫にもらった婚約指輪。

当時は、給料3か月分が相場だったけど。

ホントにそうかなあ・・・。

な~んて、思いつつ、左手の薬指に・・・。


「!!!」

うそ~!

そんなはず・・・ないのに。

無理~~!

まったく入らない。

体全体とともに、指まで確実に太くなってる。


結婚指輪は、一昨年、洗剤で手が荒れた時、

指も腫れ上がってしまったので、貴金属店に行って、

工具を使ってカットしてもらった。


腫れていたのではなく・・・太くなって、抜けなくなっていた、

って、コト・・・ですね。


6.5サイズの指輪は、ふたりの娘の薬指にも入らず。

「時代おくれ~」と、言われたけれど、

ダイヤモンドは永遠の輝き・・・よね?


が、しかし・・・。

最近はほとんどお目にかからなくなった、

立爪ダイヤの婚約指輪。

皆さんも、タンスの肥やしになっていませんか?


職場でちらっとそんなことを話したら、

「今も、結納や婚約指輪のしきたりは生きているわよね?」

と、言う話になった。


さてさて、ヨンジュン氏は、

愛する人にどんな指輪を贈るのでしょうか?


私だったら・・・・。

ヨンジュンの目を見ながら。


「あなたの瞳の輝きに勝る宝石はないわ」


と、言うだろうな・・・。


                       

               






2011/05/25 09:25
テーマ:今日のひと言 カテゴリ:韓国俳優(ペ・ヨンジュン)

もちろんぺ・ヨンジュンが≪1番≫だけれど。

Photo










先日のオフ会でのネタバレ。


目の前をDVDが横切って。

何の映像(ヨンジュンの)?・・・と、思ったら。

「復活」のカレだった。

(別名「魔王」のカレとも言う)


どこがいいの?な~んて言葉は禁句で。

かなりはまってるな・・・と、思いつつ。

「ふ~ん、そんなにいいんだ~」と、だけ言った。


「いいのよ~~!」って、

必見の価値あり!みたいなことを言うもんだから、

私も話がしやすくなって。

≪春の日≫に、はまった・・・と、話した。


レンタル店通いも数年ぶりのことだった。

「とにかく、チョ・インソンがいいんだって~!」

「ふ~ん、そんなにいいんだ~」

お返しのように、同じ言葉をもらった。


「それってさ、≪星の金貨≫のリメイク版でしょ?」

と、ひとりが言えば、

もうひとりが、「なら、いいドラマのはずだわ~」と、言った。


「大沢たかおと竹之内豊が、酒井法子を取り合うのよね」

私はその≪星の金貨≫と言う、ドラマを観ていない。


「どっちがチョ・インソンで、どっちがチ・ジニ?」

「え~と、どっちだったっけ?」


どっちがどっちでもいいけど、

リメイク版だと知らずに≪春の日≫を楽しんでよかったと、思った。


リメイク版って、なんとなく二番煎じのような気がして、

好きじゃないから。


それに大沢たかおは、いまではすっかり、

「南方先生」になっちゃってるし・・・。



≪春の日≫は、実力ある役者の演技のぶつかり合いで。

「うまいなあ~」って、感心してしまうドラマ。


歌にも好みがあるように、

ドラマにも好みはあるでしょうけど。

中味の「濃い」ドラマはやはりイイです。



そこで、私は、

ペ・ヨンジュンと誰かが、(ひとりの女性を巡って)争うのではなく、

「インス」と「チャヌ」の恋の争奪戦・・・見てみたい気がしてきた。


って、コトは、二役ね・・・。

ファンにとっては、たまらない企画。(笑)




                        





<前 [1] ... [150] [151] [152] [153] [154] [155] [156] [157] [158] [159] ... [210] 次>

TODAY 410
TOTAL 3686637
カレンダー

2024年10月

1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
ブロコリblog